※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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食事ならず或いは初めての敗北 ▽アルベド♯4

 その日、アルベドは朝から機嫌が良かった。

 ナーベラルの特別訓練が終了したのであちらの時間や都合を気にすることなく美味しいご飯を食べることが出来るのだ。一日の終わりにご褒美のごとく特別なご馳走が待っているのだから機嫌も良くなろうというものである。前回とは違って休日ではないが、そこは優秀なアルベドのこと。どんなに忙しかろうとも2・3時間くらい作ることは不可能ではない。

 中にはそうして作った時間に新たな仕事をねじ込み、さらには第10位階魔法タイム・ストップまで駆使して一日30時間の矛盾を可能とする悪魔もいる。目を爛々と輝かせて一日30時間労働を嬉々として続ける配下へ寛大にして心優しい慈愛のアインズ様が「もういい…! もう…休めっ…! 休め…っ!」と嘆かれたのはナザリックの全シモベを感動と感涙の嵐に叩き込んだ。

 思えばそこから始まった。

 時は王都を舞台にしたゲヘナ作戦の直前。王国にて知謀を隠していた王女が目に留まり、言葉を交わす価値があると判断された。担当者は強制休暇。頭脳労働が可能であるアルベドに回ってきた。王女の頭の出来は人間にしてはそれなり。それよりもアルベドは王女から漂う得も言われぬ芳香に注意が向いた。時間を伝えておいたので身を清めてから対談に臨んだのだろうがサキュバスであるアルベドの鼻は誤魔化されなかった。

 

 精臭。

 女ではない男の臭い。この匂いは一体誰から。

 

 探りを入れ、男を見つけ、火傷を癒し、忠誠を得た。

 

 

 

 

 

 

「何かお飲物をご用意いたしましょうか?」

「そうね。適当に用意しなさい」

「かしこまりました」

 

 エ・ランテルにあるお屋敷のお食事部屋。薄明かりの中にはアルベドと男の二人。

 寝台ではなく座り心地も寝心地も抜群の長椅子にアルベドは腰掛けている。腰から生える一対の黒翼を邪魔しないよう椅子には背もたれがない。

 男はてきぱきと手際よく給仕を担う。数本のボトルから無色の液体をグラスへ注ぎ、瑞々しい黄色い果実を絞って細長いスプーンで一混ぜ。

 恭しく差し出されたグラスを受け取り一口二口。

 

「薄いし単純な味ね。でも悪くはないわ」

「光栄です」

 

 ナザリックで飲食し天上の美酒を知るアルベドを満足させる酒はこの世にない。なので素材の味で勝負。雑味を極力排除したシンプルなカクテルである。ちなみにベースは屋敷内で蒸留と濾過を何度も繰り返したオリジナルの蒸留酒。ボトルに布切れを差し込んで火をつければ火炎瓶に早変わり。

 三度口を付けたアルベドは、こうして気分を高めていくのも悪くないわね、と思った。数日振りのお食事なので早く味わいたいがじっくり楽しみたくもある。今日はじっくりの日でそのために時間を作った。

 数日空いてしまったのはアインズ様からのご命令で男はナーベラルに掛かり切りで手が放せなかった。これは仕方ない。

 しかし前々回と前回の間に五日も空いたのはアルベドの都合、と言うより気分、と言うより自己嫌悪と羞恥とアイデンティティがその他諸々であった。

 

 アルベドはサキュバスである。サキュバスの食事とくれば吸精に決まってる。食事なので口から摂取していたが、ソリュシャンがおちんぽみるくを何処から飲むのかを見て自分が何者かを改めて自覚すると同時にどうしてそうしてこなかったのかと激しく自己嫌悪やら己の無様が恥ずかしかったやら。

 もう一つの口からとるのがサキュバス的に正当な作法。つまりは体を交わす。そこへ何の抵抗もない。

 アルベドはサキュバスである。サキュバスとは淫魔である。淫魔に貞操観念と言うものは存在しない。例えるなら貞操観念を口にするサキュバスとは、土中で生まれ一生を土中で過ごすモグラが空を眺めて「今日は南風が軽やかにイケてるぞ。絶好のファーナエイ日和だぜ。アゼルリシア山脈までひとっ飛びさ!」と言うくらいあり得ない。そもそもお前は飛べねーだろ。空飛ぶモグラは最早モグラではない、別の何かである。貞操観念を口にするサキュバスも同様にサキュバスではない。そしてアルベドはサキュバスである。

 とは言え好みはある。誰彼かまわずのゲテモノ食いは御免なのだ。

 だけども美味しい男を見つけてしまった。

 

