※この作品はR-18です。

アルベドのお食事   作:dolph

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アウラ編は本話を書きたかったので長くなりました


真実判明! ▽アウラ♯3

 アウラは抵抗虚しく浴室へ押し込まれた。

 何を言っても、「アウラ様を濡れたままにしておくわけには参りません。そんなことをしようものならメイド失格です」である。

 メイドのプライドが掛かっているなら仕方ない。仕方なく入浴することにした。

 

「へえ……、ちょっと面白いじゃん」

 

 仕方なしの入浴だけれど、服を脱いで浴室に入れば思わず唸った。ナザリックにもない趣向を凝らした浴室だ。

 広い部屋の真ん中にシャワー付きの白いバスタブがある。船の形を模して、縁は舳先のように反っていた。シャワーから湯が注がれ、バスタブから溢れて床へと流れている。

 一段低い床は一面に絨毯が。赤と黒が幾何学的な模様を作っている。見ようによっては花びらのようだ。浴室に絨毯という発想がまずなくて、中々面白い。一歩踏み出せば毛足の長い絨毯が足の裏を柔らかくくすぐって心地よく温かい。バスタブから溢れた湯が冷めずに入り口まで届いている。

 壁と天井は真っ白。高い位置に窓があり、夕日が射し込んでいる。壁のところどころで窪んでいるところには白い花器が置かれ、色鮮やかな花々を飾っていた。

 静かで雰囲気があるシックなお風呂である。なんだかシャルティアが好きそうだと思ったのはその通りで、シャルティアも使うことを考えた設計である。それゆえに窓は西にあった。朝日が射し込まないように。

 

 アウラは大きなバスタオルを持ってバスタブまで進んだ。手を入れてお湯の温度を確かめる。少しぬるい。もう少し熱い方が好みだ。

 

「えーっと……」

 

 入る前にシャワーを浴びるべきか、このままじゃぶんと行っちゃってもいいか、アウラは後者を選んだ。

 バスタオルはたたんでバスタブの舳先に置き、湯面に足を差し入れる。溢れる湯の量が増えた。ざざーっと溢れるのが面白い。アウラはひと思いに入った。

 お湯が音を立てて溢れていく。絨毯を思い切り濡らしてるけどいいのだろうかと少しだけ思ったが、最初から濡れていたのを思い出す。

 ぬるいと思っても全身が浸かれば温まってくる。はふうと艶っぽい息を吐いて足を伸ばした。バスタブは大きく、三人は厳しそうだが二人は余裕で入れそう。

 入ってしまうと赤と黒の絨毯は見えなくなって、白い壁に高い天井で開放感がある。

 バスタブのシャワーが付いてる方と反対側の壁は傾斜が緩やかになっている。背中を預けるといい感じである。アウラは小さいので、お湯がいっぱいだと溺れそうだ。ジャバジャバと湯をかき出して水面を下げ、シャワーも止めた。

 被ってしまった薬液は水で洗い流すと良いと言ったのはその通りであったらしい。湯船に浸かったと同時に全て流れたようだ。

 入浴の目的はこれで達成。

 でもせっかく入ってるんだからここで体も洗っていこうと思ったその時である。

 

「失礼します。設備の説明に参りました」

「!?」

 

 ノックもなく、さっき別れた男が入ってきた。

 全裸ではない。バスローブを着ている。その下がどうなっているのか、アウラはこの前見てしまった。

 

「そんなのいらないからわかるから出てってよ!」

「どれが入浴剤でどれがシャンプーでどれが石けんかわかりますか? 他にも様々な香油の用意がございます」

「え?」

 

 バスタブ近くには華奢な足をした白い台が置かれていた。その上に幾つもの小瓶が並んでいる。アトリエで見たものとは違ってきれいな形をして、中身の液体にも透明感のある色が付いている。

 

「私の体は先日お見せしたのでご存知でしょう?」

「そうだけど……。いや、そうじゃなくて!」

 

 そうじゃなくて見られるのが恥ずかしいのだ。

 湯に浸かっているアウラは全裸。小さな体には何もまとっていない。浴室から叩き出そうとお湯から出れば色々と見られてしまう。ついこの前、似たようなことがあったのを思い出した。

