崩壊した世界で水着ジャンヌに弟にされるだけの話 作:アルテマ
今回は最近はシリアスばっかでしたので反動でエロなしでイチャつかせました。
……と書いていたら案の定文字数多くなりそうになったので3話くらいに分けます。うーん、この性女はまったく
ところで最近弟君とお姉ちゃんの出張もとい、クロスオーバーでシルク・ドゥ・ルカンに来る方が結構多いなーと感じます。嬉しいけどなんでだろ?
ともあれ、クロスオーバーしてくださった方は、こちらでも何らかの形で出させていただく予定です。
ではでは本編どぞー
「……」
「ん~……弟君の良い匂いです……」
背中にグリグリと頭を擦りつけられるのを感じながら、冷蔵庫からこれから作る料理に必要な材料を取り出す。
後方から腰の両手を回してくっつかれているため少し動きにくいが、かがんだりする必要があるものはジャンヌが率先して取ってくれたりするので我慢をする。
と言うか、少しの羞恥心と調理を行う過程においてあまりくっつかれたりするとジャンヌも危ないと言う懸念以外に不満はない。
それでも、やはり自身の羞恥心とジャンヌへの気遣いから少し離れてもらった方がいいと考えて話しかける。
「ねぇジャンヌ。調理中ってなるとやっぱり危ないからさ、離れてもらってもいい?」
「そ、そんなご無体な!?お姉ちゃんはまだまだオトウトニウムの補給が足りてません!せめてあと5分……いえ10分で構いませんからこのままの体勢でいさせてください」
要求時間が増えている辺りがジャンヌクオリティである。
しかしこの要求を仮に受け入れたとしても、ジャンヌは時間が過ぎた後でも『後1分でいいですからぁ……』を朝早くに起きれないダメ人間の要求を何度もして引き延ばすので結局長時間ジャンヌのオトウトニウムとやらの補給に付き合うことになってしまう。
既に日は暮れてそろそろ夕食を作らなければ、遅めの夕食になってしまい、それはジャンヌにもあまりよろしくない。
「別に今後絶対抱き着くなって言っている訳じゃないし、調理している間だけだから」
「うー……じゃあせめて後20分はこのままでいさせてください。それでしたらオトウトニウムも持ちます」
「そう言っていつも後5分とか言ってごねるでしょ?キッチンから出ていけとは言ってないからさ、お願いジャンヌ」
なるべく強い拒否のような物言いにならないように気をつけてやんわりと頼む。そうすれば、今日何度も繰り返されたジャンヌの反撃を食らうようなことはないだろうと思っていたのだが
「……弟君は、お姉ちゃんに抱きしめられるのは嫌なんですか……?」
「うっ……(やっぱそうくるよね……)」
腰辺りに回されていた手が胸の辺りにまで上げられ、僕を抱きしめる力を更に強めるジャンヌ。耳元で甘い吐息と共に囁かれたその言葉は、分かりやすく悲しみの刻まれたような潤んだ声であり、顔を見なくてもジャンヌが泣きそうな顔をしているのはよく分かった。実際、今日までに何度もされた行為だった。
だからこそ僕はやはりこうなったかと頭を痛めつつ、この局面をどう乗り越えようかと考えるのだった。
今日は特にイルカショーやその練習がある訳でもない休日。こう言った日でも僕は殆どの時間をジャンヌと過ごす。
おはようのキスと手コキで射精と共に朝を迎え、一緒に朝食を食べたり、一緒に朝のシャワーを浴びつつ軽く襲われたり、一緒に音楽を聞いたり、膝枕をしてもらった後、流れるように授乳手コキをされたり、一緒にゲームをしたり、唐突にキスをされて太ももに肉棒を挟まれて射精させられたり……あれ、半分くらいは性的なことされてる?
