アルベドはナザリックの守護者統括である。アルベドに命令出来るのはアインズのみ。魔導国においては宰相閣下。魔導王に次ぐ地位にある。どちらでもとっても偉い。
その反動か、シャルティアほどではなくも被虐を好むところがあった。組み敷かれるのが好きだし、先の演技では台本に平手打ちを組み込んだ。
だからといって、嗜虐がないわけではない。サキュバスなのだからされる一方であるわけがなく、自分から攻めるのも大好きである。
攻めと受け。あるいは矛と盾。
双方を兼ね備えた最強無敵な大淫魔がアルベドである。
▽
「おちんちんは大人なのにお股は子供ね」
「ぅ………………」
何度もいかされて、演技込みとはいえ泣きながら入れて欲しいと言ったくらいだ。いますぐ欲しい。
しかし、アルベドは耐えた。
挿入すれば凄く気持ち良いのは確かでも、それではお股が見えなくなってしまう。
「私にしこしこされて気持ちいいの? おちんちんがピクピクしてるのがとっても可愛らしいわ」
「っ、アルベド、さま……!」
アルベドはにたりと嗤って、男の耳孔に舌を差し込んだ。少し冷たい耳朶を唇に感じ、舌にはたっぷりと唾を乗せる。
くちゅくちゅと粘着質な水音が頭の中で鳴り響く。水音は目の前の情景に重なって、アルベドの手指が鳴らしているように感じられた。
「ツルツルで子供みたいだけど、私には気持ちよくなってるのがわかるわよ? おちんちんの先から透明なおつゆが出てきてるでしょう? おちんちんが気持ちよくなると出てきちゃうのよ。ほら……、おちんちんが気持ちいいって正直に言いなさいな♡」
「は、い……。気持ちいい、です」
「うふふ、正直で良い子ね。とっても可愛いわ♡」
「うっ!」
サキュバスは男の精液を滋養として体に取り込む。どこでも吸収可能なスライムではないため、口か子宮に注がれなければならない。
挿入はまだ早い。それではお股が見えないからだ。
口淫なら無毛の股間が目の前に来る。口で精液を飲むことも出来る。しかし、彼の顔を見ることが出来なくなる。上目遣いで見えなくはないが不十分だ。
無毛の股間を見られて、恥ずかしがってる彼の顔が一番のご馳走なのだ。股間と彼の顔を同時に見ながら愛撫を行うにはどうすればいいか。
聡明なアルベドは一瞬で答えを出した。手コキである。
床の上で体を起こした男の後ろから抱きつき、しゅっしゅと扱いてやっている。
擦り合わせた男の頬はいつもより熱い。顔を赤くして目は遠くの床に向けている。そのくせ下半身には血が集まって、子供のようなのにそこだけ大人な男の一部が屹立していた。
「あはっ、おちんちんから出てくるおつゆってこんなに伸びるのね。私のおつゆよりずっとネバネバしてるわ」
アルベドは尿道口に滲んだ透明な雫を指で押さえ、そっと上げる。白い指先と亀頭とを銀色の糸が繋ぎ、アルベド汁の倍以上伸びて千切れた。
指を擦り合わせて粘り気を確かめてから口に運んだ。
「おつゆも美味しいわ。可愛いおちんちんからこんなのが出てくるなんて何だか不思議ね?」
「あ、アルベドさま……、そろそろ……」
「まだダーメ♡」
アルベドは、くすくすと笑って頬ずりをする。
気持ちよくしてあげたいし、自分も気持ちよくなりたいが、発見したばかりの可愛い顔をすぐに終わらせるなんて余りにも勿体ない。アインズ様だって勿体ない精神を発揮しておられる。アインズ様第一の忠臣である己が欲望に飛びついてはいけないのだ。
「それに気持ちいいのはおちんちんだけじゃないでしょう? 折角あててるのに何も言ってくれないなんて寂しいわ」
「も、もちろんわかっております!」
アルベドが身につけているのは、喉を覆う白いネックガードと靴だけになっている。白いドレスは抱きつく前に脱ぎ捨てた。
男が着ていたシャツはアルベドのスキル「脱衣」によって脱がされた。
アルベドは男の背中に密着している。たわわな乳房を押し当てている。
男が背中に感じる二つの柔らかな双丘。その中央にある少しだけ尖っているもの。
