ぴゅっぴゅと最後の一滴まで出し尽くしても、ソリュシャンの愛撫は続いている。
ルプスレギナがよくわからない声で呻いているのはお構いなしに、肛門に忍び込んだ長い指は蠢き続け、指以外では愛しのお兄様に柔らかく抱きつき豊満な乳房を押し付ける。
男の手が半ば無意識に乳房を握ると、赤く尖った乳首が粘度の高い汁をとろりと垂らした。
「あっ……、お兄様の手を汚してしまいました」
「あとで綺麗にすればいいだろう?」
「はい。お兄様のお言葉の通りですわ。お好きなだけソリュシャンのおっぱいを揉んでください。お兄様に触っていただけるだけでソリュシャンは幸せです」
「ずっと触ってたいが……」
「そうですわね。次は……ジュネの順番でしょうか?」
シクススが最後をとったため、ジュネとミラが次を争っていた。
二人が勝敗をつけるのに用いるのは、時々じゃんけん。時間があればカードなどのゲーム。大半はレズックスである。
レズックスでの勝敗は、ジュネが七割五分で勝利している。シャルティアからエロテックの修得を命じられ、本人も熱心に学び、さらにはそちら方面でアルベド様の眷族であるような異常個体のジュネなのだ。
その気になれば十割の勝率を得られようが、ジュネだって好くなりたいのである。
「いえ、ソリュシャン様がいらっしゃるのでしたら、どうぞマイスターと愛を交わしてください」
異常個体と言えど下っ端のヴァンパイアブライドなのだから当然だ。
「お兄様、如何なさいますか? 私はお兄様の愛を十分受け取っておりますから、お兄様のお好きなようになさってください」
「それなら順番通りに。ソリュシャンにもまた相手をしてもらうから」
「無理は為さらないでくださいね? お兄様のミルクでしたら……、まずはルプーを綺麗にしてあげないと」
「……そうか?」
「はい」
「あひっ…………」
ルプスレギナから引き抜かれた逸物は、依然変わらぬ角度と硬度を保っていた。
ソリュシャン、シェーダとルプスレギナで三回目なのに、回復魔法のせいで振り出しに戻ってしまった。最低でももう一巡しないと治まりそうにない。
「それでは……、どうぞ。ジュネの体をお使いください」
ジュネはベッドに横たわり、軽く両膝を立てて股を開いた。
股間に伸びる両手の爪は短く整えてある。
指は両側から陰唇を押さえ、吸血鬼の蒼白な肌の中に真っ赤な肉色が現れた。
ジュネはミラと勝負する時に服とは言い難い服を脱いでいる。
勝負はレズックスなのだから準備は十分すぎるほどで、むきになったミラに浅くとは言え何度かいかされた。
内側は妖しく濡れ光り、媚肉に開いた膣口が僅かに奥を覗かせる。
「マイスターの大きなおちんぽを、どうぞ……。どうかジュネのおまんこに挿入してください」
ジュネが妖艶に笑う。
割れ目を開く指がつつつと下がって、膣口の真横に来る。指先だけを引っかけるようにして、二本の指を同時に入れた。
くぱあと開いたときのように左右へ引き、入り口を広げて見せた。ジュネの穴は、奥まで淫らに濡れていた。
蜜に誘われたように男はふらふらとジュネに近付き、ジュネは迫る逸物をそっと握って導いた。
つぷぷと抵抗なく入っていく。亀頭が全部入ったところで、ジュネが男の胸板を淫液に濡れた指で撫でるのは、愛しむようであり印を付けているようでもあった。
「あぁ、マイスターのおちんぽが……。もっと奥まで、ジュネを貫いてください。……はうぅっ♡」
先端が子宮口まで届き、なのに根本まで入れてやろうと子宮を押し上げた。
ジュネの膣は大いに悦び、ジュネ自身とは独立した生き物であるかのように蠢きだす。
無数の肉ひだが絡みついて竿に裏筋を、亀頭に尿道口にまで吸いついて、けども抽送の邪魔をすることはない。
一言で言って名器、二言で言って凄い名器であるジュネは、快感に悶えつつも挑発的な目で自身を犯す男を見る。
本人に聞いたところそんなつもりはないようだが、ジュネの目で見られるとついつい高ぶって挑んでしまう。
本当にヴァンパイアブライドなのだろうか。アルベド様と同じく覚醒サキュバスが転生した姿なのではないだろうか。
あんあんと上げる悦びの声も、前の三人とは違ってどこか余裕があるように感じる。
「あっ、あっ、乳首があんなにぃ。おまんこよくて……、立ってしまいますっ、ああぁあん♡」
ジュネの細い手首を捕らえて腰を振る。
ヴァンパイアブライドとしては小柄なジュネは、乳房のサイズもミラより小さい。それでも成人女性の標準より大きくて、腰を打ち付けるとぷるんと揺れるのは目に楽しい。大迫力のソリュシャンと違って慎ましいのがまた。
つまりおっぱいに貴賎はないのだ。
痛々しいほどに勃起したジュネの乳首に手が伸びそうになる。
その時、息も絶え絶えに、けどもどこか恨めしそうな顔をしたミラが目に入った。
「ミラも来い」
「……はい♡」
「えっ……」
喜び勇んでジュネの隣に横たわったミラとは対照的に、ジュネの顔には険が走る。
今だけは自分だけを見て欲しいのに、負けたミラがどうして隣に。
「あぁっ! あっ、そこぉ! ああぁっ!!」
「あんっ♡ ご主人様の指は……、ジュネよりずっと……♡」
ジュネの気が逸れた瞬間に、一番感じやすい部分を的確に擦ってやる。
余裕めいた態度が崩れ、処女をなくした時のように叫んだ。
ミラには指を使ってやる。中指を挿入して中で折り曲げ、親指を肉芽に押し付け表と裏から愛撫する。
「お兄様♡」
そして後ろからはソリュシャンが抱きついてきた。
背中に柔らかな双丘を感じる。柔らかさの中の小さな弾力は、乳首を立たせているらしかった。
ソリュシャンは胸板を撫で、乳首を摘まみながら男の耳を甘く食む。
