挿入を伴わない性行為である素股は、男が動くか女が動くかによって大分違う。
男が動く場合、女の太股に挟ませて腰を使う。太股に挟めばいいので、前からだけでなく後ろからでも可能。
女が動く場合、必ずしも太股で挟むわけではない。体位は騎乗位一択。具体的にどのようなものであるかは、これからアルベドが実演する。
▽
素股をしたことがないアルベドだが、知識はある。挿入しないので難易度が低く、失敗の恐れはない。
上に乗って主導権を完全に握った余裕から、ふふと笑った。
「あなたのおちんぽがお尻にぶつかってるわ。さっき可愛がってくれたお礼に、今度は私がしてあげるわね♡」
「アルベドさま……」
アルベドは男の胸に両手をついて前傾姿勢となり、下腹につけた尻を後ろへ滑らせる。
意識して尻の割れ目を開き、硬くそそり立った逸物を挟んでやった。
軽く上下に腰を振ってから尚も後ろへ尻を滑らせて、あるタイミングでさっと上げる。
後ろへ押されていた逸物が勢いよく跳ね上がり、男の下腹を打った。
「あはっ、とっても元気よ♪ 大きくて硬くて、とっても逞しくて。こんなおちんぽを入れられちゃったら、他のどんなものを入れても満足出来なくなっちゃうわ」
「それは、入れても良いと言うことでしょうか?」
「ダメよ。素股って言ったでしょう? おまんこには入れてあげないけど、わたしのおまんこで好くしてあげる♡」
アルベドは上げた腰をゆっくり落とす。
騎乗位で挿入するなら位置や角度の調整が必要となるが、素股をするなら関係ない。目指すのは亀頭ではなく竿の部分。逸物は更に反って亀頭が男の顔を向き、竿にはアルベドの股間がぴったりと押し付けられた。
「入ってないのにおまんこでおちんぽを感じるなんて、なんだか不思議な体位ね? あなたから見えるかしら? 私のおまんこがくぱあって開いてるところに、あなたのおちんぽが挟まってるの」
「見えます。アルベド様の柔らかさが感じられます」
アルベドの言葉通りになっている。
本来は閉じているはずの淫裂が開いて、そこへ竿を挟んでいる。挿入するのが飲み込んでいるようなら、こちらは口を開いてついばんでいるように見えた。
女が上位で素股を行うときは、太股よりも割れ目を使って扱くのだ。
「動いてあげるわね」
「っ!!」
動き易いように両手を男の太股につき、腰を前後に滑らせ始めた。
アルベドの内側の肉が逸物の上を滑っていく。全体を包まれるのと違って、裏筋の敏感な部分を擦られる。割れ目が開いて逸物を咥えている情景も素晴らしい。
さすがのアルベドは数度の前後運動で慣れたようだ。両手をついて体を支える必要がなくなり、自由になった手は己の豊かな乳房を支え持ち、男の胸板をくすぐるように指先で撫でる。
「あなたのおちんぽに触れているだけで濡れてきちゃうの。エッチなおつゆがいっぱい出ちゃって、おちんぽにぬりぬりしちゃってるわ。ローションなんて使ってないのに滑りがこんなによくなっちゃって……♡」
逸物の根元から先端まで腰を滑らせる。
根元まで来たときは、押さえつけられていた逸物が起き上がってアルベドの下腹の前でそそり立つ。
先端まで来ると、くぱあと広がった割れ目が亀頭まで捉えて逸物全部がアルベドの淫裂に食べられたように思えた。再度現れた亀頭は濡れ光っている。
根元から先端まで、アルベドの愛液が塗り込まれた。
「うふふ、こうするのも気持ちいいでしょう?」
「……はい、気持ちいいです」
腰を下げ、下腹の前で逸物を立たせた。
反り返ろうとする逸物を手で押さえて自分の下腹に押し付け、指先であまやかに愛撫しながら割れ目を擦りつける。
食欲や性欲を第一とした口淫や挿入よりも淫らなことをしている気がして、アルベドの胸はときめいた。
