「んん〜……あれ?」
気がついた、そんな行動を自分が起こしていたことに飛粋は驚いた。
(私、なんで寝てたんだっけ?たしか)
自分がどういう状況にあるのかを確認する。そして記憶を巡り何があったのかを思い出す。
(たしか大八州のアジトが見つかったからそこで凪の部隊が潜入するミッションが……あれ?でもこの天井って)
記憶と一致しない現在の情景、見たことのある天井。嗅いだことのある匂い、いや香りと称した方が正しいものが嗅覚を刺激する。
(ここってツキカゲの?)
そう、ここは空崎市に存在するツキカゲのアジトだった。その奥の部屋のベッドで横になり飛粋は眠っていた。
「おかしいなぁ……たしかに大八州に突入したんだけど」
しかし服は潜入時のスーツではなく私服。更に体のどこにも外傷などはない。まるで潜入任務なんて無かったかのように。
「あ、目が覚めたね!」
頭を抱えて悩んでいると溌剌とした声が聞こえてきた。もちろんその声には聞き覚えがある。ツキカゲに交換留学という形で一時加入した時自分と入れ替わりをしたモモだった。
「モモちゃん……あの、これどういう状況か説明してもらっていい?」
「うん。私達これから一つになるの」
「え?」
聞き慣れない言葉に僅かな不安が生まれた。そしてすぐに現実のものとなる。突如モモの指から糸が伸びて起き上がった飛粋の腕を後ろ手に縛りつけた。それは自分がかつてモモに教えた技だった。
「きゃっ、モモちゃんなにを」
「なにって一つになるんだよ。これもツキカゲの決まりなんだ」
モモは笑みを崩さぬまま近づく。そして柔らかなベッドに肩を押され倒された。
「交換留学してもらった飛粋ちゃんにツキカゲとしての儀式をやってもらうんだよ。力抜いてね」
その笑みに恐怖を覚えたのもつかの間、モモの口元にスティック状のスパイスが添えられる。
「ん!!?」
そしてスパイスの効果で急激にスピードアップしたモモは、驚きのあまり半開きになった飛粋の口に自らの唇を押し付けた。
「んんん、んふぅ」
口内から鼻に昇るスパイスの香り、それが急速に体の循環期間を通過してゆくのを体感した。そのまま歯の裏から口の上、舌の周りを丁寧にモモの舌が這い回った。
「ぱぁ、うん。師匠ほどじゃないけど私も上出来かな」
「ぁ、はぁ、はぁ〜」
唇を離したと同時にだらしなく垂れて外に出た飛粋の舌を見てまたモモは笑みを浮かべた。しかしその目には妖艶な色が見える。
その視線のせいか、それとも先ほどのスパイスの香りに何か興奮剤でも入っていたのか、飛粋の体は下腹部を中心に熱くなる。舌先はピリピリと痺れ上手く言葉を発音できない。
「はぁ、モモひゃん、にゃにを」
「私と一つになるんだよ。ツキカゲではね、師匠と弟子はセックスをして完全な師弟関係になるんだよ。交換留学生の飛粋ちゃんは私と師弟関係ってことでセックスね」
無茶苦茶な論理を展開しながらズボンを脱がされる。下着越しに自分の股間を見て初めて愛液で濡れていることに気付いた。
「飛粋ちゃん感じやすいんだね。もしかしてこういうの初めてでしょ。私もそうだったんだ」
いつものテンションで嬉々として自分のことを話すモモと、いま目の前で自分の股間に手を伸ばし割れ目を摩り広げ突起を摘むモモが一致しない。その上混乱し続けている飛粋の脳にはダイレクトに快感が届いている。
「んはぁ、んモモひゃん、そこぉ」
「いいでしょ?すぐに仲良しになれるよ私達」
(仲良し?これがそうなの?ダメ、何も考えられない)
何とかしてこの状況を打開しようとした。モモの言っていることを理解しようともした。しかし快楽という津波がその思考の全てを一気に流し攫ってしまう。
そして水位が上がる様に波の到達点は更に高くなる。
「ああ!らめぇ!らめ!そこいじっちゃらぁ!」
「いいよ飛粋ちゃん、まずは一回目!」
「んああああああああああああああああああ!!」
クリトリスへの刺激で一気にそれを高められた。腰を柔らかなマットレスの上で何度もバウンドさせながら飛粋は生まれて初めて絶頂に浸されていた。
「はぁ、んひぃ!まっへ、まらぁ」
「わかってる。私もそうだっから、はい二回目」
「ひあああああああああああああああああああああああ!!」
