男の腕の中で、クレマンティーヌは動かなかった。息すら止めて微動だにしない。
そのせいでやたらと胸の鼓動が高まっていく。動機は激しく眠るどころではない上に男にも気付かれそうだ。最優先で鎮めるべき。
ゆっくりと息を吐いてゆっくりと吸う。一呼吸に最低でも十を数え、繰り返す内に動機が治まっていく。
顔が熱いままなのはこの際仕方がない。多少熱かろうとも、くっついているのだからおかしくない。
落ち着きを取り戻してから、固く瞑っていた目を開いた。
腕を引かれて倒れたせいで、自分は男の体にすがり付いて横になっている。男の胸板が目に映った。
素肌だ。夜着の前が少し開いたらしい。
唾を飲み込みつつ顔を上げれば美しい男の顔。目は閉じている。
赤い目と青い目を近くで見たらどうなのか気になっていたので、少しだけ残念に思う。
「……おにーさま」
小さな声で呼びかける。応えはない。
「おにーさま?」
続けて呼びかけても応えはない。規則正しい息が聞こえるだけだ。
「うっそ、もう寝たの? 早すぎじゃない? それとも寝たふり?」
うるさくならない程度の声量で問いかける。密着しているのだから聞こえていないわけがない。だけれども返事はなかった。
「ほんとに寝ちゃったの?」
やや大胆になって男の上に跨り、頬を指で突いてみた。大人の男でも頬は柔らかい。悪戯心が顔を出し、鼻をつまんでやりたくなったが我慢する。代わりに指を滑らせた。
「うわ、男のくせにお肌ツルツル」
指が手の平になり、頬を撫でた。手は頬から首へ下がる。無防備に喉元をあらわにしている。ここを一突きしてやれば確実に死ぬ。
こんな状況になる前、何度もやってきたことだ。愛用のスティレットで急所を穿ち、ダメ押しでスティレットに込められた魔法を発動するのがクレマンティーヌの必勝パターン。モモンに食らわせた最後の一撃もそれだった。
この男の命を簡単に奪える現状に、下腹が熱くなる。やってしまえば間違いなく素晴らしい快感を得られる。
が、しない。
殺したところですぐに生き返らせるだろう。そして自分はタコさんのお部屋へ。破滅的欲求に身を任せて全てを棒に振るほど馬鹿ではない。
喉でしばし止まった手は更に下がっていく。
「体は結構引き締まってるんだね。ブヨブヨよりずっといいけど」
クレマンティーヌは、男が羽織るナイトガウンの前を開く。男の固い胸板に手を這わせても、咎める者はここにはいない。
危険がなく罪に問われなければ、人はとても大胆な事でもしてしまえるのだ。
「ここまでしても起きないって事はほんとに寝てるんだ? もしも寝たふりだったら私にこんな事されたいからだって思っちゃうよ?」
男の裸身を小さな手の平で撫でまわす。聞こえるのは規則正しい寝息だけ。
本当に寝ていようと、寝たふりだろうと、ここまでされて目を開けないなら同じ事だ。
たとえ目を開けられても、クレマンティーヌの中でふつふつと湧き上がる好奇心は止まらなかったと思われた。
「最後に一応聞いてあげる。おにーさま起きてる? それとも寝てる? 悪戯しちゃうよ?」
最後通告にも、男の応えはなかった。
クレマンティーヌの口角が歪に吊り上がった。
「はい、返事なし。私が何しても無罪決定」
免罪符を手に入れ、クレマンティーヌは男の上で体の向きを変えた。
「ちんこ見てやろ。ちっちゃかったら笑ってやろうっと」
小さな手が、ナイトガウンの腰紐を解いた。
▽
寝返りを打とうとして打てず、それを三回繰り返したところで男の意識が浮上した。
とりあえず体を起こそうとして、出来なかった。腕を曲げられない。横を見れば両腕を大きく開いている。引いても動かない。両手首が縛られ固定されていた。
「なんだ? なんで縛られてる?」
腕が動かせないなら脚も動かせない。腕と同じで足首を縛られているようだ。軽く開かされているのはわかる。ちょうど大の字にさせられている。
「あれ? おにーさまやっと起きたの? こっちはずっと起きてたのに」
「クレマンティーヌか? 俺を縛ったのはお前か? 早くほどけ!」
「だーめ。折角楽しくなってきたのに。それにほどいたら続きをしてあげらんなくなっちゃうよ?」
「なにを…………っ!」
男が顔を上げれば、クレマンティーヌの背中が見えた。
自分の体に跨って、背中を向けている。
何をしているのか、と問うまでもなかった。股間に苦しさにも似た快感があった。
「こっちはさっきから起きてたよー? おにーさまはぐっすりだったのに、ちょっと扱いてやったら起きちゃってさ。元気だね。キャレットに使えなくて残念だったかな?」
