崩壊した世界で水着ジャンヌに弟にされるだけの話 作:アルテマ
「では私もここで失礼させていただきます。
援助の件ですが、詳細はこちらの経営者と後日詰めていくということでよろしいでしょうか?」
「ええ、問題ありません。
日程の候補についてはこちらから追って連絡しますので」
「感謝します。
それでは、私はこれで」
黒ひげさんの今後とか無事を祈っているうちに、残っていたナイチンゲールさんとギルさんは少しの確認の会話の後、ナイチンゲールさんはギルさんへと会釈をして部屋から出ていこうとしていた。
初対面だし挨拶くらいはするべきか、いや忙しそうだし話しかけるのはやめておくか? などと後姿のナイチンゲールさんに一瞬葛藤するが、ドアノブを回そうとしていたナイチンゲールさんの手が止まり、振り返ってきた。
何かを感じ取ったかのように振り返った彼女の視線は、ベッドに横たわる僕のことを捉えていた。
「……貴方、それは……」
「あの、何か……?
……あ」
もしや今の僕の惨状を目の当たりにし、患者認定されてしまったのだろうか。
だとすると、急いで何とか取り繕わなければ僕は黒ひげさん同様に彼女に搬送と言う名の拉致をされ、ナイチンゲール24時間病棟なんていう一昔前の火曜ドラマにでもありそうな地獄の代名詞とも言える病院へと入院と言う名の監禁をされてしまう!
「……」
そして案の定無言で僕のいるベッドへとズンズンと歩んでくる彼女の姿に自身の予感が的中していることを確信し、何とか言いくるめなければと焦燥した心中のままに口を動かす。
「いや、これはですね、今はベッドの上からは動けないですけどだいぶ楽になっていますし、多分これ筋肉痛みたいなものですから病気ではないですし、ナイチンゲールさんの手を煩わせる必要もないですから入院とかは勘弁してもらえるとありがたいと言うか、こう見えて色々仕事とか立場とかあるので入院とかしてると困ると言うか、いや、ほんとこんなのがオーナーなんて不相応にもほどがあるんですけどそれでも必死にやって───」
捲し立てるように、碌に言葉も整理しないで言葉を紡ぐ僕なんて気にも留めずに彼女は僕へとどんどん迫ってきており、これはもうダメかと思った瞬間だった。
「……これは一体、何の真似でしょうか?」
ナイチンゲールさんと僕の横たわるベッドとの間に、黄金の鎖が彼女の歩みを遮るようにして現れた。
素人目で見ても豪奢な装飾が施されているそれに、僕は見覚えがあった。
「何の真似? それはこちらの台詞と言うものです。
アナタ、今何をしようとしていました?」
黄金の鎖の飛来した方向へと視線を向ければ、右手を上げて黄金の波紋より鎖を放っているギルさんの姿があった。
ナイチンゲールさんの方へと顔を向けているギルさんのその表情はいつもと変わらない微笑みを浮かべてはいたが、彼が纏う雰囲気はいつものように柔らかいものではなく、どこか冷めているように感じた。
これまで目にしたことのないギルさんと彼のプレッシャーに戦慄し、背筋が凍り付くような何かが走る。 それほどのものを向けられて尚、ナイチンゲールさんは動じずにいつもの調子で言葉を返した。
「言ったはずです。 私の理念はどんな世界でも変わらず、多くの苦しんでいる患者を救うことにある。
そしてこの場にも患者がいるのでしたら、私の行うことはただ1つ、救うことです。
たとえ、患者を殺してでも」
「ええ、それについては理解しておりますし、アナタの理念に感心したからこそ、ボクはそちらの病院の援助の要請に応えることにしました。
ですが、アナタの言うこの場にいる患者に、アナタ流の治療を施すのでは手遅れになります」
ピクリと、表情の変化の乏しいナイチンゲールさんの眉が、僅かに鋭くなったように見えた。
「……私では、この患者を救うことは出来ないと?」
「そうは言ってません。 アナタならば最適な治療法と病巣を見つけ出し、完治することが出来るでしょう。
しかし、それでは先にタイムリミットを迎えてしまう。 そうなれば、アナタの言う患者が救われることはない」
「では患者を目の前にして諦めろと? よりにもよって、その行為を私に求めるのですか?」
ギルさんの言葉を受け、ナイチンゲールさんの表情がますます険しいものとなっていく。
彼らが今、何の話をしているのかが僕には分からなかった。 話の流れを鑑みるに、患者は僕の事を指しているのだろうが、どうも今僕がショーで負った怪我のことを指しているようには思えなかった。
……では、彼らが指す患者の症状とは……まさか、身体面ではなく……?
