ミホークに抱かれ、当然のように清められ、そのまま動けなくなった私にミホークが仲間の用意してくれていた薬を飲ませてくれた。それにより仲間達の事を思い出して泣く私を、ミホークはまるで当然のように甘やかして来る。
「……あァ、言い忘れていたがな。ナミ、俺はナミの泣き顔に欲情する。無意味には泣いてくれるな」
「……!?」
「〝慰める為〟に抱く事も有り得る。……だが、今は襲わぬ。少し、色々な意味で無理をさせた」
そう言ってからミホークは寝ていろと命じて、部屋を出て行った。その背を見送り1人になって、寝てる場合じゃないと思うのに、勝手に落ちようとする瞼に逆らえず私はそのまま深く眠ったのだった。
しかし次に目覚めた時、私は見慣れない場所に居て、本気で眠らなければ良かったと思わされている。ここは何処だろうと思いながら体を起こすと、それに気付いたミホークが歩み寄って来た。
「体調はどうだ」
「悪くは無いけど……。ここは、何処?」
「俺の船だ」
当然のように答えられたそれに、そうですかと言って微笑む事は出来ない。何故、私はここにいるのか。
「ミホーク、私はね、稼いで帰らないといけないのよ」
「ナミの対価として、10億程送っておいた。足りぬのはわかっているが、とりあえずの所稼ぐという意味では問題無かろう」
言って顎を掴むと、そのまま唇を重ねられる。それを嫌がって顔を横に振るとミホークは私をベッドに押し倒して、私の流星錘を解くとそれで手を頭上に固定してしまう。
何をと思って睨むと、ミホークは可笑しそうに笑い身体を這わせるように手を動かしてくる。それに対して身をよじろうとするけど、簡単に押さえ込まれてしまい上手く抵抗出来ない。
何故か武器だけ装着させられている状態にあり、つまり衣服は1切ない状態では下手に動けない。クリマタクトだけ少し離れた所に置かれていて、何とも言い難い姿になっている。
「ミホーク!この姿は何よ!?」
「その武器を大切にしていたので、身につけさせてやった。他は、天夜叉や赤髪の臭いがして気に入らなかったので処分した」
「待って、じゃ、私の服は……?」
声が情けなくも震える。歯がカチカチと音を鳴らしそうになるのを、必死で耐える事しか出来ない。
「今教えたと思うが?全て、処分した。それに、不要だろう。……俺と2人で生きるのだから」
「巫山戯ないで!人が寝てる間に誘拐して、人の意見も聞かないで、その上こんな辱め……許さないわよ!!」
私の言葉に首を傾げたミホークは、揶揄うように唇を動かす。その鷹を思わせる瞳を眇め、私の身体を指先で撫でながら。
「……許さぬ、とは?どうするつもりだ」
「ミホーク……?」
「許すと言う行為は、上の者が行える行為。つまり、俺よりもナミは優れているのだろう。……さァ、教えてくれ。ナミは俺を、どう許さぬつもりなのか」
そう言って私の胸を強く掴むと、指の間に乳首を挟みそのまま動かして来る。嫌だと思うのに、それだけの刺激で固くなるそれに泣きたいような気持ちにさせられてしまう。
それを両手で行いながら、私の反応を楽しそうに見て自らの身体を私の足の間に滑り込ませる。押し付けられたその場所が明らかに熱を持っていて、休めと言ったのは何だったのかと思わずミホークを睨み付けた。
それを確認してから、当然のように首筋に歯を立てられてしまい、身体が恐怖に震えるのを自覚する。せめて悲鳴だけはあげるものかと唇を噛めば、胸を揉みしだきその先端にある乳首を執拗に刺激しながらミホークは問い掛けを続けた。
「答えろ、ナミ。どうするつもりだ?」
「やっ……!ぁ……」
「主の力では俺に敵わぬな。……では、その身体で籠絡させてみるか?だが、この程度で喘ぐようでは俺からのこれは、主にとって単なる褒美となろう」
その言葉により、頭に血が上る。突然襲いかかって来て、そんな事を言われる筋合いは無いわ!
