入念なリハーサルのお陰か、この日の撮影は本当に滞りなく進んでいく。
けれど。
「あぁんっ、はぁんっ! いい、いい……おちんぽ……おちんぽもっと、おまんこいいのぉ……っ❤」
僕が聞きたかったのは、こんなわざとらしい叫び声じゃない。あのとき微かに耳に届いた、小さな吐息だけで充分なのに。
「
ビクビクと彼女の背が反り返った。それに合わせて、僕も
布団の下に隠していた疑似精液入りのスポイトを、ハルカさんはさり気なく手に取る。そして、僕が抜き取った後にチュッと一押し。そのままゴロンと背中を向けば……お尻から白い物が流れ出てくるというわけだ。
「もー……こんなにいっぱい
これは偽物だから……などとは言えない。何故なら、この前に僕は、本当の
「はい、オッケー、ハルカちゃん! いや~……最初で最後だと思ってたから、また
「……それは、
「あー、そういう
前と同じように、机の上に封筒をポンと乗せていく。それをハルカさんは一顧だにしようとしない。
「……だから、依頼は彼の方にしてもらえません?」
布団に顔を埋めながら、モゴモゴと訴えるハルカさん。けれど、相手も裏業界の人間だ。
「悪ぃけど、必要なのは少年でなくハルカちゃんの方でね。まだそこまで信用できねーんだわ」
そうこうしているうちに、木村さんの方は撤収準備も済んだらしい。サービスタイム――チェックアウト時間についてはこちらで把握している。だから、僕らが焦ることはない。
バタンと扉が閉まり、部屋が静かになったことで、ハルカさんの緊張も解けたようだ。
「はー……疲れた。さすがに二回連続は大変ね」
素っ裸の女のコが大の字になっていると……つい股の間に目が行ってしまう。そこから流れ落ちている白い液体――そして、演技とはいえあの台詞が心に刺さっていた。
「あ、あのー……」
ベッドに座る僕に向けて、ハルカさんはごろりと身体を向ける。その胸の厚みは頼りないけれど、確かに揺れているのは可愛らしい先端でわかった。
もう
「なに?」
「いざというときの、責任は……」
とはいえ、僕はバイトすら断られるような身分である。それでどうやって責任を取ったものだろうか。
しかし、やはりこういうことはハルカさんの方が詳しい。
「ピルは欠かさず飲んでるから大丈夫。それも、出演料のうちよ」
「そ、そうなんだ……」
僕も自分なりに頑張って調べたとはいえ、男はどうしても女のコの身体に疎い。けれど、本人がそういうのならいいのだろう。しかし、そこで口の端がニヤリと歪んだ。
「ま、これは私の正当性を担保するためのものでもあるし」
「え……?」
何か嫌な予感がして、僕はつい身じろいでしまう。そんな反応が面白かったのか、ハルカさんは勢いよく身を起こした。
「
「はは……」
顔をひきつらせてしまった僕に、ハルカさんは笑いかける。少なくとも、貧乏少年にたかるつもりはない、と。けれど、その微笑みもすぐに消えてしまった。
「もちろん……何もないに越したことはないけど……」
当たり前である。お金のために好きでもない男の子を妊娠して、平気でいられるはずがない。
「なら、やっぱり……」
こんな仕事は続けるべきではない、と僕は思う。けれど、彼女の意思は堅い。
「ま、私も君ほどじゃないけど、仕事を選べる立場になくてね。いいとこに就職できるまでは……
ハルカさんはひょいと床に降り立つと、すぐにもそもそと服を着始める。
「え、シャワーは……?」
当然浴びていくものと思っていたけれど。
「家で浴びることにするわ。またいつもどおり、あの場所で落ち合いましょ」
女のコの身支度は長いというけれど、着飾るつもりがなければどうとでもなるらしい。せっかくの出演料にも手を付けず、彼女は封筒の傍を素通りしていく。
ただ、気になりはするらしい。
「前回より少ないと思うけど、それは気にしないで。アレには……
それが、はじめての出演を指すのか、それとも――なのかは訊けなかった。どちらにしても、女のコの大切なものをお金に変えてしまったことは、やはり悲しいことだと、僕は思う。
***
彼女とのプライベートなハメ撮りを勝手に売り捌くクズ男――それが、僕だ。彼女は、自分の痴態がばら撒かれているなど知る由もない。ただ、毎週彼氏からお小遣いをもらって生活している――それが、僕とハルカさんの関係であり、そのような
