男が住んでいるのはエ・ランテルで一等上等なお屋敷である。
しかし、無職。
その正体はアルベドの食餌であるが表だっては秘密であるが故に表面上はただの無職。女に養われるヒモ野郎である。
ずっと屋敷に閉じ込められているならどうでもいいがアインズ様のお言葉によりストレスフリーな生活が認められているため、屋敷に詰めるメイドを伴って外出することしばし。エ・ランテルの住人からその存在を認知されている。
あれは誰だ、いい生活しやがって、やっぱり顔か、イケメンは人生イージーモードだよなぁけっ、との声多数。
これはいけない悪目立ちしてしまう何かカバーストーリーを作らなければと冒険者モモンが思った瞬間にアルベドが一晩でやってくれました。エ・ランテルには帝国からやってきた商家の我が儘お嬢様の存在が深く刻まれており、彼の男はお嬢様の遠縁で療養のためにやってきたと言うことになりました。
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「お前がアルベド様が飼い始めたという食用人間ね」
「初めまして、ソリュシャン・イプシロン様」
一応遠縁と言うことにしたのだからソリュシャンお嬢様と顔合わせしないわけにはいかなった。
ソリュシャンお嬢様は金髪縦ロールでたゆんたゆんのおっぱいがアピールポイントのゴージャスな美女でしたが口が悪い。ナザリックのシモベは人間に対してこんな感じがデフォである。それでもソリュシャンは割と丁寧な方なのだがアルベドの若いツバメと言うことはナザリックの配下も同然であって遠慮も演技も何もない。
「ふーん」って感じで上から下まで頭のてっぺんからつま先までジロジロと品定め。人間相手に失礼も何もないのがナザリックのシモベのデフォである。見た目は整っていると思っても人ならざるソリュシャンの本性はスライムであって人間の感性とは隔絶している。見た目よりも味の方がずっと気になる。アルベド様が食餌になさるということはお肉も美味しいのかしら。
そんなことを考えながら男が差し出した手を握ったのがまずかった。
「…………あるべどさまからきょかをえているのですか?」
「え?」
我に返って男を見れば顔面蒼白脂汗たらたら。眉間には深い皺。口は固く結ばれている。
「え?」
握っていた手を見ればなかった。比喩ではなく本当になかった。男の手は消えていた。男の手は手首までソリュシャンの手に沈んでいた。ソリュシャンは豪奢な美女の姿をしていてもその本性はスライム。全身不定形の粘液。口だけでなく身体中のどこからでも溶解吸収を可能とする。
無意識に捕食しちゃうくらい男は美味しかったが大ピンチ。男はアルベド様の食餌なのだ。うっかり食べちゃいましたテヘペロが通用する御方ではない。お仕置き不可避である。そこへ至高の御方の至言が脳裏を走った。
『食べ物の恨みは恐ろしいのだぞ』
明日も明後日も来年も再来年も十年後も百年後も、「そう言えばソリュシャンはあの時私のご飯を横取りしてくれたわよね? 美味しかったかしら? ねえ、私からかすめ取ったご飯は美味しかったかしら? 美味しかったはずよね。あれは私のだって言っておいたのに黙って勝手に無許可で食べちゃったんだから。どうなの? 答えなさいよ。答えなさい、ソリュシャン・イプシロン!」とかやられた日にはどうすればいいのだ。誰に助けを求めればいいのだ。アインズ様からの至言を忘れて摘まみ食いなんて信じられないとみんなから石を投げられる未来が見えた。
「ちょちょちょっと待って! すぐに回復させるから!」
こんなこともあろうかと体の中に治癒の魔法を納めたスクロールを収納している。いざという時のために与えられたスクロールだ。いざって何時さ。今以上のいざなんてあり得ない。
手首まで骨になった男はソリュシャンが使用したスクロールの効果で無事に元通りの姿を取り戻した。
問題万事解決。めでたしめでたし。
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「アルベド様には黙っていてちょうだい」
しかし元通りにはなってもあったことがなかったことになるわけでなし。ついうっかり食べちゃった事実はソリュシャンと男の記憶にこれでもかと深く焼き付いた。ソリュシャンに記憶を操作する魔法は使えない。アインズ様なら使用できるがお願いできるわけがない。よって男への口止めを行った。口封じしたいところだがそれをしてしまえば本末転倒。
「お断りします」
「……お前は私からの要求を断れるほど偉くなったつもりなの? 自分の立場を弁えていないんじゃないかしら?」
ナザリックのシモベにとって、『シモベたち>>>>>(越えられない壁)>>>>>人間』が如何なる時も成立する。太陽が東から昇って西に沈み、太陽を追いかけるように月が東から昇って西に沈み、アインズ様は偉大で海よりも深く山よりも高い知恵と知力と魔法と魔力とその他諸々をお持ちであると全く同じ普遍的真理。
人間が自分たちの要求を断るなんて天が裂けて地が沈み大海が虹となる言語道断。
「ソリュシャン様はアルベド様に嘘を吐けと仰るのですか?」
「うっ……」
ソリュシャン一撃轟沈。守護者統括様のお仕置き待った無し。「あなたは私のご飯と知っていながら(以下略)」が明日から千年後まで。
「何でもするわ! 何でもするからお願いだからアルベド様には内緒にして」
「何でも? 今何でもするって言いましたね?」
男の目がギラリと光った。
「ええそうよ。あなたに何でもしてあげるわ」
にっこりと微笑んだ。
本日のソリュシャンはお嬢様ルック。ピンクの突起がギリギリ隠れるセクシードレス。しかしながらスカートが長いため肌色率的にはメイド服装備よりも下がっている恐ろしい。
胸の下で腕を組んで軽く揺するとたゆんたゆんのおっぱいがたぷんたぷんと揺れる。男なんてどうせエッチなことしか考えてなくておっぱいに夢中で澄ました顔してどうせおちんちんをかたくしちゃってるのでしょう私わかってるのよ。美しい私のおっぱいを好きにしていいのよおっぱいで挟んでぴゅっぴゅってしてあげてもよくってよ?