 

「気になるのでしたらこんなことも出来ますよ?」

 

 問答している間にも近付いてきた男は、小瓶を一つ手に取った。アウラが縮こまって体を抱いている湯船へ中身を数滴垂らすと、お湯はあっという間に白く染まった。

 

「汚れを落としてくれる入浴剤です。香りはつけていないので、ある程度浸かったら湯を抜いて入れ直し、香油を使うのがいいでしょう」

「へえ……」

 

 見られない安心感から油断したのか、聞いたこともない入浴剤の効果に感心したのか、注意が湯面に移った僅かな隙をつかれてしまった。

 ちゃぷんと小さな水音が鳴り、ざざーっと湯が溢れる音が続く。

 

「お背中を流します」

「!?」

 

 こともあろうか、バスローブを着たままバスタブの中に入ってきた。

 

「汚れを落とすと言っても擦った方が早いですし快適ですから」

 

 言いながら、違う小瓶を一瓶丸ごと湯に注いだ。空瓶は放り投げる。柔らかな絨毯が受け取って割れることはない。

 

「マッサージをするならこうした方がいいですね」

 

 アウラは体が重くなったように感じた。指を擦り合わせるとぬるりとした。お湯全体が粘性を帯びている。

 

「最後にシャワーを浴びればこれも簡単に落とせます」

「……入れる前に言ってよ」

「実は私が作った入浴剤でして、自慢したい気持ちがあったようで気が急いてしまいました。申し訳ありません」

「うーー……」

 

 色々と相談に乗って貰っていなければ、一緒に寝たことがなければ。幾つものハードルを越えていなかったら。

 前回見せられたものは大きな減点対象だが、それなりに信用している男だ。

 何かされそうになっても自分の方がずっと強いというのは大きな保険。

 

「変なことしたら叩き出すからね?」

「わかっております」

 

 お股の確認が最終目的である。

 ちっとも変なことではない。

 

 

 

 

 

 

「ん……」

 

 背を向けたアウラの首を手で包む。簡単に折れそうな細い首だが、ロングソードで切りつけても掠り傷すら負わない強靱さがある。

 強かろうと体は幼い。肌は若々しい艶に張りがある。頬に触れればぷにっとした柔らかさ。

 首から下へ向かえばすぐにお湯の中。白く濁って何も見えない。肩は後回しにして背中へ行った。

 

「うひゃあ!?」

「なにか?」

「なにかって、だから……! うーーーーっ!!」

 

 他意も悪気も感じられないいつも通りの声。それなのに指摘してしまうと、自分はいやらしいのだと言ってるような気がしてアウラは何も言えなかった。

 男の手が背中を擦っている。手のひらを開いて擦っている。

 大人の男の手は大きくて、アウラの背中は小さいのだ。指先が背中からはみ出て脇に来た。触られるととてもくすぐったいのだ。

 触られないよう、きゅっと脇を閉めた。

 

 手は尚も下がって腰にまで来る。

 細い腰を優しく絞るように持つと、上にのぼり始めた。

 

「脇の下には触らないよう注意しますね」

「わかってるならするな。今度したらぶっ飛ばすから」

「承知しました」

 

 アウラの小さな背中を男の手が何度も上下する。

 お股の確認は最後だ。まずはマッサージである。

 しなやかな体で凝ってるところなどどこにもないだろう。だからマッサージは不要と言うこともない。ラナーに何度もさせられてきた。

 首筋から肩を優しく撫でる。揉んだりはしない。指先でちょっぴり押してやれば十分である。

 

「きれいな肌です」

「……ありがと」

 

 浅黒い肌はシミも傷もあるわけがない。肉付きはまだまだこれからなので骨ばった感は否めないが、わずかに見えるうなじに頬は光沢すらある。

 肌触りは滑らかで指に吸いつく。アウラの肌が綺麗でないわけがない。

 

