※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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私のものであなたのもの ▽アルベド♯19

 セバスに呼ばれたのは僥倖だった。そのおかげで、今日は暗くなるまでユリと過ごすことが出来ていた。

 ユリとは、パイズリをして、後背位でして、正常位でして、パイズリからの騎乗位、背面座位から背面立位、対面立位から対面座位、シャワールームではアナルを楽しみ最後は口に出した。やはり黒髪おっぱいは素晴らしい。

 ジュネの存在も大いに貢献している。ジュネは一言で言って名器。二言で言って凄い名器。ジュネのおかげで、心地よく包まれていても耐えることが出来るようになっていた。

 

 アルベドは至高の名器であることに加え、本心から恋をして愛して欲しいと言われたのだ。暴発しないわけがない。事ある毎にジュネとしていなければ、日中ユリとやりまくっていなければ、アルベドに挿入してから三擦り半で出してしまったことだろう。

 そんな事を思っていると、歓びに潤んでいたアルベドの目が鋭い光を放った。

 

「今、他の女のことを考えてたわね?」

 

 アルベドに限らず、女と言うものは男の急所を見抜く超能力を備えている。

 

「アルベドが素晴らしい女性だってことを改めて感じてたんだよ」

「……本当?」

「本当さ」

「それならいいわ。……ねぇ、動いて?」

 

 甘えた声で言う。

 

「動いてください、だろう?」

「はい……。動いてください。アルベドのおまんこを逞しいおちんぽでいっぱいかき混ぜてください♡」

 

 挿入しても、精液を受け入れない限りエンゲージリボンは効果を発揮し続ける。

 アルベドは体を動かせない代わりに、動かせる部分で男を締め付けた。

 

 

 

 

 

 

「あんっ……、こんなセックス初めてです。動いてないのに中で動いてるのがわかります。おちんぽの形も大きさも、私の中ではっきりと感じ取れます♡」

 

 アルベドとの会話で時間を稼ぎ、慣らしはしてもやはり名器。激しく動いてしまえばすぐに出してしまう予感があった。

 出してしまえばアルベドは自由になる。すると、攻守が逆転してしまうのだ。

 少女のような憧憬を美顔に浮かべて恋と愛を歌ったのだから、厳罰はないと思われる。思いたい。しかしペナルティなしと言うこともないだろう。当面の間はセックスをさせてくれない可能性もある。

 そうなってしまった時を覚悟して、これが最後とじっくり楽しみたい。

 ゆえに、腰の動きは非常に緩やか。

 逸物はアルベドへ深く刺さったまま、絶妙な力加減で膣内を刺激する。

 

「こんなセックスをしてやるのはアルベドだけだ」

「私だけ……♡ 私もセックスをするのはあなただけです。私のおまんこにおちんぽを入れていいのはあなただけ。アルベドのおまんこはあなた専用のおまんこなんです♡」

 

 エンゲージリボンはセックスに関するものへは効果が及ばない。

 アルベドの膣肉は逸物に隙間なく絡みつき、肉ひだが艶めかしく蠕動する。まるで無数の舌に舐められているかのよう。その上、淫肉は舌よりも柔らかく、滑らかだ。

 引きずり込まれ、溶けていく錯覚すら覚える。

 

「他に俺だけなのは?」

「全部です! お尻の穴も、お口も、おっぱいも、アルベドの体は全部あなた専用です。もうあなたなしではいられません。あなたの体で悦んで、あなたを悦ばせるためにアルベドの体は存在しています。……あ♡」

 

 ユリに好評だった手繋ぎセックス。

 アルベドの両手に手のひらを合わせ、指の股に指を入れきゅっと握ってやる。アルベドからも、とても弱々しい力で握り返してきた。

 弱い力は儚く、健気に思え、アルベドが一層愛おしく感じる。

 

「あっ……、あっ……、あんっ、ちゅうっ……。私の唇はあなたにキスするためだけに、あむっ……ちゅるる……、じゅる……」

 

 挿入しながらのキスも王道。

 特にアルベドはソリュシャン以上に唾を飲まされるのが好きだし、さっきは大量にアルベド汁を分泌して喉が乾いている。注がれる唾を喉を鳴らして飲み込み、もっともっととねだるように強く吸う。

 唇が離れた時は舌を伸ばしていて、そんな自分をはしたなく思ったのか、はにかんで下唇を噛んだ。

 

