「お待たせしてしまい申し訳ございません。どうぞお乗りください」
「大して待ってないでありんすから気にしないでくんなまし」
夜の荒野で拾ったのはシャルティアである。
帝都の屋敷を訪れればいいものを、こんなところで待ち合わせにしたのはシャルティアの指定だった。
シャルティアは馬車の中を見回すと、満足そうに頷いた。
エ・ランテルから帝都へ向かう時は長椅子に荷物が乗っていただけの馬車は、様変わりしていた。
壁紙は白亜に、床は赤と黒を用いた絨毯が、壁際にはソファーが数脚と低いテーブル。馬車内の半分を占めているのは大きなベッドである。
シャルティアは、ただ帝都へ送るためだけに豪奢な馬車を提供したのではない。自分好みの部屋でいいことが出来るよう移動式のベッドルームとして使用するため、ミラと共に大きな馬車をこの男の元へ送り込んだのだ。
早速男の手を引いてソファーに座らせ、自分はマントを脱ぎ捨て男の膝上に座った。
男の胸に背を預けるのはお子様である。大人の女は横向きに座る。
「まったく私と来たらアインズ様にそれはもうすっごく期待されてるでありんすから? こうしてお前と会う時間を作るのは大変なんでありんすよ? だからお前は私に感謝しないといけんせん」
「私もシャルティア様とお会いできるのを心待ちにしておりました」
ここで、「待ってないし来なくていいって言ったことあるし」とか言おうものならデッドエンド一直線である。とは言え、自分の働きによってシャルティアが満足すればナザリックのプラスとなる。それがアルベド様の苦労の軽減につながると思えば何の苦でもない。自分もそれなりに気持ちいいし、美しい少女と睦み合うのはとても良いものなのだから。
ひとつまみほどの本音が入っている男の言葉に、シャルティアは鼻息荒く、男の胸へ頬を擦り寄せた。
温かい男の体は、ヴァンパイアブライドたちの冷たい肌とは違った心地よさがあった。
「ほぉら、お前はちゃんとおにいちゃんになりなんし。シャルティアをいっぱい可愛がっていっぱい甘やかすんでありんすよ?」
「わかったよ。でもその前に」
「今夜の私は何も見えません何も聞こえません。ですがご命令だけは聞こえます」
「……だそうで」
「あいつもちゃんと出来るようになったでありんすねえ」
宣言したのは御者台のミラである。ミラは空気を読んで空気になった。
これで完全無欠に二人きりで。シャルティアが甘えんぼな可愛い妹になっても問題ない。階層守護者の威厳は守られるのだ。始めからないとは言ってはいけない。
「おにいちゃあん、ちゅっちゅしてぇ♡ ……んっ」
キスをせがむと、唇が優しく降ってくる。
啄むような口付けが何度も繰り返され、やがて小さな水音を立て始めた。
直接帝都の屋敷を訪れればいいのにわざわざ待ち合わせにしたのは、シャルティアがデートの待ち時間は割といいものだとどこかで見聞きし、早速実行してみたからだ。いま来たばかりと言ったのはお約束である。本当は少し待った。
文献から得られた情報は確かだったようで、一人で待つ時間は悪いものではなかった。あれをしようこれをしようと考えているだけで時間が過ぎた。一番いいのは、待っていれば必ずやってくること。時が果てるまで待ち続けても、来てくれないかも知れない方がいらっしゃる。
約束通りに来てくれる。約束したのだから当たり前だが、当たり前なのに嬉しくなった。
待ってる間に考えてたことはとってもいやらしいことばかりで、ミラもいれて三人でとか思っていたのに、いざ会ってみたら甘えている。
久し振りだから高揚しているのかも知れない。
前回はアインズ様の遠征に随伴する前のこと。遠征後にエ・ランテルを訪れてみれば引っ越し騒ぎ。満たされぬまま、かなりの時間が空いていた。
ヴァンパイアブライドたちに奉仕させてもそれなりの快感はあるが、文字通りの奥の奥まで満たしてくれるのはこの男しかいない。
こんな風に甘えさせてくれるのも、痛いことをして苛めてくれるのも、この男だけ。
血はとっても美味しいけど直飲みはもってのほかで、シャルティアなりに大切にしようと決めていた。
「シャルティア……、おっぱいが見えてるよ」
「もぉう、おにいちゃんはエッチでありんすぅ」