 メイドたちからは何度も誉められているけれどちょっぴり嬉しくなって、アウラは素直に返した。始めの緊張は湯に溶けて、リラックスしてきた。

 マッサージなんて受けたことはないし受ける必要もない。初めてのマッサージだが悪いものではないと思い始めた。

 体がほぐれて心がほぐれてお湯は温かく心地よい。

 肌と肌が触れ合うのが割といいものであるのは、この前一緒に寝たときに知った。

 

「ん……。それ以上うえにいかないで。くすぐったいから」

「わかっております」

 

 腰はきゅっと掴まれるのでくすぐったくならない。手は背中に回らずそのまま上へと戻ってきた。

 一番上まで来ると脇の下だ。そこは断固拒否である。

 締めていた脇は少し前から緩んでいた。触らないだろうと言う信頼と、マッサージの心地よさが体を緩めてしまう。アウラの手は湯船で溺れないようバスタブの縁を掴んでいる。

 

(………………胸は少しあるような気がする)

 

 脇の下ガードだけに気を配っていたアウラは、腰を掴んでいた手が真っ直ぐ上にいくと、どこにたどり着くのか気に留めていなかった。指先がアウラの小さな膨らみを少しだけ掠めた。

 アウラは、ちっぱいを触られても気にならないくらいにリラックスしている。いやらしさがない純然たるマッサージだからだ。さすがに劣情を持った触り方なら気付く。

 指はアウラの胸で止まることなく、下へ戻っていく。

 

(しかし少しぽちゃっとしてたらこれくらいは。アウラ様はどう見ても華奢で細身だが……。やはり下を触らないと断定できない)

 

 たとえお胸をガバッと行っても、そこだけちょいぽちゃな男の子の可能性もある。

 

「……あしもするの?」

「ええ。血行と体液の循環が良くなりますよ」

 

 背後からなので、アウラが伸ばす足に触れるには近付かなければならない。

 身を乗り出せば膝まで届く。アウラの細い太股を優しく掴み、今度は前後に手を滑らせる。

 外側よりも内側を。絞り上げるように手を動かしていく。

 

 アウラは右手で股間を押さえた。そこを触られたら色々と不味い。止めろとまでは言わない。背中へのマッサージは中々良かったのだ。

 その背中は男の胸に当たっている。バスローブを着ていたはずだが素肌の感触。脱いだのか、前を開いたのか。確認しようと振り向いたら目が合った。

 

「なんでしょう?」

「ななな、なんでもない……」

 

 体を見せないようにずっと背中を向けていたからか、顔を見た今になってようやく一緒に風呂に入ってると実感した。

 体が熱くなっているのはお湯のせいと、マッサージの心地よさと、今更ながらの羞恥が加わった。

 触れられていると恥ずかしいのを忘れてしまうくらい心地よいのが悪い。

 ユリをあちらへ引きずり込んだ高次元からのマッサージである。確固たる意志を持たないと拒絶するのは難しい。

 

 

 

 マーレの太股で顔を挟んでもらったことはあるが、手で触れたことはない。

 アウラの太股は細いし肉付きはまだまだだ。細いのは嫌いではないけれど細すぎると折れそうで不安になる。幼いので仕方ないことなのだろうが。

 その代わり手触りは抜群だった。とても柔らかいのだ。触っているだけで楽しくなる柔らかさ。全身がぷにぷにしているようで、抱いて寝たときの心地よさの秘密はこれにあったと気付いた。

 細いので掴むようにしていたのを手のひらを返し、内股を重点的に撫でていく。マッサージの正しい作法であり、目的地に近付くためでもある。

 

 手の平が幼い肉を滑り、脚の付け根にまで届くとアウラの手にぶつかる。

 両脚の内股を撫でているのでアウラの脚は段々と開きつつあるが、股間だけはずっと押さえていた。それも続ける内に押さえる力が緩んできている。手がぶつかると少し浮くようになってきた。

 

「ふう……。けっこう上手じゃん」

「楽になってきましたか?」

「うん。体の力が抜けてく感じ」

「それは何よりです」

 

 アウラは体を男へ預けきって、裸の胸へ寄りかかっている。

 マッサージの心地よさと、おかしなことが起こらなそうな安心感で警戒が解けてきたようだ。

 

