多分本作最初で最後のシリアス回です
アインズからの呼び出しに、アルベドは勝ち誇った。
現在は執務中であろうから私的な用件ではないと思われるが、どのような用件であれアインズは自分を必要としている。それをシャルティアの目の前で見せ付けられることに、優越感が込み上げてくる。
案の定、シャルティアは悔しそうに唇を歪めてアルベドを睨みつけた。いかに睨みつけようと、アインズに呼び出されたのはシャルティアではなくアルベドであるとの事実は変わらない。
アルベドは、優雅に立ち上がった。
「わかったわ。アインズ様はどちらにいらっしゃるのかしら?」
「ご案内いたします」
「必要ないわ。どちらにいらっしゃるか教えてもらえれば一人で行けるのだけれど?」
「はい、アルベド様。アインズ様はアルベド様をお連れするようお命じになりました」
「……そう。それならお願いするわ」
アインズのために役立てるという胸中の歓びに、幽かな影が差した。
わざわざメイドを使って案内させると言うことは、自分が真っ直ぐにアインズの元へ向かうことを確認させると言うこと。愛しい君に呼び出されたのだから、脇目もふらずに向かうに決まっている。そこに疑念を抱かれているということ。
かつてなかったことではない。立場と地位がある者は、全てを合理に任せることなく形式を重んじる。ましてアインズは栄えあるナザリックの支配者。アルベドはナザリックを守護する守護者たちの統括。メイドを使って呼び出すことに、不自然はない。しかし現状、形式を重んじる事柄に見当がつかない。何か想定外の事態があったのかと様々なことを考えるが、もしも急ぎであるならば、メイドを使わずメッセージの魔法を使っているはずである。
メイドの先導で訪れたのはアインズの執務室。アルベドの私室と同じ階層にある。
メイドは恭しくドアを二度叩いた。
「失礼いたします。アルベド様をお連れいたしました」
ドアは開くことなく、内側から応えが返ってきた。
(ご苦労様です。あなたは下がりなさい。アルベド様、どうぞお入りください)
ここまで案内してきたメイドは、ドアへ一礼し、アルベドへ一礼し、元来た道を戻っていった。
アルベドの中で、疑念が爆発的に膨らんだ。
今の声はセバス。魔導国の首都となったエ・ランテルにて、アインズ様の居城を守っているはずである。そのセバスが、ナザリックに帰ってきている。守護者統括にして、アインズが不在の時はナザリックの運営を一手に担っているアルベドは、何も聞いていない。
自分の知らないことが起こっていることに、膨らんできた疑念が不安に変わりつつあった。
「失礼いたします。お呼びにより参上いたしました」
執務室のドアを開けた途端に、不安の霧はかき消された。
不安とは漠然とした恐怖の予感である。対象の正体が知れない時に限って不安となる。正体が知れてしまえば、最早不安ではない。それは、恐怖である。
アルベドは、はっきりと恐怖を覚えた。
アインズの執務室には、中央の執務机にアインズが向かっている。
セバスは壁際にいた。
並んでコキュートス。
二人の間に、つい先ほど別れた男が立っていた。いつものように、落ち着いた表情をしている。アインズの執務室で、ナザリックの守護者とランドスチュワートに挟まれていても、エ・ランテルの書斎で読書をしている時のように、初めてアインズへ引き合わせたときのように、何の気負いもなく落ち着いた表情で佇んでいる。
アルベドは常の微笑を崩し、アインズにもはっきりと見て取れる程度に眉根を寄せた。
「何故その者がアインズ様の執務室にいるのでしょうか。まさかあなた、勝手に入ったわけではないでしょうね?」
「よい。私が入れたのだ」
「左様でございましたか。もしやこの者がアインズ様に失礼を働いたのかと」
男を責めるアルベドの物言いに、アインズは無言で手を振った。
