「…………」
また目が覚めた。誰かに担がれている。さながらお姫様抱っこと言ったもので間違いないだろう。革の靴が地面を蹴る音が耳に響く。
「おう、やっと目ぇ覚めたか」
飛粋を抱き上げているのはゆらだった。片目だけこちらを向いてニヤリと口角を上げる。
「あれ……私どうなって?ゆら?」
「ああ、今は帰ってるところだ。もうすぐアタシ様達の部屋だぜ。窓から入るから落ちるなよ」
「え?う、うん!」
すでに時間は深夜なのだろう。高く昇った三日月が飛粋達を見下ろす。その月に一気に近づくような大ジャンプの後、中々こちらの角度から見ることはない自分達の寮の部屋が見えた。
「うぅん、私なにやってたんだっけ?」
月と星と街灯の光が反射し窓に映るスーツ姿の自分を確認する。それは凪の部隊の潜入用の服で間違いない。
「よっと。ただいま&おかえりーってな。立てるか?」
「だいじょ、うっ!」
「やっぱダメだな。靴脱がしてやるよ。すぐベッドで横になろうな」
ゆらの何気ない言葉に無意識に体が震える。自分の中で何かが起きているのは分かっているが、何が起きているのかは分からない。
「あ、待ってゆら!」
「どした?」
「ベッドは……やめて。たぶん私こわれる」
「あー、そういう事あったのな」
飛粋が絞り出した言葉で何かを理解したゆらは、彼女を自分にもたれさせるように座らせた。一切抵抗する事なくゆらの体を支えにする飛粋、触れ合うと自分の体が熱くなっていることが理解できた。
「あのな飛粋。今日の潜入ミッションでお前捕まったんだよ。んでうちの……大八州の拷問受けてたんだ」
「拷問?」
「その様子見る限り頭に装置付けて洗脳するやつだ。お前はたぶん……それでずっと誰かにヤられてる夢を見せられてた」
やっと飛粋の頭の中に光が差し込んだ。目を逸らさずにその事を伝えるゆらの明るい色の瞳がその光の正体だろう。
「だから初めてが何度も……でも、なんかおかしいよ。ずっと幻覚だったのに、私の体変だよ」
「あぁ。ヤられてるのは幻覚でも感じてるのは騙されてる頭だからな。だから、そのなんだ、感じてる体は現実のもんだから〜ってことでだな。アタシ様も説明しにくい」
流石に顔を少し赤くしてゆらは説明を続けた。結局どれだけ幻覚でのプレイがあったとしても、快感を発する体も脳も本物であり、従って錯覚でも感じたものは全て本物となる。
「そうなんだ……だからこんなに。ごめんねゆら。私もうダメかも」
唐突にゆらから体を離した。しかし体が離れたところで立ち上がることは叶わず、ただ逆方向に体が倒れるだけだった。まだ火照った体では足腰に力が入らない。
「あああああぁ、こんな体で、私」
「言うな飛粋!アタシ様がいる」
「いやぁ、もう私いやぁ。スパイも普通の女の子としても暮らせないよ!」
ゆらが近づくとなんとか体を動かして離れようとする。その度に太もも同士が擦れ、また股間にも刺激が届き背筋を駆ける。
「んんぅ!来ないで!」
「行かないわけねえだろ!」
「ふっあぁ、離してぇ」
あっさりと追いつかれて肩を抱かれる。すぐに振り払おうとも押しのけようともしたが、力が入らずただそれも快楽の種となり涙を流すだけだった。
「離さねえ!絶対離さねえ!どんなになっても飛粋は飛粋だ!アタシ様の大切な女だ!」
逆に抱きしめられた。力強い腕、力強い声、それにただ圧せられた。
「飛粋がスパイじゃなくなったとしても、普通の女の子じゃなくなったとしても、アタシ様はずっと側にいてやる!」
「んんんふぅ……」
「だから、アタシ様から離れようとしないでくれ!」
やや強引に口付けをされた。まだ不器用で中に入ったゆらの舌は行き場を無くす。
(ゆら…ゆら!)
