「はぁ……はぁ」
目が覚めた。またしても見覚えのある天井。またしても違和感が体を突き抜ける。
「あれ?私何してたんだっけ?さっきはツキカゲにいて、そしてモモちゃんがいて」
熱を帯びた体が何かを記憶している気はする。しかし飛粋の頭はそれを思い出せなかった。
「モモ?ツキカゲの奴がどうかしたのか?」
「隊長!」
聞きなれた声に笑みと共に体が跳ね上がる……はずだった。
「あれ?体が、これ、腕」
起き上がりかけた上半身が引っ張られる様に戻る。実際は手錠でベッドに固定された両腕の方が体に引っ張られその反発で戻ったのだ。
「少し拘束させてもらった。なに、しばらくしたら外してやる」
ギシリと音を立ててしぶきがベッドに乗っかった。そのまま飛粋に近づく。その動きはまるで獲物を捕らえた肉食獣の様に静かでゆっくりと、しかし今にも飛び出すという雰囲気を感じられた。
「やはり良い体じゃな飛粋」
指先が太ももに触れる。その指が足から腹まで上り一旦離れる。僅かなその触れられているという感触に飛粋の体は震え始める。
「た、隊長、これは一体」
「なに、ちょっとした儀式じゃ。まずは前戯からじゃ」
言うが早いか飛粋の着ているシャツをめくり上げた。そして力任せにブラジャーを引きちぎる。その衝撃にベッドが揺れ、飛粋の豊満な乳房も同じように揺れた。
「やはりこれは、はっすー以上じゃ。吸い付きたくなるぞ」
しぶきの小さな手がゆっくりと胸を揉み始めた。その様子に悲鳴すらあげられない飛粋。ただこの場に現実味がなかった。
「た、隊長。なんでこんなこと、あぁ!」
「どうじゃ?気持ちいいじゃろ?」
「そんな事は、んはぁ」
「なるほど随分乳首が敏感なのじゃな」
普段は剛力ばかりに目が行くが、スパイ道具の扱いも一流なしぶき。その指さばきで全体を揉みしだき、一度快楽のポイントを見つけると重点的に攻めあげる。繊細な指の動きで乳首を転がし胸の中に押し込み、乳輪の外周を爪でなぞる、それだけで飛粋の呼吸が乱れ始める。
「あひぃ、はあぁん、ちくびぃいやぁ」
「嫌ではない。正しく言ってみよ」
「やあぁ…こんなの、おかしい」
涙を流しながらの飛粋の言葉にしぶきは聞く耳を持たない。本来ならここまで感じるはずのないものが今は快楽の果実となっている。
「そうか、嘘をつくお前にはこうじゃ!」
「ひゃあ、だ、ダメ!ふんうぅぅ!!」
突如としてしぶきが責め方を変えた。馬乗りになったかと思いきや、胸に吸い付き一度強く吸うと伸びきった乳首を強く噛む。そして優しく歯型の周りを舐めた後にまた強く吸い噛み付く。それと同時にもう片方の乳首を強く摘み捻りあげる。
「どうじゃ、気持ちいいじゃろ!答えい!」
「ふああぁ、き、気持ち、あぁダメ!イクっ!イクっ!」
その言葉を言えばやめてもらえると思いそれを言おうとしたが体から生まれた言葉に塗り替えられる。
「んんんんんんんんん!!」
その強い刺激は高められた快感をあっさりと絶頂へと導いた。体内からの刺激で持ち上がった体はのしかかっているしぶきによって抑え込まれた。
「ほう、胸だけで絶頂したか。良い体どころか極上の体じゃな。しぶきの女なだけはある」
頭を撫でられ涙の跡をなぞり顎に軽く触れる。そしてまたゆっくりと手が下に降りると今度は胸を通過して下に移る。既にそこは性を受け付ける準備ができていた。
「ふふふ、では本番と行こう」
「ふぇ?あぁ、待って隊長!」
しぶきの股間を見て急速に意識が覚醒する。同時に最奥に眠っていた記憶も呼び起こされた。
「処女の喪失は少し痛いじゃろうが、そこはしぶきに任せよ」
「いや…ゔぅっっ」
抵抗の言葉を出し切る前にしぶきの剛直が飛粋を貫いた。同時に飛粋の大切な物も奪われたことを体感した。
(え?嘘っ……でもあの時モモちゃんに)
あの時も僅かに感じた鮮烈な痛みが飛粋に語りかける。ありえない事を痛みと快楽で体が現実だと叫ぶ。
「ううあぁ、いたああぁう、ぐっぁ」
「よしよしそう泣くな。良い締まりじゃぞ。まずはゆっくりとじゃな。なに、すぐに快感になる」
先ほどと同じようにしぶきはまずは軽くゆっくりと腰を動かし飛粋の快感のポイントを探った。小さな体に似合わぬ剛直が動き、摩擦の中には確かな快楽があるがそれよりも痛みが勝る。