「アルベドは美しいだけじゃない。とても可愛いよ」

「あなたも……素敵です。あなたより美しい男はいないと皆言ってます。私もそう思っています。あなたに会えて良かった。あなたに処女をあげられて良かった。あなたと愛し合えて、幸せです♡ これからもずっと、私を幸せにしてくださいね?」

 

 得られないかも知れないものがある。

 しかし、確実に得たものもある。

 愛しい男に抱かれて、アルベドは嘘偽りなく、幸せを実感していた。

 

「あなたが好き。愛してるの! どこにも行かないで。ずっと私の傍にいて……」

 

 幸せだからこそ、失う事を想像して恐怖する。

 数ヶ月前は、アインズ様への忠誠を示すためにこの男の命に手を掛けた。命を奪うことが出来た。もう出来ない。

 もしも同じ事が起こったら、自身の能力と権限を最大限に振るって何としても回避する。回避できなかったら、仕方ない。出来ないことをやれと言われても出来るわけがない。アインズ様がアインズ・ウール・ゴウンのギルドメンバーの帰還を願っても叶わなかったように、自身の力が及ばないことはどうやっても出来ないのだから。

 しかし、彼が自分から離れてしまったら。

 それは自分の力が及ばないことだ。愛されてる実感はあるけれど、未来はいつだって不確定。そして男の過去が、不安要素を覗かせる。

 

「何度も言ってきたし、アルベドも感じてるだろう? 俺はアルベドを愛してる。どこにも行かないよ」

「本当に?」

「本当だ」

「…………それくらいわかっていました。でも、女はわかっていても言葉で伝えて欲しいのです。これから何回も何万回も伝えてください♡」

「愛してる」

「私も♡ あなたを愛しています♡」

 

 心も体も溶け合っていくようだった。

 愛を伝えられる度に、伝える度に、アルベドの女は悦んで男を締め付ける。

 心と体の欠けた部分が埋められて癒されて、満たされていく。

 

「あっ……、あっ♡ あんっ……、ああんっ、おちんぽ、いいですぅ♡」

 

 膣壁を緩やかに擦っていた逸物が、段々とストロークを長くしてきた。子宮口に触れていた亀頭が抜けきる寸前まで引かれ、また奥に帰ってくる。

 男の動きに同期して、引き抜かれる時は締め付け、戻ってくる時は柔らかく受け入れる。完全に無意識の締め付けは、サキュバスにとって呼吸も同然。

 

 アルベドの顔が愛欲に蕩けて、可愛い声で鳴き始めた。

 

「あっ、あっ、はあん! ……まっ、またイっちゃいました♡ ずっと気持ちよくて、おまんこも、わたしも、すごくしあわせです♡ おちんぽが入ってるだけで満たされてます。アルベドのおまんこはあなた専用だから、わたしを幸せに出来るのはあなただけなの♡」

「俺も幸せだよ。前に言ったのを覚えてるかな? アルベドの胸の中で死にたいって。アルベドを抱いてる時以上の幸福はどこにも存在しない」

「ダメよ! それなら私が言ったことも覚えてる? 私をおいて逝かないでって。私を独りにしないで! ずっと傍にいて。私を……愛して」

「!?」

 

 消え入るようなアルベドの告白は胸を打ち、それ以上に驚かされたのは手をぎゅっと握られたから。

 アルベドはエンゲージリボンで動きを封じられているはず。手は握れるにせよ、先ほど感じた力はとても弱々しいものだった。

 

「あなたが好きなの……♡」

 

 涙を流して、健気に笑みを浮かべて、アルベドは想いを告げる。

 自分の言葉に感極まり、胸も子宮もきゅんと来て、数え切れないほど達してしまった回数にまた一つ加えた。

 視界が白く染まって男の存在しかわからなくなる。無意識に男の体を抱きしめた。

 逸物を根元まで咥えている膣が痙攣したように小刻みに震え、膣壁は注がれる精液を子宮へ送るために蠕動する。

 それが耐えに耐えていた男へ射精を促した。

 子宮口に密着した尿道口からどぴゅぴゅと熱い精液を吐き出し、アルベドの膣内を満たした。

 

「あ……、出てる♡ 私のおまんこであっついおちんぽミルクが出てるのを感じるわ。私がイっちゃったのと一緒にあなたもイったのね。うれしい♡」

 

 

 

 

 

 

