10k以内を目指したが出来なかった_(:3 」∠)_
パンツを脱いでハイソックスだけの姿になった三人は、ステージの上で所在無げに視線を彷徨わせた。
見せるために脱いだわけだが、率先しては出来ない。何とか股間は隠さずにいられるものの、見せるにはもう少し行動が必要だ。
シャルティアはニンマリと嗤い、マーレは口を開けてるだけ。三人はすがるように男を見た。
「マーレ様に御覧になって頂きましょう。ベルはさっきと同じで尻を向けてくれ。立つと危ないから四つん這いだな。ポルカとブランは座って脚を開け」
男は容赦なく命令する。命令された三人は、下唇を噛んで行動した。
ベルは四つん這いになって客席に尻を向ける。顔を見られないのは幸いだが、パンツを脱いで尻を向けると性器以外に肛門まで見られてしまう。せめて出来るだけ隠そうと太ももをピッタリ閉じたが、脚を開くよう追加の指示があった。目に涙を滲ませ、テーブルに突いた膝を肩幅くらいに開いた。
ポルカとブランは客席を見ないよう顔を俯け、テーブルに尻を下ろす。下を向くと自分の股間が目に入り、横を向く。脚を開く前に、座り方の指導があった。
ブランはテーブルの縁に座り、脚はテーブルの外に下ろす。上半身は後ろに倒した。そのまま寝てしまってもいいようだったが、隣のポルカを窺って体は起こしておく事にした。
真ん中のポルカがメインである。ブランと同じように上半身を後ろに傾け、膝は立てて足の裏をテーブルに突く。そしてそのまま脚を開いた。
「あれはM字開脚と言いんす。脚がMの形をしてるでありんしょう?」
「補足をありがとう存じます。それでは私も失礼をして」
男もテーブルに上った。
「ひっ!」
男が脚を伸ばして座ったのはポルカの後ろである。手がポルカの太ももを撫で、脚の付け根に下りた。
「まず、ブランとベルの股をご覧ください。股に筋があるのをご確認いただけるはずです。基本的にはあのように閉じています。股を開くだけで筋が開くこともありますが、個人差やその時の体調によりけりです。ではポルカですが……。ん?」
男は客席の二人を見ながら解説していた。しかし指先に触れたものが予想外で、確認のためにポルカの股を覗き込む。
「ああ、これは小陰唇ですね。これから詳しくお話しますが、ポルカは少し伸びてるようです」
「うぅ…………!」
男の指が触れたのは、ポルカの筋からはみ出る小さな肉ひだだった。
全裸で股を開かされ内側の肉ひだを摘ままれても、ポルカは耐え忍ぶしかない。しかしマーレに嫌な顔を見せるわけにはいかず、固く目を瞑って俯いた。
「それでは隠れた内側をご覧いただきましょう」
男の指が外側の大陰唇に触れ、左右に広げた。
「う、うわぁ……」
マーレが驚きの声を上げる。見せられた内側は、本当に体の内側のようだった。
色は肌と全く違い、肉や血を思い起こさせる。質感も全然違う。肌のような張りがなく、舌の裏側に似ていた。濡れているのも口と同じだ。作りはどことも似ていない。マーレはあのような部分を持ってない。
「それでは順番に説明いたします」
「ちょぉっと待ちなんし!」
「……今度は如何なさいましたか?」
シャルティアがまたも口を挟む。何度も遮られて男は少々面倒に思い始めたが、どれも有意義な意見だったのは確かである。シャルティアの言葉で始まった学びの時間であるので、任せることにした。
「おまんこの説明だけじゃ足りんせん。わたしは『おまんこの正しい使い方』と言いんした! マーレにもおまんこがどうなるのか見せておくべきでありんしょう? 可愛がってやりなんし♡」
「……確かに仰る通りです」
「「「!!!!」」」
三人の驚愕はやはりどうでも良い。男が思い出すのはアウラに説明した時の事だ。ミラの体を使って部位の説明をしつつよがらせてやり、口を使わせて立たせたら挿入して射精まで見てもらった。
マーレにも同じ説明をすべきだろう。三人もいるしシャルティアの評価がうるさそうだが、やってやれない事はない。
「シャルティア様が仰ったように、おまんこがどのようになり、どのように使うべきかご覧になっていただきます。私は行為に集中しますので、恐れながら解説はシャルティア様にお願いしてもよろしいでしょうか?」
