※この作品はR-18です。

花田提督と艦娘達の日常   作:花田司令

13 / 137
海軍省 長官室

花田少将「国防軍や海特警などとの合同観艦式、、、ですか」

元帥閣下「そうじゃ 君らにも海軍省として参加してもらいたい」

花田少将「時期によりますが、いつ頃開催されるんですか?」

元帥閣下「3日後じゃ」

花田少将「お言葉ですが閣下、今うちの主力艦隊は
全員南方方面にて大規模作戦中です。いまから
呼び戻すとなると一週間はかかります」

元帥閣下「一隻もいないのか」

花田少将「いえ、今出せるのは空母2軽空母1隻
駆逐艦3隻の機動部隊しかありませんが」

元帥閣下「そのくらいいれば十分じゃ」

花田少将「そうですか 分かりました
観艦式の件お引き受けいたします」

元帥閣下「いつもすまないの」

花田少将「いえ 構いませんよ 
あと会場の警備はうちの憲兵隊が行います」

元帥閣下「その話はすでに聞いている、頼んだぞ」

花田少将「お任せください」

元帥閣下「あぁあと…」

花田少将「はい」

元帥閣下「連邦本部から緊急連絡が入った」

花田少将「連邦から、してその内容は?」

元帥閣下「実はこの地球外縁部にある監視衛星
からの通信が途絶えたらしい」

花田少将「全部ですか?」

元帥閣下「いや詳しいことは分からない」

花田少将「分かりました 連邦艦隊司令部
に行って状況確認してきます。しかし
妙なタイミングですね」

元帥閣下「あぁ念のため警備の強化も視野
に入れておいてくれ」

花田少将「はっでは私はこれで」

元帥閣下「うむ頼んだぞ。あぁ最後に」

花田少将「なんですか」

元帥閣下「あの娘は出るのか?」

花田少将「あの娘…あぁ確か
国防軍の旗艦として出るとか」

元帥閣下「そうか」

花田少将「失礼します」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

廊下

本多補佐官「遅かったですね 少将」

花田少将「あぁちょっと警備の強化をな」

本多補佐官「やはり衛星の件ですか?」

花田少将「知っていたのか」

本多補佐官「えぇ先ほど連邦から連絡が入りました」

花田少将「そうか なら話がはやい 本多、
地上の警備はお前に任せてもいいか?」

本多補佐官「分かりました 少将は?」

花田少将「私は連邦艦隊司令部に行って
状況確認と警備の強化の話をしてくる」

本多補佐官「了解しました」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

連邦艦隊司令部

山北少将「花田!!」

花田少将「山北か 状況は」

山北少将「三時間くらい前うちの
監視衛星の通信が途絶した」

花田少将「原因は?」

山北少将「今の所不明だ現在現場
から近くにいる戦隊に調査に
向かわせたが最短でも3日
掛かるそうだ」

花田少将「3日かということはこの
3日間警備網に穴が開いたわけか…」

山北少将「何もないといいがなにしろ」

花田少将「観艦式前だからな 最悪の
場合も考え一個艦隊を護衛艦隊として
パレードに出すぞ」

山北少将「第1艦隊と第3艦隊は修理中
だから今出せるのは俺の第2艦隊か
いいねぇ」

花田少将「頼んだぞ山北間に合い次第
第3艦隊も応援としてだす」

山北少将「おう 任せろ」

花田少将「よし後は」

ーーーーーーーーーーーーーーーー
海軍省 査察局

飛龍「私達が観艦式に出る!!」

花田少将「あぁ 主力艦隊が皆南方
に行ってな今出せるのはお前らしか
いないんだよ」

蒼龍「そりゃ分かっているけどなか
なかこういう出番がなかったから」

花田少将「まぁ海軍省から一個艦隊
も出ないとなるといろいろ面倒な
ことになるから」

飛龍「そうね 少将がそこまで
いうなら」

花田少将「いつもすまないな」

蒼龍「まぁ少将の無茶ぶりは今になって
始まったことではないからね」

瑞鳳「そうね じゃ頑張りますか」

花田少将「うん、やっぱりうちの嫁さん達は最高や」

こうして本番である3日後を迎える




第9話「清霜とアンドロメダの思い」

数日後‥‥‥

 

