ベッドに横たわったルプスレギナは、ディルドを傍らに置き、帽子を脱いだ。ずっと被っている帽子は、お風呂以外にエッチの時も脱ぐ。狼の獣耳を撫でられるのはこそばゆくも気持ちいい。匂いを嗅がれるのはちょっと恥ずかしくて、同じくらい嬉しくなる。
続いてルプスレギナ専用魔改造メイド服の襟を引っ張ろうとして、止めた。
ナザリック製の衣服は伸縮性抜群で多少引っ張ったところで伸びきったりしない。ちょちょっと一人でする時は襟を大きく開いて下ろしてから触ることもある。今日は特別なアイテムがあるのでちょっと特別。
横着することなく、きちんとメイド服を脱いだ。
ブラジャーを着けたことのないルプスレギナなので、メイド服を脱いでしまえば豊かな乳房が現れる。
「んーー」
乳房を持ち上げ、乳首を上向かせた。
黒かったり茶色かったりすることなく、綺麗なピンク色だ。おにーさん特製色素吸着剤で綺麗にしてもらっていた。
乳首が黒くなってきたとか言われて反射的に手を出してしまったのは、どこか揶揄するような響きを感じてしまったのと、恥ずかしかったから。
しかし、考えようによってはおにーさんにいっぱいしてもらった目に見える証なので、あそこまで怒らなくても良かったし、むしろ黒いままでも良かったかも知れない。
自身の艶のある褐色の肌は気に入っているし自慢に思うほどだが、こーいったデリケートなところは鮮やかな方が良いに決まってる。
「……立って来ちゃったっす」
目を閉じて、乳首にされてきた色々と思い出しただけでむくむくと膨らんできた。ピンク色に赤みが濃くなり、物欲しそうに尖っている。
指先で軽くつつき、先端を擦った。
「んっ……!」
腰が引けてしまうような快感が走った。
「私の乳首がこんなになっちゃったのって、全部おにーさんのせいなんすからぁ」
触られるし擦られるし、メイド服の襟から手を忍ばせて摘まんでくるし、舐められて吸われて、歯を軽く立てられる。
吐息と体温だけしか感じられないような焦れったい愛撫を続けられ、突然きつく噛まれた時は、それだけでイってしまう。今か今かと期待して何度も空かされるのに、最後の最後は絶対に期待と予感に合わせてくれる。二人の気持ちが一つになって、体だけでなく心まで悦んでしまう。
されたことを思い出しながら乳房を揉んで乳首を摘まむと、何となくしてる時よりずっと気持ちいい。
「あんっ、もっとつよくぅ。もっと痛くしていいっすからぁ……。あ……」
背を反らして胸を揉む。
豊かな乳房は乱暴に形を変えられ、尖りきった乳首は潰されて引っ張られ、大好きなおにーさんの名前を呼んでいたルプスレギナが我に返ったのはディルドの存在を思い出したから。
熱くて硬いディルドが腕にぶつかった。
何とはなしに手にとって、丸い先端を乳房に押し付けた。
「熱い……」
柔らかな乳房は抵抗なく形を変える。
ディルドの表面はつるつるとして、肌に引っかかることなく滑っていく。
滑って辿り着くのは当然のように先端だ。亀頭を模した先端で、乳房の先端を撫でてみた。
指と違って器用に摘まむことは出来ない。代わりに熱い。本物の逸物で嬲られている気分になる。
何度も撫でている内に気付いてしまった。
「この割れ目って、もしかして」
亀頭の先端には本物の尿道口より大げさな割れ目がついている。どうやら単にデフォルメしただけでなく、しっかりと役割を持っているようだ。
割れ目で乳首を挟むと、つつくだけより感じるものがあった。
「あっ……なにこれ……、いいじゃ、ないっすか……」
ディルドの割れ目に勃起した乳首が挟まれている。
両側から擦られて、その状態で押し付けると先っちょも気持ちいい。
ルプスレギナは、ごくりと唾を飲み込んだ。
割れ目に挟めそうな小さな突起は、乳首以外にもある。
いそいそと、パンツの両サイドに指を入れた。
今日のパンツは白。
ルプスレギナのメイド服は白と黒を基調にしており、スカート部は黒一色となっている。そのため黒に合わせた黒いパンツや、黒の中で主張する白いパンツが多い。