そんな関係なので、僕らは互いの連絡先すら知らない。ただ、毎週水曜日の朝六時、この坂の上で落ち合うことになっている。彼女に、動画販売の分け前を渡すために。もちろん、一円たりとも着服していないので、四度に分けて返却しているだけなのだけど。
よほどの暴風雨のときはお互い察して。けれど、基本は雨天決行。カッパを着てまでランニングに出る様は少し怪しまれているものの、日課としないといざというとき不自然だから。とはいえ、あの人たちが朝から起きているのを見た覚えはないかも。
あれから三度の受け渡しを経て、四度目の水曜日となった。曇天ではあるものの、幸い雨は降っていない。いつものトレーニングを装いながら、僕は大金の一部を懐に忍ばせ、普段と変わらぬ雰囲気で家を出る。そして、あの場所――線路を臨む坂の上に、彼女はいた。グレーのパーカーとショートパンツ。カメラを意識していない普段着だ。
ゆっくりと歩調を緩め、ポケットからそっと取り出すのは茶封筒。ただし、その中身は軽くない。まるで、裏取引の売人にでもなった気分だ。実際、表沙汰にはできないお金だけれど。
彼女はさっと受け取ると、肩から掛けていた鞄の中へさっと滑り込ませる。そして、一言だけ。
「ん、ありがと」
たったこれだけのやり取りで、彼女の中での整合性は取れているのだろうか。もしかすると、こういう
最初と二回目の間はおよそ一ヶ月。何より、生活費の分割払いもこれで最後だ。となれば、きっと……
僕は、できる限りいつもどおりを装ってここへ来たつもりだった。しかし、女のコにはわかってしまうものらしい。
「……なによ。そんな嬉しそうな顔して」
「そ、そうかな……?」
「ええ。嬉しそう、というより……ヤらしい顔」
一方ハルカさんは、不機嫌そうだ。僕の機嫌があまりにも良すぎた、ということもありそうだけど、異なる事情もあるらしい。
「お察しのとおり、今度の火曜日、デートよ」
「そ……そっか……」
彼女が乗り気でないのは見ればわかる。そして、その理由は撮影されるだの相手が僕だからだの色々あるけれど、それに加えて……
「……次はね、飲め、って」
「え? 何を?」
「精液」
その言葉はあまりに短く、把握するのに少しだけ時間がかかった。けれど、それが女のコの口から発せられたことと気づくと……やっぱり僕は冷静ではいられなくなる。そんな男子に向けられるのは、女子からの訝しそうな視線。
「何で君が驚くの」
逆に、僕の方が窘められてしまった。けど……だって……アレを……!?
「ついてきて」
ハルカさんは素っ気なく踵を返すが、怒っているということもないらしい。それはむしろ、ぐずる飼い犬を引っ張っていくような。そんな情けない心持ちで、僕はハルカさんの後をついていく。が、どこに辿り着くこともなかった。
「ま、仕方ないからこの辺にしときましょ」
この辺、というのは、さっきの通りから一本入った小路のこと。普通に民家が建ち並んでいる以外に何もない。曲がりくねっていて見通しも悪いので、少なくとも人目がないことだけは確信できる。すぐ向こうから、誰かがやってくるかもしれないけれど。
少なくとも、ここはさっきの通りよりも見通しは悪い。だからこそ、ハルカさんは小声ながらも堂々と会話の続きを口にする。
「まさか、朝からオナニーとかしてないでしょうね?」
「そっ、そんなのっ、しないってば!」
先週の水曜日は――ハルカさんと会った後で思い出しながら、シてしまったけれど。そして、今日もそのつもりで――少しだけ我慢していた。一日だけだけど。禁欲からの発散は、何だかんだで普段よりいい。それを知ってしまったから。
なので、ハルカさんがしゃがみこんだだけで、つい襟口が気になってしまう。決して夏美さんのように谷間が見えることはない。それでもやっぱり、女のコの胸元に惹かれてしまうのは男のサガなのだろうか。
しかし……
「ちょ、ちょっと!?」
躊躇なくズボンのファスナーに手をかけてきたので、僕は思わず後退る。壁に背中がぶつかったことで、案外道の端で立ち話をしていたことに気付かされた。そして、すぐ右側には電柱が立っている。もしかしてここ……物陰、のつもりか……!?
