私が妊娠するまでのお話 作: 提 督
原作:ソードアート・オンライン
タグ:R-18 SAO ソードアートオンライン ソードアート・オンライン ロニエ キリト アリシゼーション R18
2019年~放送のアニメSAO7期8期のネタバレを若干含みますが、
これを読んだからと言ってアニメがつまらなくなることはないと思います。
ロニエに子孫がおり、原作でもそのお相手らしき人物が登場していない以上
これは書くしかないと思い20巻を読み終わた時点で書きました。
評価、感想等お待ちしています。
「できちゃったみたいなんです…」
遥か人界の彼方まで見渡せるセントラルカセドラルの80階、
夕日が差し込む雲上庭園にてこげ茶色の少女はそっとお腹を撫でながら言った。
3年前の、あるいは6年前の俺ならば戸惑いつつもおどけて見せたかもしれない。
あるいはおそるおそる一体何ができたのかと問うたのかもしれない。
しかし、あくまで精神的にはだがもう既に成人を迎えている身とあって、
そんな相手を傷つけかねない言動をとっさに抑える意思は持っていた。
だが、
「そうか…おめでとう!
…しっかしロニエがいつの間にかそんなに大人になってたなんてな」
悲しいかなこの少年…キリトは根本的に察しが悪い体質のようだった。
「お相手は誰なんだ?俺の知ってるやつか?」
「この子の…この子のお父さんは
多分先輩…先輩なんです!」
キリトがロニエの発言を理解できなかったのはとても同情できる理由もあった。
この世界ーーキリトが後197年ほど捕らわれるアンダーワールドーーにおいては、
基本的にそれを作った研究者たちの世界と同様の文化、慣習、生活がある。
食事もするし、睡眠もする。排泄だけはないがそれは他のザ・シード規格のMMORPGでも同様だ。
そしてそれは生殖…新たなフラクトライトを製造においても同じ、いや正式に結婚していないと
いけないことまで含めればより厳しいはずだった。
「おかしなことを言っているのは分かります。
でも、生理が2週間も来ていなくて…
それでステイシアの窓を見てたら…」
「お、落ち着いてくれ」
おそらくは自分が落ち着いていないであろうことを自覚しつつも続ける。
「確かに俺はリアルワールドから来た異邦者だけど、
その…セッ…じゃなくて子をなす行為自体は向こうも一緒で、
というかこっちを同じにしたんだけど
そんなんだから、触っただけで子供ができるほどヤバいやつじゃないぞ、俺は。」
「も、もちろんそれは承知しております。
…今回の件で悪いのは全て私なのです。」
深刻な瞳で見つめてくる後輩を見ている限りどうにも冗談には見えない。
隣に座るロニエの腹部をチラッと見るがふくらみはない。
それは当然でこのあたりのプログラムを書いた人間がマメだったのか
実際に現実世界で妊娠が分かるぐらいの期間が経ってから外見的変化が出てくる。
もっとも新たな命のステイシアの窓は母親の画面に付随する形で先行して見れるから
母親はより早くそれを知ることが出来る。
「その、こんなふうに…」
ロニエが自身のステイシアの窓を開くと遅れることコンマ数秒
それの右下に少し小さなステイシアの窓がホップアップして来た。
そこには確かに NO NAME という文字と共にごくわずかな天命が書いてある。
ひとまず落ち着くためにため息と問われない程度の深呼吸をし、
ようやく持ったままだと気づいたティーカップをソーサーに置いてロニエの方に向き直る
「ロニエ、君が子供を授かったのは分かった。
……あ、あの…その、もしかして俺、俺が…」
「いえ!
無意識のうちとか酔っぱらってとかそういう形で…御慈愛を頂戴したわけでもなくて…
ただ、私は……」
「私は願ってしまったのです!