私の全ては、ルフィのもの。屈する位なら、死んだ方がマシよ!
「……それ以上、やるなら、舌、噛んでやる!」
「ならば噛めぬように、俺のモノを咥えさせてやろう」
そう言ったと思った直後胸から手が離れるのを認識するけど、首を強制的に横に向けられて剥き出しのそれを口に押し込まれれば、くぐもった声を出すしか出来ない。逃げようにも片手で軽く押さえ込まれただけで、首の角度さえ変えられないのだ。
「舌を噛むなど……許す訳が無かろう。ナミは、俺のモノだ」
「ぅ……うぅ!ぐっ!!」
違うと言いたくて、でも言えずに呻く私にミホークは笑う。何も虐めたい訳では無いのだと。
ならば何故こんな事をと思うけど、私の頭を強制的に動かして、己を高められてしまえば問い掛ける余裕なんてない。歯は立てるなと言われたけど、いっそ噛みちぎってやると奥まで押し込まれた時に思いっきり噛んでやれば、勢いよく抜かれた直後に足を掴まれて、反り立つ熱塊を押し込まれた。
前座も言葉も何も無く、突然やられた筈のそれなのに、身体は当然のように受け入れて絡み付く。悲鳴が喉を震わせて、涙が零れ落ちてもミホークは深く深く貫き掻き回してくる。
「はぁ……んっ!やぁ!あああ!!」
「よくもまァ、俺のモノを噛みちぎろうとしてくれたものだ。そんなに欲しかったのならば、素直に言えば良かったものを……!」
「やっ……!ぃ、らな……んっ」
「食いたい程に、独占したい程に求めてくれるとは……嬉しく思うぞ。ナミ……」
勝手な解釈をして、ピストン運動を繰り返し、私の状態を無視して行われる行為。私が達しても、泣いても、悲鳴をあげても、ミホークはその動きを止める事無く続ける。
それにより身体は刺激なんか無くても勝手に達する程にされて、中に何度放たれたのかも分からなくなった私にミホークはその瞳を細めた。それに、嫌な予感しか感じない。
「身体は堕とせても、心は堕とせぬか。……ならば、俺を見ただけで身体が求めるようにする迄だ」
その言葉通り、私の意識がある間中繰返される行為に、私は次第に意識を保てなくなっていく。そして、湖の畔にある古城へと連れ込まれた私は、ソファへと投げ落とされた事で意識を取り戻した。
それでも思考は上手く働かない。ミホークはそんな私を見て、困ったような声を出す。
「……殺すつもりは無い。ここまでしても堕ちぬとは思わなかった。……ナミ、どうしたら手に入るのか教えてくれ」
「ミホーク?」
どうしてだろう。ミホークの言葉が、縋ってるように聞こえた。
でも、そんな筈無いわよね。私の初めてを手にした時も、今回も明らかなる強姦であり、それを少しも悔やんでないと言い切る男なんだから。
「俺は、ナミの全てが欲しい。甘やかに微笑うナミも、冷たく冴え渡るナミも、妖艶に舞うナミも、俺は欲しいと願っている」
「帰らせてくれたら、いつでも微笑んでるわよ。望むなら戦ってもいい。だ「では、ロロノア達の前でナミを犯しても構わぬのだな」」
何を、言ってるの?
・ 呆然と見上げたその顔は、けれども冗談なんて言ってる雰囲気ではない。つまり、本気なのだろう。
どういう思考回路でそうなったのか、全く持って理解は出来ないけど。なんで、皆の前で……?