とにかく、ジャンヌの刺激の強いスキンシップ自体は今に始まったことではないのだが、最近はどうもその頻度が少しばかり多くなってきたのだ。
ジャンヌとの触れ合いはいつも僕が流されてジャンヌの成すがままになってしまうことが殆どだったのだが、頻度が多くなってくるとショーの練習の時間が少しズレてしまったりと、スケジュールに支障が出てしまう事態ともなると、スケジュールを組んでいるマネージャーさんにも迷惑をかけてしまう。
流石にプライベートに時間を注ぎすぎて他の人にも迷惑をかけてはいけないので、僕は仕事に遅れちゃうとか練習の時間が近づいているとか言う理由を盾にスキンシップの切り上げを求めたりはしたのだが……
『弟君はお仕事とお姉ちゃん、どっちが大切なんですか……?』
『お姉ちゃんは弟君がただただ好きで、それを弟君にも分かってほしいだけなんです』
『それとも弟君は、お姉ちゃんが嫌いになっちゃったんですか……?』
ジャンヌはいつもそんなことを潤んだ瞳で訴えかけるように抱き着きながらこう言ってくるのだ。
優柔不断で流され屋な僕が、好きな人からそんなことを言われて尚もNOなんて類の言葉を言える筈もなく、嫌いではないけど、なんて答えてしまう。
けどジャンヌはそんな僕の曖昧な回答でさえも、ぱっと華の咲いたような笑顔を浮かべて
『良かった!お姉ちゃんも同じ気持ちですよ!弟君の事が大好きです!』
本当に嬉しそうにそう言ってジャンヌは僕をさらに強く抱きしめてキスをしてくる。
ここでもしも性的な興奮からの生理現象が発生し、尚且つジャンヌにそれがばれると襲われることが確定する。
ちなみに体感的に85%くらいの確率で襲われるまでがセットである。
そんなに高い頻度で女性に性的興奮覚えるとか猿かよって文句がある方は少し考えて欲しい。
ジャンヌはまず間違いなく街中で多くの人が振り返ってしまうような金髪スタイル抜群の美少女だ。
そんな女性にここまでストレートに好意を伝えられ、尚且つ向こうは敢えてそう言った性的欲求を煽ってくる。 これで性的衝動を耐えられる人物は既に意中の相手がいるなどの例を除き、そうはいない筈である。
尚且つ、僕自身もジャンヌの事が好きなのである。であれば、僕がジャンヌの求愛行動に流されてしまうのも仕方のないことなのだ。Q.E.D.証明完了(ここまで早口)
そしてスケジュールの変更が余儀なくされるようなときになっても、すぐに別のスケジュールを立て直すうちのマネージャーが有能すぎる。
いや、僕はマネージャーという仕事が実際にどんなものなのか知らないから、それは普通なのかもしれないけども、割と直前にスケジュールが頓挫してもすぐにリカバリーを図ってそれをやってのけるあのマネージャーって一体何者なんだろうか。
一体どこで見つけたのですかギルガメッシュさん(※弟君にマネージャーを紹介したのは子ギル氏です)
……ともあれ、前述したようにジャンヌのスキンシップの頻度と激しさは増し、時には他の人にも迷惑をかけている。
そして今もこうしてジャンヌは僕の罪悪感を煽るように訴えかけてきているのだが、ここでいつものように流されてしまうと夕食の時間が遅れるのは勿論のこと、今後もジャンヌのこの情に訴えかけるようなやり方は何度も続くだろう。
しかしそこは問題ない。こんなこともあろうかと、当方に迎撃の用意あり!