プレッシャーをはねのけて今にも腰のホルスターにあるペッパーボックスピストル*1を抜きそうな程の殺気を放つナイチンゲールさんに、その殺気を最も向けられているであろうギルさんは余裕を崩さず、しかし表情から微笑みを消して怒りを見せているナイチンゲールさんへと言う。
「単純な話ですよ。 この患者は既に
そしてその治療法において重要なのは、患者自身の選択と気力。
言うなれば、自己治療ですね。 最も、薬の服用等は行いませんが」
「……私はそのかかりつけの医師が誰なのかを知りません。
その医師の治療の技術力が不明である以上、患者の治療を一任することなど出来ない。
一体誰なのですか、そのかかりつけの医師とは?」
「それに答えることは出来ません。 腕は確かですし、ボクもそこについては信頼しているのですが、何せ患者に対してでさえ極力素性を明かさない主義の医師のようなものですので」
「話になりませんね。 そんな信用の欠片もない闇医者に正確な治療が施せるとは到底思えません」
「ですがどんな治療を受けるのかを選ぶのは、最終的には患者本人です。
断言しますが、この患者が自身の現状を知ったとしても、今受けている治療を別の物にする気は一切ないでしょうし、ボクも変えさせる気は更々ありませんよ。
良いですか? 彼は病を治す気がないということや、我儘を言っている訳ではないのですよ。
まさかアナタが、
絶対に譲ることの出来ぬ信念を胸に、その信念のもと動くナイチンゲールさんを前に、ギルさんは一歩も引かずに毅然として言葉を返す。
依然として話の詳細は分からないが、いつも冷静な対応をしているギルさんにしては、どこか熱を持っているように僕は感じた。
互いに睨み合い、険悪な雰囲気と沈黙が部屋に満ちる。 無意識のうちに手に汗がじっとりと漏れ出し、白いブランケットを強く握ってしまう。
お互い、武器をいつでも抜けるように構える状態の一歩手前であり、見ているこっちは気が気でなく、間に割って入ることも無謀であると考え静観するほかなかった。
「………………」
長い長い沈黙の末、ナイチンゲールさんは拳銃のグリップから手を離し、そのまま鞄から革製の小物入れのようなものを取り出し、僕のベッドの傍らにある机にそっと何かを置いていた。
未だに張りつめたような空気の中、錆びついた機器のように重く感じる口をどうにか動かす。
「……あ、あの、それは……?」
「私個人の携帯番号と、病院の連絡先の書かれた名刺です。
もしも病状が悪化し、自身だけでどうにもならないことが起きたのならばここに連絡を。
私は、どんな時でも患者の味方ですので」
僕の事をまっすぐに見つめてそう口にするナイチンゲールさん。 その真摯で真剣に僕の事を気遣っていると分かる視線から、話の内容を把握してはいなくても返答はすべきだと思った。
1つ大きく深呼吸し、潤滑油を流しいれて、彼女の気遣いを嬉しく思ったことをしっかりと伝えられるように、どもらないように言葉にする。
「はい、ありがとうございます。
もしも頼る時がくれば、その時はよろしくお願いします」
体を起き上がらせるべきだったのだが、今は動けなかったために仕方なく頭を動かしてどうにか会釈をした。
ナイチンゲールさんは僕の会釈を受け、何か複雑そうな難しい感情を含みながらも微笑みを返し、すぐに表情を元に戻して踵を返した。
「それでは、私はこれで失礼します」
それだけ言うとナイチンゲールさんは部屋の出口へと向かい、さっさと出ていってしまった。
感情を表情には出さない彼女のその足取りは踵が鳴らす音が大きく聞こえて、心なしかどこか怒りを孕んでいるように僕は思えた。
「……ふぅ、どうにか刃を納めてくれましたか。
まああちらは納得してはいないでしょうが、面倒な事態に発展しなくてよかったです」
部屋の張りつめた空気が緩んだ中で、疲れたと言わんばかりに真っ先にため息をついたギルさん。
先ほどまでピリピリとした空気を生み出していたギルさんの姿に、幼少期ではあっても王の器と格を持つ者であることを再認識しつつも彼に問う。
「あの、ナイチンゲールさんと何の話をしていたのですか?
