※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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本話20k
どこに進むかはわかりません


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サキュバスの性教育 ▽アルベド♯23


「今日から一週間、この部屋で過ごしなさい」

 

 ソフィーが連れてこられた部屋は第九階層のゲストルーム。広くて豪奢でバスルームもついている。まさしくスイートルームである。

 素晴らしい部屋に案内されたのだから喜ぶところだろうが、ソフィーは顔を青くした。

 

「私一人で、ですか?」

「あなたは謹慎を何だと思っているのかしら? 罪に対しての罰なのよ? 罰が楽しいわけないでしょう」

「そうです、けど……」

「けど? 謹慎で済ませてくださったのはアインズ様のご温情と教えてあげたわよね? それなのにどうしたら「けど」なんて言葉が出てくるのかしら? まさかアインズ様のご裁決に不満があるわけではないでしょうね。もっと厳しい処分が欲しければそう言いなさい。私からアインズ様に申し上げるから」

「そうじゃないです。わかりました……」

「あなたでも壁をすり抜けられないようになっているわ。おかしなことは考えないようになさい」

「はい……。ぐす……」

 

 一縷の望みを断たれ、ソフィーは目に涙を溜めた。俯いた拍子に頬へと流れた。

 

 ソフィーは生まれてから今日に至るまで、一人きりになったことが一度もない。

 小さかった頃は母が忙しい時間を縫って傍に居てくれた。最近ではジュネがずっと傍に居る。立場的には同僚だが、半分以上自分の付き人のようになっている。

 一人だけと云うと、帝都からエ・ランテルの間を飛んでいる時くらいだ。

 それが一週間も一人で過ごさなければならない。つまんないとか退屈とかいう言う以前に、寂しくて堪らない。一人でご飯を食べて一人で寝る事を想像しただけで涙が出てくる。

 

 アルベドは深く息を吐く。心を鬼にするのはここまでだった。

 

「私が毎日様子見に来ます。それに誰が監視に手を上げたか忘れたの?」

 

 ソフィーは、はっとして顔を上げた。

 母と父がいる。二人の顔は穏やかで怒ってはいないようだ。しかし父は兎も角として、母は表情を繕うのが非常に巧みだ。表面だけで判断出来ない。

 

「でも……、お母様すごく怒ってたし」

 

 極刑を口にしていた。アインズ様が苦笑混じりに謹慎を言い渡す中で、母だけが手ぬるいと言わんばかりだった。

 未だぐずつくソフィーに、アルベドは今度こそ呆れを隠そうとせず大きな息を吐いた。

 

「アインズ様がお許しになってしまったんですもの。私が叱るしかないでしょう? それともデミウルゴスからお説教されたかったのかしら?」

「デミウルゴス様のお説教?」

 

 ソフィーは父を上目遣いで覗き見た。

 父がお説教してるところは一度見たことがある。ビーストマン収穫ピクニックで、張り切りすぎたエントマとちびっ子吸血鬼にやっていた。自分はやられたくないと強く思った。

 知的な悪魔であるデミウルゴスが、あれより甘いとは考えにくい。そこに思い至ったと同時に、ソフィーは目を見開いた。

 母は呆れた様子を見せながら、口元は優しい微笑を湛えている。

 

「お母さま大好き!」

「大きくなってもまだまだ子供ね」

 

 アルベドは、飛びついてきたソフィーを優しく抱き止め、頭を撫でてやった。

 アインズ様に失礼を働いて頭に血が上ったのは本当。子供の姿にされて屈辱だったのも本当。しかし、根に持つことはない。やはりソフィーは可愛い娘なのだ。

 

 アインズが裁決を下した場で、ソフィーがアルベドから感じた怒気は本物だった。

 が、八割はソフィーとは直接関わらない事が要因である。そちらの問題は未解決。どうにかしたくても、どうにもならない。非常に口惜しいが譲歩するしかなかった。

 いずれにせよ、ソフィーとも、今この場とも関係ない話である。

 

 

 

 

 

 

 何かおかしい。男はそう思ったが、口には出せないでいた。

 

「謹慎と言ってもずっと閉じ込めておくつもりはないわ。アインズ様もそこまではお望みでいらっしゃいらないから」

「それじゃ好きにしてていいの?」

「それは駄目よ。一応謹慎なんだから。明日は私に付き添って、私がナザリックでどんな仕事をしているか見学していなさい」

「……絶対退屈な気がします」

「謹慎中なのを忘れないように。いつかソフィーのためになるわ。勉強するつもりでよく見ておくのよ?」

「はーい」

「その間、私は如何しましょうか? お許しいただけるのでしたら図書館に行きたいと思っております」

「そっ、そうね……。あなたに頼みたいことがあるかも知れないけれど、基本的には自由にして構わないわ」

「私をおいてっちゃヤです!」

「調べ物がしたいんだ。お許し頂けるなら一緒に図書館に行こう。静かにしててもらうけどな」

 

 娘と、父と母が並んで座っている。とても穏やかで和やかな時間が流れていた。なのに疑問を抱かせるのは並び順である。

 元気いっぱいな娘がいるのだから、父と母は娘を挟んで座るのが自然だろう。しかし何故か、父が母と娘に挟まれて座っている。

 

「ソリュシャンが言ってたの本当かなって思ってエ・ランテルに行ったら、お父様が変なちっちゃいの抱っこしてたんです! お膝に乗せてました。お父様は私よりよその子をだっこするんですよ? ひどくないですか?」

「アインズ様があれをお連れになった時も膝に乗せていたわ。アインズ様と私がいたと言うのに。こんなに可愛いソフィーを放ってあんなのを抱っこするなんて、酷いお父様ね」

「私もちっちゃくなったらお父様に抱っこしてもらえるかなって思って、それで……」

「大丈夫よ。ソフィーはとっても可愛いから。ソフィーを抱っこしてあげないお父様がおかしいのよ」

「………………」

 

 娘と母が結託して父を糾弾している。挟まれているため逃げ場はない。反論しても倍返しになるか恨みを買うかのどちらかしかない事は身をもって学習済み。口が出せなければ手も出せない。

 

「ソフィーはちゃんとお父様からミルクをもらえているの?」

「最低でも週に一度は飲ませています」

「まだまだ育ち盛りだから、週に一度では栄養が足らないんじゃないかしら?」

「お父様のミルクはすっごく美味しいんですけど、一回だけでお腹がいっぱいになっちゃいます」

「お父様は量が多いものね。ソフィーは一回で満足しても、お父様は違うでしょう?」

「臨機応変に立ち回っておりますから」

「私、知ってます! 私のあとでジュネとしてるみたいです」

 

 男は、母と娘との認識が誤っていた事を悟った。アルベドとソフィーは母と娘であると同時に二人の女で、そのまえに二体のサキュバスだ。

 母と娘に挟まれる父は違和感があっても、サキュバスに挟まれる男であれば自然である。

 

