僕のお兄ちゃんが大概変態野郎だったのは知っていたけど、まさか僕を女の子にしてくるとは思わなかったよチキショーめぇ!な物話 作:らいじゅう
「お食事の後は早速いたしますか?」
「ぶっっっっっ!!」
ただっ広い食堂にて一人寂しく朝ごはんを食べていたら、急に側に控えていた執事がそんな事を言ってきた。びっくりして思わず噴き出してしまったのに、執事はといえば何食わぬ顔で僕の汚れた口回りを拭いてくる。なんてやつだ、この野郎。
「・・・何か言うことない?」
「言うこと、ですか?・・・ドレス大変お似合いですよ。正に、フォンセ様にあつらえたかのように。ですが、予備も合わせて数もありませんから、後で仕立屋を呼びましょう」
「違うよね」
「湯あみの用意でしたら既に済ませておきました。お食事の後にどうぞ」
「それも・・・まぁ、したいけども」
そうじゃないんだけどなぁ。
てか、分かっててやってるな?もう。
それにしても女の子か・・・・これから僕どうなるんだろう。
料理を前にを思わず溜息を溢すと、執事は僕の手元見てから「畏まりました」と一度頭を下げ、背後に控えてるリェレンに目配せする。すると手元にあった料理のお皿が回収され、メインディッシュを飛ばしてデザートがきた。クリームの乗った小さなスフレケーキ。新しい料理を運んできた様子なんて少しもなかったのに・・・というか、よく僕がメインディッシュ食べられないのに気づいたな。さっきのはそういう溜息じゃないけど、お腹一杯なのもそうだったんだよね。女の子の体になったせいで胃袋が小さくなったのかな?ううん、分からない。
・・・でも、いつもの事ながら気が利きすぎて怖いな。どれだけ僕の様子見てるんだろ。
妙に気が利き過ぎるこの灰色髪のイケメン執事『ストラーフ』は、兄貴が学生時代に気紛れで皇都から連れてきた人だ。昔から微笑みを絶やさず何でもそつなくこなす人で、領地内の奥様・お嬢様方から密かに人気があるとかなんとか。背筋がピンと伸びた立ち姿とかは僕から見ても格好がいいと思うけど、あれで結構腹黒な所があるからなんでそんなに人気なのかはさっぱりだ。・・・もてるコツとかあったら教えて欲しいなぁ。いや、でも人としてのタイプがそもそも違うし・・・・んんん。
「どうかなさいましたか、フォンセ様?」
「いや・・・別にぃ」
微笑みを浮かべながら首を傾ける姿も、なんか何処か格好いい。僕が似たような事やると、ストラーフを含めて使用人の皆から凄い微笑ましい笑顔を向けられるのに。なんか段々腹が立ってきたぞ。ストラーフが悪い訳じゃないけどね?なんかね。
少しムカムカしながらスプーンで掬いあげたデザートを口に入れる。ふんわりとした食感と共に卵の優しい甘味とチーズの濃厚な旨味が口の中に広がってきた。噛みまでもなく蕩けていくスフレに、思わず顔が緩んでしまう。美味しい。なにこれ。ストラーフに視線を向けると「皇都の流行りの手法だそうです」とにっこり微笑まれる。
「そうなんだ?なんでこんなにフワフワなの?」
「メレンゲなるものがポイントだそうです。卵の白身の部分を加工した物だそうで、それを生地に上手い具合に混ぜ合わせる事でふんわりとした食感と口どけのよいチーズスフレになるのだとか。料理長をお呼びしますか?」
「いいよ、忙しいだろうし。代わりに美味しかったって伝えておいて。あっ、これ兄貴も食べた?」
「いえ、フェイレス様はまだ召し上がっておりません。料理長がまずはフォンセ様にと」
「ふぅん、そっかぁ。それにしても料理長・・・ふふふっ似合わないなぁ。はっ、今気づいたんだけど、それ兄貴に出す前にさ、俺で実験した訳じゃないよね?」
「・・・・勿論です」
ストラーフの顔に浮かんだ胡散臭い笑みを眺めながらの二口目。口に含んだスフレは一口目と変わらず、ふんわりとろーり口の中に染み込んでいく。何度食べてもんまい。幸せ。
兄貴も甘い物好きだから、これは喜びそう。
「まっ、いいか。今度兄貴にも作ってあげて。帰ってきてからで良いからさ。そういえばストラーフ達は食べた?」
「はい、リェレンと私は毒味はさせて頂きました」
「そういうのじゃなくて・・・・普通にさ・・・あーいや、いいや。なんて返ってくるか分かるし。それじゃね、料理・・・くふっ、料理長にもっと沢山作って練習するように言っておいて。材料費は僕のお小遣いから出して良いから。練習で作ったやつも無駄にしないようにしてね━━━って、これで良い?」
「はっ、畏まりました。フォンセ様の仰せの通りに」
困ったように笑ったストラーフは頭を下げた。部屋の隅で控えてるリェレンから呆れたような視線を向けてくる。なんだよぉー。良いだろ、スフレのこと誰かと話したいんだよ。
デザートも食べ終えた後、リェレンに付き添われながらお風呂へいった。脱衣場でいつものように脱がされるけど、肌が見えるとやっぱり違和感を感じる。男だった時と比べると肌が白い気がするのだ。触るとフニフニしてるし、なんか肌触りが良い?感じがするし、臭いなんかも違うような気がする。
「・・・・フォンセ様、ご自身のお体がどうかなさいましたか?女体に興味を持つことは大変結構ですが、鼻息を荒くしながら臭いを嗅いでる姿は変態のようですよ」
「へっ、変態とか言わないでくれる?!いっても僕の体だからね!変態とかじゃないし!こ、こ、これはっ、確認なの!これから暫く、この姿で生活しないと、いけないんだから!別に、女の子の体に興味がある、とかじゃ・・・・」
呆れたようなリェレンと目が合う。
思わず顔を逸らすと「図星ですか?」と追撃してきた。やめて、聞かないで!少しは遠慮してよぉ!