「ん…………」

 

 ほんの少しだけ、太股を撫でる手に力を入れる。

 今までは両足を同時に撫でていたが、今度は左右を交互に。柔肌を滑る手は脚の付け根に届くかどうかといったところで戻っていき、アウラの手にぶつからなくなった。

 二度三度、五度六度と繰り返され、運命の七回目。

 

「あっ!?」

「どうかなさいましたか?」

「え……、さっき、手が……」

「手が?」

「……なんでもない」

「続けますね」

 

 太股を撫でていた手が脚の付け根にまで来ても止まらず、自分の手の下を通った、ように思えた。

 股間を押さえていた手の下に入った、気がした。

 確かに触られたと思って聞いてみたが、何を聞かれたのかわかってない様子。

 もしかして自分の気のせいだったのか。意識しすぎているのかと恥ずかしくなった。

 

 アウラの気のせいではない。

 男の手は、確実にアウラの股間を撫でた。

 アウラの股間にあるべきものを感じなかった。

 アウラの股間には何もなかったのだ。

 

(………………ない。ちんこがない。アウラ様は本当に女の子だったのか!)

 

 ルプスレギナとシクススに言われてまさかと思っていたが、そのまさかが真実であった。

 ずっと男の子だと思っていたのに女の子だった。

 

 衝撃である。端で見ていれば笑劇である。

 

 エ・ランテルを離れてからはアウラと共に過ごすことが多くなり、おこがましくも男と男の友情らしきものを感じていた。大人の男として、年少の子供を導く使命感のようなものも持ち始めた。実年齢ではアウラの方がずっと上だけども。

 しかし、アウラ様はアウラ君ではなくアウラちゃんであった。

 アウラへ抱いていた友情が一方的な勘違いだったことを悟り、嘆きたくもなった。

 だが、そんな暇はない。アウラと過ごした今までを振り返り、今がどのような状態であるか再認識した。

 

 前回の訪問時に男女の交わりを見せた後、「次はアウラ様に体験していただけるよう準備をしておきます」と話していた。

 事故を装ったわけだが、こうして一緒に風呂に入っている。

 アウラは、自分を楽しませてくれると思っているから一緒に入ることを許可したのだ。そうでもなければ拒否したはずである。

 ならば、やらなければならない。

 こうして近くで接すると、ネムより幼く感じるアウラだ。体に触れていても欲情はしない。アウラに望まれても無理はものは無理だ。

 それ以外の方法でご満足していただく必要がある。

 

 残念なことに、全て誤解である。

 

 

 

 

 

 

「あれ? 終わり?」

 

 太股を撫でていた手が離れた。

 ずっとお湯に浸かっていてもぬるめなので湯中りの心配はない。マッサージは心地よくて体の力が抜け、ともすれば寝てしまいそうになった。

 始める前こそ警戒したが、かなり気持ちの良いマッサージだったのだ。もう少し続けてくれてもと思うくらいに気に入っていた。

 

「十分リラックスしていただけたようなので、次の段階に入ろうかと思います」

「ふーん? あっ、ちょっと!」

 

 手が上がってきた。

 今まで触られていたのは背中と太股だけ。それが体の前に来た。

 アウラは触られまいと、とっさに胸を抱く。男の手はそこまで上らず、へそに当てられて、少しだけ下がった。

 

「ご不快でしたらすぐに止めますので、そう仰ってください」

「……わかった」

 

 男の手が重ねられたのはアウラの下腹。優しく上下にさすり始め、時折力が入ってわずかに揉んだ。

 以前一緒に寝たときに触られた場所。違うのは、触っている方が目的をもって撫でていること。

 

「さっきとは違うやり方ですので、効果も少し違います。気を楽にしてください」

「……うん」

 

 背中や太股を撫でられるのは気持ちよかった。手が動く度に効果が実感できて、体の力が抜けていくのがはっきりとわかった。

 今度のはよくわからない。

 さっきとは違って手の動きは小さなもので、これと言って感じるものがないのだ。

 触っているところの少し下には、さっき触られたのかも知れない女の子の大事なところがあって、少しだけ緊張がよみがえった。太股の時より遠いけれど、今度は胸を抱いているのでガードしていないのだ。