「やっ、やめるんだ! 自分が何をしているのかわかっているのか? こんな事はすぐにやめっ! くっ!」
クレマンティーヌは答えない。代わりに手の動きを速めてやった。男が目を覚ます前からやっていた事だ。
たっぷりと唾を垂らして先端から根元まで滑りを良くし、両手で握ってやってから上下に動かす。
何度もしているせいで唾が泡立ち、にちゃにちゃと粘着質な水音を立てた。
「おにーさまのちんこは止めて欲しくないって言ってるよ? すっごいガッチガチ。ちんこの先っちょからネトネトした汁が出て私の手に付いちゃってるんだけど?」
クレマンティーヌは扱く手を止め、自分の方を向く先端に指をあてた。ゆっくりと指を上げれば、先端と指との間で長い糸を引く。
指先を擦り合わせると、唾より粘性が高くてねとついている。
「正直に言いなよ。私の手で扱かれてガチガチにおっ立てちゃって、ちんこ気持ちいいでしょ?」
「……すぐに俺を解放するんだ」
「おにーさまが悪いんだよ? 私は人殺しの悪い奴だって教えてあげたのに、隣で無防備に寝てるんだから。それより続けて欲しい? 止めて欲しい?」
「そんなの決まってる。早くこれをほどくんだ」
「言っておくけど、どーしても止めて欲しいって言い張ったら、おにーさまはこのままにして皆を呼びに行くかんね? おにーさまが縛られてちんこ立ててるとこをルプー様にもキャレットにもケムリンにも、皆に見られちゃうよ?」
「くっ!」
「そんな事になるくらいだったら続けてもらった方がずっといいでしょ? 私の手でおにーさまのちんこを気持ちよくしてあげるからさ」
「そんな……事を……うぅ……」
「往生際が悪いなー。男なら覚悟を決めてビシッと行かないと」
萎えさせないように手の動きは止めず、いかさないように激しくはせず、クレマンティーヌは逸物を扱き続ける。
肉の熱さが手の平から体へ伝わり、立ち上るオスの匂いに喉を鳴らす。
「それじゃ、ちょっとサービス。あーんっ……れろっ……」
「っ!」
小さな口を開いて舌を出し、先端を舐め上げた。先走りの汁を舐めとり味わって、亀頭を舌で舐め回す。
両手で扱くだけなら兎も角、口も使うとなると男の腹を跨いだ姿勢ではやり辛い。小尻は男の上を滑って腹から胸板へ。細い脚が男の顔を跨ぎ、尻は男の顔に届いた。
逸物をしゃぶっていたクレマンティーヌは振り向いてにんまりと笑うと、シュミーズの裾を引っ張った。
「!!」
「私のおまんこ、見えちゃったかな? クレマンティーヌ様のロリロリまんこ。とっても美味しいよ? あんっ♡」
クレマンティーヌは、股にぬめったものを感じた。
パンツは最初から脱いでいる。男の顔に押し付けたのは自身の秘部。そこへ舌を差し込まれた。
股を開いても筋でしかない幼い割れ目を、男が舐めている。あの美しい顔をした男が、懸命に舌を伸ばして股を舐めている。
想像するだけで疼く光景が現実のものとなった。
体の奥で情欲が煮え、女の穴から滴るのを感じた。
そこにも舌が入ってきた。
「あぁああんっ♡ やぁん、おにーさまったらどこ舐めてるの? わたしのロリまんこそんなに美味しいのぉ? もっともっと舐めていーよ♡」
クレマンティーヌは男の顔に股を押し付けつつ、自分も手と口の動きを加速させた。
じゅっぽじゅっぽと音を立てながら頭を振って、両手はにちゃにちゃと竿を扱く。
逸物が熱く固くなってくる。張り詰めてくるのを感じた。
「おにーさまのちんこ、そろそろいっちゃいそうだね? でもダーメ。いかせてやんない」
「な……、なぜ?」
「だって続けて欲しいって言ってないでしょ?」
「続けて欲しい」
「あははっ、おにーさまったらよわよわじゃん! そんなに私にちんこをしゃぶって欲しいの?」
「そうだ。クレマンティーヌにしゃぶって欲しい!」
「そこまで言われちゃ仕方ないにゃー♡」
手と口を再開して、すぐだった。
「うむぅぅうううーーーーーっ♡」
クレマンティーヌの口の中に、熱い精液がどぴゅどぴゅと吐き出される。
口内に満ちる雄の匂いと味に酔いしれながら、クレマンティーヌは一滴も零さない。
「んっ……んっ……」
喉を鳴らす。粘塊はそのままだと飲みづらいので、咀嚼してから飲み込んだ。
たっぷりと射精して飲まされたのに、口を離しても逸物は固くそそり立っていた。
「こんなにいっぱい出しちゃって、私のお口が妊娠しちゃう♡ なのにおにーさまったらまだまだ元気いっぱいだね?」