耳朶を舐め、耳孔に舌を差し込み、愛していますと囁いて、頬ずりをして広い背中に顔を預けた。
その間にも、ソリュシャンの手は男の体を撫で下がって結合部へ。
「はあぁあっっん♡ あっあっ、あんっ! あひぃっ………………」
ソリュシャンの指先が形を失い、ジュネのクリトリスを包み込む。
真っ赤に充血したクリトリスは、張り詰めていたものを解き放った。
同時に両脚を男の腰に回して自分の方へ引き寄せる。男を捕らえて離さず膣内射精を強いる大好きホールド。
絶頂に伴ってもう一人のジュネが逸物に吸いついているようだ。深く捕らえられた逸物はジュネの望み通りに最奥で熱い精液を吐き出した。
ぴゅっぴゅと最後の一滴まで吐き出させてから、やっとジュネの拘束は和らいだ。
「あぁ……、ソリュシャン様……。マイスター……、ふぁ……んんっ……。お腹が、あたたかいです……♡」
たっぷりと吐き出したので、冷たいはずの膣内がほんのりと温かくなった。
精液に満たされたジュネの中を数度往復してから引き抜く。
抜けきると、ジュネは切なそうな目で男の顔と股間とを交互に見やった。
シェーダたちと同じように、達したジュネは力が抜けているらしい。真っ赤な淫裂から白濁した粘液がとぷりと溢れてきた。
女の体に男の印を刻んだような、淫らな達成感が湧いてくる。
例えアルベドミルクの効果がなくても、今のジュネを見てしまえば萎えることはないと思われた。
「ふぅ……」
ジュネを征服するのは気力と体力を消耗する。振り出しに戻ってまだ二回目なので、賢者タイムと言うわけでもないのに深い息を吐いて足を伸ばした。
体感的には、シェーダに出した時より安定している気がする。あくまでも気がするであって、あと何回出せば終わるのかわからない。精力や体力の問題ではなく、アルベドミルクの効果がどれだけ持続するかである。
要らん回復をしてくれたルプスレギナは、搾りきると言ったくせして尻を上に突き出した姿勢でベッドに突っ伏している。ソリュシャンの責めがよほど好かったらしい。
「少しお休みになられますか?」
「そうもいかないんだ」
ソリュシャンの提案は嬉しいが、まだまだ萎える気配はない。
爆発しそうな切迫感は薄れても、時間経過で落ち着くとは思えなかった。
(私とシェーダ。ルプーにジュネ。回復魔法を受けるとお兄様の精液も回復するのかしら? だとしても、四回も出してるのに大きいままで……。お兄様のおちんちんを立たせたままにするのがアルベド様の罰? アルベド様はサキュバスでいらっしゃるから、サキュバスらしい罰と言える気もするけれど。お兄様の苦しみは私が全て引き受けます)
想いを言葉にすることなく、ソリュシャンはお兄様の艶やかな銀髪を撫でた。
慈しみのこもった撫で方だった。
男はソリュシャンの好きなようにさせながら、次のミラへ目を向けた。
「ミラは動けるか?」
「は、はい! なんなりとお申し付けください」
「それなら上になってくれ」
「……よろしいのですか?」
「勿論。それとも下じゃないと嫌か?」
「そんな事はけっして! それでは、その……、失礼いたします」
ジュネとの順番決め勝負でとろとろにされたし、さっきはジュネと並んで手指を使われている。
そうでなくても、同じ空間にいてそのような目で見られれば濡れてくる。裸身を見せられれば尚更だ。
奥までほぐれて溢れるほどなのに、ためらったのは初めてだったから。
ミラが抱かれる時は、ご主人様が必ず上になる。ミラは下に組み敷かれて、ご主人様を受け止めるのがいつものこと。
それが上下逆になると言うことは、主導権を渡されると言うことである。
ご主人様とのセックスで、自分がリードして、動かなければならない。
ソリュシャンに膝枕されている男は、手足を伸ばして横になっている。
ミラは男の体を跨ぎ、股間の真上で膝を折った。
勃起した逸物は反り返ってやや前方を向いているため、真上を向かせる必要がある。爪で傷つけたりしないよう注意して先端を摘まみ、自分自身へあてがった。
割れ目に潜らせながら前後に振ったのは入り口を探るため。思った通りの場所に沈む部分があった。
「入って、いただきます。…………んぅ、んっ……」
初騎乗位でも、何度もセックスしてきたミラは失敗しない。
真っ直ぐに上を向く肉棒へ、ミラが腰を落としていく。
肉棒は上を向いたまま、男とミラの距離が詰まって、ゼロになった。
「はぁっ……、はぁ、はいり、ました……♡」
ミラもジュネと同じで、根本まで受け入れるには少々の無理が必要となる。
それを厭うミラではなく、ご主人様と重なった部分が多ければ多いほど喜びが深くなった。
「俺の事は気にしなくていいから好きなように動いてくれ」
「わかりました。では……、んっ……んっ……、んふぅ……♡ とても、イイです♡ あぁ……」
ミラが腰を上げると二人を繋ぐ逸物が現れ、下ろすと再びミラの中に飲まれていく。
騎乗位は他の体位よりも結合部がよく見えて、二人は繋がっているのだと強く感じさせる。
腰を振るに合わせて大きな乳房も上下に揺れる。動くものに目が行くのは男に限らず生き物の常。
男の両腕が前に伸びると、ミラは体を前に倒す。ご主人様に胸を揉まれるのは望むところだけれど、前傾になると膝枕をしているソリュシャンと顔が近くなった。
ソリュシャンの膝枕は、高さを調整できるように閉じた太股の間に男の頭を乗せている。
ミラと目が合ったソリュシャンは、にっこりと微笑んだ。
「お兄様が気にしないよう仰ってるんですもの。私のことも気にしないでいいわ」
「ですが……、あっ……」
ソリュシャンはミラの頬を包むと、そっと唇を合わせた。
重なるだけのキスでもキスはキス。