……うん何言ってんだって顔されると思うけども、僕だって人間なんだからはっちゃけたいんだ。
ここのところはジャンヌ以外にもボケしかしらないような人たちとばかり遭遇してきたせいでツッコミに回らざるを得ない事態が多かったからね、主にヒロインショー関連で……やっぱ発案者とジャンヌのせいかなこれ。後で発案者の探偵であるニノマエさんにスタンプ爆撃しよう(八つ当たり)
これが上手くいけば、もう少しジャンヌの暴走を抑えられるような手綱的手腕を得る参考にもなる筈だ。
「……ねぇ弟君。返事してください……お姉ちゃん、寂しいですよ……」
思案している間一切返事をしていなかったためか、不安げな声の震えが強くなっているような気がした。
これ以上無返事でいるのもマズイと考え、ジャンヌに抱きしめられた体勢のまま、ぐるりと回転してジャンヌと向き合う。
抜け出すような動作ではなかったために阻まれるようなことはなかったが、意図が読めなかったのか振り返って目の前にあったジャンヌの顔は、どこか訝し気だった。
「ごめん、ちょっと考え事しちゃってた。別にジャンヌが嫌いな訳じゃないよ」
「!!」
分かりやすく嬉しい感情を露わにし笑顔を浮かべるジャンヌ。ここでこのままジャンヌに発言を許してしまうと搾精コースが決まってしまうので、すかさずジャンヌの言葉を遮る形で告げる。
「でもせっかくだからさ、一緒に夕飯作らない?」
「……え?」
予想だにしていない言葉だったのか、ジャンヌは一瞬呆然とするが構わずに続ける。
「ほら、やっぱり抱き着かれたままだと料理する時は危ないし、かと言って料理作るの遅れるのも良くないし。それに料理って意外と楽しいよ」
「で、でも料理はあまりしたことがないですし、何より私自他共に認める不器用なところがありますし……」
「お菓子や高級料理じゃないし、第一食べるのは僕とジャンヌなんだから多少は雑でも大丈夫だよ。僕も出来る限り教えるつもりだし。それにさ」
「一緒に並んでご飯作ってるのって家族っぽくない?」
「……!」
吐息が直にかかるような距離で気恥ずかしさをどうにか振り払いながら笑顔で告げた言葉を受け、ジャンヌが目を見開く。
そう、これが僕の用意した対策、その名も【別の餌を用意してそちらに気を惹かせる作戦!】
作戦名が安直なのは良い名が思いつかなかったので目を瞑ってほしい。
たとえさじ加減を調整しようが拒否は拒否であることに変わりはなく、強く望んでいることを拒否されたのなら悲しむのは当然として向こうは反発あるいは強引な手段に出てくることもありうる。
ならばそこで拒否をするのではなく、望みとは別の選択肢をこちら側から提供すれば良い。
勿論、提供する選択肢は相手の望むものと同等以上のものでなければ意味がないが、用意して尚且つ相手にその魅力が伝われば、必ず向こうも提供された選択肢を選びとる。
何故かって?それは提供した選択肢は両者が共に望んでいることなのだから、お互いに負い目などを感じないのである。
……最も、提供した選択肢に魅力をそこまで感じず相手が妥協という形で選んだ場合話は違ってくる。逆もまた然り。
でもジャンヌは割と頑固な性格だ。もしも僕の提供した選択肢に不満があるのなら、ジャンヌの性格的に『そんなことよりもオトウトニウム摂取の方が重要です!』くらいのことは言ってくるはずだが果たして……
「―――はい!そう言うことでしたら是非お願いします弟君!」
「うん、それじゃあ玉ねぎのみじん切りからやっていこうか。包丁とまな板だしておいてくれる?」
「はい!」
そう嬉しそうに笑いながら包丁とまな板のあるシンクの下の扉を漁るジャンヌの見えないところで思わずガッツポーズ。
確かな効果を確認した僕は今後も似たようなことがあればこの策を使えば乗り越えられそうだ。
これも相談に乗ってくれた院長先生のおかげだ。真っ先に相談に乗ってくれる人で思いついたのが院長先生であったのだが、まさかここまで効果覿面だとは思わなかった。やっぱりあの人は頼りになる人だ。
ありがとう院長先生!今度三笠にお邪魔する際のお土産は奮発しますね!