紐パンを履くのはエッチが確定してる時だけにした。
尻を浮かせ、パンツを下ろす。
むっちりとした太股を抜ける時にくるくると丸まっしまう。
膝を越えたら両足を高く上げ、交互に足首から抜いていった。
クロッチに光沢があるのはちょっぴり濡れてしまったから。
丸まったパンツは直されることなく、脱いだメイド服の上に放られた。
上半身を起こし、膝を立ててから脚を開く。
座っているのではなくて股間が前を向く不安定な姿勢なので、体がやや後方へ傾いている。倒れないよう、左手を後ろに突いた。
右手はディルドを握っている。
股を覗きながら、ディルドを近付けた。
ルプスレギナの陰毛は、髪と同じ赤毛が小さな三角を作っている。
色々こなしてきて少々色が濃くなってきた秘部の周囲は、乳首と同じようにして綺麗になった。ただし、こちらをやりすぎると褐色の肌が白斑となってしまうため、処置には繊細な慎重さが必要となる。なってしまっても数日で元通りなので問題ないと言えば問題ないが、その間は誰にも見せられないのでやはり大問題だ。
ディルドの先端が陰毛に触れ、そのまま下がっていった。
まだ開いてない割れ目を上下に撫で、撫で続ける内に割れ目の中へ沈むようになり、ディルドの先端がぬらぬらと濡れてくる。
ルプスレギナは、ディルドの向きと角度を合わせて、割れ目の上端を撫でてみた。
「んっ、これ……。やっぱりぃ……。はぁ……あんっ……。クリとか、はさむんすね……。ちんちんの割れ目で、クリはさむなんて、あっ……。すごいエロいっすよぉ……。ちんちんでクリ食べられちゃうなんてぇ……」
女の体にある小さな突起。
乳首の他に、勃起したクリトリスがあった。
ルプスレギナは自分で胸を揉む内に濡らしていた。
ディルドで数度擦れば、皮に包まれた肉芽が勃起してきた。
勃起してきた肉芽をディルドの割れ目に挟んでみれば、想像通りで想像以上の快感。
クリトリスをつんつんとするだけで気持ちいいのに、割れ目に挟むことによってクリトリスの根も両側から扱くことが出来てしまう。
ディルドは表面がつるつるしてるので、クリトリスの皮が剥けても痛くない。
「こんなエロいちんちん私に持たせておにーさんは私をどうしたいんすかぁ。入れちゃうっすよ? おにーさんのちんちんしか入れたことないのに、エロいちんちんをルプーのおまんこに入れちゃうっすからね?」
ソリュシャンに指を入れられたのはノーカンである。
あれは指だしソリュシャンだし、ちんこでないからノーカンなのだ。
「んぅっ……、ちんちんよりあっついかも。…………もうルプーのおまんことろとろで、ちんちんにおつゆがこんなについちゃって……、本当に入っちゃう……。でもおまんこに入れるものだし、赤ちゃん出来ちゃうわけじゃないし、本当に一番好きなのはおにーさんのちんちんだし。…………ソーちゃんにイかされたことあったけどおにーさんの方がずっと好かったし。んっ……、入っちゃうぅ……」
最初と同じように、ディルドが何度も上下に往復する。
先端の三分の一くらいは割れ目の中に沈んで、沈む度にルプスレギナの愛液が絡んでいく。
ルプスレギナの手が止まった時、ディルドの角度が変わった。真っ直ぐにルプスレギナを向いている。
その状態で、割れ目の下の方で小さく動いた。
ルプスレギナの柔らかな媚肉は撫でている内に開きつつあり、先端の三分の一が沈むようになっていった。
それが、真っ直ぐにした上で半分以上も沈んでいる。
先端がルプスレギナの入り口に入り始めた。
赤みの濃い鮮やかな膣肉を、白い道具が入っていく。
亀頭が入りきってもルプスレギナの手は止まらない。下端を握って押し込み続ける。
握る場所がなくなってきたのにまだ入りそう。人差し指で押さえ最後の一押しを加えた。
白い棒の端っこが僅かに入り口で覗いている。先端は奥まで届いた。