「うっ……、それ、は……」
「お口は疲れちゃったからー、次はこっちかなー?」
クレマンティーヌはシュミーズを脱ぎ捨て、男の股に跨った。
軽く腰を落とせば、膨らんだ亀頭が割れ目に潜る。軽く前後させて汁を擦り付け、位置を合わせた。
「おにーさまが犬みたいに舐めるせいで私のおまんこもぬれぬれなんだよね。おにーさまのちんこも満足できてないみたいだしぃ? おにーさまももっと良くなりたいんでしょ?」
「う……」
「あはっ、犬みたいな顔してくれちゃって。そんな顔されるともっと虐めたくなっちゃう♡ でも私は優しいからぁ……」
「…………」
「おにーさまのちんこが私専用になるなら入れてあげる♡」
「そっそれは……」
「ほらほらー、先っちょだけ入っちゃったよ? ちゃんと言えないと入れてあげないよ?」
亀頭の半分だけが入り口に潜り、すぐに出てくる。次は亀頭全体が。
その次は先端を触れさせるに留まり、クレマンティーヌの指が裏筋を撫でた。逸物が跳ねて位置がずれ、クレマンティーヌは苦笑しながら位置を正す。
「な…………な、る……」
「あれれー? 良く聞こえなかったなー? おにーさまは何になるんだっけー?」
「クレマンティーヌの……専用の……」
「私専用の、なーに?」
「クレマンティーヌ専用のちんこになるっ!」
「あははっ♡ よくできましたっっと。っくぅうう~~~~……、奥まで来たぁ♡」
男が答えると同時にクレマンティーヌは腰を落とす。
逸物は筋に隠れた女の穴に飲み込まれ、クレマンティーヌを貫いた。
「これでおにーさまのちんこは私専用に………………あれ?」
クレマンティーヌは上だったはず。それが何故か、天井が見えた。
いつの間にかベッドを背にしている。
「よくも好き放題してくれたな!」
「え? ふああぁっ!? あっあっあぁぁあっっんっ! あんっらめなにこれぇぇぇえええ♡」
クレマンティーヌは膝裏を掴まれて大股を開かされ、股の間に男の腰が打ち付けられた。
太い逸物に膣を押し広げられ、無遠慮に突き進められ、先端が子宮口を打つ。衝撃は臓腑に響いて体中を駆け巡り、チカチカと火花が散った。
逸物が抜かれる度に膣内の愛液が掻き出され、逸物が奥まで来る度に膣内の愛液が押し出される。
目に見える愛欲の形は尽きることがなく、尻の割れ目にも垂れていく。
「らっらめらめぇえ、イッてるからぁぁあああ♡ おまんこイッてるんだからぁあああ! ひゃぁぁああぁああんっ!!」
叫んでも止めてくれない。
きつく締まる膣の中を男は暴力的に抉り、感じやすいところを執拗に擦って来る。
何度目かの絶頂で、ぷしゃっと潮を噴いた。
それでも注挿は止まない。
腰が跳ね、ベッドから浮く。
そのまま上から打ち付けられて、結合部から溢れた汁が下腹へ流れてくる。
「あんっ、らめぇ……、んっ、ちゅぅうう……じゅるる、ちゅぷ、ちゅるる……んんっ……あぁっ!」
唇を奪われた。
舌をねじ込まれ口内を蹂躙され、舌を吸い出されてクレマンティーヌからも舐め返す。強く吸って唾液を啜り、のぼせ上った目で男の目を見つめ返した。
「俺のちんこがクレマンティーヌ専用なんじゃない。お前のまんこが俺専用なんだ。わかったか?」
「はいぃ……。わたしのロリロリおまんこは、おにーさまのちんこ専用なんですぅ……。あ゛あ゛っ! またイッっちゃ…………、あ? なん、で?」
次に突かれたら深いところで達してしまう。
そう感じて期待で体も心も高まったのに、逸物は入口まで戻ったところで帰ってこない。
下の口が欲しがって吸い付いている。浅いところをゆっくりと動いてるせいで、達せないまま高まっていく。
「次に入れたら射精しそうだ。クレマンティーヌは中で出して欲しいか?」
「はい! おにーさまのせーえき、わたしのおまんこに出してください! わたし、おにーさまの子供孕むから、いっぱい出してぇ!」
「よく言えたな。クレマンティーヌは俺の妹じゃない。俺の妻にするために育ててるんだ」
「うれしい♡ わたし、おにーさまのお嫁さんになる♡ だからおにーさまのせーえきいっぱいちょーだい♡」
クレマンティーヌは一番深いところで射精された。
膣の中で逸物が脈打ってるのを感じる。どくどくどぴゅどぴゅとたっぷり出されている。
声に成りきらない声で叫び、歓喜と恍惚の中で至福の絶頂を迎えた。
「ああ……、おにーさまの赤ちゃんのもとが……わたしの中にきてるぅ♡」
濃厚な精液を注ぎ込まれ、子宮へ届くのが見えた。
