シズの希望により男が下になった。
初体験時は動きを封じられていたので下になったシズだが、諸事情により上での回数がずっと多い。回数は少ないながらも試行錯誤の甲斐あって、上での腰使いには自信ありである。
マットに横たった男の体から一部だけ突き出ている。シズは諸々の覚悟と期待を胸に男の腰を跨いだ。
男の股間の上でしゃがむように腰を落とし、近付いたら先端を摘まんで上向かせる。
位置を合わせて自分に触れさせ、腰を下ろそうとしたその時である。
「あっ!?」
男の体がするりと下から抜け出した。あれよあれよと言う間に背後を取られ、風呂に入っていた時のように後ろから抱えられた。
シズの足の内側に男の膝が入り、股を思い切り開かされる。
この男はアルベド様がお決めになった順番を無視しようと言うのか、これは反撃しても許される。物理的強制力をもって男を下そうとするのだが、
(シズさんの次はリファラとキャレットです。二人とも初めてですから、シズさんがお手本を見せなければなりません。どこへどのように入るのか教えておくべきと思いませんか? シズさんだって二人に失敗して欲しくないでしょう?)
(……そう言うことなら)
尤もらしい言葉に、シズは数瞬考えて頷いた。二人は同じ男を巡るライバルかも知れないが、失敗して嫌な思いをして欲しいわけではないのだ。シズちゃんはとても良い子だった。
良い子の良心につけ込んだ男は、シズの背後でにやりと笑う。嘘を言ってるつもりはないが、今更入る場所がわからない二人ではない。シェーダと交わっているのを間近で見ている。自分で自分の位置を確認したことだってあるだろう。
目的は別にある。
「っ!」
シズが声になりきらない声で呻く。
男の股の間に座らされたシズは、尻を前に滑らされて大きく股を開かされた。股間を前に突き出して強調するM字開脚である。
股を少し開いた程度ではまだまだ無垢な一本筋だったシズの秘部は、大きく開かされたことで少しだけ内側を覗かせた。
「!!」
「そっちから見えるかな? シズさんのここに入るんだ」
筋の両脇に男が指を添え、左右に引く。外は無垢そのものなのに、内には淫靡な肉が隠れている。ピンクの媚肉がぬらぬらと濡れ光っているのは、シズが男の体を求めているから。
不定形でとろけているような媚肉は下の方に小さな穴を形作る。小指すら入りそうにない小さな穴はシズのリズムで開いては閉じて、閉じている時は完全に塞がって穴が見えなくなってしまう。
「シズさんのおまんこは小さくて、穴もこんなに小さいんだ。それなのに俺のが入るくらいに広がってくれる。入れてもきついって事はないかな。シズさんがよく濡らしてくれるのもある」
「くぅ……!」
風呂の中から観賞している三人は、リファラとキャレットは驚きに目を見開き、アルベドとて手のひらで開いた口を隠している。
羞恥心が薄いシズでも、おまんこをくぱあと開かれて穴の解説をされるのは恥ずかしいようだ。頬を染めて正面の三人から顔を背けた。
恥じらうシズを見て、男は邪悪に嗤う。前回のシズはシークレットルームに監禁してくれて散々好き放題しやがったのだ。辱めは正当な復讐である。
しかし度が過ぎると後の埋め合わせがハードになるかも知れない。その程度には頭を回せるようになった男は、シズの細い顎を掴んだ。
「あっ! むぅっ……んん……、んっふぅ……んあぁっ!」
シズを振り向かせ、上から包み込むように唇を奪う。
強ばったのは一瞬。すぐに目を閉じて唇を受け入れ、体を委ねた。ぬるりと入ってきた舌に小さく応え、注がれる唾を啜る。
割れ目は右手の人差し指と薬指で器用に広げ、ピンと立てた中指を三人に見せつけてからシズの穴へあてがった。
まずは指先で入り口を優しく撫でる。濡れ具合とほぐれ具合を確かめたわけだが、さっきは風呂の中で挿入している。シズは十分だった。進めた指は第二関節まで飲み込まれた。
上ではじゅるじゅると粘着質に、下ではくちくちくちゅくちゅと。シズの穴から、明らかに風呂の湯とは違う液体がとろりと溢れる。