「どんなに恥ずかしいことでも……なんでもしてあ・げ・る♪」
大きく開いたドレスの襟をちょっぴり引っ張ってピンクの突起周りのピンクエリアをちょっぴりアピール。ふっくらした唇を開いて真っ赤な舌を蠢かせる。
完全完璧に決まった。私のエロエロアピールに勝てる男が人類に存在しないのは王都潜入班として他のシモベたちより長く人間を観察してきた私にはわかっているの。
「それでしたら私の直腸洗浄をしていただけますか?」
「……………………はあ?」
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先日、アルベドはシークレットスキルを習得した。スキルの効果により爪が長く尖っていても対象を傷つけることなく的確な刺激を与えることが出来る。
スキルを使用して御馳走様をした後、アルベドはスキルに使用した指に鼻を寄せて「少し臭うわね」。パクンとやって「少し苦いわね」。
アルベドが立ち去ったことを確かめてから男は絶叫した。
「うっがああああぁああぁぐオオオオオぉおあぁああ! ぐっぎゃああああああぁあぁあ! ナゼナゼナゼアルベド様は私にこのような試練を与えたもうのかあああああああああっーー!」
さすがのサキュバス略してさすサスの天然羞恥プレイは男へ狂乱のバットステータスを付与した。しかし男は知らなかった。アルベドの態度は有情である。アルベドがその気になれば聖母の如き優しい微笑をあどけない童女の大輪の笑みに変えて真言を紡ぐ。
『くっさあーい♡』
効果は悶死。トゥルーデスを越えた完全なる死を与えるのは約束された結末である。約束された死を回避するために必要なこととは。
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「この私に臭くて汚いうんち穴を舐めろって言うの!?」
「ソリュシャン様ならわざわざ舐めなくても可能なのでは?」
「同じことよ!」
全身不定形の粘液であるソリュシャンなら小さな隙間でも進入可能。入り込んで内側のお掃除なんてティーブレイク中に完了可能な簡単なお仕事です。プライドに目を瞑れば。
「お前は私にうんち穴を見られてベロや指をぐいぐいねじ込まれたい変態だったのね」
「お願いしたいのは老廃物や排泄物の除去です」
「同じことよ! 私にそんなことをさせて恥ずかしくないだなんて」
「ふっ」
「!?」
男は鼻で笑った。アルベドからスキルを受けて臭いとか苦いとか言われるのに比べたら小さい小さい。ドラゴンとカタツムリだ。
「出来ないならそれでも構いませんよ? 私は今日一日のことを隠すことなくアルベド様にご報告するだけなのですから。ソリュシャン様に何か不都合がおありでしょうか? 申し訳ありませんが私にはわかりかねますね」
「ぐぬぬ」
ソリュシャンは確信した。この男は悪い男だ。悪魔であるアルベド様が気に入る男なら悪魔のような男に決まっている。
「そういうあなたは自分が言ったことを実行できて? 自分には出来ない無理なことをさせようとしているのではないの?」
「私は人間ですからショゴスであるソリュシャン様のように奥深くへ浸入して綺麗にすることは種族的に不可能です」
「違うわ。うんち穴を舐めることよ」
「出来ます」
「即答!?」
見た目だけは清楚可憐で無垢そのものである王国の麗しき黄金の美姫に何度もしてきた。うんちの直後でろくに拭いてないきったなくて臭い穴を何度もしてきた。この穴を拡張してだだ漏れにしてやろうと何度思ったことか。実際にやってラナーは意志に反してお漏らししちゃう体になった。なおゆるんだ穴はラナーの友人である神官戦士の回復魔法で元通りに。あの日何を癒したのか神官戦士はまだ知らない。
「だったら私にしてみせなさい!」
「えっ?」
▽
場所は男の寝室。上等なお屋敷なのでアルベドのお食事部屋ほどでなくてもそこそこ広い。エ・ランテルの街並みが見下ろせる窓にはカーテンが閉められている。ドアは施錠済み。
どうしてこうなったのか男にはさっぱりわからなかったが確かな現実は目の前にソリュシャンの尻が突き出されていること。
ソリュシャンは机に手をついて男に向かって尻を突き出している。セクシードレスの長いスカートは完全にめくりあがりたゆんたゆんのおっぱいと対になるに相応しい大きな桃尻が丸出しになっている。
「ほらあ、はやくしてぇ」
肩越しに男を振り返って微笑む。大きなお尻を左右に振って早く早くと訴える。