 精液を受け入れて、完全に自由を取り戻したアルベドの腕が動く。たとえ縊り殺されるとしても、男は避けようとはしなかったろう。

 アルベドは男の頭をかき抱いて、自分の首筋に押し付けた。

 

「ねぇ……、教えて」

 

 アルベドの視界に映るのは、落ち着いた色彩で彩られたベッドの天蓋。

 男の熱を全身で感じながら、けども互いの顔は見えないまま。

 

「あなたはあの女も愛していたの?」

「あの女? …………まさか、アルベドと出会う前の?」

「そう。その女のこと。どう思っているの?」

 

 自分の男があの女を思い出している顔を、アルベドは見たくなかった。

 

「どうしてそんな事を?」

「だって……。男と女の愛には性欲が絶対に必要って言ったのはあなたよ。あの女はあなたと何回もセックスしていてるんですもの。気にならない方がおかしいわ」

 

 始めは全く気に留めなかった。

 気になりだしてからは努めて忘れようとした。

 気になって仕方なくなったら聞けなくなっていた。望む答えでなかったら、醜い嫉妬とわかっていても彼に八つ当たりしてしまったかも知れない。

 今なら、もう大丈夫。自分が一番愛されている確信がある。

 仮に、万が一にでもあり得ないだろうが仮に、もしもあの女を愛してるとか言ったら、その時は自分の方へ心を向けさせればいい。今の自分になら出来る自信がある。だって、これほどまでに彼を愛しているのだから。

 

「……実に忌まわしいが体の相性は良かった、と思う。でもそれだけだ」

「本当にそれだけ?」

「囚われていた俺には他に選択肢がなかった。あの女を抱くか、死ぬか。俺は死にたくなかったよ」

「それなら今はどう思ってるの?」

 

 顔が見えなくても、男が表情を歪めたのをアルベドは感じ取った。

 

 ラナーは己の顔を灼き、十余年も石の牢獄に閉じこめた女だ。思い出すだけで憎悪と嫌悪が滾ってくる。

 しかし憎悪だけを抱き続けるには、十余年は長すぎた。

 何百回も罵倒され、何百回も体を重ね、それ以上に言葉を交わしてきた。

 単に憎いだけとは言い切れない複雑な思いがある。

 

「今思うのは、ドレスの裾を踏んづけて転んで頭を打って死んで欲しい」

「………………は?」

 

 アルベドは思わず頭を上げた。

 男の顔は真面目そのもので、茶化している様には見えない。

 

「パンを喉に詰まらせて窒息死でもいい。風呂で溺れ死に……、いや、風呂よりも顔を洗ってるとき洗面器で溺れ死んで欲しい」

「死んで欲しいの? つまり殺したいと言うこと?」

 

 ラナーは王国の攻略が完了したら、守護者待遇でナザリックに受け入れることが決定している。

 しかし、彼がどうしてもラナーの死を望むのなら、アルベドは知恵を絞るつもりだ。

 

「それは違う。殺したいわけじゃなくて、死んで欲しい。もしもあれが誰かに殺されでもしたら、考えたくもないがおそらく憐れむ。あいつに憐れみなんて掛けたくない。あいつの間抜けで命を落とし、それを嘲笑ってやりたいんだ」

「…………」

 

 間違いなく嫌っていて好感は微塵も持ってないようだが、何かあれば憐れむと言う。しかし、憐れみなんて抱きたくないと言う。

 

「それなら、会いたい?」

「冗談だろう! 耳にしたくもない名前なんだ。まさかアルベドの目には俺がそう思ってるように見えるのか!?」

「ごめんなさい。聞いてみただけなの。……あなたに何回も抱かれた女だから」

「アルベドが俺に謝る必要はないよ。俺はいつだって、アルベドの全てを許すから。それに謝ると言うのなら」

「あっ……」

 

 抱き合って繋がったままだったが、男がアルベドから離れて居住まいを正した。

 アルベドも起き上がって足を崩した女の子座り。

 

「アルベド様への非礼をお詫びしなければならないのは私です。如何様な罰とて甘受いたします」

「もう様付けするの?」

「その場その時に合わせた言葉遣いと言うものがございましょう。アルベド様の涙は余りに清らかで美しく、拝見してしまった報いは私には想像もつきません」

 

