アルベドのご飯なのだから近くに住まわせる必要がある。アインズはあっさりとナザリック第9階層に置くことを許可したが当のアルベドが大反対。シモベ達も良い顔をしない。曰く、人間を住まわせるなんてである。それじゃ好きにしなさいと、アルベドはエ・ランテルに屋敷を用意した。
屋敷の大きさも調度品の素晴らしさも人間の男を住まわせるには度が過ぎるとの声が多数出そうだったが、男の住居と同時にアルベドのお食事処である。それなりの格が必要と他でもないアルベドが認めるのだからシモベ達が意見出来ようはずがない。
ここでさすアイ発動。
折角の食事がエ・ランテルに行った時しか取れないのは可哀そう。二点間を繋ぐマジックアイテムを下賜。流石アインズ様お優しいアインズ様のアインズ様賛歌は聞き飽きてるアインズ様である。実のところ大したものではない。ゲートのように扉を開くのではなく移動できるのは一個人。位置は完全固定で融通が効かず、ユグドラシル時代の初心者に恵まれる初心者セットの一つである。とっておいたが使い道がない上に何故かいっぱい持っていたりするが捨てるのも勿体ない。
マジックアイテムに登録されたのはナザリックのアルベドの部屋とエ・ランテルの屋敷のお食事部屋となった。融通が効かないのは伊達ではなく、登録された二点のいずれかにいなければ使用できない。どこからでもナザリックの自室に戻れるわけではない。エ・ランテルの屋敷の登録された位置からでないと発動しない。もちろんアルベド以外に使用できず、これを利用して何者かがナザリックに侵入する恐れはゼロである。
実用性はあまりない。
使用するアルベドの体感としては自室にお食事部屋が増設されたようなもの。これがとっても便利で流石アインズ様(以下略)。
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食事は一日一回寝る前に。
特別な食事でない食事は普通にとっている。出来るならば特別な食事を三度三度どころか一日三十時間ずっととり続けたいのだが男の体力が持たなかったのは残念極まりない。
今日この日も就寝前にお食事部屋を訪れた。
「お待ちしておりました。何かお飲み物をご用意いたしましょうか?」
「必要ないわ。準備しなさい」
「かしこまりました」
お食事部屋は広い部屋。四方は分厚い石壁に重厚なドアが一つで窓はない。一応のテーブルは黒曜石を削り出した逸品で椅子は二脚。部屋の隅にポツンとある長椅子は革張りでクッションは上等で寝心地も上々だがテーブルセットと同じで未だ未使用。
永遠に輝き続ける魔法の灯が一つだけの広いくせして何もない部屋の主役は大きな大きな寝台であるのだ。
五人は同時にゆったり眠れるベッドは固すぎずやわらか過ぎずの極上マットにして絹どころではない滑らかさの寝具に美しい天蓋付き。この天蓋はなんと、簡易ではあるが各種覗き見防止の魔法が掛けられたマジックアイテムだったりする。入念な魔法調査でもしない限り天蓋の内側で為される秘め事は文字通りの秘め事となる。
男が靴を脱いで紗で封じられた天蓋を潜りベッドの上へ。待つことしばしアルベドが続く。
寝台には男が横になっていた。衣服は下着すら着けていない。そこへアルベドが入った。同じベッドの上にいる。
意味することは一つであれをあれするのだ。あれをナニまではしていないのは現段階のお食事でアルベドが満足しているからである。
アルベドはアインズへ何一つ虚偽を申していない。
男は食餌である。
アインズはアルベドがサキュバスと知っているのだから正しいお食事方法がどのようなものであるのかは当然知っている、とアルベドは確信している。なにせアインズ様は大海の如き深く広い知識をお持ちであるが故。
なのに実演して食べてみせよとはこれはあれだな他の食べ方を出来るんだろ忙しい時用の食べ方があるんだろ的なものと思うのは論理的に見て明白な結論であった。
お腹が減ってるけど忙しくて、なんて時はサキュバス的に雑な吸精をしてしまうけれど時間がある時はたっぷり時間を掛けて焦らして高めてピュッと来たところをじっくり味わうのがサキュバス的な作法である。
生憎ナザリックに同種はいない。サキュバス談義を交わせないのは残念である。しかしいたらいたでこの男の奪い合いになるのは火を見るよりも明らか。自分一人で良かったと安堵するアルベドである。
「目は閉じていなさい。許可なく開けたら殺すわ」
「仰せのままに」
「口も閉じていなさい」
「…………」
男の裸身を見下ろしてぺろりと舌なめずり。
食欲に負けて美貌がだらしなく歪む。性欲が混じっているのは否定しないが食欲が勝つ。
首から上はまあまあ。
胸や腹など胴体に用はないがそれなりに鍛えているようで引き締まっているのはまあ悪くない。首から上同様にナザリック謹製ポーションの効果は抜群で醜い火傷痕はおろか染み一つかすり傷一つない。と感想を抱く当人が現在進行形でとあるところに染みを作りつつあるのは今回はまだ関係ない。
胴体と一緒で脚もさして太くないが贅肉は皆無。
用があるのは脚の間。すわ三本足かと思わせる肉の棒。
もう一度舌なめずりをして唇を唾液で濡らし顔を近付ける。ほんのりと香ってくる男の臭いがサキュバスの本能をダイレクトに刺激。
萎れている男性器は可愛らしいがすぐさま凶悪で凶暴な凶器になる。
そのための魔法をアルベドは熟知していた。