東京湾、八景島沖の特設会場で、国防軍主催の

海特警の協力も得た合同観艦式が幕をあけた‥‥

 

 

各鎮守府関係者、海軍関係者は元より、空軍、

陸軍、連邦軍、連邦政府並びに各自治ブロックの

政府関係者も出席しての観艦式‥‥

特設スタンドに並んでいる見物人の顔触れと数は

正に国防軍と海特警の面目躍如たる風景であった

 

 

 

 

謎之提督「凄い見物人の数と顔ぶれだねぇ、ワシらって

ここまで注目されとった訳か‥」

 

 

ジョニーnrsenc一等憲兵「海軍特別警察隊のカシラが今更何言ってんだ?

これだけ注目されるから、ブラック提督連中には

目の敵にされるし反乱事件だって起きてるだろ?

そして俺達は、それを軽くひねりつぶすから益々

注目される‥‥」

 

【謎之提督】

「まあ宇宙戦艦だけでも、今現在空中に10隻も

浮かんでいれば嫌でも注目せざるを得ないか」

 

花田少将「国防軍だけではないぞうちら連邦軍1個艦隊もいる」

 

八景島の上空には、警備と護衛も兼ねて国防軍

所属の宇宙戦艦10隻と連邦軍の第2艦隊が空中待機していた

これだけ見ても、国防軍と連邦軍の規模と意思表示を

見物人達に十分示していた‥‥と言える

デモ飛行としてコスモタイガーとセイバーフィッシュの編隊が上空を

通過する、当然国防軍と連邦軍の所属機だ

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「まあな、しかし主役はあくまで彼女達だ」

 

【謎之提督】

「確かに‥‥妙高達の何とも凛々しいことよ!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「‥‥最高は加賀さんだけどな!」

 

花田少将「 うちの嫁さんと娘たちもな!」

 

 

【アナウンス】

『ただいまより、合同観艦式を開催致します』

 

ドドーン!  ドドーン!  ドドーン!

 

 

合同観艦式が始まった、宇宙戦艦を浮かせたり

コスモタイガーやセイバーフィッシュをデモ飛行させたり、八景島

には、国防軍や連邦軍の機動兵器やモビルスーツが

さながら見本市の様に展示されたり、演出は豪華だ

ったが、あくまで主役は艦娘達である

 

国防軍、海特警、海軍省、その他参加を表明した鎮守府

所属の艦娘達が水上パレードに動き出した姿は

壮観であった、そしてその中心には、総旗艦を

務めるアンドロメダがいた

 

それを見てある海軍省の海軍元帥が吠える、悶える‥‥

 

 

 

【元帥閣下】

「うおおおおー!!アンドロメダちゃーん!!

バーニングラァァァーーブ❤!!」ガバァ!

 

【羽黒大好き憲兵】

「閣下!止めて下さい!人の目があります!」

 

【クロード提督】

「おいコラ!オッサン!!バーニングラブは金剛

に使うモンだろーが!!」

 

【ゼネラル】

「クロード!オメーもムキになるなよ!」

 

花田少将「始まったか閣下のアンドロメダ愛爆発が、、、」 

 

待てど暮らせどアンドロメダがやって来ない

元帥閣下の精神は、アンドロメダ本人を目の前に

して限界に達していた‥‥

 

 

【元帥閣下】

「ふーんだ!アンドロメダちゃんが一番最高に

カワイイんだから仕方ないじゃん!」

 

【クロード提督】

「何を!?金剛差し置いて一番カワイイとは聞き

捨てならねぇなぁ~!!」

 