強く、心意で、先輩の子が欲しいと!」
豪華な装飾の3面鏡の前で立ち尽くす人がいる。
他の誰でもない俺だ。
だが、先ほどまでのように惚けているわけではない。
アスナには悪いがことはそんなに簡単な問題ではないはずだ。
ひょっとしたらこの世界で生きていくのが困難になるほどに…
ロニエによれば思い当たる節は1つだけ半月前に暗黒界へと旅ーー正確には使節ーーをした時だ。
あの時俺とロニエは訳あってホテルの同室で泊まったが、俺は試作機龍を運転した疲れからか
さっさとベッドで寝たと記憶していた。しかし、ことはそこで終わらなかった。
先ほどロニエは可哀想なほど赤面しながら俺の就寝後の不適切なこと…ようは俺の身体を見て
自慰行為にふけってしまったらしい。
似たようなことをSAOの低層攻略中にバディーへやっていた俺としては咎める気にもなれなかったが、
当人は相当な重罪を犯したと思ったいるらしい。
衛支隊へ出頭すると言ってきかないので必死に止めた。
だが問題はこの先だ
そうした時そこで深く思ってしまったそうだ。俺の子を孕みたいと、
それが一連の原因の一つだ。
だが明らかにそれは違う。ロニエはもう十分に優秀な騎士だが、
そんなことが出来るほどの心意は持ち合わせていないはずだ。
「はぁ……」
ロニエの前では遠慮してつけなかったため息を無遠慮に吐き出す。
自分で言うのもなんだが、この世界で一番の権力者の部屋へ気軽に来る人間は殆ど居まい。
アスナも図書室に居るはずだし、1人の時ぐらいため息ぐらいつきたくもなる。
……
つまるところ、犯人は俺なのだ。
半月ほど前、俺はファナティオやシェータの子供に影響されたのか妙にユイのことを思い出していた。
あと200年も待たねば会えない娘のことを
おそらくはその日もそれを考えていたのだ。
それが心意となってしまい、その真意をロニエの心意が誘導してしまった。
しかもおあつらえ向きにロニエは性行為にとても酷似したアクションを行っていたわけだ。
……これがおそらくは今回の真相だ。
「はぁ……」
どうすればいいだろう。
ロニエへは出来る限りの償いをしなくてはいけない。
いくら俺を慕っていたと言っても本人の了解なく孕ませてしまったのだ。
実際この後ロニエの部屋に来て欲しいと言われている。
部屋に来て何をするかは言っていないがあの子のことだ。
「私は整合騎士を辞めて田舎で静かに暮らします。だから最後に思い出を…」
とかそのたぐいだと思う。状況的に前半はともかく後半に拒否権はないだろう。
アスナへどう説明すれば納得してくれるだろうか…
それに何より俺の周囲へ他の女性が近づくのを制限する必要がある。
「ことは妊娠だけじゃない…
実現してはいけないこと自体の想像やめないと…」
「妊娠?」
「あぁ…ギャァッ!?」
そういえば忘れていた。
権威など気にせず俺の部屋に遊びに来る子達を。
「ねぇねぇ、アスナさん妊娠したの?」
「え!?」
「今そんなこと言ってませんでした?」
この地位になってからというもの事あるごとに敬われ、普通に接して欲しいと願ってきたが
この二人…フィゼルとリネルは親しい口調で言葉を交わしてくれる。
だが今この状況で二人がここに居るのはまずい。
「いや、違うんだ。
今のは何でもなくて…そ、それより俺今から風呂に行こうと思ってたから
また後でな。」
「そんな心配しなくても大丈夫ですよ。」
リネルがとてもかわいいものを見るように俺を見上げる。
「こんな体でも精神年齢は18歳をとうに超えてるので妊娠の仕組みぐらい知ってますから。
フィネルはまだ知らないかもですけど。」
「馬鹿言うな!あたしだって…セッ…ぐらい……」
まずい
まずいマズイ不味い
「ストォップ!!
この話は終わりだ。」
駄目だ。
このままだと二人も妊娠させてしまうかもしれない。
ロニエだけなら俺が全身全霊を込めて償えば許してくれるかもしれない。
しかしいくら整合騎士とは言え10歳ほどの少女二人も孕ませれば絶対に終わる。
アスナにフラれてしまう。
いや、まてフラれるという妄想自体も危ないのでは…
「ふ~ん。
キリトって思ってた以上にうぶなんだ~」
リネルとフィゼルはお互いを見やり少し口角をあげる。
フィゼルは揶揄うように、でも少し恥ずかしさを秘めたまま告げる。
「だったらあたしたちが遊んであげようか?」
「い、いや、結構です!!!!」
勢いのままに二人のいるドアの方ではなく寝室の窓から飛び出る。
これで二人の声も姿も消えたが想像だけは止まらない。
