※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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伏兵 ▽SVB NO.26

 シャルティア様とエリートの5名はベッドの上に。私どもは壁際に整列しました。

 ベッドの正面に10名。左右背面にそれぞれ11名。

 私が立っていますのは背面の2番目です。 

 

 私どもが並び終えると、早速始まりました。

 まずはベッドの上のエリートからです。

 

 シャルティア様はいくつかルールを定めました。

 エリートには膣内射精を。それ以外の者たちは挿入して処女膜を破ったら、浅くてもいいから一度は達せさせること。

 エリートを終えたら正面の壁から時計回りに。

 壁の一面を終えたらベッドに戻って次のエリートに。

 私は26番目になります。半数を終えて折り返して、後半戦の始まりにあたります。

 私どもは自分の順番になるまで動いてはいけません。見るのはよいのですが、動いてはいけないのです。

 仲間たちの嬌声に艶姿を目の当たりにすると、否応無く高まってしまいます。ですが、自分で慰めることを禁止されました。

 

 ベッドの上で、エリートはひっくり返した蛙のように股を開きます。そこへ男が覆い被さりました。どのようになっているのかよく見えません。ただただ甘い声と肉を打つ音だけが聞こえてきます。

 どれほどの時間が経ったのか、体内時計が狂ってしまい時間の経過がわからなくなりました。いつの間にか嬌声が止んでいました。

 ベッドの上をずっと注視していたはずなのに、私は一体何に気を取られていたのでしょうか。破れたスーツを脱いだ男は背を向けていました。私が立つのはベッドの背面でありまして、順番は正面からです。こちらの側からは男の背中しか見えないのです。男の前面は見えません。

 私どもの興味を引いて止まないのは、ナザリックでも希な美貌もそうなのですが、股間にもあるのです。男性器がどのようなものであるか知識としてはあっても、実物を見た者はエリート以外にいないのですから。

 

 壁際に並ぶ私どもも順々に番が回ってきます。

 このようなことになって、私はきっと動転していたのでしょう。何が起こっているのか、気付いたときには数名が崩れ落ちていました。ようやっと事態を観察できるようになって、それでも私の番まで十以上も挟んでいるのは幸運であったのかも知れません。

 

 私どもは、まず抱擁と接吻を頂きます。

 接吻が長く続くときがあればすぐに離れることもあるようです。それから愛撫です。

 左側の壁に来ると、私の位置からは角度的にもよく見えるようになります。

 どのような愛撫であるのか、じっくり観察することが出来ました。瞬きも忘れて見入ってしまいます。ふと、次の番である者の姿が目に入りました。

 シャルティア様のご命令に従って体こそ正面を向いていますが、顔は隣を向いて凝視しています。当然でしょう。私だってそうします。

 湧いてきた共感に笑みが浮かびそうになるところ、彼女の体を目にしてはっとしました。

 慌てて他のみんなの姿を見ていきます。同じでした。

 自分の体を見下ろします。やはり同じでした。

 乳房を覆う薄衣に、小さな突起が二つ浮いているのです。

 私は触れてもいないのにも関わらず、乳首を勃起させていました。全員がそうです。例外はありません。

 一度意識してしまうともどかしくてたまりません。切ない疼きを鎮めたくなってしまいます。

 そして、乳首だけではありませんでした。

 股を濡らしてしまっています。

 陰部から溢れる汁が太股を冷たく濡らしています。

 悩ましくて切なくて、ですが動かないように命じられているので慰めることは出来ず、こっそりと太股を擦りあわせます。

 あっさりと露見してしまいました。

 

「動いちゃダメでありんすよぉ? 乳首びんびんでおまんこ濡らして自分の番が来るのを大人しく待っていなんし」

「は、はい。申し訳ございません……」

 

 さすがのシャルティア様はお見通しでありました。

 そのシャルティア様は、ベッドの上でエリートたちに口淫をさせています。美しくも可愛らしいお顔は愛欲に蕩けていらっしゃいます。いつもよりも淫らなお顔に体が熱くなってしまいます。

 自分の体を忘れるために、観察に戻りました。

 

 初めて目の当たりにする殿方の逸物は、逞しいと思うと同時に可愛らしくも思えました。丸みを帯びた先端が可愛く思えるのかも知れません。肉棒とも呼ぶだけあって、まさに肉の棒に見えます。