【ゼネラル】

「こいつらガキンチョか!?」

 

【どこぞの陸軍将校】

「オイ!前の奴!見えないぞ!座れ!」

 

 

「羽黒大好き憲兵」

「あ~失礼、直ぐに止めるから!」

 

 

花田少将「手伝おう」 

 

羽黒大好き憲兵「あぁ花田か助かるぜ」

 

花田少将「なにを言うか訓練学校時代からの付き合いだろ」

 

そう花田少将とこの羽黒大好き憲兵は訓練学校時代の同期であり親友であったのである

ーーーーーー

 

 

【アンドロメダ】

「あのおじいちゃん、何だかキモいんだけど‥‥

挨拶とかしといた方が良いかな?」

 

【時雨】

「目を合わせたら駄目だよ、隊長が言ってたけど

ああいう手合いは、少し愛想良くすると勘違い

してしまうらしいからね」

 

【武蔵】

「時雨も中々キツイ事を言うな‥‥」

 

【加賀】

「気にしないで行きましょう」

 

 

 

観艦式のパレードの中核は勿論国防軍所属の艦娘

達で、その中でも大和、武蔵、長門、陸奥、榛名

といった歴戦の戦艦達を上回る存在感を示して

いるのがアンドロメダ級宇宙戦艦達であった

すなわち‥‥

 

アンドロメダ

アポロメア

アンタレス

アルデバラン

アキレス

アポロノーム

ノイ・バルグレイ

 

その他アリゾナ、ラポラトリープロメテウス等々

いずれもとびっきりの艦娘達であった

元帥閣下でなくても大興奮するのも無理からぬ

ところであろう‥‥ただ元帥閣下に関しては少々

興奮の仕方に問題があった‥‥

 

 

【元帥閣下】

「‥‥ワシ‥‥もう辛抱かなわん‥‥」カチャカチャ

 

【羽黒大好き憲兵】

「閣下!?何ベルトを外してるんですか!?」

 

【元帥閣下】

「離せー!!ワシはあそこに行くんじゃああ!!」

 

【クロード提督】

「変態ジシィだぁ!!」

 

花田少将「なにやってんですか閣下うちらの(海軍省)のメンツ潰すおつもりですか!」 

 

【羽黒大好き憲兵】

「止めてください閣下!!そんな事したら憲兵が

やって来ますよーー!!」

 

【ゼネラル】

「オメーだって憲兵じゃねーが!」 

 

【羽黒大好き憲兵】

「閣下ぁー!!どうか正気に戻って‥‥‥うん?」

 

 

憲兵君はある人物と目があった‥‥

 

 

ーーーーーー

 

 

【羽黒】

「あっ‥‥あれは‥‥」

 

 

この時、謎の鎮守府からの参加組もスタンド前を

通過しようとしていた、謎の鎮守府からは四個

戦隊24名がパレードに参加していた

 

第一戦隊

妙高、那智、足柄、羽黒、那珂、天龍

 

第二戦隊

デウスーラⅠ、デスラー艦、ランベア、ダロルド

EXー178、デストロイヤー

 

第三戦隊

キングオブドラゴン、アレキサンドリア、チベ

ヨーツンヘイム、ケルゲレン、アルビオン

 

第四戦隊

龍驤、神風、漣、ムサイ、ガウ、ケルカピア

 

 

青葉は情報収集、秋雲は薄本の即売、夕張は

展示モビルスーツ等のギミックに夢中でこちらは

一応謎提の指示で情報収集という事になっている

シュバリエルは別任務、デストリアは謎提の

付き添い、ガトランティスは天龍児童園の子供達

の引率、他は見学組だ

 

このメンバーだけでも国防軍の面々にも引けは

取らないとも言えたが、この時、憲兵君の目には

羽黒しか映っていなかったに違いない‥‥

 

 

 

【那智】

「あそこで変態閣下と揉めてるのは、例の憲兵君

ではないか?」

 

