崩壊した世界で水着ジャンヌに弟にされるだけの話 作:アルテマ
最後に少し、君たちに話があるんだ。今回の話は少し長くなるが、それまでどうか付き合って欲しい。
既に日が傾き、この崩壊した世界では殆どの人間が屋内へと帰っている時間。 しかしてこれまでの一般的な人々のルーチンワークから言ってまだまだ眠るには早い時間。 とある浴室で男女二人が互いにまぐわいあっている。 いや、厳密に言えば女性の方が無抵抗な少年を無理矢理犯しているというのが正しい表現であるか
「んっ……んっ……ふふふ……♡」
「んぅぅぅぅうううううう♡♡♡ふみゅぅぅぅうううううう♡♡♡」
女性は両手両足を拘束された少年に、自らの体を擦りつけて興奮させるように乳房を顔に押し付ける。 抵抗が碌にできない少年はひたすら女性の豊満な胸の中でくぐもった嬌声交じりの悲鳴を上げることしか出来ずにいた。
既に彼等は上記の行為を、昼下がりからひたすらに延々と続けていた。 その実行犯たる女性その人であるジャンヌは少年を抵抗できぬように拘束し、その体を媚薬で開発した後に彼の体に愛撫し続けた。
キスをまぶして少年の意識を引き上げ、乳首を弄り喘ぎ声を出させ、耳を舐るように舐めて興奮を増幅させ、陰茎を手淫することで直接快楽を送りこみ、今は媚薬入りローションを自らの体に塗りたくり、競泳水着の上から彼の体に刷り込んでいた。 全身に伸ばされるように伝わる柔らかな女体と、時々顔を包み込んでくる乳房は、確実に少年の精神を蝕んでいた。
(き、気持ちいいのに……こんなのって、辛すぎるぅ……♡)
どうにか未だに保っている思考も、陥落寸前であった。 無理もない。暗示によって無理矢理射精を出来ずにいる状態で、平時であれば何度も絶頂しているような快楽を受けたのだ。 一般的な人間であればこの時点で精神が崩壊し、廃人となるかジャンヌなしでは生きられない体となっている。 少年がその快楽の波にここまで耐えられている理由は生来のものか、はたまたジャンヌの手心なのか、あるいは第三者の手によるものなのか、それは分からない。 しかし、ここまで辛抱強く耐えた少年でも既にその精神は限界であった。
「んー、お姉ちゃんは結構負けず嫌いなとこありますけど、弟君も同じくらい負けず嫌いなんですかね?正直ここまで耐えているのはお姉ちゃん予想外です」
「おぅぅうう……♡♡」
こすりつける動きを止めて、少し不満げにそう言うジャンヌに、少年は何も返すことなはい。 出来ることと言えば、ジャンヌの方へと視線を向ける程度しか出来なかった。 精神が耐えていても、肉体は快楽の電流に痺れてビクビクと震え、ジャンヌの方へと向けている視線も、焦点は定まっていなかった。 そんな分かりやすい限界の兆しを、捕食者たるジャンヌが見逃すはずもなかった。
「でも、もう少し攻めれば堕ちちゃいそうですね♡なら、これでトドメをさしちゃいますよ~♡」
そう言ってジャンヌは競泳水着の肩紐を外し、自らの乳房と乳首を少年の眼前で露わにする。 ふるんと、重力に従って揺れてまろびでた大きくも形の整った美乳に、性欲を刺激し続けられた少年はただそれだけで達してしまいそうであり、興奮を掻き立てられていた。
「あ、や、ダメ……もう、これ以上は……」
「はい、それじゃあいきますよ~♡お姉ちゃんのぱふぱふ攻撃~♡ぱふぱふ~♡」
「ひうっ、むぅぅぅぅぅぅぅううううう♡♡♡」
これまで何とか耐えてきたその胸の攻撃を、水着を外して更にダイレクトに伝わるようになり、全方位から伝わってくる柔らかな生乳の感触に少年は絶叫するも、胸の中でその声はかき消されてしまう。 暗示によってせき止められている精液が荒れ狂い、ここから出せとばかりに陰茎の先を叩く。 それを受けた少年の脳はキャパシティの超えた快楽を持て余し、たらい回しに少年の身体中に走り回させる。