「お兄様を愛して、お兄様が愛する女を私が邪険にするわけないでしょう? ベッドの上では、私たちはお兄様の女に過ぎないのよ」
「は……はい……。あぁん! 乳首がぁ……♡ 私もソリュシャン様と同じように……、体のぜんぶをご主人様の自由になさってください♡」
「ふふ……。お兄様が好きにしていいと仰ってるのだから、遠慮なんて必要ないわ」
「はい……。……あっ、あっ、あんっ! おちんぽ熱くて、あはぁっ……、スゴいですぅ! あん……、あんっ、あっあぁん♡」
全くの善意でソリュシャンはミラを促した。
ミラの上下運動は激しくなって、逸物で膣内を擦らせる。
あえぎ声も高くなり、ミラの快感の深さを一同に知らしめた。
けども、真にわかっているのはミラと同じヴァンパイアブライドであるジュネだけだ。
吸血鬼である二人は、体が冷たい。
北海の氷海ほど冷たいわけではないが、寒空の下で手を握っても温かくはない。春の日差しの下ではひんやりする。
そこへ温かい肌で触れてもらうのは、自分の存在も相手の存在も強く感じる。抱きしめて貰うだけで至福なのだ。
熱く滾る逸物を挿入してしまえば、体の奥深くで感じる熱が命に火をつけたかのよう。
体の中に、愛しのご主人様が入ってきている。
ジュネとの戯れや道具だけではけっしてたどり着けない悦楽の極致。
腰を下ろして子宮口を突かれる度に達している。
十回も往復すると快感が深くなって、休まなければ腰を振れない。逸物を根本まで咥えたまま荒い息を吐く。
軽く突き上げられ、背を反らした。
「はうぅっ! あぁ、ご主人様のおちんぽがぁ……♡」
自分の体を隅から隅までご存知のご主人様は、的確に感じる部分を刺激してくださる。
己を理解していただいている事がこの上ない喜びで、心が体を悦ばせてまた深くなって、熱くなった。
小休止のつもりの騎乗位だったが、ミラは中々頑張っている。
ジュネのような天性はなくとも、腰を振るのに合わせてきちんと締める。
ぺたんと尻をついてしまっている時も緩急つけて締めてくるのはわかっていると言わざるを得ない。
幸せですと書いてあるような顔もいい。搾ってもらうのが目的であっても、女たちに悦んでもらえるのは嬉しいことなのだ。
そんなミラを、今度はジュネがふくれっ面で見ていた。
さっきは凄く気持ちよかったが、自分だけでなくミラへ手を出したのが少々不満だった。
ソリュシャンが寛容を見せたので甘えたのかも知れない。ミラの唇を奪われたことに思うことがあるのかも知れない。
男が手招きをすると、満面の笑顔で飛んできた。
「さっきのミラみたいにしてみるか?」
「はい、マイスター♡」
男が伸ばした左手の上にぺたんと座る。
僅かに腰を浮かせて股を開き、触りやすいようにくぱあと広げた。
濡れ続ける女の穴に、長い指が入ってきた。
「わ、わたしは……、別に……」
男の目が向いたのは復帰したシェーダ。
たわわな乳房を、両手で抱いて隠すつもりで隠しきれてない。
顔を真っ赤にして目が揺れているのは、皆の前でセックスしてしまったのと、ジュネに綺麗にされてしまった動揺が後を引いている。
「お兄様に抱かれてるシェーダが何を言ったのか聞いてるわ。お兄様が嫌いなわけではないのでしょう?」
「………………はい」
「ミラに言った事はこの場の全員に言った事よ」
なんだかソリュシャンが気持ち悪いくらい優しい。いつもならもう少し独占欲を発揮して上になるのを譲りたがらない。
しかし節穴を自認する男の目ではソリュシャンの真意がわかろうはずもなかった。
きっとソリュシャンは譲り合いの精神を手に入れたのだ。そう思うことにした。
「わたしも……、指で…………」
シェーダが右側にちょこんと座る。
ジュネと違っていきなり触らせはせず、まずは男の手を取って指に舌を這わせた。
口淫のようにちろちろと舐め、唾液を塗りつけていく。
指から伝う唾液が手のひらに手の甲へと流れ、手首へ差し掛かる前にシェーダは股間へ導いた。
「くぅ……♡」
シェーダとジュネの膣内を比べると、異常個体のジュネと今回でまだ四回目のシェーダとでは大分違う。
誰であってもジュネと比べるのは分が悪すぎるので、如何とも言い難い。シェーダが悪いわけではないのは確かだ。
奥まで受け入れるために作り替えたことでもあるし。
あんあんとミラがあえぎ、ジュネは甘い吐息を漏らして、シェーダは高ぶっていたらしく早速達したらしい。咥えた指をきゅうきゅう締めている。
三人の女の穴を同時に味わうのは、エ・ランテルで娼館通いをしていた時でも経験がない。
正面ではミラのおっぱいがぷるんぷるんと揺れ、左ではジュネのおっぱいがぷるぷるして、右ではシェーダのおっぱいが小さく震えている。
真上にはソリュシャンの巨乳が迫り、まさにおっぱいがいっぱいであった。
誰もが乳首を勃起させているのが快感を得ている証に思えて、幸せを共有している気持ちになれた。
そんな事を思っていると、ジュネが背を向けておっぱいが減ってしまった。
座り直したジュネは、きちんと男の手を股間へ導く。
向きが変わったが再挿入された指に甘く鳴き、ミラのおっぱいに吸いついた。
乳首を唇で食み、舌先でねぶりながら右手はミラの股へ伸びる。
「あぁっ!? うごけなくなっちゃうからぁあ! んあぁぁああっ♡」
自分がされて好かったことをしてあげているのだ。
「お兄様もおっぱいをお吸いになりますか? ソリュシャンのおっぱいが空いていますわ♡」
「ああ」
ソリュシャンは男の顔を抱くように体を倒して、大きな乳房の色づく突起が男の唇へ届いた。
シェーダはミラとジュネを見て、ソリュシャンを見て、自身の乳房へ手を当てる。
細い指が柔肉に埋まって数度揉みほぐしたら、親指と中指で乳首を摘まんだ。甘い声で鳴き始めた。