「ふふ、ふふふ……家族、家族かぁ~……つまり弟君は真に私とそう言った関係を……いえ、最早姉弟関係で終わらせるのではなく、それを超越した関係を……つ、つまりこれは求婚……うふ、うふふ……♡求婚、求婚……えへ、えへへへ……♡」
……ジャンヌが何か言ってるけど、大丈夫だよね?すっごい緩んだ幸せそうな顔で、ものすごい曲解された受け取り方してないかな?
笑ってるけどすっごい怖いんですけど!?あれ本人は怒ってはいないだろうし、本当の意味で嬉しそうにしているのだろうけど、あまりに興奮しすぎて夕食の後に『デザートは弟君です♡』って言われて犯されるコース確定してないかな!?
提供した選択肢が向こうの望みよりも良いものであったがために、相手が暴走するなんてのは流石に想定外だ!すぐにでも別の対策を講じたいところだが何も思いつかないし、院長先生に相談しようにも携帯をここで取り出すのはやや不自然な感じがあるし、なによりすぐに返信があるとも思えない。
……こうなっては仕方ない。自分でどう行動すべきか思いつかないのならば他の人に、この場合は院長先生ならこの場をどう切り抜けるかをあの人の性格や言動から推測し、最善の策を打ち出すしかない!つまりはイマジナリ院長先生の想像と降霊!
まだ僕と院長先生は出会って日が浅いが友達であることに変わりはない。ならば、きっとイマジナリ院長先生の降霊が出来る筈だ!
さあ来るのですイマジナリ院長先生!僕にあなたの知恵を貸してください!お願いします!
『なにオーナー君?自分に好意を持つ相手に無理矢理レイプまがいのことをされそう?
オーナー君、それは君が抵抗しようとするからレイプとなってしまうんだ。
逆に考えるんだ。
いやアンタだれ?(真顔)
「……それじゃあ玉ねぎ切っていこうか。隣で手本を見せるから、良く見ててね」
「はい!よろしくお願いしますね、弟君!」
イマジナリ院長先生ならぬイマジナリジョー〇ター卿を頭から振り払うも、特にこれと言った対策を思いつくこともなく、とりあえずこの問題は後回しにしてジャンヌとの料理を開始する。
ジャンヌはどこから取り出したのか白いエプロンを身にまとってやる気満々であった。
……しかしエプロンの下に着こんでるのは例のビキニだから、今のジャンヌは【裸エプロン】ならぬ、【水着エプロン】なんだよね……うん、絶対に知り合いに見せられるような状態じゃない。
そんなくだらないことを考えつつ、ジャンヌに玉ねぎのみじん切りの手順を実際に手本を見せながら教える。これが玉ねぎ以外のみじん切りであるのなら細かい手順を教える必要などないのだが、玉ねぎは細胞壁が壊れると中の硫化アリルが目や鼻の粘膜を刺激し、涙が出てしまう。
この玉ねぎの細胞壁をなるべく壊さないようにするために、玉ねぎには決まった切り方の手順があるのだ。
「それじゃあ、こんな感じで切っていってね。分からなくなったら僕に言って」
「はい!お姉ちゃん頑張っちゃいますね!」
気合充分にジャンヌは玉ねぎの皮を剥いでいくのを尻目に、僕は他の調理に移る。
並行作業で料理を作りながらの作業であったので、ジャンヌへと視線を向けることが出来ずにいたが、包丁のたどたどしいながらもまな板を叩く音が聞こえていたので問題はないかなと楽観していたのだが、それから数秒後に唐突に包丁の音が止んだ。
何か分からないことがあったのか、それとも切り方に失敗して玉ねぎが目に染みたのか。
「……ハァ……ハァ……」
なんと視線を向けた先では何故かジャンヌが包丁を自分の指先に今にも刺そうとしている光景が
「ちょ、何してるのジャンヌ!?」
