その甲斐(?)あって文字数が前話の三倍くらいあります
盗人猛々しいとはこの事か。
なんとしてもこの悪逆非道にして厚顔無恥な手癖の悪い凶悪発情狼にわからせてやらねばならぬ。
自分の所行を棚に上げ、男の胸に正義の炎が燃え盛った。
人が狂うのは疑心の果てではなく、己が正しいと確信した時である。
▽ ▽
ビックリして波が引いてしまったルプスレギナだったが、寸前まで行っていたのだ。熱々のディルドを咥えたままのホカホカで、甘い言葉にシーツを剥ぎ取られただけでスイッチが入り直した。
のし掛かってきた男を我から抱きしめ、キスをねだった。
「ちゅっ……、おにーさんが私をほっとくからこんな事になるんすからね? あむぅ……れろ……ちゅっちゅっ、ちゅる……じゅる……。もっと私を大事にしないとダメなんすから。んんっ……、好きなだけ揉んでいいっすよ。乱暴にしても平気っすから♡」
仰向けになっても張りのある乳房はつんと上向いている。
主導権争いをするように互いの唇を貪りながら、男の手はルプスレギナの胸を揉んでいた。ひたすらに柔らかいソリュシャンのおっぱいよりも揉み応えがあるいいおっぱい。
数度揉んで柔らかさの中にある張りを楽しむと、最初から立ってる乳首は放置して手は下がっていく。
形のよいへそを通り越して下腹へ。
奥にある子宮を愛しむように撫でてから更に下へ。
ルプスレギナの陰毛は髪と同じ赤毛だ。
今はたっぷりと愛液をすって濡れそぼり、肌に張り付いている。
男の指は陰毛の上を這って奥へ進み、硬いものとぶつかった。
「奥まで入って出てこないんだな。これの具合はどうだった?」
「おにーさんのちんちんより好かったっす♡」
「マジで!?」
「じょーだんすよ。おにーさんの方がずっと好いに決まってるっす♡ でもけっこういい感じだったっすよ?」
「……そうか」
ルプスレギナは、くひひと悪そうに笑った。
自分のより好いと言われて驚く男が面白かったのと、道具に嫉妬してるのがやはり面白くて嬉しかったのと。
ルプスレギナはご機嫌だが、今のやりとりで男の中に僅かながらに残っていた慈悲の心が消し飛んだ。
やはりわからせてやらなければならないようだ。
「あ、ちょっと! そっち行き過ぎっす!」
男の長い指がディルドを通り過ぎた。
尻の割れ目を掬うようにして触れた場所はディルドのすぐ下。小さな窄まり。
指先が尻の穴をくすぐり始めた。
「ルプーはここをソリュシャンにやられたことがあっただろ?」
「…………」
素直には頷けない問いかけだ。
過日、アルベド様へ暴言を吐いた罰として、ルプスレギナはソリュシャンから両穴責めを受けた。
妹の指と舌で秘部を責められ、盛大に達してしまったのは思い出したくもない屈辱である。叫んでしまうほど好かったのが拍車を掛ける。
「ルプーのここを最初に可愛がるのは俺だと思ってたのに、ソリュシャンに先を越されて悔しいんだ。あれを上書きしてやりたい。いいだろ?」
「…………」
ルプスレギナは無言で、難しい顔をして、頬を染めて目を反らし、小さく頷いた。
「でも優しくしなきゃいやっすよ?」
「わかってるよ」
「ん……。んっ! 指入ってきたぁ! いいって言ったっすけどいきなりはダメっすよ!」
「痛いか?」
「痛くはないっすけど……。あの綺麗にするローション使って欲しいっす……」
老廃物を吸収分解する魔法のローションのことである。
愛液を分泌する膣と違って、肛門の方は潤滑液が別途必要になる。それ以外に、中を綺麗にする効果は絶大だ。むしろこっちがメインかも知れない。
ルプスレギナは後ろを本格的に使用したことがないので、尤もな指摘だった。
男はジャケットのポケットからローションの小瓶を取り出す。蓋を開けて中指にちょっとだけローションを付着させる。
微量のルプスレギナ汁が小瓶の中に入ってしまっているが、この程度なら問題なく分解するのでローションの効果に影響はない。
「使ってって言ったの私っすけど、なんで持ってるんすか……」
「他にも色々持ち歩いてるよ。いっぱい入れても膨らまないし」
ナザリック製の魔法が掛かったジャケットは、ポケットの容量が見た目に反してとても大きい。その上、いっぱいに詰め込んでも見た目は変わらない。中身が飛び出ることもない。
「そんなことより続けるぞ」
「わかったっす……。んぅっ……」
尻の穴をいじるのだから、仰向けよりうつ伏せの方が良い。そして、ルプスレギナが好きなのはわんわんスタイル。
両手両膝を突いた四つん這いになって、男へ尻を向けた。
艶のある尻肉を撫で、尻の割れ目に両手の親指を添えてぐっと開く。
小さな窄まりは皺が伸ばされて、ほんの少しだけ奥を覗かせた。指で広げただけではこうはならないので、ルプスレギナも力を入れて尻穴を開いているようだ。
ルプスレギナの協力を内心でバカめと嘲笑いながら、ローションを付着させた中指をあてがう。
本格使用したことのない初々しい入り口へ入念にローションを塗り伸ばし、真っ直ぐに伸ばした中指を突き立てた。
「ふうぅっ!」
衝撃を逃がすように、ルプスレギナが熱い息を吐く。
熱い抵抗を押しのけて、中指を根本まで押し込んだ。
根本付近はみっちりと咥えこまれているが、奥は広がっているので指先は動かせる。
「んっ! んっ!」
ローションを塗るために入っている指を回転させる。ルプスレギナが鳴く。
軽く折り曲げれば、膣内に入ったままのディルドを薄壁越しに感じた。
本格使用するなら指を一本から二本、二本から三本と増やしていくところだが、一端引き抜く。
「あふぅ……♡」
ぬるりと指が出て行く時、ルプスレギナは甘い声を漏らした。
「……終わりじゃないっすよね?」
「もちろん。まだまだこれからさ」
言って、再度ポケットから取り出したのは白い棒。
アルベド様から下賜されたサキュバス御用達アイテムや諸々の経験を加味して作製したアナルスティックである。但し、こちらは形だけを模したディルドとは一味も二味も違う。
「これを使おうと思ってる。後ろの穴用に作ってみたんだ」
「だからなんで持ち歩いてるんすか……」
勝手に持ち出されないよう携帯しているのだ。