「構うに決まってるでしょ!?」
「……ナミの全てを独占したい。こう言えば良いか。赤髪を想うなとは言わぬ。麦藁の小僧を愛するなとも言わぬ。だが、俺の事も愛し、甘やかし、俺の為に鳴け」
「お断りよ!」
「従わぬなら、主の事は地下牢で飼う事になる。……だが、従うならこの部屋で服を着て、人として生活させてやろう」
なんと言う傲慢さか。私は震える手で短剣に手を伸ばそうとして、指が上手く動かない事を自覚する。
どうしてと自分の手を見詰めると、ミホークの声が降ってきた。その声は、冷淡に聞こえる程落ち着いていて抑揚が無い。
「ここに至るまでのひと月程、休む間を与えずに犯し続けた。故に、筋力は民間人のそれにさえ既に遠く及ぶまい」
言葉を失いミホークを見詰めると、既に軽く縛られただけでも、その結び目を解く力もありはすまいと言われてしまう。それにより、私は強く眼を閉じると脳裏に浮かぶ皆に必ず帰るからと心で語りかけて、真っ直ぐにミホークを見据える。
その瞬間、何故か嬉しそうに笑うミホークに内心首を傾げながら、恐らくはミホークが望むだろう言葉を口にする。それ以外に今、体力を回復させる手段が思い付かない。
「ミホークに、従うわ。……ただし、私を人として扱うと言うなら、私に触れる頻度を下げて」
「善処しよう」
神妙に頷くミホークに、言えるだけ、思いつくだけ色々言ってみようと思った。少しでも環境を改善しなければ、皆の元へ帰れない。
「縛り上げたり、辱めるような事は、しないで」
「あァ、主を辱めるつもりはない。誰にも、見せたくは無いからな」
これで、とりあえずは闇に売られたりする事は無い。そう思って息を吐き出してからミホークを見たら、微笑むその顔に息を飲まされる。
どうして、そんなに、愛しそうに私を見るの?
玩具を扱うように、私の意志を無視して犯していた男と同一人物には、思えなくなってくる。能力も地位もお金だってあるのに、何故私にこんなに執着するのよ。
全て持ってる癖に、どうして……。何の変哲もないただの小娘に……。
「……紙と、インク、ペン、楽器を揃えて。……蜜柑も食べたいわ。全ての私が欲しいなら、私が楽しいと思える事を奪わないで。既に、仲間からは引きは「ナミの仲間はもう居ない。ナミの世界には、俺だけがいる。違えるな」」
ルフィを愛していても良いと言ったその口で、仲間とは呼ぶなと言う。でも、私を闇から救い出してくれたのは、皆なのよ……!
でも、それを言うだけ無駄だろうと諦めるように息を吐き出すに留めて、私はそれに従うように頷く。それにミホークは満足そうに笑うと、ベッドに腰を降ろした。
「俺以外の誰かを求めるような事で無ければ、全て叶えてやる。その武器を与えたようにな」
その言葉に少しだけ肩から力が抜ける。もしかしたら、上手く出し抜けるかもと思えたから。
上手くしたら、体力を少しずつ取り戻していけるわ。体力が戻れば、それなら逃げ出せるかも知れないと思えたから。
それからは3日と開けては貰えないけど、意識がある間常に犯されるような日々は終わりを告げた。ミホークの趣味らしい可愛らしいドレスを身にまとい、楽器を奏で、執筆をして……その歌に、新たな譜面に私のそれを暗号のように記していく。
歌詞を縦読みすると、言葉になるように綴ったそれを発売して、いつか必ず帰ると仲間に伝える。そうして私は体力を取り戻し、ミホークの隙をついて逃げる算段をしていた。
まさかその全てが、泳がされているのだとは気付かぬままに。それを実行した後に待っている悦楽地獄を想像もしないままに、私は皆の元へと帰る為に日々力を取り戻していた。
鷹に狙われた子猫が、逃げ果せる事等出来る筈も無いというのに、憐れな子猫は何も知らず歌い続ける。その歌声が鳴き声に変わるのは、そう遠くはない未来。
これもまた、何かが少しでもズレていたら起きていた、もう1つの可能性の話。その先でこの2人が互いを想い合う事が有り得たのかは、これを読んだ貴方様のお心次第。