※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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色々あって遅れました
本話15k


お姉さんと秘密のクローゼット ▽ユリ♯5

『ふんふふんふふー♪ あっ! これは第四階層で見たことがありんす!』

 

 シャルティアの鼻歌はアップテンポ。とても上機嫌に読書を続けている。

 これまで恐ろしい苦行と思っていた読書が、意外や意外にも楽しく出来ている。新たな知識を得ることが面白ければ、苦手を克服した達成感も心地よい。機嫌もよくなろうと云うものである。

 ちなみに、読んでいるのは鉱物図鑑。様々な鉱石がフルカラーの大きな写真でいっぱい載ってる。見てるだけで楽しいやつだ。

 

 そんなシャルティアのすぐ傍である。

 

「んっ! ……急にされたら驚くだろ。声我慢してるんだから、君だって協力してよ」

「仰せの通りに」

「君、面白がってるだろ?」

「とんでもないことでございます」

「どうだか」

 

 ソファに寝そべるシャルティアから離れること8メートル。クローゼットの中では、二人の男女が体を寄せ合っていた。距離を取ろうにも、狭いクローゼット内ではどちらかが半歩動くだけで密着してしまう。外に出られない以上、互いの体が触れ合うのは必然だ。

 ましてや、女の方から求めている。けっしてそのつもりでいたわけではないが、そうしないと男を引き留められない。外に出られたらシャルティアに見つかってしまう。

 外に出られなくても、声や音でシャルティアに気付かれたら本末転倒だ。もしもあれな声で見つかったら、普通に見つかるよりずっと酷い事になる。まさに背水の陣。

 

「次にすることをちゃんとお話ししますよ。このままユリさんの尻を揉みながら唇を頂きます」

 

 間近に迫る異色虹彩を、ユリは負けじと睨み返した。体が痺れて頭の奥に熱が生まれた。

 飲まれては不味いと心を強くする。

 

「んっ、ちゅっ……。いやらしいこと言うなよ」

「驚かせないように気を配っていると言って欲しいですね。ユリさんはキスに応えてください。それとも吸い出して欲しいですか?」

「だからいやらしいこと言うなって」

「突然されるよりいいでしょう?」

「うぅ……。ボクも、舌を入れるから……。ちゅっ、れろ……」

 

 クローゼットの外が気に掛かる。聞こえるのは楽しそうな鼻唄と、ページをめくる音。ひとまずは大丈夫そうだと判断して、キスに応えた。

 最初のキスは、向こうの舌が強引に入って来た。口内をぬらりと舐められ、舌に触れると帰ってしまった。

 今度はユリからも舌を差し入れる。柔らかな舌は唾液をまとって温かくぬめつき、触れるだけでおかしな気分になってくる。

 

「ユリさんの胸も触りますよ」

 

 触ってくると思ったら、ブラウスのボタンを外し始めた。片手で器用に、だけどもゆっくりと。下から一つずつ外されていく。隙間から外気が入り肌を舐めた。

 

「いいけど……、脱がさないで。脱いでも置く場所がないし、下に落としたら踏んじゃうし」

 

 幸か不幸か、ユリのメイド服は胸部で生地が切り替わる。胸の部分はブラウスが表にでて、その下はブラジャーだ。代わりに、全部脱ぐには先にエプロンドレスを脱ぐ必要がある。

 

「はだけるだけですよ。ユリさんの魅力的な部分を愛さないのは大変失礼ですから」

「変な事いうなよぉ……」

「ユリさんはご自分の魅力をご存知でないのですか?」

「……おっぱいが大きいとか言うじゃないだろうね?」

「おっぱいも、ですよ」

「あっ」

 

 外せるボタンを全て外され、ブラウスの前を開かれた。丸く盛り上がった乳房は薄いグリーンのブラジャーに包まれている。花柄の模様が可愛らしい。

 

「さすがはユリさん。見えない部分もお洒落です。それとも私に見せるつもりでしたか?」

「そっ、そんなわけないだろう……」

「それは良かった」

「は?」

 

 ユリの声はちょっぴり低い。

 見せるつもり云々以前に、ナザリックで鉢合わせるとも思っていなかった。図書館で会ったのは本当に偶然だ。下着がお洒落なのは誰かに見せることを意識したわけではなく、見えないところにまで気を配るのが当然だからだ。お洒落をすると色々と気合が入る効果もある。

 しかし、見せるつもりではなかったのを良かったと言うのはどういうことであろうか。

 見たくなかったのか、それとも彼以外の誰かに見せるつもりだとでも思われたのか。発言の真意はわからずとも、肯定的な意見ではないのはわかる。

 そんな事を言われると、乙女心的な何かが荒ぶってくる。

 

「すぐに脱がしてしまいますから」

「へ?」

 

 ブラジャーの下に指を差し込まれた。

 

「ひゃっ!?」

 

 直後にずり上げられる。ルプスレギナが称えるスイカップがぶるんとこぼれ出た。

 

 

 

 

 

 