けども背中とは鈍感な部分で、小さな突起は感じ難い。そこをきちんと感じられるように、アルベドは絶妙に体を動かす。
尖った乳首が固い背中に擦られて、男へ存在を伝えると同時にアルベドにも快感を覚えさせる。
「私がおっぱいを押し当てるなんてあなただけなのよ? もっと喜んでくれてもいいんじゃないかしら?」
「私だけにとは何と勿体ないお言葉。光栄の至りであります! 先程揉んで吸った時は歓喜に満ち溢れこの世に生を受けた歓びを噛み締めておりました!」
「もう、あなたっていつも大袈裟なんだから。でも私のおっぱいなんだから当然よね♡ もう一度吸わせてあげるわ♡」
アルベドは後ろから支えていた男を引き倒し、自身の太ももに頭を乗せてやった。
男の頭を優しく抱き、軽く体を倒せば白い乳房が男の頬に触れる。
「私の可愛い赤ちゃん、あーんしてごらんなさい♡ ママのおっぱいをいっぱい吸っていいのよ♡」
充血したバラ色の乳首が男の唇に挟まれ、強く吸われる。仄かに色づく小さな乳輪ごと口の中に含まれた。
ちゅうちゅうと吸われるだけでなく、れろれろと舐められているのを感じる。
乳首も開発しきってるアルベドなので、稚拙に吸われるだけでも快感がある。誰が吸ってるかが重要だ。
「あっふぅん♡ あなたにおっぱい吸われてるだけでとっても気持ちいいの。さっきも乱暴におっぱいをちゅうちゅうされて何回もイッちゃったわ♡ あなたのおちんちんも気持ちいいのね。ネバネバしたのが増えてきたわ。もっともっと気持ちよくしてあげる♡」
アルベドは右手を軽く凹ませて皿を作り、赤い唇を尖らせてじゅるりと唾を垂らした。
唾を溜めた手のひらは逸物を握り、手コキを再開する。塗り伸ばされた唾は細かな気泡を幾つも作って白く濁り、にちゃにちゃと小さな音を立てるようになった。
膝枕をして、授乳のように乳首を吸わせるのは以前もやったことがある。
その時と違うのは、本当に授乳できるようになったこと。
「!!」
「ちゃんと飲むのよ? 私のおっぱいを飲んでいいのはあなただけなんだから。あなたは私のミルクを飲んで、私はあなたのミルクを飲むの。そしてまた私が飲ませてあげて、私が飲んで………………。うふふ、世界が滅んであなたと私の二人きりになっても大丈夫ね♡」
男の口に隠れたアルベドの乳首から、滋味と滋養に溢れたミルクがピューっと噴き出した。
直飲みなのでアルベドの温かさがある。仄かな甘みはアルベドの体臭か。味は言葉に尽くせぬ天上の美味。
男がごくごくと喉を鳴らして飲むに連れ、アルベドの繊手が包む逸物が張り詰めていく。
経産婦となったサキュバスだけが出せるサキュバスおっぱいミルクは、飲んだ男を強制的に勃起させ、女の体に出すまで萎えさせないのだ。
「おちんちんがビクビクしてとっても苦しそう。でも大丈夫よ。私のお手々で気持ちよくしてあげるから♡」
アルベドの乳首を無心で吸い、逸物を包む心地よさに浸っている男は、アルベドの指が一瞬だけ根本を挟んだことに気付かなかった。
アルベドの手が加速する。様子を見ながら焦らしていた時と違って、逸物を握る手は根本から先端までを休むことなく往復する。
にちゃにちゃにちゃにちゃと粘着質な音を立て、アルベドの美声が、
「可愛いのに逞しくてエッチなおちんちん♡ とっても熱くてとっても固くて、見てるだけでエッチな気持ちになっちゃうわ♡ 胸がきゅんきゅんしてくるの。おまんこがうずうずしちゃって、エッチなおつゆが出てくるのわかっちゃうわ。あなたのおちんちんだからこうなるのよ? 私が好きなおちんちんはあなたのおちんちんだけなんだから♡ す・き、だぁいすき♡ 好きよ。あなたを愛してるわ♡ あなたも、あなたのおちんちんも、大好きなの♡」
甘く熱く、サキュバスらしく色欲に狂った愛を囁く。
「あはっ、ビクビクしてる! そろそろ出ちゃうのね? いいわ、楽になっていいのよ? 私の手でいっぱい気持ちよくなりなさい♡」
「っ!!!」
腰から甘い痺れが込み上げ、アルベドに導かれるまま快感が迸った、はずだった。