「失礼と言うほどのものではないな。しかしこいつはアルベドの配下であってもナザリックの外から来た人間の男だ。そんな者が勝手にナザリックのロイヤルスイートをうろついてるのは好ましくない」
「仰せの通りでございます。私から厳しく指導しておきます」
「よい」
どちらの「よい」であるのか。
非礼を許しているのか。それとも、どうでもよいと言うことなのか。
「帝国の官僚が出歩くこともある。尤も、その時はメイドに案内させるがな。うろついていただけで目くじらを立てるものでもないだろう」
「ありがとうございます。その者に代わり、お礼申し上げます。……お前もアインズ様へ」
「よい」
再三遮られた。
三度目である。これ以上は許されない。
男へ問いかけるな、喋らせるなとの明確なメッセージであることが、アルベドにわからないわけがなかった。
「アルベドも忙しいだろうに、わざわざ来てもらったのはこの男の処遇を決めるためだ。これはアルベドのだからな。私が勝手にするのは不味いだろう?」
「とんでもないことでございます。アインズ様がお決めになったことでしたら、どのようなことであれ謹んでお受けいたします」
「そうかそうか」
アインズの顔に表情はない。一切の肉がない骨の体だからだ。表情はなくとも、声音には喜色が滲んでいるようだった。
佇む男はアルベドの所有物ではあるが、アルベドはナザリックのシモベである。アインズの言葉に逆らうことなど出来はしない。
その結果、男の生殺与奪の全てはアインズの手に渡った。
「有用な男だ。セバス経由でこいつから届いているレポートは中々参考になった。セバス、お前も目にしただろう。どう思う?」
「はっ、アインズ様の仰せの通りでございます。彼の者から提出されたレポートで、効率よくこの土地の文化を知ることが出来たと存じます」
「どちらの言葉も自在に扱える存在というのは、やはり便利だな。だがこいつでなければ出来ないわけではない」
「仰せの通りでございますが、現在のナザリックでは」
「待て。そう焦るな」
「……失礼をいたしました」
アインズに、いつもと変わった様子はない。セバスもコキュートスも、アインズから声を掛けられるまでは彫像のように不動の姿勢でいる。
何も変わったことはないのに、アルベドは恐怖が渦巻いていくのを感じた。
清浄なはずの空気が粘性を帯びて肌にまとわりついてくる。皮下に入り込み、心身を侵そうと躍起になっている。
アルベドはたおやかな微笑を崩さず、アインズの言葉を待った。
「時々ではあったが、モモンの気晴らしに付き合わせたこともある。聞き上手な男だ。あれは良い気分転換になった」
「アインズ様のお力になれることは何物にも代え難い歓びでございましょう。もしも私にお命じ下されば」
「そこは男同士の話だ。男だからこそ分かりあえることもある。コキュートス、そうだろう?」
「仰セノ通リカト」
「と、言うわけだ」
「……はい、承知いたしました」
目に見えぬ恐怖が大蛇となり、締め付けてくる。
大蛇の牙が何を狙っているのか、察せないほど愚かなアルベドではない。叶うならば、避けたい。しかし、全て一蹴されている。元より、アルベドにはろくな手札がない。
この男は、アルベドが食餌として取り込んだ者。食餌以上の価値を期待していたわけではない。意外に有用であったようだが、そちらの為に使ったことは一度もない。
ナザリックの支配者であるアインズへ虚偽を申し上げることはけして出来ない。
だからこれは、賭になる。
「その者の頭脳が優れているのはアインズ様もご存じの通りと存じます。間違いなく、この地において最上の智者でありましょう。分野によっては私やデミウルゴスを凌駕しております。アインズ様がお許し下されば、エ・ランテルの統治に活用したいと存じます。現在、彼の地では圧倒的に文官が不足しております。この者が一人いるだけで、目下の問題は解消されるかと存じます」
