※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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もしかしてVIP?

 ルプスレギナ様がおもらし!

 思いもよらない事態にソリュシャンお嬢様はビックリしてしまってフリーズしてしまいました。動かなくなってしまったソリュシャンお嬢様の代わりに若旦那様がお風呂の準備の陣頭指揮をとりました。

 

「みなのもの急いで風呂の用意をするのだ! カルネ村からお越しくださった守護女神ルプスレギナ様がおもゲフンゲフンらしをしてしまいお召し物をおしゲフンゲフンっこで汚してしまったのだ!! 急げ!」

 

 

 

 

 

 

 

 ルプスレギナは自室となった客間のベッドに突っ伏していた。湯上がりでいい匂いをさせて服も洗い立てのさらさらなのに気分は最悪だった。

 

「カルネ村に帰りたい……」

 

 山から出てきたばかりの田舎娘が都会の洗礼を受けて心が傷つき望郷の念に駆られたようなことを言う。

 

「だってアルベド様超こわ……すごい迫力だったんだもん。びっくりしちゃったんだもん」

「ルプー……元気だして」

 

 ソリュシャンが優しく慰める。麗しい姉妹愛ではない。後でルプスレギナをからかうためのネタ集めである。

 

「ソーちゃんはよくあんな奴と一緒に暮らせるっすね。あいつ滅茶苦茶性悪っすよ」

「お兄様はアルベド様を悪く言わない限りとても温厚な人よ。根は悪い人だと思うけど」

「それってダメじゃないっすか!?」

「そうかしら?」

 

 一部例外はあるが基本的に極悪集団のナザリックである。どちらが好ましいか意見は割れるが、好ましいと思う者は存在していた。

 

「アルベド様が大切にしているし、デミウルゴス様も随分とお気に掛けていらっしゃったわ」

「デミウルゴス様が!?」

 

 噂をすれば影。

 魔王の話をすれば魔王がやってくる。

 

 

「聞きましたよ。すでに神聖文字の読み書きをマスターしたとか」

「恐レ入りマス。察すルニ魔法の言語であルラしく意味ノ理解に障害はありマセンでした。表意文字の豊富さト伝統的表現の多様さに手間取ったテイドです」

 

 跪くソリュシャンとルプスレギナは何故に片言と内心で首を捻ったが、デミウルゴスはほうと小さく感嘆の声を上げた。

 

「少々違和感を覚えますが及第点です。読み書きだけでなく話すことも覚えましたか。一つ指摘をするなら伝統的ではなく慣用的とするべきですね」

「ご指摘、感謝いたします」

 

 この地では言葉に魔法が掛かっており、知らない言語であっても日本語に訳して聞こえる。日本語を知らなくても知った言語に聞こえる。アインズ様曰く、ホンヤクコンニャクなるものが使用されたとか。

 男が話したのは紛れもなく日本語だった。

 

「これもシャルティアの教育の賜物でしょう」

「シャルティア様の読み聞かせ教育には非常に得るものがありました」

 

 若旦那様はそっと目逸らし。デミウルゴス様もそっと目逸らし。ソリュシャンお嬢様は跪いたまま床を見て、ルプスレギナは「シャルティア様が日本語教育?」と混乱した。

 

「言葉がそれだけ出来るなら十分です。本格的な教育に入りましょう」

 

 ドスンと机に置かれたのは十数冊の書籍。凄く分厚い。ルプスレギナが親指と人差し指を目一杯開いた幅と同じくらいの厚さがある。本に使われている紙が厚いのではなく単にページ数が多い。一冊あたりざっと5000ページ。

 

「死獣天朱雀様が残されたメモによれば本来なら六年掛けて学ぶものだそうです」

 

 死獣天朱雀はアインズ・ウール・ゴウンのギルドメンバーの一人でギルド最年長にしてリアルでは大学教授である。

 