強すぎる快楽に、限界の少年の体はガクガクと痙攣を起こし、拘束をされている両手両足を全力でバタつかせる。 処理しきれない快感は感情を揺さぶり、少年の瞳から涙を流させていた。 そんな少年に対してジャンヌは追撃とばかりに陰茎を太ももで挟み込み、射精させる勢いでスリスリと交互に足を動かし始めた。
「弟君はこうやってぱふぱふされながら、ふとももでスリスリされるの大好きですよね♡ 初めてエッチした時も、この体勢で何度も何度もお姉ちゃんお姉ちゃんって叫んで、何度も何度もイッちゃいましたもんね〜♡ぱふぱふ♡スリスリ〜♡」
「んむぅぅぅぅううう♡♡♡んぅぅううううう♡♡♡」
ただでさえ豊満な胸の挟み込みで限界を超えた快楽を受けていたと言うのに、オーバーキルを超えて死体蹴りと言って差し支えのないその快楽責めに、どうにか耐えていた精神と理性は白旗を上げてしまった。
(も、もうダメぇ♡無理♡無理ィ♡イきたい♡イきたい♡イきたい♡気持ち良くなりたいぃぃいいい♡♡♡)
快楽に染まった思考は少年の顔をだらしなく歪ませ、瞳から流れる涙は止まることを知らず。 既に少年の脳内は今すぐにこの身を暴れ回り、爆発せんばかりの快楽をその欲望のままに解放したい。 その一点のみとなっていた。
何度も言うが、彼は耐えた方だ。 今現在彼がされている快感責めを受けていた正気に保つ事など不可能であるし、強すぎる快楽を受けて発狂しないだけ、まだマシな方だ。 ここで心が折れてしまった彼を誰が責められようか。
「ジャ、ジャンヌぅぅぅうう♡」
「はい、どうしましたか弟君?」
「お、お願いぃい♡もう、ダメ♡ひぅうあ♡あ、あ、あ♡あぅぅう♡ダメぇ♡お願いだから、もうイかせてぇぇぇえ♡お、あぁう♡イきたい♡イきたいよぉぉぉおお♡」
嗚咽と嬌声の混じったその叫び声は、少年の現在の思考回路を一片の欠片もなく曝け出していた。 そもそも、今の少年に本音を隠している余裕などありはしない。 それは快楽責めを今尚も続けているジャンヌにも分かり切っている事だ。 その懇願が、少年の自分に対しての屈服の証であると理解している。
「ふふ、そうですか~、そうですよね♡大好きなお姉ちゃんに、大好きなおっぱいでぱふぱふされながら、ふとももでスリスリ~ってされちゃったら、我慢なんて出来なくて、おちんちんから白いの出したくて出したくてたまりませんよね♡弟君がそうやっておねだりしちゃうのも、お姉ちゃんよーく分かっちゃいます♡」
屈服したという事実が嬉しいのか、ジャンヌはいつもの笑みを浮かべていた。 ジャンヌの自覚のない煽るような言葉を受けても、今の少年には快楽で染め上げれれており、ただただ荒い呼吸を上げるのみ。 そしてジャンヌは唐突に少年の頭を挟み込んでいた胸を上げ、少年の額に自身の額を合わせて視線を合わせてきた。 快楽責めがピタリと止められたことに疑問符が浮かぶ少年に、ジャンヌは笑みを崩さずにこう告げた。
「でもそのおねだり、50点です♡」
「……?ごじゅって、むむぅううううう!?ひぐぅぅぅぅぅぅううううう♡♡♡やぁぁあああああああ♡♡♡なんで、なんでぇぇえ♡♡♡」
ジャンヌのその言葉に少年が疑問を抱き言葉にする前に、再び少年の頭はジャンヌの胸の中へと押し込まれ、ふとももでは陰茎への愛撫が再開された。 快楽地獄へと再び突き落とされ、悲鳴をあげる少年へと諭すように、あるいは脳に刷り込むようにして語り掛けてきた。