ペストーニャ様からもらったブレスレットにエンゲージリボンも携帯している。
検分のためにルプスレギナに渡された棒は、長さはディルドより若干短い。長さを三分割したところに二箇所くびれがある。太さは半分以下。親指くらいしかない。
先端は丸まっており、反対側にはリングがついている。
妙なのは、触るとぶよぶよしているところ。かなり柔らかい素材で出来ているようで、これなら後ろを使ったことがなくても簡単に入ってしまうのではと思われた。
「ソーちゃんがした時より好くしてくれなきゃイヤっすからね?」
「もちろんだ。ほら、向こうを向いてごらん」
「はぁい」
ルプスレギナは素直に尻を向けた。
ルプーはなんておバカで可愛いんだろう。感動物である。
男はジャケットにシャツを脱ぎ捨てた。
尻の割れ目を広げ、同時にルプスレギナも力を入れて尻穴を広げてくれる。
アナルスティックの太さは指と大差ない。指を入れたときと同じように、軽い抵抗を押しのけてぬぷぬぷと入っていく。
んふぅ、と。ルプスレギナが悩ましげな声を上げる。
太さは指と一緒でも、長さは倍以上ある。本来なら出て行く穴から入ってくる異物感は、熱くはないのに熱さを感じて、不快とは言い切れない。
ぬるぬると入ってくる滑らかな感触は、気持ちよくないでもない。
急に出し入れされたら痛いかも知れないが、ゆっくりゆっくりぬぷぬぷされたら、たぶんきっと、悪くない。
さっき入ってきた指が抜かれた時、割と好かったのだ。
アナルスティックは、九割方がルプスレギナの中に入った。
最後はリングに触れないよう注意して、スティックを指で押し込んだ。
ルプスレギナの尻穴が、最初と同じようにきゅうと閉じる。そこから細い棒が僅かに伸びてリングだけが外に出ている。
「全部入ったよ。痛くないかい?」
「平気っす。……これから抜いたりするんすよね? 急にしちゃダメっすよ?」
「ははっ、もう抜かないよ」
「………………え?」
言葉の意味がルプスレギナの頭に浸透する前に、男はリングを押した。
同時に、膣に入っていたディルドが押し出されるようにぬるりと出てきた。
「あぐううぅぅうぅうっっっっっ!!!!!!」
ルプスレギナが、下腹を抱えて体を折った。
わけのわからない鈍痛が体の奥に刺さっている。
例えるなら、道ばたに落ちてた骨を齧ってお腹を壊して、決壊寸前の苦しさがずっと続いているような。もちろんの事、ルプスレギナは拾い食いをしないので初めての苦痛。
単に痛いのではない。苦しいのだ。
身体中の至る所から嫌な汗が滲んでくる。
愛欲に火照っていた肉体は一瞬で冷め、代わりに苦痛の熱が心も体も炙り始めた。
「な……なんすか、これぇ……!」
身悶えし、ベッドの上を二転三転したルプスレギナは、最後に最初と同じ姿勢に戻った。
すなわち、四つん這い。
うつ伏せになってお腹が圧されると苦しい。仰向けになって尻をつくと中に響く。ならば尻を浮かせればいいのだが、それでは不安定。四つん這いになるのが一番楽だった。
苦痛をもたらした男を睨みつける。それこそ殺気すら漂わせ、返答次第では全殺しの直前までやってやろうと思っているのに、男の顔は涼しいもの。
憎たらしくも口角を持ち上げ、笑っている。
「なに笑ってる……! こんなことして……、あとで……」
「おいおいルプー、しっかりしろ」
「……あ゛?」
人狼が本気の殺意で睨みつける迫力満点の威嚇を、男は意にも介さず笑い飛ばした。
「後があると思ってるのか?」
「………………あ」
怒りに紅潮した顔がさっと青ざめた。
この男は、頭がいいのに凄いバカなのを思い出してしまった。
後先を考えず、今だけしか観ていない男に、後でどうこう言っても全く意味がない。
姉のユリがそれで散々やられたのを、ルプスレギナは目の前で見ている。
それが、自分の番になってしまったのだ。
▽ ▽ ▽
かなり工夫したアナルスティックである。
まず、アルベド様が用意なさったアナルプラグから後ろの穴専用道具の存在を知った。
次に、ジュネがちょっと失敗したティアの後ろの穴開発から着想を得た。あれは、いきなり太い物を入れたから失敗したのだ。太い物を入れるのではなく、中で太くなればいい。
アナルスティックはリングを押し込むことによって内部の粘液が攪拌されて化学反応を起こし、急激に膨張するようになっている。膨張時の大きさはジュネのグーを参考にした。
ルプスレギナの尻穴の中で、アナルスティックがジュネのグーと同じ大きさまで膨張している。
熟練ならともかく、本格的な経験のないルプスレギナにはまだまだ苦しいようだ。
「ひっ!」
尻に手を置かれ、ルプスレギナは小さな悲鳴を上げた。
「どうなってるか不安だろうから説明しよう。さっき入れたアナルスティックがルプーの中で膨らんでるんだ。俺の拳より少し小さいくらいの大きさかな。尻の穴でフィストファックを楽しんでた女を知ってる。まあ、やりすぎて広がりきって、この前のティアと同じように回復魔法の世話になってたけど」
無惨なことになってしまったティアのアナルを回復するとき、ルプスレギナは自分が何かされたわけでもないのに精神的苦痛を味わった。
「ひぃっ……いぎいぃぃぃい!!! 止めて止めて引っ張らないで!!」
男がリングに指を掛け、軽く引いた。
きゅっと締まっているルプスレギナの肛門が内側から広げられ、膨らんだ白いアナルスティックが僅かに覗く。
「いま、ルプーの肛門がこれくらい広がったよ」
親指と人差し指を指二本分ほどの幅に開く。
「中に入ってるのはこれくらい」
幅が三倍になった。
ルプスレギナの顔が絶望に染まった。
その大きさの物が中に入っていて、無理に引っ張って出そうとすると、間違いなくこの前のティアより酷いことになる。
ティアは一応順々に広げていったのに対し、ルプスレギナに経験があるのは指一本分だけなのだ。
「ぬ……ぬいて、くれるっすよ、ね?」
男は笑った。
草原を吹き抜ける涼風を思わせるような、裏も表もない爽やかな笑みだった。
「それはルプーの頑張り次第だな」
「わたしの、がんばり?」
まさか無理矢理引っこ抜くのか。そんなことをすれば裂けてしまう。体の傷は回復魔法で癒せても、心の傷は癒せないのだ。