今度は膣内を強く擦られて間髪入れずに2度目の絶頂。それでもモモの手は緩まない。強い刺激を痙攣する女性器に与え続ける。
「んはああああああああ、ああぁ」
三度目の絶頂。連続絶頂で体力を奪われていることもあってか反応が悪い。その代わりに快楽の大きさを証明する様にドロドロと愛液が塊となって溢れでる。
「はぁ、はぁ、モモひゃん、もう、やらぁ」
「凄いよ飛粋ちゃん!三連発なんて私でもなかったよ。エッチな体だなぁ〜」
「ひぃがぅ、わらひえっひぃ、にゃんて」
もうだいぶ思考が回らなくなっていた。全身から力が抜けていく様な感覚。モモの姿すら靄がかかっている。
「あぁそうだ。これ使わないとね。はい口の中に入れるよ」
モモが何かを取り出す。力の入らない口に放り込まれる。僅かに感じ取ることができた匂いのみ。嗅覚が刺激を受けると共に強くなる気がした。
「うあぁ?」
口の中でそれが溶けるとすぐに体に変化は訪れた。さっきまで何ともなかった愛液の匂いが鼻を突き、視界と意識もはっきりしてくる。しかし体の自由はむしろ無くなっていた。おそらく意識を覚醒させ体を弛緩させる薬品だろう。
「そろそろ解いてあげるね」
その証拠にモモが拘束を解いても、腕はだらしなく伸ばされているだけだった。手首の近くに残った痛々しい拘束の跡はジンジンと何かを発しているが、それも絶頂の余韻に塗りつぶされた。
「それじゃあ、仕上げ行くよ」
モモの声が聞こえてそっちを向く。飛粋はそれと同時に悲鳴をあげた
「ひゃああ、やあぁぁ」
はずだった。結局だらしなく声をあげることしかできない。本来ならその異形のモノを見てすぐに跳ね退くはずだが動くことも叶わずただ声をあげて見つめるだけ。
「これで飛粋ちゃんを私の弟子にしてあげるね」
本来なら女性にあるはずのない太いモノを顔の近くで見せつけた後、ゆっくりと首、胸、腹と降り、股間に着くと同時に挿入した。
「い、づぁぁぁ……」
飛粋は処女だった。その証と事実が同時に消えて無くなる。熱く蕩けた膣内に別の熱さが入り込む。
「ゔぁぁ……ああぁ、はあぁん」
最初に痛みを感じた。それすらも飛粋の思考では定かではない。脳が快楽に侵食されてゆくのを感じながら目の前にあるモモの笑顔を見つめる。
「飛粋ちゃんすごく気持ちいいよ。すごくエッチだよ」
「えっちじゃなああ、ああああ、あぁ!んんんん、むうぅ!」
再び唇を奪われたままセックス。まるで恋人同士の様な構図。抑え込まれた喘ぎ声が口の中で舌と一緒に暴れまわり、それすらも快楽に変えてしまう。
(気を、気をしっかり持たないと、気持ちよすぎて、なにも、なにも)
そう自分を律している気がした。実際はもうなにも考えられていない。体全体から発せられる快楽に飛粋の思考回路はもう耐えられなかった。
「んんんぅ、いい!きもちいい!」
「やっと言ってくれたね」
モモの言葉に飛粋は更に興奮を高まらせた。同時にモモの腰の動きが速くなってきた。一突きする度に大量の愛液が膣内から溢れる。
「ふあああ!ああ、ああ!イクっイクっ!」
実は既に何度も絶頂に達している。達し続けている。スパイスで押し上げられた快感を抑えるリミッターはとうに外れている。
「私もイクよ。かわいい弟子ちゃん」
「ひいぃ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
そして一番奥に打ち付けられる感覚と共に飛粋の快楽は最高点に達した。体全体が伸び上がり、内部にあるもの全てを圧迫する。モモもそれと同時に絶頂を味わった。
「あああぁ、ああうぅんん、はぁはぁ」
「ふぅ……すごい良かったよ飛粋ちゃん。これからは私が師匠として毎日調教してあげるね」
「はぁはぁ、ししょぉ」
言葉になりきっていない飛粋の返事を聞いてキスをする。その香りに惹かれて飛粋は舌を伸ばす。
重くなった下半身では熱く滾ったモモのペニスがまた快楽を生み出し始めた。
モモとのプレイはスパイスによるドーピングです。いわゆる媚薬の代用品としてスパイスを使っています。実際にスパイスには体を弛緩させる作用の物もあるので、その延長で〜と言った感じです。
モモとはツキカゲメンバーの中で一番交流がありゲーム的にはダブル主人公的な扱いを受けているので絡ませたかったですね