「凄いことになってるっすね……」
ソリュシャンにしてやられた虚脱感からようやく回復したルプスレギナは、呆然と呟いた。
まさかの5Pだ。全員よがっているところがまた凄い。
おにーさんとのセックスはとても好くて半ば失神していたが、それでも四人同時に相手をするのはやっぱり凄い。
ソリュシャンがエロエロなのはいつものことで、ミラとジュネが乱れているのはやっぱりいつものことで、シェーダがあんなになるのは少々意外だったがいつぞやおにーさんと痴話喧嘩らしきものをしてたのを覚えている。その上、初体験でおまんこをおにーさん専用に成形しちゃったとか。
一人一人なら乱れて当然だが、全員同時になるとやっぱり凄い。
となると、輪に入ってない一人に目が向くのは当然である。
「シクススはいいんすか?」
最後で、と宣言したシクススは、五人から少し離れたところに正座していた。服を着たままなのが、この場ではとても浮いている。
「私は最後でいいですから……」
シクススの顔は真っ赤だ。
向こうで乱れている四人の顔も赤らんでいるが、あちらは快感と興奮で高揚しているから。
お馬鹿ではないルプスレギナはピンときた。
「もしかして恥ずかしいんすか?」
「そんなの! …………当たり前じゃないですか。ルプスレギナ様もソリュシャン様もいらっしゃるのにあんな……」
「見られるのが恥ずかしい?」
シクススは無言で頷く。
ふむふむとしたり顔で頷き返したルプスレギナは、シクススの憂いを払ってやった。
「私とソーちゃんが見るなんて今更っすから気にしないでいいっすよ」
「…………………………………………え?」
「えー…………、まさかシクスス……、覗かれてるのに気付いてなかったんすか?」
シクススは答えられなかった。心が現実を受け入れない。
「シクススのサインは分かり易すぎっすよ。あんなのこれからおにーさんとエッチしますって宣言してるようなもんすよ? 堂々とそんなの言われたら見たくなるに決まってるじゃないっすか」
ソリュシャンとルプスレギナは積極的に襲いかかる。
ミラとジュネはあちらの都合で気ままに抱かれる。
シクススはと言うと、欲しくなったらサインを出して、互いの都合がよければ事に至る。
ルプスレギナとソリュシャンは、シクススのサインを完全に把握していた。
「みっ、みみみ、みっ、みて…………?」
「見ちゃったっすね」
「私がご主人様と、その、あの、あれなのを?」
「ばっちり。『シクススのいやらしい子猫ちゃんにどうかお仕置きをしてください』とか『子猫ちゃんはお腹を空かして涎を垂らしちゃってますからご主人様の大きなソーセージを食べさせてあげてください』とか。子猫ちゃんてあれっすよね。シクススの事だけじゃなくて……、おまんこ?」
「ひうっ!!」
英語のPussyはプッシーと読み、「猫ちゃん」を指す子供言葉だ。と同時に、女性器も意味する。
子猫ちゃんのシクススの子猫ちゃんとは意味が深い。
目前で繰り広げられる狂宴に自分も加わらなければならないのか。覚悟が決まらないでいたシクススは、恥ずかしくて顔が赤くなっている。
しかし、ルプスレギナに見られて知られているのを知ってしまった衝撃は、その比ではない。
顔は赤らむどころか火がついたように喉も頬も耳まで真っ赤になって、大きく見開かれた琥珀色の目には見る間に涙が溜まりだした
「おい、ルプー!」
「げっ!」
ルプスレギナが恐る恐る振り返ると、一堂が見ていた。
絵的には、ルプスレギナがシクススを虐めて泣かせているようにしか見えない。
「ミラは終わったんすか?」
「話を逸らすな」
「うっ!」
上に乗っていたミラは、ジュネに体を支えられ、閉じきらない割れ目から白濁した粘液を垂らしている。
ミラに乗られていた男は、股間があれなので様にならないが、鋭い目をルプスレギナに向けていた。
「シクススは俺の可愛い子猫ちゃんだ。虐めていいのは俺だけだ」
「……あ、そっすか。そっすね。ごめんっす」
「わかればいいんだ」
相互理解がなったようである。
「シクススが虐めて欲しいのは俺だろう? いつものように子猫ちゃんをにゃんにゃん泣かせて可愛がってやろう」
「違いますよご主人様のバカ!」
「バカ、だと?」
シクススが怒ったのは、恥ずかしい思いを吐き出したくてご主人様に当たってしまったのと、ご主人様がやっぱり何もわかっていないから。
この瞬間、頭に血が上ったシクススは他の女たちが目に入らなかった。
バカと罵られて怒る男ではない。
心が広いようでいて寛容とは全く無縁の男が自身への罵声を気に掛けないのは、聞き流しているから。言われたことは頭に留め置いても、心には留めず右から左へ流していく。
それなのにシクススを睨みつけたのは、ご主人様と呼ばれたから。
シクススの好みは、ご主人様に飼われている可愛い子猫ちゃん。その時は決まってご主人様と呼ぶ。お姉さんメイド時は若旦那様。
シクススがご主人様と呼ぶ時は、つまりそう言う時なのだ。
それともう一つ。ソリュシャンとルプスレギナも把握しているサインである。
シクススのサインは、わざと失敗すること。
メイドとしての言葉遣いを間違ってしまったり、紅茶のカップを置いたときに大きな音を立ててしまったり、カトラリーを落としてしまったり、色々である。
そして、ミスの度合いに応じてプレイの激しさも変わっていく。
では、ご主人様を罵ってしまうのはどうか。
最上級と言うことである。
ソリュシャンたちは兎も角として、シクススの機嫌を損ねるとおしっこと思われるしょぱい紅茶を飲まされたり、夢精の件を帝国中に振れ回されたりと大変なことになってしまうのだ。お屋敷のメイド長を敵に回していいことは一つもない。