ルプスレギナの目に涙が溜まり、頬を伝ってシーツに落ちた。
「ルプーが思ってるようなことにはならないよ」
「……ほんとう?」
「本当だ」
嘘は言っていないと思われる。
この場は男の調子に合わせて従順な振りをしていれば、苦しさから解放されるはず。
そしてその後は、と思ったところでルプスレギナは唇を噛んだ。
酷い目に遭わせた復讐として全殺しの一歩前までやってやったとしても意味がない。それはこの前、乳首の色の件で三度もやった。
曲がらない方に曲がったり飛び出たりはみ出たり穴が空いたりしたのに、回復してやれば心も体も元通りで、以前と変わった様子が少しもない。
そもそもにして、デミウルゴスの試しと殺気を潜り抜けた男に、ルプスレギナが何をしてもどうにかなるわけがない。
この前思い知らせてやったのは、セックスをさせてあげないこと。
しかし、今はいつでもどこでもちゅぱちゅぱしたがる淫乱スライムが傍にいる。この手は使えない。自分だっていつまでしないで耐えられるかわからない。
だけども、次も今と同じにおかしなことをされてしまったら。
決死の思いで本当に殺してしまったら。
自分には厳罰。男は確実に生き返らせられる。
その後は会うことも出来なくなるだろう。これではまるで意味がないどころかマイナスにしかならない。
打つ手が全く見つからなかった。
出来るのは全面降伏。素直に従って、苦痛の時を一時も早く終わらせてもらうしかない。
「……ごめんなさい。私が悪かったっすから……」
ルプスレギナの謝罪を聞いて、男は眉間に皺を寄せた。
「まっ……」
待ってと言い切れなかった。
男が右手を大きく振りかぶり、
「きゃううううぅぅん!!」
快音が鳴り響く。
ルプスレギナの尻を思い切り叩いたのだ。
美少女の顔面を全力で殴れる男である。お尻ぺんぺんを躊躇う道理はない。
「何が悪いと思ったんだ?」
「そ、それは……、勝手に持ってったから、キャイィぃぃいいいん!!」
もう一度ピシャンとやる。
尻を叩かれる痛みくらいでルプスレギナが泣くわけがないのだが、腹に響いている。
この苦しさを逃れるためなら一生の恥を覚悟で決壊させてもいいと思うのに、苦しさの原因は腹の奥に留まったまま。
「手間をかけて作ったがどうせ試作品だ。なくなったならそれでもいいと思ってたよ」
「それじゃ、どうして? あっ、やめ……、やめて……やめえぇぇ、キャウゥうううぅうううぅぅ!!!」
両の尻たぶを交互に二発ずつ。
ルプスレギナは尻を突き出したわんわんポーズで、犬のようによく鳴いた。
「な、なんで……、~~~~~~~~~~っ!!!」
声にならない声で鳴く。
涙は止まらず、頬を伝って顎に溜まり、ぽたぽたとシーツに落ちている。
高レベルなルプスレギナの肉体はとても丈夫で、全力で尻を叩いても手形は付かず、ちょっと赤くなったかなくらい。
声を殺して肩を震わせ、静かに泣いているルプスレギナを見下ろして、男は予想通りだったと確信した。
(やっぱりルプーはマゾだったか。悲鳴を上げさせるだけではなく、自分が悲鳴を上げるのも好きなんだな。サディストとマゾヒストは表裏一体。シャルティア様の仰った通りだ)
シャルティア様は高レベルなサディストである。
ミラから聞いたところによると、気ままにヴァンパイアブライドを痛めつけては殺して無聊を慰めていたらしい。
と同時に高レベルなマゾヒストである。全力で顔を殴れ、蹴りを入れろと命じ、足蹴にされながらはあはあ言っていた。
ソリュシャンもサディストにしてマゾヒストである。
体の中に取り込んだ人間をゆっくりと溶かして悲鳴をあげさせるのが大好きな癖して、自分も痛い目に遭わされて悦ぶのは先日確かめたとおり。
ルプスレギナは、最初からソフトMだった。
恥ずかしい思いをすると悦ぶのだが、最近はオープンになりすぎて刺激が物足りないと思われた。
ならば一歩進んだプレイを。躾るのにかこつけて試してみれば案の定である。
白いリングが顔を出してる尻の穴のすぐ下。
脚を開いてるのも手伝って、秘唇が開き内側の肉色を見せている。ぬらぬらと濡れ光っている。
濡らしているのだ。
苦痛を感じるだけなら乾いてくるはず。
それが、濡れている。
ルプスレギナがいくら鳴こうとどれだけ泣こうと、肉体は悦んでいる。
「あうぅっ! き、きつい……です」
愛液を垂れ流す膣口へ、中指を突き立てた。
ディルドを使ったセルフプレイでじっくりほぐし、苦痛が濡らした雌穴は指を難なく受け入れた。
入りはしても直腸の方がパンパンなので、いつもと違った抵抗がある。
これなら行けるだろうと判断し、
「だめ……ダメ! そんなの入りません! 入らないから……、お腹いっぱいですから……、本当にダメ……、いれちゃらめえぇぇぇえええ!!」
傍に落ちていたディルドを狭い穴にあてがった。
膣圧がマシマシで、普通に入れたのでは強い抵抗で押し返される。
両手を使って力を込めて、ぐいぐいと押し込んでいく。
「ひぎいぃぃ! おっ……おなかさけちゃう……。ゴリゴリしてるぅ……。ぐすっ……、うぅ……、ひっく……」
「大丈夫。ちゃんと入ったぞ」
「だいじょうぶじゃ、ないっす。……ないです。おなか、きつくて……。やだ……うごかしちゃ……やだぁぁあ!」
ルプスレギナは泣いてるが動かすどころではない。
奥まで入れたのに、手を離すと勝手に出てきてしまう。
尻の方に入ってるアナルスティックが、薄い肉壁越しにディルドを押し返してしまうのだ。
出てきてしまったディルドを再度押し込んでるだけである。
「ひぐぅっ! いぎぃぃいぃ……。だめぇぇえっっ!! やだぁぁあ……。ほんとうに、くるしくて……!」
ルプスレギナが泣いている。涙を流して泣いている。
とても可愛そうだが、いつも快活な笑顔を絶やさないルプスレギナが泣いてるのは嗜虐心を大いに煽られ、とても興奮してしまう。
繰り返す内に、ディルドの抽送が少しだけスムーズになってきた。
ルプスレギナが慣れたのもあるだろうが、尻の穴に突っ込んでいるアナルスティックの準備が整ってきたのだ。
「ルプー、そろそろだよ。だからいつものように口でしてくれ」