彼女、気のせいでなければ結構怒ってたみたいですけど……」
「気のせいではありませんよ。 まあ、怒らせた張本人のボクが言うのも難ですが、強い信念を持つ者の、その信念に従った行動に対して【余計なお世話】などど口にしてしまえば、どんな人であれ怒りや悲しみ、程度の差はあれど何かしら思うものはあるでしょう。
あまりこういったやり方は好みではないのですが、鋼の意志を持つ彼女にはこちらもまた強い意志を持って返さなければいけませんから」
「……話の内容はよく読めなかったのですけど、もしかして詐欺めいた話術でナイチンゲールさんを言いくるめたんですか?」
「その言い草はちょっと心外ですね。 巧みな交渉術で彼女の信念を折らせない方向で引きさがっていただいただけですよ。
まああまりに治りが遅いようでしたら、彼女はそれこそ殺してでも治療を敢行するでしょうから、執行猶予を貰っただけです」
疲れた様子を見せつつも、まるで隙を見せずに余裕を見せつけるギルさん。 矛盾しているようだが、彼にとって今の出来事は、ただ面倒であっただけなのだろう。
しかし2人の会話の内容の対象は結局のところ、僕は未だに確信を持てていなかった。
「物は言いようですね……まあ、僕も彼女の治療を受けるのは遠慮したいのでいいんですけど……でも結局、ナイチンゲールさんとは何の話をって、うわっ!」
「大丈夫ですよ弟くん! 弟くんの治療はお姉ちゃんがやりますから、何も気にせずにお姉ちゃんに存分に癒されてくださいね!
ぎゅーっ! んふふーっ、いいこいいこ~」
「ちょ、くっつかないでよジャンヌ!」
答え合わせをしようと問いを投げかけようとした時、ベッドに横たわる僕に寄り添い抱き着いて僕の頭を撫でてくるジャンヌ。 動くと痛みが走る僕を気遣い、強く抱き着くようなことはせずに優しく撫でて体を寄せていることは分かるのだが、今は少し遠慮して欲しかった。
「ふふ、相変わらず仲の良い姉弟ですね。 それではボクは所用がありますので、ここで失礼します。
今日はマスク・ド・ルカン初登壇記念と言うことで、スタッフや関係者の皆様と打ち上げがありますので、そちらに出席しておいてくださいね」
「ちょ、待ってくださいギルさん! 正直聞きたいことは他にもまだあるんですけど! と言うか現状全く動けない僕がどうやってその打ち上げに参加するんですか!?」
先ほどナイチンゲールさんが現れた際にも黒ひげさんに向けていた愉悦めいた笑みを浮かべて出ていこうとするギルさんを呼び止める。 先ほどよりはマシではあっても、今の僕はまともに動けないのにどうその打ち上げに参加しろというのだろうか?