「ジュネはシャルティアの所から来て、正式にお父様の部下になったのよね? 私の相談役の配下になるんだから私にも命令権があるわね」

「ジュネに変な事させちゃヤですよ?」

「戦闘力はありませんが多方面で有能です。それと、ソフィーがミルクを飲む際は必ず手伝わせています」

「何かするつもりもさせるつもりもないわ。だけど必ず手伝うってどういうこと? ソフィーは一人でミルクを出せないの? 私が色々教えてあげたはずよ?」

「ソフィー。お母さまにミルクの歌を歌って差し上げろ」

「何でお父様が知ってるんですか? もしかして盗み聞きしてた?」

「大きな声で歌うから聞こえるんだよ。ほら、お母様がお待ちだ」

「わかりましたー。それでは、んんっ。……みるくみっるくー♪ おとうさまのおいしいみーるくー♪ とろーりのうこうとってもおいしー♪」

 

 聞いてるだけで心が楽しくなってくる喜びの歌である。

 アルベドは難しい顔をして額を押さえた。

 

「上手ね。そこはお父様に似なくて良かったわ」

「えへへー♪」

 

 お父様の音痴は全ナザリックが知っている。

 それはさておき、アルベドはソフィーを褒めているのだけれど褒めているわけではない。そこにソフィーはまだ気付けない。

 

「……そう。そうなのね。だからジュネに手伝ってもらっているのね」

 

 子供なのだから当然とはいえ、楽しい歌声からは子供らしさや幼さが伝わってくる。これでは見た目が可愛らしくて女らしい体付きをしていても、なかなかその気になれないだろう。お食事に手伝いが必要なわけである。

 今は手伝いが必要でも、いつかは一人で出来るようにならなければならない。いつまでも手伝ってもらってるようでは恥ずかしい。サキュバスとして落第である。

 アルベドには、母として娘を導く義務があった。

 

「ソフィーはお父様がセックスしてるところを見たことがあるでしょう? 見ていれば、どこが上手く行っていないのかわかると思うの」

「えっ……。私、上手く出来てないんですか?」

 

 アルベドは男の太腿に手を乗せた。男は一つ頷くと口を開く。

 

「概ね上手く出来てる。いつも口に出してるだろう? ソフィーの口は上手だよ。それでもジュネが手伝ってるのは、ソフィーに足りないところを補ってるからだ。お母様が仰ってるのはその部分なんだ」

 

 太腿は抓られなかった。ソフィーは頬を膨らせた。

 

 つまり、ソフィーはアウラと真逆である。

 アウラは大きくさせるところまでは問題なくとも、精神に反して肉体が未成熟で技術も未熟であるため、出させるにはイラマチオを敢行するしかなかった。

 ソフィーは母譲りの才能と母からの英才教育により、手もお口も極上。ちゃんと始めればぴゅっぴゅは容易。しかし、ミルクの歌で大きくなるには特殊な素質がいる。あるいは特殊な訓練を受けるか。父にはそのどちらもなかった。

 

「むぅ。セックスはお父様と皆がしてるの見た事あったけど遠くから見ただけだし。でもシクススとしてるのは近くで見ました。お父様のおっきいのに全部入っちゃってました。とっても気持ちよさそうだったです」

「最初から見たのかしら?」

「途中からです。お父様がソファに座って、シクススはお父様の上に座ってました」

「そうだったの」

 

 アルベドは、シクススが自分の男と寝ているのは大分前から知っている。とやかく思う事も言う事もない。けれども、シクススが気兼ねなく出来るように声を掛けても良いかと思った。

 

「ソフィーもいつかはお父様に可愛がって欲しいでしょう?」

「欲しいです! シクススがしてる時に指でちょっとしてもらいました。でもお父様がしてくれたのってその時だけで、あとはあんまり……。お父様ったらデリカシーないし、ムード壊すしぃ!」

 

 お父様は無になった。無になったので何も見えない何も聞こえない。

 その間も母と娘の会話は続いている。

 

「お父様はそういうところがあるのよね。時々おかしなことを口走るし」「お父様って酷いんですよ? お前がそんな事で恥ずかしがるわけないだろうとか言ってくるし」「ソリュシャンたちが色々教えてるようだけどまだまだ不足があるようね」「ジュネは褒められてるのに私はあんまり褒めてくれないです」「お父様はソフィーなら出来て当然って思ってるのよ」「でもでもちゃんと褒めて欲しいです!」「私からきちんと言っておくわ」「お母様にもおかしなこと言うんですか?」「あまりないけれど、時々ずれた事を言うのよ」「うわあ、お母様にもそうなんだ」「でも、お父様の気持ちはわかってるわ♡ ちゃんと言葉でも伝えてくれるのよ?」「お母様、いいなあ……。お母様もお父様が好きなの?」「もちろんそうよ。そうでなかったらソフィーを産むわけがないでしょう?」「ソフィーはお母様とお父様が好き合ってるから生まれたんですね!」「うふふ、お父様がね? 私と赤ちゃん作りたいって。私に赤ちゃん産ませたいって言ってきたの♡」「……もう赤ちゃん作っちゃヤです」「あらあら? お父様とお母様が取られちゃうと思ってるの?」「…………」「大丈夫よ。お父様もお母様もソフィーを愛してるわ」「……知ってます。ソフィーもお父様とお母様大好き!」「お父様のミルクはちゃんと吸収してるから出来ちゃったりしないわ。ソフィーもいつかちゃんと吸収出来るようになるから」「でも私に足りないところがあるって……」「それはこれから覚えなさい。よく見ているのよ」

 

 アルベドに腕を取られ、男は現世に戻ってきた。

 腕が胸の谷間に挟まれ、瞬時に幸せになる。

 

「私がお父様とセックスするから、私がどんなことを言ってどんな事をするのかよく見ていなさい」

「わかりました!」

 

 母と父による実演である。

 母は妖艶に笑うと、ソファから立ち上がってベッドに誘う。

 娘はソファをベッドの隣に移動させ、お行儀よく座って観戦の構え。

 

「私たちがどれだけ愛し合っているか、ソフィーに見せてあげましょう?」

「かしこま――」

 

 言い切る前に、アルベドの指が唇を押さえた。

 

「そうじゃないでしょう? 『アルベド様』は禁止。上司と部下じゃなくて対等になったつもりでいなさい。恋人同士に上も下もないって言ったじゃない。いつものが悪いわけじゃないけど、今はソフィーに教えるんだから……」

 

 口にしてる途中で、アルベドはふと思い付いた。

 抱き合う男の顔を見上げ、真剣な顔をしているソフィーを見る。実の娘が見ている。サキュバスなのだから、娘の前でセックスを実演することに抵抗はない。むしろ、娘を教え導くのは母の義務。心に引っかかったのはそこではない。