逸物に擦りつけている肉芽は勃起して、膣口からは絶えず愛液を溢れさせている。入れたくなってしまう。
何度もいかされて中に出されていなければ、このまま入れてしまう確信があった。
幸いにも我慢が効いている。今は素股で出させるのがサキュバスのプライドだ。
「わたしのおっぱい触りたいの? いっぱい触っていいわよ♡」
横たわっている男が手を伸ばし、アルベドの乳房に触れた。
触りやすいように体を前に倒してやる。男の手が胸を掴んで、アルベドの体を支えているようだ。
もみもみと乳肉を味わってから、今度はきちんと乳首を摘まんだ。親指と中指で色づく突起を挟み、くりくりと弾力を楽しんでいる。
男が体を起こそうとしたので、アルベドはそっと止めた。
「ダメよ。あなたは寝てなさい。わたしのおっぱいは後で好きなだけ吸わせてあげるから」
「……わかりました」
「いい子ね。あなたのアルベドがいっぱいいっぱい気持ちよくしてあげる♡」
妖艶に笑って、腰をくねらせた。
前後の動きが激しくなり、淫裂に包まれた逸物がところどころで白くなってきたのは、塗りたくられた愛液が擦れて泡立っているから。
「気持ちよさそうな顔をしているわね。とっても可愛いわぁ♡ あなたが気持ちよくなってくれると私も感じちゃうのよ? おっぱいを触ってるからわかるでしょう? 乳首が真っ赤でこんなになっちゃってるんだもの。もっと強く摘まんでもいいのよ? 潰しちゃうくらい強くても平気だから」
お言葉に甘えて捻るように乳首を摘まむ。
シクススがされれば痛みを訴えたろうが、アルベドは上機嫌に舌なめずりをする。
それで閃いたらしい。
股間を逸物の根元まで下げて亀頭を上向かせる。アルベドの顔は下を向いて、突きだした唇から泡立つ唾ばぺちゃりと垂らされた。
狙い違わず唾は亀頭に落ちて、すぐさまアルベドの淫裂が塗り伸ばした。
「私のおつゆと唾でおちんぽがヌルヌルね。あなたのおちんぽもおつゆが出てるかしら? 私たちのエッチなおつゆで、おまんことおちんぽが溶けちゃったみたい♡」
「っ!」
男が呻いたのは、刺激が強くなったから。
アルベドが亀頭を飲み込むかどうかのところで動きを止め、小刻みに腰を動かし始めた。
裏筋の敏感な部分を重点的に責められているのは、男への刺激もあったがアルベドの快感もあった。
淫裂の内側で勃起しきったクリトリスを擦り付けている。
「あはっ……あっ、あっ、あふぅん♡ アルベドのクリちゃんがぁ、あなたのおちんぽとくっついて気持ちいいって言ってるの♡ クリちゃんは毎日擦ってあげてるけどぉ、あなたのおちんぽで擦ってもらうのが一番好いみたいよ? でもあなたの指やお口も好きだから、順番はつけられないわ♡」
アルベドは前後運動以外に、圧力も絶妙に変えてくる。
きつく押し付けられたかと思えばふっと緩み、そのくせ解放されるのではなくて淫肉に包まれたまま。
膣内に挿入したのと甲乙つけがたい快感がある。
快感の予兆に腰が跳ねそうになった。
「気持ちいいのね? おちんぽからぴゅっぴゅってミルクを出したいのね? 私のおまんこで擦られて射精したいのね?」
「そ、そうです! アルベド様のおまんこで擦られて射精したいです!」
「いいわよぉ? 私はあなたを愛していて、あなたにとっても気持ちよくなって欲しいから、焦らしたりなんてしないわ。いっぱい出していっぱい気持ちよくなりなさい♡」
「うっ!」
腰の動きが加速した。
アルベドの左手は自身の乳房を掴む男の右手に重ね、右手は淫裂に伸びた。五指を開いて中指だけをしゅっと伸ばし、包皮が剥けたクリトリスに乗せる。
割れ目は口を開いて逸物を咥え、たっぷりと淫液を絡めながら根元から亀頭まで扱いていく。
アルベドは淫靡な笑みを浮かべて男を見下ろし、あんああんと甘く鳴く。
