帝都の大きなお屋敷は皇帝の離宮と言って過言ではないほどに広く豪華で、造りも念が入っている。そこに加えてナザリックの威信を掛けた魔改造が施されていた。ナザリックのロイヤルスイートに及ばないのは当然としても、屋敷の内部はとても快適である。
夏は涼しく、冬は暖かい。たとえ真冬であろうと、肩だし上乳見せドレスを着ても寒くない。そのままの服装で外に出るのはソリュシャンくらいだが。
生まれてからずっとそのような環境で育ったソフィーは、暑さ寒さに弱かった。
割と高レベルなのでけして耐えられないわけではない。その気になりさえすれば、ナザリックの第五階層「氷河」も第七階層「溶岩」もへっちゃらである。
ただし、それはそれ。これはこれ。暑いものは暑いのだ。
お屋敷から出てナザリック製の豪奢な馬車に乗るまでは問題なかった。馬車の中は言うまでもなく快適そのもの。
馬車から降りて待ち合わせていたレイナースを見つけ、二言三言交わしたらもう嫌になってしまった。暑いのだから仕方ない。
暑さから逃れ快適な場所で過ごすべく、ジュネとレイナースを置いて帰ってきた。
自分からレイナースと約束して呼び出したのに、暑いから諸々をキャンセルして一人で帰ってくる。ソフィーの唯我独尊もとい傍若無人もとい自由奔放なところは、間違いなく父からの遺伝と思われた。
ソフィーの我儘が一向に改まらないのは、お屋敷でソフィーを叱ることが出来る者がいないからだ。そのくせ、アインズを始めとした上位者がいると、品行方正を座右の銘にしておりますとばかりに礼節と貞節を保った態度をとることが出来る。こちらは母の教育が物を言っているのだろう。
何度注意されても止めようとしない窓からの出入りで書斎に入ってきたソフィーは、父とシクススが体を重ねている場面を目撃した。
ソフィーは目を輝かせて二人に詰め寄った。
「二人がセックスしてるところを見てていいですか? いいですよね、お父様はそんなの気にしないですよね。お父様はこう言ってるんだからシクススもいいよね?」
「だっだだ、ダメです!!」
シクススは赤いまま叫んだ。
ダメと言うのなら男から離れて衣服を整えればいいのに、細い腕で胸を隠しているだけ。ソフィーを追い払ったら続きを、と思っているわけではなく、気が動転してそこまで考えが及ばない。第一、離れようにも男の腕が腹に回っている。
「お願い、一生のお願い! 私はまだセックスしたことないからどんなのかよく見てみたいの。こんなことお願いできるのはシクススだけなんだもん。いいでしょ? ね? ね? ね? 私のお願い聞いてくれるのはシクススだけなのに、シクススから見放されたら私は一体どうすればいいの!?」
「そんな事を仰られても……。ジュネさんではいけないのですか?」
シクススはジュネを生贄に差し出した!
しかし、まことに尤もな提案である。
ジュネはヴァンパイア・ブライドである。ナザリックに於いて、ヴァンパイア・ブライドとはシャルティアの愛妾を意味する。ナザリックの外にいるミラとジュネはドレスを着るが、それ以外のヴァンパイア・ブライドはエロ衣装か全裸が基本だ。それを疑問に思うヴァンパイア・ブライドは一人もいない。
ヴァンパイア・ブライドに真っ当な羞恥心はない。中でもジュネはエロテックの習得のために派遣されていたくらいなので、セックスを見たいと言われれば「是非ご覧ください」と言うに決まっている。しかし、ソフィーの希望は一度たりとも叶えられていない。
「ジュネったらいつも私を先にするから一度も見せてもらってないの!」
ソフィーと同レベルで自由に見えるジュネであるが、あれでもシャルティアの下にいたため上下関係を重んじる。
ソフィーもジュネも共に守護者統括相談役の配下であり階級的には同じ位置にあるが、方や最弱のヴァンパイア・ブライド(ただし、おそらくは覚醒サキュバスの転生体)、方やアルベドを母と呼ぶことを許された一粒種。どちらが上であるかは言うまでもない。
ならばソフィーのお願いに従ってもいいものだが、ジュネがセックスした後だと、ソフィーの吸精が薄くて量が少ないものになってしまう。
この男なら一度や二度で量が減ったりしないが、気分の問題だ。