「私のうんち穴を舐めるんだからあ、ちゃあんと脱がしてくれないとなめなめ出来ないわよ?」
尻は生地面積がとても小さい真っ赤な下着に包まれている。桃尻を包む部分の生地はピンと張っているが生地の幅が細くなっている股間の部分はふにっとして柔らかそう。
男の手がパンツに掛かるのを見て、ソリュシャンは「うふっ」と笑った。
「ずり下げるだけじゃなくて全部脱がさないとお股が開けないの」
薄くて小さい真っ赤な布がむちむちの太股を窮屈に通り抜け、膝を越えたらすとんと落ちる。右足も抜いて左足も抜いて、真っ赤なパンツは男の手の中に。
「それは今日の記念にプレゼントしてあげる」
「いえ、お返しします。汚れてないようですので履いてお帰りください」
「もう!」
ソリュシャンは前屈みになって尻を突き出し、閉じていた足を大きく開く。スカートはめくれあがってパンツも脱いで、うんちの穴も雌の穴も男からは丸見えだ。
肉体を制御し、尻穴をちょっとだけ広げてきゅっと閉じる。こうした方が男は興奮するんでしょうと雌穴からは透明で粘性の高い汁を分泌。太股の内側をつつーっと垂れていく。
「ねえ、はやくぅ」
尻に男の手が触れたのを感じてソリュシャンは勝利を確信した。
美しい私のお尻と一回もうんちをしたことがない綺麗な尻穴とサーモンピンクでてろてろで美味しそうなおまんこを見れば食べたくなっちゃうでしょう? 食べていいのよ。おちんちんに我慢させなくてもいいわ。カチカチになっちゃってるおちんちんを私がぜえんぶ食べてあ・げ・る。いっぱいいっぱい気持ちよくして上げるわ。私の中で好きなだけぴゅっぴゅってしていいんだから。
ソリュシャンの罠であった。男がおちんちんを固くしてじゅぷってして来たら「アルベド様に黙ってて欲しい? どうしようかしら。あなたはどうしたら私が黙っていられるのか知ってるんじゃなあい?」とやるつもりである。アサシンクラスは伊達ではない。アサシンは忍者と兄弟だ。忍者は汚いと神話の時代から決まっている。
しかし男の手はすぐに離れてしまった。
「ソリュシャン様の手で尻を広げてもらえませんか?」
「そんなのってわたし恥ずかしいわ。でもあなたのお願いだからあ、特別よ?」
上半身を机に預け、後ろ手に尻を掴む。きゅっとしているお尻の穴とぬるっとしているおまんこがよく見えるように尻たぶを左右に開いた。
勝利を確信しているソリュシャンは男が自分の手を見ていることに気がつかなかった。
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ソリュシャンの大きな尻に手の平を乗せた瞬間、尻肉の感触を味わう間もなく何だかぬるっときた。尻も手も濡れていない。手を見れば指紋が消えかけている。溶かされたようだ。くぱあと開いたおまんこからぬるぬるした液体が垂れ流れているが、あれはもしかして溶解液か何かだろうか。
いきなり口をつけると不慮の事態が起こりかねない。まずとりあえずは唾を垂らす。
ちいさなあぶくが幾つも混じった唾は尻の割れ目をゆるゆると伝っていき、無着色の綺麗な窄まりに溜まって、消えた。じゅずずっと音がして尻の穴に吸い込まれていく。
「はやくしてぇ」
「え、ええ」
もう一度垂らす。またも吸い込まれる。尻穴がにゅうっと広がってきた。指一本分なら使い込まれているで済むところを拳が入りそうなくらい広がっていく。触れずにここまで広がるのは往時のラナーでも不可能だ。
愕然と見つめる間も広がっていき、頭すら入りそう。尻穴の内側は肉の色をしているが奥までは見通せない。暗闇が潜んでいる。ソリュシャンの美しい姿は擬態。その本性はスライム。人間の女とは何から何まで違う。
「ほらあ、はやくぅ。焦らさないでぇ」
「……………」
もしかして俺は尻の穴に食われるのか。しかしこの身はアルベド様のもの。食われるわけにはいかぬ。
ここまでにしましょう。今日あったことは全て忘れますからご安心ください。ソリュシャン様と私は全く何の問題もなく顔合わせを完了しました。それでいいじゃありませんか。そうしましょうよ、ね?
男がそう提案しようとした瞬間である。聞くだけで至福をもたらす美しい声が響いた。
「何が早くと言うのかしら?」
いつからいたのか。金色の光彩を縦に裂いて二人を睨みつける美の化身。
「アルベド様!」
常にたたえる微笑を完全に消したアルベド様が佇んでいた。