※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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8k字


矜持に勝る信仰

「ティアとラキュースはまとめてやりたい。ティナからだな」

 「わかった」

 

 ローテーブルをミラに移動させて場所を作り、そこでティナがするすると衣服を脱ぐ。被覆面積が小さい忍ばない忍者装束なので、全裸になるまでほんの数秒だった。胸も尻も大きいとは言えないが、張りがあってぷりんと突き出し形も良い。生まれた時の姿に戻ったティナは、両手を腰に当てて胸を張り、片足をソファーの座面に乗せる。

 対抗するようにティアも脱ぐ。こちらは頭の後ろで腕を組み、足を肩幅程度に開く。

 

 二人はそれぞれにポーズを取って顔を見合わせると、おもむろにどちらからともなく近付いて、ちゅっと唇を合わせた。

 姉妹の口付けはほとんど無意識だ。精神を漂白される前のガガーラン曰く「自給自足」を覚えた二人である。習慣になってしまったもの、と言ってよい。

 

 そんな二人を見たミラは、帝都にいるジュネを思い出した。

 当時のジュネはシャルティアからテックの修得のために派遣されており、ミラが実戦練習の相手になるのが常だった。何度口付けを交わしたか数えきれない。

 

 「ひゃん♡ ボスの触り方がエロいから立ってきた」

「立たせてくれた方が塗りやすい。こっちも立たせておいてやろう」

 「やぁん♡」

 

 ミラが短い追憶から戻ると、ソファに座ったままの男がティナの乳首に粘つく白い汁を塗っているところだった。

 色素吸着薬の主成分は蜂蜜なので粘り気が強く、鳩麦を挽いた粉を混ぜてあるので白くなる。白いので色素を吸い出すとすぐにわかる。乳首の白に薄い茶色が滲み始めた。

 

「ティナの乳首が茶色かった証」

 「……ぁんっ♡」

 

 茶々を入れるティアをティナは睨み付けるが、ティアを構う余裕はなかった。白く塗られた乳首に吸い付かれた。男の口は少し広めに開いて乳輪まで覆われている。口の中でどのような動きがあるかは、ティナだけが知っている。

 反対の乳首も「立たせてやる」と言われたばかり。親指と中指で摘ままれ、くにくにと転がされる。痛いほど張り詰めているのに、痛みがそのまま快感になる矛盾。

 

「ほら、綺麗になった」

 「…………」

 

 男の口が離れ、綺麗に色を抜かれたティナの乳首は、反対側とは全く違って透明感のあるピンク色。勃起させているので赤みが濃い。

 なのだけれど、ティナの目は自分の体よりも男へ向く。男のくせして艶やかな唇から目が離せない。ティアが何か言ってるのは耳に入らない。男の言葉は意味がわからなくともすべきことはわかる。恍惚として何度も頷き、胸を突き出した。

 

 「んぅっ♡」

 

 立たされたもう一方は隣と同じように白く塗られた。薬が色素を吸い出す間は触れられない。代わりに、綺麗にされた方を再度口付けられる。

 さっきは薬を舐めとるだけだったが、今度は歯で甘く噛まれた。囚われて、尖った先端に触れるか触れないかのところで舌先が蠢く。はっきりとは触れてないのに、満遍なく包み込んだ唾が流れるのを感じている。

 強い刺激が欲しくて胸を突き出しても、根元を甘噛みされてるので距離が近付くわけがない。

 乳首が痛いほどに尖り、膨らんでくる。張り詰めていく。

 

 「あっ……」

 

 焦らされて高められて、その次を期待していたのに、男の唇はティナの胸から離れた。

 隠れていた乳首は、ティナが感じていた通りに勃起している。沈着した色素を抜かれた綺麗なピンクで、立っているから充血して赤みが濃く、男の唾に濡れ光り、いつぞやティナ自身がティアを指して言ったように瑞々しいサクランボのようだ。

 しばし自分の乳首に見とれ、男の唇がもう一方の乳首へ近付くのを見て、

 

 「ひゃうぅぅぅうううぅっ♡♡」

 

 尖りきった乳首をきゅっと抓られた。完全に不意打ちだった。

 爆発したような痛み全てが気持ち良い。思わず男の頭を抱いて胸に押し付けた。そうでもしなければ立っていられない。

 腰に来た。奥が痺れた。湿っていたのが溢れてくる。

 乳首をされただけなのに、受け入れる準備が完全に整った。

 

「……」

 