 

「……アルベド?」

 

 男は怪訝にアルベドを見下ろす。

 恋人プレイは何度もしてきた。今更緊張することはないだろうに、アルベドの頬は上気して、目に真剣な色が混じってきた。

 

「何を?」

 

 アルベドの腕が男の首筋に回る。

 そのまま抱き寄せ、男の耳に赤い唇を寄せた。熱く甘い吐息と共に、鈴の音でかき消される掠れ声で囁いた。

 

(ソフィーは私たちの娘なの。だから恋人同士じゃなくて……。夫と妻のように愛し合いましょう? 今だけは、私はあなたの妻になるの。私の全てはあなたのものよ♡)

 

 アルベドは、少しだけはにかんで下唇を噛んだ。とっておきの悪戯をしたような、驚かせたくて特大プレゼントをしたような。

 男はしばし呆然として、言葉の意味が頭に染み込むなりアルベドを強く抱きしめた。

 

「あんっ、待って。ソフィーに見せてあげなくちゃ」

「わかってるよ」

 

 わかってない。アルベドの全てが欲しくて心も体も逸っている。アルベドがソフィーに見せようとした過程は全てすっ飛び、ズボンの中が窮屈になっている。

 抱き合えばアルベドの下腹に触れ、アルベドの目が潤んできた。距離が縮まる前に娘へ顔を向けて、

 

「始めはキスからよ? いちいちキスをするとか言わなくてもちゃんと、んっ……」

 

 顎に指を掛けられ、上を向かされた。唇が降って来た。アルベドからも応えた。

 

 

 

 

 

 

 最初はキス。

 唇同士が重なって、口内では互いの舌が応酬している。

 ソフィーに見せるお手本ならソフトキスから始めるべきだったが、柔らかな唇が触れ合うなり互いに押し付け貪った。

 男が舌を入れて来れば、アルベドは軽く吸って口内に招く。舌が舌に触れ、歯をなぞり、舌の裏にも入り込む。

 繰り返す内に唾が湧く。意識せずとも、少しずつ喉を通っていった。

 

「ちゅっちゅっ、ちゅうぅう……。ちゅぷ……、ちゅぷぷ……」

 

 二人はベッドの上で抱き合いキスをして、娘の存在を忘れていないアルベドは「ちゃんと見るのよ」と目だけを娘に向けた。

 

 ソフィーは真剣な顔で見入りながらも、内心では不満がある。母はよく見てよく聞くようにと言っていたのに、父にこしょこしょと内緒話をしていた。あれで父の雰囲気が変わった。強い目で母を見て、強く抱きしめた。何を言ったか気になるが、ひとまず見に徹する。ここで何か言ってしまえば、自分が父に言ったのと同じデリカシーゼロである。

 母は母でも女なのだから、邪魔をしてはいけない。幼くてもサキュバスで女であるソフィーには、その事がきちんとわかっている。

 

「ソフィーはお父様とキスをした事があるかしら? こういう風にするのよ。れろれろ……、こんなふうに、れろ……。舌を絡めて……。あっ、垂れちゃう。ちゅうぅぅっ、じゅるる……」

 

 ソフィーのファーストキスはジュネだ。父のミルクを口移しで飲ませてもらった。

 本当なら自分の口に出してもらうはずだったのに、ジュネにとられた。自分の後で父とセックスするのもそう。ジュネにはそんな所がある。わざとやってるのかと思ったが、本人にそのつもりはないらしい。天然というやつだ。毎日楽しそうで羨ましい。時々ずるいと思う。

 

「あんっ♡ お父様は、おっぱいが好きなの。乱暴な時もあるけど、お願いすればとっても優しくしてくれるわ。今はお父様の好きなようにしてもらってるから、はぁ……。あぁ……、お母様も触られるの好きだからぁ……。んっ……」

 

 ドレスの上から大きなおっぱいを鷲掴み。乱暴に揉まれているように見えるが、母は気持ち良さそうに笑み崩れる。

 乱暴にされるのが好きなのか、乱暴に見えて気持ちいい揉み方なのか、父にされた事がないソフィーにはわからない。代わりにジュネから揉まれている。

 揉んだり撫でたり吸われたり。先端も見逃されない。

 

「ソフィーはおっぱいを卒業したからぁ、吸われなくて淋しいの。だからあなたがいっぱい吸って? あなたに吸って欲しくて乳首が立っちゃってるの……」

 

 胸の谷間を見せるドレスは大きく開いた襟口に指を引っ掛けるだけでポロリとする。上から付けていた封印の如き蜘蛛の巣状ネックレスはとっくに床の上。

 母のおっぱいは大きかった。ブラジャーで支えなくても崩れることのない形はいつだって完璧だ。先端を飾る突起は輝くスタールビーのよう。

 いつか自分も母のように大きくなるのだろうかと、ソフィーは自身の乳房に触れる。形はツンとしてプルンとして、悪くないはず。ドレスの襟を引っ張って中を覗けば、先端の色は母より薄い。

 

「ちゅっちゅしていいのよ? ……いいえ、ごめんなさいね。私がちゅっちゅして欲しいの。あんっ♡ うふふ、私の乳首はあなた専用よ♪」

 

 充血して腫れた乳首に、父が唇を寄せた。唇の広がり方と位置的に、歯で甘く噛んで引っ張っている。おっぱいがふんわりと柔らかいのが伝わってくる。

 母は父の頭を胸に抱くと、右手の人差し指を立てた。

 

「え? え? 今のどうなったの?」

 

 口を挟むつもりはなかったが、疑問が口をついてしまった。

 母は父のシャツへ指を振り下ろすと、それだけでシャツのボタンが全て外れた。ズボンのベルトまで解けている。

 ボタンを引っ張ると外れなくもないが生地が痛む。ベルトは一本指では絶対に不可能だ。

 

「ソフィーにもいつか出来るようになるわ」

「そうなんですか?」

 

 母がそう言うならそうなのだろう。サキュバスのスキルなのかも知れない。詳細は後で教えてもらうことにする。

 

 娘にサキュバススキルを開示できて得意顔なアルベドに対し、男の声は少し厳しくなった。

 

「ソフィーに出来ないことを見せても意味がないだろう?」

 

 夫婦の営みでも、あくまで娘へのお手本である。応用は後回しにして、出来ることを教えるのが優先されるべき。

 

「あっ、ごめんなさい。見せびらかしたくなっちゃって……。もうしませんから」

「気を付けてくれればいいんだ」

「はい……。チュッ♡」

 

 萎れた顔はすぐに咲き誇る。

 