演技の声も多少は混じるが、自身も淫核に乳首を刺激されて何度か浅く達している。
挿入はしておらず淫裂で包んでいるだけなのに、アルベドは男が射精する瞬間を完璧に捉えた。
男の顔が数瞬だけ苦しそうに歪む。
射精している顔は何度も見ているアルベドだ。何度見ても好い顔だが、視線は股間へ向けられた。その瞬間は膣内や口内が多いので、一度も見たことがなかったのだ。
アルベドが恍惚と見守る中、尿道口からどぴゅどぴゅと白濁した精液が噴き出した。
割れ目で逸物がぴくぴくと痙攣しているのを感じる。その間もぴゅっ、ぴゅっと間欠的に吐き出している。
へそまで届く長い逸物なので、飛び散った精液は男の腹から胸板まで届いた。角度がもう少し上向いていたら顔まで届いたかも知れない。
「ああ……おちんぽミルクがこんなに……♡ 私が綺麗にしてあげるわね♡」
「……おねがいします」
大量射精の心地よい虚脱感の中、男は虚ろに応えた。
▼
男の上から降りたアルベドは、まずはお掃除フェラ。萎えきらない逸物を根元まで頬張り、頭を数度上下して竿を綺麗にする。汚したのは全てアルベドの淫液だ。
続いて亀頭だけを咥え、ちゅるちゅる吸って尿道に残る精液を一滴残らず吸い出す。
元気になった逸物を可愛がってやりたくなったが、それは後回し。男の腹に飛んだ精液を綺麗にしなければならない。
お掃除フェラは手早く行ったので、吐き出された精液はまだ暖かかった。
艶やかな唇をつけてじゅるりと吸い取り、赤い舌で残滓を舐めとる。
男の体を少しずつ上がっていき、逸物に乳房が触れた。
パイズリしたいとか言っていたのを思い出し、慈悲の心で挟んでやった。ただし、扱くのはお預け。ミルクを舐めとる方が優先なのだ。
男は精液を舐め取るアルベドを見下ろし、なんとはなしに頭を撫でた。さらさらの黒髪は摩擦を忘れたように手のひらを流れる。濡れているわけでもないのに淡い光で照り輝く。
ナーベラルやユリの黒髪は素晴らしいが、やはりアルベド様には及びもつかない。比較対象が悪すぎるだけであって、彼女たちの黒髪が素晴らしいことに変わりはないのだが。
ヴァンパイアプライドたちも黒髪だ。ミラの白い背中に流れる黒髪を見ながら何度したことか。ジュネとは隙間時間にすることが多いので、シャルティア様の元へ帰ってしまう前に一度くらいはじっくりしてみたい。
シェーダの黒髪だってもちろん好い。好いのだが、最近避けられている気がする。シャルティア様によるナザリックツアーの少し前からだ。何かあったろうかと自問自答。シェーダが帝都のお屋敷に来てから初めて抱いたくらいで、思い当たることは特にない。
その他に黒髪と言うと、
「ここしばらくソフィーの姿を見ていません。何かあったのでしょうか?」
ソフィーはお食事部屋に併設されたソフィーのお部屋にいるはずだが、今日まで数えるほどしか見ていない。
前回見たのはアルベドと授乳プレイをした時だ。かれこれ一ヶ月以上も経っている。
男の肌に舌を這わせていたアルベドはちらと顔を上げ、
「あなたに会いたくないそうよ」
「……さようでしたか」
会いたくないと言うのなら、きっと嫌われているのだろう。自分の娘らしいソフィーに嫌われるのは少々心に響く。
とは言え父親の自覚は皆無であり、父親らしいことをした覚えも一度もない。嫌われるのは無理もないと思われた。
アルベド様は、ソフィーはいずれあなたの元へつける、と仰っていたが、嫌われているのなら再考していただく他ないだろう。
「勘違いしているわね? ソフィーはあなたを嫌ってるから会いたくないんじゃないわ。恥ずかしいから会えないみたいなのよ」
賢いくせに何かが抜けてる男と違って、アルベドは何でもお見通しである。
「恥ずかしい、ですか?」
