そして迎える再度の夜。繊細な手付きは昨日修得したので今夜は初心に返ります。アルベド様のお言葉を無下には出来ないのです。
「ふう……はぁ……はふぅ……」
噛み殺そうとして殺しきれない声はナーベラル。今夜は床上ではなくベッドの上に座っている。その後ろに男が。さらに後ろにソリュシャンが。それぞれ前にいる者を抱きしめている。
ソリュシャンは男の胸を撫で案外引き締まっている腹を撫で下腹に行きたいところだがそこから先はナーベラルの尻に押しつけられている。
男の手はナーベラルの胸に。美乳をわし掴みにして柔らかさを楽しんでいる。
「あっ! ……乳首、つままないで……」
ソリュシャンは何も着ていない。男もガウンを脱いでいる。ナーベラルは飾り気皆無の白いパンツだけを履いている。
その状態でかれこれ一時間。ナーベラルは胸だけを責められる。乳首はとっくに勃起して何度も何度も摘ままれて、その度に殺しきれない声を漏らす。
「とても触り心地がいい乳首ですよ。固くなってるから摘まみやすいです。摘まむだけじゃなくて口にも含みたくなる」
「お兄さまぁ、それじゃあ私のおっぱいは?」
「枕にはいいけどちょっと柔らかすぎて」
「こう言うときは嘘でも誉めるのが礼儀でしてよ? ちゅっ」
軽口を叩き合い振り向かせてキスをする。ナーベラルが最早聞き慣れてしまったじゅるじゅると響く水音。キスの最中だけは男の手が止まる。ナーベラルは荒い息を落ち着かせて肩越しに背後を覗き見る。
二人がキスをしている。唇を合わせて舌が絡み合っている。どんなものかは想像できる。自分もしてしまったのだから。
「ナーベ様が物欲しそうなイヤらしい目で見ていますわ」
「べっ……別にそんなつもりは……」
板挟みと言う奴である。アルベド様のご飯と言う例外的な立場であってもヒエラルキー的には三者の中で一番下。お二人は同格のプレアデス。けどもどちらをとるかは決まっている。
「んんっ、やめ……」
ナーベラルの唇を奪った。嫌なら前を向けばよい。両手は胸を掴んでいる。
ああ私はどうしてしまったというの、おっぱいをいじられて乳首をいじめられてそれなのに、キスまでされて舌まで入ってきて汚い唾まで入ってくる、いやなのにいやなのに男の手がおっぱいから離れない乳首もくりくりされて触られるだけでピリピリするのにそんなにされると、触られたくないのに触って欲しい、触るだけじゃなくて口に含むだなんて、ちゅうの時に入ってくる舌でれろれろされてしまうの?、どうなってしまうの?、私はどうなってしまったの?、どうしておなかの奥が熱くなるの?、ああおっぱいもおなかもキュンと来ちゃう、きっと熱いのを押しつけられてるせい、おちんこが固くなってずっとお尻にぶつかってる、おちんこを昨日みたいにしこしこしなければならないの?、ソリュシャンみたいにお口でするの?
ナーベラルが聴覚に優れていればソリュシャンは嗅覚に優れている。閉じた部屋にナーベラルの匂いが濃くなっていくのを捉えた。ナーベラルの雌の臭い。ナーベラルの擬態は人間そのもので嘘偽りなくナーベラル自身と言ってよい。そのナーベラルの雌の臭い。発情した女の臭い。欲情して体が男を求めている。
白いパンツの股間に大きな染みを作っているのを、ナーベラルはまだ気付いていない。ソリュシャンも気付かせるつもりはない。気付かせたら大好きなお兄様のおちんちんのみるくが取られてしまう。
「お兄様、そろそろお辛いでしょう? 私がお慰めしますわ」
「あ……」
残念そうな声はナーベラル。ソリュシャンは男をナーベラルから引き剥がし、ベッドに転がせた。股間の怒張だけが雄々しく天を向いている。
食欲で美しい笑みを深め、今日はお口がいいかしらおまんこがいいかしらそれともお尻の穴?