「はぁ、はぁ……。あむっ……、ちゅうぅぅ……! ちゅるる……、れろ……。……おちんこがぱんぱんになってる」
上からのキスが下からになったのは、シズが男を押し倒したから。
男の唇を貪りながら、下腹に感じる熱い逸物をそっと握る。さっきまで入っていたけれど、改めて奥まで迎えるのだ。
ぷはあっとキスを中断し、今度こそ男の股間の上に跨がった。
裸どころか性器を見られて解説され、目の前で情熱的なキスまでしてしまった。
毒を食らわば皿まで、と言う奴だ。元より三人の前でセックスするのは既定路線なのだから、挿入を見られるのはやっぱり恥ずかしいけれど出来ないものではない。それがリファラとキャレットのためになる。
マットは風呂のすぐ隣に平行して敷かれている。
シズは風呂側の右足は膝を立て、左足は膝を着く。そうすると並んでいる三人からはシズの性器がよく見えた。
三人の視界を遮らないよう左手で逸物を上向かせ、右膝を曲げていった。体の中心に先端が触れる。割れ目の内側に潜らせながら軽く前後に振って目当ての場所を探す。他の所より少しだけ沈むところが入るところ。
リファラとキャレットは勿論、何度も何度も経験があるアルベドさえ固唾を飲んで凝視している。
三人が見守る中、膨らみきった亀頭がシズの中へ沈み始めた。小さな穴を男の欲望が押し広げるのは、いっそ残酷に思えるほど。
なのにシズは腰を下ろして男を受け入れ、長い逸物が少しずつシズの中へ消えていく。半分も越えれば小さなシズには限界だろうに尚も腰を落とし続け、小さなお尻を男の股間にぺたりとつけた。
立てていた膝を崩し、男の下腹に両手をつく。はぁ、と艶っぽい息を吐いた。
「おちんこが……、ぜんぶはいりました」
鬱陶しくなったのか、髪をまとめていたタオルをほどく。赤金の長い髪が仄かな光に照り輝きながら、体に張り付くことなく小さなシズをさらりと包む。
体を反らせて左手を後ろに突く。右手の人差し指が股間の一番下を指した。
「ここから……」
二人の結合部に触れた指は、つつつと下腹を上がってへそを通り過ぎ、
「ここまで……、はいってます」
何が、とは言わない。
薄く微笑むシズの妖艶さに、アルベドさえ息を飲む。
「動きます」
男の上で、シズが腰を振り始めた。
「シズがあんなに……、すごいわね……」
ぱちゅんぱちゅんと腰を下ろしきったりしない。
両膝を立てて腰をくねらせ、先端から半分くらいまでを往復している。微妙に前後にも動いているのは、膣内のいいところを擦っているように見えた。
それよりも、やはり小さなシズの中へ太い逸物が出たり入ったりしているのが驚きだ。本当に間違いなく入っている。根本まで受け入れればアルベドの子宮口に触れる長い逸物なのに、小さなシズが全部咥えてしまっている。
「シズがここまで見せてくれているのだから、今更臆してはダメよ?」
二人はシズを食い入るように見つめていた。
シズは頬を上気させて口角を上げ、余裕を持って男と交わっている。前回はこうして焦らしに焦らし、出そうな気配を感じたら動きを止めた。たっぷり一時間以上挿入しっぱなしで、シズは浅く深く何度も達していたのに男には一度も出させなかった。
覚えてしまった動きを繰り返すのは、それで得られる快感を記憶しているから。
(……シズには悪いけど、このままだと少しまずいわね)
アルベドは焦らして高めるよりも思い切り貪るタイプなので、シズのような腰使いをしたことはない。今度試してみようと思う。
それはそれとして、シズが楽しむのは大いに結構なこと。だけれども、今のシズは二人のお手本である。処女の二人が女性上位でセックス出来るわけがない。なお、睡眠姦を試みて騎乗位を失敗して逃げ帰ったのはもう忘れた。もしも誰かに知られたら何としても口を封じなければならない黒歴史である。
黒歴史はなかったことになったのでどうでもいい。問題はシズだ。余裕を持って妖艶に交わるのは、幼げな少女に見えるシズの姿とギャップが激しい。
もしも二人が、セックスとはあのようにする事、と思ってしまったらまずい。出来るわけがないことに挑戦して、失敗したと思ってしまうかも知れないのだ。