「あなたの前で小さな体でいるのが恥ずかしいのね、私にはわかるわ。今度会ったら驚くわよ?」
前回見たソフィーはまるきり幼女だった。
会ったら驚くと言うのなら幼女の姿から成長したのだろうか。ソフィーはアルベド様と同じサキュバスなので、成長速度が人間と違うのだろう。どこかで時空が歪んでいるのかも知れない。
いずれにせよ幼女を脱したのなら、あれほど悩んだYes ロリィタは不要になったと言うことか。空回りの徒労に肩の力が抜けた。
「これで綺麗になったわね。あなたのミルクはとっても美味しかったわ♡ 次はもう一度おまんこで食べてあげようと思っていたのだけれど……」
アルベドの視線はベッドテーブルへ。
「おっぱいが出そうになっちゃってるの。またあなたに搾ってもらえないかしら?」
「直に飲んではいけないのでしょうか?」
「それも好いのだけれど、あなたの手つきがとても優しくて気持ちよかったのよ。いいでしょう?」
「かしこまりました」
応えつつも疑問が過ぎる。
素股をされている時、アルベドの胸を激しく揉んだし乳首も抓った。それなのに母乳が出る気配は全くなくて、おっぱいは終わってしまったのかと残念に思っていたところだ。
しかし、今は出ちゃいそうだと言う。
当たり前だが母乳が出たことはないので、盲目的にアルベドの言葉を鵜呑みするしかなかった。
▽
二人は裸のままベッドを降りて、前回使用した搾乳専用机へ。
椅子を前後に二つ並べてアルベドは前に座る。両腕を机に乗せ、頬を預けて腕枕とする。アルベドの乳房が重そうに垂れ下がる。
机から板を引き出し、男が手にしたのは二つのグラス。アルベドの黄金の目がキラリと光った。
グラスは乳房の真下に置いた。
「出てしまいそうなら早速始めてもよろしいでしょうか?」
「ええ、あなたの好きなようにやってちょうだい。私はあなたにいっぱいイかされちゃって疲れてるから寝てしまうかも知れないけど、構わずに続けるのよ? 私は一度寝ちゃうとすぐに起きないから心配しないで。あなたのしたいようにしていいのよ?」
「……かしこまりました」
アルベドの言葉に少々の疑問を抱いた。しかし、やれと言われたならやるしかない。
アルベドの真後ろに座り、抱きすくめるように覆い被さる。量感たっぷりの重そうな乳房を、根元から優しく包む。少しずつ力を加えながら先端へと手を滑らせ、ピンク色の乳輪から乳首にまで届いたとき、真っ白な母乳がぴゅーっと噴き出した。
「アルベド様が仰った通りによく出るようです」
「あなたの手付きが優しいからよ。その調子で絞り続けて」
「かしこまりました」
アルベドは頬を預けた腕枕をしているので、顔は横を向いている。
男は一旦手を止めてアルベドの髪を掻き揚げ耳を露わにさせてから、乳搾りを再開した。
「ソフィーはもうアルベド様の母乳を必要としていないそうですね。前回と同じように搾った母乳は私が飲んでも構いませんか?」
「ええ……、もちろんいいわ。あなたに飲んでもらうために出してるんですもの。……あん♡ いたずらしないでぇ♡」
アルベドの耳朶を甘く食み、温かい吐息を吹きかける。掠れた囁き声で、ありがとうございます、と礼を言う。
お礼を言われているだけなのに、アルベドは下腹が熱くなった。
「あっ……あん……。耳で……、そんなぁ。ささやかれただけで、もう……♡」
耳孔に舌を差し込み、数度の愛の言葉。
アルベドの吐息が熱くなるに連れて母乳の出もよくなるようだった。
(私の背中にぴったりくっついて。おっきい体。私の全部を包み込んでしまうみたいに……。おちんぽも押し付けてるわね。おっきくしちゃってるのが凄くよくわかるわ。シコシコしてあげたいけど……、ダメよアルベド! 今は我慢しなくちゃ。おっぱいマッサージが気持ちよくて寝ちゃった振りをするのよ!)