 ズボンのベルトが解けたのだから、脱ぐのも脱がせるのも簡単だ。

 母は甲斐甲斐しく父のシャツとズボンを脱がせると、自分のドレスも脱ぎ捨てた。

 ソフィーの目が釘付けになったのは、まずは父の股間。ズボンを下ろすなり勢いよく跳ね上がった。最初からすごく大きくなっている。自分がする時は小さい時から始まって、ジュネに手伝ってもらわないと大きくなってくれない。それが最初から二人で手と口を使ってそろそろ、というくらいに固くなってる。

 やはり初めに母が囁いた言葉が重要だったのだろう。一体何を言ったのか激しく気になる。終わったあとで聞いてみることに決めた。母から教えてもらうべきことは、これでもう二つ目だ。

 囁きを除けば、いっぱいキスをして、おっぱいを揉んでもらって。だけどもソフィーは父にされたことが一度もない。それについては大いに不満。それがなくても最後はミルクをもらうので満足してる。そこで満足するのがいけないのだろうか。ジュネには実践的な技術を実地で習っているが、心構え的なものは聞いたことがなかった。

 

「セックスの前には、手や口でおちんぽに気持ちよくなってもらうの。ソフィーにはたくさん教えたわよね? あれはミルクを出してもらうためだから、そこまで一生懸命にしなくていいわ。でも心を込めてちゃんとするのよ? お父様のおちんぽはこんなに固くて、逞しくて……♡ どう? 私の手で気持ちよくなってくれてるかしら?」

「ああ。アルベドの手はいつだって最高だよ」

 

 ソフィーからよく見えるように、父は脚を投げ出して座った。

 母は後ろから抱きついて、父の肩に顎を乗せている。両手は父の股間だ。勃起した逸物を握って上下に振っている。動きは意外に速い。ソフィーが手で出させる速さだ。

 前戯で出させるつもりがないのなら、速くても握る強さが違うのかも知れない。よく見ていれば、ずっと速いままではなく時々ゆっくりになっている。

 

「おちんぽの先からにちゃにちゃしたのが出てきたわ。ソフィーも知ってるでしょう? このおつゆもとっても美味しいの。……ねえ、あなた。お口でしてもいいかしら?」

「頼むよ」

「はい♡」

 

 母は父の言葉に従順だ。気持ちいいかどうか聞いて、次にすることにも伺いを立ててる。

 ソフィーが覗いたセックスも、父は自分が主導してソリュシャンたちやシクススにしていた。あれこれと自己主張するより、大人しく従っていたほうが良いのかも知れない。と思った瞬間に、母は乳首を吸って欲しいとおねだりしたのを思い出す。お願いすれば優しくしてくれるとも。

 して欲しいことは言っても良いが、しつこく食い下がってはいけないのかもだ。

 

「あーーんっ……、んっふうぅ、じゅぷ、じゅぷぷ……、ちゅぅ……ちゅぷ……」

 

 母は長い髪をかき上げ、肝心な所が隠れないようにする。

 太さの分だけ開いた口を近付けて、そのまま顔を下げていく。唇が陰毛に触れるところまできた。大きな逸物を全部口の中に頬張っている。それくらいソフィーにも出来る。ただ、するのはいつも真正面からで、母のように横からはしたことがなかった。

 母の顔は父の股間に埋まっている。頭を上げると、赤い唇に包まれているのが見える。見えた部分は少しだけ濡れてる。母はたっぷりと唾を絡めているようだ。

 

「んん? ふふ♡」

 

 口を使ってるときに頭を撫でられると嬉しくなる。ソフィーも何度か撫でてもらった。母も同じ気持ちらしい。目が嬉しそうに細められてる。

 父は手持ち無沙汰なようで、もう一方の手はたぷたぷと揺れる乳房に伸ばした。

 

「んんっ! ぁんっ、じゅるる、ちゅぷ、ちゅるる……れろ……。はぁ……、んっ♡ じゅぷ……」

 

 父がちょっぴり意地悪だ。母の乳首を摘んでいる。

 頭を上げると引っ張られてしまう。口でされていた時より引っ張られている。痛くは無いようで、母の横顔がとろけていくのがわかった。引っ張られても負けてない。じゅっぷじゅっぷじゅぷじゅぷじゅぷぷと、頭の振りが速くなっていく。

 あの速さは、イカせる時のラストスパート。手コキのように圧を緩めているかと思ったが、母の窪んだ頬を見れば強く吸っているのがわかる。

 自分があれだけの時間を口でしてたら、父は出しているはず。なのにまだ続いている。父は真剣な顔に苦しさを滲ませて母の頭を撫でている。

 

 ソフィーは、気付かざるを得なかった。

 自分が手や口でしている時、父は耐えずに出していたのだ。手心を加えられたとも言える。

 母がしている時は耐えている。これからセックスをするからだ、と安易な結論に飛び込めるほどソフィーは幼稚ではない。

 自分の後でジュネとしている父なのだ。一度や二度で萎えるわけがない。一度出してもすぐ次に移れる。それをあえて耐えるのは、お口を続けて欲しいからだ。

 自分はその域にない事が悔しく、甘やかしてくれる父が恨めしくも嬉しくあり、高みにいる母に尊敬の念が湧いてくる。

 

「あんっ! せっかくお口でしてるのに」

 

 不意に母が顔を上げた。父の手が母の尻に伸びているのが見えた。指先は尻の割れ目に隠れている。父の指は長いから、きっと届いている。

 

「俺もアルベドを可愛がりたいんだよ」

「うれしい♡ でも、わたしはもうぐしょぐしょだから、いつ入れてくれても大丈夫よ?」

「ソフィーに見せるんだからそれじゃダメだよ。準備なしで入れるのが当たり前と思われたら困る」

「それもそうね。それじゃぁ……、あっ!? こ、こんな格好で?」

 

 父はベッドの上で、ソフィーを向いて座っている。母はその上に座らされた。

 背中を父の胸に預けて後ろへ傾き、脚を開かされた。女の割れ目が前を向き、とろりと涎を垂らした。

 

「お母様……、すてき……」

 

 豊かな胸に括れた腰。女の内側が淫猥に開き、鮮やかなピンク色を見せている。

 しかし、ソフィーの目を引いたのは、女体美の極致ではなかった。

 ぬめる下腹を飾る深紅の紋様。うっすらと輝くハート形。それを貫く剣は女の道。覚醒したサキュバスだけが身にまとうサキュバスエンブレム。

 母と同じくサキュバスであるソフィーが、憧れて止まない淫紋である。

 

「お母様のここも、良くなってもらわないとね」

「あんっ♡ ソフィーが見てるのにぃ……。んっ、あっあっ、気持ちよくなっちゃうぅ♡」

 

 父がシクススとセックスしてた時、ついでとばかりに指でされた。

 自分でもジュネにも入れられた事のない穴に入れられ、内側から擦られた。初めての場所なのに気持ちよいところを的確に圧されて堪らなくなった。

 それを母がされている。

 外ではクリトリスの包皮を剥かれ、剥き出しにされて擦られている。

 