 太さはもとより長さがあって、口で咥えても喉の奥に当たってしまうようで、根本まで頬張ることは難しそうです。

 それと言うのも、自分の番に回ってきた者は挿入の前に逸物を口で清めなければならないからです。

 私どもは全員が生娘です。挿入されますと処女肉を切り裂かれ、血を流します。処女肉を貫いた逸物は、私どもの破瓜の血に濡れることになるのです。それを清めるために逸物をしゃぶるのです。

 隣の者が流した破瓜の血を舐めることになるのです。

 

 口淫についてはシャルティア様からご説明がありました。

 歯が当たらないように気をつけ、且つ唇で挟むようにして吸い付き、頬の内側の粘膜を上手く使うようにとのことです。

 舌もきちんと使います。ただし、時間は限られていますので、出来るだけ手早く、なおかつ丁寧にしなければなりません。

 清めたらいよいよ挿入されます。

 

 挿入には二通りありました。

 前からか後ろからかです。

 割合としては後ろからの方が多いようです。

 壁に手を突いて、お尻を突き出します。くびれた腰を掴まれ、男の腰が重なっていきます。二人の距離が徐々に狭まり、完全にゼロとなるのがよく見えてしまいました。

 引き抜かれた逸物は処女の血に濡れ、処女を散らした者は太股を処女の血が流れます。

 パンパンと、肉が肉を打つ音が響きます。尻肉を下腹が打つ音です。と言うことは、あの長い逸物の全てが体の中に全て収まってしまっているということに他なりません。あんなにも長いものが入ってしまうのです。目の当たりにしておきながら信じがたい思いです。

 

 前からの挿入は、受け入れる方は片足を大きく持ち上げられ、不安定になった体を支えるために片手は後ろ手にして壁に突き、片手は男の肩に置きます。

 そうして下から挿入されるのです。足が床から離れ、股間だけで体を支えられているようなものです。片足を持ち上げられていますから、太股を濡らしている愛液に処女の血が滲み出し、やがて流れるように増えていくのがよく見えてしまいます。

 

 どちらから挿入されるのであっても、抽送は多くて20を数えません。

 たったそれだけで達してしまうものなのでしょうか。

 男の体が離れると、その場に崩れ落ちてしまう者。崩れなくてもよろけて壁に体を預ける者と様々です。

 

 三番目のエリートの順番になりました。

 ベッドで行う時は、その都度体の向きを変えてくれます。最初は正面。次は左側。次に背面。背面に並ぶ私どもからはよく見えます。

 ベッドでは全員が正常位です。横たわった女が股を開いてその上に男が覆い被さる体位です。

 エリートの時は射精しなければならないので、私どもの時よりも時間が掛かります。激しさも上のように思えます。

 響きわたる嬌声は甲高いものから、やがて泣き声のようなものへ変わっていきます。すすり泣くように聞こえる時もありました。

 苦鳴じみた叫び声が何度も響き、その度に大きく持ち上げた足の爪先にピンと力が入るのが見て取れます。

 男が動きを止めて離れると、エリートは力尽きたように脱力していました。

 開いた脚を閉じる気力もないようです。

 震わせた陰部からトロトロと白濁した液体が溢れてきます。愛液とは違って随分と粘性が高いようです。あれが殿方の精液なのです。

 

 溢れた精液は他のエリートたちが舐めとってしまいます。

 シャルティア様は陰部に口を付けて、膣内に出された汁をじゅるじゅると音を鳴らしてすすっています。

 精液とは美味しいものなのでしょうか。

 

 そうこうしている内に、いよいよ私の隣にまで回ってきました。

 近くでみる男は、うっすらと汗をかいています。それがまた光を放っているようにも見えてしまいまして。

 嗅ぎ慣れた仲間たちの淫臭に、男の匂いが混じっています。初めて嗅ぐ男の匂いは、不快ではありませんでした。残念ながら精液の匂いはわかりません。ベッドから降りる前にシャルティア様が舐めとってしまったのです。

 

 私の隣は後ろからでした。

 すぐ隣で行われる性交は精々が10分程度なのにとても長いようにも、瞬きの間に終わってしまったようにも思えました。

 私の番です。

 