皮膚上のどこからでも吸収できるが、体表に空いた穴からの方が効率がいい。与える刺激はどこでも同じの変幻自在。どうすればいっぱいみるくを出してもらえるか。どうするとお兄様は興奮するのか。ナーベラルの目の毒にならないよう今日も大人しめにお口を使って、
「きゃっ?」
不意に突き飛ばされた。下手人はナーベラル。茹だりきった真っ赤な顔で、だけども瞳は真剣そのもの。
「今日は私がする」
返事を待たず、男の股間に顔を埋める。
「歯はけして立てないように。全体に吸いつくようにして舌の動きも意識して」
咄嗟に男が作法を伝授。まかり間違って歯と歯がカチンとなったらポーションが活躍しても今夜は役に立たないだろう。
ナーベラルは目で応え、傾世の美貌を彩る美しい唇で膨れ上がった男の亀頭を口に含んだ。
やり方は知らない。昨日ソリュシャンがしているのを見てしまっただけ。だから一息に根本まで咥え込む。亀頭が喉奥を突いても苦しむほど柔な体ではない。言われたとおりに強く吸いつき、逸物の熱を舌で感じる。
変な味、汗でしょっぱい?、少しぬるぬるする、熱くておおきい、おちんこの臭いがする、臭くはないけど、嗅いでいたくないわけではないけど、おなかがキュンとするのはどうして?
「じゅっじゅっじゅる、んっ♡ ちゅっ……」
ソリュシャンは根本まで咥えた後、内部の粘膜を操作して刺激を送るがそれはソリュシャンにしか出来ない技。しばらく咥えたままだったが手で扱いたことを思い出し、吸いつきながら頭を上下に振り始める。真面目で優等生なナーベラルは優秀だった。
「はむっ……んっ、ちゅ、ちゅる、じゅる、あん♡ ちゅっ、乳首だめぇ……ちゅうぅ」
体を起こし、ナーベラルの身体の下に手を差し込む。立たせっぱなしの乳首を摘まむと、何かの枷が外れたものか素直に甘い声で鳴く。頭を撫でると吸いつきは強いままで動きが大人しくなる。もっと撫でろと言うように。
おちんこからぬるぬるのおつゆがいっぱい出てくる、わたしこんなの舐めちゃってる、撫でられるのが気持ちいい、乳首ももっと摘まんで欲しい、おなかが熱い、おちんこを舐めると熱くなるの?
一生懸命で真面目に取り組んでもナーベラルの舌技は拙い。言うまでもなくアルベド様とは比べるべくもない。そしてアルベド様ほど遠慮する理由はない。深くなるのに合わせて腰を浮かし、喉奥まで突く。驚いたのか苦しいのか、少しだけ呻くも口は逸物から離れない。艶やかな髪を撫で、両手で頭を押さえつける。上目遣いで問われるが抵抗はない。ゆっくりと頭を押しつけ、ゆっくりと持ち上げる。以心伝心、何をするのかわかったらしい。ナーベラルは強く吸いつきながらも力を抜いた。ナーベラルの頭を上下に振り始めた。
「んっんっんっじゅっんんっ!」
喉の奥から声が漏れる。苦しそうな様子はない。逸物に熱が集まり、射精が近いことを知った。
「っ、出すぞ!」
ナーベラルには何が起こるのかわからない。出すというのだからおちんこから何かが出るのか。何があろうと受け入れるしかない。
どぴゅっどぴゅっ、ぴゅっぴゅる。
喉奥から僅かに引き抜き、亀頭をナーベラルの柔らかな舌に包まれながら射精する。口から引き抜いても射精は終わらず、ナーベラルの美貌を熱く粘ついた精液が汚した。
「なによこれ? ねとねとする。おちんこから出てきたの?」
口内に吐き出された汁は飲み込んで、顔を汚す粘液に手で触れる。唾よりも遙かに粘りけが強く、指と指の間で糸を引く。ゼリー状の白い粘塊が指先に乗って、口に含んだ。
「ああっ!? お兄さまのおちんちんみるくがぁっ! ナーベラル飲んじゃったの!?」
「……飲んだけど」
「私が飲みたかったのにぃ!」
「ちょっ、ソリュシャン!」
ソリュシャンがナーベラルに襲いかかる。目当ては顔と手を汚す白い粘液。口を付けて一滴も逃がさずと全力で吸収。何が何やらのナーベラルは適度に抵抗。突如始まる美女姉妹によるキャットファイト。
とても素晴らしい光景なのだが、男は深い息を吐いてベッドに倒れ込んだ。
現在は賢者にジョブチェンジ中である。
