魔導国からやってきた学士殿ことお屋敷の若旦那様は床に伏したと言うことにして魔法学園の見学を取りやめてから一夜が明けた。
帰ってこない。
帝国の騎士がご機嫌伺いの見舞いに来たが気分が優れないという事にして断り、夜が更けてきた。
まだ帰ってこない。
そして夜が明けた。
若旦那様の寝室に暗い球形の扉が開いた。
主人不在のベッドを温めていた幼い双子と、双子を抱き枕にしていたルプスレギナは、狼狽えることなく賓客を迎えた。
来客は荷物をベッドに放り、後は任せんしたと言いおいて魔法の扉から帰って行った。
残った三者は、荷物を目にして息を飲んだ。
「お、おにーさん! なんて変わり果てた姿に……。おチビたちはちょっとあっちを向いてるっすよ」
「……るぷう……」
喋る荷物は息も絶え絶えの若旦那様。
体の何処にも外傷はないらしいのがルプスレギナには見て取れた。触れる前からそこまでわかったのは、全裸だったからだ。
傷はなくても頬はこけて目は血走り、屋敷を離れる前と比べれば明らかにやつれている。
「とりあえず回復魔法をって…………うわぁ。おにーさん、スッゴい匂いさせてるっすよ?」
一歩近付くなり鼻を突く異臭。
発生源はベッドに倒れる男である。
様々な匂いが混じり合う中で、一番濃いのはルプスレギナも知っている匂い。淫臭だった。
■
昨夜、26番目のヴァンパイアブライドに不意を打たれてしまい、27番目は時間が掛かった。
28番目になったら勃起を維持するのもきつくなってきた。如何にアルベド様と同じ黒髪であろうと無理が出てきたのだ。銀髪で小柄なシャルティアはヴァンパイアブライドとは色々と違うので気分を変えるのに有効だったが、こちらも効力が失せてきた。
よって自己暗示を掛けた。
ドリルだ、ドリルになれ、全てを貫くドリルになるんだ! と全自動腰振りマシーンになろうとしたら再度のケツバット。2アウトである。「おざなりにするな。心を込めて丁寧にやれ」と、シャルティア様からお叱りの言葉を受けてしまった。
体力が限界に近い。勃起を維持するのも難しい。それなのに、あと21名。
そこで早くも最終手段を使ってしまったのが間違いであった。
秘奥義「美神想起」である。どんな状態だろうとアルベド様を想えばナメクジ相手にだって勃起が可能となるのだ。
28番目から35番目まで、アルベド様に倣った慈愛の微笑を浮かべつつ順調にこなし、36番目となる4番目のエリートは、こいつは元通りになるのかとシャルティアが心配するほど遠い世界へ突き上げてやった。
そして、力尽きた。
リスクもコストもなく秘奥義を使えるわけがないのだ。
せめて4番目のエリートを終えてから秘奥義を使えば最後まで持ったろうに、タイミングを見誤った。
体力が尽きてアウト三つ目。3アウトになるとどうなるのか。チェンジするのである。
ベッドへ大の字に横たわる男へ、わらわらと12人のヴァンパイアブライドが群がってきた。体力が尽きても美神想起の効果で勃起が続いたのは幸か不幸か。
全身隈無く、ヴァンパイアブライドたちの指と舌と唇と、秘部が触れない部分はどこにもなかった。
腕と脚に跨がって腰を滑らせ、指をとっては秘部へ導き、休みなく代わる代わる口付けしてくる。シャルティアが顔面騎乗を披露してからは顔の上にも跨がるようになった。
飲まされた唾液と愛液の総量は、リットル単位に届こうかと言うほど。
四人までは挿入したと言うかされた記憶がある。以降は不明。帝都の屋敷に帰されたという事は全員こなしたのだろう。
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ルプスレギナはしばし考える。
おにーさんは回復するよりも洗ってやらないとダメだった。
しかしスゴい匂いをさせてるので触りたくない、近付きたくもない。だったら回復魔法を掛けて復活させ、自分の足で風呂に行かせればいいところを、弱ってるおにーさんはレアで可愛らしい。