「あっ!」

 

 思わぬ事態に声を上げてしまいました。

 

「申し訳ございません!」

 

 咄嗟に非礼をお詫びします。ですが、咎めるように声を上げてしまったのですから、死を賜っても仕方ないことです。

 

「構いんせん。まあ、わたしもお前たちと同じがいいと思いんしたから?」

「なんとお優しいシャルティア様。ありがとう存じます」

「いいでありんすよぉ? お前はそこで見ていなんし」

「かしこまりました」

 

 シャルティア様が私の隣に並んだのです。

 お優しいシャルティア様は私の非礼をお許しになってくださいました。

 

 シャルティア様はベッドの上でエリートたちから愛撫を受け続けておりました。こちらの殿方がベッドに上る際は、殿方からの手淫や口淫を受けております。

 とろけるほどに股間を濡らしていることが匂いでわかります。きっと太股までびしょびしょになっていることでしょう。

 

 シャルティア様も抱擁と接吻をお受けになります。

 違ったのはその後です。

 私どもは愛撫を受けてから逸物を口で清めて挿入となりますが、シャルティア様はすでにとろとろになっていらっしゃいます。今更の愛撫は不要でした。

 代わりに口淫を望まれました。されるのではなくする方です。シャルティア様が殿方の逸物をしゃぶるのです。私どもの前でフェラチオをしたいと仰ったのです。しかも、激しくせよ、と。

 

 シャルティア様が床に膝を突きます。膝立ちになって、お顔の正面に殿方の股間が来るようにと。

 勃起している逸物は反り返っておへそにまで届いています。

 シャルティア様は逸物を優しく握って上下に扱きながら、その下に口付けしました。ふにゃふにゃと柔らかそうな肉の袋は陰嚢です。金玉とも玉袋とも呼ぶ部分です。

 玉袋も私どももの淫液に塗れています。破瓜の血もあることでしょう。シャルティア様はそれらを丹念に舐めとってから逸物の角度を下げました。上を向いていたのを自分の方へ向かせたのです。

 小さくて愛らしいお口をめいっぱいに開き、生々しい肉の棒を受け入れていきます。

 シャルティア様であっても、根本まで咥え込むことは出来ないようです。中程まで咥えますと、一度引き抜きました。頭を何度か前後に振って、上目遣いに殿方を見やります。

 それからの出来事は衝撃でした。

 殿方はシャルティア様の頭を掴むと、乱暴に前後に振り始めたのです。

 逸物が何度も何度もシャルティア様のお口を行き来します。シャルティア様は強く吸っていらっしゃるようで、じゅぽじゅぽと水音が響きました。

 

 シャルティア様のお口をこのように使うとは何と言う不届き千万。しかし、判断を誤る愚か者はこの場に一人もいません。

 シャルティア様がお望みになっていることなのです。もしもシャルティア様の御不興を買ったのならシャルティア様ご自身が誅されているのは間違いありません。

 

 逸物がお口から引き抜かれると、シャルティア様は苦しそうに何度もせき込みました。

 逸物は根本までシャルティア様の唾に塗れ光っています。シャルティア様のお口と逸物の先端とで唾の糸を引いたくらいでしたから。

 シャルティア様ご自身は一層愛欲に惚けたお顔で、愛おしそうに逸物へ頬ずりしております。

 

 シャルティア様への挿入は前からでした。

 上背が高くないシャルティア様ですので、最初から足は床から離れています。

 全身で殿方の体へしがみつき、小さなお人形のように体を振り回されています。

 すぐ隣で見ている私からは、結合部から飛沫が散っているのが見えました。

 シャルティア様は何度も淫らな言葉を仰います。

 殿方へ愛してると言わせています。

 ご自身も口にされました。

 シャルティア様のお声は高く美しく響きわたり、何度目か叫ばれた折りに全身を震わせて脱力なされました。

 お二方はつながったままベッドへ移動します。

 引き抜かれ、シャルティア様はベッドへ下ろされました。

 股は開いたまま、脚はベッドの外へ放るように。挿入されていたので、ピンクの割れ目も淫らに開いて内側を見せています。愛らしくて小さな肉壷から、粘ついた精液が溢れてきました。

 

 今度こそ本当に私の順番です。

 