「な……、なぜ……」
「うふふ…………」
射精感は確かにあった。粘塊が尿道を通って噴き出して、アルベドの手に射精したはずだった。
それなのに、逸物はビクビクと痙攣するきりで、精液は全く出ていない。激しい快感があったのに、逸物には射精直前の切迫感が留まっている。
アルベドの手が残滓を絞るようにゆるゆると動き、甘い快感が染み込んできた。しかし、快感と同等の苦しさがあった。
アルベドは妖艶に笑っている。
進化したスキルの試用は、想定通りの効果を発揮した。
射精直前で愛撫を止める寸止めを、シズはしたことがある。
挿入しながらも根本だけきつく締め、射精を止めるのはソリュシャンの絶技だ。
同様に根本を指で押さえて射精を留める寸止めは、ジュネが披露した。
シズの寸止めは焦らしであり、ソリュシャンとジュネの寸止めは物理的に射精を抑える。
しかし、アルベドの寸止めはいずれとも違う。サキュバススキルに依る射精抑制だ。
以前は指で押さえないと出来なかったが、今は違う。逸物の根本に、触れることが出来ないピンクのリングが輝いていた。
「押さえるだけだとミルクが出ないだけだったけど、今度のはちゃんと気持ちよかったでしょう?」
「確かに、出たと……」
「見てご覧なさい。おちんちんにリングが填まってるのが見えるわね? あれがある限り射精出来ないの。でもちゃんと気持ちよくなれて、射精するまで気持ちいいのがどんどん溜まっていくのよ。最後にはいっぱい出させてあげるから安心しなさい♡」
「そんな、アルベドさま……くっ!」
「うふふ、私はあなたにもっともっと気持ちよくなって欲しいのよ♡ 私とのエッチが気持ちいいって覚えてもらわないと」
「じゅうぶん承知しております!」
快感だけならアルベドに全てを委ねるのは望むところだ。しかし、苦しさを伴っている。
アルベドの手コキが素晴らしいのは今に知ったことではない。美神の姿を目にするだけで幸せなのに、触れて、握って、並ぶものがない手淫でもって扱いてくれるのだ。アルベドの手に放ったことは何度となくある。
快感は天にも登るようであるが、射精感だけがあって実際には出してない。天に登ると同時に地に引き止められている。体が引き絞られ捻じり切られるようだった。
「おちんちんからぴゅっぴゅしたいのに出来ないのが苦しいのね? あなたがそんな苦しそうな顔をするなんて初めて見たわ」
デミウルゴスの試しを涼しい顔で潜り抜けた男である。痛みにはとても強い。痛みがないところへ精神を避難させるから痛みに囚われずにいられる。だが、アルベドと淫らに耽っている時にそんな事を出来るわけがない。
記憶の宮殿に潜らなくても痛みに耐えるだけであれば、ソリュシャンのとろとろくらいなら眉根を顰める程度で済ませられるようになった。しかし、苦しくはあっても快感もあるのだ。
「ああ……、あなたってそんな顔をしても…………、とても綺麗よ♡」
アルベドは恍惚と頬を染め、男へ口付けを送った。
男の口内を舌で探りながらも、激しい手コキは止まらない。逸物が手の中でビクンビクンと脈打っている。
男の唾を啜って自身の唾を飲ませ、逞しい逸物をうっとりと見遣りながら自分の胸をまさぐるアルベドは、残酷を嗜む淫らな悪魔だった。
「それに、さっきの。本気で私を打ったわね?」
「それは、アルベドさまのご指示で……」
「痛かったわ」
「もうしわけ、ございません!」
男が本気でアルベドの張ったのは事実だ。必要とあらば美女美少女の顔を全力で殴れる男である。
対して打たれた方は、ペチンと鳴るだけの打った振りだろうと、全力の平手打ちだろうと、いっそカタナブレイドで切られようと、ダメージ皆無である。ナザリックにおいて、アルベドは一番の防御力を誇る。
痛かったというのは苛める口実だ。
無毛の股間が意外に可愛くて、進化したスキルを試してみたくて、そうしたら苦痛に耐える男が異様に艶かしくて、元々持っていた嗜虐心が刺激されて、もっと見たくなってしまった。