 アルベドはグラスの中身を半分ほど残し、

 

「隣に座りなさい」

 

 

 

 

 

 

「隣に座れとはこういうことよ」

 

 一人分の空いた隙間はアルベドから詰めた。アルベド様のすぐお隣にだなんて何と不敬、との思いはなきにしもあらずだがアルベド様の翼に触れないための配慮である。

 アルベドは翼を大きく広げ内側に男を座らせる。隣り合って座り、肩も太股も触れている。

 

「あら、折角のお酒をこぼしちゃったわ。勿体ないからお前が飲みなさい」

「かしこまりました」

 

 左腕で両の乳房を下から抱いて深い谷間を作り、そこへグラスを傾けた。おっぱいの谷間に無色の酒が溜まる。アルベドの乳圧は一滴たりともこぼさない。

 

「じゅるじゅるすするのははしたないわ。舐めとりなさい」

「はい」

 

 男が胸に顔を埋め、そこからピチャピチャと響いてくる。

 華奢なグラスで半分はアルベドが飲み干している。おっぱい酒はたちまち飲み干された。それでも男の顔は離れない。れろれろとアルベドの柔肌を舐め回す。アルベドが谷間を作っていた手で優しく男の頭を抱いて言葉を用いず続けろと命令する。右手は男の髪を撫でる。銀色の髪は久しく会わない妹を思い出させた。

 

「うふふ、私のおっぱいがそんなに好きなの?」

 

 言葉はなく、強い吸いつきとドレスの裾から忍び込む手が答え。おっぱいを両手で包まれて揉みしだかれながら伸ばした指先で乳首をこすられる。あっという間に勃起してドレスの上からでも自己主張するに違いない。ドレスを少しだけずり下げれば案の定。白いおっぱいで痛々しいほど真っ赤に膨れた乳首が顔を出す。

 

「ああ、私の乳首がこんなに腫れちゃってるわ。ちくびかわいそう……。お前が舐めて癒しなさい。あん♡」

 

 尖った乳首をれろりと舐める。勃起乳首はぬるりと逃げる。もう一度舐める。赤い乳首は唾は塗れて妖しく光った。

 

「いやん、そんなに私の乳首ちゅっちゅして……、そんなにおいしいの?」

「もちろんです! アルベド様以上の乳首は世界に存在しません」

「それなら仕方ないわね。私のおっぱいを好きなだけちゅうちゅうしていいわよぉ? あはっ♡」

 

 優しく男の頭を抱き、髪を撫でてやる。抱く力が弱まるとちゃんと心得ていて乳首から唇へ。じゅるじゅると唾を交換し、れろれろと舌で舐め合う。

 

(乳首ピリピリするぅ。お腹がキュンキュンきて子宮が疼いちゃってるわぁ。それなのにどうして私は今までおちんぽみるくををお口で飲んでいたのかしら、ちゃんとおまんこで吸い取ってあげないといけないのに。この子ったらおちんぽギンギンにするくせにおまんこには入れたがらないのよね。あの女には何回も入れてじゅぽじゅぽしてたのに。でもあんな乳臭い小娘のおまんこじゃなくて私のおまんこでちゃあんと全部食べてあげるわ。うふふ、私のおっぱいであんなにおちんぽを固くして。食べて欲しいんでしょ? 私のおまんこも食べたがってるわ♡)

 

「そろそろ食事にするわ」

「かしこまりました」

「あら?」

 

 男はアルベドの膝裏と背中に腕を通し、軽々と抱き上げた。

 

「意外と力があるのね」

 

 アルベドは女性としてはやや背が高いかも知れないが見た目より重いと言ったことはない。見た目通りの体重である。それなりに体を絞っていれば抱き上げるのは問題ない。金属鎧フル装備だと絶対不可能だが。

 

「アルベド様を煩わせないよう鍛えております」

「いい子ね、偉いわ」

 

 首に腕を回してちゅっと頬へ。

 ここでもしもアルベド様には及びませんとか言おうものなら某吸血鬼による揶揄を思い出してご機嫌が急転直下、秘技エネマにより強制的に搾り取られる未来が待っていたがそんなことにはならなかった。

 

 天蓋の紗はアルベドが開き、二人は閉じた世界に踏み入った。

 寝台の上にゆっくりとアルベドを下ろす。腰の翼が下になるが、その程度は何の負担にもならない。むしろバトルアックスで斬りつけても羽一枚散らすことはないのは余談である。

 

「脱がせなさい」

「はい」

 