「構いんせん。ほれ、さっさと始めなんし。三つの穴が待ってるでありんすよ?」
「承知いたしました」
男がジャケットにシャツを脱ぐ。座っているのでスラックスは後回しにするようだ。マーレの目は三人の裸より男の半裸に向かう。
まずはポルカからだった。
▽
「うっ……、う゛っ! あ゛っあ゛っ、ひぐぅ……!」
「くっひっひ♡ いい声で鳴きんすねぇ。ほりほり、マーレはよーーーっく見なんし。おまんこがとろっとろになってるでありんしょう? あれはおちんぽが欲しくて堪らなくなりんすからあーなるんでありんす」
「ひっ、んっ、んっ……あっ、んっ……あぁぁあああぁんっ!」
「ふわぁ……」
マーレは呆然と目の前の光景に見入っていた。
男の手がポルカの股間と下腹に貼り付き、どのように動いているものか、ポルカの顔が複雑に歪み、股間に貼り付く手の隙間から透明な汁が垂れてくる。見せるために時々手が離れ、ポルカの股がどうなっているか晒される。
シャルティアが一々解説するが、頻繁にポルカの鳴き声が遮った。
「隣も見てやりなんし。あいつらも股を濡らしてるでありんしょう?」
「「!!」」
客席に股を見せているだけのブランとベルも、秘部を濡らしつつあった。それに加え、最初は筋状であった割れ目が薄っすらと開き始め、ポルカと同じ内側の肉色を覗かせる。
「あいつらはお兄ちゃんにされてるあれが羨ましいんでありんす。あいつらもおまんこをぐっちょぐっちょにして欲しいんでありんしょう」
三人は故郷を同じくして長き苦楽を共にした一心同体の同僚だ。その内の一人がすぐ隣で責められよがっていれば共感してしまう。あの男に抱かれた快感を思い出してしまう。
マーレの前で他の男から良い様にされるのは絶対に望むことではないが、心と体に刻まれたものが消えてくれない。
もしも抱かれたのが、ポルカとブランが男を襲ったあれ一度きりであったら自制できた。あの時の男はまだ非常に上手な範疇に留まっていた。
しかしその夜である。彼の男は覚醒を果たしたサキュバスに一晩中貪られ生死の境界が曖昧な世界を彷徨い、位階を上げてしまった。それがどのような効果を発揮したか、その夜のシズが搾精人形になった事から察せられる。
そして先日。男が異性愛者であることを証明するため、三人は徹底的に体に教え込まれた。
「ひうっ……!」
「顔を隠すな! 何度言えばわかりんすか!」
「もっもうしわけぇっ!! あっだめ、もう……! く~~~~~~っ!!」
ポルカが顔を真っ赤に紅潮させ、両手で覆うが咎められる。悔しそうでいて泣きそうにも見えるのに、確実にそれ以外もあると思わせる顔をしている。
股からピピっと飛沫が散り、床に落ちる。
座っている場所はとっくに染みが出来ている。
「ひゃうっ!? なにを!?」
後ろから責める男が、ポルカの耳を唇で食んだ。
「アウラ様とマーレ様に癒して頂いた大切な耳でしょう? そこを愛でないわけにはいきませんから」
「くぅっ!」
三人がアウラとマーレに忠誠を捧げる事を決定的にしたのが、奴隷の証として半ばで切り取られていたエルフの長い耳を癒してもらった事だ。アウラとマーレは奴隷の身分からの解放と、エルフとしての尊厳を回復してくれたのだ。
それを男に舐められている。
屈辱であり、マーレ様の前でよくもと思うのに、抵抗は許されない。仮にシャルティアがいなくても出来なかったかも知れない。
「ほうほう、耳が感じるんでありんすねぇ。王道でありんす。そこをされるときもちいとこでありんすよ?」
「性感帯とも呼びます。そのあたりは後ほど詳しく」
「そうなんですか……」
最早マーレには全くわからない。目の前で起こっている事に理解が追い付かない。
しかし、それでよいとシャルティアは判断する。シャルティアにとってマーレは置き物で、真面目に性教育してるのは教師役の男だけである。
シャルティアが望むのは、見本の三人が「くやしい…! でも…感じちゃう!」を見せてくれることだ。今のところ非常に順調。そろそろ一番見たいシーンに移って良さそうである。
「ほーれ、マーレにはあれのおまんこにポッカリ開いた穴が見えんすかぁ? どーいう風に使うのか見せてあげりんしょう。お前らはお兄ちゃんのおちんぽをおっきくしなんし!」
「え? え?」