ふうと息を掛ければピクリと震え、はあと息を掛ければ血が通う。三度吹き掛ければ一回りも太くなって長さは倍増。
皴すら美しいバラ色の唇からチロリと舌を出し、チョンと触れれば跳ね上がった。
「くふふ……」
これから美味しい美味しいミルクを味わうのだ。ご馳走を前にして笑み崩れてしまうのは当然である。
完全に勃起して天を向くよりもやや角度がついて反り返った逸物は、アルベドの食欲その他をこれでもかと刺激した。
サキュバスなのに未だ未通のアルベドではあるが、男性器の比較対象は不足しない。デミウルゴスの牧場繁殖エリアでは幾らでも見学出来るのである。そこで見たいずれのものよりも大きい。人間の女では咥えることは出来ても根元までいくのはとても厳しい。
アルベドには出来る。喉奥まで咥え込んでも苦しさを感じることはない。なにせ悪魔でサキュバスなのだ。
出来るとは言えいきなりはサキュバス的にちょっと下品。
少しずつ、少しずつである。
少しずつ始めるため、ほっそりと白い二本の指で根元を押さえ自分の方を向かせる。肉棒には幾本もの筋が走り、中でも最もはっきりと現れている裏筋を指で撫でた。
スプーンより重いものを持ったことがありませんと言わんばかりの優雅な指は、岩だろうと鉄だろうと容易く粉砕する力を秘めている。と同時に見た目通りの繊細な動きもお手の物。
優しく優しく愛おしさを込めて、美味しくなあれ美味しくなあれとおまじないのような優しい愛撫。
指先で裏筋を撫でてやれば、少し上の小さな亀裂、尿道口にプックリと透明な汁が玉を作った。
おちんぽがミルクの前に出してくる先走りの男汁で、アルベドはこちらも好物である。
真っ赤な舌を伸ばし、舌の腹をべったりと尿道口に押し当て、レロリと舐め取って口に運んだ。
「あっはあ……」
記憶に違わぬ甘露である。
先走りの汁では我慢できない、もっと欲しい。濃いのが欲しい。熱くてねとねとしてゼリー状の粘塊が混じる濃ゆいミルクが欲しい。
シャルティアに大口と揶揄される口を大きく開いて、男の性器を咥え込んだ。
完全に勃起して焦らしてやった逸物は、獣欲に逸ったアルベドの口内よりよほど熱かった。アルベドは口の中で男の熱さを感じた。肉の硬さと弾力を感じた。
口を思い切り窄め、口内の粘膜が隙間なく男のものと密着する。
(おちんぽがこんなに美味しいなんて。ああ、なんて熱いおちんぽなの。おちんぽ、美味しいおちんぽ、私だけのおちんぽ……)
アルベドはサキュバスで、その本性は淫蕩。卑猥な言葉を脳裏に浮かべながら男の股間に顔を埋め、頭を激しく上下に振る。滑りを良くするためにたっぷりと唾を絡め、吸いつくすために強く吸っているのでじゅるじゅるじゅちゅじゅぽと水音が絶え間ない。
男の長い男根は根元までアルベドの唾液に濡れている。アルベドが根元まで咥え込むからで、そこまで咥え込むと亀頭が喉奥を突く。
人間の女なら吐き気を覚えるかも知れないが、アルベドはサキュバスだ。体がそのように出来ている。喉奥まで突かれて快感を覚えることはあっても痛みを感じようはずがない。
「んっちゅっじゅる、ちゅる、……ぁ」
喉奥まで咥え込むので根元を押さえる必要はない。
左手は男の陰嚢を、つまりはやわらかな玉袋を優しく揉み解している。そこにみるくが溜まっているのだから優しく愛撫していっぱい出してもらわなければ。ふにふにで柔らかい感触は悪くなく、何となくずっと触っていたくなる。
右手はアルベドの染みを広げる助けをしていた。ちょっぴり声が出た。
サキュバス的に食欲は性欲とセットのようなものなのだから仕方ないと言ったら仕方ないのである。
頭の上下運動が一層激しくなる。人間の女ではとても出来ない高速運動。
吸い付きも、口内の柔らかさも、口内の熱さも、喉奥まで咥え込む深いフェラチオはアルベドにしか出来ない超絶技法である。男がいつまでも抵抗できるわけがない。むしろ無抵抗で全てを委ねている。
アルベドの美しくも敏感な唇が、逸物が僅かに膨らんだことを捉えた。射精の前兆である。
根元まで咥えていたのを瞬時に引き抜き、唇でエラの張ったカリを挟む様にして射精に備えた。喉の奥で射精されても苦しくはないが、それでは味わうことなく直接お腹に入ってしまう。それはいささか以上に勿体ない。
どぴゅっ、ぴゅるる、ぴゅっ、と。
おちんぽみるくがアルベドの舌の上に吐き出された。
勢いはよく、量も多く、熱くて濃くて、アルベドの期待通り。一滴だって零さない。
長い射精を、アルベドは恍惚と目を閉じながら受け止めた。
終わってからもちんこから口を離さず強く吸う。尿道口に残っている精液を余さず吸い取るためだ。
口を離してもすぐには飲み込まない。口内の精液を舌でかき混ぜてじっくり味わう。いつまでも味わっていたいのに、口の中で遊んでいると少しずつ量が減っていく。無意識に飲み込んでいるのか、サキュバス的な特性で吸収してしまうのかは定かではない。
全部飲み込んでしまってからアルベドはナザリックの自室に転移する。
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部屋に静寂が戻り、アルベドがいないことを確信してから、男はやっと目を開いた。
広い部屋の大きな寝台には男一人である。
アルベドがいた痕跡はベッドに残った僅かな窪みと温もりと、シーツについた汗ではないと思われる淫靡な染みだけであった。