「おねだりの内容は概ね問題ありませんよ。ただ、お姉ちゃんが弟君に言って欲しかった言葉が別の言葉で表現されていたので、そこがマイナスです。いつもの甘々お姉ちゃんモードでしたら許してあげるのですが、今の私は意地悪お姉ちゃん。合格ライン60点以上でないとご褒美はあげられません。と言う訳で、合格出来なかった弟君にお仕置きしちゃいま~す♡」
「ひぐぁぁぁあああああああああ♡♡♡」
少年にとって幸か不幸か、そのジャンヌの言葉は耳を通してはいても、脳が認識していることはなかった。 ジャンヌの直前までの会話と、これまでの情事においての流れから、少なくともこの快楽の辛さを解消をしてくれると思っていたのだ。 そんな勝手な期待をし、そして裏切られて再び快感の電流を全身に流された彼の思考は、何故溢れきらんとばかりに煮えたぎる性欲を解放してくれないのかという疑問僅かに残し、それ以外は期待を裏切られたと言う隙を埋めるように広がる快感に占領され、とっくに降伏した筈の理性と精神を内部から破壊していく。
(どうしてぇ、どうして楽にしてくれないの……?僕が、僕が悪いの……?)
晒される快楽の中で、ジャンヌの言葉すら届いていない彼の僅かに残っている思考は何故こうも辛い目に合っているのかというものへとシフトする。 その原因さえ分かれば、この天国に似た地獄から解放されると、信じて止まずにはいられないから。
しかし平時でならばともかくとして、思考もままならない快楽の海に溺れている彼にそんな余裕がある筈もない。したがって―――
(あっ……)
その呟きを実際に口に出していたかは分からない。 それ以前に、本当は口に出しただけで思考の隅で過ったものなのかすら、少年には定かではない。
ただ確実に言えることがあるとすれば、少年の理性の最後の糸は今を以てブチリと乱暴に引き裂かれるように、それでいて甘く溶かされ焼き切られたことだろう。
「お、お、おぅぅぅぅぅうううううう♡♡♡あ、ぁぁぁぁぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛♡♡♡」
ジャンヌの胸の隙間を通し、獣の如く鳴く声が響く。 溺れるようにして顔をどうにか上げる少年の顔は酷く惚けていて、熱を放つかの如く両頬は上気し、口からはだらしなく舌を出し、涙を止め処なく流す瞳はゆらゆらと澱みを映していた。
降伏は無視され、彼の理性と壁と精神の城は情け容赦なく粉々に崩された。 理性を亡くし、精神すら残っていない彼を突き動かすのは正真正銘本能のみ。 思考と言動を仕分けすることは出来ず、知覚した感情を乗せた言葉を止めることが出来なくなった。 これより少年がとる行動は全て、彼がその獣に堕ちたことによる本能でのみ決定したものとなる。
そして獣が本能でとる行動は至極単純だ。 即ちそれは獲物を前にして狩りへと挑むこと、逃げられれば追い詰め自分の欲を満たすこと。
あるいは―――
「……ごめんなさい……!」
―――強者を前に逃げ出し、追いつかれれば強者へと媚び生き延びることだ。
「……?」
ピタリと、ジャンヌの少年への愛撫が止まった。 耳に入ったその少年の言葉に何かを感じたのかは分からないが、なんにせよこの空白は少年にとって言葉を紡ぐ時間となった。 追い詰められた少年の口から吐き出されるのは、極限にまで追い詰められたことによる本物の姿か、あるいは包み隠してきたトラウマなのか
「ごめんなさい……ごめんなさい……ひうぅぅ♡あ、あぁ、僕が、僕が悪かったです……許し、あ、あ゛あぅ♡あ、い、許してください……許してください……もう、もう、辛くて、怖くて、悲しくて、苦しいです……うあ゛あ゛♡……た、助けてください……助けてください……!」
