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秘薬を使う日が近付くにつれてルプスレギナは憔悴、或いは不安を覚えるようになった。
とても深い快感を与えられて心も体も満足し、愛し愛されているのを実感する。
それだけ聞くと良い事のように思えるが、好ましくない影響もあった。余りに良すぎてすぐに戻ってこれないのだ。いつぞや帝都でナーベラルが話した事を思い出す。
『凄く良いかも知れないけど、猿になる』
秘薬を飲ませて愛してもらった日は何も出来なくなる。心がどこかに飛んでいるし、戻ったとしても体に残る余韻が幸せ過ぎて動きたくない。
寝て起きても覚め切らず、頭がぼんやりしている。
もう一度寝て起きればさすがに元通りだが、気が緩むと愛されてる時を思い出してる。
不味いと思った。
しかし、しない選択肢はない。あんなにも気持ち良くて幸せな愛の行為をどうして手放せようものか。未来のお婿さんと愛し合うのは当然である。
凄く気持ち良くて幸せ過ぎるのが問題なわけで。
その事をソリュシャンに相談してみたところ、言葉は通じても問題が伝わらなかった。
『お兄様に愛されるのよ? ルプーが何に困ってるのか全然わからないわ。回数を減らしたいなら伝えておくわよ?』
『そーゆーんじゃなくて、ちょっと凄すぎるんすよ』
『お兄様の愛が不満だというの!?』
『だからそーじゃなくて、上手すぎるんすよ!』
『お兄様が私を愛してくださってる証だわ♡』
『……そっすね』
ソリュシャンもとても良くなってるはずだが、中身スライムなので違うのだろうか。ルプスレギナと違って、翌日からきちんと動けている。
ミラやシェーダたちは頻度に回数がやや落ちるため、相談には適さない。
アルベド様に相談しようも、秘薬を提供してくださってるのはアルベド様だ。提供を打ち切られると、それはそれで困ってしまう。特にソリュシャンが怒るだろう。
本人に相談して手を抜かれたら癪である。
自分で解決しなければならなかった。
ルプスレギナなりに考え、やはり秘薬の使用を、と思い至ったところで振出しに戻る。
秘薬を使わなくてもルプスレギナは十分満足出来ている。たまになら使うのもいいが、週一は多すぎる。
しかし、ソリュシャンはそうでもないようだ。行為以外に精液の深みが違うのだとか言われてもルプスレギナには全く分からない。ソリュシャンは遠い所に行ってしまったのだと改めて強く感じた。
単なる秘薬ならまだしも、アルベド様から頂いた物なのも問題だ。アルベド様から頂いた物を飲むなとおにーさんに言ってしまうと何が起こるかわからない。目的のためなら本当に手段を選ばない男だ。
些細な罪の嵩増しやでっち上げに捏造した証拠をたんまり作って逃げ道を塞いだところで上位者に密告、くらいは当たり前にやるとルプスレギナは信頼している。
アルベド様が関わると本当に面倒な男である。事が秘薬を飲むかどうかなのでそこまでは流石にしないだろうが、何らかの報復が確実に予想される。
一番簡単で確実なのは、秘薬を飲んだ時に同席しないことだ。荒ぶった男にめちゃくちゃされたいのはソリュシャンであって自分ではない、つもりでいる。
しかし、これも取りたい手段ではない。それではまるで逃げてるようではないか。獣王メコン川様に創造されたプレアデスの次女として、しっぽを巻いて逃げることは許されない。立ち向かうべきである。
そもそもにして、とても幸せで気持ちよくなれるのにどうして逃げる必要があるのか。
ここで話が再度振り出しに戻る。最早何が問題で何に困ってるのかわからない。
こういったことはおにーさんに任せると丁寧にわかりやすく分析してくれるのだが、残念ながら頼れない。
ルプスレギナなりに更に考えに考えて、妙案を捻り出した。
ソリュシャンに提案したところ、難色を示すどころか大賛成。自分は甘えてばかりだったと反省を促すことも出来、姉としての面目躍如にもなったのは日頃の行いが良いためだろう。
件のアイデアは、次の秘薬使用時に早速実行されることになった。
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ソフィーの謹慎の監督に名乗りを上げ、結果として色々な負債が何故か増えた男は、思ったほど負担が増えなかったことに安堵していた。
シャルティアのお手伝いは案の定であったが、まる一日付き合わされることはなかった。