そのためには、シズを乱れさせなければならない。
「アルベド様?」
アルベドは上半身だけ風呂から出して、男の髪を手櫛で整える。銀髪から覗いた耳に赤い唇を寄せ、そっと囁いた。
(シズをよがらせてやりなさい)
理性でもって、快感を舐めとるように交わるのは勿論善いことだ。
それよりも善いことは、理性をなげうって獣のように交わり乱れること。
シズに全てを任せていた男が、シズの細い腰を掴む。
亀頭だけがシズの中に入っている状態で、浮いた腰めがけて腰を跳ね上げた。
「あひぃっ!?」
乾いた音が響く。
長い逸物は一息でシズの膣内へ帰って行き、媚肉を抉って狭い膣をこじ開けながら最奥を叩いた。
乱暴に腰を打ち付けたように見えて、角度をつけてシズが感じやすい所を擦っている。
「あっ、あっ、やぁっ、だめぇ! わたし、うごくからぁっ!」
「こうするのは好きでしょう?」
「うっ、あっあっ、ああん♡ ……すきぃ。おまんこぱんぱんされてっ、きもちいのぉ♡」
幼さの残る美貌が愛欲に溶け、感じるままを口にする。声は高く甘く、淫らな言葉をためらわない。
リファラとキャレットに、上位者であるアルベドを前にしてここまで乱れられるシズではない。乱れているのは見えないから。
腰を使っているときは視線を意識して、感じすぎないようにしていた。しかし、下から突かれてギリギリを保っていた均衡はあっさり崩れた。
上半身は崩れて男の胸に体を預け、男の首にすがりつきながらあえいでいる。下半身もそうなっていたらまだ楽だったのに、男に掴まれ腰を浮かせたまま突かれている。
小さな雌穴を太い逸物が行き来する。二人の体を濡らした湯は夜風と熱い体で乾ききって、未だ濡らしているのは二人の淫液。男が中に入る度にシズの汁をかきだして、打ち付ければ肉を打つ音に湿った音が混じった。
(こんなの見せられると私も……♡ でも二人が先よね)
湯の中でアルベドは自身の股間へ手を伸ばした。
隣のリファラを見ても、暗いお湯の中は見通せない。膝立ちになって熱心に見ているリファラの太股にそっと触れた。
「あ、アルベド様!?」
「次はあなたの番よ。彼がしてくれると思うけど準備は大丈夫?」
「は……はぃ……」
「確かめてもいいかしら?」
「えっ!? ………………どうぞ」
シャルティアと違って同性愛の気はないアルベドである。とは言えそこは大淫魔のアルベドであって、ハードルはとても低い。
リファラは上位者のお願いを断れなかったのかも知れないと考慮して、入れたりはしないで柔らかさだけを確かめようと内側に回った手をゆっくりと上に運んでいき、目を丸くした。
「あなた…………」
触られたリファラは同性に触られた恥ずかしさに、いささかの罰の悪さを交えて赤い顔を逸らす。
リファラもキャレットも水着を着ているのに、思ったのと違う感触だった。
「あっあっあぁん! いいっ、おまんこのおくにぃ……♡ おちんこきて……、きてるぅ……! あああああああああああぁぁぁあああーーーーーっ!!」
アルベドが驚いていると、シズの甲高い声が静かな露天風呂に響きわたった。
逸物を根本まで突き立てられ、シズの小さな尻が小さく震えている。着色のない綺麗な肛門がきゅっと閉じては緩むのに同期して、中では膣肉が男の逸物を締めている。
遠慮なしに中で出された精液を奥へ奥へと導くために、シズの意志とは独立して淫らな器官が機能する。
シズが一頻りあえいでから掠れた吐息となると、露天風呂の静寂が際だった。
脱力して男の体にしなだれかかり、すぐそこにあった唇へ口付けた。柔らかな唇を唇で食み、舌でなぞってから侵入する。温かな舌と出会って挨拶をして、挿入したままの逸物が膨らんでくるのを感じた。
「シズさん、順番ですよ」
「……わかった」
最後にちゅっとキスをしてからずるりと男の逸物を引き抜いた。
叫ぶほどに絶頂して抜いたばかりなのに、シズの小さな穴はきゅうと閉じて吐き出されたものをこぼしたりしない。
離れ際、そっと男へ耳打ちする。
(埋め合わせ。忘れるな)
これはこれでそれはそれ。
男は頬をひきつらせた。
▽