双子の幼女に諸用を命じてから、おにーさんを担ぎ上げた。
寝室から浴室は近い。
こんなこともあろうかといつでも入れるようになってる利用者が限られた浴室だ。
ルプスレギナも服を脱ぎ、裸の男を横抱きにしたままバスタブに入った。
「まったく。おにーさんは一体何をしてきたんすかねー?」
「………………接待?」
「それだけで大体わかっちゃうのがあれっすね」
ルプスレギナはお気に入りとなった香料入りの入浴剤をバスタブに注ぐ。シャワーは熱い湯水を降らしてくる。匂いがだいぶ薄れてきた。
熱い湯の中で、湯より熱い体を男の背中へ押しつける。
男の胸をまさぐっていた手は下へ向かった。
「私とお風呂してるのにふにゃちんじゃないっすか!」
「疲れてるんだよ……」
「ちっ……、仕方ないっすね」
後ろから抱きつきながらの回復魔法。
色々なものを絞られて干からびた体に力が戻ってきた。
ルプスレギナが扱いていたものも力を取り戻しつつある。
「待った。体力以外にも精神的にしんどい。しばらく休ませてくれ」
「おにーさんの精神力とか化け物級だと思ってるんすけど。回復魔法掛けたし体力万全っすよね?」
「二日続けてセックスしすぎてそんな気になれない」
「おにーさんサイテーっすよ!」
一晩休んだらたっぷりとを約束をして風呂から上がった。
浴室へ着替えを届けるように言わなかったので寝室へ戻ると、何故かシャルティアが待っていた。
「遅い!! 私が待ってるのにどこで何してた!」
「軽く湯浴みをしておりました。シャルティア様は何用でございましょうか?」
「………………勝手に帰すなと怒られんした。もう一度ナザリックに戻るでありんすから早く用意しなんし!」
もう一度ナザリックへ行かなければならないようだった。
新調したスーツはまだ手元に届かず、破れたスーツを着ていくわけにも行かないし現在洗濯中。
断腸の思いでとりあえずの礼服をまとい、着替えている間に呼び寄せたミラと一緒にゲートの魔法を潜った。
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今度は夜が明けることなく、日が落ちて間もなく帰ってきました。
帰ってきた若旦那様は、いつにもまして空虚な瞳をしていました。
いつも色々考えているのに何も考えていないように見える顔からは情動の一切が抜け落ちています。
熱を失い抑揚の消えた声で言いました。
「俺はもうセックスしない」
ルプスレギナは爆笑しました。
■
シャルティアを怒れるのはアインズ様かアルベドだけ。男を呼び出したのはアルベドである。
昨日、アインズ様から賜った言葉について詰める部分があった。
この男はアルベドの子飼いにしてお食餌と言う身分から、ナザリックでの正規の身分を与えられることとなった。
アインズ様は副官でも補佐役でも好きにするといいと仰っておられた。しかし、どちらの役職も公的な色が強い。アルベドとしては私的な存在に留め置きたかった。
諸々の都合を勘案し、アルベドの給仕係兼相談役となった。本決定は即日ナザリックにて周知されることになる。
と言ったところで、役割は以前と同じ。実に名を与えたようなものである。
アルベドはアインズ様からのご厚情によって、エ・ランテルへ移動していたものと同じ転移系のアイテムを下賜されていた。
ただし、所詮は初心者用の融通が利かないアイテム。複数のアイテムを使っても転移先に登録できるのは一カ所だけ。エ・ランテルの登録を消し、帝都の屋敷に再登録することになる。
帝都の屋敷にもアルベドのお食事部屋を設けることになった。これについて、アルベドから注文があった。
部屋は続きの二つ。一室はエ・ランテルの部屋と同じ拵えのベッドルーム。