「ひ、ひどいです。こんなの」
「そうじゃなぁ。ならすぐに気持ちよくしてやろう」
「ちがっ、ひゃぁう!また、ちくびぃ!」
飛粋の悲鳴は曲解され、またしてもしぶきは飛粋の胸に口を向けた。そしてその先端にある快楽の塊に歯を立てる。ただそこから生まれる性感が徐々に脳内を侵食する。その証拠に飛粋の膣内も唸りをあげる。
「ふあぁぁ!もう、やめてぇ」
「うっ…一度出せば、良くなるかもしれん。まずは一発目じゃ!」
「やだ!やだぁ!」
しぶきのストロークが速くなりそれが射精の予兆だと経験したはずのものが悟らせる。抵抗しようにも足はがっしりと掴まれ腕は手錠で動かせない。
「ぬおおおお!!出すぞ!」
「いやあああぁぁ!ああぁ、ああ、うあああああああああああああ!!」
しぶきのモノが強く脈動すると同時に受け入れるように包み込み、絞り出すように強く収縮した。それは飛粋も達していることに他ならない。
「……あついぃ。これぇ、ダメなのぉ」
しぶきの射精が終わった後も飛粋の痙攣は収まらなかった。ビクビクと体が大きく揺れる度にプルプルと胸が揺れて頭上で手錠がガチャガチャと鳴った。
「ふぅ……どうじゃ飛粋、気持ちよかったじゃろ。これでこの胸もマ○コもしぶきのものじゃ」
体を重ねながら真正面に向けられたしぶきの笑顔。モモの時とは違う恐怖を今感じている。膣内の熱さがまた新たな快楽を生み出す。もう崩落寸前だった。
「たいちょう……なんでこんなこと」
強烈な快楽の中で飛粋はなんとか言葉を紡ぐ。そもそも何故こんなことになっているのかも飛粋には分からない。しぶきの行動原理も分からない。しかし体は快楽に打ち震えている。
ただ何も分からぬまま犯されているだけでは恐怖しかない。もうしぶきから逃げられないとしても、せめてこの恐怖からは逃げたかった。それが唯一できる抵抗だった。
「なんでも何も、しぶきの物にしたいだけじゃ!飛粋の体も心もな!」
しぶきがまた腰を動かし始めた。もう飛粋に残された余裕はない。最後の理性を振り絞っていた。
「でも……ふあぁ!こんなのあっ、正しくなんて」
「飛粋を好きであるということが正しくないとでも言うのか?」
「ふぇ、ああああああああああああ!」
その言葉を聞くと同時に絶頂した。そして達した状態で流し込まれた言葉は脳内で深く刻まれる。しぶきの真っ直ぐな瞳が絶頂するこちらを見つめる。
(隊長、私のこと好きで……私のこと気持ちよくしようと)
「うんああ!ちくびぃ!イッてるときに!だめぇ」
「もっと気持ちよくなれ飛粋。好きなだけイッて構わん」
(あぁ、好きなだけ、気持ちよく)
しぶきの言葉が刻まれた脳ではしぶきの行動はもう何一つ邪なものではなくなっていた。自分を快楽に導いてくれる行為、そして自分を思っての行為と変換される。もう心さえ快楽に抗えなくなっていた。
「イクうううううう!!たいちょぉ、たいちょぉもきてぇ!」
「おう!このままもう一発!」
飛粋の言葉にしぶきは応える。また強く腰を打ち付ける。もう痛みは一切ない。強く揉みしだかれた胸も、限界まで引っ張られる乳首も、まだ血が溢れ出る膣内も全て快感だった。
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
しぶきの精液が中でもう一度弾けて飛粋は絶頂した。ここがどこかも自分が何をされているかも考えず快楽を貪った。
「飛粋はこれで、しぶきの物じゃな」
「たいちょぉ、のぉ、ものぉ」
「よく言えたな。続けるぞ飛粋」
「ふはぁぁあい、たいちょぉ、きもちいい」
自ら快楽を受け入れた飛粋は求めるがままにしぶきからの性感を受け入れた。律動が再開されるとまた大きな声で飛粋は喘ぎ始めた。
しぶきとは単純に快楽でねじ伏せ組み伏せられるプレイでした。手錠に関しては、自分で拘束すると力が入りすぎるのではいないかと飛粋の事を思っての拘束です。隊長として自分のものにしたいとストレートな言葉で堕とすのは剛力なしぶきっぽいなと勝手に思ってます。
しぶきと飛粋の絡みはおじいちゃんと孫娘の様な関係と単純に正義を貫く姿勢を学ぶ多くの尊敬からなるものでとても微笑ましいです。ただそれ故に一度伏されてしまうと何もできなくなるような気がしたのが、この妄想の発端です