オバロのファンタジーR18 作:ピンクの頭
本番は次から・・・投稿したらしなくちゃね。
厳粛な空気。
そこに居るだけで身が引き締まる、己の在り方を問われるかのような圧を感じる間。
ここは玉座の間。
芸術の粋を集め、宝石や金でそれを表現したかの様な部屋。
もっとも見て取れる素材はユグドラシル特有でどれも見たこともないものだ。
施された細工の精緻さは技術者の技量を見て測れるものではないだろう。
上から降り注ぐ光は七色の光を抱え、幻想的な彩りをこの空間に与える。
そして紅い布に金で刺繍された豪華な紋章旗が41枚、壁から垂れ下がっている。
それはこの場所の存在のあり方を主張していた。
ナザリック地下大墳墓、最奥の玉座。
何人たりとも侵入者の汚らわしい足で立つことかなわなかった神聖な間。
その玉座の横に寄り添うように一人の女が立っていた。
否、姿形は美女のそれだが頭に曲がった角、腰から漆黒の羽が生えている事が人間ではないことを証明している。
その容姿は女神の如し、面貌の薄い笑みは老若男女を問わず魅了することだろう。
出るところは出ている体型は劣情を沸き立たせるものだ。
女はいつもただそこに居続ける、それが己に課された使命故に。
そこで常にナザリック内部の管理を任されている。
それだけの能力を与えられ、それをこなすことに疑問も持たず、自身の創造主を想う。
いつもの、こと。
自身が生まれた意味。生みだされた時からここにある、自身の存在理由。
いつの頃からか自身を生み出してくださった、お方達の気配を数えるようになってしまった。
不敬極まりないと自身を戒め、ナザリックの内務に勤める。
侵入者が来たのなら排除しなければならない。
この玉座まで来たのなら、来てしまったのなら迎え撃たなければ。
たとえここにおわすはずの方達がおらずとも。
そして、かつては身近に感じた、もっとも尊き方の気配の一つを感じる。
もう随分と前から一つしか感じなくなってしまった。
唯一のお方
このナザリックから去らず、我々を見捨てずに残り続けて下さっている、ただ一人のお方。
もうこのお方しか残っておられない。
失望されるようなことをしてはならない。
このナザリック地下大墳墓の統括守護者にふさわしい振る舞いを。
いつもナザリックに降臨なされたら、上層から外へと出て行く。
いつものこと、だ。
お方から命令を受けてない以上何時もどおりに自身の役目を果たすことに務める。
そうしているとお方が外からナザリックにお戻りになられた。
今回は何時もよりお戻りになさるのが早いだろうか?
そして、またこのナザリックからリアルという場所へと戻っていくのだろう。
次に降臨なされるまでこのナザリックを守らなければ。
ところが、今回はお方はここへと足を運ぶようだ。
それを理解すると高揚する自分がいた。
そのご尊顔を拝謁する機会がめっきり減った為に隙を突かれたような気分だ。
これはいけない。
この玉座へと赴かれるのであれば、無様な姿をお見せするわけにはいけない。
自身に定められた使命を忠実にこなし、自身の忠誠を示さなければ。
失望されるような事をしてはいけない。
至高の41人に仕えることが自身の存在理由なのだから、たとえこの地を40人が去っていこうと如何な理由で戻らないのだろうとそれは自分達の及ぶ所ではないのだから。
自分達は至高の方達の役に立つ為に生まれたのだから。
玉座の間の入り口である巨大な扉が開く。
扉のアーチをくぐり、足を踏み入れたのは黒の下地に黄金と紫の刺繍が入ったガウンをまとった骸骨。
この地に最後まで残りナザリックを治めるギルド、アインズ・ウール・ゴウンのギルドマスターである。
そのギルドマスターだが、一人でまっすぐに玉座へと向かう。
一直線に向かい、水晶を切り出したかのような玉座に座る姿はどこか疲弊したような雰囲気を感じさせる。
座ったギルドマスター―――モモンガは玉座のすぐそばに立つ女、ナザリック地下大墳墓の守護者統括であるアルベドの前の虚空に骨の指を滑らせる。
何がしかの目的があったのか少し指を動かすとそのまま玉座へと身を預け動かなくなる。
ああ、モモンガ様。
この私に何かご命令をしていただけるのでしょうか。