喘ぎ声と嗚咽交じりの血を吐くように紡がれたその言葉は、命乞いとしか言いようのない程の悲痛に満ちていた。 理性が崩れる直前まで思考していた、確証のない罪悪感が表に浮き上がって口に紡がれたのであろうその言葉を、少年は自身で口にしながら、何に対して謝罪しているのか理解していない。
「あ、ああぁ♡う、あ……♡ごめんなさい……ごめんなさい……!」
であるというのに、少年は尚も謝罪し続ける。 意味を伴わないという点において、その光景は壊れたおもちゃが軋みながら尚も同じ言葉をしゃべり続けているようだと喩えられても良い。 だが、少年の口から零れるそれらの言葉に込められた思いは、ただただ苦痛からの解放の哀願で占められていた。 そこに覚えのない自己の罪を認めることに躊躇いはなかった。
―――それがその少年の生き方だったから
「……」
その懇願を、嘆きをジャンヌは無言で受け止めていた。 その表情を少年を見ることは叶わない。 強すぎる快楽に晒された視界は無機質に目の前の風景をピントも合わせずにただただ映すだけだった。 そもそも少年は今もひたすら命乞いをしていて、ジャンヌの表情を伺う余裕は皆無であり、その心情など知る由もなかったのだが
「ごめんなさ、い……?え……」
「あなたは、何も悪くはありませんよ」
不意に少年は抱きしめられ、彼女の胸の中へと優しく導かれる。 いつもは性欲を沸き立たせて止まないその柔らかな感触は、今の少年にとってはなぜか不思議なやすらぎを感じさせられていた。
いつの間にか外されていた両手両足は、拘束で抑えられていた時は暴れまわるように痙攣をしていた筈が、脱力するように地面へと投げ出されていた。
「だからそんなに悲しそうに泣かないでください。あなたが悲しいと、お姉ちゃんも胸が苦しくて張り裂けそうになります。だからどうか、泣き止んでください。辛いのでしたら、お姉ちゃんが癒してあげます。悲しいのなら、お姉ちゃんがずっと傍にいます」
ジャンヌはそう言って少年の頭をあやすように撫でる。子どもを泣き止ませようとする動作を続ける彼女はそのまま言葉を続ける。
「お姉ちゃんも少しやりすぎたみたいですね……ごめんなさい……だから、もうイジワルの時間はおしまいです。ここまでよく我慢できましたね」
惚けて碌に出来なかった少年の思考は、ジャンヌの言葉を驚くほどスムーズに受け入れる。 涙の勢いは徐々に収まっていき、視界がジャンヌのことを認識していくのを実感していた。
「こんなことしておいて難ですけど、お姉ちゃんはあなたの事が嫌いという訳ではありません。それを分かって欲しいです。そして、このことだけを知っていて欲しいんです」
ジャンヌはそっと両手で少年の頬を掬うように持ち上げる。 涙で潤んでいる少年の瞳を真っ直ぐに見据え、互いと互いの額をコツンと合わせた。 お互いの吐息が感じられるほどの至近距離で、ジャンヌは真っ直ぐに彼の瞳をみつめて笑みを浮かべて
「大好き、ですよ……」
「!!んぅ……♡んぅ、んぅぅううう……♡♡♡」
好意の部分を強く強調されたその言葉の後に、ジャンヌは少年の唇へとキスを落とした。
この情事で行われていた、興奮を沸き立たせる激しいキスではなく、相手を慈しむような優しいキスだった。 それは、少年の崩壊されて晒された心の闇を包みこみ、弱っていた精神にこの上なく効く劇薬だった。