【足柄】

「まあ提督の立場もあるし‥‥‥羽黒、あのひと

確かアンタのファンでしょ?少し愛想振り撒いて

提督の心証を良くしといたら?」

 

【羽黒】

「司令官さんの為ですか?そういう事なら‥‥」

 

 

羽黒は憲兵君に向かって天使の笑みを返すので

あった

 

 

【羽黒】

「ウフッ♪❤」ニコッ♪✨

 

 

 

ーーーーーー

 

 

【羽黒大好き憲兵】

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

憲兵君の中で、何かが弾けた‥‥

 

 

【元帥閣下】

「待ってくれー!!アンドロメダちゃ‥‥」

(バキィーーー!!!)

【元帥閣下】

「ひでぶ!ーーー‥‥」ドサァ!

 

【ゼネラル】

「アイツ‥‥元帥を殴ったぞ!!!?」

 

【羽黒大好き憲兵】

「ウオオオーー!!羽黒ちゃわわわーーん♪!!

バーニングラァァァーーブーー❤!!」ガバァ!

 

【クロード提督】

「くおらーー!!バーニングラブは金剛専用だと

いっとろーが!!」

 

【羽黒大好き憲兵】

「ふーんだ!羽黒ちゃんの方がカワイイもん!」

 

花田少将「だから何やってんだよあんたらは!!」 

 

【陸軍将校A】

「前が見えねぇっつってんだろーがー!!!」

 

【クロード提督・羽黒大好き憲兵・花田少将】

「「「やかましい!!引っ込んでろぉーー!!!」」」

 

【陸軍将校B】

「何だと!?やっちまえーー!!」

 

 

ドッテンガラガラ!☆ドッテンガラガラ!☆彡

 

日頃、国防軍や海特警や海軍省、艦娘そのものに不満を

抱いている将校達や一部の海兵達が鬱憤をはら

すチャンスとばかりに躍りかかって来た‥‥

 

しかし何人かかって来ようと所詮クロード提督

と花田少将の敵では無かった、一方意外な活躍をしたのが

あの羽黒大好き憲兵であった、流石伊達に元帥閣下の下で

憲兵をやってる訳では無い、挑みかかってくる

敵をちぎっては投げちぎっては投げ‥‥‥

 

 

【ゼネラル】

「‥‥あ~あ、腹減ったなぁ~」

 

 

もはやゼネラルは止める気力も失せていた

クロード提督に殴られた将校が宙を飛んで

ゼネラルの目の前に落下し倒れ込んだ

 

 

【陸軍将校A】

「ぐはぁぁーー!!」ドシャ!!☆

 

【ゼネラル】

「‥‥アンタ大丈夫か?‥‥」

 

【陸軍将校A】

「(チーン)」

 

【ゼネラル】

「‥‥他人のフリしよ~っと‥‥」

 

 

 

 

観艦式はまだまだ続く、ぼのたん提督率いる

ぼのたん呉鎮守府の部隊も参加している

全二個戦隊の内容は‥‥

 

第一戦隊

曙、ビスマルク、ハーフビーク、ヴァナディース

浦風、ジャービス

 

第二戦隊

叢雲、妙高、青葉(しゃんば)、山雲、夏雲

神風

 

 

 

ぼのたん提督は、新人の紹介と顔見せを兼ねてい

る為、選抜メンバーにも新人が多かった

しかし、駆逐艦は元気いっぱいである‥‥

 

 

【ジャービス】

「ダーリンー♪ILoveYou~❤」チュパチュパ❤彡

 

【曙】

「やめんかー!!投げキッスなんかするなー!!」

 

【浦風】

「提督♪ウチがしっかり決めてくるけんね♪❤」

パッチリ

 

 

ーーーーーーー

 

 

【満潮】

「‥‥ほお」

 

【霞】

「‥‥ほお」

 