 僅かな身動きでもたゆんと揺れるユリおっぱいを支配すべく男の手が近付いていく。

 手の平を広げて下乳を包むように、けども触れるまではいかなかった。ユリと男に髪の毛一筋ほどの距離もなく、手指の熱がユリに伝わる。広げた手は乳房の輪郭をなぞるように動き、柔肌には触れようとしない。ユリが焦れて胸を突き出しても、進んだ距離だけ引いてしまう。

 

「ユリさんを驚かせないように注意してるんですよ? 次にすることをちゃんと宣告しますからそんなに焦らないでください」

「別に、焦ってなんかないよ」

 

 ユリの声は少しだけ上擦った。頬を赤くしたユリが目を逸らすと、耳に男の唇がすっと近付く。耳朶に生暖かい吐息が掛かる距離で囁かれた。

 

「これからユリさんのおっぱいをじっくり揉ませていただきますよ。乳首もちゃんと弄りますから安心してください。出来れば口に含みたいところですが、ここでは少々手狭ですね。それは前回たっぷりしましたから今回は我慢しましょう」

「う……」

 

 突然されると驚くかもしれないが、前もって言われていたら覚悟できる。そう思えていたのに、実際に宣告されると途轍もなく恥ずかしい。何をされるか分かった上で、全部受け入れると言っているのと同じなのだ。

 色々な事をしてきてしまったし、それらを気持ちよい事だとわからされている。だけども、自分からねだるのははしたない。

 もっと雰囲気がある場面でその時の流れに身を任せて自然とそうなるのなら歓迎するが、シャルティアから隠れて逃げ込んだクローゼットの中は、雰囲気があるどころか、どこをどう間違ってもそのような事をする場所ではない。

 そんなところでそんな事をおねだりするのは、控えめに言って好色とか多淫と呼ばれる存在だ。自分はそこまでのつもりはないのに、そうである事を余儀なくされている。

 

「おや? 乳首が立ってきましたよ? ご自分でわかりますか? 触ってもないのにユリさんは乳首を立たせてるんです。目が慣れてきましたので、乳首の色が変わってきたのがわかります」

「いっ……、いうなよぉ……。ボクのおっぱい、触るんだろ?」

「ええ、もちろん。優しくして欲しいですか? それとも激しい方がいいですか?」

「……やさしくでお願い」

「わかりました」

「んっ」

 

 炙られるようだった乳房に、男の熱が直に伝わってきた。宣言通りの優しい触り方。但し、触れているのは肌の部分だけ。確かに触っているけれど、乳肉は揺れもしないし、指が埋まる事もない。それでいて両手の五指全てが乳房に触れて、縦横に動いている。

 手指の熱に誘き出され、体の奥から何かが引きずり出されている。

 

「うぅ……」

「なにか?」

 

 恨めしい目つきで睨んでも、男の顔は涼しいもの。

 壁に背を預けたユリは、進むことが出来ない。されるなら受け入れても、自分から求めるのは非常に危うかった。

 もしも今までのように夢中になってしまえば、理性が働かくなって声を出してしまうかも知れない。そうしたらシャルティアに見つかってしまう。それだけは絶対に避けなければならない。

 

「優しくして欲しいと言ったのに、ユリさんは随分と物足りなそうですね?」

「物足りないのは君だろ?」

「実はそうなんです。お許しいただけるなら自由に揉みたいのですがよろしいでしょうか?」

「……いいよ」

「それでは驚いて声を出さないでくださいね? 自分で口を押えるのと、キスをするのと、どっちがいいですか?」

「ちゅっ……」

 

 ユリは答えず、軽く踵を浮かせてキスをした。それだけでは何かの拍子で離れてしまうかも知れないので、男の首筋に腕を回す。抱きしめて唇を押し付けて、開いた口から舌を伸ばした。

 

「んんっ♡」

 

 張り詰め過ぎて痛いほどだった乳首を、きゅっと抓られた。

 痛みが一瞬だけ走り、すぐに解放されて柔らかな温かさと痺れるような快感が広がってくる。

 大きな手の平は乳房を掴み、指が乳肉に埋まりながら揉みしだいているのを感じられた。

 

「んぅ……、れろれろ……じゅぷ、ちゅぅぅ……。ぷはっ……」

 

 唇が離れると、唾液の糸がしばし繋いだ。

 突然何かをされて驚かされたり、執拗に責められて耐えられなくなったりしない限り、愛撫されていても我慢できる。まだ胸を触られているだけなのだから、それで乱れきってしまえば淫乱そのもの。

 ユリは、自分では淫乱ではないと自認しているのだ。けっして次を求めているわけではないと、誰にともなく主張する。

 

「君のが……大きくなってるだろ」

 

 上半身は胸を触るために離れていても、下半身は密着している。男の方から押し付けている。ユリは下腹に男を感じていた。大きくなってきたらどうして欲しいかを知っている。

 

「ユリさんがしてくれるんですね。どうやって?」

「どうやって、って……。その、手で?」

 

 口や胸では場所的に難しい。手しかないわけだが、口にすると頬も体も熱を持ってくる。

 

「手で? 私が驚いて声を出さないように、具体的に教えてくれませんか?」

「くっ……。君ってやつは……!」

 