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翌日は早くも最終日。ナーベラルの修行期間は今日までで、明日になれば美姫ナーベとして出立する。
ちょっとお触りされても反射的に手が出ない。繊細な力使いを修得。不意を打たれても慌てない。完璧である。
本日は訓練をすることなくナーベ様にはゆっくりと心身を休めていただくことになりました。
夜はちょっとした送別会。ナザリックから送られてきた超高級な食材をふんだんに使ったご馳走です。お酒もいつもよりちょっと多目に。
なお、送られてきた食材には精力増強効果のあるものが多く含まれているのは手配したアルベド様だけが知る真実です。
その夜半。男は月を肴に寝酒を楽しむ。
珍しいことにソリュシャンは忍んでこなかった。本日の摘まみ食いも一度だけで、その理由がわかる男としてはソリュシャンの現金さに笑うしかない。
夜も深くなってメイドたちも眠りにつく。屋敷全体が静まり返り、そろそろ寝ようかと言うときにドアが小さく叩かれた。
「ナーベラル様?」
入ってきたのはナーベラル。灯りは落としたので顔は見えない。
「どうされました?」
訓練は全て終え、今のナーベラルはナーベではなくナーベラル・ガンマ様。
何も言わず、男の胸を押す。力は強く、押されるままに後ろへさがる。足を取られて倒れ込んだのはベッドの上。男の上にのしかかった。
「あなたはアルベド様が仰ったことを忘れたの?」
「忘れるわけがありません」
「いいえ、忘れてるわ」
「……何をでしょうか?」
「おまんこにしないとナーベラルが可哀想。あなたは私を可哀想な扱いにするつもり?」
「それは……」
女の悦びとおまんこが結びついて、ソリュシャンがいない二人きりだと行き着くところはただ一つ。
ソリュシャンのように匂いを感じ取ったわけではないが、無抵抗で胸を揉まれ、甘い声を漏らして唇をねだる。自分から積極的に口淫を行う、これらから推論を立てるのは容易い。
ナーベラルは素直で真面目で表情豊かで、ソリュシャンよりもずっと魅力を感じる。痛い思いを何度かさせられたが。
しかし、今、そこから進めることは出来ない。
「出来ません」
「……何故?」
「ナーベラル様はアインズ様からのご命令で訓練を受けました。目的はすでに達しています。これ以上は必要ありません」
「…………そう」
「ですが、もしもこれ以上と仰るなら、その時はご命令とは関係なくお越しください」
「…………」
「お待ちしています」
ナーベラルは無言で一瞬だけ唇を合わせ、立ち上がった。
「邪魔したわね」
そして静かに退室した。
残された男は軽く息を吐く。ナーベラルに求められて嬉しくないわけがないのだが今日だけは不味い。明日はアルベド様がお越しになるのだ。量が少ないとか薄いとか言われたら。それを見越してソリュシャンは一度にとどめた。
アルベド様のお仕置きは恐ろしくないが、見放されるのは恐ろしい。
お目こぼしには限度があると弁えなければならないのだ。
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「ナーベラル・ガンマ、御身の前に。訓練を終えただいま帰還いたしました」
「ご苦労だったな、ナーベラルよ。訓練の成果はどうだ?」
「ソリュシャンの協力とアルベド様の助言がありつつがなく完了いたしました」
「そうか。ならば再び漆黒のナーベとしてつき従え」
「仰せのままに。ですが、ナーベとなる前に一つだけ申し上げたいことがございます」
「ほう? なんだ? 申してみよ」
「では……、ナーベラルはドジっ娘メイドではありません!」
「………………そうだな。メイドとしてよく働いているのを知っているぞ」
「恐れ入ります」
「さて、早速で悪いんだが私は少しだけあれがあれな所用がある。すぐに追いつくから先に冒険者組合に行っていてくれ」
「かしこまりました」
ナーベラル退場。アインズ肩を震わす。
(うおお、今のはやばかった。感情抑制がなかったら吹き出すところだった。誰だドジっ娘メイドなんて吹き込んだのはぴったりじゃないか!)