寒空の下で待っていたので防寒防塵のマントを羽織っていた。吸血鬼なので寒くはないがこれもまたお約束。マントの下は黒いミニスカビスチェ。輝く銀髪は黒いレースのヘッドドレスでまとめている。
ビスチェの背中は編み上げになっている。それが少しだけ緩んでいた。肩紐がないタイプなので乳房を包むカップが浮いて、上から見ると可愛らしい乳房が先端まで覗けてしまった。
「でもぉ、おにいちゃんが見たいなら……いっぱい見ていいよぉ♡」
いやらしく笑って、カップをはがした。
慎ましくはあるけれど、ちゃんとした膨らみがあるシャルティアのおっぱいである。白磁の肌に朱色の乳首。
膝上に乗って優しく抱かれ、キスを繰り返す内にシャルティアは欲情してきた。始めからそのつもりだったのだから、刺激すれば簡単に火がつく。
シャルティアは下から包むように乳房に触れ、ゆっくりと絞って乳首を強調した。三度目のキスで舌と舌が触れあった時から立たせている。
「シャルティアはもうエッチなことをしたいのかい?」
「むう……。したいけどおにいちゃんはどうなんでありんすか? とっても可愛いシャルティアにエッチなことしたくないんでありんすか?」
「それは、だね。……ミラ!」
「はい、ご主人様。指定の場所に到着しております」
「わかった。用意を頼む」
「?」
シャルティアは可愛らしく小首を傾げた。
おにいちゃんが背中と膝裏に手を差し込んで立ち上がったので、落とされないよう首筋に腕を回す。
「外に出るよ」
「外?」
▼
「ふわあ……」
イチャイチャしている間にも馬車は走り続け、降りたところは草原だった。
空には雲一つない。全天に満遍なく星々が散りばめられている。アインズ様が宝石箱と例えた星空に、シャルティアは思わず感嘆の声を上げた。
「降ろすよ」
「はぁい。…………あっ」
降ろされたのは草むらではなく、広げた毛皮の上だった。ふわふわでふかふかの敷物は、馬車の中に誂えたベッドと同じくらいの広さがある。
「話を聞いた時から、外でしようと思ってたんだ」
「……ずいぶんとレベルが高いでありんすね」
淫乱吸血鬼の称号を欲しいままにするシャルティアでも、外でしたことは一度もない。
「大丈夫。帝都からは離れてるし、見える範囲に人里はない。誰にも見られないよ」
モンスターも、帝国では帝国兵が定期的に駆除しているので元から少ない上に、馬車から放したアンデッド馬が散って周囲を警戒している。オーガより強い馬で、それよりずっと強いミラも目を光らせる。野生動物もモンスターも率先して逃げる。横やりが入る可能性は皆無である。
ちなみに、草むらに毛皮を敷いて幾つものクッションを置いたのはミラである。準備を終えたら素早く御者台に戻った。
「外でするのはいやかい?」
「ううん」
シャルティアは、頭を振った。
「さいっこうでありんす! おにいちゃん大好き!」
吸血鬼の紅い目は、月下に爛々と輝いていた。
「シャルティアが脱がしてあげるから、おにいちゃんはシャルティアを裸にして♡」
いきなりの試練である。
シャルティアに任せると、ボタンが取れたり破けたり、メイドたちの想像を逞しくさせる事態になりかねない。
「俺よりシャルティアが先だよ。脱がしてあげるからこっちにおいで」
「はあい」
シャルティアは背を向けて、背中へ流れる銀髪をかきあげた。
美しい背中を眺め、時々唇をつけながらビスチェの編み上げをほどいていく。上下一体のミニスカビスチェだ。編み上げと金色のサッシュベルトを外せばすとんと落ちた。
目の前に白い尻がある。黒い下着は布面積がとても小さくて、股間の一部しか覆っていない。可愛いお尻は丸出しだ。
サイドはリボンが飾っているように見えて、実際はリボンではなく紐が結ばれている。エッチな紐パンである。紐を摘まんですっと引けば、パンツもはらりと脱げてしまった。
ストッキングやドレスグローブは着けてない。シャルティアは一糸まとわぬ姿になって、振り向いた。
「!」
「どうしたでありんすか?」
「……いや、なんでもない。髪もほどくよ?」
「はぁい」
銀髪を飾るヘッドドレスも外した。銀色の髪がさらりと流れ、シャルティアは月下に全てをさらけ出した。
(まさか…………こんな!)