例えばアインズ様に紅茶の香りを楽しんでいただく時、「香りは薄まらないので出涸らしでも良いでしょうか」と言うシモベはナザリックにいない。
「それならソフィー様の後では……」
「シクススの意地悪!」
「えぇ……?」
ジュネが先にすることを良しとしないなら、後にすればいい。こちらも真っ当な提案なのだが、ソフィーは可愛らしく頬を膨らませた。
陰毛にこもっていた匂いで朦朧としたソフィーである。今やそこまでにはならず、男は再度の剃毛を避けられたが、吸精するとダウンしてしまうのは変わらない。
外見は育っても中身はお子様なのだ。母が酔いしれる精液は、お子様のソフィーにはまだ早いらしい。
「それが出来るならとっくにしてるもん! 邪魔しないから見ててもいいでしょ? シクススがお父様とセックスしてるのは前も見たことあるし、その時と同じだから。シクススが見せてくれないと私が初めての時に失敗して心に傷が出来て一生お外に出られなくなっちゃう! 私の一生がシクススにかかってるの! 一生のお願い! シクススがセックスしてるとこ見せて!」
シクススは情事をソフィーに見られたことがあるが、あの時は他に五人もいた。あの時も恥ずかしかったものだが、一人である今は恥ずかしさが五倍である。
ソフィーが誰とセックスするにせよ、失敗するとは思えない。相手がこの男なら失敗はあり得ない。たとえ失敗しても心に傷を負うとは思えない。心に傷を負っても一生に外に出られなくなるわけがない。むしろ雪辱に燃えると思われる。
しかし、ソフィーの真剣さはシクススの胸を打った。
「そこまで仰るのなぁぁあんっ!」
「俺を忘れないでくれるかな?」
ソフィーと言葉を交わしている間、シクススはずっと男の上に座っていた。
太ももをぴったりと閉じているのでソフィーからは肝心なところが全く見えないが、挿入をされたままだ。
下から突き上げられ、シクススは甘い声で鳴いた。
「ご主人さま!? ダメですソフィー様が見て――」
「見てもいいって言いかけただろ?」
盛り上がって挿入していいところに来ているのに、我慢しろとは酷な話。
これでも二人の話がまとまるまで大人しくしていたのだ。
「見ててもいいが邪魔するんじゃないぞ?」
「は~~~い。お父様大好き♡」
「あぁ、いやぁ……。ダメッ、みないでくださいぃ…………」
シクススの腹に回っていた男の腕が、シクススの膝裏を掴んだ。
持ち上げ左右に開けば、二人が繋がっている部分が露になる。
ソフィーはシクススの股の間に屈んで顔を近付けた。淫臭が鼻に届き、思わず喉を鳴らした。
▽
「うわあ……。お父様のおちんちんがシクススの中に全部入っちゃってる」
「いわないでっ、あんっ! ください……。んぅっ! んっ……くぅ……!」
ソフィーは初めてのお食事以降、合わせて五回は精飲している。初めての時はジュネから口移しで飲ませてもらったわけだが、二回目以降は直飲みだ。父の太さの長さも知っている。
それが全てシクススの中に収まっているのは、知ってはいるし遠目に見たことはあったが、間近で見ると新鮮な驚きがあった。
「お父様のおちんちんって長さがこれくらいあるから……」
右手の親指と人差し指を目いっぱい開く。それでも少し足りないので左手の指も使って長さを表し、シクススのどこまで入っているか測ってみた。
細い指が結合部を差し、すすすと上がって可愛らしいおへそを越え、尚も上がった。
「シクススわかる? シクススのここまでお父様のおちんちんが入ってるの。こんなところまで来ちゃって平気?」
「だいじょうぶですからぁ……。いわないでくださいぃ……」
シクススは大股を開かされ、下から貫かれている。
膣に刺さった逸物のせいで女の割れ目が開かされ、ソフィーからはクリトリスもよく見えた。
「あ…………」
男がシクススの太ももをゆっくりと持ち上げ、シクススに収まっていた逸物が少しずつ現れる。逞しい肉棒はぬらぬらと濡れている。シクススの愛液だ。
逸物がずるずると抜け、ソフィーが何度も舐めたことがある裏筋が見えた。裏筋は亀頭と竿を繋ぐ部分で、あと指二本分も抜けば抜けきってしまう。
「あひぃいっっ!」
抜け切る寸前に、男は手から力を抜いた。