「あっ、あっ、あぁんっ! あっ、はぁっ、ソフィー? よく、見ておくの……よ? セックスのまえに、ちゃんと、ほぐすの、っ♡」

 

 行き来する指が、くちくちくちゅくちゅ鳴らしている。

 穴からは少し粘りがある汁が垂れ続け、ベッドのシーツに染みを作った。

 

 母は上気した顔で笑みを作っている。苦しいものではなく、とても良いものだと伝わってくる。

 ソフィーのところにまで淫臭が届いた。ソフィーは鼻をひくつかせ、生唾を飲み込んで匂いの元を凝視する。

 下半身に力が入り、ぎゅっと太もも同士を押し付けた。その奥で、じわりと来てるのに気付かないほど集中して見詰めている。父にされた思い出と、今の母を重ね合わせた。

 母は何度か下半身を震わせた。

 いつの間にか自分で自分の胸を揉んでいる。揉むのはどうして片乳だけなのかと思ったら、右手は後ろに回していた。きっと父の逸物を手でしている。されているのが自分だったら、そこまで気が回らなかった。

 セックスはしてもらうだけでもしてあげるだけでも駄目なのだ。

 

「ねぇ……そろそろ、いいでしょう?」

 

 母が甘えた声で言う。

 顔も違う。優しい笑みの中に、切なさと懇願があった。媚びている、と言えるかもしれない。

 声と顔と全身を使って、父におねだりしている。

 どこか既視感があると思ったら、父に対するジュネから今の母のような気配を何度も感じたことがあった。ジュネはとてもエッチだと再認識。

 

「そう、だな。ソフィー、もっと近くに。見やすいところで」

「はい!」

 

 ソフィーに浮ついた雰囲気はない。好奇心50㌫面白50㌫でシクススとの行為を覗いた時とは違い、真剣そのものだ。居住まいを正し、両手を太ももに乗せて前傾姿勢。

 父は一つ苦笑して手招きした。

 

「激しくするつもりはないからもっと近くで大丈夫だ。俺が上でいいだろう?」

「……ええ。セックスには色々な体位があるけど、ソフィーにはお父様から教えて頂こうと思ってたから詳しく話してなかったわね。正常位が基本の一つよ。こうやって、私が下になるの」

 

 母はベッドの真ん中で仰向けに横たわる。両膝を立てて肩幅より広く開く。父は母の向かいだ。膝立ちのまま近付いて、母の太ももに手を乗せた。

 その様子を、ソフィーはベッドサイドにちょこんと座り、やはり前傾姿勢で注視の構え。

 

「ソフィー、上から見ててもいいわよ? お父様のおちんぽがお母様のおまんこに入るところをよく見ていなさい」

「はい!」

 

 母子共にサキュバス。

 サキュバスにとって、自分のセックスを娘に見せることは教育の一環である。アルベドに恥も衒いもない。

 

「あなた……、きて♡」

 

 しかし始まる瞬間は、アルベドは娘の存在を忘れ愛しい男だけをひたと見詰める。

 男はソフィーから良く見えるように、いつもとは違って体を密着させず、上半身を起こしたまま腰だけを進めた。アルベドの太ももを押して軽く尻を上げさせ、女の穴を上向かせる。

 位置はアルベドが合わせた。そそり立つ逸物を優しく摘まんで軽く下げる。先端が割れ目に潜り、膣口に軽く沈んだ。

 

「んっ♡」

 

 何度も使ってる穴だ。挿入にはとてもスムーズだった。

 亀頭が潜れば抵抗なくぬるぬると進んでいき、ソフィーが瞬きする間もなく根元まで入りきって、男の股間がアルベドの股間にぶつかった。

 

「あぁ、全部入ったわ。お母様のおまんこは、お父様のおちんぽにいっぱい可愛がってもらってるの。おちんぽが入ってるのが当たり前なくらいに。だからすんなり入っちゃうけど、ソフィーが初めての時はもっとゆっくりにしてもらいなさい。私も手伝ってあげるから」

「ええと、ありがとうございます。その時はジュネも一緒でいいですか?」

「ジュネ? どうして?」

「初めての時って血が出るんですよね? その血を舐めさせてあげるって約束したんです」

 

 処女サキュバスと、覚醒サキュバスの転生体なヴァンパイア・ブライドの約束である。とても「らしい」約束だった。

 

「……わかったわ。その時になったらそうしましょう。今は最後まで見せてあげるわね。あなた、私たちが愛し合ってるのをソフィーに見せてあげましょう? 私のおまんこでいっぱい気持ちよくなってくださいね♡」

「愛し合うなら、俺だけじゃなくアルベドも、ね」

「はい♡ うれしいです♡」

 

 男は先端をアルベドの奥に押し付け軽く揺する。左手はアルベドの右手を捕らえ、手のひらを合わせて指を絡める恋人握り。左手は結合部を撫で始めた。

 

「あんっ♡ そんなにじっくりしてくれるなんて……。もっと乱暴にしてもいいのに」

「アルベドに包まれてるだけで気持ちいいんだ。ずっとこうしていたいよ」

「いつだってしてあげるわ。……ううん、私がして欲しいんだから、これから何回でもセックスしましょう?」

「嬉しいよ。愛してる」

「私も愛してるわ♡」

 

 ソフィーは微妙な気持ちになった。

 

 母は守護者統括の立場があるので、表立ってソフィーを自分の娘と言うことが出来ない。限定スキルで創造したことになってるので似たようなものだが、微妙にニュアンスが違う。

 だけども親子三人だけの場なら関係ない。父と母が仲良しなのはとても良い事だ。

 しかし如何にサキュバスと言えども、父と母がセックスをして愛を囁き合うところを見せられるのは何と云うか。ちょっと仲良し過ぎではなかろうかと思わなくもなかった。

 両親の愛情を独占したくてもう子供は作らないでとお願いしたが、言わなかったら何人出来るかわかったものではない。

 

 そこは母の約束を信じるとして、ここからが本番だ。

 セックスの流れはつかめた。合体してからも色々あるだろうが、シクススとしてたのを間近で見ているので大体はわかってる。体位のあれこれはジュネに聞いてもいい。今は母だ。

 母が怒っていたのはデミウルゴス様からのお説教を防ぐためだったらしいが、振りではなく本当に怒っていた。今はセックスを実演して教えてくれるのだから、もう怒ってないはずである。しかし、母の愛に甘えてばかりではいけない。愛をもらったら、愛を返さなければならない。自分はいつまでも小さいだけの子供ではないのだ。

 幸いな事に、ジュネから女の悦ばせ方を色々実地で教わっている。されてもいるし、してもいる。及第点はもらっていた。今こそ技を発揮すべき。

 