吸血鬼なら暗視が出来るだろうが人間はそうもいかない。そのため、外で色々するために月の明るい晩を選んだ。帝国の地理に地形と天候すら考慮に入れて、雲も風もない地点を割り出した。
その甲斐あって、夜の風が芳しく、月の光に満ちた草原で向き合っている。
月の光に照らされたシャルティアは美しかった。
吸血鬼の蒼白な肌は月光に輝いていた。紅い瞳は夜の精気に満ち満ちて、爛々と輝く。豊満とはほど遠い肢体でも女の体、緩やかな曲線から漂う色香があった。
シャルティアは美しかった。
単に美しいと言うにとどまらず、神々しさすら感じさせる美の極致。並の男であれば、欲情するどころか畏敬の念に打たれて跪きたくなるだろう。
シャルティアに、美神の片鱗を見たのだ。
(吸血鬼には月の光だろうが、まさかシャルティア様がこうも輝くとは! ああ、なんてことだ。美しいとはアルベド様を指す言葉だというのに……!)
シャルティアに真の美を認めるのは、美神への背信ではないだろうか。
しかし、美神に仕える美の信徒が美しいものを美しくないということなど出来はしない。
「おにいちゃんも脱ぎ脱ぎするでありーんす!」
「あ、ああ、すまない。シャルティアが綺麗で見とれちゃったんだ」
「えへへ♡ おにいちゃんもとっても綺麗でありんすよぉ」
シャルティアは花開くように笑って、男の服に手をかけた。
「はれ? これって魔法のアイテムでありんすか?」
破かれないよう先回りしてボタンにベルトを外し、シャルティアは服の合わせを開いたりズボンを下ろすだけになるよう尽力した。
シャツを脱いで上半身が裸になる。左手首に赤と青の宝石をはめ込んだブレスレットがあった。
「ペストーニャ様からもらった耐炎と耐氷のブレスレットだよ。外で脱ぐと寒いからね。これがあれば大丈夫」
「はえー。ペスも気が利くでありんすねえ」
ペストーニャ様は外でセックス出来るようにと魔法のブレスレットをプレゼントしてくださったのだ。もしかしたら誤解であるかも知れないが。(間違いなく誤解である)
▽
月の光を浴びながら、二人は柔らかな敷物の上で絡み合った。
脚を絡ませ抱き合って、何度もキスを繰り返す。どちらからともなく絡ませた脚を進ませて、相手の股へ割って入り、股間に自分の太股を押し付けた。
手足の長い男の方が有利だ。シャルティアの尻を掴み、ぐいと引き寄せる。
「あはン! シャルティアのおまんこがこすれてるでありんすぅ。おにいちゃんのエッチぃ」
「シャルティアに触ったところが濡れちゃったよ。どうして濡れたんだろうね?」
「それはぁ、おまんこがエッチなおつゆ出しちゃったからぁ。おにいちゃんとちゅっちゅしてシャルティアはぬれぬれでありんすよぉ。おにいちゃんにもいっぱい塗ってあげるね」
抱き合ったまま転がって、シャルティアが上になった。男の太股を跨いでペタンと座る。滑るように前後に動いた。シャルティアが触れたところが濡れ光る。
「おにいちゃんもおちんぽギンギンでありんすよぉ♡ あぁ……おちんぽあっついぃ……」
腰を揺らしながら、男の股間でそそり立つ逸物に触れた。白い両手で包み込み、上下に扱き始める。ミラとは格段に違う手淫である。細い指が裏筋を撫で、亀頭を揉む。股間に熱がたまって、先端には真珠のように光る先走りの汁が珠を作った。
「おにいちゃんのおちんぽも、シャルティアのおまんこみたいにネバネバしたおつゆが出てきたでありんす。シャルティアがペロペロしちゃう♡」
シャルティアの創造主は、ペロペロを名に冠するペロロンチーノである。そのペロロンチーノからとってもエッチな女の子として創造されたシャルティアの舌技は、小さなお口を歯牙にも掛けない妙技である。
シャルティアは、体の向きを反対にして背中を見せてから頭を下げた。逸物がぬるりと柔らかいものに包まれた。
こちらの体を跨いでいる。自然と股を開く形になった。目の前でシャルティアの尻が揺れている。潤んだ秘部を見せつけている。目の前に股間を差し出すということは、舐めろと言うことである。
「あん♪ いっぱいペロペロしてぇ♡ シャルティアもいっぱいペロペロしてあげるぅ。きゃん!」
頭をもたげ、口付ける。