「しっ、仕方ないだろ。僕だってそういうのくらい」
「そういうお年頃ですからね。興味を持つのも仕方ないですね。しかしその夢も、股間の異物と共に儚く消え去りましたが」
「異物じゃないから!男のあれは、そんないわれかたする物じゃないから!リェレンだって、あれのお陰で生まれてきたんだからね!?」
「私の人生の中で、最大の恥です」
「どれだけ!?」
相変わらず真顔だったから判断しずらいけど、恥の所は本気っぽい。そうなるとこれまで僕の服を脱がせながら僕のそれを見る度に、消し去る事考えてたのかな?地味に怖いんだけど。震えるよ。
怖い話になりそうなので話題を変える事にした。
「そう言えば、僕が気を失ってる間って、体とかそのまま?」
「メイドが交代でお体を拭かせて頂きました。ご安心下さいませ」
「そうか・・・少し汗臭い気もしたけど、そんなにだったもんな。ありがと、リェレン。他のメイドさん達にも言っておいてくれる?」
「いえ、滅相も御座いません。これも私達の仕事のうちですので」
真顔でつれない事をいうリェレンだけど、口元がほんの少しだけど笑ってるのが見える。その様子につられて笑うとリェレンからきっと睨まれた。怒らせると怖いから、もう見ないでおこ。
浴場に入って少し。
椅子に座って体を洗い始める頃、当然のようにリェレンが入ってきた。とは言っても服は来てるけど。メイドさんの服にも色々あって、リェレンが今着てるのは湯あみを手伝う時に着用する物だ。スカートのフリルとかがなくて、シンプルな作りなワンピース型のメイド服。リェレンは入ってくるなり僕の後ろに座り「失礼します」と一言いうと頭を洗い始める。
「変異の影響か、髪が伸びましたね」
「そうだねぇ、肩につきそう・・・リェレンとか、女の人って頭を洗うの大変じゃないのぉー?」
「確かに手間は掛かりますね。ですが、そこで手を抜く訳にはいきません。そこいらの小娘と違い、私達の見た目は雇って頂いてる旦那様への評価に繋がります。ですので、旦那様に雇って頂いている栄誉を胸に、掛けられる時間を使い、いつも細心の注意を払って洗っております。最近は旦那様が開発して下さった魔導式の洗髪機もありますので、随分と事情も変わりましたが・・・フォンセ様も身嗜みにはお気をつけ下さ━━━━フォンセ様?」
リェレンの何処か怪訝そうな声が聞こえた。
でも少し音が遠い気がする。
直ぐ後ろにいるのに。
それになんか頬が熱いような?
違うかな、体も熱いかも知れない・・・。
んんっ・・・??