「ですがそこまで時間を掛けるわけにはいきません。私の任務が終わるまで。長くとも半年。短ければ一ヶ月。それまでの間にそれら全てを読み解き……そうですね、私にレポートを出しなさい。出来ますね?」

 

 ルプスレギナは震え上がった。自分には絶対出来ない。六年が六十年になろうとも出来る気がしない。男がデミウルゴス様に断ってから本を開き、覗き見えたページには小さな文字がぎっしりと。見るだけで目眩がした。大体六年分を一ヶ月でなんて出来るわけがない。デミウルゴス様は鬼か悪魔に違いない。そう言えば悪魔だった。

 

「……産業モデルを想定し人口動態を予測した上で都市計画を作成せよと?」

 

 男は不思議な呪文を唱えた!

 ルプスレギナは混乱した!

 デミウルゴスは笑みを深めた。

 

「軽く見ただけでそこまでわかるなら上々です」

「レポートの執筆に時間が掛かります。口頭での報告になってしまうかも知れませんがよろしいでしょうか?」

「それは出来ると言うことですね?」

「一ヶ月も必要ありません。十日で足ります」

 

 男に自覚はないが史上類を見ない優れた頭脳を持つ。しかし長く情報を制限された生活を送っていた。そのため、知的な飢餓状態にあった。目に耳に入るもの全てが面白い。体を自由に動かせるのも楽しい。あらゆるものを余すことなく吸収して練り上げている。ぼうっとしているように見える時も頭は片時も休むことなく動いている。

 デミウルゴス様から与えられる知恵と知識は何千年も掛けて磨かれ洗練されたもの。前回訪問時はデミウルゴス様の提案を蹴ってしまったが、このように素晴らしい英知を与えられると知っていたならアルベド様を説き伏せてでも受け入れるべきと思ってしまうほど。

 

「頼もしいですね。期待していますよ」

 

 デミウルゴス様は忙しい最中にわざわざお越しくださった。双方ともに名残惜しいと思いつつ、デミウルゴス様は帰還為された。

 

 

「そんなの本当にわかるんすか?」

「わかりませんよ。だからこれからわかるようにするんです」

 

 ルプスレギナは理解出来ない怪物を見るような目で男を見た。

 なお、ソリュシャンはそちら方面への理解をすでに投げ捨てている。

 男は新しい玩具を与えられた子供のように目を輝かせて本を取る。

 

「………………重い」

 

 手に持って読むことが不可能な重量だった。

 

 

 

 

 

 

「もしかしてあのおにーさん凄い人なんすか?」

「デミウルゴス様が期待される程度にはそうみたいね」

 

 自分の野望を実現するためにすべき具体的な行動を提示できる程度には優れていると思ったが、ルプスレギナにもまだ内緒である。

 

「それにお顔がとても整っていらっしゃるし、血がとても美味しいらしいのよ。シャルティア様のお気に入りになってしまって自分のものにしたいとお考えみたいよ。アルベド様は拒否なさっているけれど」

「シャルティア様が!?」

 

 本日は色々あって外はもう暗くなった。

 夜は吸血鬼のお時間です。

 

 

「この度アインズ様からの勅命によりアインズ様の遠征の随伴を命じられんした! 私の栄誉を誉め讃えなんし!」

「おめでとうございます」

 

 シャルティア様が細い腰に手を当て薄い胸を張る。この場にはアインズ様がいらっしゃらないし男には色々知られているので詰め物をしておっぱいを盛るのはやめているらしい。そんなものがなくてもシャルティア様はとても可愛い。

 とても可愛いを超可愛いにするべく、今日のドレスはミニスカビスチェのセクシードレス。ボールガウンに比べればずっと動きやすいし脱ぎやすいしむしろ着たままでばっちこい。

 

「お前には残念なことと思いんすがしばらくここにくることが出来んせん。そのぶん今日はたーーーーーっぷり可愛がってあげんす♡」

「……ありがとうございます」

「くふふ……もっと喜んでいいでありんすよぉ?」

 