 

「そろそろお湯を交換しましょう」

「え!? いいよこのままで!」

「そうですか?」

「最後にシャワー浴びればいいから」

「……そうですね。香料など使わなくても、アウラ様はとてもいい匂いがしますから」

「う……」

 

 ありがとうと言うのは変な気がするし、匂いを嗅ぐなと言っても体勢的に無理だし、アウラは何も言えず押し黙った。

 その間も、下腹を撫でる手は絶妙に動いている。

 アウラは、体が温かくなってきたような気がした。

 

「はあ……、はぁ…………」

「熱いですか? 少し水で薄めましょうか?」

「え? ……うん。まかせる」

 

 アウラを抱えるような姿勢で手を伸ばし、二つあるシャワーヘッドの下の方から水を出した。ちょろちょろと水が流れる音がする。

 

(体が熱いって言うか…………。なんだろ? 体の奥から温かくなってる感じ。これって……、あの時と似てる気がする。でもおかしなところ触ってないし。お風呂の中だから濡れちゃってるかどうかはわかんないけど……。触ってみてもお湯がぬるぬるしてるからわかんないだろうし。おかしなことしてるわけじゃないよね? わたしが変なの? それともこうなるマッサージなの?)

 

 下腹を撫でられているだけで自分の体に生じた変化に、アウラは答えを持っておらず戸惑うしかなかった。

 何となく体を動かしたくなる。

 そうこうしている内に水面が上がってきた。バスタブに満ちていたお湯は一度かき出して、男が入って上がった水面はマッサージ前に低くして、それがまたも満ちようとしている。小さなアウラが浴槽の底に座っていると溺れてしまう。

 

「少々失礼します」

「うん?」

 

 じゃぶじゃぶと鳴ってアウラが振り向くと、男はバスローブを脱ぎ捨てていた。裸身は白い湯に隠れて、胸から上だけが見えた。

 

「あっ」

 

 腰を掴まれてひょいと持ち上げられ、下ろされたのは男の太股の上。

 二人とも裸になって、男の体の上に座らせられた。

 止めろと言う隙がないほど素早い動きに思えたのは、アウラの体はそんなことを気にも留めていなかったからだ。

 

「続けますよ?」

「……うん。………………はふぅ」

 

 もう一度下腹に手を当てられた。アウラの腕は胸を抱かずにぬるい湯の中でたゆたっている。

 

 アウラが今まで感じたことがある性的な接触は、こっそりと自分で秘部を触った時だけだ。それ以上は知らない。教えられていなかった。

 今されていることは単なるマッサージだと思っている。

 本当は違う。

 男が揉んでいる下腹は子宮の真上。アウラの女を呼び覚ますための呼び水に他ならない。

 大恩あるアウラへ気持ちよくなってもらおうと、丁寧な愛撫を行っているのだ。

 アウラはそうとは知らずに、性的な快感に身をゆだねている。とろみがあるお湯だからと確認しなかったが、もしも触れてみればお湯とは違うぬるついた感触に気付いたはずだった。

 

 下腹を撫でていた手がアウラの体を上り始めた。

 

「あ……そこ…………、んぅ」

「どうしましたか?」

「……べつに。……んっ…………、あん……」

 

 両手がアウラの慎ましい乳房に触れた。手の平で完全に隠れてしまうささやかな膨らみだが、確かに膨らんでいる。

 触られまいと、ずっとガードしてきた胸を触られたのに、アウラは拒まなかった。自分で秘部に触れた時の鋭い刺激とは違うあまやかな優しい愛撫で、どこを触られているのか気付いていないのかも知れない。

 小さな乳房を揉んでしまうと痛みがあると教えたのはこの男で、揉んだりはしない。揉むほどないと言ってしまうとアウラの残虐戦士が目を覚ます。

 乳房の縁を包むようにさすり始めた。

 