「わたしのお腹、おにーさまとわたしの赤ちゃん育てるの♡ おにーさま大好き♡ これからもクレマンティーヌのロリマンをいっぱい可愛がってね♡」
クレマンティーヌは、夢見心地で恍惚と訴えた。
▼
そこで目が覚めた。
視界には最早見慣れた天井。窓から差し込む光の加減で、いつもより少し遅い起床だと知った。
隣を見ても誰もいない。ベッドに温もりはなく、とっくに起きてどこかに行ったようだ。
クレマンティーヌは無になった。
そこへ理解してはいけない現実が忍び寄ってくる。
一縷の望みを託し、パンツを脱いだ。どのみち着替えなければならない。
パンツは着心地重視でお尻をしっかり包むお子様パンツ。そのせいで肌に張り付く面積が広く、とても不快だ。案の定、パンツは前も後ろもぐっしょり濡れてる。濡らした液体の正体に加えて生乾きであり、異臭を放っている。丸めて窓から投げ捨てたくなる衝動を抑え、床に叩きつけた。
ベッドに座ったら脚を開き、前かがみになって股の間を覗き込む。
毛はない。つるつるだ。その下は無垢で汚れを知らない一本筋。この時点で真実を悟ったが、最後の悪あがきとして筋を開いてみた。
特に異常はない。強いて言うなら少々湿っていることくらい。
白濁した白い液体が溢れてくることも、奥から鈍痛が響くこともない。
どうやら、おにーさまと、色々したのは、夢であったらしい。もう寝ちゃったのはおにーさまではなく自分の方だったようだ。
クレマンティーヌは死にたくなった。
クレマンティーヌは知らない事だが、昨夜遅くに邂逅した男はアルベド様がたっぷりお食事を取った後であった。ちっちゃくてかわいいクレマンティーヌが何を頑張ったところで立ったりしない。お夜食の後でなくても無理だろう。クレマンティーヌより小さい子供形態のアウラが口に出させたことがあったのは、大人形態時に色々と経験したからだ。
そして、そのお夜食の影響が甚大であった。
クレマンティーヌは二十年と少し生きて、あのように淫らな夢を見たことは一度としてなかった。一度もなかったことが起こったのだから、必ずや原因がある。男が添い寝した所為、ではない。男が淫らに乱れた覚醒サキュバスの淫の気をまとっていたからだ。ある意味、クレマンティーヌは被害者である。幸か不幸か真実は誰も知らない。
非常に鮮明な夢であった。
夢から覚めても、クレマンティーヌは夢の内容を漏らさず覚えている。自分が何を言ったかも覚えている。
願望を夢に見ることは稀だ。そんな都合の良い夢ばかりだったら、世界はもっと平和になっている。クレマンティーヌがあのように淫らな願望を抱いていたわけではない。クレマンティーヌ自身も、そこはなんとか納得した。
しかし夢の中の自分が抱いた情動は、まるきり嘘だったとは言い難い。自分のことなのだからわかってしまう。
何よりも現実の肉体に及ぼした影響を否定できない。
あんな事をしてあんな事を言って、あんな事をされてあんな事を言われて、パンツが絞れるほどになってしまった。シュミーズを通り越してシーツにも染みて、寝ながら粗相してしまったかのような有様だ。
クレマンティーヌはシーツにコップの水をぶちまけた。
「ははははは……。死ねよ、わたし」
笑わなければ死にたくなってしまう。
生きるためには夢を乗り越えなければならない。
クレマンティーヌは、魔導国に骨を埋める覚悟を決めた。
▼
贅沢にもいつでも入れるお風呂を使って軽い朝食を取り、書斎に行けばいつもの面々が集まっていた。
男は机に向かって何やら書き物をしている。ソリュシャンとルプスレギナは別のテーブルに何かのカードを並べている。カードゲームでどっちが先かを決めているのだ。ソリュシャンがいるのだからシェーダもいるし、ミラはドアを開けてすぐのところに佇んでいる。
入ってきたクレマンティーヌに、男が顔を上げた。
「遅かったな。昨夜は遅かったし、午前は無理せず読書でもして」
「アインズ様にお会いしたい。おにーさまから伝えてくれる?」
幼女の言葉に性悪姉妹はけしきばむ。アインズ様は軽々にお会いできる方ではない。それをぽっと出の幼女が呼び出そうというのだ。
男は二人ほどには感じなくとも、アインズ様は会おうと思って会える方ではないと知っている。
「アインズ様は大変にお忙しいお方だ。会いたいと言って簡単にお会いできるお方ではないよ」
「アインズ様と約束してるの。クレマンティーヌが成ったと言えば会ってくれるはず」
真偽はわからなくても、アインズ様と約束と言うなら伝えなければならない。
(アインズ様とお約束?)