「シャルティア様、少々説明不足でございます。先ほど申しましたように、おまんこにちんこを挿入するには勃起させなければなりません。マーレ様はおちんちんを洗われてむずむずしたと仰っておりましたね? それと同じように適切な刺激を与えて勃起させるのです。刺激がなくとも勃起は普通に起こります。今回は勃起させるところもご覧いただきましょう」
「えっ? えっ!?」
ポルカは男の手から解放されると、パッタリとその場に倒れた。
「テーブルの上に横たわりますので、マーレ様とシャルティア様はお近くにどうぞ」
シャルティアは椅子をテーブルのすぐ隣に移動させる。マーレは大分遅れた。テーブルの上から目が離せなかった。
テーブルの上に立った半裸の男が、スラックスまで脱ぎ捨てる。完全に裸になった。股にはマーレにも付いてる器官が、しかしマーレのものよりずっと大きくずっと長い。
ポルカは息を荒げて使い物にならない。シャルティアの指名はブランとベルだ。
「立っていた方がマーレ様から良くご覧になられるでしょう?」
「はっ……はい…………?」
仁王立ちする男の股に、ブランとベルが顔を近付ける。二人は左右から男の逸物に口付けし、赤い舌を伸ばして舐め始めた。
舌が這う毎に項垂れた逸物に血が通う。太さが増し、下を向いていたのが起き上がってくる。
「ちんこを口や舌で愛撫する事をフェラチオと呼びます。逆におまんこを口でする事をクンニリングスと呼びます」
「汚くないんですか!?」
マーレは茹った頭で純粋な疑問をぶつけた。女性器は初めて見たわけだが、ここがおしっこの出る穴と説明された。そこを舐める事になる。
目の前ではブランとベルが男性器を舐めている。マーレにもあるところだから、おしっこが出てくるところもわかる。二人の舌はそこに近いところも舐めた。今はブランの顔に隠れてしまっている。ブランの頭の高さや向きで、先端を咥えているのではと思えた。
男は体の向きを変え、マーレから見やすい位置を取る。マーレが思った通り、先端はブランの口の中にあった。
「汚くはありませんよ。小水は臭いますが、実は無菌です。綺麗なものですよ。ただし口でするわけですから、あらかじめ綺麗にしておくことは大切です」
ユリに綺麗にされたばかりである。
口を使う二人はそれに気付くどころではない。マーレの前で他の男にフェラチオなど、理性があったら絶対出来ない。目の前の事に集中して没頭するしかなかった。
集中してるだけあって、二人の舌使いは情熱的だ。咥えたブランはたっぷり唾を塗し、頭を振る。ベルは竿を唇で食む。
マーレからは、突き出た肉棒がブランの口に半ばまで飲み込まれるのが良く見えた。洗われただけでむずむずしたのが、あんな事をされたらどうなってしまうのか。マーレはきゅっと股を閉じ、太ももに乗せた手で拳を作る。
そんなマーレをシャルティアは横目で確認したが、さして興味を持たなかった。シャルティアにとって、マーレはそのような対象ではないのだ。シャルティアにショタ嗜好はない。いずれマーレが成長しても、そういう対象にはなり得ない。
マーレの創造主とシャルティアの創造主は実の姉弟だった。弟は姉をそのような目で見られなかったのだから、シャルティアがマーレをそう思えないのは当然だ。アウラの時は、シャルティアがレズビアンである事と、アウラの爆乳と、何よりもアウラにマウントを取りたい心が大いに働いた。
「フェラチオで射精することもありますが、今日はポルカの中に出しましょう」
「っ!?」
息を整えていたポルカが歯を食いしばる。
マーレはそれを知らず、疑問を口にする。
「しゃせー? あの……何を出すんですか?」
「精液です。精液を出すことを射精と言います。とても気持ちいいものですよ?」
「きもちいい…………」
マーレが唾を飲み込むのを、男は見て取った。これはもしやと思うが、まずは実演である。
「ポルカ」
「………………」
呼ばれた女は返事をしない。それでもすべき事はわかっているらしい。テーブルの中央に横たわり、両手で顔を覆い隠した。
「そこの二人はそれの手を押さえなんし。まったく、顔を隠すなと何回言ったらわかりんすか」
「ポルカは戸惑っているのでしょう。ブラン、ベル、シャルティア様が仰ったとおりに」
「「……はい」」