ジャンヌの告白が少年の耳に入り、脳がその言葉を受け入れた途端に多幸感が広がってゆき、キスの甘い電流がその多幸感を全身に行き渡るように加速させる。 そしてそれは快感へと変化して、少年のいきり立った肉棒の先から白濁液をとぷとぷと、優しく吐き出させた。
「あ、あぅぅ……♡う、あぁ……♡」
惚けた顔で快感を受け入れ、キスをまぶされながら少年は天に昇るかのような夢見心地の快楽に打ち震え、言葉にならない不明瞭な声を漏らしていた。 その間も、無理に閉じられていた蛇口が一気に緩まったかのように、彼の股間から精液が漏れだす勢いが緩むことはなかった。
溜め込まれていた行き場なき快楽の証が吐き出され、その間にもジャンヌはキスの雨を少年に降り注ぐ。 射精を促してはいるが、決して無理に吐精させている訳ではない。 彼の体から溢れ返ってる性欲を抜ききるように、水でいっぱいのバケツを、ほんの少し傾ける程度の心積りで彼の射精を助勢する。
その意図が何かはジャンヌにしか分からない。 しかし何にせよ、この行為は少年にとっては僥倖であった。 もしも彼が強い愛撫を受けながら暗示を解かされ射精していたら、ほぼ間違いなく少年の神経は焼き切れて廃人と化すか、終わらぬ射精の中で死に絶えていたかもしれない。 彼女が少年に
「お……♡あ……♡」
「よしよし、上手に出せましたね……♡えらいえらい♡」
お漏らしのような勢いの小さい、それでいてとどまる気配のない精液を吐き出し続ける少年の頭を、ジャンヌは労わるように、安心させるように優しく撫でる。 髪を梳くようにして指に絡め、崩さぬようにとするジャンヌの気遣いを指先から感じ、射精し続けて意識が混濁している中で……いや、意識が混濁しているからこそ、そのジャンヌの行為に思いやりを感じて、彼の荒れ果てた精神を癒すかのよう、広がって沁み込んでいく。
「いい子、いい子……あなたは、いい子ですよ。悪い子なんかじゃありません。……今はお姉ちゃんに甘えて、辛いことは忘れてください。どうか今だけはこの甘い夢に溺れて、揺蕩って、お姉ちゃんに身を委ねてください」
「あ、うぁ……♡」
ジャンヌの言葉が、慰めが、抗いがたい誘惑が、彼の心を満たしていく。 壊された精神が少しずつ少しずつ修復されていく。 ジャンヌの甘い甘い言葉が、彼の心の城壁を繋ぎ合わせて補強し、浸食をしていく。 浸食する彼女の思いを受けて、快楽に惚ける少年の心はどんどんとジャンヌへと奪われていく。
朧気だった視界が段々と回復し、少年の瞳が自身に跨るジャンヌを捉える。 互いに視線が合うと、ジャンヌは優しく少年へと微笑んだ。 ただただ、安心させるようなその笑みに、少年は雷鳴が打たれたかのように、銃弾で撃ち抜かれたかのように、魅了されていた。 魅了され、恍惚にさせられ、安らぎに包まれて、快感に浸かってしまって、ひたすらに少年は幸せすぎて、そしてもっと貪欲にそれを欲しがってしまって、自然と口が動いてしまう。
「……お姉ちゃん……」
彼にとって、その言葉は何よりも甘えたいときの魔法の言葉だった。 いつも甘やかしてくれて、尽くしてくれる彼女を喜ばせて、本当は心の底から言いたくて、それでも思いを込めて口にしたくはない禁呪の言葉。 その言葉を、彼は口にする。
今は、今だけは、何もかもを投げ出してジャンヌに縋って、依存して、溺れてしまいたかったのだ。
「……はい、お姉ちゃんに任せてくださいね♡」
彼女はただその望んだ呼び方を受けただけなのに、彼の求めていることが分かっているかのように快諾の返答をする。 今日この日まで彼女は彼に奉仕し、乱れる姿を焼きつけてきた。 この世界に現界する前から
「そう言えば、まだおっぱいで挟んであげたことはなかったですよね……今日はパイズリで甘やかしてあげますからね♡」