深呼吸出来るわけではないが数秒視界を閉じて心を落ち着ける。
虚空から取り出したのは大きな鏡。映るのは今まさに冒険者組合の扉を開いたナーベラル。遠く離れた場所の映像を映し出すマジックアイテムである。遠隔視可能だが音声は聞き取れない。
ロビーの片隅に佇むナーベラルの後ろ姿。その背後から如何にも柄が悪い男が近付く。おもむろにペロッとタッチ。
漆黒の英雄モモンのパートナーである美姫ナーベにちょっかいを出そうというバカは滅多にいない。前回はたまたま流れてきたばかりの余所者だった。しかし折角訓練を終えたというのだから試したくもなる。ナーベラルに絡んでいるのはアインズ様が第三者を幾人も経由して雇った与太者である。
映像の中のナーベラルはお尻をさわさわされているのに微動だにしない。
(どうしたんだナーベラル! 確かに手は出ないようにと言ったがそれは無抵抗で受け入れろって意味じゃないぞ!)
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ナーベラルは、はあと憂いのこもった息を吐いた。
ナーベラルは傾世の美女である。美姫との称号はけっして過分ではない。そのナーベラルが憂いの表情で深い息を吐く。
美しいだけでなく、香り立つ色香がある。男も女も、ナーベラルの姿を盗み見た者はゴクリと唾を飲み込んだ。
(アインズ様のお側に侍ることは至上の喜び。そこに一片たりとも偽りはない。この身を包む歓喜は心よりのもの。なのにどうして何が足りないというの? 私は何が物足りないと思っているの? アインズ様のお側に侍る喜び、シモベなら誰もが羨んで止まない立場。それなのにこれ以上何が欲しいと言うの!? 私はそんなに欲深になったと言うの? 私はいったいどうしてしまったというの……)
もう一度はあと息を吐く。
物思いに耽っていたからか、尻に何かが触れているのに気が付かなかった。
振り向けば下卑た男。
ヨウヨウ姉チャン美人サンダナオイサンノテクハ凄カッタダロヒイヒイ言ワセテ……
男を貫く視線に怒りはない。侮蔑も嫌悪も何もない。あるのは徹底的な無関心。視界に偶々入った路傍の石ころを見るが如き。
怯んだ男へナーベラルは言った。
「ヘタクソ」
男は完全に固まった。小突けばグシャアと崩れそう。
「ヘタクソな上にそんな粗チンのお前が男でいる価値はないわ。死になさい」
視線を男から外し、物思いに耽り始める。既に男のことは綺麗に忘れていた。
男の男は死んだ。死ぬまで立つことはなかった。
なお、あれな言葉はソリュシャンとのガールズトークで仕入れました。ソリュシャンは姉妹がアインズ様のご迷惑とならないよう蛮人のあしらい方を教えていたのです。
ソリュシャンは隙あらば全力で煽るスタイルで保身のためなら姉妹を巻き込むことをいとわない悪いスライムですが、姉妹愛は本物です。
遠く離れていてもプレアデスは仲良しです。
次回の登場完全未定!
全てはアルベド様が優先されます
ちなみにストラス周回終了ファングはあと100個くらい