シクススの体が男の上に落ち、勃起した逸物はまたも全部がシクススの中に入ってしまう。
不意打ち気味に奥を打たれ、シクススは苦悶じみた声で鳴いた。
「ご、しゅじん、さまぁ……。やさしく、て言ったのにぃ……」
シクススの声には涙が混じっていた。
「シクススを虐めたいわけじゃないんだ。ゆっくり下すのが少し大変で」
半分以上は嘘である。
重いものをゆっくり持ち上げるのとゆっくり下すのでは後者の方が気を遣うものだが、シクススは重くない。それなりにレベルが上がって力がついたこの男なら難しいことではない。それにシクススを上げ下げしなくても、上げた状態で下から突けば注挿は十分可能。
そうしないのは、シクススの練習だからだ。
男はシクススの太ももを下した。ただし、足は床ではなくソファの座面に置かせる。
「自分で腰を振ってごらん。ソフィーは気にしなくていいから」
「でもぉ……」
そう言われても、股間を凝視されながら腰を使うのはハードルが高い。シクススが子猫ちゃんになれるのは二人きりの時限定なのだ。
いつぞやは他に五人もいる状態で乱れてしまったが、あれはその場の空気に流されただけであってシクススの中ではなかったことになっている。アルベドが残した淫の気に蝕まれていたので、一時の気の迷いと言うのは間違いとは言い切れない。
異本を読み漁り、ナザリックのメイドたちの中では先駆者と言えるシクススであるが、人前での行為は羞恥心の限度を超えていた。
「それならさっきのを使ってみるか?」
「………………このままで、お願いします。…………んっ……ぅ……」
さっきのがわからないソフィーは首を傾げた。二人はソフィーの疑問に答えることはなく、シクススが腰を振り始めた。
さっきまで使っていたディルドは、ハンカチに包んで服の下に突っ込んである。
シクススは男の太ももを跨ぐ形で足を開いているため、ソフィーからは結合部がよく見える。
シクススが腰を上げれば、ずるりと長い逸物が現れ、抜け切る前に腰を落として深くまで受け入れる。
始めの内は断続的で一往復する度に止まっていたが、続けるうちにスムーズになってきた。リズムよく腰を上下する。動きに合わせて豊かな乳房がたぷんと揺れ、後ろから男が触ってきそうなものだったがシクススの腰を押さえて腰を振るのを助けていた。
「んっんっ……あんっ、どう、ですかっ?」
「いい感じだ。その調子で頑張ってごらん」
「はいっ、あぁ……はぁ、んっ……んっ……、あぁ、はぁ……」
騎乗位でシクススが上になることは珍しくなくても、プレイ中の繋ぎがほとんどだ。大半は男が腰を振って、シクススがこれほど長く上になることは一度もなかった。騎乗位でそれなのだから、ソファの上での変則的な背面座位は初めてだ。
ソファの柔らかな座面は、座るならいいが足をつくにはいささか不安定。その状態で腰を振らなければならない。
人間よりちょっぴり力持ちなホムンクルスであるシクススだが、不安定な足場でスクワットをしているようなもの。外とは違って涼しい室内であっても、全身に汗を浮かばせてきた。
「あんっ! あぁ……ごしゅじんさまぁ……、あむぅ……ちゅっ……、んっあんっ、あぁ……もっとぉ……」
シクススが腰を落としたタイミングで、後ろから揺れる乳房を鷲掴みした。
しっとりと汗ばむ乳房が指に吸い付き、密着感が増して離れられそうにない。
いやらしく揉みながら乳首を抓むと、シクススが懇願するように振り向いてきた。
肩越しに唇を奪い、舌を差し込む。シクススは応え、けどもしっかりと唇は合わせられず、舌に乗った唾液が垂れた。
ソフィーが何度目か、喉を鳴らした。
男はソフィーの真剣な顔をちらりと見ると、すぐシクススに戻る。
「あっ、だめぇ、クリちゃんいじめちゃ……あぁんっ! いやぁん、ごしゅじんさまエッチですぅ♡ きゃんっ♡」
左手で胸を揉みながら、右手は結合部へ。
シクススは男に寄り掛かる姿勢なので秘部が前を向いている。
男の長い手は問題なくシクススに届き、膨れた肉芽を引っ搔いた。
外から見てるだけのソフィーにはわからないだろうが、シクススはきゅうと締めた。
「今、シクススのまんこが締まったぞ? 自分で締めたのか? それとも勝手に締まったのか?」