「ふつつか者ですが、よろしくお願いします」
リファラがマットの上に正座して、三つ指ついて頭を下げる。
異本で学んだマナーである。女が床入りする時はかくすべしとの記述があったのだ。
「待ちなさい。始める前にちょっとこっちに来なさい」
アルベドが男を手招きして風呂の縁に座らせた。
シズの中へ射精した逸物は、角度が萎えてきている。一度や二度では萎えず、抜かずに三度は出来る男だ。しかし抜いてしまうと僅かであってもインターバルが必要になる。リファラで終わりならじっくりしてくれてもいいが、その後にキャレットと自分が待っている。時間は節約すべきなのだ。
アルベドは男の股間に顔を近付けた。手は使わずに精液と愛液で濡れた亀頭を唇で包んだ。ちゅるると吸って尿道に残っている精液を吸い出したら、更に顔を近付けていく。
髪をまとめているので、手を使って髪をかきあげる必要がないのは楽だった。男の腰に抱きついて頭を前後に振り始めた。
二人の淫液に濡れていた逸物を自身の唾液で上書きする。力を失いつつあった逸物が、頭を振る度に熱く固く、力を取り戻していく。
アルベドのフェラチオに、三人は目を見張った。
ナザリックにおいて序列二位にある守護者統括にしてアインズ様の正妃に立候補しているアルベド様が、跪いて男性器をしゃぶっている。
衝撃的な光景ではあったが、アインズ様が承認なさっていると聞いたのを思い出した。
アルベドが恍惚とした表情でいるのを見ていると、サキュバスとはそう言うものなのかと心に落ちてくる。
「これでいいわね」
アルベドの口から現れた逸物は、シズへ挿入する前と変わらない硬度と角度で反り返っていた。
しゃぶられていた方はそのまま口に放ちたかったところではあるが、今は己の欲望よりも女たちに尽くす時間である。
真っ赤な顔でこちらの顔と股間を交互に見てくるリファラの前に屈み、見る者の緊張を溶かす柔らかな笑みを浮かべて女の体に抱きついた。
「あっ」
「んん?」
抱きついた瞬間に感じるものがあった。
華奢なシズとは違って、胸も尻も豊かなリファラは抱き応えがある。柔らかな肢体が絡んでくるのも心地よい。
リファラを膝立ちにさせ、股の間に膝を差し込んだ。そのままぐいと抱き寄せれば、リファラの股間が太股に擦れる。キャレットと同じく水着を着ているはずのリファラなのだけれど、先のアルベド同様に思ったのと違う感触に戸惑った。
じっとリファラを見る。
目が泳いでいるのは、悪戯がばれた罰の悪さではないだろう。自身のはしたなさを突きつけられて恥じらっている顔だ。
「あ、あの、あの……。そのつもり、でしたので……」
言葉尻が小さくなって、口中に消えていった。
「あっ!」
トップスのフリルブラをめくる。
波打つ布地に隠された胸は、乳房を包む生地が存在していなかった。ピンク色の乳首が見えた。
腰に巻かれたパレオをめくる。
パンツはなく、股間に白い陰毛が見えた。下生えは薄く肌も白いので、まるでシズと同じ無毛のようだ。
リファラの水着は、隠すべき部分に布が乗っているだけのものだったのだ。
「脱がせてもいいだろう?」
「は……はいぃ…………」
シズへのカモフラージュとして着けていた水着だ。そのシズが目の前であんな事を見せてくれたのだから、最早不要である。
着せたままするのはまたの機会に譲るとして、リファラの体はとても魅力的だ。
裸自体は、以前メイドたちの前でシェーダを抱いたときに見せてもらっている。今回は見るに留まらず、隅々まで味わってよいのだ。
「ひゃう!?」
豊かな乳房に手を添える。まずは優しく触れるだけ。下から包んで持ち上げると確かな重量感。大きなおっぱいは大きいだけ重たいが、その分だけ愛が詰まっているのだ。
ミリ単位で手指を動かし、リファラの様子を窺いながら少しずつ力を込めていく。
続ける内に赤らんだ顔が上向いて視線が絡む。ぎゅうと握れば忘れていた呼吸を思い出したかのように口を開き、すかさず奪った。
抵抗はない。
開いた口からまっすぐに舌を忍ばせ、リファラの舌を舐め上げる。口内に湧いてきた唾をじゅるると啜ればようやく舌が応え始めた。
