第八十七話「謎の女」
執務室
花田中将「結局あれ以降三木之に目立った動きはなしかぁ」
望月課長「はい。むしろ自分の領地で堂々と悪行を行っているそうです。」
花田中将「恐らく自分の領地だから何をしようと自由だと思っているのだろうな。」
望月課長「えぇしかも奴の政治に住民らは酷く怯えています。」
花田中将「どうせヤツのことだ。自分の命令に従わない奴は死刑だと布令を出しているのだろう。典型的な恐怖政治だな。」
望月課長「しかしこのまま奴の好きなようにさせてよろしいのですか?」
花田中将「私も出来れば今すぐ助けに行きたい」
望月課長「でしたら!」
花田中将「だが助けることは出来ない」
望月課長「なぜですか!」
花田中将「我々は帝国内での犯罪行為は取り締まることが出来る。が、他のブロックでの問題には我々は介入出来ない。なぜなら…」
望月課長「ブロック内での問題はそのブロック内の軍部が解決するのが決まり。だからですか?」
花田中将「あぁ」
望月課長「しかし」
花田中将「分かっている。その肝心な軍部の高官どもは全員奴の父親の知人。簡単には奴は裁かれない。奴はそれを知って国外に逃亡したんだ。」
望月課長「しかし奴にそんなことを考える知力があるとは思えません」
花田中将「あぁそんなことを考えられるのは奴らの中でただ一人。」
望月課長「謎のジュラル星人ですか」
花田中将「あぁ奴はなんのために三木之に協力しているのか。はたまた利用しているのか。その目的が未だに分からない」
望月課長「引き続き探らすよう伝えておきます。」
花田中将「あぁ。あまり無茶はしないようにと伝えておけ」
望月課長「分かりました。失礼します!」ビシッ
ガチャン
飛龍「これで目的が分かればいいのだけど」
花田中将「まぁ焦らずゆっくりと待っていればいい。焦った方が負けだ」
飛龍「まぁそれまでゆっくり出来なそうね」
花田中将「あぁここ最近宙域うえの方でも
ジュラルの航宙部隊やら銀河帝国の侵攻軍やらでドンパチしてるから。しばらくはそっちの対応に追われるだろうな」
飛龍「貴方も大変ね」
花田中将「まぁこれも君らを守る為さ」
飛龍「でも」
プルプル(着信音)
花田中将「はいこちら執務室」
高雄『司令。注文の多い鎮守府の方から司令宛に電話が来ています。』
花田中将「夏夜月の所から?分かりました繋いで下さい。」
高雄『分かりました2番です。』
花田中将「了解です。」ピッ
花田中将「はいお電話変わりました。NPF司令の花田刀治郎です。」
時雨『突然すみません。注文の多い鎮守府所属白露型二番艦時雨です。』
花田中将「おぉ時雨ちゃんかどうしました?またアイツがやらかしたのですか?」
時雨『いえ。提督は相変わらずです。実は』
花田中将「はい……はい、ほぅ海上で少女を一人保護したと分かりました。少しお待ち下さい」
花田中将「飛龍。明日何か予定あったっけ?」
飛龍「明日は例のドンパチの件で宇宙艦隊の会議が」
花田中将「ならビュコックさんに艦隊運用司令官に任命して、本件の対応をしてもらおう」
飛龍「分かった。すぐに伝えるわ」
花田中将「あぁ頼む」
花田中将「お待たせしましたでは、明日私がそちらに向かいますので」
時雨『了解しました。では、明朝のヒトマルサンマルに』
花田中将「ヒトマルサンマル。了解しました」
時雨『……お待ちしてます。いつも面倒お掛けして、申し訳ありません』
花田中将「いやいや後輩が困っているのに手を貸さない訳にはいきませんから。にしても。アイツは少し変わっているからな。君らもいろいろ大変だろ」
時雨『……いえ……それでは、失礼します』
花田中将「はい。ではまた明日。」
ガチャン
花田中将「ふぅーったく最近アイツの回りでいろんなことが起きすぎじゃないか?」
瑞鶴「さすがに多すぎね。何か憑いているんじゃないの?」
花田中将「まぁある意味憑いているけどな」
瑞鶴「それもそうね」
花田中将「まぁとりあえず明日アイツの鎮守府に行ってくるよ」
瑞鶴「了解。」
花田中将「ったく鉄人の次は一体何を保護したのだろうな?」
続く