前回と違って、母乳を受けているのは蓋付きの瓶ではなくグラスだ。ベッドテーブルにあった二つのグラスをアルベドが男へ手渡したのである。
保存の魔法が掛かった瓶であれば母乳をとっておく事が出来る。しかし、封の出来ないグラスであればその場で飲むしかない。
一口二口だけなら美味しくて気分が高揚する程度。それを全部飲んでしまうとどうなるか。
アルベドが搾られている母乳はただの母乳ではない。経産婦となったサキュバスが獲得できるシークレットサキュバススキル「サキュバスおっぱいミルク」なのだ。
一定量を飲んでしまうと、死人ですらギンギンになる。通常の勃起と違って時間経過で治まったりしない。女に出さなければずっとそのままである。
アルベドは性懲りもなく睡眠姦を仕掛けたのだ。まだしてないプレイをしたくなるのはサキュバスの性なのだから仕方ない。
勝算は300㌫。
男はポーションを飲んで回復してから一回しか出してない。残弾多数。
そこへサキュバスおっぱいミルクを飲んでしまえば、目の前にいる寝た振りをしたアルベドに襲いかかるのは確定的に明らか。
なお確率が100㌫を越えているのは、犯された後も続けて二回犯されるからである。
ピューピューと母乳が噴き出ている。
細いグラスは、底から三分の一あたりまで白い乳が溜まってきた。
「アルベド様?」
「…………」
返事がない。顔を覗くと、アルベドはうっとりと目を閉じて静かに息を吐いている。
「お眠りになったのですか?」
疲れているから寝てしまうかも、と言っていたのを思い出す。同時に、一度寝てしまうとすぐには起きないと言っていた。
前回の搾乳時に眠ってしまった時は、声をかけたと同時に目を覚ました。尤も、寝入ってすぐに声をかけたわけではなく、ある程度の時間が経ってからだった。
「……好きなようにしていいと仰っていたな」
愛しき美神の寝姿を前に、ごくりと唾を飲み込んだ。
アルベドが薄目を開いたのには気付かなかった。
とは言え、まずは搾乳を続けなければならない。
アルベドを起こさないよう慎重に、しかし可能な限り短時間で終えられるよう手早く。相反する二つを両立しなければならないのが辛いところ。
リズム良く母乳を搾り続け、華奢なグラスがぎりぎり満杯になるところで出尽くしたようだ。
赤い乳首に付着している僅かな母乳は指先で拭い、口へ運んだ。
母乳が入ったグラスは傍らのテーブルに置き、搾乳専用机から引き出した板を仕舞う。すうすうと寝息を立てるアルベドをしばし見つめた。
アルベドも男も、ベッドで睦みあった姿のまま。アルベドが尻で感じていたとおり、男の股間はそそり立っている。
「まずはアルベド様のミルクをどうにかすべきだな。保存用の瓶は用意してないから……」
以前搾ったアルベドミルクは毎日一匙ずつ飲んでいる。アルベドミルクを口にすると、えもいわれぬ力が沸き上がってくるように感じていた。
「わざわざ取りに行くのも何だから飲んでしまうか」
腕枕に隠れたアルベドの唇が大きな弧を描く。
(そうよ、飲みなさい。あなたのために出したんだから一滴残らず全部飲むのよ! おちんぽはもう立ってるけど、飲んじゃったら私を犯さずにはいられなくなるはず。私は寝ちゃってて意識がないのに、彼はおちんぽを大きくして私のおまんこに突き立てるの。私を道具みたいに扱って、何度も何度もおちんぽでかき回して。あっ、やだ……。そんなの想像したら濡れて来ちゃった……。でもおっぱい揉まれてあんなに愛してるって言われたんだから少しくらい濡れててもおかしく思わないわよね? 彼ったらおっぱい搾りながら私のお尻におちんぽを擦りつけてたし、濡れちゃうのは当たり前よね? ダメダメ、溢れてきちゃってる! こんなに濡らしちゃったら変に思われるわ! でもでもきっとおちんぽを入れることしか考えられなくなるからきっと大丈夫! ねぇ、早く。早く来て♡)
アルベドミルクは飲んですぐに効果を発揮する。
しかし、僅かなタイムラグがある。その数十秒が不幸の始まりだった。
一つ目のグラスはごくごくと喉を鳴らして一息に飲み干す。二つ目のグラスは少しずつ口に含んで舌で転がし、味わいながら喉へ流し込む。
うまい!