二人はポルカごめんと思いつつ、腕を押さえる。押さえられた女は虚ろな目で宙を見上げた。
ポルカは、どちらかと言えば陰気な性格をしている。奴隷時代の影響が大きいし、生来のものもあるだろう。それでもアウラとマーレに救われてからは忠義を胸に小さな主人たちに尽くしてきた。二人からどれほどの信頼を得ているかわからないが、極々些細な頼まれごとをされるだけで喜びで胸が満ちる。
生活環境は言うまでもなく、美味なるピザは故郷ではけして食べられない。
胸を張って幸せと言える生活を送っている。
それが今、小さな主人の前で別の男に犯されようとしていた。主人への教育との名目なので拒否は出来ない。
悔しくて堪らないのに、体が求めているのが許せない。自分の体なのに自分を裏切るのか。しかし入れられたら最後、絶対に悦んでしまう確信があった。
「マーレ様はもっとお近くでご覧ください」
「はっ……はいっ!」
マーレは促されるままに、テーブルに上って男の隣に来た。衝撃的な事ばかりで頭が全く働いていない。言われるままに目を落とした。
男がポルカの太ももを押さえて広げる。ポルカは軽く尻が上がって、マーレから見やすくなった。
始める前は閉じて、小陰唇がちょっとだけはみ出ていた割れ目。今はゆるりと開き、男が指でさらに広げれば愛液を垂らす穴を見つけられる。男はそこへ、亀頭をあてがった。
「これが全部入ります」
「ぜんぶ…………」
肉体はまだまだ未成熟なマーレと違って、成人男性である男の逸物は、太さがあれば長さもある。マーレが目いっぱい指を広げても到底届かない長さだ。
それが全部入ってしまうと言う。ポルカの中にそんなに大きな隙間があるとは信じられない。しかし入ると言うなら入るのだろう。
マーレの前で入り始めた。
「うっ……、あっ……あっ……!」
静かだったポルカが鳴き始めた。
腕を押さえるブランとベルは少し力が必要となった。ポルカは大きく呼吸をしているのか、腹が窪んでは膨らんだ。顔には朱が入り、いきんでいるようにも見える。
マーレはどちらも見ていない。二人が繋がる部分を凝視している。
「うわぁ………………」
逸物の先端が赤くぬめる穴に入りきった。更に進み続け、残ってる部分がどんどん短くなる。
まさかポルカの中で縮んでるわけではないだろうから、見えない部分は全てポルカの中に入っている事になる。
「ああっ!」
ポルカの手がシーツを皺になるまで掴み、高い声を上げる。顔は歪んではらりと涙をこぼした。
男の股間がポルカの股間にぶつかり、肉棒はすっかり見えなくなった。
「これで全部入りました」
「あっ……、んんっ…………。ん゛っ! あっ、あーーっ、あーーっ!」
「うわっ!」
男が腰を使うとポルカの声が高くなった。
全部入ったものがポルカの中から引き抜かれ、もう一度入っていく。
上から覗き込んでいたマーレはポルカの変貌に驚き、ペタンと尻もちをついた。慌てて両手で股間を押さえた。
「おちんぽが入って気持ちよさそうでありんすねぇ? お兄ちゃんのおちんぽを突っ込まれてどうでありんすかぁ?」
「あ゛い゛っ……! きもち、いいですっ。うっ、んっ、あぁっ……!」
シャルティアは良い顔をしている。これが見たかったのだ。
問われたポルカは泣き笑い。屈辱と思うのに、抗えない。引き抜かれる度に反射的に締めてしまう。立たされた乳首はずっと屹立して、今触ったらとても気持ちいい、と思うくらいに飲まれている。
「あっあの! シャルティアさんに言われたからそう答えてるんですか?」
「ちがいまひゅっ! ホントに、よくてぇ……! くぅ……んっ、んぅ……あっ……んっ!」
「女性を悦ばせるにはそれなりの技術と経験が必要となりますが、それが全てでもありません。もちろん、入れてる私も気持ちよいです。特にエルフの女性は膣が深く、包み込まれるように感じますよ。口や手も良いですが、やはりおまんこは特別に良いものでしょう」
「そうなんですか…………」
マーレは二人の結合部から目が離せない。尻もちをついて立ち上がれないので、上半身だけを前に倒す。前かがみだ。両手はお股を押さえている。
その様子を、男は腰を使いながらしっかりと見ていた。マーレの耳元に顔を寄せ、そっと囁く。
(交代いたしますか?)