ルプスレギナは、呆然と自身の股間を見つめた。
全部入ってしまった。
ディルドは形のみならず、発熱して中にいることを自己主張している。
「入っちゃった……。おにーさんのちんちんじゃないのに入れちゃった……」
指を離せば膣圧でディルドが押し出されてくる。
もう一度指で押して奥へ入れる。指を離せば出てきてしまう。もう一度押す。押し出される。
今度は握って突き入れた。押し出される前に引き抜いた。引き抜いたときの倍の速度で突き入れる。同じ早さで抜いて、同じ早さで奥まで入れる。
赤い媚肉を、白いディルドが出たり入ったりを繰り返す。
「あっあっ、これいいっすよぉ! いいとこあたってるぅ! おにーさんのちんちんじゃないのに、偽ちんちんなのにぃ!」
ディルドについてる無数の凹凸が、膣壁の至る所を刺激して気持ちいいところを擦ってくれる。
膣内の温度より熱いのも、入ってる感が強くてとてもいい。
滑らかな表面がここでもいい仕事をして、スムーズに膣内を往復する。
ただでさえルプスレギナは膣内の温度が高い。それよりも熱いディルドを咥えて激しく抽送させ、股間から湯気が上がっている。愛液の湯気だ。
室内にはルプスレギナの淫臭が立ちこめた。
「んっ、んっ、んふぅっ! ぬぷぬぷしてじゅぽじゅぽ言ってるぅ。あふぅ……、ルプーのおまんこが偽ちんこで犯されてるっすよぉ♡ あっ、あっ、あんっ、ああんっ! やあぁあん♡」
股を開いてディルドを咥えていたルプスレギナは、姿勢を変えて四つん這いになった。
顔は枕に埋めて、膝を立て背を反らし、股の間に差し込んだ手でディルドを掴んでいる。
ディルドを動かすのに合わせて腰を揺らす。奥まで来て気持ちいい。
少しだけ反ってるディルドを回転させる。違ったところに刺激があって、それも気持ちいい。
膣内から溢れて湯気にならなかった愛液は赤い陰毛へと伝っていく。
セックスしている時は陰毛同士が擦れて愛液が泡立つこともある。今は寂しい一人遊びなので、愛液は陰毛に留まるだけ。ルプスレギナの体温で、一段と濃い淫臭を放っている。
「イくっ! イっちゃう! おまんこイっちゃうぅ!」
右手はディルドを握って一時も休まず前後に振っている。
左手はゆさゆさと揺れる豊かな乳房を揉んだり、陰毛をかき分けて辿り着いたクリトリスを擦ったり、時には口に咥えてちゅうちゅうと吸って舌を弄んだり、右手より忙しく働いていた。
その左手を、右手に添えた。
顔を埋めた枕は涎で濡れている。
尻を高く持ち上げて、股間の真ん中にある女の穴に作り物の逸物を深く埋め、両手を使って一心不乱に抜き差しする。
枕の生地を噛み、喘ぎ声が途絶えた室内にはじゅぽじゅぽと卑猥な水音だけが響いた。
体の奥底から生まれた波が、ルプスレギナの何もかもを押し流そうとしている。
快感の予兆と覚悟で、ルプスレギナは目に涙を滲ませた。
あと数回往復したら達してしまう。
一人遊びは何度もしてきたが、今回はレコード更新。
覗きながらした時よりかなり上。
おにーさんお手製とは言え、道具でこんなになってしまうことにささやかな屈辱がある。
道具で作り物とわかっているとは言え、おにーさんの物ではない物を入れてしまったことに胸が痛む。その背徳感が一層の興奮をかき立てる。
そのいずれもが、その時になってしまえば消えてしまう。
全てを糧に燃えさかった炎がルプスレギナの情欲を満たそうとして、
「ひぅ……、あっ……あっ、イく……。あ……」
過去も未来も全てが消え果て、自分一人きりの世界で悦びに叫ぼうとしたまさにその時。
「ルプー、お前か!」
「のわああああぁぁぁあああああぁあぁぁああ!!?!!?!!」
あれほどの波がどこへ行ってしまったのかと思うほど。
厳しい声に打たれ、絶頂の予感は宇宙の果てに追放されてしまった。
▼ ▼
(おにーさんなんでいつから? オナニー見られた? 城に行って帰ってきた? ドアの鍵はどうやって? それよりシーツ、裸隠さないと!)