 読み聞かせ教室が終わってもシャルティアとの関係は続いていた。

 男から遠回しに関係の打ち切りをほのめかしたが、シャルティアは男に書かせた文書をチラ見させてから、『本当なら? これでお前の所有権を主張してもいいでありんすが? アルベドからお前を取り上げるのはかわいそうに思いんすから? 止めてあげりんすよ? だから代わりに? アルベドがいないときは私の命令に従いなんし』。

 無効と裁かれた彼の文書を盾に言い張る。悪知恵だけは不思議なくらい回る吸血鬼である。

 

「さあ行くでありんす!」

 

 ぴょんと飛びついて横抱きにされ、男の首筋に細い腕を回した。赤い舌で男の顎を舐め、指し示すのは男の寝室。

 

「たまにはソリュシャンも一緒にどうでありんすか?」

「過分な申し出ですがルプスレギナと話すこともありますので、お二人でお過ごしください」

「ルプスレギナは?」

「ソリュシャンと同じくでございます」

「ふぅん……。ま、そっちはそっちで楽しみなんし。夜はとっても長いでありんすから」

 

 若旦那様にお姫様抱っこされたシャルティア様は淫蕩な笑みを浮かべながら舌なめずりをした。

 

 二人は退室。プレアデスの姉妹が残った。

 

「……一体どうなってるんすか?」

「ルプーは知らなくていいわ」

「ちょっとどこ行くんすか?」

「ついてこなくていいわよ」

 

 

「ついてこなくていいって言ったのに」

「そんなこと言われたら余計に気になるじゃないっすか」

 

 はぁっ……着たままするなんてお前も好きでありんすね。

 

「シャルティア様の声?」

「しっ! 声を立てないで明かりもつけないで」

 

 ほぉらよーっく舌を伸ばしてしっかり舐めなんし。私のおまんこは美味しいでありんしょう? おつゆは一滴残らず飲むでありんすよぉ。私もお前のおちんぽを舐めてあげりんすからぁ……ああっ……。

 

「お兄様のお顔の上に座るなんて……。お兄様ったらあんなに大きくさせて」

「ちょっとちょっとホントに何してるんすか!?」

 

 こーしてお前の顔に座るのを顔面騎乗って言うでありんすよ? シャルティアのお尻が柔らかくてお前のペロペロも気持ちよくてぇ。二人とも幸せになれるでありんすぅ♪

 

 物陰に落ちる覗き穴は普段は塞がれており、部屋の主が気付いている様子はない。しかしシャルティアはあっさりと見破って覗いているソリュシャンに向けてウインクをして見せた。

 

「あれ………………もしかして交尾してるっすか!?」

「犬や猫じゃないんだからセックスって言いなさいよ」

「セックス…………。でもシャルティア様はアインズ様の后に立候補なされて……。アインズ様はご存じでいらっしゃるんすか?」

「今更何言ってるの。シャルティア様はご自身の眷族とあれだけ戯れていらっしゃるじゃない」

「そう言えば……確かにそうっすね」

 

 ああ…………おちんぽきもちいのぉ……。ほらぁ、シャルティアのこと愛してるって言いなんし。シャルティア様最高って言いなんし。安心しなんし、ここでのことはお前と私しか知りんせんから。……あはっ♡ 私もお前のことをとーーっても気に入ってるでありんすよぉ。

 

「さすがはシャルティア様ね。お兄様を完全に操縦なさっているわ」

「………………うわあ」

「ルプーまだいたの? 何してるかわかったんだからもういいでしょ?」

「それはそうっすけど……、でもあんなの気になるじゃないっすか」

「……ルプーやらしい」

「堂々と覗いてるソーちゃんの方がやらしいじゃないっすか!」

「ちょっ……静かに!」

 

 覗き穴越しにソリュシャンとシャルティアの目が合った。

 シャルティアは上に乗る男には見えないよう親指だけを立てて拳を作り下へ向けた。

 

「げっ…………。急いで離れるわよ。これ以上ここにいるとシャルティア様からお叱りを受けるわ」

「わ、わかったっす」

 

 覗き穴を閉じて二人は逃げるように部屋を後にした。

 

 だめっ! そっち違うのぉおお! 入らないからあぁ!