 男のいやらしい笑みを見なくても、言わせたいのだとわかっている。こちらを辱めたいのだ。しかし口惜しい事に、拒否する選択肢はなかった。

 せめて顔を背けようとしても、さっきと同じように耳を責められるかも知れない。

 ユリは辱めに負けないよう心を強くして、男を睨みつけた。

 

「君の、お……おちんちんを……」

「私のちんこを? 私のちんこがどうなってますか?」

「お、大きく、してるだろ? だから、手で扱いてあげて」

「はぁ……。ユリさんはアルベド様のお言葉をお忘れなのですか?」

「えっ?」

 

 恥ずかしい事を言わされているのに、呆れたようなため息。ユリがむっと不快を露わにするより先に、アルベドの名を上げられた。

 ユリはアルベドから様々な言葉を賜ってきた。その中で、このような時に適用される言葉は多くない。

 

「漠然としてはいけない。心を込めて尽くすように。アルベド様はユリさんにそう仰せであったのをお忘れですか?」

「あっ」

 

 ユリとナーベラルがアルベドの指導の下で男の胸の痛みを癒した時のこと。偉大なるアルベド様は、更に続けて仰られた。

 

『彼に飽きられて同情や憐れみで抱かれるようになっちゃうわよ?』

 

 男を囲む環境から、非常に説得力があるお言葉であった。ユリもナーベラルも激しく納得させられた。

 アルベド様のお言葉を今この時にこそ、正しく体現しなければならない。

 

 あの夜と違って、今はユリ一人だけ。しかも行為に夢中になってはいけない。全てを理性で制御する必要がある。自分がしている事を客観的に見なければならない。それは淫らな言葉と行為の全てを、自分の心で受け止めるのと同じである。快感に溺れることが出来ない以上、感じる羞恥は生中なものではなかった。

 恥ずかしさの余り、目に涙が浮かんできた。

 

「それとも? ユリさんにそのおつもりがないのでしたら」

「待って!」

 

 男は策が成ったのを確信した。

 アルベド様は、「心を込めて奉仕しないと飽きられる」などと仰せであったが、そんな事はないと断言できる。中でもユリは、アルベド様の影を踏めるおっぱいを持っている。飽きるわけがない。揉んでるだけでとても楽しい。

 それでもあえてアルベド様のお言葉を引用したのは、ユリに積極的になって欲しいからだ。しかし、積極的になりすぎるとシャルティアに気付かれる。そのせめぎ合いが見たい。

 初めておっぱいを揉んだ時のユリは、大いに恥じらって快感に耐える健気さを見せてくれた。ところが初体験を終えてからはとても積極的になり、デュラハンしか出来ない行為を披露してくれたこともあった。

 それはそれでとても良いのだが、恥じらってるところも見たいのだ。初心忘るべからずである。

 

「幾らでもお待ちします。と言いたいところですが、私を待っている方は他にいらっしゃるようです。お早くお願いできますか?」

「うぅ……、わかってるよ」

 

 赤い顔で男を見つめるユリは、真剣勝負に臨むサムライマスターのようであった。

 

「君に気持ちよくなって欲しいの。ここだと口じゃ出来ないから、ボクの手で……。君のおちんちんを握って、しゅっしゅって扱いて、気持ちよくなってもらって、それで……」

「それで?」

「ボクの……」

 

 クローゼットの外を気にして、男の顔を見ながらこれ以上口にするのは無理だった。

 ユリは言葉を区切って顔を俯け、乳首の先端を擦られ「ひゃうっ」と顔を上げた。

 

「おまんこに、入れて欲しいの……。…………ダメ?」

 

 潤んだ目で男を見つめ、憐れみを感じさせる声と顔で訴えた。

 それでいて、ズボンの上から男の股間にそっと触れる。両手を添わせて優しく上下にさすり、ジッパーを下ろした。音を立てないよう、焦れったいほどにゆっくりと。

 

「ダメなわけがありませんよ」

 

 さすがはユリである。涙目の上目遣いで股間が窮屈になってしまった。優しい愛撫もとても気持ちよい。是非にも応えなければならない。

 次に至るため、一つ手伝ってもらうことがあった。

 

「ユリさんに扱いてもらう間に、私もユリさんの準備を手伝いますよ。おまんこをほぐさないと入りにくいでしょう? ですから、スカートを捲ってください」

「……うん」

 

 ナザリックのメイド服はデザインが統一されている。しかしスカート丈はそれそれで、シクススのスカートは足首まであり、フィースはそれから手の平一つ分短く、一番短い類のフォアイルは膝上だ。

 それが戦闘メイド『プレアデス』となるとデザインが個々で大きく異なり、一番短いソリュシャンはマイクロミニ。段差が大きい階段を登ればパンツが見える。一見ロングに見えるルプスレギナは深いスリットが入っているため、階段を登らなくてもパンツが見える。

 ではユリはどうか。プレアデスだけでなくメイドたち全員の長女でもあるユリのスカートはフロア丈。スカートが床まで届くという意味だ。靴すら見えない超ロングである。

 