「え、いや、何を……」
それを僕は、はじめてのときにされている。だから、ハルカさんの意図はわかったのだけれど……まさか、それを、こんなところで!? 誰かが通りがかったらどうするんだ!
「なっ、何なら、次もリハーサルを……」
練習だけに、本番行為には至れない。けれど、僕はそこで魅せてくれるハルカさんの表情が好きだった。ハルカさんに恥ずかしいことを余計にさせるのだから、図々しいお願いだとは思う。けど、こんなところよりは……!
「撮影直前に
「あ……」
それで、今日……。だけど、やっぱりこんなところじゃ……!
彼女にこれまでしてきたことを思い返すと、無下に断ることもできない。けれど、やっぱり身体は正直だ。
「あら、ちょっと可愛い♪」
有無を言わさず取り出されてしまった僕を見て、ハルカさんは面白そうに微笑みかける。そういえば、裸の彼女の前では
それでも構わず、パクンと口に咥えてしまう。そして、チロチロ、チロチロと。上目遣いの女のコは可愛いし、中でうごめく舌使いも気持ち良くないはずがない。けれど、思ったような変化が訪れず――ハルカさんの目にも焦りが浮かぶ。いくら人通りがないとはいえ、誰が来るかもわからないのだから。
それで彼女は、まさかの強硬手段に出る。
「…………っ!」
僕から口を離すと、さっとパーカーを捲りあげた。それも、中の下着まで一緒に。すると当然、僕の目下に現れるのは――
「ふふ、君ってホント正直だねぇ」
と、言われても、女のコに胸を見せつけられて、萎えたままでいられる男なんてそういない。立体感はそこそこなれど、ちょんちょんと膨らんだ乳首はまさに女のコ。それを意識しては、僕の身体も落ち着いてなどいられない。
あまりの露骨な変化に、ハルカさんは決意を固める。
「どーせ誰か来たらアウトだものね」
捲り上げただけだった上着を、そのまま頭の方まで通して……え、え……こんなの……!
「さ、手早く終わらせるわよ」
僕は、下腹部をズボンから放り出している。けど、ハルカさんは……こんなところで、腰から上をすべて……!
これはさすがに、普段の撮影とは違う。ただ僕に裸を
「ん、ん……んふ、んふぅ……」
前より、格段にうまくなっている……!? 前回の無差別な激しさは鳴りを潜め、的確に僕が
「はふ、あふ、はふぅ……」
夢見るように閉ざされていた瞳が、ちらりと開かれ僕を見る。僕はそんなにわかりやすい顔をしていたのだろうか。満足そうにニンマリすると、さらに頭の動きも激しくなってくる。
「ん、ちゅ、ちゅむぅぅぅ……っ」
そんなに吸い込まれたら、
ハルカさんもそれを自覚していたのか、それとも、無自覚にか。
「ねぇ帆高、まだ
僕の男を握って擦りながら、不満そうに僕を見上げる。顎が疲れてきたのかもしれない。けれど、それ以上に――けれど、それを女のコが自ら言い出すことはないだろう。
だから、恥を忍んで僕の方から。
「ハルカさんも、その、自分でシてるところを魅せてくれたら……興奮する、かも」
我ながら変態的なお願いをしていると思う。これに、ハルカさんは最初、何を言っているのかわからなかったようにきょとんとしていた。けれど、すぐに真っ赤になり、そして、恥ずかしそうに下を向く。
「ず、ずいぶん変態が板についてきたじゃない。それとも、それが君の本性なの?」
一頻り悪態をついたところで、少しだけ口元を緩めて。
「あまり時間をかけるわけにもいかないわよね。済ませるのなら、手っ取り早く……」
ハルカさんはお腹のホックを緩めると、そのままするするする……っと下げてゆき、足を抜いて……!? そして、ペタンとお尻をついてしまった。いや、これは、もう……!