 浴槽に水は注がれ続け、湯の粘性は失われていないが色は薄れつつあった。

 底までは見えない。それでも見える範囲は徐々に広がっていく。アウラを愛撫する男の手はぎりぎり見える。そこより上のアウラの乳房。ピンクの先端は尖っていた。

 

「少し刺激を強くしてもよろしいでしょうか?」

「………………うん」

 

 10分は触っているのだ。いい加減、アウラもどこを触られているのか気付いていた。

 胸を触られているのに気付いても拒まなかったのは、気付いた時には触られていたからか、触られているのが気持ちよかったのか。

 乳房の縁を撫でていた手は広げられ、親指は上から、中指は下から、間には愛らしい突起があった。

 

「あんっ!」

「立っていますね。敏感になっているのがわかりますか?」

「え? え? だって触ってなかったのにっっくぅ……」

「おかしなことではありませんよ。感度はよろしいようで」

「ひあああぁあっ!?」

 

 くにくにと、ちっぱいを飾る小さな乳首を摘ままれた。

 

(胸さわってたのはわかってたけど……、ちちち、ちくび触られちゃってる!? ちくび立ってる? なんで? 触ってないのに? でも立っちゃってる……。立つと敏感になるって言ってたけど……ほんとみたい。くすぐったいようだけどくすぐったいんじゃなくて……)

 

「ご自分で触られたことはありますか?」

「な、ないよ、そんなの……」

「このように感じるのは初めてですか?」

「……うん。…………はじめて」

「アウラ様に新しい体験を味わっていただくことが出来、光栄です」

「……マーレだってさわったことないんだからぁ」

「ますます光栄ですよ」

 

 頭の上から降ってくる声が段々近くなってきた。

 耳に温かい吐息がかかる。甘い声が耳朶を打って、体の中に入り込む。

 

「ひうっ!?」

「どうされました?」

「こ、こえ、ちかくて……」

「うるさかったですか? もう少し小さな声で話すようにします」

「ちがくてぇ……」

 

 耳を何かが掠めた。

 甘い声と湿って温かい吐息がセットだ。

 耳に唇が触れていた。

 すぐ耳元で、ちゅぱと鳴った。

 

「あ……ああ……、ひゃあぁ……」

 

 耳を唇で挟まれた。見えないけれど、柔らかくぬめる感触は、舐められている。

 胸だってずっと触られている。

 大きな手の平が乳房を包み、指の腹で乳首を転がしている。

 小さな突起が尖りきって、全神経が集中しているのかと思うくらいに敏感になっている。とても強い刺激なのに痛みはまったくない。

 

「アウラ様はこちらにも興味がおありでしょう?」

 

 解放されたと思ったのも束の間、手は下へと向かっていった。

 向かう先は股間しかない。

 アウラが手の行く先を目で追うと、湯船からお湯が抜かれていることに今更になって気が付いた。

 男は後ろにいるとは言え、背が大きい。上から見られている。

 見られまいとずっと隠していた胸を見られている。ピンク色の乳首が自分でも見たことがないほど立たせているのを見られている。

 浴槽の底に座っていたときとは違って男の太股に座っているので、軽く跨ぐような姿勢だから脚が少し開いている。股間も見られてしまう。

 女の子の大事なところで、ずっと隠していたところで、見られるのも触られるのもとんでもないと思っていたのに、アウラは止められなかった。

 期待しているのとは違う。そこでどうなるのかアウラは知らないのだ。ただ、抗う気力が湧いてこない。このまま身を任せた方がいいような気がしている。

 

 食虫花に囚われて少しずつ溶かされていくように、アウラも少しずつ溶かされて、後戻り出来ないところに脚を踏み入れていた。

 

「やさしくして……」

「ご自分で触ったことが?」

「うん。……くりとりすを、ちょっと。でもなんか、ヒリヒリして」

「最初から触ったりしませんよ」

 

 人差し指から小指まで四本の指を揃えて、アウラの股間にあてがった。脚を開いても閉じている筋の上。

 ぷにっとした感触だ。ぷにまんなのはマーレではなくアウラだった。

 

「はあ……あふぅっ。……はぁ……」

 

