6名のヴァンパイアブライドへ一通り実技を体験してもらった後、男は根本的な疑問を口にした。
優れた頭脳に貪欲な知識欲を持つ男は己の頭脳が優れているとは思っていない。プライドは犬の餌になるほども持っていないため、わからないことはわかりそうな人へ素直に聞くことが出来た。しかしそれが裏目に出ることもある。正直は悪徳なのだ。
ところであのシャルティア様、ん?、この人たちって、人ではありんせんヴァンパイアブライドでありんす、……このヴァンパイアブライドの方々は、長ったらしい言い方でありんすね、……人の姿に近しいので今は便宜上「人」と呼ばせて下さい、わかったでありんす、この人たちって処女ですよね?
一人目の時にあれと思った。二人目も三人目も、全員がそうだった。シャルティアの愛妾であるらしいのにシャルティアは破らなかったようだ。全員が処女だった。ナザリックの女性は全員処女なのだ。至高の御方々がそうお決めになったのである。
指を入れる際は処女膜を破かないよう気をつけた。しかし膜の形状は人によりけり。完全に塞がっていることは希でも、指を入れる隙間がないものもある。処女であるなら膣内に指を挿入してあれやこれやが今一つなのは無理もない。
なお、一人一人にじっくりと愛撫をしたわけではない。6人もいるのだ。軽く実技を味わってもらい、早速隣の者やシャルティア相手に復習をさせている。
「それじゃお前がおちんぽを突っ込んでやりなんし」
(なん・・・だと・・・!)
どうして処女なのか聞きたかっただけなのにどうして処女卒業の相手になってしまうのか。これを正しく藪蛇と言う。
「お前たちもそれでいいでありんすね?」
「はい」「よろこんで」「シャルティア様のお心のままに」「是非お願いいたします」「疼いて堪りません」「シャルティア様のお慈悲に感謝いたします」
この主人にしてこのシモベたち。
ヴァンパイアブライド達は揃って膝立ちとなり、前垂れをめくり上げる。立ちこめる甘い香りが強くなった。
「!」
官能的を越えた倒錯的な光景に、男は息を飲んだ。その隙にシャルティアが背後からガウンの腰紐をするりと解き、合わせを開いた。
「あれが……」「初めて見たわ」「思ったより小さいのね」「柔らかそう」「美味しそう」「可愛いわね」
ガウンの下には何も着ていない。吸血鬼と言えど、6人の美女から股間を凝視されるのはいささかながら恥ずかしく、シクスス好みに顔を赤らめた。
「今回は特別に私がおっきしてあげりんす。お前たちはよーっく見てちゃあんと覚えるでありんすよ?」
シャルティアはドレスグローブを填めた手に唾を垂らし、男の後ろから陰茎に手を伸ばす。唾とドレスグローブの滑らかな生地が手伝ってするすると扱き始める。シャルティアの手の中で段々と熱を持ち始めた。
「お前たちも唾を垂らしなんし」
シモベたちにも協力させてやろうというシャルティアのシャルティア心である。
ヴァンパイアブライド達は紅い唇をすぼめ、順々にシャルティアの手に乗った逸物へ唾を垂らす。ぺちゃりぺちゃりと鳴り、一人が唾を垂らすごとにシャルティアは根本から先端まで塗り伸ばす。逸物は滴るほどの唾にまみれた。
唾を垂らす間も前垂れはたくし上げたままで股間を晒し、乳房を覆う帯もずらして大きな胸を見せつけている。シャルティアが覚えつつある繊細な手淫と扇情的な美女たちに、手マンとクンニの実技中もうなだれていた逸物が鎌首をもたげ始めた。
「……すごいわ」「全然形が変わってる」「あんなに大きくなるなんて」「すごく固そう」「美味しそう」「流石はシャルティア様ね」
今夜はシャルティアに何度も放った。多少の時間を置いたとは言え、回復魔法やポーションを飲んだわけでもない。にもかかわらず、股間に滾る力は快食快眠した後にアルベド様からお誘いいただいた時と同程度だ。抜かずに五度や六度は出来そうである。
己の体は一体どうなったんだと激しく思う。おそらくはアルベド様が望まれる通りの改良処置を施されたと思われるので受け入れるしかない。
「くふふ……、シャルティアのお手てでおっきしちゃったでありんすね? お前たちも……、早いでありんすね」