「やぁん、言わないでください……。……………………ご主人さまに触られたのが嬉しくて、もっと一つになりたいと思ったら……」
「思ったら?」
「……思ったら、おまんこがきゅっとしちゃったんです……」
シクススは囁き声で告白した。自分がしたことを告白している間も断続的に締め付ける。
逸物は隙間なくシクススの膣肉と密着しているのに、さらに締められるのは絞り出そうとしているようだ。
「入れてるだけじゃなくて、緩めたり締めたりするのがとても気持ちいいよ」
「はい♡ シクススの子猫ちゃんでもっと気持ちよくなってくださいね♡」
キスを交わしてソフィーが視界から外れたからか、シクススが大胆になってきた。
そのソフィーに聞かせるための会話である。二人の行為は、見ているだけではわからないことがいっぱいあるのだ。
蕩けた声で奉仕の続行を口にしたシクススだったが、腰が中々上がらない。激しい運動をしてから小休止を挟んでしまったため、力が抜けてしまった。
ご主人さまが動いてくださいと言いたくも、ご奉仕すると言ったばかり。少しだけ困った顔を見せるのはとても可愛らしい。シクススを困らせるのはとても楽しいのだ。
度が過ぎると怒られるので、とても貴重な時間である。それはそれとして、続けて欲しい。
シクススの中で、怒張が開放を求めていきり立っている。
「ご主人さま?」
男がシクススの太ももを持ち上げ、今度は足を床に下した。
シクススを乗せたまま座る位置を浅くしたので、上に乗ったシクススは前のめりになる。倒れそうになるところを、男が支えるまでもなくソフィーが支えた。
「ソフィーはゆっくりシクススを下すんだ。シクススは床に膝を突いてごらん。今度は後ろからする練習だ。上になるより足は辛くないだろう?」
書斎の床は全裸で寝転がってもふかふかな絨毯が敷かれている。
シクススは両手両膝を床について、四つん這いになった。
ゆっくり姿勢を変えたので抜けてない。後ろから挿入されたままでいる。
「そのまま動くんだ」
「はぃ……。んっ……、あっ、あっ……、ちがうとこあたって……、あんっ♡」
シクススの尻が前後に動き始めた。
大きな尻は男の股間にぶつかり、柔らかく波打つ。
動くにつれて背中を覆っていた長い金髪が流れ、染み一つない背中が現れる。男の指が背筋を撫でた。
背中が反り、顎が上がった。
「ひゃあっ! いまの、ぞくっとしてぇ……」
振り返り見上げるシクススは、目に涙を溜めている。
男に優しく見下ろされ、恍惚とした顔に戻って前後運動を再開する。
男は動かず、シクススに任せている。
これもまたディルドを使う時の練習なのだ。
壁などに固定して使う時は、上下ではなく前後に動く必要がある。
ただし、ディルドと実物はやはり違う。ディルドは完全に固定した形状だが、実物は弾力がある。
今のシクススは前後に動いて後ろから挿入しているわけだが、シクススに入っている逸物は真横を向いているわけではなく上に反ろうとしている。必然、膣の肛門側を擦ることになる。
ディルドでこれを再現しようと思ったら、完全な固体ではなく柔軟性がある素材が必要だ。
木で形を作って塗装するだけならすぐにも用意できるが、素材から見直すとなる時間がかかる。そちらは後日、サプライズとしてシクススにプレゼントすることを決めた。
当然のことながら、シクスス用に試作したらアルベド様に改良品を献上するのである。
「後ろからだとこう見えるんだ……。前からだと入ってる感じだったけど、後ろからだと本当に刺さってるみたい」
男の隣に座ったソフィーが、上から覗き込む。
前からだと僅かに見える淫裂が、後ろからだと尻肉に埋もれて全く見えない。膣口は淫裂の中でも下端に空いているので猶更だ。
代わりにもう一つの穴が見えた。
「あぁんっ! 広げちゃだめですぅ……。恥ずかしいところ見えちゃいますからぁ……」
背筋を撫で、尻を撫でまわしていた手が、尻肉を掴んだ。
尻を触られるくらいだったら情事の時以外も許しているシクススだが、親指が尻の割れ間に入ってきたのを感じて高い声を上げた。
逞しい指は肉を開いて、隠れている部分を晒しだす。シクススは閉じている部分に外気を感じた。
