自分で書いときながら目が滑って誤字チェックとかしてないんです
その日、若旦那様は朝からぼんやりとしていた。いつもの光景に見えるがいつもとはちょっと違う。
朝起きてもベッドから動かない。生きてる抱き枕セットが心配するのだがご主人様は気付かない。
双子幼女が連れてきたルプスレギナが着替えをさせるのだがされるがままの無反応。
朝食では一言もない。カルカがソリュシャンに苛められても気に留めない。
流し込むように食事を終えれば書斎に籠もり、ずっと虚空を見つめている。
思いがけない事象に混乱しきった頭を正常化すべく、全速力で空回りをしている最中なのだ。
(アルベド様が妊娠そして出産。父は俺。俺? そもそもあれは本当にアルベド様のご息女なのだろうか。アルベド様は人間ではなくサキュバスであるとは言え、受精から出産までが早すぎる。どこかに存在した赤子を召喚したと考える方がしっくりとくる。その場合の問題点はどこにいた赤子なのかという事。どこにいた? アルベド様のお腹は大きく膨らんでいたのだからアルベド様のお腹から来たのだろう。と言うことは出産の形が人間とは違ってもアルベド様のご息女であると言って差し支えない。アルベド様のご息女か。そして父は俺。しかしたった三分で出産出来るのだろうか。それ以前にお腹が膨らんでいたのだから、お腹の中に子を宿したのは間違いないだろうが数秒でああも変化してお体に負担はないのだろうか。いや、負担があるからこそ前々からスキルの準備をしていたに違いない。体重の変化や乳房の張りはそのための準備なのだろう。スキルだと? アルベド様の妊娠出産をスキルと言ったのか俺は。スキルではなくて妊娠出産は妊娠出産だろう。アルベド様のご息女だ。サキュバスは妊娠のために前もって栄養を蓄え、受精直後から多量の栄養を注ぎ込み僅かな時間で出産可能と言うことだろうか。妊娠してお腹が大きく膨れれば行動に制限が出てくる。それを避けるがための生態と言う事なのだろうか。しかし数秒であんなに大きくなるとは……。精液は切っ掛けであって本当に必要なのだろうか。サキュバスであるアルベド様は精液から栄養を摂取していると仰っておられた。ならば妊娠出産のために上質な栄養補給が必要だったと考えられるのではないか? 人間であれば卵子に精子が一つとなって受精卵となって成長していくらしいがサキュバスにとっての精液は栄養であってつまり受精卵となるために必要としているのではなくあくまでも栄養と考えると生まれた子の父とは栄養源に過ぎず人間の子の父とは大分に違う立場となる。父ではなく栄養源を父と呼ぶのがサキュバスの慣習なのだろうか。俺はアルベド様のご息女に一体どう接したらいいのか。アルベド様はご自身のスキルによって召喚したことにするから話を合わせよと仰っておられたのだからそれに準ずるのが一番なのはわかっていても父として考えることが何かあるのではないか。いや、父、だと? アルベド様のご息女の父? それは烏滸がましいにも程があるだろう。アルベド様のご息女はアルベド様のご息女だ。アルベド様が父として接せよと仰せになるなら兎も角、我から父であるとふんぞり返るのは愚かにも程がある。馬鹿か俺はやはり馬鹿だったか。アルベド様のご息女にはやはりアルベド様のご息女として丁重に接するべきだな。アルベド様のご息女はアルベド様と母と子なのは間違いないが、そこへ俺が加わるのはどう考えてもおかしい。アルベド様が特別に何か仰るのなら一考すべきだが現状そうはなっていない。のぼせ上がって馬鹿な事を考えるより今まで通りお仕えするのが一番だ。ご息女もアルベド様と同じように角と翼がある。サキュバスなのだから人の親と子のように考えるのがそもそも間違っている。ご息女はアルベド様とは角の向きが反対になっていたな。成長すると変わるんだろうか。それとも個体差が大きいんだろうか。いずれにせよ、アルベド様のお言葉に従っていればいいだろう。余計なことはするべきでも考えるべきでもない。アルベド様のご息女と俺との関係はひとまず白紙。とは言え、ご息女の存在はしばらく伏せておくと仰っておられた。ならば存在を明かされた俺は育児に協力すべきなんだろう。育児だと? 育児? 子育て? 俺が? したことがなかろうとアルベド様にご協力するのは当然だ。俺だけに明かされた秘密は光栄でもあるが子育て。一体何すればいいんだ? 教育方針は? アルベド様はどのようにお考えなのだろう? 考えてもわからないことを考えても仕方ないとは言え現にいらっしゃるわけだから。いらっしゃる? アルベド様のご息女にもアルベド様へと同様の忠誠を持つべきなのだろうか? 今この瞬間にもアルベド様のお部屋で眠っているはず。様子見に行くべきか? 様子見に行こうにも俺は部屋には入れないじゃないか。それとも昨日のように奥の間で待機すべきか? アルベド様からは何も伺っていないが。いや待て少し落ち着け。ご息女が誕生した瞬間こそ赤子そのものに見えたが、アルベド様がご自身の胸に抱いたときには生後一年は経っているくらいには成長しているように見えた。成長速度が違う? 10秒で一歳分なら一時間で360歳だと? そんな馬鹿な。一時間経ってもやはり一歳児くらいだったじゃないか)