(やっぱり重要人物?)
性悪姉妹の勘違いは続く。
その夜、冒険者活動から帰ってきたモモンにクレマンティーヌからの要望を伝えたところ、早速時間を取っていただけることになった。
本日のモモンがアインズだったにせよ、こうも迅速な対応を取ってもらえるとは誰も思っていなかった。その上、面会場所は書斎。アルベドのお食事部屋を除けば、屋敷で一番の防諜処置が施されている場所だ。更に人払いも加わるのだから、クレマンティーヌとの約束が余程重要と察せられる。
やはりクレマンティーヌは重要人物、と誤解が重なっていく。
本当のところは、最近のアインズは時間が余ってるだけである。
人払いをしたのだって、クレマンティーヌとの約束を果たすことになったら周囲に知られては面倒な事があるだけだ。
夜の書斎でクレマンティーヌとアインズが向かい合い、お屋敷の若旦那様だけが立ち会った。
▼
「成ったと思ったら元に戻す事を考えてやる。確かにそう言った。しかし変わったようには見えんぞ? 何が成ったと言うのだ?」
「別に変わる必要はないって気付いただけ。……です。でも私は魔導国を絶対裏切らない。そんな事しても無駄だし、出来るわけないってわかったから」
「ほう? だが、言葉だけなら何とでも言える。言葉には行動を伴うべきだからな」
「それってアインズ様が何かテストしてくれるんじゃなかったの? 目安があるって言ったの覚えてるよ? ……覚えてますよ?」
クレマンティーヌが復活して、自意識を取り戻して間もなくのことだ。助けてくれるなら何でもすると言ったクレマンティーヌに対し、アインズは簡単には信用できないと返した。
言葉には行動を伴うべきと云うのはアインズの信念の一つ。しかし、それには時間が掛かる。そのための目安を、アインズは用意していた。
「幾つか質問しよう。それに全て答えられたら考えなくもない」
「いいよ。何でも聞いて……ください。知らない事は答えられないけど」
「お前に聞くわけではない」
どちらとも向き合わない位置に座る男である。
「お前はこいつの出自を聞いたか?」
「いいえ、聞いておりません。そこそこの名家の出とだけ聞きました。クレマンティーヌについてはアインズ様から詮索無用とうかがいましたので、私からは聞かないようにしておりました」
「そう言えばそうだったな」
クレマンティーヌがどこまで自分から話すか。男がクレマンティーヌに対して先入観を抱かないように。また、クレマンティーヌに課したテストの一環として詮索しないようにさせていた。
「私も詳しい事は知らん。話せるなら聞かせてもらおう」
詳しい事は知らないどころか、思いつく限りの事を質問して聞き出している。クレマンティーヌにその時の記憶はない。
この時に答え合わせをするため、記憶を操作したのだ。
「法国のクインティアってクソッたれな家に生まれちゃった。家がクソなら国もクソで結局捨てたんだけど、捨てる前は漆黒聖典の第九席次だったよ。漆黒聖典はわかる? 一応、法国で一番の特殊部隊。他のメンバーの事も話そうか? 番外のアンチクショウはアインズ様も少しは警戒した方がいいと思う」
「それは後ほど聞かせてもらう、しかしいいのか? 捨てたとは言え自分が生まれた国だろう。私が滅ぼすかも知れんぞ?」
「そう思うくらいだったら捨てたりしない。あんなクソつまんない国ない方がいいよ。エ・ランテルの方が多分ずっとまし。ここに来て外に出たことないからメイドとかから聞いた話だけどね」
クレマンティーヌが国を捨てた要因に、優秀な兄への劣等感は多分にあった。それを糧に漆黒聖典第九席次にまで至ったのだから、クレマンティーヌの非凡は結果が証明している。それでもクレマンティーヌは満たされなかった。国家も周囲の環境も満たそうとしなかった。
それが法国の方針であると言えばそれまでだが、クレマンティーヌとは致命的に合わなかった。とは言え、クレマンティーヌ自身の性格にとても問題があったのは否定できない事である。
「それなら法国を出てからはどうだ? 一体何をしていた? お前は聞いているか?」
アインズから続いての質問。ということは第一段階はクリアである。
「それも全部話しました。あっちで殺してこっちで殺して、モモンと敵対したって事も。あ、ズーラーノーンに入った事は話さなかったかも? あれは本当に入ったばかりだったから私もろくな事知らないんです」
「あの時のお前は人殺しが随分と好きだったようだぞ? モモンの英雄譚の語り部を処理されて少しばかり頭に来たな」
「でも私たちがやらかした騒ぎのおかげでモモンの名声が高まったって聞いたんですけど!?」
「それは結果論だ。まあ、それはいい。人殺しが好きなお前がこれからもしないとどうして言える? そこが納得できん限り判断は下せんな」