「ほら、これでいいんでしょ? ……あ、少し腰を落としてくれる? 魅せてあげてるんだから」
僕は、ハルカさんにも満たされて欲しい、と思っただけなのに……けれど、僕が言ったことは確かにそういうことで……! けれど、これじゃあ……ほとんど素っ裸じゃないか!
「ふぅ、はぁ……じゃ、続けるわよ」
てっきりパンツの裾からこっそり指を
その間も、ずっと僕を味わい続けている。
「はふ、はむぅ……あむぅ……ん、ん……」
僕を舐めながら、自らも慰めるハルカさんはどこまでも厭らしい。こんなのに耐えきれる男がいるのだろうか。彼女も彼女で、また本能的に。外側で楽しんでいた指先は、ついに奥を求めて
「あっ、は、あはぁ……はぁ……❤」
ハルカさんの舌が、楽しそうに僕の幹をなぶっている。息が上がってきたのか、時折口から離し、その度に吹きかかる吐息が熱く、冷たい。
きっと、今度温かなところへ連れ込まれたら、もうダメだろうな……そう思うとすぐに、ハルカさんは喉を突きそうなほどに咥え込む。そして、求めるような吸引。これは、もう……!
びゅるっ! びゅくっ! どくん……っ!
「んっ!? ん、ん……んん~~~っ❤」
「ん、ん、ん、ん……ん……っ」
鼻息がそよそよと男の毛を揺らし、自らの高まりを伝えてくれるようだ。そして、それはすぐにやってくる。
「んっ、ん……ん……っ❤❤❤」
びくんっ! びくん、びくん……っ!
ハルカさんの腰が、びくびくと前後に震えている。右の指を、付け根まで
「……れっ」
口から出した舌にこびりつく真っ白なものは、紛れもなく僕のもの。それを再び中へと戻すと、ん、ん、ん……と喉を鳴らす。そして――
「れっ♪」
もう、綺麗な舌に戻っていた。それはつまり、残さず
やることを終えて、女のコはすっと腰を上げる。パンツも一緒に上げながら。そして……ブラを着け直している余裕もなく、一先ずはパーカーだけをかぶる。あとで着け直すつもりか、下着は鞄にしまわれた。胸元を隠せたところで……ハルカさんは呆れたように僕へ告げる。
「いい加減
……あ、これじゃ女のコにシてもらうのを待っているみたいじゃないか! 恥ずかしいやら情けないやらで、僕は慌てて自分で収める。そう手間もかからず、僕らは朝の街に相応しい外見となった。
今回の強襲はハルカさんが言い出したことでもあるため……彼女の方から、感想を述べる。
「味が云々より……あの
と、言われても、自分の身体のことながら、自分でもよくわからない。
「ごめん。水分いっぱい採っておいた方がいいのかな」
「知らないわよ。少なくとも、本番中にトイレ行きたくならないようにね」
これは、
用事が済むと、彼女はいつでも素っ気ない。じゃあね、と一声かけると、元の通りへと踵を返してしまう。けれど踏み出すその前に、ちょっとだけ僕の方へと振り向いた。
「あと、今日からちゃんと溜めとくこと。絵にならないものを
けれども、それだとハルカさんには濃いものに耐えてもらうことになってしまう。それをあえて突きつけてくるところが、職人肌のハルカさんらしい。
***
それからというものの、木村さんはアレコレと注文をつけてくるようになった。次は僕にハルカさんのアソコを舐めろと言い――僕は構わないけれど、女のコにとっては恥ずかしかっただろう。最初に使っていたローターも再登場し、バイブを使ったオナニーなんかも撮らされていた。
お金のためとはいえ、ハルカさんの胆力には心から恐れ入る。むしろ、つき合っている僕の方が恥ずかしくて、直視できないこともあった。