シクススの望み通りにしなければならない。
逸物はそそり立ったままなので、願ったり叶ったりであった。
「ミラ、ジュネ」
「「はっ!」」
「剥け」
「「かしこまりました!」」
「ご主人様!?」
シクススの悲鳴を無視して、全裸のヴァンパイアブライド二名が襲いかかった。
やめてやめてください!、ご主人様のご命令ですので、暴れるとボタンが取れてしまいます、自分で脱げますから!、お手伝いします、私がパンツを下ろしますのでミラはブラジャーを。
「…………あれ、いいんすか?」
「シクススがして欲しがってるんだよ」
あれよあれよと脱がされていく。
シクススのナイトウェアは丈が長いワンピースで、前面をボタンで留めるタイプだ。
二人が協力して全てのボタンを外したらするりとはぎ取られ、ブラジャーはミラが、パンツはジュネが手際よく下ろす。
全裸に剥かれたシクススは、両腕をミラとジュネに拘束されて男の前に立たされた。
「シクスス、俺の可愛い子猫ちゃん。ご主人様にバカだなんていけない子だ。お仕置きが必要だな」
「あ……あ……、ごめん、なさい……」
「跪け」
「あうぅっ!」
シクススが膝を折る前に、ミラとジュネが引き倒す。
仁王立ちする男の前に、シクススはぺたんと座らされた。
顔の前に、男の股間がある。
シクススは頭を撫でられ、男の顔を見上げ、目の前を見て、目を閉じた。
「れろ……、ちゅぅちゅる……。んふぅ…………、あむぅ……」
腰を少し浮かせて膝立ちになり、勃起したままの逸物を両手で包むと、自分の方へ傾けた。
赤い唇を大きく開き、れろりと伸ばした舌で竿を下から上まで舐めあげる。
舌先を尖らせて裏筋を重点的に刺激してから、亀頭に口付けた。
亀頭の先端だけを咥えて中ではれろれろとはしたなく舌を動かす。尿道口から粘つく汁が滲み出すと、先端を咥えたままゆっくりと頭を前に進めた。
「シクススはちゃんとわかってるな、偉いぞ。口に出したらシクススの子猫ちゃんを可愛がってやろう」
「はひ……、んっんっ、じゅぷ、ちゅるる……、んんっ?」
目を開けてご主人様を見上げる。
優しい顔で見下ろして、頭の上に手を置かれている。変に力が入って無理に咥えさせようとはしない。優しく髪を撫でてるだけ。
そもそもにして跪いてる自分の胸に立ってるご主人様の手が触れるのは、出来なくもないだろうがそれをするならベッドに座ったり横になったりの方がやりやすい。
それならば、自分の胸に触れる手は何なのか。
「シクススさんはご主人様へのフェラチオに励んでください。シクススさんの準備は私たちが整えますから」
「マイスター直伝の技です。ご安心ください」
「んんっ!? んふぅっ! あっあっ、らめぇっ! んっ……、ぅあぁ……」
シクススの乳房をミラが後ろから揉んでいる。
下乳から包んで搾るように握り、数度繰り返したら乳輪をなぞる。先端には触れようとしない。なのに、搾られて中から出てきたものが詰まっしまったように膨らんできた。
股間にもひんやりとした指を感じている。
こちらにはジュネが手を伸ばす。人差し指と薬指でふにっとした陰唇を押さえ、割れ目の真上には長い中指。開いたり中に入ろうとはせず、揃えた指は小さな円を描いて揉みほぐす。
下腹も撫でられて、冷たい手なのに体が熱を持ってきた。
「お兄様が楽になれるよう私もお手伝いしますわ」
右からはソリュシャンが男に抱きつき、たわわな乳房を押しつける。片乳を持ち上げて尖らせた乳首を男の乳首に擦り付けた。
鮮やかに赤いソリュシャンの乳首から白っぽい粘液がとろりと垂れる。ソリュシャン汁で滑りがよくなった乳首を、ソリュシャンは指で転がし始めた。
「それじゃ私はこっちっすね♡」
ソリュシャンが右ならルプスレギナは左。男に肩を抱かれて引き寄せられ、唇を合わせた。
ちゅっちゅと唇をついばみ、れろれろと舌を絡め、肩に置かれた手が尻を揉みだすと、ルプスレギナの手は前に回る。髪より色濃い赤い陰毛をかき分け、薄く開いた股の間に入っていく。
「シェーダ、こっちに来て」
「……はい」
ソリュシャンがシェーダに何やら耳打ちをする。
シェーダは目を見開いて驚くのだが、それぞれの行為に専念している他の五人は気付かない。
「お兄様に悦んでいただくためよ? 命令ではないからイヤなら無理にとは言わないわ」
「…………わかり、ました。…………こんな事するの……、ソリュシャン様の言葉があってもあなただけなんだから…………!!」
「うん?」
何が何やらわからないが、緊張しているのか怒っているのかシェーダの声に緊張感がある。
覚悟を決めたシェーダは、男の真後ろに跪いた。
男の締まった尻を睨みつけ、二度生唾を飲み込んで、顔を近付ける。
「おおっ!」
尻の割れ目が温かい。
これと言って好みではないのでさせないできたが、悪いものではないと知っている。
下半身がとろけるような心地よさは、アナル舐め。
ある意味でソリュシャンの特技であり、ソリュシャンはシェーダにお兄様の肛門を舐めるように言ったのだ。
「んっ、んっ、んふぅっ! じゅぷぷ、れろ……、んひぃ……! あっ、あぁん! はぁ、はぁ……、あむっ、ちゅっちゅるる……」
シクススのあえぎはくぐもった声になる。
口の中はご主人様の逸物でいっぱいで、喉の奥まで迎えても根本まで頬張りきれない。
そこまでしても苦しいだけだから、半分くらいまでを往復する。代わりに根本を両手で握って、休むことなく扱いている。
息継ぎのために口を離すと、胸と下腹から際限なく湧いてくる快感にあえがされる。
一度も触られていない乳首は張り詰めて、空気の流れすら感じるほど敏感になっている。股間は内側を触られることなく撫でられ続け、愛液を垂らしてしまっているのが自分でもよくわかる。