しかし、その僕の疑問に答えたのはギルさんではなく、今も尚僕の頭を撫で続けているジャンヌだった。
「大丈夫ですよ弟くん。 この特製の塗り薬を弟くんの全身に、丹念に、丁寧に、刷り込むように、優しく一杯塗り込めば、たちどころに痛みが治まるみたいですよ。
……そう、弟くんの全身を余すことなく、お姉ちゃんの手で……ふふふ……♡」
「」
何故か胸の谷間から【キルケー特製 外傷用塗り薬】と、またいやに制作者名が強調されたラベルの貼られたプラスチック製の円筒形の容器を取り出し、怪しい笑みを浮かべているジャンヌに表情が凍り付いたのを嫌でも自覚してしまった。
『やあ諸君、みんな大好き鷹の魔女こと、FGOの正ヒロインキルケーだよ!……え、前回メディアにキルケー敗北拳ならぬ、キルケー敗北剣を食らって死んだのではないかって?ははは、何を言ってるんだい?メディアの師匠はこの私なんだぞ。師匠が弟子に負ける訳ないじゃないか。……ま、まあでもフルボッコにされた後……ち、違った。やりすぎちゃった私も反省をして、しばらくは薬の制作とか宣伝とかに専念するって決めてねぇ……。いやでもさぁ、流石にちょっと私も余計なことを言ったかなーとは思うのだけど、いくらなんでも【
うんまあ、今回紹介するのはこのいつもの感じで神代の薬草とか神秘満ちる材料を、私の秘伝の魔術によって作り上げた塗り薬だよ。おおざっぱに説明すると患部に塗ることによってその部位の損傷に魔力で精製・抽出したことにより効果の高まった薬用成分が浸透し、傷を癒してくれるって訳だ。臨床試験で一般人にも特に副作用等がでていないことは確認しているから、安心して使ってくれたまえ。欠点と言えば……メディアに急かされて、キュケオーンの香りつけをすることが出来なかったことかなぁ。まったく、真面目に薬作れって、私はいつだって真面目だぞ。薬制作に時間がかかるのは私のアイデンティティーとこだわりによるものだって説明しているのに、あの弟子は全く理解してくれなくてさー。キュケオーンを作らない私とかもう私じゃないと思うんだよね。
……え、媚薬効果とか精力増強の効果はないのかって?いやいや、今回の薬作った目的は外傷の治療にあるからそう言った情事を目的にしてはいないし、特にそう言った効果はないよ。大体傷を癒しながら性行為なんてそんなんじゃかえって傷に響いて本末転倒じゃないか、常識で考えてくれよ。
……あれ、なんできみこっちにジリジリと近づいて来るのさ?……『聞き分けのない妹には説得が必要です』だって?ああ、そう言えば君は妹や弟を量産するような洗脳をしてるんだっけ……。ふふーん、でも相手が悪かったね。この神代の大魔女様に喧嘩を売るなんて、身の程知らずもいいところだよ。君が一体どんな魔術で洗脳をしているのかは分からないけど、この私がたちどころに暴いてぐへぁ!?ちょ、物理!?君そう言う野蛮な方法で洗脳をしてるのかい!?ま、待って流石に物理的な力技で洗脳してくるとか私も予想不可かつ対応の難易度が高いって、い、イルカぶん投げるのも意味不明だびゃぁああ!!?』
ついにジャンヌが直接キルケー敗北拳を下すようになってしまったようだ……。とりあえず、心の中でキルケーさんに対して合掌しておく。南無。
いや、他人の心配をしている場合ではない! このままでは僕もまたジャンヌに(性的な意味でだが)襲われてしまう!
今の僕は魔術礼装の起動は愚か、身動き1つ碌にとれない状態。今この状況で助けを求めることが出来るのは1人しかいない!
「ギルさんヘルプ!こ、このままじゃ僕身動きがとれない状態から意識をなくす状態にまで症状が悪化しちゃいます!」
「いやいや、彼女も言っていたじゃないですか。 ただ丁寧に塗り薬を塗ると。
つまり立派な医療行為ですので、僕が止める理由はありませんね。 まあ医療行為中にうっかりそれの延長上にありそうなことをしてしまっても、僕が関知することはありませんので」
「こ、この部屋はスタッフの人とかも利用するんですよね!? じゃあ僕たちが占拠しちゃうのは問題あると思うのですけど!?」
「それでしたらご心配なく。 先ほどスタッフ全員に医務室においてあなたたちが医療行為(意味深)のために長時間利用するので近づかぬようにと通達しておきましたので」
「確信犯な上に下世話過ぎません!? いや、と言うかここでジャンヌに襲われると打ち上げに参加できないですよ!」
「ああ、ではここに匿名希望のキャスターPさん特製ドリンク置いておきますから、色んな意味で癒された後にこれを飲んで体力を取り戻しておいてください。
それでは僕は時間が押していますので失礼しますね。 後は当人たちでしっぽりとお楽しみください」
「やっぱ確信犯!そのドリンクを用意している時点で確信犯じゃないですか!
