少し編集しました!
数日後の夜3番隊隊舎
「…なんでここなんだ。」
ノリノリで準備する乱菊たちを見てため息をつく。
飲み食い散らかされて散々なまま朝を迎えるのが目に見えていくら雅でもげっそりした。
「さぁ〜!今日は飲むわよ〜っ!」
仕事は遅いがこの手のことに関しては素早い乱菊。
吉良と同級生の阿散井、副隊長仲間?な檜佐木はもう椅子にどっかりと腰掛け酒をついでいる。
「…まだ日番谷殿が来ていないようだけど」
「あぁ、隊長なら絶対来ますよ、入ってきにくいだけですから〜、ささ、座ってください黒晶隊長♡」
後ろから巨乳でアタックされて先まで導かれるとグラスを持たされて酒もなみなみとつがれた。
「日番谷たーいちょう!始めますよ!恥ずかしがらないで入ってきてください!待ちくたびれちゃう!」
乱菊が誰もいない戸口の方に向かって声を張るとバツの悪そうに日番谷が入ってきた。
「さて!みんな揃ったところで〜ようこそー護廷十三隊へ!かんぱぁ〜い!」
乱菊のすでによってるんじゃないかというくらいな乾杯の号令で雅と日番谷を除く4人は一気に飲み干した。
肝心の雅はというとお酒そっちのけでいちごに手をつけている。
日番谷は雅がいちごがすきとは意外だな、とぱくぱくと食べる雅を見ながらかわいいな、と思っていた。
「なに?食べたいのか?」
あまりに見つめすぎたのか雅にイチゴを差し出された時はどぎまぎした。
そんな日番谷の様子を副隊長たちはニヤニヤしながら見ている。
「いや、いい。」
そう言って彼らを睨むとこなれたもので知らんぷりをして酒を豪快に飲んでいる。
「隊長たちももっと飲んで〜」
少し減っただけでついでくるのだから、グラスがからになることはなかった。
歓迎会とは名ばかりで、ただの飲み会だ。
だがそんな空間が楽しい、という感じで夜中にさしかかろうというのに4人の馬鹿騒ぎは止まらない。
「黒晶、寝たかったら寝ろよ、こいつらもそのうち落ちるからな。」
雅の方を見ずに、酒を飲みながら言う日番谷の頬はほんのり赤い。
「日番谷殿、顔が赤いぞ、よったんじゃないのか?」
雅は変わらず無表情で問うが、心配しているのか瞳は揺れていた。
その言葉を耳にした阿散井は
「黒晶隊長、それは照れて赤いんですよ〜、日番谷隊長も男ですねぇー」
とニヤニヤしながらこのこのー、と日番谷を肘で突っつく。
完全によっているのだ。
「あーばーらーいー。」
日番谷の背景に氷の炎が見えそうなほどの冷笑を浮かべて恋次を睨みつけるが、当の本人はニヤニヤと酒を飲んでいる。
「…少し席を外す。」
そう言ってゆっくりと立ち上がった雅はふらふらと隊舎の外に出て行った。
「あ〜あ〜黒晶隊長よっちゃいましたかねぇ〜」
「だあいじょうぶよ吉良〜、あの黒晶隊長なんだから〜」
飲みすぎて呂律が回らなくなった副隊長たちはぐてんぐでんに酔っているようだ。
「俺も少し席を外す。あまり飲みすぎるな、遅いと思うがな。」
ふらふらの雅の後ろ姿をみて心配になった日番谷はそう言って立ち上がった。
「たいちょうもですか〜〜?まだまだ飲みますよぉ!」
にへにへと笑いながら机に伏すようにしている乱菊と、すでにふんどし一丁になって踊っている吉良。
もくもくと飲み続ける檜佐木。
彼らを見つめてため息をつくとあばらいがまたも日番谷をからかう。
「乱菊さん、止めるなんて野暮ですよ〜、日番谷隊長は、黒晶隊長を見に行くんですから〜」
…こうなると手をつけられない。
怒る気も失せて隊舎をでると、ぱったりと静かになった。
3番隊隊舎では、4人の副隊長がだらしない顔をして気持ち良さそうに眠っていた。