どちらもとても気持ちいいのに、一線を越えてくれない。
際限なく限界に近付き、手が届きそうなのに届かない。
どうにかなるには口に出してもらわなければならなかった。
ソリュシャン様、シェーダ、ルプスレギナ様、ジュネ、ミラ。
自分の前に五回も出してる。回数を重ねるに連れ、長くなるのをシクススは経験で知っている。
だから、シクススは頑張った。
一生懸命頭を振って、両手で扱きながら亀頭に吸いついて舌を使い、上目遣いでご主人様に懇願する。
「そろそろ、出すぞ」
ご主人様の宣言で、反射的に喉を閉める。
喉奥に掛けられると苦しいのでいつの間にか体が覚えた。
深く咥えていた口を先端まで引いて亀頭だけを唇で包み、両手は加速して前後に動く。
「んん~~~~~~~~~っ!!」
口の中に、どぴゅどぴゅと雄の欲望とシクススの悦びを吐き出された。
量が多い最初の精液を受け止めても、ゆっくりと両手で扱いて残りを絞り出す。
んっんっ、と喉を鳴らしながらちゅるちゅる吸って、残滓も吸い出す。
頭を撫でられ、嬉しくなった。
ちゅぷんとシクススの口が離れると、逸物の角度がやや下がっていた。
ルプスレギナの要らん回復魔法から四回目。
アルベドミルクの効果も薄れてきた可能性もある。この調子ならもう一巡しなくても大丈夫かも知れない。
男がそんなことを思っている時だった。
ルプスレギナがしっしと手を振ってミラとジュネを離れさせる。まさか二人を邪険にしているわけではない。
男に抱きついたまま、発動する回復魔法。
「お前何してんの!?」
「シクススは頑張ったのにへにゃちんじゃ可愛そうじゃないっすか」
回復魔法で精力以外にアルベドミルクも効力を回復したのか、下がりつつあった逸物が跳ね上がる。
気軽に使う回復魔法は、余命三秒の重傷を完全回復させる奇跡だったりするのだが、今ここでは僅かな角度増加に使われた。これぞナザリッククオリティ!
「……ルプーにする時はまたソリュシャンに手伝ってもらう」
「…………ちょっち迷うっすね」
視界が明滅して精神が肉体から弾き飛ばされるほどの快感は、妹の手で嬲られる屈辱を上回ったらしい。
「お兄様、シクススが待っていますわ」
ソリュシャンに促される。
シクススは口に両手を当てて、顔を赤くしていた。
男がルプスレギナとじゃれてる間に、ソリュシャンはシクススの口内に残る精液の残滓を綺麗にしてあげたのだ。
どこでも溶解吸収できるソリュシャンなので、綺麗にするのは指でも可能。けどもシクススへ敬意を払い、口と舌を使った。
「ご主人様……、シクススの子猫ちゃんを可愛がってください。ミラさんとジュネさんに苛められて子猫ちゃんが泣いてるんです。ご主人様にいっぱいいっぱいいい子いい子してもらわないと子猫ちゃんが泣いちゃいます」
皆の前で裸を晒し、同性に乳房と股間を愛撫されながらフェラチオをして口内射精を受け止め、ソリュシャンからは口内の隅から隅までを丹念に舐められるディープなキスをしてしまった。
ここまで来てしまったら、恥ずかしがる余裕がない。
毒食らわば皿までであるし、体が治まりそうになかった。
入れて欲しい、愛して欲しい。
皆がご主人様とセックスをしているのを見せられるのは、恥ずかしくもあり羨ましくもあったのだ。
シクススはベッドに横たわって股を開く。
自らの手指で割れ目を広げてみせるのはジュネと同じだが、シクススには健気な献身があって、そこが男の支配欲を刺激する。
「シクススが満足するまで可愛がってやろう」
「はい♡」
男がシクススの太股を抱え、位置を合わせた。
ジュネがじっくり揉みほぐしたので、開いた内側は十分濡れそぼっている。
「あ……あ……♡ 入って……、ご主人様が、シクススのおまんこに……♡」
小さな雌穴が大きく口を開いて、逸物を飲み込んでいく。
ジュネ、ミラと冷たい膣が続いたので、温かく包まれるのはとても心地よい。
亀頭が入りきるとシクススの手は秘部から離れ、男の背に回された。
「うわー、シクススのおまんこもシェーダと一緒でずっぽしっすね」
「ルプー姉様、シクススの邪魔をしてはダメよ? お暇ならさっきと同じ事をしてさしあげますわ♡」
「ちょちょちょっとソーちゃん!?」
「ルプスレギナ様がご主人様を回復してしまわれましたから、私たちにももう一度お情けがいただけるかも知れませんね」
「マイスターの手を煩わせないよう私たちで準備を整えておく必要があります」
「今度は負けませんから!」
ルプスレギナは不敵に笑うソリュシャンに襲われ、ミラとジュネは頭と脚の位置を互いに逆にして体を重ねた。
「あっ♡ あんっ♡ ごしゅじんさまぁ……、大好きです♡ ……え? ……シェーダ?」
「…………」
余ってしまったシェーダは、手持ち無沙汰だったとか邪魔をしたかったとかではなくて、シクススだけではないと言いたかった。
シクススはナザリックのメイドで、シェーダも立場を同じくしている。この場の他の誰よりも、シクススに強い共感を感じていた。
シェーダはシクススの手をきゅっと握る。
シクススからも握り返した。
何かが通じた気がした。
「あっ、あっ、あんっあんっ、おちんちんすごいぃ♡ すごいイイですぅ♡ はああぁぁああん!」
女二人の共感を余所に、男の腰使いが激しくなる。
長い逸物が何度も何度もシクススの膣へ入っては出て、時には入ったまま中でぐりぐりと奥を刺激し、浅い部分を擦ってはシクススを鳴かせた。
シェーダの手がぎゅっと握られ、爪先まで伸びた脚がシーツを掻く。