シモベたちに受け入れる準備を促そうとしたところ、すでに受け入れ体勢が整っていた。
皆同一種族であり容姿は非常に似通っている。それでも色々な人間がいるのと同じでそれぞれの個性があるらしい。
ある者は仰向けに寝ころんで大きく脚を開くM字開脚。ある者は太股の裏へ腕を通して持ち上げている。ある者は背を向けて両膝をつき尻を突き出す。ある者は顔をベッドに埋め尻だけを高くする。ある者は寝ころんだM字開脚だが自分の乳房を揉みしだいている。ある者はそれに加えて首をもたげてセルフパイ舐め。
全員に共通しているのは、片手或いは両手を股間に伸ばし、割れ目を広げていること。血の通った赤い内側を見せ、受け入れる部分を露わにしている。実技指導と練習で、秘部は潤っている。
「ほら、こいつらのために入れてやりなんし。6人もいるから一人につき三擦り半まででありんすよ?」
「……わかりました」
この期に及んで最早どうにもならない。そんなつもりで来たわけではないのだが、扇情的な美女の痴態に興奮しなかったかと言えばそうでもない。逸物は期待に震えて猛っている。
一人目の傍に寄る。
クンニリングスをする時は屈辱だか羞恥だかで顔を逸らされた。今は染まった頬を隠そうともせず正面から見つめられる。紅の瞳は兎も角、人の目で言う白目部分が黒い。おそらくは眼球が黒いのだと思われる。不思議な目だがこれはこれで美しい。長く焼け爛れた顔でいたため、この程度はなんとも思わない。
「お願いします」
「初めては少し痛むかも知れません。気を楽にして力を抜いて下さい」
「はい」
当初の殺意混じりの視線はどこへやら。男の言葉に素直に従った。
「お前たちは待ってるだけじゃなくて手伝いなんし」
シャルティアの命令の下、受け入れる体勢でいたヴァンパイアブライド達は起き上がり、M字開脚で待っている一番目の女に近付いた。励ますように右手を握り左手を握り、一人は膝枕する。残る二人はそれぞれ内股へ手を伸ばして入れやすいよう股を開いた形で固定する。
流石は選ばれしエリートヴァンパイアブライドである。抜群のチームワークだった。
「入れますよ」
女は無言で頷く。
愛液にぬかるんだ割れ目を熱い亀頭が撫で、小さく開きかかった膣口で止まる。
皆、目を大きく見開いて結合する部分を凝視する。見守る中、亀頭が沈み込んだ。誰かが唾を飲み込んだ。
くふふ、と。背後でシャルティアが悪そうに笑った。
「シャルティアが手伝ってあげんす♪」
「!?」
「つぁっ…………」
シャルティアは後ろから男に抱きつき強く押した。破瓜の痛みを和らげようとゆっくりと腰を進めていたのに、一息で押し進められた。股間が女の股間にぶつかり、長い逸物は根本まで女の中に埋まった。亀頭はあっさりと処女膜を破って女の最奥へ、子宮口まで届き、更に押し上げた。
痛みに対する防衛反応か、女は反射的に体をこわばらせ、深く咥え込んだ逸物をきゅうと締め付ける。痛みを吐き出すように小さく喘いだ。
「くふふ……、これでお前は処女を卒業出来たでありんすね。処女を奪ってもらったでありんすからちゃんとお礼を言いなんし」
「は……はい。私めの処女を散らしていただき、まことにありがとうございます」
「…………どういたしまして」
精一杯の笑みを作って礼を述べるヴァンパイアブライドは健気だった。
健気な美女に反応するのは男の性。女の中でピクリと震え、悩ましい声をあげさせた。
三擦り半で終わらせるのは惜しく思った。処女貫通が半だとして、あと三往復。但し、時間制限は設けられていない。とはいえ、シャルティアに急かされるに決まっている。せめて最初の一往復はゆっくりと。
ゆっくりと腰を引くと、押し広げられた膣が閉じていくのを感じる。逸物全体で女の中を舐めるように進めていけば、閉じた膣が開いて迎え入れてくれる。シャルティア同様に温度の低い膣内で、けどもシャルティアと違って成人女性であるため、こちらの方が具合が良いと口にしようものなら殺戮空間が現出するので何も言わない。
「あ……胸……」
挿入時は腰を押さえていたが入りきれば不要となる。たわわな乳房に両手を置き、シャルティアが何も言わないのをいいことに二度目もゆっくりと。