ベッドでキリトに寄りそう半裸の二人
誓いの儀を終え、正式に側室になった二人
そして…
俺との子供を抱きかかえてほほ笑む二人
………………………
ふと、
何か違和感のようなものを感じた。
思考の輪廻から逃れるにはちょうどよいこともありそのまま違和感の正体を探る。
キリトの思考は無意識に制御した風素で地面へ着地してからも続いた。
こんなことやめなくてはいけない。
先輩へ本当のことを打ち明けなくては…
頭の中ではずっとそんなことを考えているが体は微動だにしない。
9時を告げる鐘の音が響いてからもうしばらく経つ、間もなく先輩が来るはずだ。
そしたら先輩に本当のことを言って整合騎士を辞めよう、どこか田舎で余生を過ごそう。
だが、身体の中で強まっていくのは罪悪感や自己嫌悪ではないもっと純粋な、そして生物的な欲求だった。
かちりと
ドアの方から音がする。
「先輩…来て下さったんですね。」
自分の声から悲しさを感じ取れるのは気のせいではないだろう。
「ああ、約束だからな。ロニエ、準備はいいか?」
「…はい
先輩のことですからお察しだと思いますが、
私、明日にはこの子とここを出ます。」
意識の外で、何回も練習した言葉が紡がれていく
夢見心地で先輩の方へ歩き、そして抱き着きながら告げた
「だから、最後の思い出にちゃんと抱いてください。」
俯きがちに告げる。
もう後悔や懺悔はなかった。
隅々まで綺麗にした身体はとうに火照り、ショーツは不快なまでに湿っている。
だからこそキリトがステイシアの窓を開こうとしたのを気が付かなかった。
「なるほどな、ロニエもよくこんなことを考えたもんだな。」
俺の手元にはステイシアの窓…ステータスウィンドウが青白く光っている。
ゲームにしてはやけに少ない表示が表示されるそれは間違えなくロニエのものだ。
だが、その斜め下には何も出ていない。そう、NO NAMEという赤ん坊の表示はない。
「自分のステイシアの窓を開いた直後に何か脆くてHPが少ないもの…多分短剣か何かの
ステイシアの窓を開く。
物体の名前は自由に登録できるものもあるし、表示場所だけ気を遣えば身ごもったように見えるしな。」
ロニエはすぐさま何かを言おうとしたが、口がかすかに動くだけで声にならないようだった。
「だけどな、お前は一つミスをしてしまった。
この世界の子供が命名されるまでNO NAMEと表示されるわけないだろ。
神聖語じゃなくてもっと一般的にわかる言葉で表示されるはずだ。
俺やアスナと長いこと一緒に居たお前やティーゼには理解できても
多くのアンダーワールド人には理解できないはずだぜ。」
「………
……………
……ごめんなさい。」
ようやく紡いだ言葉はかすれていたが十分に意思を含んでいた。
おそらくは俺が望んでいる意志ではないが。
「ロニエ、俺がなんで今回のことわかったと思う。」
「……悪事なんていつかはバレるから。ですか。」
「いや、そんな哲学的な問いをしたつもりはないけど…
まあ早い話がこれが2回目だからだ。
正確には似たようなトリックで騙されたことが2回目、
そしてこうやって物理的、もしくは心理的に拘束されてセックスを強要されることは…何回目だったかな。」
ロニエは間違いなくセックスなんて英語…じゃなくて神聖語は知らないはずだが意味は感じ取ったはずだ。
「せ、先輩は外の世界で側室をお作りになってたのですか!?」
「側室とは明らかに違うけど…
あと、俺はセックスを強要されたことはあるけどレイ…えーと、
強制的に意に反して性交をさせられたことはないぜ!
なんせこちとら黒の剣士様なんでね。毎回頑張って脱出したりしびれた手を強引に動かして解毒薬飲んだり…
まあ、今回ばかりはちょっと諦めてたけどな。
その意味ではロニエの策は今までのなかで一番優れてたよ。」
「じゃあ、やっぱり先輩はアスナさんだけを…」
「…そうだな。
やっぱり俺が愛しているのはアスナだ。
……でもそれだけじゃ理不尽だろ?」
「え?」
「だってそうだろ!
縄で縛られたり、毒盛られたり、挙句偽装妊娠の責任とれとか言われたり
そんな散々な目に合わせておいてただで帰れると思うなよ。」
「ひゃっ?」
かわいらしい声と共にベッドへとロニエの身体が押し倒されるが
すぐに驚きの声は服が乱暴に脱がされていく音で消えていく、
もともとエッチするための服だから脱がせやすいのだが気が付いたときには下着だけになっているのは
我ながら達人技じゃないだろうか。
「どうした?