久しくご尊顔を拝すること叶わなかった身は至高のお方のお役に立つことができないからだと思っていました。
私は守護者統括。
ナザリック地下大墳墓の管理を任されているということを理解していても、それ以上の役割を割り振られることは必要とされているということ。
僕としてこれ以上の栄誉はありません。
どうぞこの身をお好きにお使いくださいませ。
私はあなた様方の忠実なる僕。
前に立ちふさがる愚か者を払えと命ぜられれば全力で排除いたします。
盾となれと命ぜられれば喜んでなりましょう。
伽を申し付けていただければ如何様にでも。
この身は至高のお方達のものです。
なんということなの。
モモンガ様から愛を、御身を愛せと、直々にいただくことになったわ。
こんな、これ以上の幸福があるのかしら・・・
私はただ、守護者統括としての役目を果たし続け御身に満足していただいてこのナザリックから去っていただかないことばかり考えていたわ。
いつモモンガ様もナザリックから消えてしまうのかと恐々していた時間の中で今この時に湧き上がるこの感情。
心臓の鼓動が速くなる、ぐつぐつと煮立ち行き場がなくなり破裂してしまいそう。
ああ、愛おしいお方。
ただ一人このナザリックに残って下さっている唯一のお方。
私が仕えるべきお方。
愛します、モモンガ様。
この身は至高の御身のものです。
玉座の背もたれに身を預けていた骸骨がなにかに気づいたかのように首を動かす。
次に己の両手を確認するかのように広げて、左右に揺らす。
そして、何がおかしいのか肉がないはずなのにのどを短く連続した音を鳴らす。
「どうかなさいましたか?モモンガ様」
そばに佇む美女が尋ねる。
それに唯一の支配者は答えた。
ようやくだと、この時を長く待ち続けたと答えるのだった。
モモンガは立ち上がるとその骨の腕を美女の腰に回し、引き寄せる。
アルベドはなんの抵抗もせず、流されるままに肋骨に顔をあてる。
「あ❤」
アルベドは自分が女として求められていると自覚する。
先ほどモモンガ自身にモモンガを愛していると設定を書き換えられたアルベドは歓喜の渦に飲まれた。
モモンガが持つスキルによって、痛みの伴った抱擁だが愛するお方から与えられていると思えば痛みもうれしいものだった。
だが、そんなアルベドの痛みに気づいたのかモモンガは気遣ってきた。
ネガティブタッチによるダメージがあるか聞いてきたのだ。
防御能力に重点しているアルベドのHPからしてみれば本当にダメージとはいえないものだったがその心づかいが嬉しかった。
「モモンガ様からの痛みでしたらどんなものでも・・・❤」
モモンガの腕の中で見上げるアルベドの目は細く、潤む。
痛みによるものではない。
劣情、歓喜、期待、胸の奥から沸き立つままに動く。
見下ろすモモンガの目に気恥ずかしくなり、顔をそらし肋骨へと頬ずりをする。
肉の柔らかさなどない、硬くつるつるとした触感。
愛する者の身にほんの少しだけ自身を預ける。
自ら仕える主人に不敬なことだろうが、女を求めていられるのなら自身の体を押し付けもっと先へと進みたい。
左の片手は腰に回っており腰の翼を撫でられる。
翼は飛ぶために必要な器官なため不用意に触られるのは普通は不快だが、この主人はやさしく羽の感触を確かめるように触る。
もとよりモモンガに触られるのなら全く問題ない。むしろもっと触ってほしいくらいだから。
普段触られることのない部分なためか敏感に反応してしまう。
自身で触れてもなにも感じないがモモンガに触れられると翼の先がびくびくと痙攣してしまう。
性器に程遠い部分だというのに劣情を掻き立てられる。
「はぁ❤・・・あ❤あっ❤」
根元から間接までゆっくりと、なぞられる。
守護者統括として己を律しなければいけない立場のアルベドの艶のこもった吐息。
あきらかに発情した雌の貌。
玉座の間で構わず息を荒げる姿は守護者統括というのは場違いだ。
「きゃっ❤」
可愛らしく女の悲鳴を上げるアルベド。
臀部をモモンガの右手が鷲掴みにしたのだ。
肉がついている指とは違い、柔らかみのない硬質な骨がそのままアルベドの尻肉に食い込む。
ただ掴れる感触とは違う痛みの伴った愛撫。
いや、愛撫とはいえない。モモンガはただそこにあった肉を文字通り掴んだだけだ。