とはいえヴァンパイア・ブライドたちが多数いる。こちらはヴァンパイア・ブライドたちを五つに班分けして、相手をするのは週に一班だけにさせた。さすがに毎週SVB47全員の相手をさせられたら体が持たない以前に時間が足りないと云うか忙しすぎる。シャルティアのベッドで班員の半数を、シャルティアがベッドに沈んでから得られる自由時間に残りの半数を、となった。
自由時間は最古図書館。
最古図書館の書物から必要と思われる情報は頭に叩き込んだので、ティトゥスを始めとする司書たちと話すためだ。サラマンダーの鍛冶師たちに相談することもある。
合間にヴァンパイア・ブライドたちの班員の半数を相手して、24時間が経過する頃にはシャルティア様のお仕事が始まる。うやうやしく見送り、次はギター教室である。
ここでようやっと、セシルから贈られた譜面を正しく弾いて聞くことが出来た。
クレマンティーヌをギタリストとして育てているわけだが、相当の時間がかかる。それがすぐに聞けるようになるのだから、セシルと合奏しない選択肢はない。
チクチク指導を受けながら二時間の教室が終わるとシズちゃんの相手である。やはりというか、動物性タンパク質の提供を請われる。
前日はシャルティアたちとたっぷりなので中々その気には、と言いたいところであるのだが、ナザリックの良心はいつだって輝いていた。
『シャルティア様のお手伝いをご苦労さまでした、わん』
という事で回復魔法を掛けてくださって元気いっぱいでギター教室に臨めるのだ。
セシルの指導は厳しいが、それだけで精魂尽きるほどやわではない。シズの期待に応える余力は十分である。
いささか残念なのはアウラである。
アウラは、マーレに不思議な青いキャンディーを提供する夜はエ・ランテルに来ることになった。その夜は大人形態にならずとも行為可能とするため開発をする予定であった。アウラも覚悟もとい期待していたはずだ。
しかしエ・ランテルにはユリがいた。アウラは夕食こそエ・ランテルのお屋敷でとるが、就寝はユリのところに行ってしまうのだ。ユリはアウラのことをアーちゃんと呼ぶほど親しくしているので、そのせいかも知れない。
大人形態で試した限り、アウラは後ろの才能に片鱗を見せた。子供形態でも可能性は大いに高いと思われるのに試させてもくれない。
その反面、大いに可能性を感じられる展開でもあった。
ユリとくれば大きなクリトリスが魅力だが、一番に目を引くのは大きなおっぱいである。十分大きいルプスレギナからスイカップ呼ばわりされるのは伊達ではない。大人形態のアウラもユリに引けを取らない。その二人が仲良しなのだ。
アウラもユリも複数人での行為の経験があり、互いに仲良しであるらしい。期待が高まるのは宜なるかな。
二週間振りに見るヒルマは、教育した女たちはいつでも使えると報告してきた。当初の予定より一か月以上早い。計画に余裕を持たせ過ぎたとも言える。
ヒルマ自身は、初めて見た時は皮付きのスケルトンかな、と言った有様だったが、今やしっかりと肉が付いた。店に出れば往時の人気を取り戻すことも出来るだろう。無論のこと、シズちゃん専用甘々ドリンクの効果である。
クライムについては急ぐ必要はないので、もう少し待たせる予定でいる。
帝都で過ごす日は少し変化があった。
謹慎明けの日に明後日の方向へ飛んでいったソフィーはちゃんと帝都に戻っていた。久々の空だったので空の旅を満喫していたようだ。遠回りして竜王国まで足を伸ばしたとか。二重の意味で羽を伸ばしたと言っていい。
そのソフィーの卒業についてアルベドと相談し、もう少し様子見することになった。行為自体は十分可能な体でも、夢の国から戻ってこれなくなったらとても困る。それはそれでサキュバスらしいかも知れないが。
本人がどんなに希望しても当面は保留である。
それよりもシクススである。
どういうわけか何があったか心境の変化でも起きたのか、フィースの気持ちを熱心に代弁するのだ。
『フィースは若旦那様のことがとても気になっているようです。ですが自分の立場を弁えて言い出せないみたいなんです。周りの目が気になるのかも知れません。若旦那様は私の言いたいことがわかりますよね? ソリュシャン様からも色々教わっていますよね? フィースの気持ちに応えてあげてください。でも事を急いではダメです。フィースの気持ちは確かですから若旦那様がしっかりと引き出して迫ってください。いいですか? 絶対急いじゃダメですよ? 私が言ったのも絶対に秘密ですよ?』