 ドレスの裾に手をかけずり上げていく。脱がしやすいようにアルベドは万歳と手を上げる。ほどなく白いドレスの上衣が脱がされ、美の化身たるアルベドの裸身が男の前に現れた。

 仰向けなので柔らかな乳房が緩くつぶれ、けどもだらしなく開くことはない。たぷんたぷんの綺麗なおっぱいを美しい乳首が彩る。

 男は小さく喉を鳴らした。

 

「脱がせなさいと言ったでしょう?」

「……!? それは……」

「早くしなさい」

 

 妖艶に笑って指をしゃぶり、糸を引いて垂れる唾を乳首に塗りつける。自分の乳房を自分で揉んで、尖った乳首をこねくり回す。

 男の手がスカートに掛かったので軽く腰を浮かせてやる。滑らかな肌触りのスカートは抵抗なくするりと脱がされた。

 白くてむちむちとして光を放つような艶めかしい太股。その付け根には光沢ある黒い布。生地面積はとても小さくて繊細な刺繍が幾つも施されている。

 

「それも、よ」

「……はい」

 

 脱がしやすいように脚を閉じ腰を浮かせ、エッチなパンツが太股を膝を足首まで抜け男の手に収まった。脱がしたてなので温かい。湿り気がある。広げてどこがどう湿っているのか確かめたかったがアルベド様を疎かにしてはならない。未練を断ち切るようにパンツからアルベドへ視線を戻せば、一糸まとわぬ美の化身。

 膝を立て脚を大きく開いているのでアルベドの全てを見ることが出来た。

 形よいへそ。白くまぶしい下腹。黒い陰毛は丁寧にカットされて整えられている。そのさらに下。アルベドは両手を使って広げた。

 

「どお? 私のおまんこ……きれい?」

 

 男の目は釘付けになってバカのようにコクコク頷いた。

 

(うふふ、サキュバスなのに一回も使ったことない新品おまんこだって知られちゃったら恥ずかしいけどあの様子だと大丈夫みたいね。あんなにじっと見てる。私のおまんこ見られちゃってる。見られるだけでおまんこが熱くなっちゃう。あっ……おまんこの涎が垂れちゃうぅ。でも見られる前からおっぱいをいっぱいいじられちゃってるんだから仕方ないわ。見られるだけでキュンキュン来ちゃってる。おまんこがすっごく欲しがってる早くおちんぽを食べたいって)

 

 白い柔肌の美しい裂け目は血と肉の色をして獣欲に直結する食欲を刺激する。

 陰唇が伸びているわけもなく、黒ずんでいることもない綺麗なピンク。ぬるつくアルベド汁でぬらぬらと濡れ光っている。とろとろと涎を垂らす雌穴を薄い肉ひだが狭めている。肉ひだは処女膜だと男は知っていた。

 

「今日はわたしのおまんこでぇあなたのおちんぽみるくを食べたいの」

 

 男は弾かれたように顔を上げた。切迫感すらある顔だった。

 

「でもまだだぁめ。あなたは私のお口でおちんぽをちゅぷちゅぷ食べられてとっても気持ちよかったんでしょう?」

「……はい」

 

 喉が渇ききって掠れた声だった。

 

「だから今度はあなたの番よ。私のおまんこをいっぱいペロペロして私を満足させたら……おまんこでおちんぽを食べてあ・げ・る♪」

 

 ゆらゆらとその場へ跪き、むっちりと弾力ある太股に手を添えて、口を開いて舌を伸ばし、肉芽に触れた。

 

「あぁん……、最初はくりちゃんだなんて、わかってるわね」

 

 鼻先で柔らかい陰毛を感じながら包皮をかぶったクリトリスを舌で数度つつけば顔を出す。ちんこのように勃起するクリトリスを舌全体で味わい、両手も忘れず仕事をさせる。片手は胸に、片手はクリトリスを根本を優しく扱く。

 

「あっあっ……やぁん♡ いい、いいわぁ、その調子よぉいい子ね。ご褒美に私のおまんこのエッチなおつゆ、いっぱい飲んでいいわあ」

 

 じゅるじゅると卑猥な水音が響き、吸われた分だけアルベドの膣口は愛液を溢れさす。

 アルベドは淫蕩に笑み崩れ、唇の端から涎がこぼれるのも気付かない。もっと強くもっと激しくと腰を浮かせて股間を男の顔に押しつける。乳首を弄んでいた両手まで使って男の頭を押さえつけるのだから。