リファラの股はこちらの太股に乗っているので、左手はリファラが落ちないよう腰を支える。女の柔らかさを楽しんでいた右手は楽しみを一時中断し、リファラの左手をとった。
「うぅ……、おっきぃ……」
「知ってるだろう?」
女の手を自身の股間に持って行く。
男に触れた手は躊躇いがちにそっと握り、上下に動かし始めた。
「もっと強く握ってくれ」
「……こう?」
男を見る目が上目遣いになるのは、顔が下を向いているから。
見るのも触れるのも初めてではない。初めて見たときは胸で挟んで扱いたし、二度目は口で愛した。どちらの時も美容のために精液を味わった。
三度目の今日は、口ではなく中にもらう。シズがしていたように挿入してもらって、熱い精液を出してもらう。
同僚のシェーダがしているのを見たし、今し方はシズが楽しんで交わっているのを見た。
自分にも出来るはずだと思うけれど男のものは大きくて、これが自分の中にと思うと期待に混じって恐怖が顔を出してくる。
「あんっ! ちくび……摘ままれると……」
「摘ままれると?」
「……わかんないです。でも、いやじゃなくて。……もっと触ってて欲しいです」
リファラは覚悟を決めてここに来ているが、いざとなって気後れしているようだった。
扱くペースはゆっくりで、強くと言ったのに弱々しい握り方。
それでも体の準備は整いつつある。太股に触れるリファラの股間が潤んできている。
こんな時、男はどうすればいいか知っていた。
「きゃっ!」
リファラをマットに押し倒す。
上からのしかかって唇を塞ぎ、片膝を立たせる。開いた股に手を差し入れて、開きつつある秘部へ指を這わせた。
「――――っ! ――――っっ!!」
リファラは処女だ。指で処女膜を破るような勿体ないことはしない。
膣は入り口を撫でるに留め、指先に愛液をまとわせる。ぬるつく指で小さな肉芽を撫で始めた。
肌を触れ合わせて体は否応にも期待しているのだろう。頼りなかった肉芽はすぐに膨らんで、ここを触ってと自己主張する。
甘い声が高くなり、尖った乳首をちゅうと吸えば背を仰け反らせる。
立たせた膝ががくがくと震え、時折爪先まで力が入った。
リファラは指を噛んで鳴き声を抑えようとして、両手首を男に掴まれた。
両手が塞がっているのに愛撫は続いている。体の中心から内側に入ってきたような官能は、下を向けば答えが出るはず。
何をされているのか、わかっているのかいないのか。
固く目を瞑ったまま甘い声で鳴き続けた。
観戦している三人は、無言でリファラの痴態に見入っている。
キャレットは、次は自分が、とリファラの身を自分に置き換えて体を火照らせた。
アルベドは男の舌使いを思い出し、湯の中で両手を働かせている。
シズはと言うと、たっぷり出してもらったのに自分は舐めてもらってないと頬をちょっぴり膨らませた。
隣でシズが湯に浸かっているのに気付いたアルベドは、一人遊びを中断して首を傾げる。
シズが湯に入る時、きちんと股間をお湯で流したのを見ている。それはよいのだが、シズの股間からは男の精液が出ていなかった。シズは奥に来てると言ったのだから、ちゃんと射精をしてもらったのだと思う。
アルベドはサキュバスなので子宮から精液を吸収することが出来るので、余程の事がなければ膣から精液を溢れさせる事はない。
しかし、シズはオートマトンだ。アルベドと同じ事は出来ないはずである。
「シズは中に出してもらったんでしょう?」
「はい。お腹の中が温かくていっぱいです」
シズの不満顔は溶け消えて、女の顔で下腹を撫でた。
「まだ中に入っているの? 綺麗にしてあげましょうか?」
「いえ……。すぐには劣化しないから大丈夫です」
「劣化?」
命の素であってもナマモノなので、時間が経ちすぎれば痛むものである。
道理ではあるが、アルベドには理解しがたかった。
「ええと、シズはおまんこから精液を吸収できるわけじゃないわよね?」
「はい、出来ません」
「それならその内出すのでしょう? 一回目だったから量が多かったと思うのだけれど?」