「フォンセ様、失礼します」
「んにゃ♡!?」
不意に肩を掴まれた瞬間、ピリピリしたものが体を走っていった。その拍子に腰が抜けてしまって、椅子から滑り落ちて床にお尻をぶつけた。痛いのは痛いんだけど、さっきみたいにピリピリしたものも走ってきて、股の所が濡れてきて頭がボウっとしてくる。
「横にします、宜しいですね?」
ぼんやりした頭にそんな声が聞こえてきた。
何となく頷くと柔らかい感触が肩を掴んできて、そのままゆっくり床に置かれた。フワフワする視界の中に覗きこむようなリェレンの顔が映る。
「体温の急激な上昇、及び意識の混濁を確認。体温、発汗量、脈拍、適正値をオーバー。非常時につき第一封印を一時的解除、魔法サーチの使用許可申請━━━許可の受諾を確認、魔法サーチを発動します。・・・入浴は欲求の解消後にした方が良かったようですね、フォンセ様」
そう言ってリェレンが笑った。
悪戯っ子みたいに。
「んんっ♡!?」
不意に唇が重ねられた。
リェレンの顔が凄く側で、その銀の大きな瞳には僕の姿が映り込んでる。頬が赤く染まった、僕が。
それが恥ずかしくて顔を覆おうとしたけど、腕がリェレンに押さえられてしまって出来ない。
「大変、お可愛いです。フォンセ様」
「かっ、かわいっく♡なんっ、んっ♡」
柔らかな感触が何度も唇に触れる。
ちゅっちゅっとエッチな音が何度も聞こえてきて、体がどんどん熱くなってく。抵抗する為、腕へ込めた力はいつの間にか抜けてて、リェレンとちゅーすることばっかりが頭に浮かぶ。だって、凄く気持ちいいから。とけちゃうそうだ。
「フォンセ様、舌を伸ばして頂けますか?」
ぼんやりしたまま声に従ってべろを出したら、リェレンの唇がそれを優しく食んでくる。べろから伝わってきた甘い痺れに、思わずビクッてして腰が浮いてしまった。
「可愛い舌ですね。美味しそうな桃色で、それに凄く甘い匂い。甘い物ばかり食べてるからですか?フォンセ様、もっと食べちゃっても構いませんか?」
「んん♡たっ、たべひゃ、らめ♡」
駄目だっていったのに、リェレンの唇はべろに吸い付いてきた。ちゅぱちゅぱ音を立てながら、いっぱいいっぱい食べられちゃう。リェレンの甘い涎がべろを伝ってきて、口の中がリェレンの味でいっぱいになる。
「フォンセ様、キス好きですね。それじゃぁ、いっぱい、なめなめしましょうね」
「ん、しゅるぅ♡りぇんと、しゅる♡」
「素直で可愛いです」
口を開けて頑張ってべろを出すとリェレンのべろが絡んできた。温かくて、ぬるぬるしてて、甘い。甘くて、甘くて、頬が揺るでしまう。気持ち良くて、仕方ない。もっとしてほしくて顔をリェレンに近づけたら、リェレンの方も顔を寄せてきてくれた。僕の腕を掴まえてた手はいつの間にか僕の掌と重なって、それで唇も同じように重なる。最初のやつよりずっと強く。
「んっ♡ん♡んんんっ♡」
「んっ、フォンセ、様っ♡」
リェレンの柔らかい唇の感触が、絡みあうべろの感触が気持ちいい。掌から伝わる温もりと感触が心地良い。
なめてなめられて、沢山交換こした唾液の甘さに何かが蕩けてしまいそう━━━━。
「━━━ふぇっ♡?!んっ、な、に♡?りぇん♡?」
「残念なことに、私にフォンセ様のまんこをぶち抜くイチモツは御座いません。ですので、これでご容赦下さいませ♡多少は楽になりますから♡」
ぐっと、リェレンが僕の股に、自分の股を擦り付けてきた。瞬間びりっとしたものが、また背筋を這い上がってきた。
「ふぁん♡!?にゃ、に、こりぇ♡!?や、らぁ♡!りゃめぇ♡!りぇん、こりぇ、らめぇ♡!」
股を擦り合わせる度に目の前がチカチカする。腰がびくびくしてお腹の所がきゅぅってしてくる。気持ち良くて、頭がバカになっちゃいそう。
「やぁあっ♡!りぇんっ♡!りぇ、りぇんっ♡!やめへ♡!にゃにか♡にゃにかくりゅの♡!」
「大丈夫です、そのまま擦り合わせてる場所に集中して下さい♡。何も考えず、ほら、口を開いて。最後はいっぱいちゅーしながら、思いっきり気持ち良くなって下さい」
「んっ、り、りぇん♡んっ♡ちゅーしひぇ♡いっぱい、しへ♡んんんんんんん♡♡♡ぁぁっ♡!!」
唇が強く重なった直後、擦り合わせられた股の所から稲妻みたいな衝撃が這い上がってきた。意識してないのに勝手に腰が浮き上がって頭の中が真っ白になる。
もう何もやる気が起こらなくて、浮いてた腰も床に落ちる。
リェレンはそんな僕にキスしてくる。
唇じゃなくて、首とか、おっぱいとか。
色んな所に、いっぱい。
「フォンセ様♡」
ちょっと痛かったけど、楽しそうな声を聞いてるとそんな痛みも気持ち良い気がしてきて。
僕は目を瞑って、意識を手放した。
少し疲れた。
ホモ野郎共、すまん!