それに、苦しいだけでなく快感も得ているのも確かだ。だからこそ、こんなにも悩ましい顔をして誘惑してくる。
「うっ!」
「あらあら、お手々でまたイッちゃったの? まだまだこれからなんだから。今度はあなたが好きなお口でしてあげるわ♡」
アルベドは男を床に寝かせ、顔を跨いで下半身に辿り着く。
体勢的にシックスナインに移れるが、それでは顔が見えない。幸いにもさっきたっぷり舐めてもらったばかり。クンニリングスは我慢である。
手淫で塗り込んだ唾は冷えるどころか、熱に炙られ乾いている。代わりに尿道口に滲む先走りの汁は増える一方。珠の雫となっていたのが流れつつあった。
顔が見えるように、こっちを向いてと命じてから赤い舌で竿を舐めた。
「れろ……。んふふ、やっぱりとっても美味しいわ。可愛いおちんちんなのに大人のおつゆを出しちゃって。美味しかったお礼にいっぱい舐めてあげるわね。私の角を掴んでもいいわよ? 私のお口におちんちんを突っ込んで、好きなようにしていいんだから♡ それじゃ、いただきます♡ あーんっ、…………ちゅっ、ちゅぷっ……、ちゅるる、れろ……♡」
「アルベドさまっ!!」
怒張の先端を艶やかな唇が食み、亀頭が含まれ、長い竿もアルベドの口の中へ消えていく。
赤い唇が根本を包み、柔らかな口内の粘膜が逸物に隙間なく密着する。先日のソフィーと同じだが、アルベドの舌は玄妙に蠢いて甘い刺激を送り続ける。
(いつもより固くて熱くなってるわ。おつゆの量も多いし、それだけ気持ちいいのね。私のおっぱいを飲ませただけじゃこうはならないから、やっぱりぴゅっぴゅを止めてる効果ね。こんなになっちゃって、おちんぽミルクはどうなっちゃうのかしら? お口で飲む? それともおまんこ? さっきは指とお口で何回もイカされちゃったけどやっぱりおちんぽの方がずっといいし。やぁん……。シコシコしてる時も濡れちゃったのに、お口でしてると我慢できなくなっちゃう♡ あっ、私の頭を振るつもりなのね?)
甘い刺激は絶え間なくても、射精に届かせるつもりがない前戯の範疇。
アルベドが良いと言ったのだから、男はアルベドの頭から生える捻れた白い角を両手で掴み、持ち上げた。淫魔は激しく吸っているらしく、じゅちゅちゅと卑猥な音が鳴る。
唇が亀頭のエラに引っかかるまで持ち上げて、男は角を押し下げた。
「んんっ! んっ! んっ! んうっ! んっふぅ♡」
アルベド自身も、男に合わせて頭を振る。
とろつく唾液で滑りは十分。柔らかな唇は力を込めて竿を圧迫し、上から下まで扱いていく。高速で上下に頭を振られても、アルベドは男の熱っぽい視線を捉えた。
射精を止めて苛めているのはアルベドだが、道具のように使われるのは被虐心を刺激する。
アインズ様にも毎日お見せしている己の顔に、アインズ様へお届けする言葉を紡ぐ己の口に、勃起した逸物をねじ込まれて使われている。男の欲望を吐き出すために使われている。
(あぁ……、私がこんな事を許すのはあなただけよ? 私のお口をおまんこの代わりにしていいのはあなただけなんだから♡ ……お口がおまんこの代わりだからお口おまんこかしら? おまんこにおちんぽ入れられるなんてセックスと同じじゃない! あんっ、だめだめ! お口に入れられてるのにイッちゃいそう♡)
アルベドが自分の股に手を差し込むと、ぬるりとぬめっていた。
中指を第二関節で折り曲げ、引っ掛けるように淫裂を撫でる。指は陰核まで届かず、膣口に囚われた。
「ゔっ…………」
アルベドの頭を押さえて股間に押し付け、逸物を根本まで咥えさせる。
女の口にどくどくと放つ射精感はあるのに、怒張が緩むことはない。
手で達した時より快感が深い。視界は混沌として目眩すら感じるのに、生の苦しみが旅立つことを許さない。
頭を押さえる手から力が抜け、アルベドは淫靡に笑み崩れて顔を上げた。