円卓の間で瀕死になって回復した後はアルベドが精気を吸い尽くして瀕死になって、ここで元気にしているところを見るとちゃんと回復してもらったようだ。
回復魔法を受けると、体の傷以外にも失った血液や体液も回復する。と言うことは精液だって満タンになるのをアルベドは知っている。
「私はオートマトンですが、おまんこの奥に子宮に該当する器官があります。そこに溜めておけます」
「溜められても結局出すのでしょう?」
「はい」
「折角お風呂なんだから、今出して綺麗にした方がいいんじゃないかしら?」
「いえ、それは…………」
公開セックスしてしまったのに、この期に及んで口ごもる事があるのだろうか。
アルベドの頭を疑問符が埋め、追求を避けられないと悟ったシズは恥ずかしそうに俯いて答えた。
「あとで摂取しようと思って……、保管しています」
「……………………摂取?」
「……………………はい」
「それはつまり、口からと言うことでいいのよね?」
「……はい」
シズに何度驚かされればいいのか、アルベドは大きく開いた口を上品に手で隠した。
そう言えばさっきしゃぶった男の逸物は、精液よりもシズの淫液に包まれていた。仄かに甘い香りがあったように思う。濃厚でいながらほんのりと塩気がある精液には良いフレーバーかも知れない。
「私は種族特性として飲料しか口に出来ません。私に用意される飲料は主成分が糖分と脂質でカロリーを補っているため動物性タンパク質を摂取する機会がほとんどなく、折角出したものを流してしまうのはアインズ様が仰る倹約の精神に反すると思うので無駄にしないように心掛けています」
「……美味しい?」
「………………嫌いじゃ、ないです」
折角髪をまとめ直したのに、シズはぶくぶくと湯の中に沈んでしまった。
呼吸を必要としないシズなので、その内復活するだろう。
「あっ、はあっ……、ああ……。もう……、もう……!」
「欲しいか?」
「……はぃ……。いれて……ください…………♡」
リファラの股から顔を上げた男は、顎まで濡れていた。ペロリと舌が唇を一周する。
自分の愛液を舐められたリファラは、恥ずかしく思いながらも胸を高鳴らせた。
漠然と憧れていた。実物を見て憧れが強くなった。勇気を出したシェーダを凄いと思うと同時に羨ましくも思う。体が溶けてしまったような快感に浸らされて、だけどもこれ以上があるらしい。
憧れは期待となって、今や渇望にまで上り詰めた。
それが、得られる。
男の手に従って股を開いた。
触れ合う肌は汗と熱で溶け合って、自分の体を這い上がる男の体は始まる前に比べたら驚くほど逞しくて何もかも委ねられる安心感があって。
「あっ! 今の入ったんですか?」
「まだだよ」
男を受け入れようと、秘唇が開いている。膨らんだ亀頭が内側に潜って、上下に撫でた。
入り口に合わせても、すぐには入らない。
経験があるならぬるりと入っていくが、リファラは処女だ。入り口を処女の証が塞いで、受け入れたいのに侵入者を拒んでいる。
「わかるかな? 俺のがリファラの処女膜に触れている」
「わっ、わかります。ぐいぐい押されてて……。ちゃんと、入りますよね?」
「もちろんだ。少し痛いかも知れないけど、俺のために耐えてくれ」
「はい! ……んううっ!! くぅ…………!」
膣口を狭めている処女膜が、亀頭に押されて裂け始める。
先端の半分も入っていないのに、リファラには辛かった。率先して処女を散らしたシェーダより臆病で、痛いことには耐性がない。
前戯は大いに楽しんだが、文字通りに体が裂ける痛みは臆病心を呼び覚ましてしまう。
「手伝ってあげるわ」
「アルベド様?」
リファラに体を密着させていた男が上半身を起こす。
割って入ったアルベドはリファラの下腹に手を当てる。色も形も何もかも美しい繊手から、不可視の力がリファラへ注がれ始めた。
「私に傷を癒す力はないけれど、少しは楽になったでしょう?」
精気を吸うことが出来るのだから、与えることだって出来る。ナザリックにて慈悲と慈愛の象徴であるアルベドは、後ろから押したシャルティアとは優しさが違うのだ。
サキュバスとして覚醒を果たしたあの夜、精気を奪って精気を与えて、無限のウロボロスの如き快楽の果てに至った。