 セックスの流れを一通り見せたと思うのは男も同じ。

 キスから始まって、乳房や性器への愛撫。愛の言葉はほどほどに。ソフィーの問題点はそこだけではないのだが、ひとまずの教習は完了したと判断した。ソフィーとて、挿入まで行けばミルクの歌が出ることもないだろう。指でした時は大人しかったものだ。

 よって、ここからはアルベドを悦ばせるべき。

 恋人を越えて、妻のように扱えを仰せであった。結婚とか何それと常々思っている男なので難易度が高い。恋人プレイよりやや男性上位に振舞ったのは、上手く行っていたようだ。このまま上になって感じさせればいい。

 

 

 

 神か淫魔の悪戯か、父と娘の目的が完全に合致した。

 

 

 

「ね、ねえ? 動いてくれないの? 奥にあなたを感じるのもいいけれど、それだけじゃ物足りないわ……」

「こうしてるのも好きだろう? 時々締めつけてるよ。それにここはこんなに腫れてる」

「だってぇ、ずっと弄ってるんだもの。あんっ……、くりちゃんも好きよ? でもぉ……」

 

 アルベドの雌穴は男の逸物を根元まで受け入れ、子宮口に亀頭を押し当てられている。大きくは動かず、軽い圧が何度も掛けられた。

 片手は恋人握りをして、男の左手はアルベドの下腹に。手の平で優しくさすり、親指は割れ目の上端を撫でていた。肉芽にそえられ、子宮口にされてると同じリズムで軽く圧され続けている。

 

「ね……ねぇ……? いやじゃない。いやじゃないけど……。ソフィーに見せてるのよ? ちゃんとしたセックスを見せてあげないと」

「大丈夫だよ。アルベドは何も心配しなくていい」

 

 不安そうな顔で不満を口にしても、アルベドの女が乾くことはない。ぬめる汁をまとって男を包み、一層の熱を帯びてくる。

 今更アルベドの中を探る必要はなく、どこをどうすれば高ぶって来るか把握している。

 

「ソフィーに見せてるのよ? 普通にしてるのじゃなきゃうんっ!? そっ、そんな風に動かないでぇ……」

「俺は動いてないよ。アルベドが動いてるんだ」

「!?」

 

 男は奥に押し当てるだけ。アルベドが無意識に腰をくねらせている。本人の意思に反して、肉ひだが期待にざわめいた。

 男が動くともなく動き始めると、アルベドは怯えを滲ませた。

 

 自分の事だからわかっている。このままではとても気持ちよくなってしまう事に!

 

 娘が見ているのだから無様は晒せない。

 セックスは余裕をもって優雅に受け入れ、慈愛の微笑を浮かべながら夫を満足させなければならない。

 気持ちよくなるのは大前提でも、よがって乱れるのは駄目だ。それをするには、夫の快感を十分に引き出して一匹の獣に変えてから。

 夫に合わせてよがり狂うのは良くても、その反対は受け入れられない。

 しかし、準備が完全に整ってしまった。子宮を奥から揺すられて、クリトリスにじわりと圧を掛けられ、もう一押しされたら決壊してしまう予感があった。

 ここから逆転するにはサキュバススキルしかない。サクリファイス・イグゾーストを使えば射精させられる。代償に自分も絶頂してしまうが、同時イキなら子宮口を精液で打たれたからと言い訳が立つ。

 

 今は奥からじわりじわりと抜かれているところだ。

 2ミリ下がって1ミリ進み、3ミリ下がって2ミリ進み。それを呼吸と脈動に合わせてやっているから、本当に意識を集中させないと動いている事が全く分からない。

 動いているのがわからないのにしっかりと動いているから、何もされてないと思っている内に気持ちよくさせられてしまう。

 動き始めた、とわかった時には手遅れだ。とても乱れていやらしい言葉を口走りながら快感に喘いでしまう。今まで何度もやられて来たから間違いない。きちんと手順を踏めばこんなにも素晴らしい快感が得られると感動してしまうほどなのだ。

 始めの内は焦れったいと思って体が勝手に動いてしまうが、そこまで来たら天国への扉がすぐそこに。

 

(はっ!? 駄目よ私ったら何考えてるの!? 彼に気持ちよくなってもらうのに私がよがってたらダメじゃない! ソフィーにも私のおまんこが雑魚とかよわよわとか思われちゃったら母親の面目が丸つぶれよ! 何とかして彼を先にイカせないと。大丈夫よアルベド、あなたならきっと出来るわ。きっと抜けるギリギリまで来たら私の中に帰って来るわ。その直前にサクリファイス・イグゾーストを使えばいいのよ。そうすれば奥で直にミルクを掛けられるのは避けられるはず。スキルの代償でイっちゃうのは仕方ないけど、深いのが重なったりしないわ。大丈夫、きっと大丈夫。焦らないで、慎重に!)

 

 タイミングを計っていたのはアルベドだけではなかった。

 

 逸物で肉ひだの締め付けを楽しみつつゆっくりと引いていた男は、間近で淫の気が立ち昇るのを感じた。

 アルベドではない、と感じた瞬間に手を離した。

 

「えっ?」

 

 恋人握りしていた手が離れ、肉芽への圧も消えた。

 アルベドがほんの一瞬だけ呆けた隙に、両手首を男に捕らえられた。

 

「あ゛っ!?」

 

 入れ替わりに尖った乳首と腫れたクリトリスをきゅうと抓られる。

 

「あ゛っ♡」

 

 ほとんど同時に、入り口まで来ていた逸物が、抜ける時の百倍の速さで奥へと戻り、子宮口を亀頭で押しやった。

 アルベドの背が弓なりに反り、ベッドから腰が浮く。膝立ちになっている男が腰を使うのにちょうど良い高さ。

 男がアルベドの体が離れないよう掴んだ手首を引きながら、腰を打ち付けた。

 アルベドの雌穴は悦んで男の逸物を受け入れ締め付け、隙間なく肉ひだが絡みつく。締め付けはきついのに膣の内部はふんわりと柔らかで、男を愛おしく捕らえて逃がさない。覚醒したサキュバスが、一人の男だけを愛するために備える器官。

 

「あ゛ーっ♡ あ゛ーっ♡ あっあっあっああぁあんっっ♡ らめぇ、おまんこいいのぉおおぉおお♡ んんっ!? んむぅうううぅう♡」

 

 アルベドは顎を上げ、焦点の定まらない目を大きく開く。伸ばした舌は細い指に摘ままれ、弄ばれた。

 

 アルベドの乳首とクリトリスを摘まみ、快感を叫ぶ口に指を突っ込んだのはソフィーだ。

 父と娘は言葉を伴わず視線すら交わさず、完璧な連携でアルベドを責めた。

 それと云うのも母を悦ばせたいがため。

 親子の絆である。

 

「んっ♡ んっ♡ あんっ、イタズラしちゃあぁんっ♡ あんっそこよわいのぉおお♡ あっらめいくぅうう……! きゃうっ!?」

 