「お口のおまんこでもイッちゃったのね? おちんぽのおつゆがとろとろって出ちゃってるわ♡ ミルクに比べれば量は少ないんだけどとっても美味しかったわ♡ あなたがイッちゃったのと一緒に、私のおまんこも気持ちよくなっちゃったの。わたし、あなたのおちんぽをしゃぶってるだけでイッちゃったのよ? 私の心だけじゃなくて、私の体もあなたのものになっちゃったのかしら?」
「あ、ある……、あるべど、さま…………」
「辛いの? 今度こそ楽にしてあげるわ……」
快感だけなら心身を蕩けさせるだけだが、辛いのだ。触られるのが気持ちよくあり、皮下を直に触られるような痛みもある。
苦痛が勝るなら耐えるだけだ。しかし快感のほうが勝っている。アルベドの愛撫は死神を連れてくる天使のようだ。
逸物だけでなく全身が強張って、動かせば砕けてしまいそう。
意識ははっきりしているが、まともに口が回らない。
男は苦痛に耐え、快感に呻く。
アルベドは愛しみを込めて口付けし、男の股間に跨った。
「ギッ!」
「あっ……はぁあああぁぁぁああぁああああぁぁああっん♡」
男がアルベドを貫き、否、アルベドが男を飲み込み、大きな尻が男の股間に音を立ててぶつかった。
焼けた石のような逸物は導かれるままに狭い道を通って、アルベドの最奥に到達する。
同時にアルベドは男をきゅうと締め付け、体の中でどくどくと脈打つのを感じた。
「あ……、あぁ…………♡ 入れただけで、イッちゃったわ♡ あなたのおちんぽが熱くて固くって、私のおまんこから体全部を突き刺してるみたい。あなたも私のおまんこで気持ちよくなってるのね、おちんぽがピクピクしてるのがわかるわ♡」
因果逆転のスキル発動。といえば聞こえは良いが、ただの暴発だ。
自身の絶頂を代償に射精を強いるサキュバススキル《サクリファイス・イグゾースト》である。貫かれた衝撃で達したアルベドは、男を絶頂させていた。
アルベドは快楽に身をくねらせているが、男の方は達しても射精できない。快楽を蓄積され、達して尚嬲られる。
「でも、これからよ? 私をもっともっと気持ちよくさせてくれるわよね?」
「も……、もちろん、で、ございます……!」
「ああ……、そんないやらしい目で私を見ないで♡ 見られるだけでおまんこがキュンキュンしちゃうの♡ あなたの素敵なおちんぽでぇ……、アルベドのおまんこをいっぱい可愛がって? あぁんっ♡」
理性を焼き切る快楽と肉体を焼き尽くす苦痛の中で、男は腰を跳ね上げた。
淫らな媚肉をかき分け、亀頭が子宮口を打つ。大きな乳房がたぷんと揺れる。
男の腰が下がるのに合わせてアルベドは腰を上げ、突き上げに合わせて腰を落とした。アルベドが腰を振るのと同じリズムで、白い乳房がぷるんぷるんと上下に揺れる。
「あっあんっあんっ♡ すてき……、すてきよ♡ わたしあなたと一つになってる、あなたとセックスしちゃってる♡ おちんぽが奥まできて、アルベドの一番奥まできちゃってるのぉおおお♡ あっやぁああん、またぁああぁあああ♡ んっちゅううぅうう………………」
アルベドは腰だけ上下に振りながら、男の逞しい体に倒れ込んで唇を貪った。
舌を絡めて唾を飲ませて、サキュバス式エナジーゲインで生気を吹き込む。
何度も達しているが精液は一度も出せていないのに生気を与えられ、体中に漲る力が溢れて爆発するのではないかと思わされた。
本当に爆発してこの場で死ぬとしても、とうの昔にアルベド様へ捧げた命。ここで失っても惜しくはない。
体が軋み、舌に応えるのさえ苦痛が伴う。腰を振るどころか抱きしめるのも困難だ。しかし、そんな事はアルベド様へ奉仕しない理由にはなり得ない。
「アルベドォ!!」
「きゃっ♡」
男は怒号とともにアルベドを押し倒した。
挿入したまま組敷かれたアルベドは、愛欲に潤んだ目で男を見つめ、淫語を放って精液をすするだけの唇は小さく開かれちろちろと赤い舌を伸ばす。
仰向けになってゆるく潰れる豊満な乳房はしっとりと汗ばみ、中央では仄かなピンク色に始まる乳輪に囲まれ、得も言われぬ美しい色彩の乳首がこれでもかと尖っている。
アルベドは赤い舌で自身の指を濡らすと、尖った乳首に塗りつけた。もう一度唾で濡らし、今度は男の乳首を軽くつねる。