 泣いてしまったことを思い出す。

 彼が言ってるのは何回目のことなのかわからない。

 いずれの涙であるにせよ、覚醒サキュバスにして守護者統括の己が軽々に見せて良いものではない。

 

「それなら……」

 

 赤い唇に人差し指をあて、んーーーっと考える

 思いついたのは、我ながら素晴らしいアイデアと思えた。

 

「私に愛してるって言いなさい。ただし、百万回」

「百万回の愛してる、でございますか?」

 

 『アルベド様を愛している』

 ゆっくり言ったとして一回につき三秒。休みなく言い続けて一時間に1,200回。寝ずに言い続けて一日で28,800回。ざっと三万回だとして、百万回に到達するには33日超。

 一ヶ月と少しだ。実現不可能と言う点に目を瞑れば。

 

「馬鹿なこと考えてるわね」

 

 さすがのアルベド様は何でもお見通しであった。

 

「あなたなら効用逓減(ていげん)がわかるでしょう? 続けて言うのは無効どころかマイナスよ」

 

 効用逓減、或いは限界効用逓減の法則。

 限界効用を簡単に言えばお金を使った時の満足度。逓減は次第に減っていくと言うこと。

 例えば、デスク・ドラゴニオの愛刀ティーゲルハッチのレプリカが手に入ればとても嬉しい。でも同じ物を二本もらってもそんなに嬉しくならない。三本目だと二本目より嬉しくない。百本もらったら邪魔になる。

 このように、何かを得たとき(厳密に言えば財を消費したとき)の満足度は、重ねるに連れて減っていく法則である。

 それと同じで、数回の愛してるならきっと嬉しいが、千回も続けて言われたらうんざりする。

 最大限の効用を発揮する適切な回数でなければいけないのである。

 

 アルベド様には毎日お会いできるわけではない。週に一度のお食事日にプラスアルファがあるとして、週二回とする。

 続けて言ってもカウントされないので、一度の逢瀬で言えるのは十回までとする。

 計算を簡易にするため一年を50週と数え、年に千回。

 百万回に到達するには千年掛かる。

 人間は千年も生きないのだ。

 

「まさか私を泣かせて、そのままで済むと思ってるわけじゃないでしょうね? 絶対に果たしなさい!」

「……かしこまりました」

 

 死ねなくなってしまった。

 しかし、そこのところは既にアウラが手を打っていたりする。

 

 呻くように答えた男を、アルベドは満足そうに見やった。

 左手を後ろについて、体を後ろへ傾ける。右手は髪を掻き揚げ背中へ流した。長い髪が汗ばんだ体に張り付き不快なのだ。

 アルベドはちょこんと女の子座りをしているけども、太股をぴったり合わせているわけではなくてやや開いている。

 上半身を後ろへ倒したから股間が覗いた。

 

「あ」

「…………………………え?」

 

 アルベドの僅かに開いた淫裂から、コプリと白い粘液が溢れた。

 今になって本気汁を垂らしているわけがない。ついさっき注がれた精液だ。

 精液を垂らしてしまったのを自覚したアルベドは、

 

「キャアアアァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!! あっち向いて早くこっち見ないで!!!」

 

 絶叫した。

 

 中出しされた精液をこぼしてしまうなんて、サキュバス的にあり得ない。絶対にあり得ない。そんな事があるわけがない。

 こんな事を同族に知られようものなら「……………………………………………………………………(数十秒から数分間の沈鬱で痛ましい凍えた絶句)。アルベドちゃんて…………、本当にサキュバス?」と言われかねない。

 言うなれば、フォーマルな晩餐会でフィンガーボールの水を飲んでしまうとか、ナイフとフォークの使い方がわからなくて手掴みをしてしまうとか、甚だしいマナー違反どころのレベルではない。

 人間に例えれば、口から飲んだ水が耳から噴き出るような、目を疑うけしてあり得ないであろう奇怪極まる事態である。

 それを、アルベドはしてしまった。

 初体験チャレンジでの騎乗位失敗を遙かに凌駕するアイデンティティ崩壊の危機!