誰かが唾を飲み込んだ。
挿入している女から視線を巡らせば、女を押さえている同胞たちは空いてる手を股間に差し込んでいる。膝枕をしている者だけは出来ないので、自分の胸を揉んでいる。男と目が合うと妖艶な笑みを浮かべ、乳房を持ち上げて乳首へ舌を伸ばした。唾に濡れた乳首を摘まんで引っ張る。しばし見とれた。
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シャルティアも大きなおっぱいは好きなので見とれたくなる気持ちはわかった。しかしまだ一人目だ。巻いていかなければならない。
さっさと次へ、と言おうとしたその時である。扉の向こうからざわめきが響いてきた。
楽しいことをしてご機嫌だったのが一瞬で急転直下、可愛い顔に狂相が浮かぶ。膝枕をしていたヴァンパイアブライドがこれは不味いと判断し、衣服を整えてから扉の側へ。ヴァンパイアブライドの戦闘能力はナザリック内では下位に位置するが、只人から見れば凄まじい身体能力であり、寝台の上から一跳びで扉の側に着地した。
「何事ですか! シャルティア様が――」
誰何の声はかき消された。
扉が勢いよく内側へ開かれて巻き込まれた。バタン! キャーである。
「オノレナニヤツ!? 皆の者出合え侵入者だ!」
「何バカなこと言ってんの」
現れたのは幼いダークエルフ。アウラである。ソリュシャンの願いは聞き入れられ、彼の男の救出部隊として出動したのであった。
アウラサマオカクゴ! ヒョイ、キャー。トモノカタキ! ヒョイ、キャー。ココハトオセマセヌ! パン、キャー。ツギハワタシノバンナノニ! ペシ、キャー。
アウラ無双である。幼く見えようとも100レベルの階層守護者にヴァンパイアブライドが勝てるわけがない。お色気では圧勝しているが。
「………………シャルティアのとこのシモベってこんなに面白かったっけ?」
「ええい、今のは我がヴァンパイアブライドエリートシックスで最弱。調子に乗るなあっ!」
「なんで最弱が5人もいんの……」
最後に残った最強の一人は突撃せず、男を逃がさぬよう捕らえている。
「まったく何しに来たでありんすか! お子様に用はないでありんすよ! さっさと帰りなんし!」
「シャルティアこそ変な格好して何してんのよ。っと、そうじゃなくて、そっちの男に用があるの。あんた、勝手に連れてったでしょ?」
「うっ……、別に勝手じゃないでありんすよ? こいつがナザリックへって…………いない!?」
シャルティアが振り返ると男の姿は既になく、最強のはずのヴァンパイアブライドが倒れ伏していた。
「ふふん、ミッションコンプリートってね!」
「くそっ、いつの間に!」
「あれアルベドのでしょ? 勝手なことばかりして怒られても知らないよ?」
「私はいいんでありんす。お子様にはわかりんせんことでありんすから」
「……次言ったら怒るから」
「おやおやおやあ? お子様にお子様って言うことのどこが悪いんでありんしょう? お子様でないならお子様と言われても怒りんせんはずでありんすのにアウラはお子様でありんすか?」
「むっかーーーーっ!!」
大きな寝台の上で100レベル階層守護者同士による枕投げ大会が始まった。
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「ここまで来れば大丈夫です」
「…………………………ありがとうございます」
長距離の全力疾走で乱れた息を整え、絞り出すように礼を述べた。
ヴァンパイアブライドに囚われていた男を助け出したのはアウラの双子の弟マーレである。アウラが陽動としてシャルティアを引きつけ、その隙にマーレが回り込んで救出したのだ。
現在、二人が歩いているのはナザリック第四階層。第二回層にある屍蝋玄室を抜けて、その奥にある転移門を潜ると第三階層から第四階層へ移動することが出来る。
マーレが手を引いてここまで駆け抜けてきた。幼い姿ながらも階層守護者であるマーレは体力十分。多少鍛えた程度の人の身でついて行くのは先ず不可能。半分引きずられての逃避行である。
「大丈夫ですか? シャルティアさんから酷いこととかされませんでしたか?」