驚愕した僕はジャンヌの包丁を持つ手を掴み問う。エーテル体で構成されたサーヴァントが包丁程度で傷つくとも思えないのだが、危ないものは危ないと思うし、見ている側も不安でしかない。
「わ!?……す、すいません弟君。ちょっとお姉ちゃん、今素晴らしいアイディアを思いつきまして」
「アイディア?」
「ええ、ここで指に怪我を負えば、弟君に指を吸って消毒して貰えるんじゃないかと思いまして」
「いやその理屈はおかしい」
どうしてさも素晴らしいアイディアだと言わんばかりのドヤ顔を決めているのかが分からない。
あまりにも見ている人からしても痛々しい発想に僕は苦言を呈す。
「そんなの見ていてハラハラするだけだからやめてよ……そもそも、仮に怪我をしたとしても、魔術礼装で回復するだけだからね?指舐めたりなんてしないからね?」
「そ、そうでした!別に怪我して口実を作らなくても今ここで頼めばいいじゃないですか!と言う訳で弟君、お姉ちゃんの指を舐めてください!」
「ちょっと何言ってるのか分からない」
ここまで会話が微妙に成立していないのが本当に謎である。やはりこの姉を名乗る不審者は評価規格外レベルの凶化あるいは精神汚染スキルを持っているのではないのかと、僕は訝しんだ。
そんな僕のことなどお構いなしに、ジャンヌはハリーハリーと僕に人差し指を差し出してくる。
「さあさあ弟君!遠慮せずにパクッといっちゃってください!味付けが足りないのでしたらすぐに用意しますので!」
「舐めないからね!?と言うかなんでそこで用意するのが包丁なの!?ケチャップかけますねって軽い気持ちで自傷行為するのはやめて!仮に怪我したって魔術礼装で回復させるだけだからね!?」
「その時はお姉ちゃんも弟君がお姉ちゃんの指を舐めてくれるまで同じことを繰り返します」
「その執念はどこから生まれてくるの!?」
本当に参った。前述した通りジャンヌは頑固な性格だから一度こうと決めて行動してしまうと止まることを決してしないブレーキの壊れたダンプカーだ。
絶対にこの時点で妥協なんてしないだろうし、他の選択肢提供作戦も後が怖いし、何よりも提供できる選択肢を思い付くことが出来ない。
「……分かった、分かったよ。分かったから包丁は下して」
「舐めてくれるんですか?それを約束してくれないと、包丁を下ろす前にちょっと切らなくてはいけないものがあるのですけども」
「するから!約束する!舐めるって約束するから包丁は下して!」
「やった!ありがとうございます弟君!お姉ちゃんはとっても嬉しいです!」
「う、嬉しいのは分かったから包丁は下して危ないよ!……はぁ……」
嬉しさを体で表現するジャンヌに注意しつつ、ため息をつく。
ジャンヌが自傷行為をするところなんて見たくもないし、して欲しくもない。僕が折れれば済む話なのなら、別にここで変に抵抗する必要もない筈だ。
……こうやって毎回最終的には僕が折れてしまうから、ジャンヌも自覚のある頑固な面を遠慮なく僕に押し付けてくるのだろうなぁ……
「それじゃあ、あーんしてください弟君。あーん」
「いや、舐めるだけだからジャンヌ別にそんな」
「あーんですよ弟君?」
「あのジャンヌさん聞いてます?」
「あーん……」
「……あ、あーん……はむっ」
心の準備もままならないままジャンヌに口を開けることを要求されてしまい、勢いに押されるままジャンヌの人差し指を咥える。羞恥心を抑えることなど出来ずに、たまらず目を瞑っていた。
ジャンヌの白魚のようなほっそりとした指を、噛まないように気をつけながら舌をゆっくりと這わせる。
指先から奥の方へと舌を動かすたびに感じた味は、ちょっとした玉ねぎのしょっぱさと、全く未知の甘味。