「それはまあ、していいならしたいけど、しません。今まで殺してきたのって私と無関係で仲間でも何でもなかったし? 殺しても楽しいだけで私は困らなかったから。でも魔導国の一員になったらそうじゃない。決まってることくらいちゃんと守れます。罰とか受けたくないです。前の事は魔導国が出来る前の事だから、ソキューショバツの禁止? とかで罪には問われないはずです」
「うむそうだな確かにその通りだ」
アインズが(ソキューショバツ? ショバツは処罰でソキューって何だ?)と思っているのは二人に伝わらない。お骨の顔のポーカーフェイスは完璧である。
「だが疑問だな。隙あらば逃げ出そうと思っていただろう? それがどうしてこんな短期間で考えが変わったのだ?」
復活直後の精神操作時に聞き出した事である。
それを知らないクレマンティーヌは、アインズの洞察力に目を見張る。
「今はそんな事思ってないです。やろうとしても絶対無理だし、お利口にしてればいい暮らしできるし、それに……」
クレマンティーヌはちょっぴり照れくさそうな、それでいてどこか誇らしげな顔をして、傍らの男を一瞥した。
「私はおにーさま、じゃなくて相談役? 相談役を信じたし、相談役も私を信じてくれた。私は生まれた国を捨てたけど、裏切ったわけじゃない。あっちが私をてきとーに扱うから嫌になったんだ。汚い仕事ばっかさせたくせに何で仕事をすればするほど生活が悪くなるのか理解できない! 仕事して偉くなったら報いるべきでしょ!? あそこの連中って」
「なんだ?」
愚痴になりつつあるクレマンティーヌを遮ったのはアインズの声。クレマンティーヌに続きを促したのではなく、挙手した男への発言の許可である。
「私から意見を申し上げます。クレマンティーヌが私を信じるのはクレマンティーヌの主観なので私が何か言うべきではありません。ですが、私がクレマンティーヌを信じたというのは違います」
「えっ」
饒舌に語っていたクレマンティーヌは、真っ青になった。
魔窟と思うお屋敷にて、唯一信じられる味方だから色々話したのだ。色々聞かされもした。
「だって……、だって私に話してくれたじゃん!」
「どれの事だ?」
「おにーさまが千人も殺したって事! 私を信じたから話してくれたんじゃないの!?」
「お前そんな殺してるの?」
アインズが思わず素を出してしまうほど意外過ぎる新情報であった。人類絶滅とか馬鹿な論文を書いた前科があるので人の命を何とも思ってないのは知っていたが、実際にやっていたとまでは思っていなかった。
男は恥ずかしそうに頭を掻いた。
「若気の至りで、つい」
「つい、で千人も殺すのか?」
「当時も少しは考えたのですが、絶好の機会がありましたのでやらないのは損と思ってしまったばかりに。お恥ずかしい限りでございます」
ソリュシャンたちに触りを話している。クレマンティーヌにはそれよりも少しだけ詳しく話した。
隠してはいても話せない事ではない。口外したがらないのは、若気の至りで結果的に失敗に繋がってしまったからである。いわゆる黒歴史に分類される話だ。
罪の意識を感じて後ろめたく思い、ということは全くない。
ということに、クレマンティーヌも思い至った。
人殺しを何とも思ってないおにーさまなのだから、自分だけに特別話してくれたと思うのは思い込みに過ぎなかったのだ。
「私の事ではなく、クレマンティーヌについてです。私がクレマンティーヌに思う事は」
黒歴史から、強引に話題転換。
かなり強引であるが、アインズは突っ込むことなく続きを待った。
「先ほどの話からアインズ様もお察しになった通り、クレマンティーヌには何が魔導国の不利益となるか判断する能力があります。禁じられた事をしないだけの分別もあります。本人の学習能力と意欲から、これから様々な分野で魔導国に貢献することが期待できます。もしもお許し頂けるのでしたら、クレマンティーヌを一時の預かりではなく、私にお任せくださいませんでしょうか? 立派なギタリストに育て上げてみせます!」
アインズは、何でギタリスト、と思った。
クレマンティーヌはキレた。
「ザッケンナこらあぁぁあああああー!!!」
真っ赤な顔をくしゃくしゃに歪め、男に殴りかかった。
怒りに吊り上がった双眸からは、ぽろぽろと涙がこぼれた。
「こら、アインズ様の御前なのにはしたない」
「おまえふざけんなあっ! 何が……なにが……信じないだこらあああ!! 捨てられるとおもっちゃったじゃんかああああああああ!! ザッケンナこのおぉ…………!! このクソッたれのふにゃちんがあああああああああ!!」
クレマンティーヌが渾身の力で殴りつけても所詮は幼女。男からすれば、子供がポカポカとぐるぐるパンチをしてるのと大差ない。