馬鹿の考え休むに似たり。或いは小人閑居して不善を為す。
考えても仕方ないことを考えても意味がないとは言え思わないではいられない事柄であるのは確か。
母とは、自分で産んだ子が自分の子であるとわかっている。
しかし父とは、子が自分の子であると確信できない。子の母を信じるしかない。それでも、女の腹が少しずつ大きくなっていくのを見て父としての実感を、あるいは父となる覚悟を養っていく。
間違っても三分では父の実感とか父になる覚悟とかは生まれてこない。
アルベド様のご息女はアルベド様のご息女として扱うべきであって、自分の子と考えるべきではない。
兎にも角にもアルベド様のご命令に従うべき。
思考放棄による成り行き任せ。それが男がたどり着いた結論である。
「ん?」
一応の結論を得て現世に戻ってきた知覚が体の不備を発見した。
お茶を飲もうとして伸ばした手が動かない。動くはずの手が見あたらない。
いつの間にか隣に座っていたソリュシャンが妖艶に微笑んでいる。
「お兄様ったら私がいくら声をお掛けしてもちっとも相手をしてくださらないんですもの」
こっそり腕をトロトロしたソリュシャンはまるで悪びれない。自分に非はなく、お兄様がいけないのだと訴える。
いつもならこの程度は許容範囲。すぐにルプスレギナが回復してくれるので、一時の不便を我慢すればいい話である。
しかし、今日は違った。
「……………………あら?」
ソリュシャンの全身から力が抜け、男の体にもたれ掛かった。
「ルプー、回復。ソリュシャンは適当に転がしておけ」
「……わかったっす」
「お兄様!? 私に何をなさったのですか!?」
傍らで見ていたルプスレギナも、動きを封じられたソリュシャン自身も、ソリュシャンの長い金髪に白いリボンが絡んでいるのに気が付かなかった。
アルベドがサキュバススキルで作成したエンゲージリボン・ウィズサキュバスブレッシングの効果である。このリボンで縛られた女は一切の動きを封じられ、股を開くことしかできなくなるのだ。
エンゲージリボンの効果の検証には、ミラが大いに貢献した。
リボンは簡単に解けそうなゆるゆる結びでも効果を発揮する。輪になったリボンを引っかけただけでは効果を発揮しない。輪になったリボンを引っかけてから輪を絞ると効果を発揮する。
リボンが効果を発揮している間は、対象を傷つける事が出来なくなる。
例えば、髪に結んでも効果を発揮する。ではリボンが結ばれている髪を切り落とせばどうかというと、髪を切断出来ないのだ。他の部位にナイフを突き刺しても、ツンツンされている位にしか感じないようで。痛みは皆無であるらしい。動けない代わりに無敵の防御力を得るようだ。しかし動けなくなるため、戦闘に利用できるかと言えば無理だろう。ナザリックは極悪集団なので、もしかしたら盾代わりに使うかも知れないが。
100レベルのアルベドすらも拘束するエンゲージリボンに、ソリュシャンが抗える道理はどこにもなかった。
解放されるには男の精液が必要となる。いかにもサキュバスが作ったアイテムである。
「今日のおにーさんには何もしない方がいいっすよ。こっちの話を全然聞いてないっぽいし」
「今頃言われても遅いわ! ルプー、どうにかして!」
「無理っすね。これ、前にユリ姉にしたのと同じじゃないっすか? 動けるようになるには精液が必要とか言うあれ。アルベド様に授かった力とか言ってたっすね。ただの人間にこんなの出来るわけないっすから、おにーさんは本当に人間やめちゃったんすねぇ……」
「ルプーの役立たず!」
「……今のはちょーっとカッチーンって来ちゃったすねー? ソーちゃんはおにーさんが帰ってくるまで反省してるといいっすよ」
「ちょっと待ってどこ行くのよ!?」
「折角だから書類整理してくるっす。ソーちゃんの分はちゃんととっておくっすから」
モモン様が帝都のお屋敷に滞在している間に作成された各種報告書を、書式を整えて清書するお仕事が割とかなり残っていたりする。急ぎではなくても、長期保管する書類となるので手を抜けないのだ。
わめくソリュシャンをソファーに寝かせ、ルプスレギナは書斎を後にした。
「ルプーの馬鹿! お兄様、ぼーっとしてないで私を見てください!」
ソリュシャンの声は耳に入らない。
昼食の時間が来ても微動だにしない。
シクススが軽食を持ってきてくれたのを半ば自動的に口へ運び、毒にも薬にもならないことを考え続ける。
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「考えても仕方ないか」