そこへ冷たいものが塗られると、緊張で体が強張った。
次にどうなるか知っているのだ。
「あっ、だめぇっ……。お尻までいじめちゃいやですからぁぁああんっ! あうぅ……、ダメっていったのにぃ……」
肛門に触れられている。
少しずつ力が加わってくる。
シクススは拒もうと力を入れるが、そうすると締め付けも強くなって良いところを擦られてしまう。
圧力は弱まらず、一線を越えるとシクススの抵抗むなしく、つぷりと入ってきた。
「ほら、動きが止まってるぞ?」
「はいぃ……」
後ろからする時は、肛門をいじるのが礼儀だと思っている男である。
ラキュースへは重点的に責め、シクススにも何度もしている。ただし、どちらも挿入まではしていない。今のところ指までだ。
シクススは肛門に親指を受け入れたまま尻を前後に動かす。伏せた顔からはぽたりと涙が落ちた。
泣いてしまうほど恥ずかしいのに、腰の動きは止まらない。
羞恥も屈辱も、体を好き勝手にされる悲しさも、行為を盛り上げるためのスパイスだと体が知っている。それどころか好んでいる。そうでもなければ、虐められるのが好きな子猫ちゃんになるわけがない。
虐められて甘えて、心も体もぐちゃぐちゃに溶けて、全てを愛しいご主人さまに受け止めてもらう。
どんなに虐められても最後は好きだよと言わせて、もとい、言われると何でも許してしまえるのだ。
「お尻でもしちゃうんだ……」
ソフィーは生唾を飲み込んだ。
もじもじと太ももを擦り合わせる。
始めこそ、いずれ自分が経験するための予習として真面目に観察していたが、見続ける内に見方が変わってきた。
(シクスス、泣いちゃってるのにちゃんと動いてる。お父様が好きだから出来るの? それとも、おちんちん入れてもらってるのがそんなに気持ちいいの? クリトリス触られてたのは気持ちよさそうだったな。私もクリはしたことあるけど中はまだだから。ジュネも入り口を舐めるだけだし。クリなら……。でもおちんちん入れるのはおまんこなんだよね。私でもちゃんと入るかな?)
ソフィーは、自分の姉にしてもいいかなと思ってるジュネから、あれこれと手ほどきを受けていた。
もとは同性愛のためのエロテク研修で派遣されていたジュネなので、そちらの技は今やシャルティアを凌駕する。ソフィーは処女であってもサキュバスであり、急速に開発されつつあった。
が、ジュネ曰く「ソフィー様の処女膜を破るのはマイスターのおちんぽ」であるため、膣は入口より先に進んでこない。
膣内でどう感じるかは未知の世界だ。
その世界で、シクススがよがっている。
太い逸物を後ろから挿入され、自ら腰を振ってあえいでいる。時折リズムを変え、または男の方から腰を使って、鳴き声が甲高くなった。
いつしかシクススの痴態に自分を重ね合わせていた。体が熱を持ってきた。
「あ……」
父と目が合う。父は人差し指を唇の前に立てた。
(わわわわわ!!)
シクススが上になっていた時は、ソフィーに見られるのが恥ずかしかったらしく両手で顔を覆っていた。今度はソフィーの番になった。
両手で口を押さえなければ、声を出してしまったに違いなかった。
男は唇の前に立てた指をソフィーに伸ばし、スカートを手繰り始めた。
ソフィーのドレスはワンピースドレス。色は黒で要所に金糸で刺繍が施されている。夏なのに黒を選ぶから暑いのだ。それでも夏用のドレスで生地が薄い。スカート部分はレース生地。
スカートが膝まで手繰り寄せられると、素肌を見つけた男の手が内側へ潜ってきた。太ももと太ももの間は、夏の暑さかソフィーが発する熱かで蒸れている。
きめ細かく滑らかな肌を男の指が這い進み、肉に阻まれることなく奥まで辿り着けたのは、ソフィーが股を開いたから。
未だ処女でもサキュバスであるソフィーは、男の指がどこを目指しているのかよくわかっている。
(お父様はシクススとセックスしてるのにソフィーに触ってくるなんて……。だからお母さまはお父様を選んだのかな? あの時はソリュシャンとルプーと……、6人も一緒に相手してたし。ソフィーが数えてただけでも20回はしてたし。シクススの後でされちゃうのかな? あーどうしよう!? 嬉しいけど嬉しいんだけど!?)