【ぼのたん提督】

「‥‥誰かタチュケテ‥‥」

 

 

続いてはクロード提督のリンガ特設連邦鎮守府と

R.Nishida提督のニシダ・メガフロート鎮守府

のメンバー、さらには我らが連邦統合海軍査察局からの

参加メンバーも続く、先ずはリンガ部隊から‥‥

 

第一戦隊

川内、大井、利根、筑摩、神通、天龍

 

第二戦隊

金剛、伊勢、日向、ラー・カイラム

リーンホースJr.、バーミンガム

 

第三戦隊

霧島、扶桑、山城、ジャンヌ・ダルク

ツーロン、ラーディッシュ

 

第四戦隊

翔鶴、瑞鶴、隼鷹、不知火、黒潮

こんごう(護衛艦)

 

 

比叡とレイオスと赤城は別任務の為、パレードに

は参加していない、カルドとゼネラルは艦息なの

でこちらも見物か別任務である

リンガ部隊の特徴といえばやはり何と言っても

充実した戦艦戦力と主力艦戦力であろう

そんな彼女達は客席にクロード提督を確認する‥

‥‥

 

 

 

【金剛】

「ヘーイ!テートクー♪‥‥てあれ?‥乱闘して

マース!?」

 

 

ーーーーーー

 

 

【クロード提督】

「金剛ぉぉー!!バーニングラァァァーーブ!!」

ブンブン ポカポカ!

 

 

ーーーーーー

 

 

【利根】

「提督は一体何をしておるのじゃ?」

 

【日向】

「女とケンカと乱痴気騒ぎは海軍の伝統だ」

 

【伊勢】

「いや!違うでしょ!!」

 

【山城】

「全く不幸だわ‥‥」

 

【不知火】

「提督が元気で精力があって喜ばしい事だと

思いますが?」

 

【ツーロン】

「精力って‥‥貴女が言うと何か卑猥ね」

 

【不知火】

「不知火に落ち度でも?」

 

【瑞鶴】

「折角のパレードなのに!!爆撃しちゃおっか?」

 

【翔鶴】

「止めなさい瑞鶴、回りが巻き込まれるわ」

 

【隼鷹】

「パレードなんだからパーッといこーぜ♪」

 

【黒潮】

「酒臭ぁ!!飲んどるんか!?」

 

【川内】(リンガ)

「‥‥眠い‥‥やせん‥‥」

 

 

【金剛】

「提督‥‥バーニングラァァァーーーブ❤!!」

ブンブン

 

 

 

 

それに続くはニシダ部隊、先頭にはリンガと同じ

軽巡が戦隊を組んでいる

 

第一戦隊

川内、神通、那珂、阿武隈、天龍、龍田

 

第二戦隊

祥鳳、阿賀野、能代、矢作、酒匂、由良

 

第三戦隊

大和、武蔵、長門、陸奥、ガングート、

ウォースパイト

 

第四戦隊

金剛、比叡、榛名、霧島、ローマ、アイオワ

 

隊五戦隊

赤城、加賀、飛龍、蒼龍、翔鶴、瑞鶴

 

第六戦隊

妙高、那智、足柄、羽黒、青葉、古鷹

 

第七戦隊

高雄、愛宕、鳥海、摩耶、加古、ポーラ

 

第八戦隊

夕雲、長波、早霜、風雲、高波、朝霜

 

第九戦隊

龍驤、飛鷹、グラーフ・ツェッペリン

マックス・シュルツ、ジョンストン、

タシュケント

 

第十戦隊

北上、大井、島風、天津風、谷風、

リベッツィオ

 

 

 

一見して分かる通り、R.Nishida提督率いる

ニシダ・メガフロート鎮守府の最大の特徴は

在籍艦娘の多さである、駆逐艦、海防艦、

潜水艦等、ここで上げられない艦娘達も大勢

いる、イレギュラー艦こそいないものの、ここに

来れば会えない艦娘はほぼいないと言える程だ

従って金剛型、妙高型、川内型、阿賀野型の

全艦娘は元より一航戦、二航戦、五航戦、大和型

までも勢揃いであった

 