かつてないほどの混乱がルプスレギナを襲う。
混乱しながらも何とか絞り出した声は、常からはほど遠い儚い物だった。
「……おにーさんなんで?」
「そんなことよりルプーが突っ込んでるそれだ。どこ行ったかと思ったらお前が勝手に持ってったのか!」
オナニーの最中は四つん這いで尻を向けていたが、今は手繰り寄せたシーツで裸を隠している。しかし咄嗟に隠したため、股間は丸見えだった。白いディルドが埋まっているのも見えた。
「そんなことってなんすか!!」
理不尽な怒りではない。
全くもって正当な灼熱の怒りがルプスレギナの全身から迸った。
見られたとかいつ帰ってきたとかドアの鍵はどうやったのかとか、細かいことは全てどうでもいい。
そんなことどころではない。勝手に持って行ったのではないのだ。
「勝手に持ってったとかなんすかその言い方! 持ってかれて不味いならちゃんと仕舞っとけばいいじゃないっすか! なに私が悪いように言ってるんすか!! そっちがずぼらでいい加減なのが悪いっていつになったら気付くんすか!!」
「なん・・・だと・・・!」
驚くべきことに、カルマ-200にして属性は凶悪としっかりと記されているルプスレギナには、良識があった。
勝手に持ち出した即ち盗んでしまったことを悪いと思う心があるからこそ、非を責められて良心が痛んだ。痛む良心を癒すために、責任転嫁したのだ。急転した状況に混乱していなければもう少しマシな事を言ったかも知れないが。
これには心の狭い若旦那様もカッチーンと来た。
心が広いようで実は狭い若旦那様である。一見広く思えるのは聞き流しているから。あるいは自分にとって全くの無価値と判断しているから。
例えば、自分のことを全く知らないミジンコが蚊の鳴くような声で罵倒しても聞こえないし、わざわざ耳を傾ける価値もない。
しかし、ルプスレギナは違う。親しいと言えるだけの関係がある。それでも、いつもなら聞き流していた。それなのに刺さったのは、自分は悪くない悪いのはお前だと指さされたから。
薄々ながら、ずぼらな自覚が出てきたのだ。
ルプスレギナのカルマが下限の極悪だったら、置いてあった物を勝手に持って行ったくらいで悪いとは思わなかったことだろう。
良さげだったからちょっと借りたっすよ~、と軽く流したはずだ。
ルプスレギナの態度がそうだったら、男も相応に返していた。なくなったのは少々惜しいがまあいっかと思える程度の道具である。有効活用してくれるならむしろ幸いだったはずなのだ。
しかし、ルプスレギナに良識があったために男を責めた。責められた男は頭に来た。
二人は見事なまでに噛み合わなかった。
「そうだね、俺が悪かったよ。俺があまり相手をしてやれなかったからルプーはそんなのに手が伸びちゃったんだよな」
「わ、わかればいいんすよ!」
「ああ、よくわかった。詫びの代わりに、今からルプーをたっぷり可愛がってやるよ」
「………………さっき。おにーさんのせいでいけなかったんすからね」
「わかってる」
突然出てきたおにーさんに見られて焦って怒って、ルプスレギナの動機は激しい。
シーツを剥ぎ取られ、より激しくなった。
怒った直後なので期待してると思われたくない。眉根を寄せて目を釣り上げ、険しい顔を作った。
そんなルプスレギナを、男は優しい目で見ている。
内面は外面と真逆で、沸々としていた。
このアマ躾てやる!
シャルティアとの調教競争の影響が、こんなところで出てきてしまった。