もう一室は狭くて良いので生活に必要なもの一式を取りそろえること。部屋に出入りできるのはベッドルームからだけにすること。他の出入り口も窓も付けてはならない。ベッドルーム以上の防諜策を施すこと。部屋へは自分以外は絶対に出入りできないようにすること。誰であろうと立ち入り厳禁。破った者は地縁血縁職縁の全てを抹殺する。
もしもメイドが入ろうものなら屋敷の使用人全員が消滅決定となる。
アルベドが要望する部屋は屋敷三階の奥に設けることになった。
元より、屋敷の本邸へは帝国で雇ったメイドはあまり出入りしない。エ・ランテルで研修を受けたメイドは本邸の一階と二階のみ。三階は利用者が少ないこともあって、ナザリックの者たちだけで何とかなっている。
改修工事を終えたら要連絡。
何を措いても処理しなければならないことを終わらせ、アインズ様の話になった。
この男は、守護者たちがアインズ様へ真なる忠誠の儀を行ってから、一人アインズ様に呼び止められていた。
どのような言葉が交わされたのか、アルベドは守護者統括として把握しておく義務がある。
アインズ様のお悩み相談だったわけだが、アルベドはもとより誰にも伝えてはならない話である。
「アインズ様からのお話はモモン様としてのお話でした」
アルベドが気になるのはアインズ様。漆黒の英雄モモンではない。
モモン様の話と言うことにしてアインズ様との関わりを絶ち、あっさりとミッションクリア。
アインズ様ご自身から、モモンとしてこの男を気晴らしに付き合わせたことがあると聞いたばかりのアルベドである。男の話を全く疑わなかった。さして興味深い話ではなかったが、自分から聞いた話であるため一応は耳を貸す。聞いたことはすぐに頭の片隅に追いやられた。
そしていよいよ、アルベドとしても苦渋の決断を伝えなければならなかった。
「理由は言えないわ。あなたに何か非があったわけじゃないの。だから…………」
「私からは何も伺いません。アルベド様のお言葉に従います」
「ずっとと言うわけじゃないけれど……。いつまでになるかわからないけどしばらくの間」
「はい。どうかお聞かせください」
「………………あなたとセックスしないことにしたの」
「!?」
サキュバスのセックス絶ち宣言!
以前のような口淫は依然として続けるつもりらしいのだが、セックスは無し。
理由は言えない。いつまでとも言えない。
美神に仕える信徒として、どのような命令にも従わなければならなかった。
その後、アルベドは時間が許す限りイチャイチャしてちゅっちゅして、一昨日の夜は6回しか出来なかったので残りの4回を飲精した。
セックスまではしなかったわけだが、互いに服を脱いで愛し合った。
妖しいピンクや鮮烈な深紅に輝いていた淫紋が、ほとんど白に近い桜色になっていると指摘された。
同時に口淫するシックスナインでは、愛液の味に微妙な変化があると体調を心配された。
その時がくるまで、アルベドはこの男の前で服を脱がないでおくことに決めた。
許せるのはおっぱいまでである。
なお、セックスをしていたら跳ね上がったおちんぽの履歴をアルベドが把握して、凄いことになったかも知れなかった。
断セックスは男にとって幸いだったかも知れない。
■
アルベドは仕事に戻った。
男は新調したスーツを受け取り、ミラと合流して諸用を済ませてから、シャルティアの帰りを待って帝都へ送ってもらった。
後日アウラから、ナザリックに来てたのにどうして自分のところに来なかったと責められた。
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一日の仕事を終えたアルベドは自室に戻った。
部屋が片付いてるときはメイドたちにベッドメイクや掃除をさせることもあるが、基本的に立ち入り禁止としている。誰にも見せられないモモンガ様グッズが散乱しているからだ。
自分専属の給仕係となった可愛いあの子は帝都に戻ったので、仕舞い込んだモモンガ様グッズを引っ張り出す。