「は、はい……。アルベド様の手が温かくて、痛くなくなった気がします。ありがとうございます……」
痛みが熱に変わったようだ。触れ合っている部分が熱い。耐えられない熱さではなくて、心地よい熱さ。体ではなく心を焼く熱。
「……キャレット?」
いつの間にか隣に座ったキャレットが、リファラの手を握っていた。キャレットの目には衷心があった。心から自分のことを気遣ってくれている。
欲しかったものを与えてもらえるのに、アルベド様のお手を煩わせてしまって、キャレットに励ましてもらって。
ここで退いては女が廃る。
「きて、ください!」
「ああ」
「ひぐぅ……。あっ……あっ……、はいって、きてるぅ!」
男の逸物が処女膜を破り、何者も受け入れたことがない閉じた膣をこじ開ける。
未通の女を男が通って、消えない傷をつけていく。
「ほんとうにはいって……、わたしの中に……」
はらりと涙をこぼし、リファラは自分の体を見下ろした。
遠かった男が近くになっている。
体の真ん中に自分のものではない異物が入っているのを強く感じる。異物だと思ったのに一瞬ごとに違和感は薄れていき、こうなっているのが正しい形に感じてくる。
シェーダが言っていた「自分は一人じゃない」と同じ思いが、リファラの胸にも湧いてきた。
ただし、根本まで指数本分余っている。それでリファラの一番奥に届いてしまった。
痛みに耐性があったり、むしろ痛い方が好きな面々へは無理に押し込むところだが、どう見てもリファラはそうではない。
無理に入れなくても、ここまで入れば互いに楽しむことが出来る。
しかし、折角ポーションがあるのだ。傷ついても瞬時に癒すことが出来る。
「よく頑張ったな。リファラの奥まで届いたよ」
「はい、うれしい、です。入ってるの、わかります」
「ここからはリファラ次第だ。ここまででも十分。だけどこれ以上にするとさっきより痛くなるし、俺専用の体に作り変えられる。どっちがいいのか俺にはわからないが――」
「シェーダはそうしたんですよね?」
「まあ、な」
シェーダは処女だったのに、上から乗って思い切り体重を掛けた。知らないが故の蛮勇である。
シクススへは奥まで入れて処女を散らした後、ポーションを掛けてから再挿入した。
ポーションは瞬時に傷を癒してしまうため、痛みを消すことは出来ても痛みを感じないようにするにはタイミングが難しい。瞬時に効力を発揮するのではなく、遅効性もしくは効力を少しずつ発揮するポーションがあれば問題は解決するのではないだろうか。
そう思った男だが、もしもそのようなポーションが開発されてしまうと自分の首を絞めるような気がしてならない。忘れることにした。
そんな事よりリファラである。
リファラは快感と達成感に潤んだ瞳に決意の光を宿らせた。
「してください。私はあなた以外と絶対にこんな事しません。あなただけの私にしてください!」
「……わかった。ポーションの用意を」
アルベドがキャレットを手で制し、桶に入っていたポーションを手にする。蓋を開け、男へ視線を走らせた。
リファラの太股をしっかりと抱えた男は、ゆっくりと腰を引く。リファラの中から現れた逸物は、処女が流した血に濡れていた。
抜けきる寸前まで戻ってから、勢いをつけて腰を打ち付けた。
「ひっ…………、はぁ…………♡」
肉が肉を打つ音が鳴った瞬間にアルベドがポーションを振りかける。
一瞬だけ強ばったリファラは、緩みきった笑顔を見せた。男へ両腕を伸ばし、近付いてきた体を強く抱き締める。
二人の体も股間も密着して、中では深く繋がっていた。
ちゅっちゅと甘い口付けを数度交わしてから、男が腰を振り始めた。
「あんっ、あんっ♡ おまんこいいですぅ♡ ああんっ……、わたしはじめてなのにぃ♡ 」
「俺もとてもいいよ。リファラの体は俺だけのものになったんだ」
「はうぅぅ…………。そんなこと言って……、いっぱいしてください♡ ああんっ、あっあっ……!」
ポーションで傷ついた膣を癒そうとも、処女の固さときつさがなくなるわけではない。