 そんなティナを、ティアは湿った目で見る。同じ目を男にも向けた。

 ティナへは羨望がある。自分もされたい。ティナの後で同じような事をされるはずだが羨ましいものは羨ましい。

 男へは、ティア自身も意外に感じて戸惑ってしまう。まさかとは思うが、自分は自分を騙せない。元暗殺者として、自己の精神を把握してしまうのは習性である。

 ティアが男を見る目には、嫉妬があった。

 

 互いに互いを愛して快感を得る事を覚えてからしばらく経つ。

 性的な嗜好は違えども、ほぼ自分と同一存在である。体のどこをどうすれば気持ち良くなれるか互いによく知っており、互いに望む通りの事をして快感を貪ってきた。

 擦り合わせる事も指を入れる本数も、舌の動かし方だってよくわかっている。

 自給自足と言われもしたが、良いものであるとティアもティナも満足していた。

 昨日の夜も今日の訪問に高ぶって、二人でたっぷりと擦り合わせて舐め合った。

 だからだろうか。

 ティナを良くするのは私。と、ティアは思ってしまった。

 

 見当違いの嫉妬である。ティナが望んでいるし、自分だってされたい。

 しかし芽生えたものを無視できない。かと言って男へ当たるのは筋が違う。男へ仕掛けて色々なしになったら最悪だ。子供じみた発想で我ながら呆れてしまうが、ティナへ八つ当たりするしかない。

 

 

 「こっちも舐める?」

 

 ティナはソファーの座面に両手をつき、男へ向けて尻を突き出す。

 足を大きく開いているので、尻の割れ目も開いて窄まりをさらけ出し、潤んで開いた割れ目の内側も見えている。が、窄まりそのものは見えない。乳首と同じように白く塗られていた。

 真っ白だった粘液には薄い茶色が滲み出す。乳首の時より茶色が濃い。

 

「いや、こっちは……」

 

 色素吸着薬の味は蜂蜜そのものである。甘いのは嫌いではなくとも得意ではない男である。単に甘いものより若干酸味がある方が好きなのだ。かと言って色素吸着薬の味を工夫するほど酔狂ではない。

 股の方が乳首よりも量が多く、こちらはタオルで拭き取るつもりでいた。白いタオルをティナの股に宛がおうとして、

 

「私が拭く」

 

 さっとティアに奪われた。

 

「……塗り伸ばさないよう丁寧にな」

「わかった」

 

 塗る時ははみ出ないよう繊細な手つきが必要だが、拭くのなら拭き取る方向だけ気を付ければ問題ない。

 男は色素吸着薬を片付けて次の準備に取り掛かり、ティアがティナの股を拭き始めた。

 

 「んっ」

 

 単にタオルを動かすだけでは拭い取れない。特に肛門は皺を伸ばして入念に塗ったため、ティアは指先でタオルを押さえてほじるようにねじり込む。乱暴にはしない。手付き自体はあくまで優しい。優しくないのはこの後である。

 

「ティナは綺麗になった。でもこっちは」

 「!!!」

 

 ティアは白かったタオルを広げてティナに見せつけた。

 大部分は白いままだが、一部が薄黒く染まっている。黒点にも見える黒い丸は、ティアが指先で捻じったところ。

 

「ティナの肛門はこんなに黒かっ――」

 「……」

 

 ティナは無言でティア目掛けて貫き手を繰り出した。頭が茹りきって、誰であるかを認識しない完全な反射による攻撃だった。

 

「綺麗になったのに何を怒ってる?」

 「そんなの見せるな!!」

 

 ティアは澄ました顔で、けども内心ではニンマリと嗤った。

 白いタオルが黒く染まるのは、自分が出した汚物のようでとても恥ずかしいのだ。姉妹なのだから同じ経験をするべきである。

 

「こらこら、二人ともじゃれ合うのは後にしろ。次はティアだな」

「わかった」

 「うぅ~~~~~~……」

 

 ティナは一撃も有効打を与えられなかった。怒りで攻撃が単調になり過ぎた。憤懣やるかたないが、若旦那様から言われてしまってはどうしようもない。ぐぬぬと歯軋りしてティアを睨み付ける。

 ティアは得意げに口角を上げ男の前に立つ。ティアの笑みはティナだけが目にした。ティナは復讐を決意した。

 

「私は脇だけでいい。ひょわっ!?」

 

 ティアは両手を頭の後ろで組み、脇を見せる。脇の毛がほんのちょっとだけ顔を出している。頭髪と同じ色なので、近付いて目を凝らさなければわかりにくい。しかし、触れてしまえばまるわかりである。出ている部分が短いだけに硬く感じられ、存在を主張した。