俺とヤりたかったんだろ?」
「で、でも私…」
「言っとくが俺は売られた喧嘩は手加減はしないからな
泣くまでやるぞ。」
言うが早いかするっとショーツの中に右手を入れ左手を唇にあてがう。
「せんぱ……
掠れそうな細い声に少しロールプレイングしすぎたかと反省を促されるが、
それでもこの可愛い後輩を泣かせてみたいという気もする。
アスナとしていないときはいつもこうだ。
もっとも乱暴なことなんてアスナには出来ないから
それ以外の人との逢瀬で特殊な性癖や強引な行動をしてしまうのはやむを得ないかもしれないが、
ロニエは以前強姦されかけたこともあるからなぁ…
「先輩!」
「は、はいなんでしょう…」
ベッドに押し倒して片手をパンツにまで入れている状況で敬語を使う羽目になるとは思っていなかったが、
確かにロニエは負けん気が強い気はする。
まったく誰に似たのか。
「ちゃんと強姦するならして下さい!!
どうせ私が以前強姦されたことあるからためらっちゃってたんですよね。
そういうのいいから…ね?」
恐怖を紛らわそうとするロニエの声はとても綺麗だった。
俺を興奮させるのに十分なぐらいに。
「んんっ」
まだ何か言葉を紡ごうとする小さな口を自分の口で塞ぐ。
本来は禁書目録で禁止されている行為だがもはや俺も整合騎士になったロニエもそんな法にはもう縛られていない。
それでも初めてのキスは十分に刺激的だったようだ。
眼を見開いているロニエをもっと汚したい。
「んっ!……せん……ぱ…ぃ…」
口腔の中へ俺の舌が入った時こそ身体がこわばったものの
すぐさま表情は蕩けた笑みへと変わる。
その期待に応えるべくお留守にしていた両手も使い始める。
左手で胸を触れるとそれとなく隠していたロニエの両手がずらされ、双丘が露わになる。
みっちりとした張りをもって突き出す乳首を触りたくなるが、少しじらすように胸全体を撫でまわす。
同じく左手もショーツの中全体をかき回すように。
「……ふっ」
「せ、せんぱい?」
ロニエはもしかして自分の身体におかしなところでもあったのだろうか。
嫌われてしまうだろうかといった不安を含んだ声を上げる。
「いや、なんでもないよ
ただ、ふさふさで気持ちいいなーって。」
「………///」
照れているロニエもとてもかわいかった。
実際のところアスナ以外の人の陰毛や産毛を触るのは初めてじゃないだろうか。
それもこれもここがアンダーワールドだからだ。
メモリー容量が制限されているSAOやALOでは細かな体毛までは表せない。
そのことを教えてあげるべきかと思うが後にしておこう。
言葉を紡ぐ前に高まりを抑えられなくなってしまった。
「あ、あう、んっくぅ……っ!」
中指と人差し指で秘裂の周囲を刺激した。
湿ったその感触を楽しみつつも途中で一気に中央部を刺激する。
「はっ……ぁ……きゃうんっ!!」
俺の肩に押し当てていた方が急に震えたかと思うと手にぬるりとした感触が宿る。
本当ならここで一休みさせてあげるのが紳士だがあいにく俺は今仕返しをしていること最中だ、
そんな甘いことは出来ない。
幸いにもロニエの恥部は、熱く潤み、指を押し当てるとどこまでも呑み込んでいくようで、
俺は思わず夢中になって二本の指でむちゃくちゃにかき回してしまった。
「まっ、まって…くだっ…さいっ!」
ロニエの抵抗もむなしく蹂躙は胸にまで及びだす。
「……ひゃっ…」
乳首を強めに握ると俺の肩へと押し付ける顔が震えるのがよくわかる。
「ぁ……アッ……」
2回目の絶頂は最初よりも地味だったが、わずかにのけぞった顔から見えた恍惚な笑みは
俺の我慢を崩すのに十分だった。
くるりと器用にロニエをベッドへ押し付けると自分は起き上がり、
ロニエがだらしなく開脚したままの股を覗き込む形になる。
そのままズボンをおろすと限界まで大きくなった自分のものが今か今かと待ちわびている。
本当ならもっと舌や手でロニエの恥部を楽しみたいがここまで我慢が聞かなくなったのは久々だ。
「…いい?」
「え、あ……」
さっきから惚けていたままのロニエが答えるよりも早く挿入を開始する。
最初こそ硬かったが、先端が入った瞬間待ちわびていたように次々飲みこむロニエの性器は
とても暖かくそして特有のぬめっとした感触が伝わってくる。
「あぁぁっ!! ひああぁぁぁっ!!」
頭を振りながらロニエが叫ぶのと締め付けが強くなるのは同時だった。
最初は必死に力を抜いていたようだがとても痛かったのだろう。
