・女性の脳でないと膣イキは耐えられないというのはデマ。
海外の脳医学研究の大学が発表したところによると、
電気信号の数値は男性の前立腺による絶頂(所謂メスイキ)と大差ないとのこと。
・女性の脳でないと出産の痛みに耐えられないというのも同じくデマ。
・女性の胸の大きさは10代前半でおおよそ決まる。
・膣は開放された内臓である。
・男性の包茎と同じく、クリトリスにも皮がある。
ガタンゴトンと車体が揺れる。窓の外の景色は退屈で、車内の空気は動かない。
これは北方管区行きの列車。そう、帝国が今もっとも注視している危険な紛争地域、協商連合との小競り合いが多発している国境線に一番近い所まで、我々を乗せて行ってくれる列車だ。
嗚呼、主がお与えになる試練とは、かくも厳しいものだなあ。俺と彼女とで、この争いを終わらせろと仰るのだろうか。それはとても難しいことですよ。
やあ、列車に揺られて前線行きの旅をのんびり楽しんでいる、サラ・エレオノール・ブリッグス少尉候補生だ。少尉候補生といっても陸軍からの試験免除があるので、現地に到着と同時に辞令を頂き、准尉に昇進するのだが。准尉、つまり士官学校を卒業していない者が成れる最高位の階級をだ。そして少尉の階級は研修終了後に改めて授与されるそうだ。しかし6ヶ月、半年も前線に拘束されるなんてな。人を撃ち殺すのは嫌いじゃないし、楽しいのだが。まだ戦端が開かれていないから、撃ち合いすら無いだろう。僅かな緊張感があるだけの、暇な国境警備になりそうだ。早くも
長い長い鉄道を揺られる時間は暇である。なので、その時間を使って新しい下着を作っていた。魔導士官学校に持ち込んだはいいが、色々と忙しくて結局手を付けられずにいた布たち。そいつを切って貼って縫って、形にしていく。裁縫は体で覚えているので、淀みなく手が動く。
「何を、作っているんだ?」
窓の外を眺めるのにも飽きたのか、相部屋のターニャちゃんがこちらを見ていた。
同い年で同じ士官学校の人間という事で、俺たちは相部屋に押し込まれている。一般席ではないからゆっくり出来るが、指導先任とその補佐となって2つの班で別れて行動していたので、今さらターニャちゃんと2人きりというのも何だか変な気分だ。
「ん? これはね、新しい下着。ほら、子供用の下着ってさ、どれも野暮ったいデザインじゃない? だから自分で作るの」
「それは熱心なことだな」
「今作ってるのは“ヒモ”ね。やっぱり男の人って、エッチな下着が大好きだからさ。こういうのを履いてると喜ばれるんだよねー♡」
「そ、そうか・・・」
「良かったらターニャちゃんのも作ってあげようか?」
「いや! いい! 結構だ!!」
「なんでー? オシャレしなよー。可愛い女の子のお洒落は義務だよ?」
ターニャちゃんは顔を赤くして、そっぽを向いてしまう。昨日の事を思い出したのだろうか。
チンポの味を覚え、中イキを経験したおかげか、ターニャちゃんはつっけんどんな態度を取らなくなった。士官学校で初めて出会った頃のように、ごく普通に話しかけてくれるようになった。しかしやはりまだ、照れは残っているらしい。少しでもエッチな話になると、頬を赤らめて顔をそらしてしまう。
昨日、士官学校最後の日。これが最後になるかもしれないからと、オイゲン中佐は朝から夕方までペニスを使ってくれた。まずターニャちゃんの処女を奪って、最初の中出し。次に俺のマンコを使って、ガチイキするまで可愛がってくれた。そしてまたターニャちゃんに戻り、初中イキで疲れて寝てしまったところをセックスで起こし、俺が感度強化で手伝って2度目の中イキをさせて。最後にまた俺を使って、今度は俺の中にも注いでくれた。
オイゲン中佐には本当に感謝してもしきれない。中佐は俺の恩師だ。本当の中イキを教えてくれたし、本物のセックスを教えてくれた。特別なフェラチオも教えてもらったし、男を喜ばせる様々なテクニックや仕草を所作を仕込んでくれた。そしてなにより、ターニャちゃんとの3Pという思い出を作ってくれた。スケベなエロオヤジだし、腐敗官僚と繋がって不正をしている悪徳校長だったが、性教育に関しては真剣で真摯な人だった。
手を止めて思い出に耽り、恩師を想う。窓の外を眺めようとして、ガラスに自分の顔が写って、無意識に微笑んでいる事を知る。楽しい学校生活だった、本当に。ブルクハルト・フォン・ニコラウス・オイゲン中佐、今までありがとうございました。
「お世話になりました、中佐殿・・・・・・」