もう一方の手は結合部に伸ばし、中指と薬指を開いて陰唇を撫でた。自分を愛撫しているようであり、男のために入り口を広げているようでもあった。
「ねぇ…………、もっと、犯して♡」
熱く甘い吐息とともに訴えた。
もう少し余裕があればアルベドの淫らな誘いに応えるべく、大きなおっぱいを揉みしだいたり、体位を変えたり、アルベドの股を開かせたり閉じさせたりして当たる部分を調整したり、口付けを交わしたりと、工夫する所が無数にあった。
残念ながら複雑な事を考えられるほど理性が残っておらず、残っていても体が思うように動かせない。
出来るのは、獣のように腰を振るだけだった。
倒れるように女の体へしがみつき、ゆっくりと腰を引いて、勢いよく打ち付けた。
「ひゃああぁぁん! あ…………、あっあっ、あひぃいいぃっ♡」
帰ってきた逸物を肉ひだが絡んで圧迫し、締め付ける。
男を捉えるのはアルベドの女だけでなく、細腕は男の背中に回って、両脚は男の腰の裏で組み合った。
男が腰を引いても、アルベドの脚が抜けきることを許さない。
「あっあっあっあぁん! そこいいのぉ! ひぁっ!? あっ、イクぅぅううっ♡ またイッちゃうのぉおぉおおお♡」
男をぎゅっと抱きしめ、耳元で絶頂を叫ぶ。
咥えこんだ女も男をぎゅっと締め付けて離さない。隙間なく埋まっているのに奥から愛欲と淫欲の汁が湧いてくる。ガチガチに勃起している逸物に絡みながら、亀頭のエラに掻き出されて外へ排出された。
結合部からたらたら溢れる白い汁は、男が射精できない以上精液ではあり得ない。深い絶頂がもたらしたアルベドの本気汁。
愛しい男を一つになった幸福感は絶大で、この幸せは何物にも替え難い。
「すき、すき、大好き♡ もっとわたしを感じて、もっと私を愛して。私は……、アルベドはあなたのものよ? アルベドはあなたの女なの。アルベドのおまんこも、おっぱいも、お口も、お尻の穴だって、全部あなたが好きにしていいんだから♡」
二人で愛を交わす今だけは、ナザリックも魔導国も関係ない。
守護者統括と相談役ではなく、愛し合う男と女。
愛し合う男女が体を求め合うのも、女が男に体を差し出すのも、男が女の期待に応えるのも、全て道理に適ったことである。
「ああ、そうだ」
答えが返ってくるとは思わなかったアルベドは、童女のように目を瞬かせた。
自分の体に体を預けきってる男の胸を押し、顔を覗き込む。
静謐で、穏やかな笑みを浮かべていた。
「アルベドは俺の女で、俺はアルベドの男だよ」
「あっ………………」
心身ともに限界を越え、涅槃に片足を突っ込んでいるからこそ、魂の奥底から絞り出された真実の言葉だった。
「わたしもっ………………?」
男の言葉がアルベドの心へ落ちてくる。
初恋が叶った少女のように胸が高鳴り、歓喜が溢れてくる。
サキュバスからただの女になってしまったのか。それとも進化したスキルを初めて使ったので仕様や条件を把握しきれていなかったのか。
単純な時間経過だったのかも知れない。留める回数に制限があった可能性もある。
男の思いの丈がサキュバスの封印を打ち破ったのか、はたまたサキュバスからただの女になってスキルの制御が甘くなったか。
「うっ!」
「あ゛っ」
男は歯を食いしばった。女は呆けたように口を開いた。
男の逸物から射精抑制していたピンクのリングが消え去った。
アルベドに挿入していた逸物は、亀頭を奥の壁に押し当てていた。小さく開いた子宮口にまで入り込もうとして、あるいは子宮口が尿道口に吸い付いて。
爆ぜるように射精した。
「あ゛っあ゛あ゛あぁぁああああああああああああああああああああぁぁぁあああああああああぁああああああああああーーーーーーーーーーーーーーっっっ!!!!!!」
アルベドは目一杯背を反らして腰を跳ねさせ、限界まで目を見開いて、絶叫した。
入り口からなだれ込む精液は、奥の小部屋を一瞬で満たす。
アルベドの中を奥の奥まで染め上げても射精は止まず、びゅるると精液を吐き続ける。