「ほう……、アルベドやデミウルゴスよりもか。それは凄いな。しかし、そんなに有用ならどうして帝国へ遣った?」
「アインズ様もご存知の通り、多様性への理解が乏しいと思われるためでございます。ですが、そのような分野に関わらないことであればすぐにでも有効に活用できると存じますので、アインズ様からご命令をいただければと存じます」
けして虚偽ではない。
現地の法や慣習に詳しく、文書作成能力も十分にある。期待した通りの働きをこなすことだろう。
問題は、そのようなことで一度も使ったことがないこと。使うつもりもなかったこと。
実際に働かせたときにどうなるかは未知数である。
それでも、この場でこの男の有用性を主張しなければならない。
大蛇の牙は、この男の頸を狙っているのだから。
「そうか、それもそうだったな。アルベドに過度な負担を掛けるのは私の望むところではない」
「勿体ないお言葉でございます」
「アルベドの負担が和らぐというのなら使わない手はないだろう」
「アインズ様に気遣って頂こうとは何とも恐れ多いことでございます。それでは早速そのように手配を」
アルベドは、唐突に言葉を止めた。止めざるを得なかった。アインズが手を振ったのだ。そこまでだと命じられたのだ。
皮下に進入してきた恐怖が、心臓を氷結させたと思ったのは単なる幻だったのだろうか。
「だが、私を不快にさせた」
アルベドは美しい表情を崩さない。
内心は微塵も滲ませない。その内心では、ああ、と嘆息した。望みが絶たれた。恐怖がはっきりとした形を作って、顕現したのだ。
言わせてしまった。言われてしまった。
言われないが為に、己の為に、避けようとしていた事が訪れてしまった。
ナザリックのシモベが、アインズの言葉を否定できるわけがないのだ。
それからは全てが定まっていたかのように、事態が流れていった。
「コキュートス、どう思う?」
「アインズ様ヲ不快ニサセルトハ万死ニ値シマス」
「セバス」
「はっ、コキュートス様の仰る通りかと存じます。お許し頂ければ私がその者の頸を跳ねましょう」
「ふむ? その前にアルベドの意見を聞かねばな。アルベド、お前はどう思う?」
アルベドは微笑を深め、嫣然とした笑みを浮かべた。
「アインズ様を不快にさせる存在など、一瞬たりとも生かしておけません」
アルベドは執務机に向かうアインズに対面している。
壁際に立つ男へは視線を向けなかった。男がどんな顔をしたか、アルベドには見えなかった。見たいとも思わなかった。
「しかし、それはアルベドが折角見つけてきたのだろう? それでもか?」
「勿論でございます」
「そうか、やはりそう思うか。私もいっそ殺してしまおうかとは思ったのだ。私が魔法を使えば一瞬で済む」
アインズが翳す右手から、濃密な魔力が立ち上った。
「コキュートスに頸を跳ねさせるのもいいだろう」
コキュートスの手には大太刀があった。
「セバスにやらせても一瞬だ。苦痛はない」
セバスは無言で一礼した。
「しかしだな。役に立つ男ではあった。だから最後の慈悲に、アルベド」
「はい」
「お前が殺せ」
「かしこまりました」
アルベドは、アインズの命令に間髪入れず答えた。
アインズの方を向いたまま手を下すことは出来ない。
アルベドは久し振りに、何日も何ヶ月も何年も会っていなかったような感慨を持って、男へ向き直った。
男の表情は落ち着いていた。
アインズから魔法を掛けられて正気を失ったようには見えない。目には知性と理性を湛えている。己の処遇が決定したと知っても、男の態度には微塵の揺らぎも変わりもなかった。
それはアルベドも同じである。
慈悲と慈愛の微笑を浮かべて男と相対した。
これから死を与えるというのに、アルベドへ向ける目に恨みも恐怖もない。己が仕える美しき主を敬愛する眼差しである。それなのに、自分はこの男へ死を与えなければならない。ほんの少し前まで体を重ね、愛を囁き合った男だというのに。