 

 顔を真っ赤にしてベッドテーブルに駆け寄った。

 山と積まれたタオルを引ったくって股間を拭う。

 

(なんでなんでどうして!? わたしどうしちゃったの!? まさかわたしサキュバスじゃなくなっちゃった!? …………そうじゃないわよね。おまんこの中に残ってるおちんぽミルクはちゃんと吸収できてるし。……サキュバスの本能を忘れるほど彼の話に夢中だったと言うことなの? わたしはそんなに…………♡)

 

 精液を吸ったタオルに顔を埋め、すうはあと深呼吸する。

 ふと我に返り、水差しの水も使って股間やら太股やら下腹やらを大いに汚した淫液も綺麗に拭き取る。

 綺麗にしたらポーションが目に入った。

 挿入してもらう前に、100レベルで体力無限大のアルベドをして消耗するほどイき狂わされた。

 

 

 

 

 

 

「こっちに来なさい」

 

 アルベドの手には、封を開けたポーションが握られている。

 

「さっきのおちんぽミルクは……、量はちょっと……わからなかったけど……、薄かったわ!」

 

 ユリへ最後に出してから二時間以上経過したが、二時間ではこの男であってもフル装填には至らなかった。出すだけあったのを讃えるべきであろう。

 

「せっかくポーションがあるんだから飲みなさい。私が飲ませてあげるわ」

 

 アルベドは小瓶の液体を全て口に含み、一口分だけ飲み込む。

 下級ポーションを一口だけでは、100レベルのアルベドには大いに不足だ。

 けども、アルベドには目の前に最上級ポーションどころではない回復手段がある。

 

 アルベドは男へ抱きつき、豊かな乳房を男の胸板で柔らかく押しつぶす。

 唇を閉じたままキスをして、隙間なく唇を合わせたら薄く開く。

 抱きしめるのは男に任せ、アルベドの手は下がっていった。萎れていた逸物を両手で包み、ゆるゆると扱き続けると力を取り戻してきた。

 傷を癒すわけではなく、精力回復なら下級ポーションで事足りる。

 

「ん……ちゅ……、さっきはおまんこばかりだったから、色んなところを触って。私の体全部で、あなたの手と指が触れてない場所がないようにして」

 

 アルベドが逸物を扱いているなら、男の手はアルベドの尻を撫でている。

 両手で尻肉を鷲掴みにして弾力を楽しみ、ぎゅうと抱き寄せ自身の股間をアルベドの下腹に押し付ける。

 身長差がある二人で、長い逸物だ。先端はアルベドのへそを越えた。

 逞しさと熱さにアルベドは胸も股間も熱くして、自分の目で確かめたくなった。けどもその前に、男の首筋をじぃっと見つめる。

 シミも傷もおかしな痕も何もないのはポーションで回復されたから。

 

「はむっ……、ちゅうぅぅぅ…………!」

 

 変なマークがあったのと寸分違わぬ位置に唇をつけ、強く吸う。唇が離れると、最初にあったものよりも色濃い朱色が浮き出ていた。

 上書き完了である。

 成した仕事に満足したアルベドは小さく頷いた。

 

「あっ……、なにを?」

 

 尻を揉んでいた手が、アルベドの顎を持ち上げる。

 キスをするには角度が急で何をされるのかと思っていたら、自分がしたのと同じに男の唇が首筋に吸い付いてきた。

 

「あっ……♡」

 

 強く吸われている。

 体の一番敏感な部分を吸われているかのように、アルベドは身悶えしながら男の頭を強く抱いた。

 

「鏡はある?」

 

 生憎、ベッドテーブルに用意したプレイセットに鏡はない。

 男が足早にベッドから降りて、待たされることなく手鏡を持って戻ってきた。

 アルベドは自分で鏡を持ち、顔を反らして首筋を覗く。白い肌に、赤く鬱血した箇所があった。

 

 首筋へのキスマークだ。意味することは一つ。こんなものをつけて人前に出られるわけがない。

 けども幸いなことに、アルベドは常に首全体を覆うネックガードタイプの装身具を身に着けている。首筋にだったら幾らキスマークをつけられても困らない。

 首筋どころか、服に隠れる部分だったらどれだけつけてくれても大丈夫。

 上乳は困るけれど下乳なら大丈夫。お腹でもいいし、下腹でもいいし、内股でも問題ない。いつも着ているのはバックレスドレスなので背中は困る。尤も、背中だと鏡を二つ使わないと見えないので積極的にされたいところではない。

 

 自分の体につけられたキスマークを見ていると、名実ともに彼の物になったようで不思議な安心感があった。

 うっとり見つめている鏡に、男の顔が映った。今度は後ろから首筋に顔を埋めている。

 強く吸うではなく。ちゅっちゅと甘い口づけを何度も送り、長い黒髪を掻き揚げ露わにした耳にも口づけを。

 