「は……はい……」
何がそろそろなのか全くわからないが、ルプスレギナは言われたとおりにするしかない。
手を離すとディルドが抜けてしまうため、いつものようには出来ない。
男が服を脱いでベッドに寝ころび、ルプスレギナは四つん這いのまま男の体の上に這い上がる。男の脚の脇に両手を突いて、両膝は男の顔を跨いでいる。互いの性器を口で愛撫しあうシックスナイン。
男の逸物は、ルプスレギナの痴態を見てそそり立っていた。
いつもはニコニコしながらペロペロするルプスレギナだが、今の顔には脅えがある。
亀頭を自分の顔に向けるときだけ手を使い、先端を咥えたら手を離して頭を下ろしていった。
「あむぅ……、じゅぷ……ちゅっちゅぷ……、ちゅるる……」
ルプスレギナがしゃぶり始めた。
しかし、股間が気になっているようでいつもの激しさがない。頭の振りはゆっくりだし、舌遣いもおぼつかない。
口に含んでおざなりに吸いながら、機械的に頭を上下しているだけだ。
それでもルプスレギナの熱い口内に受け入れられているだけで気持ちいい。挿入前の前戯だからこれでもよいことにする。
シックスナインなのだからこちらからも舐めるべきだが、ルプスレギナの中にはディルドが入ったまま。抜けないように押さえなければならないので若干窮屈。
それでも尻を掴んで引き寄せた。下の赤毛が近付いてくる。
赤毛にはルプーフェロモンが凝集していた。発情狼の匂いだ。匂いを嗅ぐだけで興奮してくる。
よくよく見れば、股間からはうっすらと湯気が上っている。熱を放つディルドのせいだが、ルプスレギナがたっぷりと濡らしていなければこうはならない。
(っ!! おにーさんのちんちんがさっきより固くなってきた。ちんちんおっきくして私に舐めさせて……、私に入れるんすよね? お尻にあんなの入れたままなのに。でも、ディルドがなんとか入ったからちんちんも多分なんとか……。だけど……、お腹……、きつい。お腹いっぱいになってるっす……。ちんちん入ってきたら絶対ぱんぱんってするっすよね。……ダメ。さけちゃう……。おまんこ壊れちゃうぅ……。あひっっ!? ビリッときた! 今のって……クリトリス舐められただけ? 舐められただけであんな……、わたしどうなっちゃうんすかぁ……)
色々と思いながら、ルプスレギナは頭を振る。
下半身の刺激が強すぎるので丁寧なフェラチオが出来ないのだが、たっぷりと唾液を絡めて、吸いつきながら喉の奥まで迎え入れる。
深いところまで迎えたら強く吸って、吸いながら頭を上げる。
口から抜ける寸前まで頭を上げて、先端だけを唇で咥えるところまで来たら、思い出したように舌を使ってぷにぷにしてる亀頭を舐め回す。
繰り返す内に、尿道口からぬるつく汁がにじみ出てきた。
先走りの汁をちゅるちゅる吸って、もう一度頭を下げる。
時々クリトリスを舐められたり擦られたりして動きが止まった。
くぐもった声を上げながらフェラチオを続け、逸物がちゅぽんと音を立てて口から離れたのは、抱えられていた尻を持ち上げられたから。
「ふああぁっ!!」
背後から腰に手を添えられ、一息にディルドを引き抜かれた。
乱暴に放られたディルドはルプスレギナの目の前に落ち、湯気を立てている。
「あっ……ああ…………」
ディルドが入っていた場所に、温かくて柔らかくて、それなのに固い弾力があって、丸みを帯びた物が当てられる。
閉じきらない膣口に亀頭が入ってくる。
ぬるりと先端だけ入ったと思ったら、もう一方の手も腰に添えられ、腰の位置をやや下げられた。
入り口にはもう入っている。次に角度を合わせて、
「あぐうううううぅぅううっぅうううぅぅっっっ!!!」
勢いよく下腹が尻肉を打ち、パンと乾いた音を立てた。
ディルドが抜かれた時と同じ速さで、逸物がルプスレギナの奥深くまで入ってきた。
ただでさえ大きな逸物は、入れられると圧迫感がある。それに加えて尻にはアナルスティックが入っている。
圧迫感はいつもの比ではなく、太い杭で体を貫かれたような衝撃があった。
「あ゛っ! あ゛っ! あ゛っ! あ゛っ、あ゛ぁっっ!!」
「凄いぞルプー! 完璧だ!」
「あ゛う゛っ! かっ、かんぺ、き? う゛あっ! らめ! こわれ、おまんこ、こわれちゃう゛ぅっ!!」
ぎゅっとシーツを掴み、涙をぽたぽたと落としながら、衝撃に耐えようとしても耐えられなかった。
身体中を支配されてる。
指一本自由にならない。
お腹が苦しい。体の中をかき混ぜられている。乱暴に胸を揉まれているのもわからない。意識の全てが下半身に、二人の結合部に集中している。
じゅっぽじゅっぽと卑猥な水音が耳元で鳴っているかのよう。
動悸は激しく、胸が早鐘のように鳴っている。
「いひいいぃいいぃぃっっ!! ちんこがぁあぁ! おちんこだめぇえぇぇえ! ルプーのおまんこがぁ! ダメになるうぅう!!」
体を支えられなくなった。
両手が崩れて、涙に濡れたシーツの海に沈んでしまう。
涙だけでなく、口からこぼした涎も吸っている。
「うぎっ! あ゛あ゛っ! おしりがあぁあ……。ちんこでかいぃぃ!! う゛っ……くぅ……、あ゛あああぁぁああぁああああぁぁぁぁ!!」
泣き叫ぶルプスレギナを愛しく思いながら、男は腰を振り続ける。
ルプスレギナのおまんこが最高なのだ。
ディルドがよい仕事をした。
自ら発熱するディルドは、ルプスレギナの体温より熱くなる。
それによって膣温高めでほかほかのルプスレギナが熱々になるのだ。突っ込んだ瞬間は火傷をするかと思ったほど。
忘れてはいけないのが、尻穴に突っ込んだアナルスティック。
尻穴の中で膨張するアナルスティックには、もう一つの機能があるのだ。
先日のアルベド様とのおセックスで思い付いた。
あの時、アルベド様はアナルにディルドを挿入する二本挿しであった。
アルベド様はいつだって最高の究極なのだが、ディルドにいささかの問題があったのだ。
固いのである。
膣口と肛門は隣り合っている。内部の膣と直腸は薄い肉壁で隔てられているに過ぎない。
そのため、尻に入っている物は膣内から感じることが出来る。
それがどういう事になるかと言うと。膣への挿入時、尻に入っているディルドの固い感触が少々難であった。