快楽を求める飛粋の体が舌を絡めさせた。少し触れるだけでピリピリとした刺激が生まれ、そのままねっとりと交差し触れ合う。
「はぁ…はぁ…ゆら。こんな私でも」
「何度も言ってやる!絶対離さない!」
「ああぁ、ありがとう。私、もう、耐えられ」
「うおぉ、飛粋しっかりしろ!」
体の熱が僅かに弱くなった気がした。それと同時に飛粋は倒れた。その表情は笑みを浮かべていた。
「おい飛粋!大丈夫か?」
目が覚めたらベッドの上にいた。すでに幻覚の中で何度もこんなシチュエーションを見ていた。しかし今回は違う。現実の世界にいる。
「ゆら……しよう。お願い」
ゆっくりとスーツを脱ぎ、一糸まとわぬ姿となってゆらを誘った。ゆらも最初は驚いたがすぐにこの状況を受け入れる。
「まずはこれだろ」
「んんぅ、ゆら、んんきぃ」
ベッドに乗るとすぐに顎に手をやり口付けをする。互いの快楽を求める本能の思うままに舌を動かしていた。ゆらの行為に対してすぐに飛粋の体と心は高ぶり始める。両手はすでに股間へと伸びていた。
「ゆらの、凄く素敵」
「早いって……思ったけどもう欲しいのか?」
「欲しい!これ、早くちょうだい!ゆらのおち○ぽ、私のおま○こにちょうだい!」
「分かったよ。飛粋がそう言うならな」
敏感になっている飛粋の体には前戯はほとんど必要なかった。大量の愛液が滴る女性器を飛粋は何の恥じらいもなく足を広げて晒す。
「よし!いくぜ」
「あっきた!はっうああああああああああああああああああ!!」
何度も感じた処女膜を貫通する感覚。それはゆらと飛粋が一つになったことに他ならない。
「すごいいい!!いたくない!すごくきもちいいいいい!」
本来なら感じるはずの痛みをまったく感じなかった。体から発せられる痛みよりも心と体から発せられる快楽の方が圧倒的に上回っている。
今までとは違う。過去の幻覚でのプレイは必ず体から生まれる快楽が精神を蝕み侵していた。しかし今は心から生まれる快楽が体を支配している。体から生まれた快楽に心から生まれる快楽が合わさり、とてつもない快楽と幸福感を生み出していた。
体を引き寄せようと手を伸ばす。するとその手を正面から掴まれ指同士が交差する。互いに一番深いところで繋がっていると感じられることがこの両手でも表現される。
「ふあああああ!!きもちいい!!イってる!なんどもイってえええああ!」
「ううっ、すげえ締まり!飛粋!もう我慢できねえよ!」
飛粋の快感はゆらの快感に直結する。絶頂する度に膣内は強烈に収縮しゆらの体を締め付ける。
「きて!きて!ゆらのザーメン、ちょうだい!ゆらのこどもほしい!」
「おおおおお!い!イクっ!」
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
射精と共に強烈な絶頂が襲った。ゆらの精子が自分の最奥で出ている。心も体も全てが満たされていく今までに感じたことのない快感だった。握られた手が2人の脱力により離れた。
「ぁぁ、はぁ…はぁ…わたしのおなか、ゆらのでいっぱいだよ」
「はぁ、はぁ、ああ、すげー気持ちよかった」
ゆらの股間が離れるとペニスが栓をしていたかのようにドロドロと濃い精子が溢れる。尻肉を伝うその感覚がまた快楽を生む。
「もっと……ゆら、もっと」
「いや、少し休憩」
「まてないよ!」
更に快感を求める飛粋はゆらの股間に飛び込んだ。そして先ほど射精して少し小さくなったペニスを掴む。そして躊躇うことなく口にした。
「んっんん、これおいしい。もっと」
全体を咥えた後に吸い上げるようにしゃぶり、そのままカリに唇を引っ掛けた後、亀頭全体を舐め回す。自分の愛液とゆらの精液が混ざったその臭いとしょっぱさすら愛おしく感じた。
「うおおおっき、気持ちいいぞ飛粋。お前どこでこんなこと」
「わかんない。でもゆらをきもちよくしたくて、こうしてた」
性を求める女の本能、或いは覚えていないが大八州の拷問の夢の中でやらされていたのかもしれない。飛粋のファラチオでゆらのペニスはまた大きく膨れ上がっている。
「こんなこともできるよ。わたしのエッチなからだ、もっとつかうね」
「おおお!すげえな!柔らかくって暖けえ」
今度は大きな胸でゆらのペニスを挟んだ。そして両方から圧迫しながらこすり合せる。その動きはまるで膣内でピストンしている時のようだった。
「ゆらのおち○ぽ、あつい。またおおきくなってる。きもちいいぃ」
パイズリをしているだけで飛粋は絶頂寸前だった。胸を犯されていると形容できる行為と自らゆらに奉仕していることが更に快楽を高めている。
「あっやべえ飛粋!出る出る!」
「え!?あああ!」
そんな行動がゆらの絶頂も呼び寄せた。打ち付けるように動いたペニスが胸の間から飛び出て飛粋の顔に精子を発射する。前髪に引っかかったものもあれば、鼻や口の中に入りまた飛粋の理性を削っていた。
「おいしい。ねぇ、おま○こにちょうだい!」
「ちょ、おい飛粋」
願いの返事を待たずに馬乗りになって股間を押し付ける。そしてそのままゆらのペニスを飲み込んだ。
「ううううん!またゆらのおち○ぽはいったよ!」
「はぁ、はぁ、お前ほんとにエロくなったな!」
「わたしエッチだから!インランだから!ゆらぁ!しゅきいいい!」
もはや性欲が求めるがままに腰を振る。自ら上下運動をしてゆらのペニスを味わっている。何度も絶頂してもその動きは止まらない。
「ほんと、淫乱だな!こんなに締めてこんなに揺らして!」
「ひいいいい!ちくびいぃ!ゆらぁ!きもちいいいいい!!」
「うおお!出すぞ!」
自ら揺らしていた胸の先端を摘むと体を振るっていることもあって勝手に快楽を貪る。そして射精されるとまた体中に幸福感が満ちたように全身が強く反応する。
「ああああああああああああああ!!また、ゆらのザーメン、にんしんするうううう!!」
射精を終えると今度はゆらの方から動きを見せた。余韻に浸っていた飛粋に対して思いっきり腰を跳ね上がる。
「まだまだ!オラオラ!」
「んぎいいい!!すごい!もっと!もっと!」
一番奥を突かれながら飛粋はされるがままになり、回らない思考でなんとか腰を合わせる。
「おう!アタシ様がもっとくれてやる!ずっとな!」
「ずっと、ゆらのおち○ぽ、ゆらとずっと、きもちいい!!」
互いを絶頂へと押し上げながら、2人の性行為はずっと続いていた。
ゆらとはやっぱりラブラブして欲しいですねぇってわけでラブセックス。一番快楽で熟成された飛粋の体をゆらが頂く感じ。最後には一番距離の近い人間が一番の快感を味わえるんじゃないかと思いこうなりました。
ゆらとは殆ど姉妹のようなやり取りを見せる。2人ともアウトドア傾向で止まっているよりも走っている方が楽なのかもしれない。そんな2人だからこそとにかく休みなくヤりまくるというスタイル。一度ブレーキをかけられなくなると最後まで突っ走る。そんなイメージです