一体何がアインズを不快にさせたのかわからない。
それがわかれば望みはあったのかも知れない。しかし、ナザリックのシモベがそのようなことをアインズへ問い正せようものか。アインズに言わせてしまう前に察せなかった己が愚かなのだ。
己の愚かさ故に、この男を殺すのだ。
アルベドは微笑を浮かべたまま、虚空から漆黒のバルディッシュを取り出した。
柄は黒い。刃も黒い。自重だけで人間の首を落とせそうな獲物を、アルベドは片腕で軽々と振り上げた。
刃の先から一歩離れたセバスは、無言で成り行きを見守っていた。
(アルベド、気付きなさい。貴女なら気付いているはずです。けっして手心を加えてはなりません)
アルベドは、セバスの忠言など必要なく、とっくにわかっていた。
この構図は、セバスが裏切りを疑われたときと全く同じであることに。
あの時は、パンドラズ・アクターがアインズに扮していた。セバスは裏切っていないと思われたが、確信には至っていなかったからだ。
偉大な主の気配を違うアルベドではなく、この場にいるのはアインズ自身であると確信している。裏切りとまでは思われていない。しかし、己の忠誠に疑心を抱かれていると判断せざるを得ない。
あの時、セバスは裏切ってはいないと証明するために、自身が連れてきた人間の女であるツアレの殺害を決意した。セバスが繰り出した拳は、同席していたコキュートスが阻み、ツアレの命が奪われることにはならなかった。
アルベドはそれを知っている。知っていることを、アインズもセバスもコキュートスも知っている。
振り上げたバルディッシュを、佇む男の脳天へ振り下ろした。
甲高い金属音が鳴り響いた。
刃は男へ届かなかった。寸前でコキュートスの大太刀が刃の先に入り、それ以上押し込めない。
アルベドの刃を止めたコキュートスは、憤怒に燃えた。
(軽イ。コノ一撃ハ偽リ! アルベド貴様ァ! ナニッ!?)
コキュートスが止めるであろうことを、アルベドはわかっていた。
アインズは、アルベドがそうとわかっているであろうことを知った上で命じたのだ。
シモベとして、主の期待に応えなければならない。
コキュートスが止めなくても、重量のあるバルディッシュの振り下ろしだ。致命傷になる可能性は高かった。
当たり所と角度が悪ければ、刃が頭蓋に滑って死なないかも知れない。
死ぬか死なないか、どちらであろうとコキュートスが止めるのはわかっていた。
故に、コキュートスが感じ取った通り、先の一撃は偽り。確実に死を与えるため、二の矢を放つ必要がある。
バルディッシュがコキュートスに止められるや否や、アルベドは柄から手を離してコキュートスの大太刀をかい潜った。
右手の五指を揃え、瞬きもせず自分を見つめる男の瞳に、これ以上一瞬たりとも自分の姿を映させないために、己の手で死を送るのがせめてもの慈悲と信じて。
「くっ…………」
小さなうめき声が上がった。
ぽたりぽたりと、床に滴るのは真っ赤な鮮血。
男の血ではない。アルベドの血でもない。
セバスが流す血であった。
アルベドが力を振り絞って繰り出した貫き手は、セバスの手を貫いていた。
防御主体のアルベドが放つ攻撃を、攻撃主体であるセバスが防御する攻防逆転。盾が矛を貫く矛盾があった。
セバスに血を流させるほどの一撃である。
プレアデスであっても深手になりかねない。人間が喰らえば絶対に死ぬ。
アルベドは、こうなるであろうとわかっていた。
我らが崇める偉大なる主君であれば、自分の為すことなど初めから見切っていたに違いない。
ゆえに、セバスとコキュートスの二者がこの場にいるのだ。
そして自分がそこまで読み切っていたであろうこともご存じのはずである。
ゆえに、この場を茶番で終わらせないが為に、期待を上回らなければならない。
アルベドは、セバスの手のひらを貫いた手を引き抜いて、男の真正面に立った。