殴り続ける内に、ダメージを与えてない事にクレマンティーヌも気付いた。
「アインズ様! わたしはコイツに一発お見舞いする権利があると思うんですけど!?」
「認めよう」
「アインズ様!? 何を仰るのですか! 私の言葉に問題はありませんでした」
「……お前、それ本気で言ってるのか?」
「勿論でございます。言葉は定義を確認してから正しく使わなければなりません。アインズ様に曖昧な言葉を伝えるわけにまいりませんから」
何とも妙な事であるが、アインズは真面目な顔で言い繕う男を見て、自信を持った。
アインズは、かつて人間だった。
それがこの地に転移したことで肉のないオーバーロードの体となり、人間への共感を失った。種族特性により感情の振れ幅が小さくなり、時間が経つにつれ人間としての心が擦り減っていくのを実感していた。
このままではいずれ心のない怪物になってしまうだろう。その事に嫌悪も恐怖も感じない。自分は人間ではなくなったのだとつくづく思うだけだ。
が、こいつよりマシだと思った。
アンデッドの自分でも、クレマンティーヌが怒ってる理由はわかる。それがこの男はさっぱりわかっていないらしい。
自分がこれからどのように心を失うにせよ、こいつよりはマシだろうと思えた。
「それはその通りだ。しかし、信じる事を否定する必要はなかったな。お前の言葉は『能力があると信じている』と言い換えても良かったはずだ」
「それは……仰せの通りでございます。ですが、すぐに詳細をお話いたしました」
「うん、そうだな」
頭は回る男である。言っても無駄というやつだ。
アインズは男へ生返事で応えると、虚空から飾り気のない大きな瓶を取り出した。
「これを一つ舐めると良い」
クレマンティーヌはテーブルに置かれた瓶を奪い取るようにして掴み、蓋を開けて中身の青い粒を口に放り込んだ。
青いキャンディーは大人の味。お子様はちょっぴり苦手なほろ苦さ。
不思議な青いキャンディーは一瞬で効果を発揮する。幼女の背は高くなり、手足も伸びた。顔立ちからは幼さが抜け、体付きも大人の女のものとなっていく。
大人の姿になったクレマンティーヌは、顔を俯け両手で覆った。
なお、クレマンティーヌが着ているワンピースにはきちんと魔法が掛かっている。背丈が伸びても、服の丈が足りなくなることはなかった。
「アインズ様、あのキャンディーは……」
「知っているのか?」
「何度か見たことがございます」
「ならばわかってるな?」
「承知しております。口外いたしません」
「それでよい」
男二人がこそこそと話している傍らで、クレマンティーヌは死にたくなっていた。
見捨てられたと勘違いしたにせよ、泣くことはなかった。なのに自分は真っ赤な顔で大泣きした。
その前の夢は所詮夢なのでどうでも良い。
どうして処刑されると勘違いしたのか、今にして思えば理解できない。いくら何でも短絡過ぎだ。
妹の誤解もそうだ。仮にも宰相閣下の相談役が、補佐をしてくれてるルプスレギナとソリュシャンに死んで欲しいなんて言うわけがない。様子を見てれば思うわけもないのがわかる。思ったにせよ、それを自分に言うわけがない。
おにーさまもそうだ。なんでおにーさまと呼ぶ羽目になっているのか。邪魔で目障りだとしか思ってなかったあっちと比べれば遥かにマシだが、どうしてよりにもよっておにーさま。今更他の呼び方をすると、距離を取ってるように思えて出来そうにない。連鎖的におにーさまのお嫁さんとか思い出して死んでしまえ。
ギターは悪くないからよしとする。
そもそもここから逃げ出すと考えたのが間違いの始まり。冷静に周囲を観察していれば自分を害そうと思ってない事はわかったはず。ルプー様は厳しかったが、行き過ぎれば回復魔法を掛けてくれた。
ずっといい子ちゃんでいれば何の問題もなかったのだ。
それもこれも子供に変えられたから。
自分では大人の時と同じ冷静な思考を保っていると思っていたが、実際に大人に戻ると何とも浅はかであっちにふらふらこっちにふらふらしてるようにしか見えない。
子供の自分が余りにもバカすぎて死にたくなった。
死ぬ前に、やらなければならない事がある。
「……それじゃ、おにーさま。こっち来て」
「わかった」
この男に、一発お見舞いしなければならない。
男はクレマンティーヌの前に立つ。大人に戻ったクレマンティーヌより、男の方が背が高い。
「じゃ、キツイの行くから目を瞑って」
男は言われた通りに目を瞑り、歯を食いしばった。
ルプスレギナからは何度もやられてきたが、全て腹部だった。顔面は一度もない。顔面を貫通すると即死するからだ。
「歯を食いしばっちゃダメージ半減しちゃうでしょ? おにーさまは痛い目見なきゃいけないんだから、もっとだらーっと口開けてよ」