ソフィーが思うあの夜は、アルベドのシークレットサキュバススキル「サキュバスおっぱいミルク」でバフが掛かっていた上に、ルプスレギナが度々回復魔法を掛けていたせいでもある。回復魔法がなくても十回は続けて出来るだろうが、余程の相手でないとそこまで気が乗らなかったりする。なので、劣情を催してソフィーに手を伸ばしたわけではない。
周囲からの評価とは真逆に、精力はともかく性欲は強くないと思っている男である。今はシクススが頑張ってくれているので満足している。それでもソフィーに手を出したのは、この男なりの思い遣りであった。
真隣に座っているソフィーが上気した真顔で何度も固唾を呑み、太ももと太ももを擦り合わせていれば、行為にあてられて欲情していると察するのは容易だった。
それなら自分ですればいいものを、やり方を知らないのか隣でするのは恥ずかしいと思っているのか、もじもじするだけで何もしようとしない。
自分で出来ないのならこちらで解消してやろうと考えたのだ。
親の心子知らず。
ソフィーは胸を高鳴らせて股を開き、じれったいほどゆっくりとしか進んで来ない手指を迎えようと、座る位置を前にずらした。
それなのに太ももに乗った手は、奥へ進もうとしない。進めば退いて、また進んでは退いて、少女の太ももをさすっている。
「あんっ! ごしゅじんさまぁ♡ シクススの子猫ちゃん、どうですかぁ? おつゆがいっぱい出て、おちんちん全部ほおばって♡ あんっ、あっはぁぁあぁあんっっ!」
シクススの甲高い嬌声に、ソフィーはビクリと震えた。
「子猫ちゃんじゃないだろう? ちゃんと言うんだ」
「はいっ、シクススのおまんこです♡ おちんちんで、おまんこいいですぅ♡ あっ、いイッ! あんっ、あっ、ま……たぁ……。あぁ……、ご主人さまはまだなのに、シクススのおまんこは、またイッちゃいました……。あんっ、まってくださひぃいぃあぁぁああぁぁんっ♡」
後背位になってソフィーの姿が完全に見えなくなってから、シクススが乱れに乱れ始めた。
絶頂を告白した直後は大きな尻を男の股間に押し付け、逸物を根元まで咥えこんだまま息を整える。だけども休める時間は短く、肛門に入った指が親指から中指に変わり、前後に動き出した。
直腸と膣を隔てる薄壁を擦られ、シクススがまたも高い声で鳴く。
「あっ!」
シクススの嬌声に紛れて、ソフィーが声を漏らした。
太ももをさすっていた手が、いつの間にか奥まで来ている。
微かに汗ばみ、汗以外でしっとりと湿った薄布に、指が触れている。触れているのがわかる程度の幽かな力加減。触ってなかったのが触ってきたから気付けたが、数秒もそのままでいると本当に触っているのか疑わしくなった。不満と不安と疑問と期待を愛らしい顔に張り付け、ソフィーは父の横顔を睨みつけた。
父の視線はシクススの背中に向けられている。自分の主張が伝わっているのか不安になる。
しかし、余計な心配だったらしい。感じるものがあった。
(あ…………、なに、これ……? ジュネと違う……。触ってるのに触ってないみたいで。すごい優しいけどそんなに気持ちよくは……)
初めてのお食事の後でジュネに解放されて以降、いずれ来る日のために感度を高めておくことが必要だと言われ、色々なことをされてきたソフィーだ。秘部を触られるのも舐められるのも経験済み。今されていることはそのどれとも違う感触。
多分おそらく触れてはいる。ショーツ越しに自分のものではない熱をうっすらと感じている。けれども触られている感覚はない。特にその部分はショーツの生地が二重になっているところだ。生地に触れているかどうかでは、感じるどころか触られいるのかどうかすらわからない。それなのに、
(ッ!! いまぬるっと来た!? え、うそ、わたし濡れちゃった!? ちょっとそんな感じだったけど、何もされてないのに!? あっ……?)
湿らせている自覚はあった。それが明らかに増えてきた。小さな穴を通って、奥から汁が溢れるのを感じた。
いやらしい愛撫で濡れてくるのなら経験があるが、触っているのすらわからないような手つきで感じるとは思えない。現に、心地よいとは思っても気持ちいいには届いてない。だけども体は熱くなっている。
ソフィーが濡れたのを自覚したと同時に、指が離れてしまった。触っているかどうかわからなかったが、離れたのはすぐにわかった。確かに触っていたらしい。
あれを続けてもらっていたらもう少し感じるものがあったかも、と思うの間もなく、
(指が入ってきた!!)
両手で口をしっかりと押える。
スカートの内側では、男の指がショーツの縁から内側に入ってきた。
ソフィーが濡れたのを自覚するくらいなのだから、閉じた割れ目の内側は当然ぬかるんでいる。
逞しい指は割れ目に沈んでぬかるみに浸る。
中指はすぐに入り口を探り当てた。入り口を狭める薄い膜に触れ、ジュネの指とは違って裂け目を見つけると、容赦なく侵入してくる。
「んっ!!」
ソフィーは、膣に指を入れられるのは初めてだ。自分で入れたこともない。
それを今、されている。
入ってきた指は初めて入った場所だというのによく知っているらしい。内側で指を折り曲げ、柔らかな肉を優しく掻いて、一点で軽く押した。
「んっ………………、んん…………っ、ふにゅぅっ!」
押されただけでソフィーがどうにかなったわけではない。
押され続ける内に堪らなくなってきた。
気持ちいいのは確かでも、それ以外の何かが確実にある。何であるかは言葉に出来ない。ジュネにされている時も気持ちよいと感じていたが、それ以上なのか、それとも全く違うたぐいのものなのか。
男がそっと顔を寄せてきた。
(ジュネから色々聞いてる。ソフィーは自分でクリトリスを擦ってみろ。やり方はわかるだろう?)