ただし、身長差が大きいと頭を持ち上げるのがやや大変。体を横向きに倒した。
上下ではなく側位のシックスナインは体への負担が少なくて、長時間のプレイ向けである。
「あっ……ハァ、んっ、ちゅっ……。おにいちゃんがぁ、シャルティアのおまんこでぇ、じゅるじゅるしてるぅ」
シャルティアの太股を枕にして、チロチロと舌を伸ばす。
柔らかな陰唇を食み、舌で弄ぶ。
ずっと口をつけたまま、しっとりと愛でている。
「んぐぅっ!? …………んっんっ……、れろ、ちゅる……ちゅぷんっ。……ああん♡ おちんぽすごいでありんすぅ」
不意を打つように、シャルティアが咥えている時を狙って腰を振った。肉棒がシャルティアの口内を蹂躙し、喉奥を突いた。苦しいだろうに、シャルティアは抵抗なく受け入れた。熱い逸物を舌で包み、優しく吸う。引き抜いた時は、亀頭と唇で糸を引いた。
寒月の下だ。シャルティアの涎と先走りの汁にまみれ、逸物はうっすらと湯気を立てている。
シャルティアはうっとりと見つめた。
(おにいちゃんのおちんぽすごいでありんすよぉ。おっきくて太くって長くって、このおちんぽをシャルティアがなめなめしてたんでありんすよね? うう、もっと欲しいでありんすよぉ。おちんぽでお口をじゅっぽじゅっぽして欲しいでありんす! でもおまんこにも欲しいんでありんすぅ♡ あっ、おにいちゃんがまたじゅるじゅるしてるぅう。シャルティアのエッチなおつゆ、おまんこから垂らしちゃうまん汁飲んでるのぉ)
顔はシャルティアの太股に挟まれている。
横を向いた楽な姿勢で、枕のボリュームはいまいちでも肌触りは極上である。口にはシャルティアのとっても柔らかい淫靡な肉。時々雌穴に口付けて、すすってやらないと枕が濡れる。
シャルティアは、逸物を扱いては舐め、舐めては咥え、咥えればちゅると吸って飽きずにフェラチオを続けている。
射精に導く激しさはない前戯はあまやかで蕩けるようで、ずっと味わっていたくなる。
味わうと言えば、シャルティアのおまんこを味わうように舐めている。激しくはしないけれど、始めてから一度も口を離してない。陰唇の味わいも雌穴の舌触りも、溶けるほどに柔らかで舌に楽しい。こちらもずっと続けていたくなる。
「おにいちゃぁん……♡」
愛欲に蕩けきったシャルティアの声。
甘えた声音は、どんなことでも聞いてあげたくなってしまう。
「シャルティア、おにいちゃんのおちんぽ欲しいなぁ」
「っ!」
「おまんこにいれてほしいでありんすぅ。おまんこでぐっちょぐっちょってして、シャルティアの中をいっぱいかき混ぜてほしいなぁ♡」
お兄ちゃんと妹でも、実際はシャルティアの方がずっと偉い。
甘えた要求は、実質的に拒否不可の命令である。
シャルティアの美しさに惑わされ、シックスナインの心地よさに浸りすぎてしまった。シャルティアはまだ一度も達してない。
シャルティアに挿入する時は最低でも五回はいかせ、とろっとろにさせてからでないと狭くてきついのだ。
いつぞやのように自分が主導権を握っていれば何とでもなるのだが、現在の状況はイーブン。欲しがってるシャルティアを宥めて手や口を使うのは無理がある。
ここまで折角気持ちよかったのに、きつい締め付けに耐えなければならないのだろうか。
「あんっ、……きてぇ。シャルティアの中にきて……♡」
横たわるシャルティアに覆い被さり、腰を落とした。
シャルティアは自分から大きく股を開いている。アウラと違って、股を開けば割れ目も開く。赤い内側は濡れそぼり、仄暗い雌穴は小さく口を開いて涎を垂らしている。
シャルティアは準備万端だが、このまま挿入するときついことを知っている。
一計を案じた。
「シャルティアはアインズ様からお褒めいただくほど頑張れるようになっただろう?」
「そうでありんすよぉ。シャルティア、アインズ様からいっぱいほめてもらったでありんす!」
「それなら我慢しなきゃいけない時は我慢できるかい?」
「むぅ、出来るでありんすけどおちんぽ欲しいの! おちんぽは我慢しんせんから!」
「ちゃんと入れてあげるよ。だけどその前に、ちゃんと我慢するんだぞ」
「……なんでありんしょう? あっ……うむぅ……ちゅっ、……っ!?!? んんんんんぅ~~~~~っ!?!?」