長い間吐精をし、やっとのことで収まった陰茎の蛇口がその言葉を耳にして少し緩む。 やや萎えていた肉棒はピンと張り、先端からまた精液が零れだす。 少年にとってまだ未知なる快楽の行為に期待している反応に、ジャンヌはくすりと笑みを零す。 彼の両足を持ちあげ、臀部を膝の上にへと置く。 ヒクヒクと揺れる陰茎の真上には、ちょうど彼女の柔らかな胸が少年の陰茎を招き入れんと、たゆんと揺れていた。
「もう十分濡れてますし、このまま挟んじゃいますね……♡えいっ♡」
みちりと、少年の陰茎がその大きな胸へと捉えられる。 瞬間、少年の触覚全ての神経がその感触を受けて快感の波が伝えられる。
「!!あぁぁぁああああ♡♡♡んぁぁぁああああああああ♡♡♡」
その快楽が脳が認識した瞬間、少年の腰はガクンと砕けて陰茎の先から精液が漏れる。 ただ胸に包まれただけだというのに、彼の開発されてしまった体が認識した快楽は想像を絶した効果をもたらし、ジャンヌの胸の中でドロドロとした精液を吐き出す。 陰茎の先がジャンヌの胸から出ていることはなかったが、ジャンヌの胸から飛び出していく程の精液を吐き出し、吐き出された精液はジャンヌの顔に少しばかりかかる。
「あ!……もう、まだ挟んだだけなのに、こんなに射精しちゃって♡メガネにまで飛ばしちゃうなんて、お姉ちゃんのおっぱいがそんなに気持ちよかったんですか?」
「あ、あぁぁ……ごめんなさい……ごめんなさい……!」
「謝らなくていいですよ。 伊達メガネですし、何よりもあなたが気持ちよく感じてくれたのなら、お姉ちゃんは嬉しいんですから……♡」
メガネをベッド近くの机の脇に置き、彼女は胸での愛撫を開始する。 そうしなければ、彼に口から漏れる言葉が、ひたすら自責の念に囚われて、誰であっても許しようのない懺悔を続けそうだったから。
「ほらほら、こうやっておっぱいをむにゅむにゅ~ってこねくり回してあげますよ~♡」
「ひゃあぁぁぁあああ♡♡♡んぁぁあああああ♡♡♡」
互い違いに動かされる2つの果実は、彼の肉棒を右に左にと押し付け合い振り回して快感を生み出させる。 行為の序の口であるにも関わらず、少年は嬌声を挙げて射精をする。 その勢いは先ほどと比較しても全く衰えていることはなく、寧ろ先ほどよりも強い勢いで噴出していた。
「あん♡すごい量ですね……ほら、こんなに噴き出しちゃってますよ~♡すごいすごい♡」
「あ、やぁ……もっと、もっと……♡」
見せつけるように胸の谷間にできている湖を少年へと向けるジャンヌ。 しかし少年はそのことよりも、愛撫が止まってしまった瞬間に悲痛な表情をし、彼女に快楽の開放を強く懇願した。 そこに羞恥やプライドといったものに対する執着は感じられなかった。 そんなものはどうでもよかった。 ただ、この時間が続いてさえいればそれだけで良かった。
「そう、それでいいんですよ……♡今は恥も体裁も外聞も立場も、何もかも忘れてください……♡そうすれば、もっと気持ちよくお姉ちゃんを感じられますからね……♡ほら、もぎゅっ♡もぎゅ~♡」
「ひぅぅぅうううう♡ひぁぁ♡あへぇ♡ぁあああ♡♡♡」
今度は胸を互い違いではなく、下から擦りあげて彼の射精を促す。 精液のタンクから直接ひり出させるようにして、何度も何度も両手を用いて挟み込み、擦りあげる。 つきたてのお餅のように張りのある柔らかな弾力が肉棒で上下するたびに、腰が跳ね上がり全身に快楽の電流が流れる。 更にジャンヌは時々両胸を肉棒から浮かせたと思えば、ぷるぷると振るわせて肉棒へとあてがう。 ぱちゅぱちゅと淫靡な音が響き、波打つ快楽が彼の射精感を強く後押しする。