 ユリはその場で屈むとスカートの縁を両手で摘まみ、ゆっくりと上に持ち上げた。丈が長いので途中で摘まむ位置を変え、尚も上げる。

 豊満な肉体に相応しいむっちりとした脚は黒いストッキングに包まれている。二歩離れて鑑賞すれば脛が見え、膝が見えただろう。密着している男からは、ユリの大きなおっぱいに阻まれて何も見えない。ユリレベルになると、足元が見えないのだ。

 

「これで、いい?」

「ええ。ありがとうございます」

「んっ」

 

 乳房をこねていた手が、ユリの太ももの間に差し込まれた。

 手指が触れたストッキングはすぐに途切れ、すべすべの柔肌に変わった。ユリが着けているのはガーターストッキングらしい。太ももをさすれば、ストッキングを吊るすサスペンダーがあった。今回はそちらに用はなく、手は股の間を上がっていく。

 

「スカートを下ろしても構いませんよ。ユリさんは私のちんこを扱いてください」

「うっ、うん……」

 

 ユリの声は上擦っている。先ほどは上擦った声が出たことを恥ずかしく思ったが、今度はそれくらいで恥ずかしがっていられない。自分の声を意識する余裕もなかった。

 

「んっ……、んぅ……。おちんちん、出すね……」

 

 ユリの手は震えていた。おぼつかない手つきで男の股間をまさぐり、苦戦しつつも道を見つければ、解放された逸物が飛び出てくる。

 熱く固くなっている。ユリからもおっぱいが邪魔をして下を見ることが出来ないが、逞しくそそり立っているのがわかった。左手で先端を包みながら軽く揉み、右手は竿部を握って前後に扱く。

 その間ずっと、股間をまさぐられていた。

 

 スカートの内側に入って来た男の手は、ユリに触れていた。

 下着の上からとは言え、下から上ってきた手は始めから秘部に触れた。女の体で一番柔らかく一番大切な淫らな場所。ショーツの生地は極上で手触りはとても滑らか。それが包むユリの陰唇はふにふにと頼りないほど柔らかく、官能的だ。

 男は三本の指を揃えてユリに押し当て、全体を揉むように大きめの円を描く。円運動が前後に変わると、真ん中の中指が少しだけ沈んだ。

 

「指が湿ってきたのを感じます。ユリさんの愛液が下着に滲んできたようですね」

「っ……。君も、おちんちんがピクピクしてるよ? ボクの手で、気持ちよくなってる?」

「物足りなくもありますが、こんな場所ですからね。ユリさんの手はとてもいいです。ユリさんは如何ですか?」

「それは……」

 

 濡れてきてるんだからわかってるだろ、と言いかけて考え直した。

 心を込めなければならないのだから、正直に答えるべきだ。それに曖昧な事を言って激しくされてしまったら声を出してしまうかも知れない。恥ずかしくても言うべきだ。

 

「うん……。気持ちいいよ。君にお、お……、おまんこ触られて、濡れちゃって、気持ちよくなってる。君がおちんちんおっきくしてくれるのも嬉しいよ」

 

 きゅっと下唇を噛んでから言い切った。

 目は逸らせない。赤と青の目で縫い留められた。

 

「わかってます。ユリさんは良くなるとクリトリスを勃起させますから」

「なっ、あむぅ……んっ……、んひゅうっ!? んん……」

 

 ユリのクリトリスは平均より大分大きく、勃起すると包皮がひとりでに剥けて下着の上からわかるほど膨らんでくる。

 ユリとしては、コンプレックスとまではいかなくとも恥ずかしい事だと思っている。淫らに感じる器官が人一倍と言われているようなものなのだ。こんな事になる度に指摘されて辱められる。

 恥ずかしさで思わず大きな声を上げてしまいそうになったところを、口で塞がれた。

 強く押し付けられて声もろとも押さえつけられ、その隙にきゅっと抓られた。普段は割れ目の奥に隠れ、更に包皮に守られているとても敏感な部分だ。下着の上からでも刺激はとても強く、塞がれていなければ間違いなくクローゼットの外に届かせていた。

 

「ユリさんのクリトリスは大きさ相応に敏感ですから、前もって宣言しても声が出ちゃったかもしれませんね」

「だ、だってぇ……。ピリッとしちゃって、あんなの、もう……」

「わかりますか? 今は撫でてるだけですよ。これだけでも感じてくれてるようで、愛液が増えていますね。下着の外にまで染み出ています」

「はずかしいから……。あんまりいわないで……」

「きちんと報告しないと、予想外の事で驚いてしまうかも知れないでしょう?」

 

 いっつも報告が出来ていないのはこの男の方である。

 

「このままクリトリスを触りながら、ユリさんのお尻を触ります。肛門にまで指が届くでしょうが、挿入まではできませんね」

「そっちはいいからぁ……。んっ……」

 

 乳房を揉んでいた左手もスカートの中に。尻肉をさわさわと撫でてから、むにっと掴んだ。

 性器を愛撫されるのに比べたら、尻を揉まれる刺激は強くない。しかし、男の指は長かった。指先がショーツの内側に潜ったと思ったら、尻の割れ目にまで入って来た。宣言通りに、後ろの穴に触れてきた。

