※この作品はR-18です。

狂愛作品   作:夢枕 七変化

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すみません、抜けてました^^;


止まった思考(海軍)マルコ

 私は休みは休めと言われて、仕方無くてまだ測量した事のなかった島に船を進めた。仕事している時が1番心穏やかなのに酷いわと内心でぶつくさ言いながら、漁村が1つあるだけの小さな島に向かったのだ。

 まだ最新の地図にもその島は載っていないし、ログも示さない小さなその島は、人口が僅か30人と言う場所だった。そこで数日お世話になりたいと宿の提供を頼んだその日の夜、海賊にその漁村が襲われてしまい村人を逃がす為に戦う決断をする。

 そうなれば傷付ける事が怖いなんて言っていられなくて、私はクリマタクトと短剣を必要に応じて持ち替えながら奮闘し、その間に村の人達には逃げてもらった。庇いながらではジリ貧になるし、万が一私に何かがあった時、村の人達は気にするだろうなと……そう思ったのだ。

 海賊は数百人規模で、私はそれにより体力を随分と消耗していた。新世界に居る海賊だから特に名のある海賊でなくとも、それなりに強い。

 そんな時1人の若者が怯えを宿した瞳で、私に挑みかかって来た。まだ10代か、いってて20代だろうと分かる。

 峰打ち宜しく若者の意識だけを刈り取ると、他の海賊達が下卑た笑みを浮かべた。なんだろうと思いながら睨み付ければ、その内の1人が口を開く。

 

 「そいつはな〝白髭〟のクルーで殺すと不味いからってんで捕らえてたんだよ。だが、海兵さんが殺しちまったなァ……?俺達が殺した事にして名を売る形にすれば、海兵さん達は助かるだろうが、そうして欲しけりゃ……御奉仕、してくれよ」

 

 馬鹿な男達だと心から思う。まず、殺してないし、それならばそれで私が責任取るし……。

 

 「どうする女海兵さ「その必要はねェよぃ」」

 「白髭海賊団!?」

 「やべェ……ありゃ隊長だ!逃げろ!」

 

 下卑た笑いから1転、男達は転がる様にして逃げ出すけど特徴的な話し方をした男は当然のようにそれらを追い掛けて叩き潰すと、微かな疲れも見せずに帰って来た。……基礎的な所が違い過ぎるわね。

 

 「私に戦闘の意思はありません。彼は、意識を刈り取っただけですので、本当に白髭のクルーならばどうぞ連れ帰ってください」

 「こいつも1応賞金首だが、いいのかよぃ?」

 「……私、今は休暇中なの。ここを片付けたら村の人達を呼んでこなきゃ」

 「……ここは、白髭の縄張りでねぃ。とは言え、コイツが旗持って来たばかりなんだが……迷惑かけちまったみたいだね」

 

 成程、それで旗がまだ掲げられていなかったんだ。でも、それならもうここの人達は大丈夫ねと、ホッと息を吐き出してから、もう何でもいいから休みたいと思ってその場を離れようと歩き出す。

 

 「待てよぃ。礼位ちゃんと……って、怪我してんのかよぃ!?」

 

 え……あ、本当だわ。腹部からの出血は結構なモノなのに、痛覚は疲労で麻痺してたらしいと知る。

 でも海賊の手は借りられないからとその手を振り払う。それに、今は白髭海賊団と関わりたくない。

 

 「触らないで。この位、平気よ」

 

 いや、全然平気じゃないかもとは、内心で。でも、小舟に戻ればなんとでもなるわ。

 そう思って歩き出した私は、エースが隊長になったと報じられた為に手紙を送ったばかりなのを思い出したのだ。もしかしたら、既に届いているかも知れないと言う状況下で関わりたいとは思えない。

 そんな私の首に衝撃が走ったと思った直後、私の意識は暗転した。目覚めると誰かの私室か書斎の様な部屋に寝かされているのがわかり、腕に繋がる点滴と見覚えのない入院着みたいな物に変わっている姿、そして、明らかに治療された跡を確認して首を傾げる。

 海軍船では無いし、でも、シャンクス達のそれとも違う。当然ルフィ達では有り得ない。

 なら、誰が、どうして?

 

 「起きたかよぃ。何か、食えそうか?」

 「……不死鳥、マルコ」

 「…………あァ、状況が分かってねェなぃ?」

 「うん」

 「………………驚く程、素直だねぃ。まだ、思考が止まってるかぃ?」

 「その頭は、ナスなの?パイナップルなの?」

 「あァ、思考が止まってるねぃ」

 

 イラッとした様子で不死鳥マルコは言葉を口にして、それからもう少し寝てろと言う。でも、なんで助けてくれたの?