 

 

 

 

 

「よろしくお願いいたします」

 

 まずはお辞儀です。距離が近いので深く頭を下げることは出来ませんが、きちんと目を合わせてから一礼します。

 シャルティア様のご厚情とは言え、こちらの殿方が私の処女を散らしてくださるのだから当然の礼儀です。私以外にしている者はいませんでしたが。

 

 殿方は唇の端だけを軽く持ち上げてから私の体に手を伸ばしました。

 色々なものを感じます。まずは匂いです。

 薔薇の香りに満ちたシャルティア様の寝所。そこへ私どもの淫臭。誰もが淫らな熱に体を焦がしているのだから無理もないことでしょう。

 その中で、こちらの方の匂いだけが浮いている。或いは澄んでいる。明らかに異質な男の匂い。触れ合う距離まで近づいて、うっすらと漂っていた匂いを濃く感じます。近くで嗅いでも不快ではありません。

 

「あっ」

 

 抱き寄せられました。

 私どもより非力なのに、私どもより太い腕が腰に回ってきます。

 この方の愛撫が気持ちよく感じられる秘密の一端を知ったように思います。

 温かいのです。私どもとは違って温かな体です。冷たい私どもの体へ荒れ狂う熱が入り込んで来たかのようです。

 ささやかな抱擁だけでこれなのですから、これ以上のことをされてしまったらあっと言う間に達してしまうことでしょう。シャルティア様のため、私どもが互いに励む日を送っていることも大いに関係するかと思われますが。

 私からも恐る恐る腕を殿方の背に回します。非力で脆弱な人間なのですから、力加減を間違えて傷つけるわけにはまいりません。

 互いに抱き締めあって体が密着して、薄衣越しに伝わる体温が我を忘れさせようとします。

 

 殿方は一番目のエリートの相手をした際に衣服の全てを脱いでおりましたが、私どもは全員服を着たままです。殿方の方からそのような要望がありました。

 私どもの服は、古の吸血神に仕える巫女の装束と聞いております。シャルティア様は吸血神と仰っても過言ではないお力を持つお方なので、おかしなことではないでしょう。

 事の最中も私どもは服を着たままです。下着のたぐいをつけていないので、着衣のままでも可能なのです。

 

「……んっ……、ちゅっ……」

 

 顎に指を掛けられ、上を向かされます。抱擁の次は接吻が順番なのです。

 ただし、私はヴァンパイアブライドの中でもほんの少しだけ――大きく違うわけではありませんが――やや背が低いため、接吻するためには上を向くだけでは足りません。つま先立ちになって背伸びをしなければなりません。つま先立ちは不安定な姿勢ですから、両手を殿方の肩に置かせてもらいます。

 ここまでして接吻をいただきました。

 殿方との接吻は初めてです。温かな唇とも初めてです。

 いつもしているように舌を伸ばすと、温かな舌が応えてくれます。温かな唾が口内に入ってきます。私は喉を鳴らして飲み干しました。

 

「んっふぅっ……」

 

 抱擁と接吻を交わしながら次の段階が始まりました。

 愛撫です。

 私の顎に掛かっていた手が腰に、もう一方の手は私の手を取りました。

 腰に回った手は下へ向かってお尻を撫で始めます。指がお尻の割れ目を伝っていき、秘所にまで届きました。長い指です。後ろからそのように触られると、股間だけで体を持ち上げられているような気持ちになります。

 とられた私の手はご自身の股間へ導かれました。蝶の羽を摘まむようにそっと触れます。

 シャルティア様へ射精したばかりの逸物は、柔らかくてぬめついていました。

 耳元で囁かれます。軽く握って上下に扱くようにと仰られました。言われたとおりにしますと、手の中でたちまち熱と硬さを取り戻していきます。

 一度だけ殿方の手が私の手に重なりました。強く握られたのは、このくらいの強さで握れと言うことなのでしょう。強めに握りましても、シャルティア様の愛液でぬめった逸物は引っかかることなくスムーズに扱くことが出来ます。

 