「あ♡あ♡あ♡んへぁぁああああああああ♡♡♡」
頭が真っ白に染まり、栗の花が咲き乱れる。 口から不明瞭な喘ぎ声と涎があふれ出す。 射精をするたびに彼の思考は白いペンキをぶちまけられたかのような快感を叩き付けられて、何かが抜け落ちていくような感覚に陥る。 ただ、その喪失感も一瞬でどうでもよくなる。 抜け落ちていくものが何かわからないのなら、特に気にする必要もないだろうと、そんなことをぼんやりと考えながら。
「お、あ……♡あ、ぅんんぅっ!!ん、むぅ……♡」
「ん……ちゅ……♡」
荒く呼吸を繰り返し、快感の余韻に震える少年にジャンヌは再び覆いかぶさるようにして跨ってキスをする。 舌を合わせてするディープキスに合わせて送られる空気とジャンヌの唾液が有無を言わさず送り込まれ、受け入れるたびに抜け落ちて空白となっている心に何かが埋められていく。
(……お、ねえ、ちゃん……お姉ちゃん……♡……お姉ちゃん♡お姉ちゃん♡お姉ちゃん♡お姉ちゃん♡)
白く染まる思考に上から更に絵画が描かれていく。 それはすべてすべて、彼の目の前で目を瞑りキスをまぶすジャンヌ・ダルクその人。 彼女のいろんな姿が描かれている。 彼の心の大半が次々とジャンヌの絵で描かれて、それしか考えられなっていく。 ひたすらにふわふわとした浮遊感を感じて、どこかに流されていくようで、そこに恐怖はなく、寧ろ心地よく感じていた。
「ん、ぷはっ……まだ、イきたいですか?」
「……うん……♡もっとぉ♡もっと気持ちよくしてぇ♡お姉ちゃん♡」
「はい♡あなたが満足するまで……弟君が満足するまでいくらでも気持ちよくしてあげますよ♡」
その言葉を皮切りに、快楽の宴は再び燃え上がる。
キスをされながら手で愛撫され、胸を口に押し付けられて授乳を強要される。 大きな年齢差のない女性に赤子のように扱われていることに背徳感を感じながら、強くその胸に吸い付き射精する。
「はい、お姉ちゃんのおっぱい吸って、いっぱいいっぱい元気になってください♡」
「んちゅ、ちうぅぅんぅぅううううう♡♡♡」
胸で肉棒を挟まれ、飽きさせないように左右へと揉みこみ、こねくり回し、絞り出すようにして何度も動きを変えて刺激され、今日だけでどれだけその胸にぶちまけたのかわからない白濁で再び彼女の胸を汚す。
「むぎゅむぎゅ♡むにむに♡ほらほら、とんでけとんでけ~♡」
「あぁぁあ♡すごい♡これすごい♡すごいよぉおおおお♡」
射精をし続けて少なからず疲弊する精神を癒すように、少年の頭を両胸で挟み込み溺れさせる。 その行為が安らぎから性的興奮に切り替わった瞬間を狙い、萎えていた肉棒がそり立ったところへと尻肉を押し付けられて絶頂する。
「おっぱいもいいですけど、お姉ちゃんのおしりも気持ちいいですよ♡」
「んむぅぅうううう♡♡♡んみゅうぅぅぅぅううう♡♡♡」
それから何度も何度も、少年はジャンヌの甘美な肉体の誘惑と快楽のフルコースを受けて絶頂し続けて、その度に足りないとジャンヌへと懇願した。 彼女はそれに嫌な顔1つせず、それどころか少年が求めるたびに嬉しそうにして奉仕していた。
「あ゛……♡あひっ♡あへっ♡あぅあ……♡」
彼が満たされたかのように顔をだらしなく緩ませて、まともにしゃべることも出来ずに倒れたころ、閉め切ったカーテンからは日の光が差し込み始めていた。 何時間と続いた淫蕩の宴は密室の浴室を噎せ返るような匂いで満たしていたが、少年にとってはもうどうでもよかった。