(愛してる)

「!!!!!」

 

 突然の言葉に、ゾクゾクと来た。

 背筋を甘いしびれが走り、鏡を取り落とす。

 

「あっ……あっ……、わたしも……♡ あんっ……、おっぱいもいっぱいさわってぇ♡」

 

 尻を触られたのだから、胸を触られないわけにはいかない。

 乳房を包む男の手に自分の手を重ね、こうして欲しいと言わんばかりに揉み始めた。

 男は五指を大きく開いているので白い柔肉に指が埋まっている。けども指を開いているせいで、乳首には触れられていない。勃起した乳首へは、アルベドの指が伸びた。

 

 ぺたんと座ってしまったアルベドに合わせ、男もアルベドの真後ろで腰を下ろす。

 胸を揉みながら体を密着させ下腹を押し付け、それに応えるアルベドは尻を突きだし尻の割れ目に逸物を挟む。

 

「ポーションのおかげなの? おちんぽがさっきより熱くなってるわ」

「アルベドが魅力的だからだよ。アルベドを抱きたくてこうなってる」

「私もあなたに抱かれたい……。そう言えばさっき、私のことを犯し抜くとか言ってたわよね。ディルドで私を苛めてから、私をどんな風に犯すつもりだったの?」

「それは…………」

 

 聞くにつれて、アルベドの表情が変わっていった。

 甘く蕩けてきたのならどれほど良かったことか。

 美顔に浮かぶのは火のような怒り。

 

「あなたはそんな酷いことをするつもりだったの!?」

「!?」

 

 そう言われても、何が酷いのかわからなかった。

 

 予定としては、アルベドのアルベド汁を綺麗にしたら、まずは手コき。左右の手で一度ずつ。

 続いてはパイズリ。ユリとのプレイで加減を覚えたため、顔へ掛けないよう注意して乳内射精する。

 手、胸と下がっていくのだから次は股間。かと言って挿入してしまうとエンゲージリボンの効力が失われるため、素股。アルベドの太股をぴったり合わせたまま持ち上げて、割れ目と太股で逸物を擦ってもらう。もちろんちゃんと出す。胸と違って顔には掛からないだろうから下腹へ。

 そうしたらアルベドをひっくり返して、アルベド汁を綺麗にした時に装着させたアナルプラグを引き抜いて尻コき。尻の割れ目に挟んで扱くのだ。背中だったらどれだけ勢いよく飛んでも問題ない。黒翼に掛かってしまうかも知れないが後で風呂を使えばよいだろう。

 ここまで出したら精力の限界を迎えると思われる。

 一休みしてポーションを飲んで万全となったら、アルベドの欲しいところへ挿入するつもりだった。

 

「アナルプラグを使うのはいいわ。私もたまには入れることがあるし。許せないのは、私の色々なところにおちんぽミルクを掛ける事よ!」

 

 飲まされるのはいいが掛けられるのは駄目なのだろうか。

 

「私の体をおちんぽミルクまみれにするつもりだったのね? 私は泣いちゃうほどイカされておまんこに入れて欲しいのに入れてもらえなくて、それなのに身体中におちんぽミルクを掛けられて好い匂いがして舐めたいのに体を動かせないから舐められなくて…………。そんなの拷問よ! いえ、ここまでくると最早虐待ね!!」

「ぎゃ、虐待?」

 

 サキュバス的には酷い虐待になるのだ。

 

「したかった事を全部してあげるつもりだったけど、手もおっぱいもお尻でもしてあげないわ!」

「そ……そんな…………!」

 

 なんと情けない声と顔だろう。

 アルベドの心に飛来する奇妙な満足感は、勝利の喜びである。

 

「で、も……」

 

 怒りに取って代わった妖艶な笑みで、男をベッドに押し倒した。

 なお、広いベッドなのでアルベド汁で酷いことになってるエリアからは離れている。

 

「素股だったらしてあげるわ♡」

 

 男の下腹に腰を下ろす。

 綺麗にしたはずのアルベドはまたも潤って、アルベドが触れた部分を濡らしていく。

 

 口に手に胸に尻に、色々なプレイをしてきたが素股だけはしたことがない。

 アルベドはサキュバスとして、未経験のプレイをする義務があった。




ラナーの影がちょっとだけ見えてきました
あとちょっとです
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