 

「手が止まっていますよ」

「あぁ……、だってぇ……。おねがい、やさしくして……」

「わかっています。それと……」

 

 ユリは頷き、男のシャツのボタンを外し始めた。上に着るジャケットのボタンは、逸物を取り出すときに外している。

 全てのボタンを外すと、シャツの前を開いた。細身ながらも引き締まった胸板が露わになる。ユリの視界に入った時間は短く、僅かな距離を男が詰めた。

 ユリの豊満な乳房は、男の胸板に押し付けられ、むにゅんと潰れた。

 

「うぅ……、はぁ、はぁ……。んっ、あっうぅ……」

「上からは十分ですね。指を入れますよ」

「入れるのは、ゆっくりして。敏感になっちゃってるから……。んぅっ……」

 

 ユリは頻繁に唇を噛む。そうしないと、声を出してしまいそうだ。今は男の肩に顎を乗せ、両手は逸物を扱いている。

 男からは入念に触られて、閉じていた割れ目が開いてきた。秘部は濡れそぼってショーツを湿らせる。もしも下から覗けば、ぴったりと張り付いてユリの形が見えていた事だろう。

 男の左手はとっくにショーツの内側に来ている。尻を揉みながら、何度も指を伸ばして肛門を弄っていく。入り口を軽く撫でるくらいで入れられてない。

 右手はずっと股間に張り付いていた。クリトリスに指を乗せて擦っているのに、陰部全体を揉みほぐすのはどうやっているのかわからない。中に入ってきていないのに、下着の上からなのに、男の手から何かが体の中に染み込んでくるようだ。

 上からされるだけでこれなのに、今度は直にされてしまう。

 

「こえ、出そうだから」

 

 竿部を扱いていた右手を上げ、顔に近付ける。手からは僅かに男の匂いがした。淫らな匂いに頭が茹る。思わず視線を下げるが、顎を肩に預けているので何も見えない。きゅっと目を瞑ってから、逸物を振れていた手を口に押し付けた。

 数瞬だけ股間への刺激が消え、隙間から入って来た。

 

「脚を開いて」

「………………」

 

 言われるがままに脚を開く。股の下に拳一つが入るくらい。すぐに来た。

 

「んぅっ♡」

 

 膣の中に指が来た。

 何の抵抗も感じてない滑らかな動きでぬるりと入り、中で軽く曲げられた。

 足腰から力が抜ける。尻を掴まれて壁に押し付けられていなければ、この場で崩れ落ちていた。

 

「よく濡れていますね。これなら私のちんこもすぐに入りそうです」

 

 ユリは答える代わりに、何度も頷いた。

 

「あ……」

 

 頷いたのが良かったのか悪かったのか、指は一度だけ往復すると抜けてしまった。

 尻を揉んでいた手も離れていく。但し離れ切らず、スカートを大きく捲り上げたまま。

 

「左脚を上げてください」

「え……、うん……。あの……、入れる、の?」

「ユリさんは早く入れて欲しいんでしょう?」

「うっ…………うん。入れて欲しい。君のおちんちんを、ボクのおまんこに……。入れて欲しいんだ……」

 

 早く入れて欲しいから、シャルティアの用件を後回しにして見つからないようにして事に至っている。という建前で隠れているのだ。建前であっても、或いは建前であるからこそ拒否することは出来ない。建前がなくても拒否は出来なかった。

 ユリは言われた通りに左脚を上げ、スカートの中からストッキングに包まれた艶めかしい太ももが顔を出す。男が太ももの下に手を入れ、更に上げた。

 片足の爪先立ちとなり、ユリは壁に手をつく。

 

「ユリさんは下着をずらしてください」

 

 ユリのショーツに秘密の小窓はついてない。脱がすのが難しい以上、挿入するにはずらして道を空ける必要があった。

 

「それなら……」

 

 ユリの手がスカートに潜る。しかし、目的地が男の要望とは違った。腰を右に左にと回り、戻ってきたユリの手は、黒一色でありながら刺繍が美しい小さな布切れを摘まんでいた。

 

「パンツは、脱いじゃったから……」

 

 消え入りそうな声で言った。

 ユリのショーツは、サイドで紐を留める紐パンだった。男は目を丸くした。

 

「君とエッチしようと思って選んだんじゃなくてお洒落で可愛いから着けてただけなんだからな!」

 

 小声ながらも語尾が強い。

 紐パンはお洒落かも知れないが、紐をほどくだけで脱ぐことが出来る。いつでも臨戦態勢と云うも同然な非常に煽情的な下着でもあった。

 

「ですが、今はしたいんでしょう?」

「うっ! …………うん。あの……」

 

 続きを口にする前に、ユリはクローゼットの外に意識を向けた。

 シャルティアはまだいる。こちらに気付いた様子はない。意外にも程があるが、集中して読書を続けているようだ。「ふーんふふふふ♪」と鼻唄が途切れないのが幸いして、こちらの物音は聞こえていないらしい。これから始まる事が終わる前に出て行って欲しい。