 ソフィーがアルベドの乳首に歯を立てた。加減は最適だ。ジュネから実地で習っていた数々の技術は、本番で遺憾なく成果を発揮している。

 

 アルベドの両手がシーツを掴む。これならソフィーの邪魔をすることはないと判断した男は、女の手首を解放して太ももを抱え持つ。

 引き寄せつつ腰を使えば、動きがベッドのスプリングで減衰することなくアルベドの中に伝わる。

 何度も往復しない内に、宙を掻くアルベドの爪先がきゅっと折り曲がった。太ももにも尻にも腰にも力が入り、逸物がきゅうきゅうと締められる。

 している女は蕩けた顔で鳴いている。

 

「ああ……お母様、すっごくきれい……♡」

 

 母を見つめる娘の顔は、陶酔と尊敬で上気している。母の面目は保たれているようだ。

 ソフィーはサキュバスらしくいやらしい笑みで舌なめずりし、母の乳首にちゅっと口付けた。

 触って舐めた感触から、母の乳首は自分より少し大きいように思えるが、おっぱいが大きいので相対的に小さく見える不思議。色艶も鮮やかでとても綺麗なのが羨ましい。

 羨望を振り切り、いつか自分もと視線を切れば、額に汗を浮かばせて腰を使う父と目が合った。

 母が手を伸ばしているのも感じる。きっと父を求めているのだ。

 父は母に応えようと体を倒す。

 求め求められる二人を羨ましく思いながら身を引こうとして、その前にチュと父の唇に唇を合わせた。

 

「あんっ! あんっ♡ らめ、ふかいぃい♡ 赤ちゃんのへやこんこんされちゃってるぅ♡ あぁ、こっちでもキスしてぇ、んっちゅっうううぅ……♡」

 

 アルベドは娘と夫の口付けに気付いたかどうか。気付いたとしても、何も思わなかった。

 夫が娘を愛してるのは当然で、娘が自分の夫を求めるのも、妻である自分が夫と激しく求めあって愛し合うのも当然だ。

 体の一部どころか全部で繋がろうとして、近付く夫を強く抱きしめ唇を貪った。

 唾を啜って啜られ、理性を蕩かしながらも舌での接触面積を最大にするために工夫を凝らす。

 

 最早、母の体面がどうのとは頭の中のどこにもない。理性は快楽に駆逐された。サキュバスの理性が快楽に勝てるわけがないのだ。サキュバスが理性で快楽を制御するのは、カタツムリがブレスで第七階層の炎を吹き消すようなものである。

 

「ーーーーーーーーーーーっっ♡」

 

 アルベドが一際大きな声で鳴き、体を震わせた。

 口は開いたままで荒い息を吐き続ける。潤んだ瞳で男を見上げ、ねだるように舌を伸ばすが、愛しい男は離れてしまった。

 ずるりと抜けた逸物は固さを失わずに跳ね上がり、膣口は上の口と同じように開いては閉じてを繰り返す。

 切なく顔を歪めるアルベドを見下ろし、男は言った。

 

「アルベド、尻をこっちに向けるんだ」

「は……はい……♡」

 

 アルベドは両手両膝をベッドにつき、四つん這いになった。

 両手を両肘に替え、大きな尻を高く持ち上げる。ふりふりと左右に振った。

 おねだりは尚も止まらず、股の間から右手を覗かせ、人差し指と中指でV字を作り、閉じ切らない割れ目をくぱあと開く。

 下の口も、はしたなく涎を垂らした。

 

「ああんっ♡」

 

 後ろから男が入っていく。

 引き締まった下腹が柔らかな桃尻に打ち付けられ、ぱんぱんと乾いた音を立てた。

 

「こっこれがっ、バッグっていうの、きゃんっ!!」

 

 男の手がアルベドの尻をピシャンと叩く。

 

「バッグじゃなくてバックだ」

「バックっていうのっ♡ あたるとこがかわって♡ おちんぽいいのぉ……♡ んっ♡ んっ♡ ぁんっ♡」

 

 アルベドの声は掠れ、くぐもっていく。

 ベッドについた手は男に囚われ、顔が枕に埋もれてしまった。

 時折腕を引かれて顔を上げ、だらしない顔で嬌声を上げた。

 体もベッドから浮くので、下を向いた乳房がぷるんぷるんと大きく揺れる。

 下腹を飾る淫紋は光が強くなってきた。

 

 両手を取られて自由を封じられ、後ろから犯されている。

 女の真芯を男に貫かれ、一つになれたことを歓喜している。

 二人で一人な事を実感する。

 あるいは男に従属しているのか、それよりも隷属しているのか。

 生きることも死ぬことも、子供を孕むことさえ望み通りにしてしまう。

 娘には作らないでと言われたけども、夫に孕めと言われたら抗えない。

 自分の子宮は夫のために在るのだから、夫の望みに応えるのは当然のこと。

 

 胎の中で脈打っている。

 自分の一部だけど夫の一部でもある逸物が、膣の中で猛っている。

 

「あんっ、きてっ♡ おまんこにだしてぇっ♡ アルベドをあなたの全部でそめあげてぇっ♡」

「まだだな」

「あっ、あっ、あんっ! あっ、すごいぃい……♡」

 

 強く腕を引かれて体が起きる。

 今度はアルベドが上になっていた。背面騎乗位の形。アルベドの足がベッドを捉え、休む間もなく腰を上下に振り始めた。

 

 正常位や後背位より、騎乗位の方が出たり入ったりするところが良く見える。

 サポートを終えたソフィーは、アルベドの正面からじっくりと見た。

 両足を崩した女の子座りで、両手はスカートの中に潜っている。母の痴態に感想を零す余裕はない。

 下着を脱ぐタイミングを逃して、ぐっしょりと湿った上から揉みほぐし、生地の上からでもわかるクリトリスを撫でている。 

 

「あんっ、もうっ……。もうらめぇぇ……! イってるからぁ……。くぅっ……!」

 

 アルベドの美顔がいっそ悲痛に歪み、潤んだ目から涙が零れる。

 呻きながら腰を振り、後ろから伸びた手が乳房を掴む。

 

「うっ、くっ……あっ……、あああああああぁぁっぁぁあああぁぁあああーーーーーーっっ♡♡」

 

 脱力したように腰を落として深く貫かれ、深い絶頂と共に絶叫した。淫紋がピンクに輝いた。

 

「くっ!」

 

 きゅうきゅうと締め付けられ肉ひだが蠕動する。男は耐えられなかった。

 口を開いた子宮口へ目掛け、どぴゅどぴゅと熱い精液を吐き出した。

 

 びゅるびゅると出続ける精液は、全てが子宮口に吸われて子宮へと注がれる。

 アルベドの膣は更に搾り取ろうと締め付ける。

 アルベド自身は挿入されたまま体の向きを変え、男に抱き着いてキスをねだった。

 