搾った直後なのでほんのりと温かい。アルベドのおっぱいの温かさ。
舌触りは絹のように優しく、喉越しが非常に滑らか。
どんなミルクより濃厚でいながら後を引かず、後味は爽やかで清涼な夜の香気を吸い込んだようだ。
豊かな滋味の中に感じる仄かな甘さはアルベドの愛なのだろうか。後少し、後少し、と思っているうちに全てを飲み干してしまっている。
他に何も要らない。アルベドのおっぱいだけで生きていける。
一滴だって残すのは惜しい。逆さにしたグラスを振って、僅かに付着したミルクが流れ落ちてくるのを待ち受ける。
「!?」
そして、サキュバスおっぱいミルクが効果を発揮した。
手からグラスが滑り落ちる。床には一面に厚手の絨毯が敷かれ、グラス自体が丈夫なのもあって幸いなことに割れはしなかった。
しかし、男にグラスの行方を気に掛ける余裕はない。
「うおおおおおををおおおをおおお!??!!? な、なにが!? なんだこれは!?」
アルベドの体から離れて少しずつ角度を下げていった逸物が、バネのように跳ね上がった。
ガチガチに勃起している。体の一部が石になったようだ。
「これは!? ……アルベド様の、ミルク……、か?」
一糸まとわぬアルベドが無防備な寝姿を晒して、尚且つすぐには起きない、したいようにしていいと言っていた。
勃起不可避の状況で、搾ったミルクを片付けたら色々なことをしてしまおうと思っていた。
だからといって、ここまでになるものではない。
硬く反り返った逸物は張りつめて、今にも爆発してしまいそうだ。
自分の一部でありながら触るのも恐ろしい。何か柔らかいもので癒さなければならない。
柔らかいとくれば、目の前にアルベドがいる。
肌はお顔から足の裏まで滑らかに柔らかい極上の女体で、その中で一番柔らかくて男の体を癒してくれる部分とは。
「あ、アルベド、さま……!」
寝息を立てるアルベドへ手が伸びる。
触れてしまえば最後。眠っているアルベドの腰を抱え持ち、後ろから突き立ててしまうことだろう。
自身を信頼して無防備な姿を晒しているアルベド様へそのような無体をしていいのだろうか。
だけれども、アルベド様は抵抗できない自分を無茶苦茶にされたいとも仰っていた。
体に精液を掛けるのは虐待らしいが、中に出すのなら良いのではないだろうか。
すぐには起きないようだし、したいようにしていいとも言っていた。
アルベド様の母乳を飲んだ己がこうなるのは予測しているだろうから、その後に犯されるのは織り込み済みなはず。
つまりアルベド様は、寝ている時に犯されたいのだ!
男の推測はアルベドの望みを見事に射抜いた。
愛しき女主人が望んでいる。
己が犯したいからではなく、アルベドの望みを叶えるためと道理をねじ曲げ補強する。
男の手がアルベドの肩に触れようとした時。
静かな寝息と荒い息だけが響くお食事部屋で、カタと小さな音が鳴った。
ドアノブを捻る音だ。
屋敷の住人は、アルベドの許可なく入室することは絶対にない。唯一の例外が部屋を掃除するシクススで、そのシクススとて入室時にはアルベドが不在と知っていても恭しくノックする。
そう、ドアノブを捻る前にノックするのだ。
ナザリックに一大事が起こった火急の用件だとしても、誰であってもドアノブに触れる前にノックする。
ノックがなかった。
それ以前に、音がしたのは入り口とは反対側。
お食事部屋への扉ではなく、お食事部屋だけから通じているドアが鳴った。
屋敷を建築したのは数代前の帝国皇帝だが、内部はナザリックの手が大いに入っている。
特にアルベドのお食事部屋と、隣接するシークレットルームは、ナザリックの守護者統括殿が使う部屋だけあって入念な作りとなっている。ドアノブは捻られて幽かな音を立てたが、ドア自体は音もなく開いた。
お食事部屋は情事の雰囲気を出すために目が慣れないうちは薄暗い。ドアの向こうから光が溢れてきた。
「まさか…………ソフィーか!?」
「はい、お父様。お父様のソフィーです♪」
目映い光に一対の黒翼を背負った影があった。
男の驚愕は、アルベドの予想を越えていた。
とりあえず、娘の父と母は二人とも全裸である。
本話で一段落と思ってたら終わりませんでした
あとちょっとです
具体的には三話くらい、たぶん