注文の多い鎮守府 執務室
花田中将「記憶喪失なぁ……」
夏夜月提督「しのぶ医師の診立てによると、全身に負った掠り傷や火傷の程度から考えて、宇宙空間での小規模戦闘に巻き込まれた際の影響だろうって」
花田中将「なるほど……確かに、ここ最近宙域うえの方でもジュラルの航宙部隊やら銀河帝国の侵攻軍やら、ドンパチしてるしなあ。彼女の診立てなら、ほぼ間違いあるまい」
夏夜月提督「花田さん、しのぶ医師をご存知で?」
花田中将「知ってるも何も、彼女は俺と同門の姉弟子だよ」
夏夜月提督「マヂでっ!?」
花田中将「まぁその話は置いておくとして彼女のことこれからどうするんだ?」
夏夜月提督「とりあえず治療が終わるまでの間ここにいてもらうつもりです。」
花田中将「その方がいいだろう。鉄人の方は何か問題はないのか?」
夏夜月提督「えぇ今のところ問題はありません。」
花田中将「そうか。しかしまぁ」
夏夜月提督「??」
花田中将「まったく……なぜ君の所はよくレアな問題が発生するのだろうな。」
夏夜月提督「えぇなのでよく疫病神や厄神なんて言われてますよ」
花田中将「……まぁ、《疫病神》と《厄神》が同一視されているらしい話は聞いてはいるが。とは言え……貴様のトラブルの呼び込み率の高さを考えると、あながち的外れという訳でもあるまい?」
夏夜月提督「ショボォ〜ン……」
花田中将「まぁそんな落ち込むな。家族が増えることは嬉しいじゃないか!」
夏夜月提督「なぜそんなに嬉しそうなんですか?花田さぁん~」
花田中将「あぁ実はな。飛龍の奴が妊娠してな」
夏夜月提督「マジですか!」
花田中将「あぁ俺も最初聞いた時にはびっくりしたがな。」
夏夜月提督「で、男の子なんですか?女の子なんですか?」
花田中将「いやぁまだ分からないらしい」
夏夜月提督「そうですか!実にめでたいですな」
花田中将「あぁそのせいで仕事も全然捗らなくてな毎日怒られてるわ!ガハハ」
夏夜月提督「ってか大丈夫なのですか?」
花田中将「ん?何がだ?」
夏夜月提督「照月さんですよ」
花田中将「…」
夏夜月提督(まずい地雷踏んだっぽい…)
花田中将「あれ以来俺への愛情が殺意に変わってな。ますますメンヘラがパワーアップしてる」
夏夜月提督「…なんかすみません」
花田中将「いやいいさ。いい運動になるしな」
夏夜月提督「運動ってどんだけ前向きなんですか!」
花田中将「ガハハ!さてあまり長居しては怒られるから帰るとするか」
夏夜月提督「お気をつけて」
花田中将「あぁ」
続く