(えへ、えへへ♡お姉ちゃん♡お姉ちゃん♡手コキ♡おっぱい♡キス♡おしり♡太もも♡気持ちいい♡全部ぜんぶゼンブキモチイイ♡お姉ちゃん好き♡好き好き好き好き♡大好き♡お姉ちゃん大好きぃ♡)
崩れ去った理性を組み上げたジャンヌのその行為は、彼の精神をひたすらにジャンヌ自身で埋めて染め上げた。 最早少年にとってはジャンヌが……いや、目の前の大好きなお姉ちゃんさえいればどうでもいい。 何もいらないという思いで満たされていた。
遂に彼の精神は陥落し、堕ちてしまっていたのだ。
やがて疲れ切った肉体が遂に限界を訴え、彼の瞳を閉じさせて強制的にシャットダウンさせる。 それを恐れ、縋るように両手を伸ばす。 伸ばされた腕が取られることはなかったが、少年が悲しむことはなかった。 落ち行く意識の中で、額と額を当てて抱擁をするジャンヌを彼は微睡みに沈んでく中で嬉しそうに見上げる。
「……おやすみなさい。わたし……い……と……」
何かを呟くジャンヌの表情を、少年は見ることは出来ずにその意識は闇へと堕ちていった。
―――やぁ。ここまで読み終わったんだね。それとも途中で見ていられずにここまで飛んできたのかな?
まあ私にはどちらでも良いことさ。ここにいるという事は、私の話を聞いてくれるということだからね。
まずはそうだ、自己紹介だね。……とは言っても、この物語は王の話ではない。私自身が語り部と言う訳ではないし、舞台にあがる機会があるかもわからないからね。 今回は君たちと同じく私は観測する者、そして同時に声の代弁をする者……つまるところ、どこにでもいるちょっと花を咲かせるのが得意なお兄さんさ。
さて、単刀直入に聞くけど、君たちはあの少女の行いに対して何を感じて何を見たかな?
傷ついた少年を癒そうとする健気な姿?それとも弱みに付け込み自分の欲を満たす姿かな?
こればっかりは当人にしか分からない以上、観測する人々が自由に解釈するしかない。 物語に限らず、これまで人類が積み重ねてきた歴史を悲劇か喜劇かで区別しきることは万場一致というのは不可能なのだから。
……ん?結局何が言いたいのかって?なに、少しだけ誤解してるかもしれないことを訂正しておこうと思ってね。
彼女、決してあの少年のトラウマを呼び起こそうとしてあんなことをした訳じゃないんだ。 それだけは、誓って彼女の本心であって、そして支えたいという思いも真実なんだ。
今回の一件、それはひとえに彼女が少年の事を知らなかったから起きた事故だ。まあこれも当然と言える。
だって彼女は見えない壁を隔てて彼を見ていたけども、彼の過去までは知りようがなかったのだから。彼女には私のような千里眼は持ち合わせてはいない。
仮に彼女が恋を、そして愛を知り尽くしていたのならあそこまで追い詰めることもなかったのかもしれない。
だけど彼女はそれまで恋を知らなかった。 いや、厳密に言えば記録にはあるのかもしれない。 だけどそれがもたらす身を焦がすような思いは実感したことがなかった。故に、加減を知らなかったのさ。
……さて、時間だ。本当はもう少し話をしていたいんだが、なにぶん私も忙しい身だ。それでも、彼女について弁明はしておきたかったからね。
彼についてなら心配はいらない。彼女の行いが尊いものか欲に囚われたものなのかは置いておいても、洗脳という行為を許すことのできない子がいるからね。 その子が
それではまた縁があれば
……ああ、そうだ。最後に1つだけ
彼女の言っていた『あなたが悲しいと私も悲しい。だから泣き止んでほしい』って旨の言葉があるだろう?
こんな言葉ほど誰かを強く慈しんでいて
そして自己本位で傲慢な言葉はないとは思わないかい?
ああほんと、人間っていうのは面白いね……