 

「君のおちんちんが欲しいの。ボクのおまんこを気持ちよくして? 君のおちんちんも……、ボクのおまんこで気持ちよくなって?」

 

 頼りない薄布だったがあるのとないのとでは大違い。脱いでしまったせいで愛液が留められることなく、太ももをつつつと伝っていく。

 入れやすくするためにユリはスカートをたくし上げ、男は腰を突き出した。

 

「んぅ……」

 

 逸物が割れ目を撫で、ユリが悩ましい声を上げる。

 竿が行き来していたのが亀頭になって、入り口に潜り始めた。

 ユリは反射的に下を向き、やはりおっぱいで視界が遮られる。

 正面には男の顔。下を意識してるだろうに、真っすぐに見返してきた。彼が少しだけ苦笑したのに、ユリは不思議な気持ちを抱いた。

 

「泣かないでくださいよ?」

「えっ? うむぅっ!?」

 

 男の手が口を塞いできた。強く押されて後頭部がガツンと壁にぶつかった。

 音は響かず、ユリはその程度で痛みを感じない。衝撃で一瞬だけ目が眩んだだけだ。

 

「ん゛ん゛っ!?」

 

 それと同時に入って来た。

 焼けるように熱い逸物に体の奥まで貫かれる。中から焼かれるようだ。自分の中に男が入って来ている事をわからされる。

 

「ユリさんがよく濡れてるおかげですんなり入りましたよ。そんなにセックスしたかったんですか?」

「ん゙っ!?」

 

 ユリの口は塞がれたまま。反論は出来ず、くぐもった声しか上げられない。そこへ容赦のない追撃があった。

 

「ユリさんときちんと言葉を交わしたのは馬車の上が初めてでしたね。おっぱいを触って欲しいとおねだりされたのを覚えています。どうやらそのような事がとてもお好きなようで」

「~~~~~~~~っ!!」

 

 誤解である。彼はプレアデスの妹たちに手を出したのに、自分には性的な目を向けなかった。ソリュシャンやルプスレギナにナーベラルは兎も角として、シズにも手を出したというのに。

 自分には女の魅力がきちんと備わっているのか不安になり、衝動的に口走ってしまっただけである。それも「触って欲しい」ではなくて「触りたいと思うか」と聞いたのだ。触って欲しかったわけではない。

 しかし反論は出来ない。口を塞がれている。体の中で男の一部が蠢いているのが快感のみならず、悔しいと思えた。

 

「ルプーに聞かされましたよ。ユリさんと一緒に馬車に乗ったあの夜、私がルプーを抱いていたのを覗いていたそうですね? ユリさんはご自分がするだけではなく、行為を覗くのもお好きなのですか?」

「!?!?」

 

 完全に誤解である。結果として覗いたのは確かだが、あれは彼の安全を気にかけての事。けれども、安全を確認して以降もその場に留まった事を指摘されたら何も言えなくなってしまう。

 

「ユリさんがご覧になったように、ルプーはあの通りです。ソリュシャンはより激しくて、私を求めない日は一日としてありません。ナーベラルはそうでもないと思っていたのですが、先日ご一緒した時の事を覚えていらっしゃるでしょう? シズさんも事あらば時間を共にしようとしてきます。そっとしてくれるのはエントマさんだけですね。ですがそのエントマさんも期待をしなくはないようです。今は食欲が勝っているので目立たないだけかも知れません」

「ん゙っーっ ん゙ーっ!」

 

 言うに事を欠いて妹たちを侮辱するとはどういうつもりか。こんなところでこんな事をしていなければ手が出ていた。出せない代わりに睨みつけるが、男は笑みを深めるばかり。口を塞がれたまま、耳に男の唇が近付いてきた。

 

「彼女たちの姉がユリさんです。ユリさんが淫らでないわけがなかったですね」

「う゛……」

「むしろお姉さんを見習ったからこそなのでしょうか? 処女だったのに尻の穴まで使わせてくれたのはユリさんだけでしたよ」

「う…………」

 

 断じて違う。あれは体の自由を封じられて奪われたのだ。自分から捧げたわけではない。

 

「あの時は入念に準備した甲斐あって、尻の穴もお気に召したようで幸いでした」

「うぅ…………」

 

 涙が出てきた。

 物事の表層だけを辿ればその通りかも知れないが、自分は淫らではないし、妹たちは自分に倣って淫らなわけでもない。しかし、言葉が出なかった。

 口を塞がれているし、迂闊に声を上げたらシャルティアに気付かれる。そして、快感を得ているのも事実だった。

 

「んぅっ……」

「ユリさんの中がうねっていますよ? 欲しがっていたものを得られて満足しているのですか?」

「くぅ……!」

 

 立ったままの挿入で、大きな音を立てるわけにはいかないから注挿はゆっくりだ。奥に来たまま小刻みに揺すられる。それがひたすら高ぶらせていく。

 屈辱的な言葉に怒りを感じても抗えない。このような状況でなくとも、されるがままになっていただろう。それは彼の言葉全てを肯定するようで、自分は淫らな女だと認めるも同然だ。