 私が扱き方を覚えましたので、愛撫が本格的なものになってきました。

 後ろに回っていた手が前に来ます。私の手をリードしていた手は胸に来ました。服の下に滑り込んで乳房をつかまれました。

 女の手とは違う男の手。染み一つない滑らかで綺麗な手なのに荒々しくて固い手指。

 殿方と目を合わせることが出来なくて俯いている私には、薄衣の下で殿方の手が蠢いているのが見えます。私の乳房が思うさま形を変えられています。乳首が張りつめて痛みを感じるほど。

 そのタイミングで摘ままれてしまい、あられもない声を上げてしまいました。

 

 秘所をまさぐる指は、膣の中に入ってきました。

 愛撫が始まる前からとっくに濡らしていますので、抵抗らしい抵抗は出来ずぬるりと受け入れてしまいました。十分に潤っていることを知られてしまったようで、指はすぐに引き抜かれます。

 代わりにクリトリスを擦られ始めました。

 とても敏感なところです。毎日舐められたり摘ままれたりしていますので、少々の刺激でも反応してしまうのです。それなのにわざわざ包皮を剥いて擦られました。片手なのに器用なことです。

 

「うっうっ、……うぁっ!」

 

 私の口から苦鳴じみた声が漏れ始めました。堪えようにも堪えきれない快感が閉じた口をこじ開けるのです。

 私の準備はとっくに出来ています。

 それどころか何度か達してしまっています。緩急をつけてゆるゆると擦っていたところへ、突然敏感なところを摘ままれてしまえば浅くとは言えそうなってしまっても仕方ありません。私だけでなく、ヴァンパイアブライドの全員がそうなってしまうはずです。

 それなのに愛撫が続いているのです。

 床には私の股から垂れた滴がぽたぽたと落ちています。これだけでも私がどんな有様なのか想像していただけるのではないでしょうか。

 首筋を噛まれたときは悲鳴のような声になってしまいました。吸血鬼なのは私なので、噛むのは私のはずなのに。

 

 私の愛撫だけ長いのは、シャルティア様へ射精した直後だからだと後になって気付きました。

 力をなくした逸物へ十分な力を取り戻すために必要だったのです。

 私はこのような責めを受け続けていたのに、逸物から手を離さず、ずっと扱き続けていたのは誉められても良いような気がします。

 

 殿方の指が私から離れた時、やっと終わるのだとほっとしたようにも思います。終わりではなく始まりだったわけですが。

 

 愛撫の次は口淫です。

 何を言われるでもなく、私は殿方の前に跪きました。

 私の番になった直後は力なくうなだれていた逸物が、雄々しくそそり立っています。私が力を取り戻させたのです。

 ずっと握っていたので熱さを知っています。硬さもしっています。

 何度も扱いていたので、付着していたシャルティア様の愛液と精液の残滓が白く泡だっていました。躊躇うことなく口に含みます。

 口内で感じる逸物は焼けるような熱さでした。

 ほんの少しシャルティア様の味がします。感じたことのない味が精液のものなのでしょうか。血の味はありません。私の前にこの方と交わっていたシャルティア様は処女ではなかったのです。

 シャルティア様の処女を散らしたのは何方なのでしょうか、この方なのでしょうか。シャルティア様の処女の血はどのような味だったのでしょうか。

 

 額を押されて口淫を中断されました。

 体を犯す熱に駆られ、夢中で頭を振っていたので、唇から逸物が抜けるときはちゅぽんと間の抜けた音が響きました。

 手を取られて立ち上がらされます。

 いよいよ始まります。

 

 私は壁へ向かせられました。私は後ろからのようです。前からだと接吻をしながら出来るのでそちらの方がと思っていましたが、意見を述べる余裕は皆無です。されるがままに動くのがやっとでした。

 壁に手を突き、上半身を倒してお尻を突き出します。それから背を反らせるのです。背を反らせることによって、挿入した際の角度がよい具合になるのだとか。

 ちらちらと後ろを伺います。後ろからされた者は全員が同じことをしていました。待っていれば入ってくるのだからと思っていたのに、自分の番になったら同じ事をしています。

 スカート部をめくられて、お尻に外気が触れるのがわかります。

 お尻を触られました。秘所を撫でられています。指ではありません。指よりも太くて熱いもの。さっきまで私がしゃぶっていた殿方の逸物が、私の秘所に、私の割れ目に潜ろうとしています。