 手指は割れ目に潜ることなく、優しく弧を描いた。

 

「まずは上から優しく揉んでほぐすんです。内側はそれからですよ。こうして揉んでいると、アウラ様がほぐれていくのがわかりますよ?」

「そう、なの?」

「ええ」

 

 ぬめった湯に浸かっていたので体は温かく、全身がぬるぬると濡れていた。

 アウラの股間は湯より熱く、湯とは違うぬめりが現れつつあった。

 

「あ……あ……、なんか……、こんなの、知らないっ……」

 

 子宮を愛撫されて女を呼び覚まされ、乳房と乳首への刺激ではっきりと快感を得て、男の大きな体で全身を包まれている。

 カリ、と耳を甘噛みされ、アウラは背を反らした。

 

「おまんこが濡れてきましたよ」

「つ~~~~~~~~~~~~~っ!!」

 

 とどめとばかりに宣告された。

 どこかが暴走したように体が熱くなって、苦しいくらいに動悸が激しい。

 触られているところから何かが入り込んでいるような、体の中で広がっているような、股間だけではなく、背中はピッタリと男の体へ預けている。

 

「あ、や、なに? こんな、こわい……」

「怖いことは何もありませんよ」

「やだ、こわい、ぎゅっとして」

 

 戯れの一人遊びとは違う本当の快感は、アウラにとって未知への恐怖を呼び起こすのに十分すぎた。

 身体中を紅潮させているのに、声は震えて幼い美貌は怯えを見せ、股間に触れる手を振り払って振り向いた。

 体ごと向きを変え、男の体に抱きついた。

 幼くて肉付きはまだまだで骨ばっているところもあって、滑らかな肌はぷにぷにして吸い付き、初めての性的快感で熱を持った体を擦り付けてくる。

 小さくてしなやかな体は張り付いてくるようだ。

 男の方からもアウラの小さな体を抱きしめた。

 肌と肌が密着して熱を持ち、互いの体へ溶けていく。

 

 方やバスタブに横たわっている姿勢なので、アウラが上から覆い被さっているよう。

 意図したわけではないだろうが、股間を男の太股に押し付けている。

 

「あっ!? やぁ……」

「苦しくありませんか?」

「だいじょぶ、だけど……。あしに……」

 

 アウラを抱き締めたまま、片膝を立てた。アウラは股で太股を挟むような形。

 窮屈な姿勢でも、体が柔らかいアウラは何ともないようだ。

 

「安心しましたか?」

 

 尻と背中を撫でながら問いかけた。

 

「……うん。ドキドキしてる」

「もう少しだけ続けてみますか?」

「どんなことするの?」

 

 怖くなって中断してしまったが、止めてと言えば止めてくれる。

 怖いもの見たさと、肉体の火照りと、生まれて初めて覚えた芽生えかけの性欲が後押しした。

 

「手や指だと刺激が強いかも知れませんので、柔らかいところを使います」

「それって…………くんに?」

「そうです。よく覚えてましたね」

「……うん。…………してみたい、かも。…………して?」

「かしこまりました」

 

 クンニはクンニリングスの略で、口や舌を使って女性器を愛撫すること。

 

 アウラはバスタブの舳先に座らされた。

 尻の下にはバスタオルを敷いたので、肉付きが薄くても痛くならない。

 バスタブから出た男は絨毯の上に座り、アウラの前に陣取った。

 男の顔を見下ろしていたアウラは、脚を開かされて顔を背けた。顔が熱くなっている。とてもではないが見ていられない。

 

(舐めるんだよね見られちゃうんだよね? わたしのおまんこ見られて舐められちゃう……。あ、あ、あ、おまんこ、さわってる。広げられちゃってる見られちゃってる! おまんこの内側見られてるよぉ……。わたしのおまんこ変じゃないよね? ミラのはちょっと違ったけど、ミラとわたしは違うし。うぅ……恥ずかしい! でもしてって言ったの私だし止めてって言えないし。あ…………べろが……? なめてる……。わたしの……)

 