ああ、行かないでください! これが人間のすることなんですかこの人でなしー!」
助けるどころかジャンヌの行為を助長するようなことをしているギルさんへと、つい罵倒の言葉が漏れてしまう。 しかし彼はそれを聞いて機嫌を悪くするどころか、僕の方へと振り向いて楽しそうにこう告げたのだ。
「HAHAHA。だってボク王様ですし。
それではごゆっくり」
特製ドリンクを取り出した黄金の波紋を消し、満面の笑みを浮かべながらナチュラルボーン愉悦部な子どもスポンサーは無慈悲にも僕の助けを求める声をスルーし、そのまま部屋の扉を閉めて出ていってしまった。
部屋に残ったのはもう、身動きできない捕食者である僕と、襲撃者であるジャンヌしか残っていなかった。
「えへへ、2人っきりですよ、弟くん……♡」
とろんと発情したような視線を向けて、僕の頬に手を乗せるジャンヌ。 そのまま彼女は僕の顔に近づいていって、お互いのおでこをくっつけて密着してきた。
吐息が当たるほど近い距離になり、心臓が早鐘を打つのを感じる。 ふとジャンヌと視線が合った瞬間、ジャンヌは微笑みを浮かべて更に顔を近づけてきた。
「んっ……んちゅ……♡」
触れ合う唇と、伝わってくる体温と甘さは、弱っている僕を甘い陶酔へと導くのには十分すぎた。
舌を入れていないのは僕のことを気遣ってのことなのだろうが、ねっとりと優しいキスは僕の正常な思考をどんどんと奪っていく。
「んっ、ふぅ……今日のステージでの弟くん、とってもカッコよかったですよ。 お姉ちゃんを守ってくれた優しくてカッコいい弟くんには、たっくさんご褒美あげますからね……♡」
その言葉の後に、ジャンヌは再び僕の唇へとキスをまぶす。 キスによって伝わる甘い感触に意識を混濁させれれて、今自分が気になっていたことや聞くべきことは、全て彼方へと飛んでいくのを感じながら、そのまま僕はジャンヌの与えてくれる快楽に身を委ねた。
シリアスを台無しにしていくスタイル(キルケーVer)
───打ち上げの時間
姉「ふぅ、なんとか間に合いましたね。 遅れずに来られて良かったですね弟くん!」テカテカ
弟「……なんでジャンヌの方が治療受けた後みたいになってるんだろうね……」ゲッソリ
姉「まあまあそう言わず、弟くんも後半はあんなに喘いで実は楽しんでいたんじゃないんですか?」
弟「アーキコエナイキコエナーイ!……うう、このマズイはずの特製ドリンクが美味しく感じられる……」ズズー
子ども愉悦王『皆様、今日はお疲れ様でした。 今日のヒーローショー成功を祝って、ささやかながら宴の用意を致しました。 今日は日ごろの疲れも癒し、楽しんでいってくださると幸いです』
弟(あの人の基準だとささやかなんだろうなぁ、この用意された食事類……気のせいでなければ光ってるように思える)
リースXP「あそぼ」ガツガツ
弟(リースXPにまで食事を用意する余裕があるとは……流石は黄金律Aだよなぁ。
でも実際何やってお金を稼いでいるんだろう?)
子ども愉悦王『そして舞台中央のスクリーンには今日のショーのヒーローかつMVPである彼らの映像を用意しましたので、そちらもどうぞお楽しみください』
弟「え」
『私の名はマスク・ド・ルカン。 愛と希望、そして絆を紡ぐ戦士たちの味方である!』
「「「「「おー!!」」」」」パチパチパチ
弟「イヤァァァァアアアアアアアアアアアア!!」バタッ
姉「お、弟くん!? どうしたんですか急に倒れて!? 弟くん!」
その後、弟くんはジャンヌによってどうにか卒倒した状態から立ち直るも、壇上の子どもスポンサーの口から今日行われたヒーローショーの映像のDVD、BDの宣伝と販売が開始されたことを告げられたことにより、再びぶっ倒れることになるのであった……
Q1.ナイチンゲールさんを言いくるめるってマジすか?
A.えー分かってはいると思いますが、かなり詐欺ってたりします。と言うのも、弟くんは病気であることを現時点で自覚してないので、ギルさんは嘘はついてはいないが隠し事はしている論法で言いくるめてます。
彼女が引き下がったことの要因で最も大きいのは、患者自身が彼女の治療を望まないであろうことを告げられたからですね。
Q2.キルケーさん……
A.惜しい人を失くしました……
Q3.DVDとBDって……
A.後日、各所のホテルタウンや孤児院にDVDとBDが2組ずつ無料で届けられていただとか。送った張本人は宣伝のためと口にしていたが、一体どこの王様が送ったのだろうか……?
もうやめて!弟くんのライフは0よ!