 逸物の先端の太くなっている部分を亀頭と言うそうです。亀頭が私の割れ目を何度も上下に撫でています。上に来る度に少しだけ沈むのを感じました。

 これは焦らされているのでしょうか。

 撫でられ続けている内に私の処女が開いてくるのを感じます。異物を受け入れたことのない密壷が口を開こうとしています。

 欲しいのです。欲しくなってしまっているのです。

 殿方の逸物を迎えたくて開いているのです。ご馳走を前に、はしたなくもよだれを垂らして。 

 我慢が出来ませんでした。

 

「おねがい、します。どうか私の処女を。あなた様の……おちんぽで奪ってください。入れてください。私の処女膜を破ってください!」

 

 挿入の前に懇願したのは私が初めてです。

 人間の男に様をつけて、情けなくもお願いをして。だけれども、恥ずかしさや惨めさは感じませんでした。早く入れて欲しかったのです。

 

「あうっ!」

 

 願いは聞き入れられました。

 亀頭が上の方へ来て少しだけ沈んだと思ったら、ずぶりと中に入ってきました。

 どこまでもどこまでも入ってきます。私の奥を目指して入ってきます。

 多少の痛みはありますが、これでも戦闘職であるヴァンパイアブライドの端くれ。たとえ切り裂かれようとも意に介しません。

 体の中を押し広げられる圧迫感。熱い逸物は焼けた鉄杭を打ち込まれたかのよう。

 入ってくるのがわかります。中で動いているのがわかります。やがて、動かなくなりました。私の一番奥にまで届いたのです。

 処女を切り裂かれた私は、きっと処女の血を流していることでしょう。閉じていた通路を切り開かれたのです。

 処女を失ったことに喪失感はありません。それどころか充足感がありました。

 確かな一歩を進めた実感。欠けていた部分を埋められた満足感。痛みはスパイスにもならない彩りの一つです。

 初めての挿入で浮かれていた私には、次に起こることが想像も出来ませんでした。

 

「はうぅっ!?」

 

 確かに奥まで届いていました。

 あんなにも長い逸物なのですから、私の膣に入りきるとは思っていませんでした。

 閉じきっていた膣を押し広げていった亀頭は、私の子宮口に口付けていたはずなのです。

 そこから更に押し込まれました。

 子宮口の中にまで入ろうとしているのでしょうか。しかしそこは入るようにはなっていません。強く打ち付けてきた逸物は、私の子宮を押し上げていました。

 痛みはあっても堪えられないものではありません。ただ、衝撃ではありました。

 

「あっ……あっあっああっ! おくにぃっ! ああっ!」

 

 始まったのです。

 奥の奥まで入りきった逸物が、私の中を往復し始めました。

 傍で見ているときは単に抽送しているだけのように思えましたが、実際にされてみますと全く違いました。

 一突き毎に微妙に角度が違うのです。

 逸物で私の膣を調べるようにまさぐるように、色々な部分を刺激してきます。どこをどうされても気持ちよいのに、特に感じやすい部分を捜し当てようとしています。すぐに見つけられてしまいました。

 弱い部分を重点的に責められます。

 こんなことをされてしまったら、抽送が20にもならない内に気をやってしまうのは当たり前です。

 だと言うのに、更にその上があるのです。

 

 前から方が接吻しながら出来るのでと思っていたのですが、後ろからはもっと凄いものがありました。

 後ろからですと、挿入しながら股間をまさぐられてしまうのです。クリトリスを擦られています。愛撫の段階で執拗に責められ、何度か達してしまった弱いところ。

 体の中と外を同時に、です。

 

 カリ、と。私の爪が壁を掻きました。

 足腰からは力が萎えて立っていられなくなりそうです。

 呼吸も声も出せません。突かれる度に勝手に出てきます。体全てを逸物に支配されてしまったかのようです。

 あっあっ、と、私にはあえぐことしか出来ません。

 どこにいるのかわからなくなってきます。

 終わりが近付いています。

 かつてない悦楽を伴って、絶頂が足音を立てて近付いてきたのです。

 これまで、仲間たちとあれほど睦み合って来たというのに、こんなにもあっさりと全てを凌駕する快楽が。

 シャルティア様に手マンをお楽しみいただくための準備だというのにこんなにも恐ろしい悦びが。

 一矢報いるつもりで全身に力を込めました。本当は膣だけを締めたかったのですが、そこだけということが出来ませんでした。

 膣をきつく締めますと、膣内を蹂躙している逸物の形を強く感じます。

 咥えたときに目に焼き付いたあの肉の棒が、私の膣内にあるのです。

 