子宮は満ちているのに、アルベドの女は命の素を取り込もうと淫らに蠕動した。石のような固さから肉の柔らかさを取り戻した逸物を柔らかく締め付ける。
叫び終えたアルベドは顎をガクガクと震えさせ、本人の意思とは無関係にたらりとよだれを垂らす。
顎が震えていれば腰も太ももも痙攣している。
アルベドの膣は逸物を締め付けていたが、収めきれない精液が逆流して結合部から押し出されてきた。
アルベドの尻の割れ目に沿って流れ、あるいは二人が重ねた下腹に広がっていく。
下腹が密着していたために、アルベドの輝けるサキュバスエンブレムの光は外に漏れなかった。
どくどくびゅびゅっと噴出していた精液が、ぴゅっぴゅっと断続的になる頃には、アルベドは意識を飛ばしていた。
肉体も精神も遥か高みに突き上げられ、現世に囚われない幸せの国の住人になっていた。
無意識ながらも両手両足を使って男にしがみつき、全身で悦びを表した。
サキュバスミルクでブーストし、射精抑制によって5回分を溜めた。
演技をしていた時も合わせてアルベドが達した回数は17。5の17乗は12桁である。シャルティアが算定した男のレベルより8桁も多い。
それを一身に受けたのだから、100レベルであろうとアルベドがダウンするのは無理からぬことであった。
アルベドがスキルを使わなければ、もっと長時間楽しめたはずだった。
射精を止めて苛めた報いだろうか。
名付けるとすれば、リベンジ・チャージ・ショットである。
▼
帝都であれエ・ランテルであれ、アルベドがお屋敷を訪れる時間はまちまちだった。アインズ様がお決めになった週に一日の休日は明るい時間から訪問することもあるが、大抵は夜も更けてからである。
反対に、帰る時間は遅くとも日付が変わる前。移動に使用する狩場直行君の使用制限は、深夜〇時にリセットされるためである。
二日続けて訪問することは稀でも、念の為というやつだ。
アルベドがナザリックに帰還すれば、若旦那様がお食事部屋に留まる必要はない。事後のお片付けが色々あっても、若旦那様にそんなむつかしい事は出来ないのだ。
情事の残滓はソリュシャンがスライムスキルできれいきれいして、お掃除はナザリックのメイドが行う。
その後は寝室に向かって就寝する事が多い若旦那様だが、最近はソリュシャンとルプスレギナを労う。
美女姉妹は若旦那様の趣味、もとい立派なお仕事のお手伝いで夜更しばかりの毎日なのだ。その甲斐あって、ようやく終わりが見えてきた今日この頃である。
今夜もそろそろ若旦那様が労いに来るだろうと、二人は作業を一時中断して休憩タイムに入った。
しかし、時計の長針が真上から真下になるまで待ってもやって来ない。
真下にいた長針がもう一度真上に戻るのを見て、二人は顔を見合わせた。
義理堅いと言うか、理屈やルールを重視して、一度決めたことは最後まで貫く若旦那様である。就寝前の挨拶がないわけがない。なにせ二人が苦労しているのは若旦那様の所為なのだから。
「ちょっと様子を見てきた方がいいっすね」
「そうね。前もアルベド様のお部屋で寝てたことがあるってシクススが言っていたし。今夜はもうお仕舞いにしましょう」
「お疲れっす。後で確認してもらうっすから、番号順に重ねといて欲しいっす。そしたら今日はもういいっすよ」
「かしこまりました」
ルプスレギナは、作業を手伝わせていた二体のエルダーリッチに書類整理を命じてから奥の間を目指した。
エルダーリッチは速やかに整理を終え、正体を隠すローブにフードまで被ってお屋敷を後にする。
「アルベド様はとっくに帰ってるはずっすけど、何かあったんすかね?」
「お帰りになってからもう一度いらしたのかしら? そうだとしても、お兄様から何かあるはずよ」
「盛り上がってて真っ最中かも知れないっすよ?」
「……私がお兄様に処女を差し上げた時はアルベド様が同席されていたわ」
「マジっすか。ソーちゃん進みすぎっすよ。………………あれ? もしかして、やってたら混ざろうとか思ってないっすか?」