左には大太刀を持つコキュートスが。右には負傷を物ともしないセバスが。
己の手で男を殺傷することは不可能である。
だからアインズ様に許されたと思うのは早計が過ぎた。
攻撃を阻まれたことを、アインズ様のお慈悲と受け取れるほど愚かであれば良かった。
しかし、違うのだ。
偉大なるアインズ様は、己の愚考など全てお見通しである。
手を下さずとも男の命を奪う手段が存在するとご存知である。
使いたい手段ではなかった。
何度も睦み合い、唇を重ね、体を重ね、言葉と想いを一つにした愛しい男へ手向ける言葉ではない。
しかし、アインズ様を不快にさせた存在を許すことなど出来はしない。
ここに矛盾がある。
パラドクスであれば良かった。パラドクスならば、どちらかしか存在しない。
しかし、矛盾とは、盾と矛の両方が存在する。矛盾とは矛盾ではなく、対立なのだ。
盾に矛を突き立てれば結果が出る。
突き立てるまでもなく、結果は明らかだった。
この男と愛し合った女である以前に、アルベドはナザリックの守護者統括なのだから。
「最後の命令よ」
アルベドは、笑みを浮かべた。
目の開き方も、唇の角度も、頬の持ち上げ方も、声の高さも調子も、全てを完璧に制御した完璧な笑み。
美しかった。
常の微笑とは違う。万人を引きつけて止まない美しい笑み。
言葉を挟もうとしたアインズすら思わず見惚れてしまうほどに。
最後の命令と一緒に送る最後の贈り物である。
最後に見せる自分は、今までで一番美しい自分でなければならないのだから。
「死になさい」
「たまわりました」
アルベドがアインズの執務室を訪れて初めて、男が口を開いた。
アルベドの命令を、何の躊躇もなく受け入れた。
全く以て何の不都合も不可能でもない命令である。
ほんの数時間前、精気に生気を吸われ尽くし死を覚悟したばかりである。
それが再びやってきたに過ぎない。
違いと言えば、奪われるか捧げるか。
むしろ奪われるよりも捧げる方がより深い忠誠を表すのではないだろうか。
しかし直後生じた胸の痛みは、十余年の苦痛とデミウルゴスの試しを涼しい顔でくぐり抜けた男をして堪え難いものであった。
常人であれば苦悶の形相で皮膚が裂けるほど胸を掻き毟るところ、男は顔をしかめるだけだった。
幸いなことと言っていいのかどうか、この痛みを感じる生ある者は、堪える必要がない。数瞬後には苦痛から解放されるのだから。
見苦しい顔を見せないが為、男は顔を伏せ恭しく頭を下げた。
そしてそのまま真っ直ぐに倒れた。
セバスが咄嗟に抱き止める。
セバスの腕の中で、男の手足がガクガクと痙攣しだした。
「しっかりしなさい!」
セバスの叱咤が聞こえたわけではないだろう。
痙攣は止まった。男の体は、セバスの腕の中で弛緩しきっていた。
セバスが男を床に寝かせ、顔に手をかざし、首筋を指で触れるのを、誰もが注視していた。
その間のアルベドがどのような顔をしていたのか、誰も見ていなかった。
ややあって。
「……死にました。呼吸も心臓も止まっています」
セバスが終わりを告げた。
▼
アルベドの体には、男が放った残滓が残っている。
サキュバスであるアルベドは、サキュバスのスキルでもって舐めとるように少しずつ吸収していた。
それを、止めた。
男が最後に残した命が、アルベドの命と交わろうとしている。
サキュバスではなく女として、アルベドは交わるに任せた。
アルベドは己の胎に、新たな命が宿るのを感じた。
戯れの言葉が真実となった。
この男の子を孕むことが、最後の手向けである。
そうと盲信できるほど愚かであればどれほど良かったことか。
アルベドは、この男が生きた証が欲しかったのだ。
デッドエンド!
……嘘です
ここで終わりにするか、次回は数年経過して、ってのもそれはそれで綺麗な終わり方な気がしないでもないですしそうしようと思ってたときもありました、一話投稿する前のことですが
あと多分二話で完結します