「……ご主人様のおちんちんて気持ちいいわよね。シクススのおまんこに根本まで入ってるのがよく見えるわ。おっきいのにシクススは平気なの? 私みたいにポーション使った?」
「ポーションを掛けて挿入したからな」
「ごしゅじんさま言っちゃダメですよぉ! シェーダもみないでぇっ! ……んっ、くぅ…………やぁあん♡」
「ダメって言ってもよく見えちゃうし。シクススすっごく気持ちよさそう。私も凄く好かったわ。シクススはおまんこ気持ちいいの? おちんちんを奥まで入れて感じてるの?」
「やぁ、いわないでぇ……。あっ、ああんっ! はずかしいからぁ……♡」
シクススはいやいやをするように顔を振るが、本心から嫌がってるようには見えなかった。
淫らなあえぎが止むことはないし、口はだらしなく開いて涎を垂らし、顔は快感に蕩けきっている。
「恥ずかしいところを見られてるのよ? おまんこにおちんちんが入ってるのが見えるし、乳首だって立っちゃってる。ご主人様とキスするの気持ちいい? キスは好き? 好きじゃないとご主人様はしてくれないわよ?」
「すきぃ! ごしゅじんさまとキスも、エッチも、おちんちんもぉ! ぜんぶすきなのぉ♡ あむぅっ……ちゅっちゅっ、ちゅぅぅ……♡」
好きと言って、早速キスを与えられた。
シェーダは胸中湧く悦びに戸惑っていた。
シクススにいやらしい言葉を投げて、いやらしい言葉を言わせるのが不思議と楽しい。
シクススがセックスをしてもらっているのを見るのも、どういうわけか楽しく感じる。
さっきは自分がしてもらっていて、嫉妬を感じるところなのではと思うのに。同性愛の気はないつもりなので、シクススの痴態に興奮しているわけでもないと思う。
少し考え、どうでもよくなった。
シクススの手を繋いだまま、並んで寝そべる。
男はシクススへ挿入したままなのに、自分の胸にも手を伸ばしてきた。
なんていやらしい男だろうと思いながら、次が自分の番になっても良いように弄り始めた。
初体験を姉妹同然の同僚二名に見られ、二回目は多数の同僚の前で失神して失禁までしてしまったシェーダだ。
自分と同じくらいに乱れるシクススを見て、言葉にはならない強い仲間意識を感じていた。
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「あ…………あぅ……、ごしゅじんさま……。はぁ…………」
シクススの中へ放ち、シクススは息も絶え絶えに快感の余韻に浸っている。
ルプスレギナが余計な事をしたせいで、まだまだ余力があった。
しかし、時間経過で落ち着きそうな予感もある。
しかし、予感は予感で、股間に顔を埋めるシェーダがそうはさせてくれそうになかった。
「さて……」
不慣れなのにシェーダが頑張ってくれたおかげで、そそり立ってしまっている。
一巡を終えてもう一巡となる前に、男はベッドから下りた。
続こうとするソリュシャンを手を振って制し、男が向かうのはドアである。
ただし、出入り口のドアではない。お食事部屋の奥にあるアルベド様のプライベートルームに通じるドア。
一同は乱交の高揚を忘れて蒼ざめた。
アルベド様のプライベートルームは絶対立ち入り禁止。破った者は地縁・血縁・職縁に連なる全てが抹殺される。男がドアを開ければ、この場の全員へ極刑が確定する。
しかし、ドアには鍵が掛かっている。複製不可能な鍵であり、ドアの破壊も不可能であり、正規の手段を用いず室内に入るには外壁を壊すのが一番手っ取り早い。それだってこの場で一番の打撃力を誇るルプスレギナでも不可能だ。
なのに、カチャリと軽やかな音を立てて解錠された。
いち早く我に返ったソリュシャンがベッドから飛び降り男を止めようとして、それよりも腕を伸ばした方が早いと気付き、僅かな逡巡の間にドアは開かれてしまった。
「お父様!?」
「「「「「「お父様!?」」」」」」
ドアの向こうには、白い角を生やした黒髪の美しい少女が、床の上に座り込んでいた。
開かずにしなければならないドアが開かれた衝撃と、ドアの向こうに女の子がいた驚きと、男が女の子からお父様と呼ばれた驚愕が、たった一秒の間に一同へ襲いかかった。
「やっぱり覗いてたんだな」
「う…………、はぃ……」
「まあ、それはどっちでもいいか。アルベド様はなんと仰っていた?」
「お母様は全てお父様に任せなさいと言ってました」
「そこは「仰っておりました」だ。それにしても全て、か。ソフィーの部屋の扱いも?」
「そうです」
「そこは「仰せの通りです」だ。言葉遣いから教えないと駄目なのか?」
「丁寧な言葉くらいやろうと思えばちゃんと使えます」
「じゃあやれ」
「今はいいじゃないですか。アインズ様がいらっしゃるわけじゃないですし」
「ちょちょちょちょちょ………………、誰っすか!!」
あれも、これも、それも、どれもわからない。
僅かな情報から推測すると、アルベド様をお母様と呼ぶ少女はアルベド様の娘で、お父様と言うのだから当然そちらは父親で、と言うことは父親とは親と子であって、子の親と言うのはつまりはパパとママで、ママがアルベド様でパパがこの男と言うことはつまり二人で作った子供だとしたらこれはいったい何が起こっているのかやっぱりわからなくて、訳が分からない混沌にたたき落とされたのだからやっぱり怒って然るべきであろうと思うので怒鳴ってしまったのは正当な権利であるはずであった。
「紹介しよう。アルベド様が俺の付き人として召喚してくださった――」
「召喚ではなく創造です」
「正しくは創造してくださったサキュバスのソフィーだ。公的な場でなければアルベド様をお母様と呼ぶことを許されている」
「ソフィーと申します」
ソフィーはぺこりと頭を下げた。
ルプスレギナたちはようやくソフィーの顔以外に注意が向く。