 心も体も暴力的に犯されているのに、どうして受け入れてしまっているのか。彼に全てを支配される自分が、とても矮小な存在に思えてしまう。

 溜まった涙が溢れて零れ、頬を伝って流れていく。泣き顔を隠そうと首を振るが、口を押えられているので弱弱しい抵抗にしかならない。

 

「そんなユリさんがとても可愛らしいですよ」

「んっ!?」

 

 口を押える力が強くなる。男は腰を落として抜ける寸前まで引いてから、同じ速さで戻ってきた。

 往復は何度も続く。

 ユリは太ももに垂れるほどだったのだから、男の逸物は根元までユリの愛液に塗れていた。

 

「そろそろ慣れてきましたか? 手を離しても大丈夫でしょうか?」

「んっ…………、ぷはっ!」

「声を出してはいけませんよ?」 

「……わかってる」

 

 言われるままだったのを解放され、ユリは男をきつく睨んだ。しかし体の一部が繋がったままで、男の体を感じる度に緩んでいく。

 

「我慢してください。出来ないようでしたらもう一度塞ぎますから」

「だっ……、だいじょうぶぅ……。んっ……、ふぅ……」

 

 ユリは両手を壁について体を支えている。それを左手だけに任せ、右手は男の体にしがみついた。

 互いに愛撫していた時のように男の肩に顎を乗せ、熱っぽい息を吐く。時折良いところを擦られて声を出してしまいそうになるが、その寸前に「我慢ですよ」と忠告される。唇を噛んで耐えた。

 激しく乱れることは出来なくても、肉体は感じている。発散する場をなくし、内側で猛っている。

 

「くぅっ……♡」

「今締めたのはユリさんの意思ですか? それとも達してしまいましたか?」

「そんなこと…………。うぅ、イッちゃったんだよぉ……。恥ずかしいんだから言わせないで……」

「不慮の事態があって困るのはユリさんですよ? 正直に報告してください」

「だからぁ……イッちゃったの……」

「感じてくれて嬉しいです。ですが、何度も言ってるように我慢してください」

「わかってるけどぉ……、きもちよくて……、ぁっんっ」

 

 ユリは咄嗟に唇を噛み、嬌声を嚙み殺した。

 声を出さない事だけに注意しているので、唇の端から涎が零れているのは気付かない。頬は涙に濡れたままだ。

 男の支配を受け入れ愛欲に乱れつつも、流されてはならないと引き締める顔は、とてもではないが誰にも見せられない。

 

「それなら今度はユリさんの意思で締めてくれませんか? 激しく動けないので、このままだと時間が掛かりそうです」

「……時間掛けたいんだけど。でも、君にもよくなって欲しいから……。んっ……、こんな感じ?」

「その調子でお願いします。くれぐれも声を上げたり物音を立てたりしないように」

「わかってるよぉ」

 

 ユリは順調だった。

 

 男が殊更に屈辱的な言葉をユリに突き付けたのは、ユリを辱めたかったからだけではなかった。その気持ちが大いにあったことは否定出来ないが、真の目的は別にある。相互愛撫の時に仕掛けたのと同じである。初心のためであった。

 ユリの魅力は黒髪おっぱいを筆頭に無数にあるが、特別に取り上げたいのは恥じらいである。羞恥と快感に耐え忍び、恥じらうところを見せて欲しい。それは自分が見たいからだけではない。ユリのためでもある。

 我が身に照らし合わせれば、二日禁欲してからのセックスはとても素晴らしいものだ。わざわざ禁欲しなくても、アルベド様やソリュシャンやシズちゃんにされたように、寸止めして焦らしてからの射精は言葉に尽くせない解放感がある。それと同じだ。

 ユリも快感に耐えて耐えて、我慢を重ねてから解き放たれれば、得られる快感は層倍となるだろう。

 シャルティアから隠れることが目的のセックスでも、手を抜いてよい道理はない。建前であれ何であれ、ユリから声を掛けてくれたのだから、期待以上に応える責務があった。

 

「んっ♡ んっ♡ あぁ……、だめぇ……」

「駄目ですよ。我慢してください。それともシャルティア様にお願いしますか?」

「そっ、それはだめっ。でも……、きもちよくて……♡」

 

 二人とも、不慣れな立位に慣れてきた。

 ユリは壁を背にして右手で男を掴んでいるため、片足の爪先立ちでも姿勢は安定している。

 男の方は、クローゼットの中は初めてでも立位は何度もこなしてきた。好奇心と知識欲が旺盛な妹に強いられてきたのだ。

 

 ユリは言われた通りに膣を締める。入り口だけの時があれば奥まで全体の時もある。その度に男に褒められた。

 膣肉の締め付けを褒められるなんて、褒められて嬉しく彼を悦ばせているのも嬉しく、しかし自分の淫らさをあげつらわれているようで恥ずかしくもなり、我慢しろと釘を刺される。

 そこで意図せずに締めてしまい、意識的な締め付けかどうかを問い詰められ、本当のことを暴かれる。

 