 男に触られたティアは、奇声を上げて飛び退いた。

 

「動くな」

「ボスの手付きがエロくてくすぐったすぎる」

「……ミラ、拘束」

「かしこまりました」

「へ?」

 

 ティアの後ろに回り込んだミラが、ティアの右腕をガッチリ押さえる。体を捩らないように腰にも腕を回す。

 力より素早さが売りなティアは全く動けなくなった。

 

「毛根を溶かして毛穴を塞ぐ強力な脱毛剤だ。ハゲたくないだろう?」

 

 背中に押し付けられる柔らかさを堪能していたティアは真顔になった。続く言葉に耳を疑った。

 

「非常に貴重な薬と言ったな。一滴も無駄には出来ない。余ったら紅茶に入れて飲むんだから」

 

 ミラを除く三人は、お前は一体何を言ってるんだ、の顔になった。

 こっそり聞いてるルプスレギナは、明日はおにーさんとお茶しない事にした。

 

「今度は脱毛剤を塗る。重ねて言うが動くなよ」

「わかった。……ぐひゅっ!」

 

 気を引き締めても、脇の下を丁寧にぬりぬりされるのはくすぐったい。ティアの顔は苦しそうに歪み、固く閉じた口からは奇声が漏れた。それでもぷるぷると震えるだけに留め、ミラに押さえられなくても塗布に問題ないと思われた。

 本当の試練はこの次なのだ。

 

「あひゅっ!?」

 

 ティアが大きく目を見開く。何が起こったのか確認しようと右を向けば、脇の向こうに男の顔が隠れていた。

 

「あひゃっ!?」

 

 先の感触は気のせいや幻ではなかったらしい。同じ感触が連続して襲ってきた。

 

「ひゃっひゃにゅおぉぉおおほほほほほほほほっ!?」

 

 ティナは固唾を飲んでティアの惨状を見守る。ラキュースは真っ青だ。ミラはティアの叫びに動じず拘束を緩めない

 

「――――あひゃひゃひゃひゃ!!!!」

 

 ティアは、絶笑した。

 脇の下に柔らかくぬめった感触がある。温かく蠢き、執拗に這いまわる。ティアは、脇の下を舐められていた。

 くすぐったくて体中に変な力が入り、引き締まった腹筋がひくひくと痙攣する。

 笑い過ぎて呼吸が上手く出来ない。苦しくなっても、体は呼吸より笑うことを優先する。

 体の変なところで力が入り、変なところは力が抜ける。足腰から力が萎えてきたが、倒れる事が出来なければ解放される事もない。

 ヤバい漏れる! と、覚悟を飛び越して諦めに入ったところで解放された。

 

「舐めても害はない。それどころかとても甘いのに後を引かず爽やかな味だ。拭き取ってもいいんだが効力が残っていたら危険だろ? こうして舐めとるのが一番なんだよ」

 

 アルベドがサキュバスエンブレムこと淫紋を手に入れた時の事。

 豊かな陰毛を同じ脱毛剤で除去した。役割を果たした脱毛剤は拭き取ったり洗い流したりせず、陰毛ごと男が舐めとったのだ。

 すなわち、この脱毛剤を使用した後は舐めとるのが正しい作法である。と、男は学んでいた。

 

「あひゅー……あひゅー……」

 

 右脇の下がつるつるになったティアは、息も絶え絶えに俯いた。足腰が小さく震え、ミラが支えていなかったら倒れていた。

 

「次は反対側だな」

 「そっちは私が舐めたい。そんなに美味しいなら味見したい」

「構わないが……。遊ぶなよ? 危険な薬剤だから慎重に確実に舐めとるように」

 「わかってる」

 

 左脇の処理にティナが手を挙げる。復讐する絶好の機会であった。

 

「あ……あへ?」

 

 舐められた刺激が強すぎたためか、左脇の下に脱毛剤を塗られている時は静かだった。

 

 「ボス、代わって」

「繰り返すが慎重にな?」

 「ティアをハゲさせたくない。確実に舐めとる」

「……ああ」

 

 脇の下に塗った脱毛剤がどうしたら頭に掛かるのか。注意すべきは、ティナが自分の頭に触れないようにする事である。

 注意しなおした方が良いかと思ったが、ティナの真剣な顔を見て口を噤んだ。

 

 「始める。……れろぉ」

「ひゅっ!?」

 「れろれろ、じゅる、ちゅうぅっ! れろれろれろ……」

「みゅひょひゃひゃひゃあっ!? ひょみぇっ、ひょみゃみゃみゃーーーーーっ!!」

 