 

 「私、助けられる理由が無いわ」

 「……もう少し回復したら話してやるから、寝ててくれ。お前ェさんが賢いのはわかってるのに、このレベルの会話はキツイよぃ」

 

 そう言って薬を差し出されたけど、薬は嫌、飲みたくない。特に、海賊からの薬なんて絶対嫌。

 

 「やだ、飲みたくない」

 「……なんか、怪我させられた時に変なもん入れられたねぃ?」

 「わかんない」

 「眼を、閉じてろぃ。いい子だから」

 

 言われるままに目を閉じれば、口の中に薬と水が流し込まれて無理矢理飲まされる。それも口移しで。

 

 「んんぅん!」

 

 抵抗を許されずに飲まされた薬により私は、それから更に数日寝かされ続けたらしい。らしいと言うのは、聞いた話であり実感が無いからに他ならない。

 とりあえず、私が敵にされた攻撃が原因とは言え、助けて貰っといて大変無礼な言動だったのは間違いないのよね。そう思って頭を下げる。

 

 「……大変失礼を致しました」

 「自白剤系の幼児返りバージョンだったから、仕方ねェよぃ。気にするなぃ」

 「つきましては、お助け頂いたところ恐縮ですが、帰らせて頂きますね」

 「帰すか馬鹿者」

 「へ?」

 

 なんか、今、変な事言われなかった!?

 動揺してる間にベッドに押し戻されて、服を剥ぎ取られる。治療でもするのかなと見ていたら、鈍いねぃと笑われてしまった。

 

 「……海賊が1度手にしたお宝を逃がす筈ねェだろぃ。大人しく俺のモノになれよぃ」

 「助けてもらった事には感謝するけど、その見返りがこれだと言うなら、悪いけど……殺して」

 「あ?」

 

 不死鳥マルコの空気が変わる。でも、私も引き下がれない。

 

 「海賊に辱められて生きるくらいなら、潔く死ぬわ」

 「医者に人を殺せと言うか……?」

 「医者以前に海賊でしょ。私、海賊は大っ嫌いなの」

 

 てか、不死鳥マルコって船医だったんだ?

 そんな事を思っていたら問答無用で猿轡をされて腕を縛り上げられてしまった。覇気を纏えばと思ったのに、何日も寝ていたからか感覚が鈍っていて上手く覇気を纏えない。

 そんな私の体に不死鳥マルコは触れて来て、それから羽根ペンを取り出したと思ったらその羽根を使って弱い所を刺激し始める。

 ビクビクと体はそれに反応して、でも、もどかしくなるようなそれは息苦しさを与えて来る。そんな私に、不死鳥マルコは言う。

 

 「ワノ国では、女郎が逃げようとしたしたりした時の折檻として、体を傷付けない為にこうして羽根や筆でイケないギリギリの状態にして、何日も弄ばれるんだがねぃ……。最後に、その女郎が逃げ出したりした原因、嫌がっていた事をやると言わせてそれをさせる迄がお仕置きだが、ナミは、どうされたい?」

 

 なんで、名前……。私、名乗った?

 

 「ん?猿轡してちゃ喋れねェか。どうした?」

 

 言って猿轡を外された私は、ゆっくりと口を開く。その瞬間に舌を噛む事も考えたけど、疑問の解決を優先してしまった。

 

 「不死鳥マルコ、どうして私の名前を?」

 「マルコで良い。長い上に硬いからねぃ」

 「不死鳥、そうじゃなくて「マルコ、だ。呼んでみろぃ」」

 「……マルコ?」

 「ナミの事は前々から調べてあった。だから名前も何もかも、調べはついてるよぃ」

 

 そう言ってから、マルコは十分に濡れてるねぃなんて言うから、何をされていたのかを思い出して抵抗しようと暴れ出す。そんな私を難なく押さえ込んで、マルコは海賊らしく残忍に笑った。

 

 「1生、可愛がってやるから、安心しろぃ」

 「いや!助けて、シャンクス!」

 「……海兵さんは海賊を煽るのが、お得意らしい。お望み通り、激しくしてやるよぃ」

 

 望んでないと言おうとしたのに、私のそれは言葉にはならなかった。その日から永遠にも思える程に抱かれ続けた私は、死なないように意識のない間に治療されたり栄養剤を打ち込まれたりしている様子で、狂えたらいいのにと本気で思う。

 無理に犯しておきながら、笑えだの、愛してくれだのと言うマルコの心が分からない。顔を見れば襲いかかって来て、特に何か会話があるでも無いのに。

 

 「ナミ、好きだよぃ」

 「それな、ら……解放、して……!」

 「……まだ、教育が足りてなかったみたいだねぃ。ナミは、死んでも離さねェ」

 

 繰り返される性行為の中で、それでも私の負担を最低限に抑えているそれにいい加減にしてくれと泣きそうになる。それでも、何故か泣く事も出来ない私は、既に壊れているのだろうか。

 愛しくて、大切だからと、死なせる事も手放す事も出来ずに、ただ男は女をその腕に抱き続ける。そんな男の中に見え隠れする優しさにより、憎む事が出来ず、行われる行為により、愛する事も許す事も出来ずに、女は心を摩耗する。

 その為に隙を見付けては死のうとする女に男は苛立ち、悪循環は加速する。……女の心が砕け散るより早く、男がその事に気付き行動を改められたかは……読んだ皆様の心に委ねたいと思う。

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