それを補うのがリファラの愛液で、奥まで入ってくる男を満遍なく包んでいる。抽送する度に破瓜の血が流れ、白いバスタオルを染めていく。
耳元では愛の言葉を囁かれ、リファラは見られているのを忘れて二人だけの世界に没入した。
腕が男を抱き締めるなら、開くだけだった脚は男の腰に回って足首同士を引っかける。異本で覚えた大好きホールドは、全身で受け入れてる気持ちになった。
体の中心を行き来する男の体は大きくて逞しくて、奥まで来ると圧迫感がある。それを苦しいと思うどころか充足感があるのだから、自分の体は本当に彼の専用になってしまったのだと歓喜した。
「はあぁっ……、またきちゃうぅ! あっ? やぁ、まってぇ♡ いまらめなのにぃ♡」
浅い快感が深くなって、容易く閾値を越えてしまう。
自分の体が逸物をきゅうきゅうと締め付けているのは感じているけれど、勝手にそうなってしまうので自分にはどうにもならない。
出来るのはしがみつくことだけ。両手と両足を使って男の体にすがりつき、心も体も焦がす快感に涙する。
リファラとは違って、男は結合部が温かくなっているのに気付いていた。
リファラの中が温かいのは当然だ。本当は必要なかったのに、痛みに耐えて全部入るようにしてくれた献身は嬉しい。シェーダは兎も角としてシクススへは強引にしてしまったため、次に思い出したらご機嫌をとろうと思う。
温かいのは中ではなくて密着している股間のあたり。
二人の結合部から温かい液体が広がっていることに、乱れているリファラは気付いてないらしい。
僅かにとろみがある愛液と違って水のようにさらさらとして、リファラの体温と同じ温かさ。顔を寄せれば澄んだ紅茶のように薄く色づき、仄かな匂いがあるに違いない。
リファラは何度も達しているうちに、小水を漏らしていた。
ここは風呂なので簡単に流せるから問題ない。しかし失禁が癖になって、事に及ぶ度に漏らしてしまったら問題だ。
それはそれでありかも知れない。
「あっ、あっ♡ あん、ああんっ♡ すきすきぃ♡ はぅっ……、あああぁぁああぁぁーーーっ♡」
何度目かの深い絶頂。
甘い絶叫に伴って媚肉が蠕動する。きゅうと締まって奥まで入った逸物に隙間なく密着し、出して欲しいと訴えているようだ。
シズへ一度出している。その上こなれていない処女なので時間が掛かっているが、快感がこみ上げてきた。
出そうと思えば少し前から可能だったが、リファラの初体験なのだから痛みより快感を刻み込むべきなのだ。それもこれだけ乱れているのは十分だろう。
しかし、女が感じて達しているとは言え、それで終わりにしていいものではない。
アルベド様やソリュシャンは特別として、精液を摂取するわけでもないルプスレギナやシクススも最後には出してやらないと不満そうな顔をする。
随分前のことになってしまったが、足繁く通ったエ・ランテルの娼館で、女というものは男が射精することによって体だけでなく心も満足すると聞いていた。
さらに遡ればラナーもそうだった。
つまらない事は記憶の片隅に押しやって、リファラに体を押しつけた。
ピッタリのサイズに成形された膣は、大いに感じて子宮が下りてきている。亀頭を子宮口に押し当て押し上げ、リファラが叫びながら背を弓なりに反らせる。
「愛してる」
「ひぅっ…………」
細い喉を空気が通り、吐き出されたときは甘い絶叫を連れてきた。
達したばかりなのにまたも締め付けて、リファラの一番奥でどぴゅどぴゅと射精した。
きつい膣内で逸物がぴくぴくと震えている。
リファラの体は弛緩してしがみつく力は弱いものだったのに、男を受け入れている部分は捕らえて離さないと言っているようだった。
男がリファラへ色々と囁いていたのを、アルベドは耳聡く聞き取っていた。
片眉を上げたが、セックスに必要不可欠な彩りとして許容する。愛の言葉がないセックスなんて形だけ作って魂が入ってないも同然だ。まさに画竜点睛を欠いている。
なお、シズはまだブクブクしている。
死にはしないとわかっているが、そろそろ引き上げるべきだろう。
流れ的に脱がしたのは惜しいと思わないでもないです