 ティアは斬新な叫びを上げながら全身を震わせた。ティナの舌から逃れようと身を捩るのだが、ミラにしっかり押さえられている。逃げられない。容赦なく舐められ続ける。

 

「おひょっおひょわっ!? ひゃめひにゃにゃにゃっ!!!」

 「れろれろ、こちょちょちょ」

 

 ティナもまた、ティアの体を押さえた。但し、ミラのようにしっかりとは掴まず、繊細な手つきでティアの脇腹を支えるだけ。支えているように見えて指先が忙しく動き回る。

 脇の下を舐められ脇腹をくすぐられ、ティアは耐えられなかった。閉じられない口からは涎が垂れ始め、目には見る間に涙が溜まった。

 

 男がもういいだろ、と告げるまでティアは責められ続け、解放されるとそのまま床へ倒れた。伏せた顔からはすすり泣きのような声が漏れ、隠れないお尻が小刻みに震えた。尻の割れ目が粘性の低い液体で濡れてるように見えたのは、すぐにティナがタオルで拭う。白いタオルは薄っすらと黄色く染まった。

 ティナは復讐を完了したのだ。

 

 

「次はラキュースだ。脇は兎も角、下は生えてる範囲が広かったな。これだけ残ってるなら十分足りる」

 

 脱毛剤は直に掛けず指で掬い取ったのを塗ったので、小瓶の中身はほとんど減っていないように見えた。

 ラキュースの下生えには脱毛剤をそのままかけても足りそうだが、アルベドの時と違って全部処理するわけではない。基本は性器と肛門の周囲だ。後者は言うまでもなく全て処理する。前者は検討の余地がある。

 陰毛を掻き分けて淫裂を暴くのは興奮するが、ラキュースの毛は長くなる。そこから生えるものでも、指に巻き付ければ三周した。それらを適切な長さに保つのは手間が掛かるだろうから、こちらも全て処理する。現にラキュースは全部剃っている。

 恥丘から下腹へ掛けては形よく残す予定。

 順番としては、脇を処理したら肛門と淫裂、最後に三角地帯となる。

 

「なんだ。まだ脱いでなかったのか?」

 

 ラキュースは蒼い顔のまま硬直していた。何が起ころうとしているのか理解したくなかった。

 かつての同僚であるティアとティナに裸身を晒す事に抵抗がなくはないが、その二人は既に全裸。ミラは服を着てるように見えてそのままでも可能なエロ衣装。若旦那様は服を着てるが、あちらは着衣でこちらは脱がされて、が何度もあった。先日は大変光栄な誘いを受けて、皆の前で後ろの初めてを捧げた。

 服を脱ぐだけなら問題ない。問題はその後だ。脇毛と陰毛の脱毛処理をされてしまう。乙女として耐えられない。ティアの惨状がそれだけでは済まないと教えてくれる。

 

「ラキュースのために調合していただいた薬だ。早くしろ」

 

 乙女の矜持は断固反対である。

 しかしラキュースにとっての若旦那様は神の化身。若旦那様のお言葉は絶対である。

 矜持と信仰心がせめぎ合い、数秒の後に後者に軍配が上がった。

 

「わかりました……。でも!」

 

 ラキュースは力なく返事をした。直後に俯き気味の顔を上げ、緑色の瞳に意思の光を輝かせる。ティアとティナがいるからか、往時の勢いを取り戻したかのようだ。

 

「脇は自分で処理します! 脇を触られたらとってもくすぐったいのよ!」

「……それもそうだな」

「「チッ」」

 

 言われなければわからない若旦那様であるが、言われたら割とわかるのだ。ラキュースの言葉に正当性を認め、あっさりと頷いた。

 舌を打った二人は、かつてのリーダーから睨まれさっと視線を逸らした。

 

 

 

 

 

 

「どうして全部脱がない!」

 「ブラが邪魔! 見えない!」

「うるさいわね。脇の手入れでそこまで外す必要はないでしょ!」

 

 ラキュースはメイド服を脱ぎ、下着姿となった。脱ぐのはそこまでで、これ以上は必要ないと主張する。

 二人は早速苦言を突き付けるが、ラキュースは耳を貸さない。二人は仕方なしに、ラキュースの下着姿をじっくり鑑賞する事にした。

 

 かつてはチームを組んでいた仲間だった。仲間だとしても生活の全てを共にしていたわけではない。

 ラキュースの甲冑姿以外にもドレス姿を見る機会はあったので、スタイルの良さは知っている。けども、ドレスも剥いた下着姿は色々な想いを新たにさせた。

 