 ソリュシャンと協力していい潤滑液を作りましたからご安心ください、シャルティア様はこちらの穴もとてもきれいですよ。

 ふあああぁっ! 違うのにかんじちゃうのおおぉ! んあああああーーーーーっ!!

 

 

「もしかしなくてもあのおにーさんって…………割と重要な人物だったり?」

「もしかしなくてもそうよ。わざわざこんな屋敷を用意してアルベド様が囲っているんだもの。それと気付いてないようだから言っておくけど、ルプーがお兄様と会ったお部屋はアインズ様が設計為された書斎なのよ?」

「あ……アインズ様……が……」

「冒険者のモモン様として時々いらっしゃるわ。お兄様との会話を楽しまれているご様子ね」

「………………ソーちゃんどうしよう?」

 

 ルプスレギナはようやっと自分がしでかした事の大きさを感じつつあった。

 アルベド様が大切にしており、守護者各位どころかアインズ様の覚えすら良い。そんな人間を半死半生の目にあわせてしまった。

 

「お兄様にしてしまったこと? もう気にしてないと思うけど」

「確かにそう言ってたっすけどだって半殺しにしちゃったんすよ? 絶対恨んでるっすよ!」

「お兄様に限ってそれはないと思うけど」

「ソーちゃあああぁあん!」

「鬱陶しいわね……。わかったわ。私から聞いてみるから」

「お願いするっす!」

 

 

 

 

 

 

 シャルティア様は東の空が白むまで居座っていたため、ずっとお相手をしていた若旦那様がのっそりと起き出したのは昼近くになってから。裸のランチをとって部屋でぐずぐずとしていたところ、ソリュシャンお嬢様がいつものようにやってきました。

 明後日はアルベド様がお越しになるため明日は禁欲日なのです。今日はお兄様のためにもたっぷりと絞ってあげなければならないのです。

 早速いたしたいところを、ソリュシャンお嬢様はルプスレギナ姉様との約束を忘れていませんでした。

 

「お兄様はルプーがお嫌い?」

「急にどうしたのかな?」

「だって昨日はあんな事があったし、今日もろくに言葉を交わしてらっしゃらないでしょう?」

 

 昨日はシャルティア様のお相手でそんな時間はなく、今日は起きたばかりなので朝の挨拶を交わしただけである。

 

「別に気にしてないし嫌いでもないよ。それを言うならナーベラル様の時の方が危なかった」

 

 ルプスレギナに打ちのめされ余命15分の身にされた。しかしナーベラルからはお胸をむにっとした時に胸を強打された。胸骨が陥没して非常に不味いところが損傷し、かろうじて即死を避けられた有様。アインズ様がいらっしゃらなければリザレクションのお世話になっていた。

 

「それならお好き?」

「極端だね。会ったばかりで好きも何もないよ」

「嫌いではない。好きでもない。それなら?」

「興味がない」

「うわぁ………………」

 

 嫌い嫌いも好きの内。好きの対義語は嫌いではなく無関心である。

 

「嫌いならもっと違うやり方をするよ。たとえば……、ナザリックから放逐するとか」

「っ……」

 

 ソリュシャンは息を呑んだ。

 それはナザリックのシモベ全てが想像しうる最悪の未来。アインズ様から死を賜る方が遙かにいい。

 

「そんなこと……アインズ様がお許しになるわけがないわ!」

「その通りだ。アインズ様はルプスレギナ様を愛していらっしゃる。ルプスレギナ様だけでなくアルベド様もシャルティア様もデミウルゴス様も、もちろんナーベラル様もソリュシャンも」

「どうして私だけ様を付けないのよ!」

「……ソリュシャンへの親愛の表れと思って欲しいな」

「もう! 仕方ないわね」

 