マーレは脳髄にアース・サージを食らったように動揺した。
「え? は? えっ!? えええっ!? なっなに、なにいうんですか!」
「興味がおありのようでございましたから。ポルカなら喜んでマーレ様のお相手を務めますよ?」
「でででででででで…………でも…………」
「何かご懸念が?」
マーレは叫んでしまったが、男は冷静な囁き声。よがっているポルカには聞こえない。しかしブランとベルには全て聞こえ、驚愕に目を見張った。
「ぼく…………お兄ちゃんみたいに大きくないし…………」
赤い顔をしょんぼりと俯かせた。マーレ君が必死で押さえているマーレ君は、まだまだ小さいのだ。
しかし男は天啓を受け取った。複数の問題を一度に解決する妙案がある。
「ブラン、ベル。マーレ様のお召し物をお預かりしろ!」
「ええっ!?!? やっ、やめてください!!」
マーレが抵抗すれば、心情的にも物理的にもブランとベルには手が出せない。
マーレ君はおちんちんがむずむずしてしまって、気付かれないよう一生懸命に押さえているのだ。
なのに脱がされてしまえば見られてしまう。肉体の変化が恥ずかしければ、こんなところで裸になるのも恥ずかしい。
「この場はマーレ様の学びの時間なのですよ? だと言うのに、肝心のマーレ様が拒否をするのですか? ご安心ください。マーレ様を笑う者がいたら私がきつく叱っておきますから」
「で、でもぉ……! あ……あうぅ…………!!」
マーレは返事を出来ないのだが、男から促されたブランとベルがマーレの服を剥ぎに掛かる。二人とも目が血走っていた。男の目が厳しい事もあり、マーレは抵抗できずに脱がされた。
マーレの肉体はまだまだ子供で男らしさの欠片もないが、ちょっぴりふにっとしているアウラの胸を比べれば違いは一目瞭然だった。生憎、脱がされても手で隠しているので股間は確認できない。
「ではマーレ様、口を開けてこちらを舐めてください」
「あっ、それは! なんでお前が持っている!?」
事の成り行きに混乱していたシャルティアは、見覚えのあるキャンディーに声を上げた。
「あお? それってソフィーが持ってたのと色違いですか?」
「そうなります。マーレ様は赤いのをお試しになったことがあったのですね。同種のキャンディーですから美味しいですよ」
男が摘まむ青いキャンディーは、ただのキャンディーではない。ソフィーがマーレに舐めさせた「不思議な赤いキャンディー」の対となる「不思議な青いキャンディー」である。
「アインズ様から厳重に管理せよと仰せつかりまして、私の手元にございます。さあ、マーレ様」
「う、うん…………」
どうして今この場でキャンディーなのか。マーレの疑問は、キャンディーを口にした十数秒後に解けた。口にした直後は何が起こったかわからなかった。
先だってナザリック総幼児化事件を引き起こした赤いキャンディーの対となる青いキャンディー。効果は一瞬で現れる。
「えっ? えっ?」
「「マーレ様!?」」
「ま、マーレも、こんなに……!」
マーレは何が起こったかわからない。視界が高くなり、自分の手足が伸びたように思えたが、それが何なのか繋がらない。
しかし、見てる者たちにはすぐにわかった。
キャンディーの効果を知ってるシャルティアは措き、ブランとベルは限界まで目を見開いた。
子供、さらに言えば幼児とも言えたマーレの背が伸びた。
幼子の丸みを帯びた顔は大人びて、けれどもマーレの気性そのままに線が細い。僅かな胸の有無を除けば女児と見分けが付かなかった体付きは男らしく引き締まる。マーレ自身も気付いたように、相応に手足が伸びた。
そしてマーレは自分の手を目の前にかざしてしまったため、股間を隠すものがなくなった。親指くらいのものがピコンとなっていたに過ぎなかったのに、エルフの深い膣に相応しいものとなっていた。
マーレ君はマーレさんとなったのだ!