「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ♡ ……すごくイっちゃったの。あなたのおちんぽがとっても素敵で。おっぱいもおまんこも温かくなって。好き♡ 愛してるわ♡」

「俺も愛してるよ」

「嬉しいわ♡ 私はもっと愛してるから♡」

 

 深い絶頂でもまだ一度目だからか、甘いキスをしている間にアルベドの体力が回復してきた。膣内に射精された精液を吸収し、回復しているのもある。

 孕めと言われなかったので全部吸収する予定。言われたとしても必ず孕めるとは限らない。ソフィーの時は特殊過ぎる状況で必死だった。

 

 アルベドは甘えるように抱き着き胸を押し当て唇を食む。ずっと挿入されたままなので、意識的に締めては緩めるを繰り返す。

 果てても萎え切らない逸物が、固さを取り戻してきた。

 上になったまま軽く腰を上げ、落とす。

 

「………………二回目も始まる感じですか?」

「えっ」

 

 我に返ったアルベドが振り向けば、娘が赤い顔で湿った視線を送ってきた。

 

 

 

 

 

 

「一通り見てもらったわね。大体あんな感じよ」

「……そうですか」

 

 ソフィーの視線は湿ったままだ。

 視線を向けられてるアルベドは、娘の存在を思い出した時こそ怯んだが、ありのままを全て見せてしまった事は開き直った。

 裸のまま男の腕に抱かれている。全裸なので乳房も出たままだ。男の手が弄ぶようにたぷたぷとしている。

 アルベドは男の逸物をゆるゆると扱く。膣からは抜いてしまったが、折角元気になってもらったのを萎えさせるようではサキュバスではない。

 どこに出すかは未定だが、ソフィーと話したら気持ちよくなってもらうつもりだ。

 

「色々わかりました。でも……」

 

 ソフィーの目は母から父へ。

 湿った視線に非難の色が混じる。

 

「お父様のおちんちんがおっきく出来たなら、お口じゃなくてセックスしてくれてもいいんじゃないですか?」

「……それもそうね」

 

 アルベドも男を見た。

 

 ソフィーの問題点は、性欲より食欲が先に来ること。食欲が勝ってしまうので、食への期待が子供心を押し出してしまう。

 しかしサキュバスなのだから、性欲がないわけがない。むしろ強い方である。

 父と母の行為を見ながら自分の手指で慰めていた。父に指で可愛がられた時は愛欲に乱れ、次への期待に胸を高ぶらせた。

 ソフィー一人では雰囲気やら何やらで難しくとも、覚醒サキュバスの転生体であるジュネがいれば何の問題もない。現にジュネが手伝うことで、ソフィーはお食事が出来ている。

 摂取する場所が変わるだけである。

 

「ソフィーの困ったところはそこだけじゃないんだ。ソフィーは自覚してると思ったんだけどな」

「う……。でもたぶん大丈夫です!」

「多分じゃ困るよ。アルベド……」

「……わかったわ」

 

 男がアルベドに耳打ちする。

 アルベドは男の股間に顔を埋め、逸物を頬張るとぐっぽぐっぽを口を使い始めた。

 ちゅうちゅう吸いながら頭を振り、喉奥まで迎える。苦しいどころか、奥まで来てくれることに喜びすら覚えるようになった。

 舌で責めるのも忘れない。気持ちよくなってねと心を込めて裏筋を舐め回す。

 尿道口にぷくりと滲む甘露の雫は役得である。れろりと舐めとってちゅるると吸い取る。

 そろそろ、と判断して根元にピンクのリングを嵌めた。

 

 非実体のリングはサキュバススキル「寸止め」のリングである。

 口を離しても、手では扱き続ける。

 逸物が苦しそうに脈打ってる。早く楽にしてあげたかった。

 

「ソフィー、いらっしゃい」

「……はい」

 

 母の次は娘である。

 ソフィーは躊躇いがちに男の逸物に口付け、亀頭だけを口に含んだ。

 母がたっぷり舐めた直後で唾に濡れているが、そんな事は気にしない。ジュネとそれより凄い事を経験済みだ。

 

「いくわよ」

「んっ」

 

 アルベドの宣言に、ソフィーは喉を鳴らして応えた。

 ピンクのリングが消え、堰き止められていた精液が、勢いよく尿道を駆け上った。

 

「んんーーーーーーーーーっ♡」

 

 母のフェラチオで射精した父の精液が、娘の口内にどぴゅどぴゅと解き放たれる。

 二度や三度では量が減らないし薄くもならない精液が、あどけないピンクの口の中に溜まっていく。

 熱くて濃厚で官能的なとろみがあり、咀嚼しないと喉を通らない粘塊もある。

 

「ソフィー?」

 

 お掃除フェラもせず、ソフィーは逸物から離れた。

 うっとりと目を閉じて白濁した粘液を舌でかき混ぜ、唾と共に嚥下していく。

 

「ふにゅう…………♡」

「ソフィー!?」

 

 ソフィーは幸せそうな顔をして、ベッドにころんと寝転がった。

 慌てたアルベドが確かめれば、寝息を立てている。

 

「と、いうわけだ」

「……あなたのミルクはとっても美味しいから、ソフィーには美味しすぎるのかも知れないわね」

 

 ソフィーが精飲すると眠ってしまうのは、小さなころから変わっていなかった。

 

 口で摂取してこれなのだから、下の口から摂取するとどうなるか予想がつかない。

 よって、保留になっているのである。

 

「大丈夫だとは思うけれど……。あなたはソフィーが心配でセックスしていなかったのね」

「俺たちの娘だからね。俺の独断ではどうにも出来なかった。お母様を頼りにしてるよ」

「初めての時は私が付き添うわ。ジュネも一緒にと言ってたわね」

「そんな先の事よりも」

「あら♡」

 

 二度や三度では量が減らないし薄くもならない。まだ二度目だ。

 回復魔法やポーションがなくとも五回や六回は続けられる。相手によっては二桁に乗る。アルベドはその筆頭だ。

 

 アルベドが勃起したままの逸物を握って上下に動かせば、出切らなかった精液が尿道口からぬるぬると溢れてきた。

 亀頭から流れて竿へ伝い、アルベドの手を汚した。

 

「今度は向き合ってしましょう♡」

 

 アルベドが男を押し倒し、上になった。

 精液に汚れた逸物を、拭うことも舐めとる事もなく受け入れる。

 手についた粘つく汁は、指の一本一本を丁寧に舐め上げた。

 

「今度はあなたを先にイかせてあげるわ♡」

 

 娘が眠る隣で、アルベドは腰を使い始めた。




花粉などのアレルゲンが飛んでるらしく外気を吸うと眩暈がします
毎年のことながら試練の三月

理想復活全回収!
ついでにハーメルンのあれこれも回収
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