そこをどうにかするために開発したアナルスティックである。
膨張したアナルスティックは、時間が経過すると柔らかくなるのだ。温めると早く柔らかくなる。
アルベド様は究極なので別として、変幻自在のエロイムであるソリュシャンもランク外として。
ルプスレギナは鍛え上げたしなやかな肢体を持つので締め付けは上々。体温が高いのでほかほかなのも高得点。技術点はこれからに期待するところ大であるが、総合して暫定一位の具合を誇っている。
しかし、いつでもご馳走と言うのは悪くはないが変化が欲しくなるのが人の常。
上等な料理に、たまには変わったスパイスを掛けたくなるようなもの。
直腸内をアナルスティックで圧迫されているルプスレギナの膣内は、いつも以上にきつきつになっている。
文字通りに咥えられているかのようで、奥まで入れてしまったら抜けないのではと思わされるほど締め付けてくる。
腰を引けば抜いた傍から膣がぴったりと閉じて、突き入れる時は閉じた膣をこじ開けていく。
締め付けがきついだけに肉ひだが逸物に密着、もとい圧着してくる。ルプスレギナの中に入ってる感を強く感じる。
「きゃううぅぅうううぅん!!」
膣圧に負けない肉棒が奥の奥まで貫いて、先端が子宮口をぐりぐりと押している。
ルプスレギナは腰だけ浮かせ、上半身はベッドに沈んでいた。
顔をシーツに埋めると呼吸が苦しいので、何とか横を向いている。
そこへ、男の顔が近付いてきた。
「ルプーの中は最高だ。とても素晴らしいよ。こんなにいいセックスはしたことがない」
「ほ、ほんとう? ルプーのおまんこ、きもち、いい? ……あう゛っ!」
「本当さ」
無論の事、アルベド様は別勘定である。
「で、でも……、わたし、くるしくて」
「嘘言うな」
「っ!! うそなんかじゃ…………」
言下に否定され、けども即座に反論することが出来なかった。
苦しいのは本当だ。苦しさから逃れるために一生の恥を覚悟したほど。
しかし、膣に逸物をねじ込まれ、ごりごりと中を抉られるのは経験にない新しい感覚。
戦闘メイド「プレアデス」の次女であるルプスレギナは、痛みにも苦しみにも強い。痛がっていては戦闘など出来ないからだ。
ルプスレギナは人狼であっても、人と同じで状況に最適化する。つまりは慣れる。けれど、そこへ快感があるとどうなるか。苦しさと快感は混じり合わず、それぞれを強調してしまう。
喉が乾いているのに飲み物がワインしかないのと同じだ。乾きを癒すためにワインを飲めば、一層喉が乾いてしまう。しかし、ワインが喉を通っている瞬間だけは乾きを忘れることが出来る。
違うのは、強制されていること。
苦しさと快感を自分の意志に寄らず強いられている。
「う゛っ! う゛あぁっ! ああんっ! あんっ! あ゛っ、あ゛っ、あんっ、あんっ♡ ああん♡」
「良い声で鳴くじゃないか」
「そんな、ことっ……。んああああぁぁんっ! あ゛ぐぅううぅ! おなか、くるしくてぇ! はあんっ♡ やあああぁああん! らめぇ!! おかひくなりゅうぅううぅ♡」
ついには腰が砕けた。
下腹をベッドに着けないようずっと膝を立てていたのに、今や股を大きく開いてベッドに全身を沈めてしまった。
上には男が肌を合わせて覆い被さり、容赦なく腰を打ちつける。
ぱんぱんと乾いた音が小気味よいリズムで鳴り響き、ルプスレギナの尻肉が波打つ。尻を叩く音はルプスレギナの嬌声にかき消されている。
きつきつになっているルプスレギナの膣からは、膣圧で押し出されるのと逸物で掻き出されるのとで、泡だった愛液が溢れ続けている。
「そろそろ抜いてやろう」
「……えっ」
イき続けているのか苦しさに喘いでいるのか、朦朧としてきたルプスレギナに福音が降りてきた。
膣内に感じる逸物は、さっきからずっと膨らみっぱなしで、射精直前の緊張がずっと続いている。それなのに、出されていない。
どうしてだろうと思う余裕はなく、圧倒的な男の力に翻弄されるきりだった。
「抜ける準備が出来たんだよ」
真っ赤な嘘である。
抜こうと思えば、ディルドを突っ込んで熱々になった頃には抜けたはずだった。
ようやく抜こうと思ったのは、飽きてきたのだ。
きつきつで熱々のルプーまんこはとても好いのだが、キツすぎるせいか快感は強いのに射精に至らない。
やはり出すには包み込むような柔らかさが必要なのだろう。
きつさで言えばシャルティアもきついので、もしかしたら上からの圧力だけが強いのが悪いのかも知れない。体位をわんわんから正常位に変えれば行けるかもだが面倒である。
ご馳走にスパイスは風味が変わって食欲を誘うが、下手な工夫はしないで普通に食べるのが一番と言うことか。
「アナルスティックを入れたときみたいに力んで尻の穴を広げてみろ」
「は……、はい。んうぅ……!」
腰を上げさせもう一度わんわんポーズをとらせてから、密着させていた体を離した。そこまでするなら逸物も抜いた方がいいだろうに、挿入したままだ。
ルプスレギナが顔を真っ赤にして息むと、肛門が広がってきた。
リングを引っ張ってやると、内側に詰まっている白いアナルスティックが褐色のアナルの奥に現れる。
アナルスティックが膨張した直後は指二本分しか広がらなかった。今はそれより広い。三本に届く。入ってるアナルスティックは更にその倍。
「こ、これで、どうする……ですか?」
「引っ張るんだ」
「そんなことしたら……、キャウン!! ……お尻、叩かないで……ください」
「せっかく広げた尻の穴が閉じちゃったぞ。大丈夫、俺を信じろ。裂けたりしない。ちゃんと抜けるさ」
「本当、ですか?」
「本当だ。俺を信じろ。俺もルプーを信じる。ルプーなら出来る。俺が信じるルプーを、ルプーも信じるんだ!」
「は、……はい! 頑張ります!」
しかし、尻の穴を広げるのを頑張るのだ。
「ん~~~~~~~~~~~っっっ!!!」
ルプスレギナが息む。男はリングを引っ張る。
限界まで皺が伸ばされ切った肛門から、白く丸いものが出てくる。
狭い穴を通る風船のようなもの。外に顔を出したアナルスティックが少しずつ大きくなっていく。
出口にして入り口には強い圧力がかかっている。ルプスレギナは必死に耐えた。