「……じろじろ見ないでよ」

「ボスは危険な薬と言った」

 「ラキュースが失敗しないか監視」

 

 ラキュースは下唇を噛んだ。

 若旦那様が差し出す小瓶に中指を差し込んで指先にちょっとだけ脱毛剤を掬い取る。左腕を上げて脇を見せ、二人から見えないように体の向きを変えるが回り込まれる。諦めて塗り始めた。

 

 ラキュースの下着はヘッドドレスに付けている蒼薔薇のコサージュと同じ薄いブルーで統一されている。

 ブラジャーは乳房を寄せて上げて美しいラインを作り出し、ショーツはサイドが細ければバックも細くて尻が丸出しならフロントは角度が急である。その下はガーターベルトから伸びるストラップがガーターストッキングを吊るし、しなやかな脚を包んで脚線美を強調する。

 ティアとティナの興味は、高品質で刺繍が美しい下着よりもラキュース自身に向かう。二人の記憶よりも胸と尻が大きいように思えた。かと言って余計な肉は付いておらず、腰はきゅっと括れてまろみのある尻へ美しいラインを繋ぐ。

 尻を見るなら当然前も。

 小さなショーツはフロントの角度がとてもえぐくて、と言うことは股間を包む部分が細くなる。三角の向こうは指一本分か、二本分はない。淫裂だけを隠す細さなのではと推測される。ちょっと引っ張れば食い込んでしまいそう。

 ラキュースの脇と胸と股間の三か所へせわしなく視線を動かすティアとティナは、ある事に気付いた。

 

(ティナ、わかった?)

 (何が?)

(パンツの右側。下の方)

 (中身見えた?)

(ある意味中身。一本だけはみ出てる)

 

 内緒話ならハンドサインで交わすティアとティナである。なのに小声でするのは聞かせるためである。

 二人の話が耳に入ったラキュースは、一層顔を赤くして、太ももを固く合わせた。

 

 (太もも閉じても見えてる)

(ラキュースがパンツから毛をはみ出させてる。ヤバい。興奮してきた)

 

「くっ!」

「手が震えてるぞ。舐めてやろうか?」

「……大丈夫です」

 

 ラキュースは心を凍えさせて左の脇の下をタオルで拭った。確認のために脇の下を撫でるとツルツルだ。幾分気を良くして右に移る。

 なお、使用済みタオルはミラが用意した袋へ入れて封印する。誰かが間違って触らないように、袋ごと水に浸けてから洗う予定である。

 

(ラキュースの脇をペロペロしたかった。せめて指を舐めたかった)

 (脱毛剤はホントに美味しかった。ティアの脇の味じゃなかったはず)

(……後で覚悟しろ)

 (休戦を求める。メインはこの後)

(……同意する)

 

 脱毛剤を掬い取った指はラキュース自身が綺麗に舐めた。ラキュースも意外に美味しいと思ったが、紅茶に入れるのは理解出来なかった。

 二人からの視姦に耐え、右脇はつつがなく終えた。

 

「次は……」

 

 顔の火照りが抜けないラキュースは、書斎のそこかしこへと視線を彷徨わせた。続きは口に出来ない。使用済みタオルを適切に処理して、手持ち無沙汰に腕を組む。そんな仕草を、ティアとティナは見逃さない。

 腕を組むのは乳房の下。そんな風に腕組みされると二の腕で両乳房が寄せられ、谷間が深くなれば大きさも強調する。以前のラキュースだったら絶対にしなかった仕草だ。

 

「次は俺が塗ろう。塗る範囲を間違えたら大変だからな」

「穿いたままでも大丈夫よね!? はみ出ないようになればいいんでしょ!?」

 

 ショーツからはみ出ないように脱毛するなら、ショーツを穿いたままでも可能である。性器周り、いわゆるⅠラインも割れ目に食い込ませれば出来なくもない。

 

「駄目だ。それだと尻の方が出来ないだろ?」

「そんな……」

 

 ラキュースは肛門の周囲にも生えていた。今でこそきちんと剃っているが、男は初めて脱がした時の事を覚えている。

 尻の割れ目まで脱毛するなら、ずらして塗るより脱がした方が確実である。

 

「脱げ」

「……わかり、……ました……」

 

 ラキュースは目に涙を溜めて小さなショーツに手を掛けた。

 ティアとティナは目を爛々と輝かせた。




続けると長くなりそうなので分割
なお次話は一文字も(以下略
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