慣れないメイド長のお仕事で大変なシクススに援軍としてやってきたフィースである。
来るまでには曲折があったわけだが、シクススはフィースを頼りにしているようで何よりだ。フィース自身も帝都のお屋敷での日々に満足しているようで、良い取引が出来たと男も満足である。
が、フィースには思うところがあったらしい。そんな素振りは男には全くわからなかった。節穴を自認する己の目なので、シクススを疑うことはなかった。フィースはペストーニャが主催した着せ替え大会に参加していた。始めから興味を持たれないではなかったらしい。
こちらはシクススの言葉に従ってゆっくりである。ソリュシャンから学ばされたロマンス小説群の復習も兼ねている。フィースの反応も良い。しかし何故かシクススからお盆チョップを貰う。
シクススの言葉に従って事は順調に進んでいるのに理不尽である。
レイナースはそろそろ正式に帝国から魔導国に移る。
その際は細やかながら歓迎パーティーを開く予定であり、魔導国の公館であるお屋敷を使用する許可をアインズに取ってある。
但し、住居は帝都に構えたままになるようだ。ジルクニフの要望もあったらしい。帝国としては、魔導国とのパイプが幾つあっても損はないと言うことだろう。
カルカは、先日帝都を訪れたソリュシャンを驚かせた。
ソリュシャンが帝都にお屋敷にいた頃に比べるて随分と顔つきが明るくなった。体付きも以前より丸みを帯びて女らしさを主張するようになっていた。処女臭い行き遅れだと思っていたのに見ない間に女の色香を立ち昇らせるようになり、率直に言えば艶めかしい。これはお兄様から愛してもらった、とソリュシャンは判断して入念に調査したところ、孕むどころか膜があった。
男がカルカに施している『処女のまま淫乱計画』は完成した。
中でも外でも胸でもイケるようになり、手も口も上達した。後はいつカルカの望み通りにするかだけである。
アルベドとは以前より少し激しい。
シャルティアの手伝いで拘束される一日を除いて毎日どちらかの口で吸精する。手伝いから男が帰るとマーキングしなおすが如く情熱的に交わる。
更にはどんなプレイでも受け入れる事を宣言した。
後ろから乱暴に黒翼を掴んで犯してもよし。アルベドがママになっておっぱいを飲ませながら手で扱くのはやった。『いっぱい出てとってもえらいわ♡ いい子いい子♡』と、満面の笑みで褒めそやしたものである。
そのアルベドからソリュシャンたちに提供される秘薬ことアルベドの母乳は、シャルティアに拘束されて一緒にいられる時間が減ってしまうのを、質で補うためなのだとか。
さすがはナザリックにて慈悲と慈愛の象徴であられるアルベド様である。ソリュシャンたちは感涙すべきだ。その話を聞いた男は涙こそ流さなかったが目頭が熱くなった。
そんな男から、アルベドは気まずそうに目を逸らした。
初めてアルベドの母乳を飲んだ時の男は、ソフィーに寸止めされて苦しくなり、その後はルプスレギナから度々回復魔法を掛けられて精液を充填させられ一晩中女たちの相手をする羽目になった。
あれは男としてもとても良かったのだが、時間を取られ過ぎる。時間を取られさえしなければ、アルベドが搾った母乳なのだから素晴らしい効果をもたらした。
勃起に苦労することはないので、強制勃起効果は不要。
精力増強も、日に十回は無理なくこなせる上にルプスレギナからの回復魔法で回数が伸びるため、こちらの効果も過剰。
凄いのは女体に射精しなければ萎えない効果である。言い換えると、女体に興奮する。見飽きてしまったソリュシャンのおっぱいがとても魅力的に見えるのだ。見えるだけでなく、触れた時の興奮と感動もまた素晴らしい。
母乳の効果が残っている間に回復魔法を受けると蘇る飢えと興奮と共に強制勃起となるが、これだって時間を取られるのが難であるだけで、過ごす時間自体はとても素晴らしいのだ。
母乳を提供される日は回数が平時の倍になるが、その程度は誤差である。アルベドとは続けてその回数をこなす夜もあるのだ。
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そうして迎えた三回目の秘薬提供日の夜。
男は書斎の寝椅子の上で縛られていた。
何か抜けてたら多分仕様です
もしかしたら忘れてるだけかも知れません
前話後書きで書くべきだったことはelonaを立ち上げてしまった事でした
この後、キャラチップとかあれこれいじってから起動します