(は…………はい……。してみます。……んっ……)
ソフィーの手もスカートの中に潜ってきた。
二人の手が協力してショーツを下す。足首から抜かれたショーツはドレスと同じ黒。
男がショーツの中に手を差し入れたのは、ソフィーが濡らしたのを察したので汚さないためだった。その甲斐あってシミは出来てないようである。
シクススがソフィーに見られているのを忘れて乱れているように、ソフィーはシクススから見られてないのをいいことにスカートを大きくたくし上げた。
在りし日のアルベドとは違って無毛の股間。
大きく股を開き、男の指を受け入れる。
白く細い指は上から肉芽を押さえつけ、小刻みに動き始めた。
シクススの肛門に差し込んでいた指を抜き、括れた腰を掴んで腰を叩きつける。
座っているので少々動きにくかったが、シクススの動きに合わせているので刺激は上々のようだった。
ソフィーは自分の指を嚙みながらクリトリスを愛撫している。
未通の膣へ差し込んだ指に愛液が絡み、何度か締め付けられた。締め付けた回数だけ達しているだろうに、ソフィーの愛撫は止まない。
ソフィーに合わせてシクススをよがらせ、ソフィーが終わったらシクススも終えようと思っていたが、残念ながらそこまで保ちそうになかった。
(続きはまたしてやろう)
(約束ですよ? 絶対ですからね?)
ソフィーにそっと囁き、頬にそっとキスをされた。
「シクスス、そろそろ」
「はいっ! シクススの中にっ!」
腰を引き、シクススの中から抜けた逸物が跳ね上がる。
ソフィーの視線を感じながら、男はシクススを引き起こした。
シクススの視線がソフィーに注がれ、存在を忘れていたのか「あっ」と口を開いた。それも男に抱き寄せられる一瞬の事。今度は互いに向き合った状態で、男の上に座らされた。
シクススの好きな対面座位で、シクススは男に抱き着きながら下から何度か突き上げられた。
シクススは言葉になりきらない声で男への愛と快感を叫び、きゅうきゅうと媚肉で逸物を絞めつけながら、一番深いところでどぴゅどぴゅと男が愛してくれた証を吐き出された。
「あぁ……ごしゅじんさまぁ……♡ ご主人さまを感じます♡ シクススの中でいっぱい出してくれて、ありがとうございます。大好きです♡ これからもシクススをいっぱい愛してくださいね?」
「もちろんだよ。愛してる」
「あぁあぁああぁぁぁぁ………………♡」
シクススは男を受け入れたまま全身でしがみつき、しばらくの間ダメになってしまった。
ダメになってる間は優しく愛を囁き、髪を撫で、背筋を撫で、頬を擦り合わせてキスをする。事後の礼儀である。
そんな二人を、ソフィーは羨ましそうな目で見ていた。
▼
この日の男は帝都のお屋敷に泊まる予定である。大事なく時は進んで夜を迎えた。
夜はソフィーのお食事がある。ソフィーはお食事をとるとほにゃーとなってしまうので、就寝前にするのが常だった。
今日のお食事はすこし違う予定であった。
「それじゃお昼の続きをしてくれるんですよね?」
「私が不在の間にマイスターとソフィー様の間で何かしらの合意があったのですか?」
「少しだけだったけどお父様に指でしてもらったの! ジュネにされるのよりすごくなかったんだけどジュネよりすごくてあれをもっとされたらどうなっちゃうんだろうって」
「マイスターは私のマイスターでございますから私の遥か上におられるのは当然でございます」
「そう言えばそんな事言ってたっけ? お父様にしてもらうのって初めてだったから少し恥ずかしかったけど、あれだけであんなになっちゃうならもっとされたらもっとすごいんだよね?」
「何回もちんこ咥えてて恥ずかしいも何もないだろ」
「………………」
「………………」
華やいでいた空気が死んだ。
「うわぁ…………、お父様サイテー。デリカシーゼロ」
「待て! 俺はソフィーにもデリカシーを発揮しないといけないのか?」
「当たり前です! ソフィーはお父様の娘だけど女の子なんですよ! ちゃんと女の子扱いしてください!」
「だったらお父様と言うな。知らない奴が聞いたら誤解するだろう」
「お父様は私の名付け親なんですからお父様って呼んでもいいじゃないですか!」