でもここまで来て『痛くない?』などと聞くのは野暮だ、痛いのに我慢してくれているのだから。
そのまま覆いかぶさるように待っているとぬぽっとした感触と共にさらに自分の陰茎が呑み込まれる。
そうして根元まで入った瞬間が合図だった。
「あっ……あっあっあっ、あっ!!」
狂ったように声を出すロニエに対して、俺も純粋な欲望以外はなくなっていた。
この子を犯したい。
精子をそそぎ込みたい。
早く、早く射精したい。
そんな感情がロニエを突き上げるピストンを加速させていく。
乱暴に膣孔ぎりぎりまで引き抜き、一気に押し入れる。
"じゅぶん"という下品な音と共にわずかな液体が飛び散る。
激しい締め付けは少し緩和されたもののまた強まってきている。
ロニエも限界なのだろう。
もの欲しそうな顔に少しだけ我慢の色合いが見て取れる。
もう耐えられないと思った俺はさらにペースを上げ、それにこたえるように締め付けはまた強くなった。
「あ―――っ!! ああぁあ――――――っ!!」
激しい責め立てに耐えかねるように食いしばっていたロニエの口から漏れた嬌声が合図だった。
ドクンドクンと吹き上げた熱い飛沫が注ぎ込まれ、脳内で激しい火花が散る。
すぐにロニエも3度目の絶頂を迎えたようだ。
激しいやり取りを終えた二人はその場で脱力をしてしまった。
「……先輩」
「なんだ?」
「……もうちょっとだけ、おしおきして欲しいです…」
「あの…その、すみませんでした。」
目を背けても感じるほどの視線を浴びながらなんとか声を絞り出す。
今朝知らないベッドで寝ていることに気付いた俺は意識を覚醒していく前に考えた。
…やってしまった、と。
アスナにばれないように早めに切り上げてサッと風呂に入り自室に帰るつもりだったが
どうやらそのまま寝てしまったらしい。
実際俺がいなくなったことで少し混乱が起きたそうでそれに関しては本当に申し訳なく思っている。
そうして何食わぬ顔で午前中に予定されていた会議に入ってい行った俺とロニエを出迎えたのは
閻魔のような笑みを湛えたアスナと
おそらくは断片的ながら持っていた情報を搾り取られたであろう目を真っ赤にしたティーゼ、
そして様々な視線を送ってくるデュソルバードら整合騎士たちだった。
泣きながらその場の全員に謝っているティーゼへとその場で切腹を始めそうなロニエの身を預けて
おそらくこの世界にはないであろう土下座の姿勢をとってようやく発したのが先ほどの言葉だ。
「私と結婚してから何回目かしら? 性豪騎士さん?」
発音から文字を読み取ることは出来ないが間違いなくこの字だろう。
「えーと…リーファ、シノン、リズ、シリカなので5人目でしょうか…
あ、でもシノンは拘束されてたし、リズには薬盛られて…」
「キス以上のこと含めると?」
「アルゴ、セルルト先輩、ユージオだから 8人目…
あ、でもユージオは事故だから7人目!これはマジだ!!」
どうやら背後にいるティーゼの目からもさらに冷たい目線を頂戴していそうだが
次に口を開いたのは以外にもデュソルバードだった。
「代表騎士どの、私は部外者に等しいが一言よろしいか。」
「あ、ああ…どうぞ。」
もしかしたら同じ男として何か助け舟を…
「死ね。地獄に落ちろ。」
だめだ、この人は愛妻家だった。
「…はぁー、まったくどうしてこうなるかな。
どうせキリト君のことだから何か事情があったんでしょう。
あなた、女の子のことは絶対に泣かせないものね。…私以外の女の子は。」
「…ごめんなさい。」
「まぁ、いいわ
ロニエさんこっちにいらっしゃい。」
「だ、大丈夫です。アスナさまのお手を煩わすまでもなく自分で腹を…」
「そんな誰かれ構わずサシたりしないわよ。
どこかの剣士さんと違って。
だけど側室を作るなら色々決めとかないと、キリト君無限に増やすでしょ。」
それがアスナの精一杯の下ネタだと気づくころにはもう二人は出ていった。
『ありがとう』
こころの中で感謝しながら皆に向き直る。
「ふふっ、やんちゃな坊やね。」
「アスナさまが許されたからと言って私が許したわけじゃありませんぞ。」
「あ、あのユージオ先輩とのキスについてもっとお聞かせ願いたく…」
「代表騎士どの! どうか、どうかティーゼだけには手を出されぬよう願います!!!」
さて、この方々全員に納得してもらうにはなかなか骨が折れそうだな。
ふと見上げると3月にしてはあたたかな日差しが差し込んでいる。
どうやらあと197年、退屈せずに過ごせそうだ。