 小さな割れ目を開けば、小さくてもちゃんと女だった。

 外側へ滲んでいた幼女の秘部は刺激から離れても潤っている。

 鼻を近づければ女の匂い。

 口をつけて舌を伸ばし、媚肉に隠れている雌穴を探り当てた。舌に感じるアウラの味は女の味をさせている。

 入り口は本当に小さくて、少し差し込めば処女膜が塞いでいる。ここを責めるのは無理があった。元々目当ては上の方。

 割れ目の内側を舐め上げれば、突起とも言い難い柔らかな肉芽。

 アウラが反射的に腰を引いたので、逃がさないよう太股を抱え持った。

 肉芽に舌の腹を押し当てて、小さな刺激を送り続ける。

 時々下から舐め上げて、アウラのおつゆをすくって塗りつけた。

 繰り返す内に膨らんでくる。意識しないとどこにあるか曖昧になりそうだった小さなクリトリスが、ここにいると自己主張してくる。

 

「はあっ、あっ、……吸ってるの? わたしの、おまんこ、…………やぁ、じゅるじゅるさせないでぇ……ぁんっ……」

 

 アウラが澄んだ声で鳴き出した。

 膨らんできたクリトリスに吸いついて、尖らせた舌先で叩く。

 反応を見ながら包皮を剥いた。

 吸って、舐めた。

 

 アウラは幼いクリトリスを勃起させ、包皮を剥かれて直に舐められている。

 初めて自分で触ったときはヒリヒリしてろくに触れなかったのに、今は包皮を剥かれてされている。

 男の肩へ両太股を乗せ、男の背中で足首同士を絡ませた。

 股間に埋まる銀色の頭を離れさせたいのか押さえたいのか、何とか手を伸ばそうとしたのに出来なかった。

 腰が跳ね、背が弓なりに反って、倒れないにはバスタブの縁に手を突くしかない。

 

「あっ、あっ、やぁんっ! あっ、だめっ、おまんこだめぇっ……」

 

 なされるがまま、抵抗できない。

 美しい大人の男に股間へと吸いつかれて、アウラに出来ることはよがることだけだった。

 完全に未知の世界で、踏み入れたそこは底無しで、どこまでも深く引きずり込まれていく。

 

 仰け反っているアウラは可愛らしい乳房を突き出している。

 乳房こそ幼さゆえに小さいのだが、ピンク色の乳首は乳房の小ささとは不釣り合いなほどに勃起させていた。

 

「ひうっ………………」

 

 細い喉に、鋭く空気が流れる音。

 勢いよく息を吸ったアウラは直後、

 

「ああああぁぁああぁああああぁああ~~~~~~っ!!」

 

 女の声で絶叫した。

 これでもかと勃起していた乳首を両方ともつよく摘ままれて、やはり勃起していたクリトリスは吸い出されて甘く噛まれた。

 耐えられる閾値を遙かに越えた。

 アウラの中で何かが焼き付き、戻れなくなった。

 

 アウラは、女の悦びを知ったのだ。

 

 

 

 

 

 

「……アーちゃんお帰り。やな予感がするけど言ってみて」

「ゆりぃ…………。おまんこにするのって……」

「だからアーちゃんにはまだ早いって言っただろ!? そんなのどこで覚えてきたんだ! 教えて。ボクがぶちのめしてくる」

「だ、だめだって! ユリがそんなのしたら死んじゃうから!」

「じゃあ教えて。どこの誰がそんなこと吹き込んだの?」

「て……帝国を巡回してたときに、うわさ話で……」

「帝国? ……………………もしかしてボクも知ってる奴じゃないよね?」

「知らないよそんなの!」

「あちょっ、待て! 話は終わってない!」




粘着云々の件で応援ありがとうございますペコリ

ですがそんなのより大変なことが起こってしまいました
神姫アプリアプデしたら端末のパフォーマンスが不足したんだかなんだかでまともに動かない!
PC立ち上げるの面倒で別端末買うのもあれだしこれはもう引退すべきか
日に二時間はプレイしてたのに空いた時間になにすればいいのだ
自信をもって中堅の上の方と言えるくらいには強くなったのにorz

アウラには

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