そんなハルカさんが……これまでにないほどの心底不愉快さを顕にしている。
「……来週、木曜日、渋谷に三時」
最近はハルカさんとの
「えーと……次回はどんな趣きで……?」
何があったのか伺おうとしてみるも、ハルカさんのそれにさえ応じてくれない。
「当日説明する。口にするのも嫌」
ならやめればいいのに……とは思うのだが、それでも僕に連絡を寄越したのだから、覚悟を決めた、ということなのだろう。ただ、正直なところ、事前に教えておいてくれた方がこちらも心の準備ができるのだけど……。
そんな不安を募らせたまま、当日はやってきてしまった。一方、ハルカさんはすでに立ち直っている。
「まー……なんとゆーか、ウン、いつかはそういう日も来ると思ってたから」
それは一体どういう日なんだ? 服装はハイネックに膝丈のスカート。普段の撮影とあまり変わらない。けれど、いつもと鞄が違うところが少し気になる。薄くて小さい、財布やスマホが入るだけのものではなく、一回り大きくて厚い、明らかに別の何かが入るサイズだ。中身を訊き出そうにもそのキッカケさえなく、僕らはそのまま指定された部屋へと辿り着く。
しかし……その内装の雰囲気だけで、僕もすべてを察してしまった。
「これ……本気で……?」
僕は少し、驕っていたのかもしれない。これまで何度も裸のハルカさんを抱いてきて、もう恥ずかしいことなど何もない、などと。しかし……この世界は僕が思っていたより広かったようだ。いや、ネタとしては知っていたけど、目の当たりにするのは初めてで。
「……ふぅん、やっぱり壁紙はハリボテなのね。ま、撮す分にはこれでいいんでしょうけど」
さすがに本物の石造りではないようだ。けれど、そこに備え付けられたバツの字に交差した手枷付きの
「ソレが気になってるみたいだけど、もっと先にやっとかなきゃいけないことがあるから」
その声色に刺すような冷たさを感じ、僕は思わず背筋を正す。う、うん……女のコに、そんなことなんて――
「でも、その様子なら使い方の説明はいらないわね。ご想像の通り、撮影メニューに入ってるから」
ここに、ハルカさんを固定して、身動きの取れない女のコに……うぅ……僕にそんなことできるのだろうか。いまから不安になってくるも、大きな荷物からは次々と不安を煽るアイテムが飛び出してくる。
「これらは、自由に使っていいわよ。そもそも、ダメなものは持ってきてないし」
バイブに……ロウソク!? 噂に聞く、低温のヤツか!? 何というか……ずっと別世界――というか、もはやギャグ漫画やコントのネタだと思っていたのに。それを本気で、ハルカさんにシてしまうのか……?
まるで冗談のような小道具の数々に、ハルカさんも迷いを禁じ得ない。
「……これ、エッチな動画の撮影よね?」
僕に訊かれても、と答えたいのを飲み込んで、黙って小さく頷いた。
「興奮してくれるのならともかく……笑い者にされてたら耐えられないわ」
少なくともハルカさん自身は、これらにエロスは感じないらしい。僕も、どこまでついていけることやら。けれど、少なくとも。
「ハルカさんの裸は、とても可愛いと思うよ」
励ますつもりで口にしたけれど、セクハラそのものだよな、コレ。だけど、少しは元気になってくれたようだ。
「それは、下半身的な意味で?」
「ぅ……」
芸術的な美しさだと主張しても、むしろ逆効果かもしれない。けれども、答えに窮したことが、この場では一番の答えになってくれたようだ。