「はうっ!!」
自分の身に何が起こったか気付いたマーレは、やはり股間を押さえた。
目の前で行われる情事にドキドキしてしまって、ピコンとしてしまった。それが大人の体になった事により、痛いほど固くなっている。
今まで勃起した事はなく、むずむずしたのが限界だった。肉体がそこまで育っていなかったのだ。
そこへ、初めての勃起。肉体の変化に混乱し、涙目で体を丸めた。
「マーレ様、苦しいのですね。どうぞこちらに」
「な……なに……?」
マーレの手を引くのは教師である。
シャルティアは口をあんぐりと開けて動けず、ブランとベルも別の要因で動けなかった。
可愛かったマーレが素晴らしい美青年となって、その上涙目でおちんちんを押さえているのだ。ついさっきまで何が起こっていたか忘れ、二人の情熱は鼻から垂れた。
「私がしていた事を覚えていらっしゃいますね? ポルカへ同じようになさってください」
「で……でも…………」
「大丈夫です。さあ」
マーレはポルカの前に連れてこられた。ポルカは股を開いたままで、男の逸物が入っていた膣はポッカリと開いている。初心者のマーレでも場所を間違えそうにない。
マーレは男から力強く頷かれ、ポルカと向き合った。お手本がしていたように位置を合わせるが、ぬるりと滑ってしまって上手く定まらない。初めての勃起と初めての緊張で手が震えている。ポルカの汁が自分の体に付いても、汚いと思う余裕はない。初めての痛みと渇きを癒すことしか考えられない。
「マーレ様、失礼いたします」
「あっ」
ポルカが手を伸ばし、マーレの逸物を摘まんで位置を合わせた。太いものが入っていた穴はそれだけでぬるりと受け入れる。
「そのままいらしてください」
「はっ……はぃ…………。うあっ……」
マーレは抵抗なくポルカに受け入れられ、温かく包まれた。
「挿入は無事出来ましたね。そこからも様々なのですが、今回はマーレ様が動きたいように動いてください」
「はっ……いっ……!」
マーレがポルカの体に伸し掛かり、腰を振り始めた。
お手本と違ってへこへことした動きだが、マーレは必死に動いている。されているポルカはどさくさに紛れてマーレに抱き着き、マーレの名を叫びながら歓喜に悶えた。
見事教師役を果たした男は満足そうに頷く。実のところ、ポルカとするのに飽きが来ていた。
ポルカとは何度かしているし良いところもたくさんある。しかし、さっきはユリとしていた。二回戦を提案して凄く怒られた。気分はユリだったのだ。
言うなれば、ステーキの口になってるところへ野菜スティックを出されたようなもの。新鮮な野菜は瑞々しくて程よい苦さと意外な甘さもある。ディップを使えば色々な楽しみ方が出来る。しかし野菜スティックである。ステーキの代わりにはならない。
気が乗らなかったが、お手本としてポルカと始めた。立ったので出すまでやるかと思っていたところ、想像以上に上手く行った。不思議な青いキャンディーの存在をマーレに明かせたのがとても良い。
青いキャンディーはアウラも持っている。アインズから直々に下賜された。
それと同じものを持ってるとアウラが知れば面白くないだろう。
しかし、アウラは青いキャンディーの存在をマーレに教えていなかったらしい。
ここでマーレからアウラに、自分が青いキャンディーを持っていることをほのめかしてもらえば、青いキャンディーをマーレに隠していたアウラは強く言えないと推測されるのだ。
マーレは青いキャンディーを舐めて初体験を果たして満足し、アウラはマーレへ隠し事を続ける必要がなくなり、自分はアウラからキャンディーの件を追及される可能性が低くなる。されたらマーレをぶつければよい。
めでたしめでたしであった。
「何勝手にしてるでありんすか!」
「いてっ」
頷きながらステージの上を見ていた男の尻を、シャルティアが蹴飛ばした。とても手加減したのでよろめくだけで済んだ。