10回以上同じ結論にたどり着き、男はようやっと考えるのを止めた。
なんであれ、アルベド様のご命令に従うしかないのだ。
「ふう……、体がパキパキするな」
ざっと十時間以上椅子に座り続けていた。体が凝り固まっている。
立ち上がって背筋を伸ばせば、小気味よい音が響く。屈伸し、腕を回し、首を回したところで、部屋の隅にソリュシャンがいることに気が付いた。
リボンで動きを封じたまま、存在を忘れていた。
「お……おにい、さまぁ……!」
ソファに寝かされているソリュシャンは、目に涙を浮かべていた。
いくら訴えても聞き入れられない。存在を忘れ去られていることが悲しくなった。それ以上に、自分の体の変調に戸惑っていた。
美しい女の姿をしていても、ソリュシャンはショゴス。正体は不定形の粘液。
それなのに、動きを封じられると体を変形させることが出来なくなった。形のない粘液が自分の本当の姿のはずなのに、女の姿に縫い止められたようで、全く変形できない。
体は全く動かないのに、体の内部で進む変化が、ソリュシャンを大いに戸惑わせた。
(体が熱い? これはなに? どうなってるの? 私はどうしちゃったの?)
手の届かない体の内部が、熱いようなむず痒いような、不思議な欲求を訴え始めた。
初めての感覚だ。どうなっているのかがわからなければ、どうなりたいのかもわからない。
(むずむずする? どこが? …………おっぱい? おっぱいがむずむずしてるの? おっぱいだけじゃないわ。これって…………おまんこ? わたし、おっぱいとおまんこをむずむずさせてるの!?)
くどいようだがソリュシャンはショゴス。
美しい女に見えても、肉体は不定形の粘液であって女の姿は擬態である。
味覚や嗅覚や、ソリュシャンなりに五感を備えているが、人間とは感じ方が違う。人間の女が味わう肉の悦びは無縁のものだった。味わうべき肉を持っていないのだから当然だ。
それなのに今のソリュシャンの体は、女が持って然るべき女の欲求を訴え始めた。
(これって……おっぱいとか……触って欲しいって思ってるの? 私が? このソリュシャン・イプシロンが!? 私がルプーみたいに発情してるっていうこと!? そんなまさか!)
そんなことはあり得ないと思っても、自覚してしまえば欲求が加速する。
熱いようなむず痒いような感覚は、明確に疼きとなった。
疼いている。
触れて欲しいと思っている。
ミルクを絞ったり、汗や唾を味わいたいと思っているのとはまるで違う。
自分の手が届かない場所に触れてもらって、むず痒さを解消して欲しい。疼きを静めて欲しい。
静めて欲しいと思っているのに、触れられれば疼きが燃えさかる確信があった。
(ど……どういうことなの? 私が発情してる? 私はショゴスなのに? ルプーみたいに発情してる? おっぱいを触って欲しい? ……触って欲しい! おまんこにもして欲しい。お兄様のおちんちんで……。ああ、指でもいいわ。指でもいいから触って欲しい)
じんわりと湿ってくる感触があった。
スライムスキルは全て使用不能。いつもお兄様に飲ませているソリュシャン汁が分泌できているわけではない。
それなのに濡れてきているこれはいったい何なのか。
ソリュシャンの女が女の蜜を垂らし始めていることを、ソリュシャンは驚きとともに自覚した。
生まれて初めての経験だ。
ソリュシャンは女であるのだから女としての知識を一応は備えているが、ショゴスである己には無縁のことと思っていた。それなのに今の自分は、ただの女のような反応をしている。
ただの女のように発情している。
血肉やミルクを欲してるのではない。女として愛されたいと、女の体が訴えている。
女の欲求を呼び起こされたソリュシャンは、その後十時間以上放置された。
これもまた、エンゲージリボンの効果である。
サキュバスが女を封じるために作ったアイテムなのだ。解放されるには精液が必要なのであって、女には精液を受け入れるための準備を促す。
つまり、発情させる。オートマトンであるシズすらも発情させる効果がある。
たとえショゴスであろうとも、女としてはシズより遙かに成熟した肉体を持つソリュシャンだ。リボンは遺憾なく効果を発揮していた。
こちらの効果の検証も、ミラが大いに貢献している。
リボンで拘束されている時間が長くなればなるほど、心身ともに熱に浮かされ、淫らな欲求に支配される。
ジュネが「ミラは乱れる」と言ったのは、男に使われてきたこともあるが、リボンによって淫らでいることを体に覚え込まされたことも影響しているのは余談である。
「おにいさまあ……、たすけて……。ソリュシャンは、おにいさまが、もう溶かしたりしませんから……。お許しください……。お願いします……。ソリュシャンを、許してくださいぃ……」
ソファに横たわったまま、涙ながらに訴えるソリュシャンは、滑稽であり、哀れでもあった。
(やばい忘れてた。でもソリュシャンだし大丈夫、だよな?)