「それでしたらマイスターからジュヌヴィエーヴの名を頂いた私もマイスターの娘と言うことになりソフィー様の姉と言うことになってしまいます」
「私はジュネがお姉さまになってもいいよ?」
「そう仰られるのは大変光栄でございますがアルベド様のご息女であられるソフィー様が私を姉と呼ぶのは秩序を危うくしかねる可能性がございます」
「それじゃ言わないで思うだけにするね」
「そのようなことを仰せにならないでください」
貴種の妾腹が本妻の子を敬称をつけて敬い仕える事は間々あることである。
ソフィーとジュネの関係には掠りもしないかも知れないが。
「それより始めないのか?」
「……やっぱりお父様サイテー。空気を読んでください」
「シクススも言ってたけどな。空気は読むんじゃなくて吸うものだ」
「神聖語に不慣れなマイスターはご存じないかも知れませんが、空気を読むとは慣用表現でございまして言葉によらずにその場の雰囲気を察して状況が求める適切な行動をとることを空気を読むと表現するのでございます」
「それは知ってる。日本語辞書は漢字辞典やことわざ辞典も暗記してる。俺が言いたいのは状況に流されて自身の行動を縛るよりもすべき事や予め合意があった事を果たすべきだと言ってるんだ」
突っ込みが不在だと際限なく漫才を繰り広げてしまう三人である。
どうしょもない掛け合いをしばし続け、熱が失せてしまったソフィーは昼の続きを求めることなくお食事となった。
幸せそうな顔で眠ってしまったソフィーを寝かせてからジュネの番。
一度や二度では量が減らない精液が薄くなるまで絞り、あるいは吐き出され、ソフィーよりも幸せになってヴァンパイア・ブライドであるにも関わらず夢の世界に旅立った。
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翌日はカルカと双子幼女の相手をする。
双子幼女はともかくとして、カルカへは可愛がるだけでなく、帝都で始めた美容品の販売についての話し合いがあった。
生産量や新製品についての要望や相談をしてから、熟れた体を持て余す処女を慰めてやる。
口や胸でさせてる内に入れたくなってしまったが、この日はエ・ランテルに戻る予定だ。時間がある時に、出来るならば夜になってからが望ましい。
しかし、帝都の夜はソフィーにとられる。単にしたい時なら、シクススはあちらの気分や都合に左右されるので難しいが、ジュネならいつでも大丈夫。昨日出かけてたのは珍しいことなのだ。
カルカとはその内機会があるだろうと軽く考えている。
そしてエ・ランテルに戻る時間が来た。
帝都のお屋敷には毎日来ているのが、ソフィー・シクスス・ジュネ・カルカはいつも見送りに来る。
「それじゃ、また明日」
「はーい、おやすみなさい」
毎日来ているのだから別れの言葉も送る言葉も軽いもの。
帰るのだって机の上の狩場直行君に触るだけ。
男は机の上の三角錐に手を振り下ろそうとして、
「あれ?」
下した手は三角錐に触れず、机を叩いた。
何かが手を弾いたのだ。
「えっと…………。ごめんね?」
「アウラ様?」
何故か書斎にアウラがいた。手にはアウラ愛用の鞭。アウラが鞭を放って男の手を弾いたらしい。
アウラの背後には闇色の球形。ゲートの魔法である。
「これからエ・ランテルに戻るところでございます。何か急ぎの要件がございますでしょうか?」
「うん。だから、えっと……ごめん!」
「うおっ!?」
アウラが再度放った鞭は、男の胴に巻き付いた。
魚を釣り上げるがごとく男の体は釣り上げられ、ゲートの向こうに放られた。
「えーーー………………。明日には返すはずだから! ………………たぶん」
アウラはバツが悪そうに指先で頬を掻き目を泳がせ、誰とも目を合わせずゲートの向こうに姿を消した。
「お父様が…………さらわれた!?」
「マイスターをお招きしたのはシャルティア様だと思われますのでアウラ様が仰っておりましたように明日にはお戻りになるのではないでしょうか」
「それもそっか」
緊迫した空気は一瞬で霧散した。
暑くなければアルベドの出番があるはずでした
アルベドの計画は、次話は無理っぽいのでその次も無理っぽいのでその次あたりに、たぶん