「マーレ様に実地で学んで頂いたのです。シャルティア様もそのおつもりだったのではありませんか?」
「違いんす!」
「違う?」
シャルティアが見たかったのは、三人娘がマーレの前で悔しそうによがるところだ。喜ばせたかったわけではない。
「シャルティア様のお望みはわかりかねますが、今はマーレ様を優先させていただきます」
男の視線の向こうでは、マーレが必死な顔をしてカクカクしている。ポルカの顔はだらしなく歪み、とても嬉しそうだ。肉体の快感よりも気持ちが先に来ているらしい。
そんな二人を囲むブランとベルは飢えた獣のようである。
「勿論シャルティア様を忘れているわけではございませんよ。マーレ様も服をお脱ぎになったのですから、シャルティア様も如何です?」
「む!」
好みから外れるエルフの痴態や、どう頑張ってもその気になれないマーレを見ても一向にそそられないシャルティアである。
しかし、目の前の男がいやらしい顔で逸物を勃起させて手を差し伸べて来ればそうでもない。
「仕方ないでありんすね……。お兄ちゃんのおちんぽを扱いてあげりんしょう♡」
シャルティアもドレスを脱いだ。
テーブルの上はマーレが頑張っている。二人は少し離れて椅子の上。
男が座った上にシャルティアが向き合って座ったところで、テーブルの上に動きがあった。
「ううっ!!」
マーレがポルカの上でビクビクと震え、ぐったりと力を失くした。達したらしい。
「シャルティア様、少々失礼いたします」
「あんっ♡ 駅弁でありんすね? ふかくていいでありんしゅぅ♡ わたしが教えたのちゃーんと覚えてえらいでありんす♡」
「……恐れ入ります」
シャルティアに習ったわけではないのだが、シャルティアの中ではそうなっているらしい。
男はシャルティアに挿入したまま駅弁スタイルで立ち上がり、マーレに近付いた。
息を整えたマーレはポルカから離れ、浅黒い肌同様に色が濃いけども先端だけはピンクなマーレがポルカから引き抜かれ、男は「あれ?」と首を捻った。
「マーレ様、おちんちんから何かが出たような感じがしませんでしたか?」
「え? はうわっ!? おおおおおにいちゃん…………も、シャルティアさんと……」
「シャルティアのおまんこはお兄ちゃん専用でありんす♡ あんっ♡ おにいちゃん、ちゅーはぁ?」
「少しお待ちを。して、マーレ様? 如何でした?」
「えと、その……。出たような感じはしたんですけど…………」
マーレは裸を見られても、事前のように狼狽えはしなかった。文字通り一皮剥けたらしい。
それはさておき、ゆるゆるに緩みきったポルカの膣は透明な汁を垂らすだけだ。膣内で達したのだからマーレの精液が溢れて来そうなものだが全くない。
男はしばし考え、答えを得た。
「わかりました。マーレ様は精通がまだだったのですね。射精感はあっても、精液がまだ体内で作られていないのでしょう」
「せーつー?」
「初めて射精する事をそう呼びます」
マーレは不思議な青いキャンディーの効果で大人の体になったが、キャンディーを舐める前は精通前の体。体内で精液が作られていない。大人の体になれば作られるだろうが、十分やそこらで出来るものではないだろう。キャンディーの効果時間中では無理と思われた。
「と言う事は、何度達しても繰り返し出来ると言う事ですね」
「「!!!!」」
血の涙を流しそうだったブランとベルの目がマーレを射抜く。
「勿論、マーレ様のお加減次第です。キャンディーの効果時間はまだたっぷり残っておりますよ?」
「そっそそうなん、です、ね?」
「失礼いたしました。重要な事を聞きそびれておりました。初めてのセックスは如何でしたか?」
「う………………」
これにはシャルティアも興味を引かれた。
ブランとベルは凝視するし、ポルカの目は悲痛なほどに真剣だ。
ややあって、マーレは「よかったです」と小さな声で答えた。
ポルカは心で快哉を叫んだ。
マーレの二回戦が始まった。
▼