少しだけ口を開く。
目を瞑って口を開いているのは、少々間抜けである。
かつてアルベドに頬を張られ、下顎粉砕したことがあった。
それに比べたら、クレマンティーヌに無防備な顔面を殴られることくらい大したことではないだろう。大したことになったら回復してもらえばよいのだ。
「それじゃ……いっくよー?」
クレマンティーヌは、男の胸倉を掴んで引き寄せた。
男を目の前に立たせるまでは、本気で殴るつもりでいた。
しかし、子供の時は子供なりの浅はかさでバカな事をしてしまったように、大人に戻ったら戻ったで子供の時には感じないものを感じるようになった。
美しいとしか言えない男が、自分の前で無防備でいる。
男のくせに艶やかな唇が目に付く。
今朝見た夢は、子供の体では不可能な事。
急激に体が潤ってくる。
ペロリと唇を舐め、軽く濡らした。
アインズの存在を、完全に失念した。
男は目を閉じて、自分を見ていない。自分が何をしてもわからない。
クレマンティーヌは男の胸倉を掴んで引き寄せ、近付いてきた顔に顔を近付け、唇に唇を重ねた。
半開きにさせた口へ舌を差し入れた。
つついても応えがないのが不満で、強く吸って吸い出し絡める。
胸倉から外した手は男の後頭部を押さえて、体全体を男に押し付け、膨らみを取り戻した乳房が柔らかく押し潰つぶされる。
カツンと硬質で大きな音が響き、クレマンティーヌは飛び退いた。アインズがいたことを綺麗に忘れていたのだ。
指でテーブルを叩いたアインズは、無言でクレマンティーヌを見ていた。
「あっ……いや、これは、その……」
クレマンティーヌは泣いてた時と同じくらいに赤い顔で、けども何を言えばいいのかさっぱりわからない。
今してしまった事は、自分にも意外な衝動に突き動かされたからであって、しようと思ってしたわけではなかった。
一発お見舞いと言ったのは、間違いなく殴るつもりだったのだ。
「その様子なら裏切る事はないだろう」
「うえ…………、はい! 絶対ないです!」
クレマンティーヌのお返事はとても良い。
一方、突然キスをされた男は何もわかってない。クレマンティーヌに不思議な青いキャンディーを下賜された理由もわからない。前後の文脈から、元は大人で子供の姿にされていた事は察した。クレマンティーヌの妄想だと思っていた話が本当であったことも察した。へーとしか思わなかった。
「お前が厳重に管理せよ」
「はっ、かしこまりました」
アインズはテーブルの上にキャンディーポットを残し、ゲートの魔法で屋敷から去った。
書斎には男と女が残された。
キスをアインズに見られてへどもどしていた姿はどこへやら。
クレマンティーヌは男へすり寄った。
今度は胸倉ではなく背中へ手を回し、獲物を見つけた猫の顔で男を見上げた。嗜虐と期待と悪戯心を不等分に混ぜた顔だ。一番を占めているのは期待の部分。
「私っておにーさまに厳重に管理されちゃうんだ? どーいう風に管理されちゃうのかなー? やっぱり不平不満とか足りないとことか、あれとか、ぶっちゃけ欲求不満とか、そーいうのもどーにかしてくれちゃったりするんだろうなー」
「いや、それは……」
アインズが言ったのは、キャンディーポットの方だ。
不思議な青いキャンディーはアウラも下賜されている。それと同じ物を何の功績もない人間であるクレマンティーヌに下賜されたと知ったら、大いに不快に感じる事だろう。
が、クレマンティーヌにはひとまず伝えない事にした。
先日、ソリュシャンからたっぷりとお説教をもらったばかりだ。今しがたのアインズも、言葉を間違えていると言っていたように思う。
下手な事は言わない方が吉である。
「クレマンティーヌは欲求不満なのか?」
「ちょっと違うかな? おにーさまがそうさせたんだよ?」
男に抱き着きながら、脚と脚の間に太ももを差し込んだ。
逆から見れば、男の脚がクレマンティーヌの股へ入っている。
男もクレマンティーヌの腰を抱き、引き寄せれば股に触れる。
「おにーさまって……」
さっきの男は、目を閉じていた。
今は目を開けている。赤い光と青い光が飛び込んできた。自分が飛び込んでいるのかも知れない。
見ているだけなのに、心地よい酩酊感がある。
はあと熱い息が男の唇を撫でた。
どちらからともなく距離が縮まった。
アインズが人払いをした書斎である。
邪魔が入る可能性は皆無だった。
なお、お屋敷のメイドたちの間にクレマンティーヌのおねしょ疑惑が持ち上がっていた。
あと二話で閉まるはずです
ところで理想郷が閉まってしまいました
いつでも読めると思ってたのであれもこれもそれも保存してない!
いやまあお前が言うなと言われるかもしれませんが
アーカイブ探さねば