ミラを使った検証で、十時間も放置したことは一度もなかった。
最大でも二時間。二時間も拘束したままでいると、体の準備は出来上がりきって、軽く触れただけでも大いによがるようになってしまった。
しかしソリュシャンはショゴス。肉の悦びとは無縁である、はずであった。
無縁であると思っていたから、ソリュシャンといたすときは手を抜くというか何というか、心を込めて愛撫したことはない。柔らかさや滑らかさを楽しむ触り方をしてきた。
だけれども今のソリュシャンは、誰がどこからどう見ても欲情していた。
目に溜まった涙は清らかな筋となって流れ、頬はうっすらと上気し、艶やかな唇は半開きとなって荒く息を吐いている。
今日も上乳見せのお嬢様ルックで、大きな胸が作る谷間を見せつけている。
ブラジャーのたぐいを着けられないドレスなので、双丘の先端に小さな突起が現れている。柔らかな生地のドレスとは言え、尖らせていなければ現れないはずである。
「あっ!」
断りなくドレスを引き下げた。
豊かなおっぱいがぷるんとこぼれ出る。
ぷるぷるの柔らかそうなおっぱいの頂点には案の定、ピンクの乳首が痛々しいほど膨らんでいた。
ソリュシャンが乳首を立たせるのは体の反応とは無関係で、ソリュシャンの意志によって立ったり萎れたりするはずであった。
「ひゃうぅっ!!!」
中指を親指に引っかけ、ピンと乳首を弾いた。
ソリュシャンが鳴いた。
「い、いたい、です。もっと、優しく、してください……」
「痛い? 痛いことはないだろう?」
「本当に痛かったんです!」
ソリュシャンは眉根を寄せて痛みを訴えた。
リボンの効果によって、痛みは感じないはずである。
それ以前に、ショゴスであるソリュシャンは肉体の痛みを感じがたい種族であるはず。
「本当に痛かったのか? それならこれは?」
「ああん! ……乱暴にしないでください……。おっぱいも、やさしく……。痛くしないで……」
仰向けになっているので、ゆるく潰れる乳房を鷲掴みにした。手のひらに収まりきらない巨乳に指が埋まる。
いつもだったらどんなに乱暴に揉んでも微笑を絶やさないソリュシャンなのだが、美しい顔を苦しそうに歪めた。
それだけでなく、揉み応えがいつもと違う。マシュマロのように柔らかいのはいつもと同じなのだが、何かが違う。
「あっあっあっ……、おっぱいがぁ……。お好きなだけ揉んでいいですから、もっと……、もっとしてください、ませ……。あんっ!」
ソリュシャンの反応が、明らかにいつもと違う。
美顔を歪め、切なそうな、何かを訴えるような眼差しは、まっすぐにこちらの目を射抜いてくる。
「……アルベド様から授かったお力でソリュシャンの動きを封じたんだ。解放するには精液が必要になる」
「はぃ……、存じております。お兄様の精液を、どうか、どうかソリュシャンの中に。……出来れば、おまんこに……お願いします。お兄様のおちんちんを、ソリュシャンのおまんこに、入れてください……。ソリュシャンの体をお兄様のお好きに使っていいですから……。いえ、お兄様のお好きなようにお使いください。……んっ♡」
スカートの中に手を潜らせ、ソリュシャンの秘部を撫でた。
ショーツがぐっしょりと湿るほどに濡れている。
指にまとわりついたソリュシャン汁は、いつもとは違う味がする。甘さが大分控えめでトロミが強い。
「おにいさまぁ♡ ソリュシャンに、いっぱいいっぱい、してくださいませ♡」
愛欲に蕩けた顔は、いつも見せる余裕がある顔とはまるで違った。
疑いようなく、ソリュシャンは欲情していた。
ショゴスであるソリュシャンが、初めて見せる女の欲望だった。
禁煙は順調に始まりましたが、止めた途端に本作最初の方で書いた右肘間接が特に痛み始める
まさかと思って再喫煙すると痛みが和らぐ
どういうことだ!
ちなみにレントゲンとっても原因不明でしたorz
優先して欲しいのは
-
アルベド
-
シャルティア
-
アウラ
-
ユリ
-
ルプスレギナ
-
シクスス
-
シェーダ
-
カルカ
-
帝国のチョロイン
-
その他