優しい口付けを送った。
紅い唇に赤い唇が重なって、ぬめる舌がシャルティアの口へ侵入する。シャルティアの舌はすぐさま応えた。温かな舌を舐め絡め、同時に吸った瞬間である。
えもいわれぬ官能と甘美に襲われた。
味覚を越えた何かを刺激してくる美味は、シャルティアが究極と絶賛した鮮血だった。
それも、直飲み。
冷静で万全だった時も、搾りたてを一飲みしただけで絶頂しかねなかった。
今は挿入直前で出来上がっている。
血の狂乱どころではない。もっと飲みたいと思う段階ではない。否も応もなく、暴力的に口から犯されているのと変わらない。
「うっ……くぅ…………、あっ……あっ……、ああああああぁぁぁああっ!?」
唇が離れきる前に、体の真芯を貫かれた。
じっくりとしゃぶっていっぱい扱いてあげた大きなちんこが入れられている。膣口を押し広げ、今か今かと涎を垂らしていた雌の穴を満たしている。
実に容易く最奥まで侵入を許してしまった。シャルティアの胎の中で、先走りの汁を垂らしていた亀頭が子宮口に触れている。触れて、なお押し上げた。
「あっぁっあっ、あっああん! すごっ、すごいぃ! おまんこ突いてぇ! あっあっあっはぁん♡」
血を飲まされて、心身が弛緩しきった。
指先から爪先まで官能に支配され、自由に動かせる気が全くしない。
代わりに、シャルティアの陰部は淫らに蠢いた。
さらりとした愛液は小水を漏らしたほどに増え、逸物にこすられる肉ひだはそれぞれの意思で絡み付くよう。
腰を打ち付けられる度に古い自分が砕かれるようにさえ感じた。
容赦なく子宮口を叩かれる痛みすら得難い快感。
再度打ち付けるために引き抜かれる度に、シャルティアは膣を締めた。自分の体を支配する愛しい男を逃がさないように。
入ってくるときはゆるめて、一番奥まで迎え入れる。
逸物が体の中を往復すると、ずりゅとかじゅちゅとか、粘着質な水音が響いた。
「綺麗だよ、シャルティア」
「おにいちゃあぁん♡ おまんこきもちいいぃんっ、おにいちゃんおにいちゃんっ、ああっん、おまんこじゅぽじゅぽしてるぅう。シャルティアにきてるのぉお!」
月夜の草原に、吸血鬼の嬌声が響く。
よがるシャルティアを組み伏し、音楽的なあえぎ声に耳を傾けながら腰を振る。
体位は変えずに正常位のまま。はて、どうしたことだろうと考えた。
舌を噛んでシャルティアに血を飲ませたのは、賭けだった。
前回飲ませたときの様子から、自分の血を飲ませれば強ばりが解けるだろうと踏んだのだ。噛まれる危惧はなきにしもあらず。けども、アインズ様の名を出したシャルティアなら信頼できる。勝ちの目は十分で、見事に勝利した。
とろけきったシャルティアに挿入したわけだが、不思議なことに記憶よりも大分具合が良くなっている。
膣の狭さときつさは記憶通りなので、それ以外の要因。シャルティアの腰遣いと言うか媚肉遣いとでも言うのか、何度か交わっているので段々と巧みにはなってきてるが、それだって今までの延長線上。驚くほどでもない。
なればこちらの感じ方。
シャルティアの締め付けに負けないくらい強くなったと言うことか。
それは何というかあれがそれである。
何であれ、気持ちよいのは確かなのだ。
ミラを筆頭に、ヴァンパイアブライドたちの具合はシャルティアの上位互換のように感じていたが、これは認識を改めないといけないか。
白い肌を紅潮させ、紅い唇を開いて濡れた舌を伸ばして尖らせるシャルティアは、とても淫らで美しい。
逸物を包むシャルティアは、何度か痙攣するように震えていた。
前戯では一度も達していなかったが、男女の交わりによってそれ以上の回数を達しているらしい。
何度達しても、もっともっとと求め続ける。
「あっっっはああぁああああああああああああああぁぁぁん!!」
子宮口を強く打たれて、シャルティアはまたも絶頂した。
新鮮な空気を求めて大きくあえぎ、手は毛皮の敷物を強く握った。爪先をきゅっと折り曲げ敷物を掻く。
子宮を中心に下半身をピクピクと痙攣させる。内側も蠢いて、入り口から奥の方へ取り込むように、小刻みに淫肉が締め付ける。
締め付けるのは挿入されてる逸物だ。精液を逃がさず子宮へ迎え入れるために。