ちなみに給仕係と言っても食事の給仕ではない。何を給仕するかと言えば、今更言うまでもないあれである。
モモンガ様抱き枕に抱きつけば、自然と火照ってくるアルベドだ。肉体の火照りを冷ますべく、一人遊びに励むのが日課だった。
ところが、今日は違った。どうしてもそんな気になれない。
日中、あの子とキスをして愛撫をし合ってたっぷり精液を飲んだのは関係ない。
サキュバスの性欲に際限などないのだから。
「……言えるわけないわ。あなたにもう会えないと思って……、赤ちゃん作っちゃったなんて」
愛が高まって宿したなら良かった。
不慮の事故、或いは自分の油断によって出来てしまったなら、かなり情けなく且つ恥ずかしいことだが、絶対に言えないとまではいかない。
しかし、いずれとも違う。
勘違いである。
アインズ様からのお言葉を計りかねて先走った結果、胎に新たな命を宿したのだ。
アインズ様からのお言葉を正しく受け取れない愚かな女。心身を飲み込む大きな感情のうねりに振り回され、一時の激情に駆られて孕んだ愚かな女。
この身はナザリックの守護者統括。
愚かな女がナザリックの守護者統括でいても良いのだろうか。
断じて否。そんな道理はどこにもない。
自分は愚かであってはいけないのだ。
ならば、隠さなければならない。
一人で生み育てる決意は昨夜の内に完了していた。
誰にも知られずに生み育てる場所も帝都に確保した。
生まれる子供も自分と同じサキュバスになるだろうから、ある程度成長したら回数制限のあるスキルによって召喚したとする絵図も書いている。
しばらくの間は今まで通りで問題ない。
自分は人間とは違うサキュバスなので、月日を経る内にお腹が膨らんでくるかどうかはわからない。
昨日の内に最古図書館で調べてはみたが、サキュバスの妊娠について言及している書籍は一冊もなかったのだ。
お腹が膨らんできたときは、体形を隠すために視覚と触覚を誤魔化すドレスを用意する必要がある。
不要になるかも知れないが、これらは早い内から用意した方がいいだろう。
「私の赤ちゃん……。あの子との赤ちゃん……♡」
常の女なら悲壮な決意になったかも知れないが、ナザリックにて群を抜いた知謀を誇るアルベドである。
守護者統括に相応しい権限も権力もある。如何なる難問であっても容易く解ける知恵も力も兼ね備えている。
困難に直面した苦悩よりも、愛しい男との子を宿した喜びの方が大きかった。
「あんっ……、ダメよアルベド、お腹の子の教育に悪いわあ♡」
モモンガ様抱き枕を抱いていても乾いていた秘部が潤ってくる。
アルベドは、ドレスの隙間から手を差し込んだ。
たどり着いた場所は、熱くぬめっていた。
▼
『もうセックスしない』
おにーさんの宣言を聞いたルプスレギナは爆笑した。
「何笑ってんだこいつ」から「いつまで笑ってるんだ」になり「いい加減にしろ」になったところでようやく笑いやんだ。
「なにバカなこと言ってるんすか。そんなのおにーさんに出来るわけないっすよ」
「……出来るから言ってるんだ」
「いーや、絶対無理っすね。おにーさんが言ってるのは、お腹いっぱいになったからもうご飯食べないって言ってるのと同じっす。そんなのお腹減ったらまた食べたくなるに決まってるっすから」
性欲は食欲と対比させられることがよくある。
セックスの仕方は食事の仕方と似ていると言われることもある。
ルプスレギナの例えは的確だった。
「セックスしないからって私たちに手とか口でさせるのもダメっすよ? シクススとミラにも言っとくっす。おにーさんが他の女に手を出さないように見張りもするっす」
「ふん、好きにすればいい。しないって言ったらしないんだ!」
「出来るわけないっすけどねー。おにーさんは自分が淫獣だって自覚が足りないみたいっすね」
ルプスレギナに散々言われた男は、一人で食事をとって一人で風呂に入って生きてる抱き枕を抱えて不貞寝した。
翌朝、早寝したので爽快な目覚めである。