如何にもサキュバスらしい黒ビキニと背中に生える黒翼は、どうやら本当にサキュバスであるようだ。
「俺をお父様と呼ぶのは、名付け親だからだな」
「公的な場ではマスターとお呼びするように言われております」
「……誤解を招くから出来るだけそっちを使ってくれ」
「イヤです」
「使え」
「……わかりましたぁ」
ソフィーは渋々と頷いた。
屋敷の主要な面々はソフィーの紹介が済んだので、男は女たちが待つベッドに戻る。
その後ろをソフィーが翼をぱたつかせてついて歩き、男に続いてベッドに上がろうとしたところを止められた。
「ソフィーはそこで座って待ってるように」
「え? どうしてですか? 確かに私は皆さんみたいに上手に出来ませんし経験もありませんが、これでもサキュバスなんですよ? 絶対にお役に立てると思うんです」
「そうじゃない。アルベド様からお叱りを受けたのを忘れたのか?」
「………………あ」
「今日はソフィーに何かするつもりも何かをやるつもりもない。邪魔せず見てるように。邪魔だったら元の部屋に戻すからそのつもりで」
「……わかりました」
以前はアルベド様のご息女と言うことで大いに遠慮があった。
父親の自覚さっぱりでも自分の娘であるのは確からしいので多少は気安くなり、慕ってくれているらしいので甘えも出た。
そこにアルベド様のお言葉である。
一番は、さっき寸止めしてくれたこと。
爆発して死にそうだったのに、解除してくれるどころか高めるだけ高めて行ってしまった。アルベド様に叱られて連れられたわけだが、ペースを緩めず続けてくれていたら一度は出せたはずなのだ。
逆恨み甚だしいが、寸止めされたのを根に持っているのである。
「ソフィーは見てるだけだから気にしなくていい。さっきルプーが回復したせいでまだこんなだ。今度は誰がしてくれる?」
「それでは私の口を使ってくださいませ♡」
ソリュシャンが男の股間に顔を埋める。
シクススとは違って、変幻自在のスライムテクは根本まで余裕で咥えられるのだ。
「ルプーも来いよ」
「うぇっへっへ♪ ご使命されちゃー仕方ないっすね♡」
ルプスレギナは近付くなり抱き寄せられた。
何度もされたように、腰に回った手が尻まで下がって、今度は尻の割れ目を中指が伝っていく。つぷりと後ろの穴へ潜っても抵抗する素振りはなく、自ら男へ体を擦り付けた。
「今度はこっちをしてやろう。シェーダ、そのあたりに俺のジャケットが落ちてるから持ってきてくれ。シクススはベッドに置いてあった道具をどこに片付けたんだ?」
まずはあらゆる手段を用いてルプスレギナをダウンさせる必要がある。
そうしなければ、延々と回復魔法を使われ続けていつ終わるのかわかったものではない。
「ソフィーが……、ソフィー様? ソフィー様はアルベド様のご息女でマイスターがお父様なのは名付け親と仰っていたと言うことはマイスターからお名前をいただいた私もマイスターがお父様と言うことはソフィー様の姉と言うことに? ヴァンパイアブライドである私がサキュバスの姉と言うことは私は本当はサキュバスだった?」
「何言ってるんですか」
いい具合に混乱しているジュネは、あり得た可能性に触れようとして、ミラに一蹴された。
「あ、すごい……。マスターのあんなに大きいのにルプスレギナ様はお尻の穴で……。ソフィーにも入るかな? ソリュシャン様はマスターの乳首を? 殿方はそこも悦ぶんですね、ちゃんと覚えないと。うわぁ、声おっきぃ……。あんな声、でも、だって……。あぁ……」
ソリュシャンと力を合わせてルプスレギナを打倒した。
しかし、ソリュシャンに続いてシクススとシェーダを同時に相手している時にまたも復活。
自身に魔法を掛けて体力を回復させてから、再度の回復魔法を放ってきた。
何度も達してぐったりしていたシクススとシェーダも回復してしまう。
ヴァンパイアブライドたちに回復魔法は厳禁なので、男は口移しで血を飲ませてやった。
昏倒した二人だったが、残った者たちを一巡してる間に復活。真夜中なのもあって絶好調。
競うように男の舌を舌で求め、いつぞやのシャルティアとアウラ(大人ver)が披露した貝合わせで男を挟む。
真上に放たれた精液は女たちが協力して綺麗に舐めとった。
乱れに乱れて、全員が全員にキスをしたし、性器も舐めて舐められた。
ミラとジュネはそちら方面の先駆者で、ソリュシャンも色々経験してきているので不思議なことではなく、ルプスレギナはソリュシャンに責められた経験からおかしいと言えるほどではないが、そこへシクススとシェーダも混じってしまうのは意外なことだった。
シクススは頑なに二人きりでの行為を求めていたし、シェーダはそもそも関係を伏せていた。
なのに乱れたのは、アルベドのベッドだから。
覚醒したサキュバスが泣いて許しを乞うほどにイキ狂わされたベッドだ。
シーツを交換して残滓は残っていなくとも、アルベドが残した淫の気まで拭い去れるものではない。
ルプスレギナが適度に回復魔法を使うせいで、精力が回復すれば体力だって元通り。
東の空が白んで、地平に太陽が顔を出しても続けられた。
最低でも三巡はして、多い者は少ない者の倍は受け取った。
その間、ソフィーはベッドに近付くことを禁じられていた。
「おとうさまのばかぁ……!」
目の前で好いことが繰り広げられ、とっても美味しくてとっても栄養がある精液が何度も放たれているのに自分には一滴もなし。
泣いて拗ねたくなるのは無理もないが、泣いてしまったせいでカテゴリー「お子さま」に入れられるのは不本意なこと甚だしく、いつか寝込みを襲って訂正させることを決意した。
誰がよかったですか?
次回、今度こそエピローグ、のはず、たぶん