これ以上ない官能的な愛撫で、ついと射精した。
シャルティアの胎の中で熱い精液がどぴゅどぴゅ、ぴゅっと吐き出される。
愛を込めて、シャルティアの小さな体を抱き締めた。
首筋に顔を埋め、少女の甘い体臭と、発情した雌の匂いを吸い込んだ。
「あ………………」
唐突に、本当に唐突に、シャルティアは独りになった。
抱き締められたので視界からおにいちゃんの顔が消えただけなのだが、シャルティアは本当に独りになった。
夜空の草原に横たわっている。
視界を遮る物は何一つなく、満天の星空。
暗闇にお月様と無数のダイアモンドを散りばめたような。
その瞬間、シャルティアは星々の海へ落ちていった。
深遠な闇のさらに向こうへ。
世界には無数の星々があって、ただそれだけ。
自分しかいない。
自分以外には何者も存在しない。
遙か遠く、決して手が届かない無限の果てに散らばる星屑たち。
世界から切り離され、自分の手には何も届かない。何にも触れられない。
広い宇宙でたった一人、独りだけになって、孤独がもたらす破滅的な寂寥感に胸が詰まり、涙がこぼれた。
「…………………あ」
その一瞬後には、自分の体の中で脈打つ命を感じた。
奥の奥まで満たされて、熱い精液が冷たい体を焦がしている。
「おにいちゃあん……」
「どうしたんだい?」
「ちゅーしてぇ。あむぅ、ちゅっ……ちゅうぅ……んっ」
重なる男にすがりつき、演技ではなく甘え始めた。
独りではなかった。この男がいた。
一瞬の寂寥感はこの上ないスパイスとなって、合わせるだけの稚拙な口付けが、かつてない幸福感をもたらした。
▼
「もしも……………………………………。なんでもないでありんす。私はこれで帰りんす。お前はミラをよく使って健やかに過ごすんでありんすよ?」
まっこと珍しいことに、シャルティアは男の体調を気遣ってから、ゲートの魔法を潜った。
男とミラは怪訝に顔を見合わせてから後片付けを始めた。
ナザリックの屍蝋玄室に戻ったシャルティアは、情交の匂いを漂わせながら忸怩たる思いで顔を朱に染め、ギリリと歯を食いしばった。
物凄く気持ちよかったから気の迷いが生じたのは間違いない。
だとしても言って良いことと悪いことがある。
言わなかったわけだが、思ってもいけないことがある。
アルベドと競っているアインズ様の正妃争奪戦に敗れたらだなんて思ってもいけないことだ。
万が一にも負けてしまったら第二夫人になるのだから、それ以外のことを考えるのはいけないことだ。
間違っても、人間の男を自分の夫になんて考えてはいけないことなのだ!
「ぐぎぎぎぎぎぎぃ……。風呂に入るでありんす! 手伝いなんし!」
幾人ものヴァンパイアブライドが集まってきた。
どいつもこいつも性臭を嗅ぎ取って、うっすらと頬を染めている。
こいつらが羨むものを自分は幾らでも味わえるのだと、シャルティアは優越感に浸ってにんまりと笑った。
「しまった、お土産を忘れた」
事を終えたら馬車に戻って、それからシャルティア様と別れる予定だった。
その際にお土産を持って帰ってもらう手筈だったが、すっ飛ばしてシャルティア様はお帰りになってしまった。
お土産は血液である。
前回はアトリエに転がっていたポーションの空き瓶に詰めたわけだが、今回は繊細な意匠が施されている瓶を使っている。
保存の魔法が掛かっているので劣化はしないだろうけども、やはりナマモノなので早めに消費するに越したことはない。
数日内にアウラ様がいらっしゃるだろうから、その時に持って行ってもらえないかと考えた。
その時、走る馬車の扉が音もなく開き、冷たい外気が流れ込んできた。
ちゃんと閉めなかったのだろうか。
立ち上がりかけて扉へ顔を向ければ、宵闇にも輝く金髪が目に入った。
「……さっき。シャルティアと何してたの?」
馬車のステップに、表情を落としたアウラが足を置いていた。
たぶん次回、アンケートに従ってアウラちゃんがアウラさんになります
神姫アプリは完全に死にましたインストすら出来ません
代わりにブラウザでちゃんと動くようになりましたb
祈って下さった方々、ありがとうございますペコリ
アウラには
-
優しく
-
エロく