心配そうに男の顔を見上げる。ナザリック限定でとても優しいマーレ君である。
「歯形一つ付けられていません。僭越ながら、ヴァンパイアブライドの方々へ従者としての心遣いを教示していたところでした。問題になるようなことは何一つありませんでしたよ。マーレ様はどうしてシャルティア様のところに?」
「えっと、ナーベラルさんが――」
事の経緯を簡単に説明する。
エ・ランテルにいるナーベラルからメッセージの魔法が届いた。彼の者がシャルティアに連れ去られてしまったので吸血される前に奪還して欲しい。
アウラへはパンドラズ・アクターから同様のメッセージが届き、協力して事に当たった。
「シャルティア様に急かされてしまいまして、置き手紙でも残せればよかったんですが心配させてしまったみたいですね。戻ったら謝罪とお礼を伝えます。マーレ様もありがとうございました」
「い、いえ。あの、どーも……。でも本当に大丈夫ですか? なんだか血の臭いがするんですけど?」
男の体に顔を寄せ、すんすんと鼻を鳴らした。男の背を冷たい汗が流れた。
「血の他にもなんだか変な臭いが…………なんだろ?」
血の臭いは破瓜の血である。変な臭いは手や顔を濡らした愛液である。純粋で無垢な少女に教えてよいものではない。
部屋にアウラが乱入する直前、ヴァンパイアブライドから己を引き抜きガウンの前を閉じた。男だけでなくヴァンパイアブライド達もずらした衣服を戻し、シャルティアは魔法のマントを羽織った。皆の努力は見事に実り、アウラとマーレに見られることは避けられた。
挿入していた逸物はこれでもかと勃起していたが、全力疾走すれば流石に萎える。
「シャルティア様に怪我をさせられたわけではありませんよ。あれです」
「あっ!」
来た道を振り返ると、点々と赤い足跡が付いていた。
「着の身着のままでしたから」
裸身にガウンを羽織っただけで、靴を履いてない裸足である。裸足のままここまで駆け抜けてきた。
ナザリック第四階層は「地底湖」であり、通路は天然の洞窟を模している。通路が均してあるわけがなく、鋭角な石があちこちに転がっている。間違っても裸足で歩く場所ではない。
裸足で駆け抜けると足裏をざくざくと切り、今の男のように血の足跡を付ける羽目になる。
「ごっごめんなさい!」
「大して痛くありません。ですが肩車をするとバランスを崩してしまいそうです」
「うぅ……」
恥ずかしそうに俯くマーレに、頬を弛める。恥じらう美少女はとてもいいものなのだ。
「寝ようとしたところをシャルティア様に連れられたのでこんな格好ですし」
ガウンの合わせをちょっぴり開く。鎖骨と逞しくなってきた胸板が覗いた。
美しい成人男性の裸身は、マーレの目にちょっとだけ毒だった。ちょっぴり頬が赤くなる。何を思ったかぶんぶんと顔を振る。
男とて、長じれば絶世の美女となろうが未だ幼いマーレを誘惑しようとは夢にも思わない。開いた襟を直し、腰紐を縛り直す。
「えっと、それじゃ、僕の服貸します!」
(なん・・・だと・・・)
しかし汚れなき美少女の純粋な厚意を無碍に出来ようものか。
社交辞令的に一度断り、二度目で承諾した。
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ところでお気付きであろうか。
この男、マーレ君をマーレちゃんだと思っている。
と言うことはアウラちゃんをアウラ君だと思っている。
美貌の双子は未だ幼く、体つきや声から性別を判断するのは不可能に近い。
階層守護者であるアウラとマーレはソリュシャンから事前に紹介されていたが、双子の姉と弟と聞いただけでどちらが姉でどちらが弟かまでは聞いていなかったのだ。ナザリックの者であれば姉がアウラ、弟がマーレと周知のことであり、そこまで思慮が及ばなかったソリュシャンの不手際と言えた。
知らなければ活発で男装をしているアウラを少年と思い、控えめで女装をしているマーレを少女と思っても仕方ないことである。
男の誤解がどのような悲劇を生むか。
知る者はどこにもいない。
マーレちゃんフラグはないです
本当にないです
必須タグは増えません