「はふうううぅぅ…………」
半分抜ければ後は早い。
ルプスレギナの尻穴から、丸くて白いアナルスティックが生み出された。
「……出た。出ました、よね? でも……まだ……?」
「あと二つ残ってる」
「二つも…………」
アナルスティックには括れが二ヶ所ある。
ただの丸棒ではなく、分割されたそれぞれが独立して膨らむようになっている。
「一つ出せたなら後は簡単だ。同じ事を二回繰り返すだけでいい。ルプーなら出来る。最後まで油断せず頑張るんだ!」
「はい!」
いいお返事であった。
二つ目も同じ要領でルプスレギナの尻穴から産み落とされる。
抜けたときのルプスレギナの声は、安堵と解放と快感と、何とも言えずに緩みきって気持ちよさそうであった。
「……え?」
そして、最後の一つ。
尻の触り方が変わったことに、ルプスレギナは怪訝に思って振り返った。
一つ目と二つ目は、親指を尻の割れ目に差し入れて、肛門を広げる手助けをしてくれた。
しかし今度は、尻肉全体を鷲掴みしている。まるで、押さえつけるような触り方。
「最後だ。最後の試練をやり通して見せろ!」
「え……、まさか、ゆっくり、まって! ダメやめて!!」
挿入したままだ。
ルプスレギナの腰をさらに折らせて尻を上に突き上げさせ、男は体を後ろへ反らす。
尻肉をしっかりと押さえつけ、リングを引く右手に力を込めて、
「きゃいいいいいいいいいいぃいぃぃいいいいいいいぃぃいん!!!!!」
力の限り引っ張った。
アナルスティックは変形しきる前に引きずり出され、抜けきるときはじゅっぽんと快音を響かせた。
ルプスレギナは鳴いた。
精神が肉体から弾き飛ばされたような解放感。
ルプスレギナは世界の支配者だった。指一本自由に出来なかったさっきとは真逆で、何もかもが自由の世界。
精神が抜けた肉体は弛緩しきっている。
だらしなく開いた口からは涎を垂らしている。膀胱も緩んでいる。ちょろちょろと熱い液体が太股を伝ってシーツに色づく染みを作る。
何もかもが自由だった。
気持ちいいだけと思っていたセックスで、こんな境地に至れるとは一度も思ったことがない。
こんな経験をしてしまえば、神官から賢者にクラスアップしてしまうかも知れない。
「はうっ!?」
精神が肉体から解き放れようと、肉体と精神は不可分なもの。
肉体の刺激で、ルプスレギナは遠い世界から帰ってきた。
「あんっ♡ お尻……、入ってるっす♡ イったばかりなんすからちょっと手加減して、あんっ♡ やんっ♡ やぁあん♡ お尻でぬぷぬぷって♡」
アナルスティックを引き抜いた直後のルプスレギナは、尻穴がぽっかりと開いていた。
入れたことがない穴が開いていれば入れたくなるのが男の性。
熱々のおまんこから逸物をずるりと引き抜き、アナルが閉じきらない内にねじ込んだ。
ぱあんと尻肉を打つ音を響かせて一息で根本まで。
膣と違って、アナルは奥に壁がない。ルプスレギナの脇から手を入れて肩を引き寄せるように抱え込み、尻穴の一番奥まで制覇するつもりで貫いていく。
「お尻初めてなのにっ、気持ちいいっすよぉ♡ ルプーのお尻におにーさんのちんちん入ってるぅ♡ ……あっ、う゛っ、う゛っ、ああんっ♡ ……あはっ♡」
「ルプーはアナルも最高だよ」
「えへへ♡ ……あはぁんっ! おにーさんのちんこも最高っす♡ んっ、あ゛っ、あぅんっ♡」
膨張したアナルスティックは勃起した逸物より太くて大きい。
ディルドの隣に放られたそれは拳大の水風船を三つ繋げたような形をして、ローションだかルプスレギナの腸液だかで濡れている。
そんなもので広げられたルプスレギナの穴にとって、男の逸物が長くて大きくても余裕を持って受け入れることが出来た。
入りっぱなしだったアナルスティックと違って、出入りしているのがとても好い。
逸物はルプスレギナのルプスレギナ汁でぬるぬるで、尻の穴は効果抜群のローションでぬるぬるだ。太い逸物で広げられたアナルは、ぬぷぬぷと滑らかに逸物を受け入れて、抜けるときもスムーズだ。
入ってくるのが気持ちよければ、抜けていくときも気持ちいい。快感に加えて爽快ですらある。
「あむっ、ちゅうぅぅっ……♡ あんっ♡ らめ、キスもっとぉ……、ちゅっちゅっ、れろ……、ちゅるるっ♡ んふぅ……、ぷはっ♡ あむっ……、あんっ♡」
体を捻ってキスをねだり、キスをしながらアナルを抉られている。
ベッドに沈んでいた体は両手両膝を立ててわんわんポーズに戻り、尻を打たれる度にたわわな乳房がぷるんと揺れる。
「あんっ! おっぱいぃ♡ やぁん、乳首引っ張っちゃダメっすよぉ♡ う゛っ、あああんっ♡ あっ、やっ、またっ! イくぅ! お尻でイっちゃうぅぅう♡」
尻穴で逸物を扱き続ける内に、ルプスレギナの余裕がなくなってきた。
シーツをぎゅっと掴んで顎を上げ、鳴き声がより甘く、より高くなる。
男の手はルプスレギナの括れた腰を掴んで腰を打ちつける。
ペースが速くなり、二人の汗が散っている。
ルプスレギナはそろそろだと思って、快感に悶えながらも振り向いた。
愛しい男の顔は凛々しくて、男らしくて、逞しくて、子宮に来る。
くっ、と男の顔が僅かに歪んだとき、ルプスレギナは男の表情を見て、犯されている尻穴が気持ちよくて、達してしまった。
「ああああぁ~~~~~~っ!! お尻で……、お尻でイってるっすよぉ♡ ルプーのお尻がぁ……、イかされちゃったっす♡ おにーさんもイっちゃったっすよね? お尻の穴だけど、ちんちんピクピクしてるのわかっるっす♡」
キツキツ熱々おまんこで温まっていた逸物は、ルプスレギナの情熱的なアナルで扱かれて射精した。
これでもかと貫いた一番深いところで、どぴゅどぴゅと熱い精液を放っている。
「すご……。ちんちんすごいっす♡ まだピクピクしてて、出てるんすよね? ルプーのお尻で精液出してるんすよね? 量、すごいっす。おまんこの時より多い気がするっすよ♡ ルプーのお尻が、今度はおにーさんの精液でパンパンになっちゃうっす♡」
きつきつでたっぷり扱いたのに出せなかったからか尻穴に放った量は、ルプスレギナ相手だと一番多かった。