「あっ!?」

 

 全く意外なことでした。

 肉芽を摘まみ、乳房をまさぐっていた手が唇を撫でたのです。

 指は口の中に入って歯を強く押しました。牙です。

 吸血鬼の牙は、吸血する際により鋭くなるものですが、常の状態でも鋭く尖っています。その牙を押したのです。

 指は口から抜ける際に唇を撫でていきました。

 得も言われぬ芳香を放ち温かいもの。

 血です。

 この方の血液です。

 小瓶で保存されていたのではなく、流したばかりの鮮血です。

 いけないと理性でわかっていても無理でした。抗い様がありません。

 私どもを塵と思わせるほどに大きな存在が天威の暴力でもって、私の体を引きずり出すように感じました。

 

 私は唇へ舌を伸ばし、

 

「アウトーーーーーーーーッ!!」

 

 パアン! イテッ! キャウン!!

 

 シャルティア様のお声が聞こえたように思います。

 至上の口福と、矮小なこの身を打ち砕く悦楽に、体の奥深くで迸る熱い奔流を恍惚と感じながら、私の意識は闇に沈みました。

 

 

 

 

 

 

「血を使うのは反則でありんす! お前の血はこいつらには強すぎるんでありんすから」

「申し訳ありません。つい」

 

 シャルティアからケツバットを受けた。

 その勢いで奥深く打ち付けられた女は深い絶頂に至ったらしい。逸物を引き抜かれるなり、壁に爪痕を残しながらずるずると崩れ落ちた。

 

 精力はともかく体力的にきつい。勃起を維持するのだって、ヴァンパイアブライドたちが黒髪でなかったら厳しかった。

 48人全員に中出ししろと言われたら死を覚悟するところであったが、幸いにも最低5回でなんとかしてもらえるようだった。

 だからと言って48人はきつい。なんとか過半を終えたが、それでも三時間は経過している。

 ミラの献身がなかったらその倍は掛かっていたかも知れない。

 

 ヴァンパイアブライドであるミラは、どこを感じるのか、どのようなプレイを好むのか。暇に飽かせて徹底的に検証してきた。

 真祖の吸血鬼であるシャルティアを想定して調べてきたわけだが、まさかこのようなことになるとは思ってもみなかった。

 おかげでヴァンパイアブライドの性感帯は全て把握済みである。

 ついでに、どんな吸血をされたらまずいのかも実験している。

 ヴァンパイアの吸血による被吸血者のヴァンパイアへの転化は、魔法もしくは呪いの具現化であり、吸血行為は魔法を完成させる儀式であるとの結論がでた。牙を突き刺しながら吸血するのが正しい儀式であって、そこから少しでも外れると魔法は完成しないのだ。

 極端な話をすると、ヴァンパイアの牙によって流した血を十日後にヴァンパイアが舐めたら被吸血者はヴァンパイアになるだろうか。ならないのである。

 実験の成功もしくは失敗例は、ミラの管理不行き届きで灰になったり、ルプスレギナが試しに回復魔法を掛けて灰になったりして、一つも残ってないのは余計な話である。

 

 しかしこの女、本当にヴァンパイアブライドなのだろうか。

 

「おやおやおやあ? まあた出しちゃったようでありんすねぇ?」

 

 シャルティアが見下ろすヴァンパイアブライドは、床に倒れて気を失っている。

 めくれたスカート部はそのままで、尻が丸出しのままだ。脚も開いたままなので股間までよく見えた。

 さっきまで処女だったというのに、男の太い逸物を受け入れていた膣口は小さな口を開いている。こぷりと、白濁した粘液を吐き出し始めた。

 言うまでもなく精液である。

 シャルティアへ射精したばかりというのに、この女へも出してしまっていた。

 

 この女は、シャルティアのシモベであるヴァンパイアブライドらしいのだが、まるでアルベド様の眷属であるかのようであった。

 