これから向かう北方に思いを馳せる。怒りと恐怖、憎しみと悲しみが澱む場所、紛争地域。そこでは人々が心を病み、苦しんでいる。そんな場所にこそ愛が必要だ。主を信じることで育まれる愛が。
だからこそ、俺は前線に向かうのだろう。敬虔な信徒である俺が、主の慈悲と、愛の幸せを、伝えに行かねばならないのだ。そうだ、これは主の御導きに他ならない。愛を以って人々を救えと、俺に道を示して下さったのだ。そこで、オイゲン中佐に仕込まれた数々の性技が人々の心を癒し、疑いようのない愛を知らしめるのだ。
そうか。となれば、ターニャ・デグレチャフもまた、神に選ばれた者なのか。俺が北方行きになったのは、ターニャちゃんの行動が切っ掛けだからな。そうか、そうだったのか。
「ターニャちゃん!」
「なっ、なんだ急に・・・」
「突然前線行きって聞いて、最初はビックリしたけど。私、ようやく解ったの! これは神様が私たちを導いて下さったんだよ! だから一緒に頑張ろう! 神様は私たちを見守って下さるから!」
どうしたことか、また睨まれてしまった。今朝の口臭は別にザーメン臭くないはずなのに。
—————
頭が痛い。股が疼く。どうにも思い通りにならず、イライラしてしまう。
今日もコーヒーをかっ喰らい、無理でも気合いを入れて空を飛ぶ。
ああ、ターニャ・デグレチャフ准尉だ。長々と列車に揺られて紛争地域に到着し、辞令を頂き候補生から昇進としたと思ったら、即座に飛行哨戒班に編入され、陸軍との合同研修に参加させられるという、目が回るような忙しさもつい先日のこと。今日も呑気に空を飛び、何のアクシデントも無い平和な空中散歩を楽しんでいる。合同研修とはいえ、暇なものは暇だからな。
もちろん真面目な顔をして、欠伸ひとつせずにはいるが。退屈な研修である事に変わりはない。地上に降りれば、夜な夜な帝国軍宿舎にライフル弾が撃ち込まれたり、鉄道に爆弾が仕掛けられているのを夜間哨戒班が見つけたりするのだが、昼の空はいつも平和である。
そんな退屈な時間のせいで、つい緊張感が抜けて、身体の疼きを意識してしまう。
「ッ・・・♡ ・・・・・・くそ!!」
思い出したくもないのに、思い出してしまう。この幼い身体に強烈に刻まれた感覚が、あの日の体験を想起させる。帝国魔導士官学校での最後の日、私は処女を失った。ロマンスも糞もない、自分が招いた復讐の結果として。
サラ・ブリッグス少尉候補生。今は私の後ろを飛んでいる、私と同じ准尉だが。彼女が前々から、私と性的なコミュニケーションを取ろうとしているのは分かっていた。それを疎ましく思っていたのは否定できない。
彼女が同期候補生達と性的な関係にあり、そのせいで私まで男衆から同じ扱いをされそうになったのが非常に嫌だった。過剰なボディタッチを始めとするセクハラや、売春を持ち掛けてくる同期生たち。「以前よりお慕い申し上げておりますっ、デグレチャフ指導先任殿!」などと、ロリコンであることを隠しもせずに、口から汚泥のような鳴き声を垂れ流す二号生の存在も虫唾が走った。そしてそれらの原因が彼女、サラ・ブリッグスにあると知った時、私は明確に彼女を嫌悪した。
だから、切り捨ててもいいと思った。私は自己保身を優先するため、サラ・ブリッグスを身代わりにして、彼女を前線へ送ろうとした。その企みは失敗し、私と彼女は揃って前線送りになった。
『待って! 頼む! 許してくれっ!! それだけはっ・・・!』
彼女はそれを許さなかった。
『ッッッッーーー・・・・・・!!? かっ・・・!! は・・・っ・・・!!』
『は〜いっ♡ 処女卒業おめでと〜♡』
生命の危険がある前線へ送ろうとしたのだ、報復は当然、生命に関わるものとなった。
太く大きな棒を
オイゲン中佐に犯される私の姿を、彼女は嬉しそうに、楽しそうに、そして喜んで見ていた。その笑顔に恐怖したが、彼女の舌で口内を蹂躙され、優しく手を握られて、私は誤解を悟った。彼女は狂っていた、狂っていただけなのだ。優しく諭すような言葉には、怒りも恨みも無かった。彼女はただ、自分の性癖を私に重ねていただけだったのだ。
共感能力の欠如か。判断能力の欠如か。それとも
だが、彼女の異常性が分かったからといって、私の危険が無くなったわけではない。彼女の行為が復讐ではなく、単なる勘違いによるお節介だと判り、戦場で背中を撃たれる心配は無くなった。だが、彼女の近くに居る事は、依然として危険なままだ。
彼女が今後も“趣味”を続ける限り、彼女と同じ年齢であり、同じような外見の私にも、必ず影響があるのだ。流石に処女喪失の時のような、死ぬような感覚はもうないと思うが。ちょっとでも対応を間違えれば、また死にそうになるまで絶頂させられかねない。