「ああ、最高だった。……って、……………………おい」
「なんすか? ……………………………………あ。これちがくてホントちがくてさっきあれ出したとき油断したのが続いちゃって……、ダメ、止まって! ……なんで止まらないんすか!? これホントに違うんすからぁぁ!! やだあぁぁぁああああぁっ!!!!」
ルプスレギナの股間から、しゃーっと音が鳴っている。ちょっとだけ色がついてちょっとだけ臭いがあって、ルプスレギナの体温と同じくらい熱い液体が筋となって吹き出ている。
潮吹きではない。そーいうプレイではなかった。
ルプスレギナの言うさっきあれ出した時の油断とは、アナルスティックを引っ張り出した時に太股をちょろちょろと濡らした熱い液体のこと。
ルプスレギナは、尻穴で達して、おしっこを漏らしてしまった。
「……俺も出してやるよ」
「え? あ? ああ!? なに、してるんすかぁ……! やあぁ……、ホントにお腹パンパンになっちゃうっすよぉ……! ううぅ……、あったかいっす……」
ルプスレギナに倣って、男も放尿した。
尻の穴へ挿入したまま。
アナルスティックの排出で広がり、太い逸物が何度も出入りしてこなれてきてもアナルの入り口は締まっているのが常態である。
ちょろちょろと出はしたものの、全部は出きらない。
中で出せるだけ出して、引き抜いた。ぬるりと引き抜かれた時、ルプスレギナは良い声で鳴いた。
まだ出きってないなルプー嫌だったらいいんだけど。……そんなのイヤに決まってるっす何言っちゃってんすか! ソリュシャンはいつもしてくれるんだでもルプーが嫌なら無理には言わないよ。ソーちゃんが……仕方ないっすねこれっきりっすよ? 狙いが外れるとあれだから先っちょだけ咥えてくれ。……わかったっすよ……ほうっふあ? それでいい出すぞ。
ちょっとだけ険しい顔を作ったりもしたけれど目は愛欲に潤み、顔は服従の悦びに緩んでいる。
ある程度は出したようで勢いは弱かったし量も少ない。それでも、何度も飲まされてきた精液よりは多かった。
ルプスレギナは口の中に出されるなり喉を鳴らして飲み込んだ。
勢いが弱くなってくると舌で味わう余裕が出来た。精液と違って粘りけがなく、さらさらとしている。汗に似た独特の塩気がある。精液が熱いなら、こちらは温かい。
ルプスレギナは、射精して固さを失いつつあった逸物を咥えていた。
尿道口から出てくるのは精液ではない。さらさらとして温かい液体は、ルプスレギナがお漏らししてしまったのと同じ液体。
尻の穴に続いて、口の中へ放尿された。
「んっ……んっ……、こく、こく……、んっ……。あむぅ……れろれろ……ちゅぷ、ちゅぷぷ……んむっ……」
最後の一滴まで飲み干しても、ルプスレギナの口は離れない。
尿道に残った精液は尻の穴の中へ小便と一緒に出されているので、お掃除フェラとは違う。
吸いながらきちんと舌を使って頭を振って、萎えてきた逸物へ力を与えるのは、前戯のためのフェラチオ。
「あはっ♡ おにーさんのちんちんがまた大きくなってきたっす♡」
しゅっしゅと手を使いながら、ルプスレギナらしい快活な笑みを浮かべた。
上目遣いに男を見上げ、舌なめずりしてから亀頭にキスをする。
逞しくなってきた逸物にちゅっちゅとキスを送って二回戦の鐘が脳内で鳴った時である。
ドンドン! と激しくドアが叩かれた。
ルプスレギナの部屋をノックできるのは、ソリュシャンとここにいる男を除けば、ナザリックから出張してきているメイドか、はたまた帝都の屋敷にお越しになった守護者以上の方々か。
最後の方々は不定期にいらっしゃるので何とも言えないが、ソリュシャンやメイド達が乱暴にドアを叩いたことは一度もない。
二人は何だろうと顔を見合わせ、とりあえずは部屋の主であるルプスレギナが応える前に、部屋の外から声を掛けられた。
『ルプスレギナ様いらっしゃいますか!? ソリュシャン様がお呼びです。大至急いらしてください!』
シクススの声だった。
シクススが声を荒げ、大至急と言う。
ますますもって二人は訳がわからず首を傾げ、
『いらっしゃらないのですか? ドアを開けてもよろしいでしょうか? お返事がなければ不躾ながら失礼いたします。在室していらっしゃらないことを確認するためでございます。……それでは失礼いたします』
カチャカチャと鳴っている。
外から鍵を開けているようだ。
今入られるととても不味い。
「いる! いるっすよ! すぐ行くからちょっと待って欲しいっす!」
『いらっしゃるのでしたら大至急お越しください。もう一度申し上げます。大至急お越しください』
ベッドの二人はまたも顔を見合わせた。
「……行ってらっしゃい」
「うぅ……、お風呂入ってからにしたいっす」
「大至急だそうだ。急げ、頑張れ!」
「…………おにーさんのせいっすからね!」
▼ ▼ ▼ ▼
「どーいう状況っすか?」
「ルプー遅い!」
異様な状況だった。
部屋には呼び出したソリュシャンと、ソリュシャン専従メイドのシェーダがいる。壁際には険しい顔をしたジュネが。
ルプスレギナを呼びにきたシクススはシェーダの隣に並んだ。
そして、表情を落としたソリュシャンの下に、ミラ。
ミラは床の上にひれ伏していた。
頭を深く下げ、顔が床にめり込むほどになっているのは、頭の上にソリュシャンの足が乗っているから。
「何があったか知らないっすけど、ミラはおにーさんの部下ってことになってるんすよ? あんまり苛めると怒られるんじゃないんすか?」
「お兄様の行方がわからなくなったわ」
「…………へ?」
意外な言葉を聞かされて、ルプスレギナは間抜けな声で聞き返した。
呼び出された時のシクススの剣幕や、ソリュシャンの厳しい態度からただ事ではないと思っていたのに意表を突かれ、緊張が緩んでしまった。
お尻の中には色々出されたものがたぷたぷしているのだ。
出してく時間がないだろう? と言うことでアナルプラグで栓をされているのが幸いした。
もしもしていなかったら、ちょっぴり出てきてしまったかも知れない。
「行方不明ってどういうことっすか?」
「説明しなさい」
「う゛ぁい」
ソリュシャンの足の下で、ぬかるんでくぐもった声がなった。