「思ってないわよ。アルベド様がお望みだったらお受けしなければならないけれど」
話しながらの道中はあっという間だった。
ソリュシャンとルプスレギナは、お食事部屋のドアを二度叩いて名乗りを上げる。
「ソリュシャンとルプスレギナでございます。アルベド様はいらっしゃいますでしょうか?」
返事はない。
「相談役殿がお戻りになりませんので、何か不都合がおありかと思い参りました」
返事はない。
二人は無言でしばし相談し、譲り合いの精神を発揮してじゃんけんで負けたルプスレギナがドアを開いた。
「失礼するっすよー。…………………………うわぁ……」
ルプスレギナはドアの隙間から中を覗くなり、うわぁと頬を引き攣らせた。
「アルベド様はいらっしゃったの? お兄様は? ルプー邪魔、どいて頂戴。……お兄様!? アルベド様も!?」
ルプスレギナをどかして中を覗いたソリュシャンは、ドアを開け放って飛び込んだ。二人の男女が床の上に倒れていたのだ。
「お兄様しっかりしてください! ルプー回復、早く!」
「いやいや…………、ソーちゃん落ち着いて」
若旦那様を揺り起こそうとするソリュシャンを止め、ルプスレギナは二人の周囲を回ってつくづく眺めた。
若旦那様は仰向けに倒れ、その下にアルベド様が倒れている。
二人共素っ裸。いや、アルベド様は靴だけ履いている。
伏せてる若旦那様の顔は見えないが、アルベド様はとても幸せそうな顔で眠っている。こんな状態で眠れるわけがないので、気を失ってそのままなのだろう。
二人共寝てるだけのようだ。
「うわー……、入ったままっすね。すっごい溢れてるっす」
アルベド様は大きく股を開いて、足を若旦那様の腰に絡めている。男を捕えて離さない大好きホールドだ。そんな姿勢なので、下半身側に回ると股間がよく見えた。
若旦那様はアルベド様に挿入したままだった。
結合部の真下となるアルベド様のお尻の周りには、白い汁が溜まっている。あれが全部精液だとすると、5回や6回分では足りない。一体何回続けて出したのだろうか。
「いーなー。私もくたばるまでセックスしたいっす!」
「馬鹿なこと言ってないで、早くお二人を回復して。外傷はないけどきっと体力を消耗しているから」
「んー。回復すると二人共起きちゃうかもっすよ? おにーさんは兎も角、アルベド様はこんなところ見られたくないって思うんじゃないっすかね?」
アルベド様の前で、ソリュシャンからあへあへにされた事があるルプスレギナだ。
しかし、あへあへになったアルベド様を見ていい道理はない。アルベド様はとっても偉い守護者統括なのだから。
「……それもそうね。私が清めるから、ルプーはアルベド様のお召し物を用意して」
「了解っす」
アルベド様のお食事部屋には様々な調度品が揃っているが、着替えの用意はない。
ルプスレギナは一先ず退室して、アルベド様に着ていただく服を取りに行くことにした。
ドアを後ろ手に閉めてどんな服がいいかと考えるルプスレギナは、ふと思うことがあって少しだけドアを開いた。
指一本分の隙間から室内を覗く。
二人の傍に屈むソリュシャンが見える。小さな独り言が聞こえてきた。
(あぁ……、お兄様のミルクがこんなに。温かいはずなのに冷えきって……。私にはこんなに出してくださったことはないのに。やっぱりアルベド様は…………。そんな事を比べても意味がないわ。アルベド様はアルベド様。私は私。んっ……温かいほうがいいけど冷たくても美味しい♡ アルベド様のおつゆがアクセントになってるわね。おつゆだけじゃなくて…………、これはおしっこね。随分といっぱいお出しに……。私がいるからいいけれど、シェーダに掃除させたらどんな顔するかしら? お兄様にお願いして綺麗に出来る溶剤を開発してもらった方がいいわね。あのローションを工夫すれば何とかなると思うのだけど)
人狼であるルプスレギナにはスライムの味覚はわからぬ。
とりあえず、アルベド様の着替えにはメイド服を用意することにした。
空行はなくてもいいかなと判断