「ただいまー。あいつとかシャルティアとかいないよね?」
「「「アウラ様、お帰りなさいませ!」」」
「お姉ちゃん、お帰りなさい。お兄ちゃんとシャルティアさんは夕ご飯の前に帰っちゃったよ」
「帰ってくれていーの!」
アウラは日が暮れてからツリーハウスに帰ってきた。アウラは件の二人を余程警戒しているらしく、一番に二人の不在を確認する。
「じゃ、ちょっと遅くなっちゃったけど夕ご飯の用意お願いね。それ片付けたら後はいーから」
「「「かしこまりました!」」」
三人のメイドは元気に返事をする。
三人はナザリックでアウラとマーレに仕える事になったのが余程嬉しいらしく、いつだって一生懸命だ。それが過ぎて、アウラはやや鬱陶しく感じる時もある。
今夜はいつにもまして元気いっぱいだ。なんだか顔が輝いている。
「……三人とも元気だけど何かあった? 今日ってあいつらが来たんでしょ?」
「うん。お兄ちゃんとシャルティアさんが来たよ。お姉ちゃんがいないから、僕に色々教えていってくれたんだ」
「へー、教えるって何? 変な事じゃないでしょーね?」
「その事なんだけど……」
「……なに?」
マーレの雰囲気がちょっと変わった。
強気、とは違う。責めるような探るような、隠し事をしているようにも、落ち着いたようにも感じる。
「お姉ちゃんってアインズ様から青いキャンディーもらったんだよね?」
「うぇっ!? 誰に聞いたの!? まさかあいつらが話した!?」
「もらったんだよね?」
「……もらった、かな?」
「僕に教えてくれなかったよね?」
「マーレに内緒にしてたわけじゃないって! 美味しくないわけじゃないけど効果がちょっと問題で、マーレに教えても要らないって言うと思ったから話さなかっただけ!」
マーレの目が据わってしまった。
幼い顔からはあどけなさも表情も抜け、ずいっと迫ってくる。
マーレがこうなると割とかなり面倒臭いのをアウラは知っている。偶々話す機会がなかっただけでマーレには不要な品であり、意地悪で内緒にしていたわけではないと主張する。と云う言い訳を通すには時間が経ち過ぎていた。
これは下手をすると長くなると覚悟したアウラだったが、マーレの態度は想定と違っていた。
「ずっと内緒にしてたのはずるいって思うけど怒ってないよ」
「……そーなの?」
「うん」
「それならいーんだけど。それじゃなに?」
「お姉ちゃんがアインズ様からもらったんだからお姉ちゃんが持ってて。でも僕が使いたいときは貸して欲しいな」
「それくらいならいーけど?」
「良かった。使っても減らないんだよね? 僕、もうちょっとしたら寝るからその時用に一つちょうだい」
「いいけど……。寝るのにキャンディー舐めるの?」
「うん」
アウラはマーレの真意が察せないながらも、問題回避できた事に安堵した。
異空間アイテムボックスことインベントリから不思議な青いキャンディーが入ったキャンディーポットを取り出し、中身を一粒マーレに手渡した。
「ありがと」
「……うん」
マーレがにっこりする理由がわからない。
「ご飯の準備が出来たら、片付けに三人はいらないよね? 一人は僕の相手をしてもらっていいよね?」
「…………うん?」
「この前はお姉ちゃんに言われてブランに添い寝してもらったから、今日はポルカに添い寝してもらうね」
「はい! 喜んでうけたまわります!」
「……………………うん?」
「それじゃポルカ」
「はい!!」
「…………………………うん?」
アウラの疑問が深くなる。
しかし答えを聞く前に、マーレはポルカを連れて自室に入ってしまった。
大人になるキャンディーを持って、添い寝。
アウラの脳は答えに手を掛けたが、心が答えを得ることを拒絶する。
ブランとベルに聞けばわかるかも知れない。しかし、聞いてはいけない気がしてならない。
自分があの二人から逃げた事で、何かとんでもない事が起こってしまったのかも知れなかった。