砂糖とも果物とも違うその甘さは何かジャンヌの指先を味わうたびに強くなっているような気がして、でも舐めるたびに恥ずかしさもこみ上げてきて、目を瞑る力も自然と強くなる。
(……えっと、舐めるだけじゃなくて、吸わなくちゃいけないんだっけ……血が出てるって仮定なら、吸わなきゃダメだよね……)
心の中でそんな言い訳を募らせながら、僕の口に指を入れているジャンヌの手を取り、下品な音が出ぬように控え目に吸い付く。
「んっ……♡」
「ッ……(へ、変な声出さないでよ……!)」
ちゅるっと音を少しだけ立てて吸い付いた瞬間に、ジャンヌの漏れ出た甘い喘ぎ声が耳に入り、こちらまでそういった気分に否応なくなってしまう。
それは吸い付いた指から染み出してきた甘い味を知覚した味覚とも相まって、僕の心は昂ぶっていまう。
自分の顔が今真っ赤に紅潮しているのは鏡を見なくてもよく分かった。
「……んっ……ふぅ……こ、これでいいでしょ……?」
どれほどそうしていたのかは分からないが、恥ずかしさに耐えきれずにジャンヌの指から口を引き抜く。
ジャンヌの指と僕の口から掛けられていた短命な銀の橋が目に入ったが、すぐに目を逸らした。何故だか分からないが、それを見るのがたまらなく恥ずかしかった。
「……」
「……?ジャンヌ?」
返答をしないジャンヌが気になり、そちらへと視線を向ける。
ジャンヌは自身の人差し指、即ち僕が先ほどまで吸い付いていた指を眼前に掲げてじっと見つめていた。
そしてジャンヌは何を思ったのか、掲げていた人差し指を自分の口に咥えだした。
「んっ……」
「ジャ、ジャンヌ?」
ジャンヌの唐突の行動に意図が読めず、戸惑った声とそれに伴ったオロオロとした挙動しか出来ない僕を置いて、ジャンヌは更に強く自身の人差し指に吸い付く。
さながらそれは僕のジャンヌの指を舐めていた跡を味わっているような光景に見えて……
「ちゅっ……ちぅ……ふふ♡」
見せつけるようにわざと分かりやすい音を立てるジャンヌと視線が合い咄嗟に目を逸らすが、どうしてもそのジャンヌの仕草を見てしまう。
それが分かっているのかジャンヌはくすりと微笑みながら指に吸い付くのを続けていた。
やがてジャンヌは口から指を引き抜き、僕と同様に自身の人差し指と口の間に銀の橋を掛けながらこう言った。
「えへへ……弟君の味がして、とっても美味しかったですよ……♡」
いつもと変わらないジャンヌの朗らかなその笑顔が、僕にはどうしても淫靡な小悪魔の浮かべる誘うようなものに見えてしょうがなかった。
若干中途半端でしたがここまで。次回からは食事中のイチャイチャからかなー
……しかし思ったよりもイチャイチャできなかったなーって思ったら、私が前書いていた小説だとヒロインと主人公の距離感はお姉ちゃんと弟君と比較すると離れた位置にあったし、その辺の差異で書きにくく感じているのかな。つかお姉ちゃん肉食だからイチャつかせるとそのままBed End確定だからなー
Q.1イマジナリジョー〇ター卿?
A.ジョジョの奇妙な冒険が元ネタのセリフパロです。『逆に考えるんだ』で検索すると詳細な解説でます。ちなみにfgoのイベントとかでもジョジョパロは多い。
Q.2なんかここのお姉ちゃんかなりヤバイって崩壊世界シリーズ界隈で言われてて、その話に付随する形で、何かしらの補助なく霊基の変更がノーリスクで出来るんじゃねとか言われてるけど、実際のとこどうなの?
A.結論だけ言うと、今のジャンヌには補助に使用されることの多い聖晶片があっても絶対に出来ません。ルーラーの霊衣を着用している時はありますが、霊基の変更はしておりません。