この日は不在時に見舞いに来ていた帝国騎士の訪問を受けたり、最古図書館で新たに借りてきた本を読んだりと、健全な一日を送った。
その翌日も元気いっぱいに目を覚ました。
魔法学園見学の予定を新たに組み、その予習として魔法学園の学生から話を聞くことを決める。幸いなことに屋敷に勤めるメイドの実妹が学園に通っているとかで、手配はこの日の内に完了した。
さらに翌日。
そろそろと思ったルプスレギナは、生きてる抱き枕に聞き取り調査を行った。
特におかしな事はなかったらしい。何かをさせられたという事もなかったようだ。しかし、二人ともどこか熱っぽい様子なのが気になった。
人の皮を被った淫獣が淫の気を漏らしているのかも知れなかった。
この日の若旦那様は、エ・ランテルにいた時のようにメイドたちのお尻に手を伸ばそうとして、シクススから叩き落とされていた。
どうぞ自分を、と身を差しだそうとしたミラはルプスレギナに叱られた。
そして明くる日の朝。
若旦那様はメイド長となったシクススに土下座していました。
「今回だけは許します、今回だけは。次はありません。次も同じ事をしたら、私は屋敷中に触れ回ります。メイドたちへも方々で吹聴するようにと伝えます。あっという間に帝国中が若旦那様の話題で持ちきりになることでしょう。若旦那様は夢精しちゃうって」
「アルベド様直属なのにそんな恥を晒していいんすか? いいわけないっすね。おにーさんだけじゃなくて魔導国の恥っすよ。おにーさんはアルベド様の顔に泥を塗って魔導国の汚点になるつもりっすか? あー、これは許せないっすねー」
自己処理を知らない若旦那様は、またも夢精をしてしまったのである。
知られないように処理を頼んだシクススからルプスレギナへ話が伝わり、これでもかと詰られていた。
「ほらほら、おにーさんは私に言うことがあるんじゃないっすかぁ? いーんすかねー? このままだとアルベド様に恥をかかせた挙げ句捨てられる羽目になるんすけどねー」
「…………」
「今までと同じようにお過ごしになりたいのでしたら、ルプスレギナ様だけでなく私にも然るべき言葉があるのではないでしょうか?」
「…………くっ」
床に額を擦り付けることで屈辱にまみれた顔を隠し、臓腑を焦がされたような声で言った。
「………………セックスさせてください」
「うーーーーーん? 何か言ったっすか? よく聞こえなかったす」
「セックスさせてください!」
「ダメっすね。させて欲しいならもっと誠意を込めないと。おにーさんはソーちゃんから色んな本を読まされて色んなことを学んでるはずっすよ? こーいうときどー言えばいいか知らないっすか?」
「……ルプーを愛してるから愛を確かめ合いたいんだ。俺の愛をルプーに伝えたいんだ!」
「……ま、一応合格って事にしてあげるっす」
「若旦那様は私のことが好きですよね? 好きって言ってくれましたよね? その線でお願いします」
「好きだよシクスス。シクススに好きでいて欲しいから、俺の気持ちを受け取って欲しい」
「私はご主人様がお望みでしたら……」
「ダメっすよ! ミラもちゃんと言わせるっす」
「………………ご主人様は私を必要としてくださいますか?」
「勿論だ。俺にはミラが必要なんだ」
「出来もしないことを言うからこーいう事になるんすよ。反省したっすか?」
「……反省しました」
いつぞやとは違って、今回は本当に反省していた。
もしもアルベド様がいらっしゃっていたらこんな事にはならなかったろうが、お食事部屋の改修工事は始まってもいない。
工事の人員はナザリックから工面しなければならないため、調整が難しいのだ。
この日は全ての予定をキャンセルして、ルプスレギナと朝から晩まで。
翌朝のルプスレギナは、お肌が艶々になっていた。
本話を書いたら次に何書こうとしたか忘れました
よくあることです
弟じゃなくて妹だった! 痛恨のミス!