「ほひゅひんさまあひろからぱしゃにおのりになりまひた」
とても聞きづらいミラの言葉をわかりやすくすると、
ご主人様は皇城から馬車に乗った。道中ずっと無言でいたのは珍しいことだったが休んでいると考えた。ところが、屋敷に着いて馬車の扉を開くと中は無人。急いで来た道を戻り探したが見つからず。ご主人様が行方をくらませた事に心当たりがあった。皇帝と会話しているときにご主人様の命令より自分の役目を優先してしまった。その事を不快に思われたと思われる。ソリュシャン様に思い当たることを報告した。己の責務を果たせなかった罪の重さを教えていただいている。
「つまり、おにーさんはミラに怒ってどっか行っちゃったってことっすか?」
「……わからないわ。お兄様がアルベド様を裏切るとは思えない。ナザリックから……、私たちから離れることは絶対にないはずよ。いずれお戻りになると信じてるわ。でも……。何か不測の事態が起こっていたら……。人手を使って探して良いものかどうかもわからない。ルプー、どうすればいいと思う?」
「んー……。もしもおにーさんが本気で隠れたら絶対見つからないんじゃないっすかね? 王都で暮らしてたとき、私にも捕まえられないとか言ってたし」
「お兄様はご自分の意志で行方をくらませたという事!? お戻りになるわよね!?」
「いやそんなの決まってるじゃないっすか」
戻るも何も、さっきまで一緒にいたのだ。
まさかあれが幻覚なわけがない。
今もお腹はたぷたぷしてるし、栓もしている。
「お戻りにならなかったら……、死ぬだけじゃ済まさないわ! 千年掛けて溶かしてやる!!」
足に体重を掛け、踏みのめす。足下から赤い液体が広がりつつあった。
「ちょっちょっとソーちゃん足上げるっすよ! それ以上はまずいっす!」
「この女のせいでお兄様が行方知れずになったのよ!」
「それはないっすから。おにーさんがそんなんで怒るわけないっすよ」
「そうだぞ。ミラは真面目だっただけで怒る理由がないだろうが」
「ルプーもお兄様も黙ってて! そうじゃないとしても考えられるのは………………お兄様!?」
ソリュシャンの目がまん丸になった。
メイドたちやジュネは、目に加えて口も丸い。ぽかんとだらしなく開いている。
ルプスレギナと違って、体をちょっと身綺麗にしてたので遅くなったのだ。
「こひゅひんはま!!」
美顔を血に染めたミラが顔を上げる。
額には少々の擦過傷。鼻は潰れて平坦になっており、発音の不確かさから歯も幾本か折れているかも知れない。
「ちょっと馬車から抜け出ただけで、どうしてこんなことになるんだ」
春風駘蕩の若旦那様が、ちょっぴり厳しい声で言った。
「それは……お兄様はご自分の身分を軽んじています! お兄様はアルベド様の相談役なんです。ナザリックにおいてどのような立場にあるか自覚なさってください。なのにミラはお兄様の言葉を……」
お兄様がソリュシャンを見る目は白い。
ソリュシャンが都合の悪いことを誤魔化そうと、話の筋をねじ曲げているのがわかるからだ。
「だから、ミラは真面目だったってだけだろう。怒るにしたって、怒る前にシャルティア様の所に返すからやっぱり怒ったりしないだろう」
血塗れのミラが立ち上がるのを手伝うのは出来た事だろうと思うのに、何故か空気が凍ってしまった。
喜びに目に涙を浮かべていたミラなどは凍り付いたように動かない。
「……お兄様は、シャルティア様の元へ帰されたミラがどうなるか承知していらっしゃいますよね?」
「あのなあ、ソリュシャン」
呆れたように言った。
「シャルティア様はシャルティア様でも階層守護者でいらっしゃる。そのシャルティア様が為さる事にあれこれ言えると思うか? いくらシャルティア様だったとしても、それは僭越が過ぎると言うものだ」
「それは……その通りですが……」
その通りだが、そうではないのだ。
今でこそシモベを大事にするようになったシャルティアだが、少し前までは気侭に首を飛ばしていた。物理的に。
そのシャルティアへ、シャルティアが遣わしたシモベを使えないから返すと言われたらどうなるか。
よくも恥をかかせてくれたな!
絶対にこうなる。アインズ様のお言葉があってもこうなる。間違っても大事に扱ったりしない。
たとえそれがヴァンパイアブライドにて最強のミラであっても同じだ。
シャルティアにとって、ヴァンパイアブライドの最強と最弱の差は誤差に過ぎないのだから。
「まったく。こんな血だらけになって、可哀想に」
凍り付いていたミラだが、手を貸して立たせてやれば自分の足で立てた。
顔は酷いことになっていても、体の方は大丈夫なようだ。
「ルプー、回復」
「はいっす」
ミラが再度凍り付く。
「ちょまーーーーっ!!」
お嬢様モードをかなぐり捨てて、ミラの命を救ったのはソリュシャンだった。
「ミラはヴァンパイアブライドですアンデッドです! 回復魔法なんて掛けたらダメージにしかなりません! ルプーもはいじゃないでしょう!」
様々な耐性を持つアンデッドは、回復魔法でダメージを負ってしまうのだ。
それが高位の神官であるルプスレギナの回復魔法なら致命傷どころか消滅に直結しかねない。
「それじゃ仕方ないか」
「ほ、ほひゅひんさま? あぅっ!?」
ご主人様は、ミラの潰れた鼻に口を付けた。
鼻からこぼれる血をじゅるじゅると吸い、切れた唇に口を付ける。
舌で口内を探ると、鋭い牙がぐらついていた。これでは使えない。
鋭い方が痛くないので良かったのだが、使えないでは仕方ない。自分の歯で舌を噛み切り、再度ミラの口へ差し入れた。
「!!!!!」
シャルティアですら酩酊してしまう強い血である。
ジュネは唇に擦り付けられた血を舐めただけで意識を飛ばした。
それを、直飲み。
マウスツーマウスで。
潰れた鼻は瞬く間に復元し、ぐらついた牙もしっかりと根を張る。
ミラは、心も体も魂も、ご主人様に絡め捕られた。
薄れゆく意識の中で、アインズ様に、シャルティア様に、何度か遠くから拝見した事がある偉大なる翼王ペロロンチーノ様に懸けて、ご主人様へ絶対の忠誠を誓った。
ルプスレギナと、ついでにミラも、わからされてしまったのだ。