 クリトリスを吸いながら舐め、舐めながら吸い、飲みきれないアルベド汁が顎まで汚す。ゆっくりと雌穴に指を侵入させると指全体が舐められて柔らかくも強く締め付けられて、奥深くから湧き出る愛液が指にまとわりつく。頭を押さえつけられる。とても気に入られたようだ。

 

「あっ? やっやっ! まってらめぇ♡」

 

 つまりもっとと言うことだ。舌を動かし指も動かし中で曲げて膣壁をこすり、伸ばした手は下腹の子宮の上を何度もさする。

 

「まってまって、だめよだめもっとして! いやいやだめなのホントにだめぇ、おまんこがおまんこがぁっ、あっあっあああああああーーーーっ!!」

 

 入っている指をきゅっと強く締め付ける。浮かせていた腰ががくがくと震え、つま先にまで力が入る。顎はこれでもかと仰け反らせ、唇から紡がれるのは甲高くも甘い絶叫。アルベドのアルベドからぷしゃぁっと無色の液体を噴き出して、口をつけていた男の顔を多いに濡らした。

 浮いていた腰は力なくベッドに落ち、雌穴がひくひくと痙攣する。はあはあと荒い息。顔は横を向いているので口の端から涎が垂れる。閉じた瞳には涙が滲み、こちらもつつぅと流れていく。

 

 アルベドは絶頂した。

 サキュバスの倣いでオナニーはほぼ日課。ちゃんと自分の手でいけている。だと言うのに、視界を真っ白に焼いて自分が何処にいるのかすらわからなくなる絶頂は経験したことがなかった。数秒とは言え意識が途切れた。いかされて、失神した。

 ラナーの小便臭いおまんこが一本筋だった時から使ってきた舌である。累計で何千時間舐めさせられてきたことか。一人の女を極めたのは伊達ではなく、磨いた舌技はアルベドにも通用した。アルベド様の熟れ熟れなのに未使用で世に二つとない美しいおまんこが相手なのだから気迫も心もこもろうというもの。

 

 

 

 

 

 

 快感の余韻に浸っているのか単に放心しているのか何かしらを考えているのか、横たわったままうつろに宙を見上げていたアルベドが気怠げに体を起こし一言。

 

「……帰るわ」

「え?」

 

 と言う間もなくマジックアイテムを起動してナザリックに帰還した。

 寝台には男が一人残された。

 

「……嘘だろ?」

 

 ズボンの中で逸物が窮屈そうに大いなる期待でかつてないほどギンギンに勃起している。しかしアルベド様はお帰りになられた。

 

「嘘だろ……」

 

 男はもう一度呟いた。呟きを耳にした者は一人もいなかった。

 

 なお、ベッドのシーツをびしょびしょにしてしまったアルベド汁はソリュシャンが一滴残らず吸収した。

 口当たりは軽やかにして爽やか、それでいて芳醇で力強い、間違いなく超一級品。であるらしい。

 

 

 

 

 

 

(おちんぽを入れてないのにいかされちゃった。すごくすごくいかされちゃった。おちんぽじゃなくて指だったのにペロペロだけだったのに。わたしサキュバスなのに人間の男にいかされちゃった。真っ白になっちゃった。すごい気持ちよかったあんなにいいなんて初めて。でもおちんぽ食べてないのにいっちゃった。わたしサキュバスなのに……。人間の男に負けちゃったの…………?)

 

 アルベドがふらふらと力ない足取りで歩いているのをナザリックの一般メイドが気遣わしげに、どこかお加減がよろしくないのでしょうか。

 アルベドは儚く笑い、

 

「人間の男に負かされたわ」

 

 ナザリック地下大墳墓に激震が走る。

 アルベドは100レベルの守護者統括である。負けることなど想像も出来ないが傷一つないので戦闘での敗北ではないのは明らか。ならば知力を競う知的ゲームかと思われるのだがアルベドの知謀はナザリックにて群を抜き、偉大なるアインズ様を除けば3本の指に入る。

 一体何が起こったのか。皆の興味を引いて止まなかったがアルベドなりにプライドが傷ついたようで頑として口を開かない。その流れでシャルティアとキャットファイトが勃発するのはいつもの流れである。

 結局、些細な盤上遊戯での勝ち負けであったが人間に負けたことがアインズ様のお耳に入ると不要なご心痛を抱かれるやも知れぬのでけして口外しないようにと箝口令が敷かれることになった。

 

 

 

 

 

 

「盤上遊戯とは言えアルベドを負かしましたか。興味深いですね」

 

 変なフラグが立ったかも知れません。




どんなフラグかは知りません
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