「くっ・・・♡ くそぉ・・・♡」
少し想像してしまった。それだけで腹の底が熱くなり、乳首が尖り、豆がジクジクと疼く。あの衝撃の日からもう数日経つというのに、私の身体は未だにあの時の快楽を憶えている。目の前が真っ暗になり、全身を高揚感が貫き、脳が多幸感で満たされるあの強烈な絶頂を、私は忘れられないでいる。
ああ、この想いを振り払えると云うのなら。
悪魔よ、人心を乱して、世に戦争という災厄を齎してくれてもいい。
生命の危険のほうがまだマシかもしれないのだから。
—————
やあ、今日も元気に空を飛んで、紛争地域での合同研修に参加している、サラ・エレオノール・ブリッグス准尉だ。北方の国境線に到着して早数日、魔導士官学校の促成組や現地の研修組という、有り合わせの人員で編成された飛行哨戒班に編入された俺とターニャちゃんは、陸軍の皆さんと一緒に訓練に勤しんでいた。慣れない環境に適応するため、余裕も暇も無い。裁縫はおろか売春も出来ない。そのくせ辛い訓練と暇な研修ばかりの毎日。そんな日々が遂に終わる。なんとなんと、戦争が始まってしまったのです。やっと人間を撃ち殺して訓練の成果を発揮できることにワクワクしているサラ・エレオノール・ブリッグスであります。
いつも通りの退屈な飛行哨戒の研修が終わって地上に戻ったら、突然48時間の待機を命じられた。厳戒態勢を意味するそれに驚きはしたが、まさかそんな事はあるまいとグッスリ寝て。起きたら協商連合からの宣戦布告が来ていた。『そこから退いて領土を明け渡せ』という退去命令という名の喧嘩の売り文句である。
いったいどんな悪魔が、協商連合の首脳陣の耳元でこんな自殺的な進軍を囁いたのか。
「ばっかじゃないのぉ!?」
「ああ、阿呆の極みだな」
思わず叫ぶと、隣のターニャちゃんが同意してくれた。
ここ国境線守備隊に来てさっそく分かったことだが、ターニャちゃんが提出してくれやがった俺の
即ち、開戦は協商連合軍に非を負わせ、それを諸外国に知らせるべく情報官を常駐させること。それによって近隣諸国の動きを一瞬なりとも遅らせ、その隙に戦後処理についての外交を進める。これがそのまま採用されて、いつも映像記録装置を手放さないカメラマンが交代で勤務している。
また、国力や軍事力、もちろん兵力からいっても帝国の方が圧倒的に上回っているため、戦争に勝つこと自体は難しくないのだが。それで勝ってしまってはいけないのが、帝国の辛いところ。ここで帝国が協商連合を打ち負かして、吸収政策や植民地政策が実施されたりしたら、列強国家群で頭一つ抜けた強力な軍事国家が誕生してしまう事となり、周辺列強に手を組んで帝国を潰す理由を与えてしまう。なので、他国に調停参加を求めるなり、あるいは分割統治を持ちかけるなどして、勝つことなく協商連合を退かせ、「帝国は侵略とか領土拡大とか興味ないですよ〜」というアピールをする必要がある。これもレポートに書いた事だ。
さて、上のお偉方は、俺のレポートをどう取り上げてくれるだろうか。大戦争になったら食料事情は冷え込み始めるし、将来の軍人年金も危うくなる。男に愛を説くどころじゃなくなる。頼むから大戦争だけは勘弁してくれ。
「
「はっ!」
「司令官より全隊に通達する。協商連合軍が越境を行い、こちらへ進軍している。協商連合は我々に対し、武装放棄か投降かのどちらかを選べと通告してきた。これは紛れもない協商連合の軍事行動であり、卑劣な侵略行為に他ならない! よって先ほど、作戦本部より入電があった。“抗戦”である! 現時刻をもって、我々は国土防衛の任に就き、卑劣な侵略者どもを撃滅する!! ライヒに栄光を!!」
「ライヒに栄光を!!!」
「帝国に勝利を!!!」
とはいえ、まず目先の脅威、降り掛かる火の粉は払わねばならない。戦うとしましょう。
本部のみなさーん! 俺たちが頑張ってる間に、外交のほう宜しくお願いしますねー!
誤解こそ解けたものの、デグレチャフ閣下がサラちゃんを苦手に思っているのは変わりません。
サラちゃんは相変わらず、ターニャちゃんをスケベ娘だと勘違いしていますね。
元男性転生者はそんな下品にイかねぇだろ!
後方勤務なんて目指してるからこんなクソザコマンコになんだよ!
すげー専制国家・・・これ俺が侵略するために建国されたでしょ。
うおっ急にすげぇ宣戦布告・・・。自殺行為かな?
こんな稚拙な自殺進軍して末代までの恥だよ。