「あっ!? だめだって……!」

「ユリさんは感じすぎてるんですよ。こっちも弄れば気が紛れるでしょう?」

「そっ、そんなわけ、ないだろ……。ひぅっ……」

 

 ユリのショーツはスカートのポケットに。ガーターベルトは着けていても、秘部を覆うものは何もない。だから難なく挿入できてる。前が空いているのだから、当然後ろも隠されてない。男の指がそこを暴き始めた。

 

「やっ……、はいってるからぁ……」

「入れてるんですよ。ユリさんはこっちもお好きなようでしたから。ですが、我慢ですよ?」

「だっ、だめぇ……。こえでちゃうからぁ……。口、ふさいで?」

「む?」

 

 右手はユリの太ももを支えている。こちらの腰に絡ませてくれればいいが、今のユリにそこまで気を回すことは出来そうにない。

 左手は違う仕事を始めたばかりだ。ユリの愛液は会陰を伝って肛門を濡らし、それを使って突き立てた。膣を締めるのと同じタイミングで締まるのがとても楽しく感じられる。抜けと言われるのはとても残念だ。

 しかし、ユリの目当ては手ではなかったらしい。

 ユリは男にしがみついていた手を離し、眼鏡を外した。頬には涙の痕が乾ききらない。潤んだ目で見つめられれば、答えは一つである。

 

「ちゅっ……んっ……。ぁんっ……。んんっ……♡」

 

 愛撫を始めた時のように、口で塞いだ。

 ユリからは男の首に腕を回し、離れないように押し付ける。

 柔らかな唇同士は軽く開いて、相手を求めて舌を伸ばし、貪るように強く吸った。上の口では舌が絡み合い、ユリの下の口は男を全部頬張っている。

 時折唇が離れても、舌と舌は触れ合っている。舌を尖らせレロレロと舐めあって、口内に湧いた唾が零れる前に唇を合わせた。混じった唾は、どちらからともなく嚥下した。

 

「んっ♡ んっ♡ んーーっ♡ んぅんんっ♡」

 

 男が器用に腰を使い、ユリのお気に入りを責めても唇は離れない。むしろ男を抱く腕に力が入って、一層強く唇を押し付ける。

 腕だけでなく全身に力が入り、肛門に入った指を締め付ければ、子宮口に届く逸物も締め付けた。

 

「ふぅ……♡ ふぅ……♡ んっ……」

 

 ユリは、壁に手をついているのが惜しくなってきた。自分のバランス感覚なら片足の爪先立ちでも倒れるわけがなく、わざわざ壁に手をつく必要はない。

 それでも一応の念のため、彼に支えられてる左脚の膝を伸ばし、彼の腰に回して固定した。

 恐る恐る左手を壁から離し、彼の体を抱きしめる。唇や繋がってる部分と違って、少し離れがちだった乳房が彼の胸板に押し付けられた。

 爪先立ちで僅かに調整すると、自分の乳首を彼の乳首に擦れさせることが出来た。ずっと勃起している乳首は内側から焼けるようで、擦れることで癒されるようで。

 太ももを支える必要がなくなった彼の手は、左手と同じにお尻へ回る。

 むにむにと撫でられ揉まれ、強く掴まれた。

 

「ん~~~~~~~~~~っっ♡」

 

 お尻を掴んだ手で引き寄せられ、強く腰を打ち付けられた。

 今日一番激しい侵入は、子宮口を強く打って子宮に響いた。

 

 子宮なのか心なのかそれ以外かどこもかしこか。

 とてもすごくキュンと来た。

 

 心と体が溶けて彼の中に取り込まれている。あるいは取り込んでしまっている。

 体が勝手に彼を締め付けている。下半身が震えているのが自分でもわかった。

 キスをしていなければ、間違いなく快感の叫びを上げていた。

 

「んん…………♡ じゅるる……、ちゅぅぅううぅっ!」

 

 快感の余韻が消えきらぬ中、男の唾を強く啜った。

 まだ出してもらってないのだから、代わりのものを少しでも取り込みたかった。

 

 そして彼がまだ終わってない以上、続きをしなければならない。

 達したばかりなのに、もう次が欲しくなっている。

 自分の中にはまだ彼が来ている。

 声が出せない代わりに、まだ続けられると応えるつもりで強く締め付け、

 

 

 

『カチャン……』

 

「「!?」」

 

 小さいが、良く響く硬質な音が鳴った。

 

 全身を弛緩させたユリは、男に尻を掴まれていたので倒れることはなく、キスをしていたので声を上げることもなかった。

 しかし、指からは力が抜けた。持っていた眼鏡が手から滑り落ち、硬い床にぶつかった。

 

 二人は動きを止め息を殺し、クローゼットの外に注意を向ける。

 現実は無情だった。

 

『んー? 今何か音がしんしたか?』

 

 シャルティアが、図鑑から顔を上げた。




どうしてこの作品は自分が書かないと続きが読めないのだろうと何度自問自答してもいつの間にか続きが投稿されたことは一度もありませんでした
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