※この作品はR-18です。

花田提督と艦娘達の日常   作:花田司令

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第百四話「防衛戦」

謎の鎮守府 執務室

 

ヒィッツはヤイバを労いつつ角に結びつけられた紙を解いて中を開いた。そしてその内容を見た瞬間ヒィッツの顔つきが変わった。

 

花田中将「どうした?」 

 

ヒィッツ提督「花田君。これを」 

 

花田中将「これは!」

 

『 対 象 W ノ 次 ノ 標 的 ハ N P F 

舞 鶴 海 上 基 地 ニ 在 リ

襲 撃 ニ 警 戒 セ ヨ 』

 

『 W ハ 艦 娘 並 ビ ニ 花 田 刀 治 郎 ヲ 打 倒 ス ル ツ モ リ デ イ ル 』

 

閑話はこれにて休題された。大角から送られた文書を見る一同の顔は既に海特警の最上級エージェントとその秘書艦、そしてNPF総司令官とそれを補佐する艦娘のそれに変わっていた。

 

 

花田中将「うちの家族に手を出すだと…?ふざけるなよ……!!」

 

膝の上で固く握った拳を震わせながらそう呟く花田司令の全身からは凄まじい怒気が滲み出ていた。場にいる面々こそ平然としていたが、並みの軍人や艦娘ならばこれだけで蛇に睨まれた蛙の様になっていただろう。事実特殊な訓練を受けているヤイバですら任務を終え主の元へ帰還すべく飛んでいる所に彼の怒気を受けて体が硬直し、まるで自分の停まっている木を靴底で蹴られたクワガタムシの様になってその場に落下してしまった。

 

ヒィッツは落下するヤイバを手の平で受け止め、左腕に停まらせた。

 

ヒィッツ提督「カッカするなよ花田君……ヤイバが怯えちまってるじゃあないか。あんまり熱くなると茹で上がっちまうぜ」

 

花田中将「…すまない。だが当然我々もおたくらの作戦に参加させて貰ってもいいんだろうな」

 

ヒィッツ提督「当然よ。もっとも名目上の指揮権は特警(こっち)にあるがなァ」

 

花田中将「構わんさ」

 

斯くしてNPFと海特警の合同部隊が舞鶴海上基地に展開される事となった。舞鶴基地にはヒィッツら海特警エージェント三人とそれぞれの鎮守府の所属艦娘数名が派遣された。そして万が一を想定して手薄になる29支部(謎鎮)、リンガ、六本脚のそれぞれにヒィッツとクロードの分体が送り込まれ、加えて六本脚にはねかてより謎鎮より譲渡予定であった新型の機械獣ドールズ数体が送られた。

 

舞鶴海上基地 中央作戦室 

 

 

クロード提督「さーて奴さんどっから攻めて来るか……?」

 

へたれ提督「矢でも鉄砲でも火炎放射器でも持ってこいやァ……」

 

花田中将「高雄、索敵網に不審者の反応は?」

 

高雄「今の時点ではまだありませんわ」

 

舞鶴基地に猫の子一匹通さない厳戒態勢が敷かれる。そこに、蒼龍が慌てた様子で駆け込んできた。

 

蒼龍「刀治郎!大変!」

 

花田中将「どうしたんだ蒼龍!?『敵』が来たのか?」

 

蒼龍「いいえ、違うわ……でも…」

 

はぁはぁと呼吸の乱れたまま、蒼龍は続けた。

 

蒼龍「海風がどこにもいないの!!」

 

花田中将「何だって!?」

 

 

同刻、舞鶴基地を遠くから眺める二つの人影があった。

 

「あれがNPFの舞鶴基地か~」

 

「すごーい、おっき〜い♥」

 

「きっと凄く強い兵隊さんや武器が沢山配備されてるんだろうな~」

 

「でもあそこの人達も、みーんな私達にやっつけられちゃうんだよね♥」

 

「今まで僕たちが行った所の人達みたいに、ね……」

 

「「ふふふ…ははは……」」

 

一体彼らは何者なのか!次回に続く!

 

 

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