 ラヴロマンス小説からの引用ではない。応用技である。

 

 アインズ様はナザリックのシモベ全てを愛している。言い換えればナザリックを愛している。ではアインズ様はルプスレギナ様とナザリックを天秤に掛けられるだろうか? 掛けるとすればどちらへ傾くだろう? アインズ様は度量の広い方だ。一度や二度の失敗はお許しになる。五度や六度になってもそうだろう。しかしアルベド様はお許しになるか? デミウルゴス様は如何される? アインズ様がいかにルプスレギナ様を愛そうとルプスレギナ様の存在がナザリックの存続に害があると見なされればどうだろう? 俺よりソリュシャンの方がよく知ってるだろうがルプスレギナ様は直情的で深く考えることがお得意でない。誘導するのは簡単なことだよ。手っ取り早いのはアルベド様の前で俺を惨たらしく殺させることだろうね。

 

「そんな…………しないわよね?」

「しないよ。そんなことをしてる暇はないし興味もない」

 

 ソリュシャンはどこかで何かがピシリとひび割れる音を聞いたような気がした。

 淡々と語るお兄様はどこか苦い顔。出来はするのだろうがするつもりはなく、きっとしたくないと思われた。

 本当のところは少し違う。今語った内容は、かつてラナーが幾度となくやってきたことなのだ。あの女の真似事をするのを苦々しく思っている。

 

「アルベド様のご命令があれば致し方ないけど、きっとそんなことに俺を巻き込むのをよしとされないだろう。そもそもそんなことを考えつくとは思えないし」

「……それならルプーの見た目はどう思う? 私の姉だけあってとても美しいと思うのだけれど」

「そうだね。王国では見たことがない情熱的な美人だ」

「…………ん? それなら性格は?」

「裏表がない素直な性格でいらっしゃる。ルプスレギナ様なら一々前のことを持ち出したりしないと思うな。好ましいと思うよ」

「……んん? そう思ってるならどうして興味がないなんて言うのかしら?」

「ソリュシャンも知ってるだろうに。デミウルゴス様から貸与された書物が最優先だ! それ以外を見てる余裕なんてないよ」

「はぁ………………」

 

 ソリュシャンは大きな溜息をついた。

 だってお兄様がおバカだったのだから。

 

「でしたら興味がないと言うのではなくて、他のことが目に入らないくらい夢中になってるものがあると言うのではなくて?」

「それはつまり興味がないという事では?」

「違います」

 

 色々勉強させてましにはなってきたけれど、お兄様は肝心なところでお兄様だった。

 

「アルベド様が仰っていた気遣いってそういうところよ」

「うっ」

 

 胸を押さえたお兄様をソリュシャンはくすくすと笑った。

 お兄様はルプーを嫌っているのではなく興味がないのではなく、デミウルゴス様からの課題を優先しているだけのこと。言わば時間の問題である。隣室で覗いているルプーの懸念もこれで晴れることだろう。

 姉との約束を果たしたソリュシャンは胸をはだけてお兄様に抱きついた。

 

「昨晩はシャルティア様とお楽しみだったようですけれど、おっぱい成分が足りなかったのではと存じますわ。今日はソリュシャンのおっぱいをたっぷりと堪能してくださいませ♡」

 

 胸に顔を埋めるお兄様の頭を、ソリュシャンは優しく抱きしめた。

 おっぱいをちゅうちゅう吸われたので特製のソリュシャン汁を飲ませてあげた。

 これからいっぱいみるくを味あわせてもらうのだから美味しくて栄養があるものをとってもらわなければならないのだ。

 

 

 

 

 

 

 ルプスレギナは自室に戻っていた。

 二人の会話は最後まで聞いていない。

 二度目の「興味がない」を聞き、それ以上を聞き続けることが出来なかった。

 ベッドに突っ伏すルプスレギナしかいない部屋で、カチカチと小さな音が響いている。

 ルプスレギナが歯の根を鳴らす音だった。

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