 ナザリックのシモベに似つかわしくない自信なさそうな顔は庇護欲と嗜虐心を誘った。

 乳房は他のヴァンパイアブライドと比べれば確かに小さめだが人間の標準よりは大きく、柔らかさの中にほどよい弾力があって揉み応えがある。

 手淫と口淫がいまいちなのは経験不足だから仕方ない。

 特筆すべきは膣である。

 

 アルベド様と中身も変幻自在のソリュシャンを除けば、間違いなく今までで五指に入る名器だった。

 柔らかさ、締め付け具合、絡み方、肉ひだの感触。全てが極上。ヴァンパイアブライドであるため膣内は冷たかったわけだが、これがもしもルプスレギナのように熱かったら断トツで一位に名乗り出ていた。

 シャルティアの下にいるのが不思議ですらある。どうしてこんなところにいるのか。

 

 余りの具合の良さに出してしまいそうになったので、血を飲ませてやれば達してしまうだろうと思ったのだが反則であったらしい。

 おまけにペナルティのケツバットの衝撃で出してしまったのだからもう何と言うかである。

 常ならば積極的にお相手してもらいたいところであるが、今この時では大きな障害にしかならなかった。

 

「ほら、さっさと次に行きなんし」

 

 シャルティアが急かしてくる。

 けども男は動かず、今し方の女が向き合っていた壁を眺めていた。

 振り向いた顔には苦悶があった。

 

「なんでありんすかあ? 休み時間はないでありんすよぉ? まだこんなに待ってるんでありんすから」

「いえ、そう言うわけではありません。重大なことに気付いてしまいました」

「……言ってみなんし」

 

 度々訴えていた休憩のことではないらしい。

 真面目くさった声と顔に、シャルティアは聞く姿勢を見せた。

 

「シャルティア様は仰いました。手マンを上達させるために処女を散らすと」

「言いんしたね」

「全くの無意味とは言いません。ですが、効果的な手段ではないと気付きました。ヴァンパイアブライドの方々が手マンを不得手としている理由は他にあります。処女だからと言うわけではありません」

「…………言ってみろ」

 

 シャルティアは自分の意見を否定されたのに、聞く姿勢を保った。

 これが以前のシャルティアであったら、どうして自分の意見を否定するのかと酷く責めていたことだろう。

 シャルティアは本当に成長しているのだ。

 

「こちらをご覧ください」

「?」

 

 男が指し示すのは壁に残った爪痕である。

 シャルティアは可愛らしく小首を傾げた。

 

「爪痕です」

「爪痕でありんすね。私のベッドルームにこんなものをつけて、後で直させんす」

「硬い壁に痕が残るほどの爪です」

「だから何だ?」

「シャルティア様も同じですので、指摘するのは躊躇われるのですが……」

 

 勿体ぶってから、男は言い放った。

 

「ヴァンパイアブライドの方々が手マンを不得手としている決定的な理由は………………、爪が長いからです!」

「……………………あっ」

 

 立ち並ぶヴァンパイアブライドたちがざわめいた。

 

 手マンとは、指を膣内に挿入して内側から愛撫する行為だ。

 そしてヴァンパイアブライドの爪とはメインウェポンである。ヴァンパイアブライドの爪は例外なく長く鋭い。

 それゆえに、彼女たちが手マンをするときは入り口を少々撫でてやる程度に留まっていたのだ。

 痛みに強く、多少の傷は意に介さず、切り傷程度はすぐに回復する彼女たちでありシャルティアであるのだが、だからと言って積極的に出来ることではない。

 シャルティアは彼女たちの女主人だし、愛撫する部分はとても繊細なのだから。

 

 真実を知ったシャルティアは、好物の豆で頭を撃たれた鳩のようであった。

 

「そう言うわけですのでこれ以上は必要ないのではないかと愚考する次第です」

「バカ言いなんし。私が手マンのためだけにセックスさせてると思いんすか? こいつらにいい思いをさせたいからでありんすよ」

 

 シャルティアは本当に成長してしまったのだ。

 シモベたちの悦びのために時間をとっているのだから。

 

 ヴァンパイアブライドたちは感動していたが、この男にとっては苦行を続けよとの宣言に他ならなかった。




次回、やっとナザリック脱出
シズからシャルティアまで一話でまとめるつもりがこんなになってしまいました
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