その行為に感じさせてやろうなどという気遣いはなく、自分が触りたいからという自分本位の行為。
それもアルベドにとっては惚けてしまうのだった。
ネガティブタッチとは違う鋭い痛み。
これはこれでモモンガから与えられた痛みという分類された、アルベドにとっての勲章だ。
そのままモモンガは右手を揉みこみ、アルベドの尻肉を堪能する。
アルベドは防御特化の戦士職である。
その為皮膚の下の筋肉は並みの男ですらかなわないほどのものだが、それを覆う脂肪は女性特有のやわらかさを持っている。
出ているところは出ている体つきのアルベドの尻は筋肉があり、それを守る脂肪の形は実に引き締まった、形の良いものである。
そもそもの造型が女神と称せるほどの丸みが生命を感じさせない無機質に蹂躙される。
ここにただ人がいればおぞましいと評するはずの光景がアルベドの恍惚とした様に背徳的な感情を沸き立たせる。
「モモンガ様❤」
愛するお方の名を呼びながら再び仰ぎみる。
その瞳には期待と我慢を孕んでいた。
玉座でいきなり行為に及ぼうというのか、しかしここにはモモンガとアルベドしかいない。
ほかに誰もいない以上止めるものはいない。
居たとしてもモモンガが望むのであれば止めようなどない。
僕はただその場を去るだけ。
翼をなでていた左手がアルベドの後頭部を優しく添えるように動く。
腰をすこし沈ませ、顔が近づいていく。
そしてついに頭骨の歯と美女の色艶のいい唇が触れ合った。
数秒間そのままの状態であったが、アルベドは両腕をモモンガの頭に回しより強く押し付ける。
我慢していた劣情がアルベドを支配し、口内の舌が顔を出す。
先の方が歯並びのいい前歯の間上から下、下から上へとなぞる。
―――ちろり、ぬちゃ、ぬら、ぬるり
次にその左右に並ぶ歯を汚れをふき取るように舐る。
最初はちょこっと出入りしていた舌が軟体生物が本性を現すように出てくる。
肉を噛み切る部分の前歯を通り過ぎ、犬歯の鋭い部分に舌を押し付ける。
一本一本の歯の形を確かめながら、口から出てきた蛇はどんどん伸びていく。
舌の中ほどでも前歯を味わい、奥歯の閉じられた咬合部分を丹念に調べていく。
アルベドという女の姿が異形というのがよくわかる事だろう。
息もつかせず、骨に舌を這わせる姿は異常というほかない。
常人ならそこまで伸びないという舌が左右の歯を這い回る。
すっかりモモンガの歯はまるでナメクジの跡のように光沢を帯びていた。
尚もアルベドは行為を続けようとする。
形のいい小鼻から荒く空気が出入りし、どれだけ興奮しているのかがわかる。
―――フゥーッ!スゥーッ!フゥゥーーーーー!スウゥゥーーーーー!
そんなアルベドをモモンガは肩を掴みゆっくりと離していく。
この行為は終わりかと残念に思うアルベドはもっとしていたいと気持ちと更に進めるという想いがごちゃ混ぜになる。
次は何をするのだろう、いやここはひとまず落ち着かなくてはいけないだろうか。
モモンガ様と熱いベーゼを交わしたといっても先ほどは自分ばかりが動いていた気がする。
実に美味だった。
舌に味覚という刺激は感じなかったがそんなものよりも崇高な”モモンガ”という味をあじわっていたのだ。
このナザリックで誰一人踏み入れたことのない領域にいのいちばんに足を踏み入れたのだ。
前人未到の境地。
雪が降り積もったまっさらなキャンバスに自分だけが跡をつける様な優越感。
至高のお方に不敬極まりなく、ナザリックにふさわしくないような下品な振る舞いだっただろうがアルベドに後悔はない。
次は何をするのだろうと、すぐに先のことに思考を巡らせていた。
やはり自分だけ動いてしまっていたから今度はモモンガ様に自分を味わっていただこう。
しかし、モモンガ様は骸骨の姿。必然的に肉はない、ならば舌はない。
味わうことなど到底不可能だ。
いや、自分が味覚を感じなかったように”アルベド”を味わってもらうのに舌は不要だ。
感覚器官が一つないというだけだ。
それはそれで残念極まることなのだが、ほかに味わう方法などいくらでもある。
全身で存分に隅から隅まで自身を楽しんでもらおう。
そう思考するアルベドが自然と腕が下へと向かっていく途中、モモンガが声を出した。
文字に起こすのこんなに疲れたっけ・・・
あかんぞ、これは