 

【阿賀野】

「キラリー✨提督~♪阿賀野の晴れ姿、どぉ?」

 

【矢作】

「こんな場面なのに緊張もしないで堂々としてる

‥‥何だかんだ言っても流石長女よね」

 

【祥鳳】

「提督、この観艦式、やり遂げて見せますね!」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

【R.Nishida提督】

「小生‥‥我慢出来ない‥‥ウオオオオーーー!!

祥鳳ォォォーー!!バーニングラァァーーブ!!」

 

【香取】

「提督という生き者は皆変わりませんね‥‥」

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

【祥鳳】

「///はっ!恥ずかしいから止めてください!///」

 

【阿賀野】

「提督!もうっ!」プンスコ

 

【川内】(ニシダ)

「‥‥眠い‥‥やせん‥‥」

 

【北上】

「夜戦バカはどこ行っても変わらないねぇ♪」 

 

 

 

 

連邦統合海軍査察局、実質的には花田少将の艦娘達

もパレードで航行する、三人の嫁艦と、その子供達

(養女)である三人の、計六人だ 

本当は他にもいるんだが全員南方方面での

大規模作戦中のため不在なのである

 

母  娘

飛龍→江風

蒼龍→海風

瑞鳳→山風

 

 

【花田少将】

「うん、やはり俺の嫁達と娘達は最っ高だ♪」

 

 

花田少将は騒動に巻き込まれながらもスタンド前をパレード航行する彼女達に

手を振る、中立な立場を示さなければならない

査察局としては、役目柄この様なイベントに中々

出してやることが出来ないので、今日は彼女達には

十分楽しんでもらいたいと思っていた

 

 

【飛龍】

「見て!少将が手を振ってるよ!」

 

【江風】

「親父ー♪見てろよなー♪」ブンブン

 

【蒼龍】

「少将も嬉しそう♪」

 

【海風】

「見ていてください、お父さん♪」フリフリ

 

【瑞鳳】

「見て♪パパがいるよ山風♪」

 

【山風】

「‥‥パパ‥‥」スッ

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

【花田少将】

「みんな楽しんでくれてるみたいだな、山風は

もう少し人見知りが治ればいいんだが‥‥」

 

 

 

そんな花田少将の安心と心配を余所に、江風はある

理由からテンションが高かった

 

 

【江風】

「ウッヒョー!スゲーや!川内さんが二人も!!

しかも並んで先頭だよ!!」

 

 

「リンガ」と「ニシダ」の両鎮守府部隊は並んで航行

していた、二大鎮守府の先頭は「ダブル川内」が

担当していた、川内と同じ夜戦が好きで、川内を

尊敬する江風としてはテンションが上がるのも

無理は無かった

もっとも、当の二人は半分寝ぼけていたのだが‥‥

 

 

 

【飛龍】

「江風は血の気が多いのが好きかしら?」

 

【江風】

「だったら母さんだって血の気が多いじゃんか?

だから母さんの事もすきだぜ♪」ニイッ

 

【飛龍】

「えっ‥‥もう!江風ったら///」

 

【蒼龍】

「母さん♪お顔が真っ赤よ♪」

 

【飛龍】

「コラ!蒼龍!」

 

【江風】

「そういえばさ、川内さんて、メチャ強いのが

もう一人いたよな、あの人はどこだ?」

 

【瑞鳳】

「‥‥そう言われてみれば‥‥」

 

 

 

観艦式のパレードも佳境を迎え、夏夜月提督、

秋月型を擁する初月提督、白菜提督、sum提督など

名だたる提督達の部隊が次々と登場した

そして自らトランスフォームを演じるITHACA提督

と吹雪も登場した(何故かITHACA提督だけは

パレードの直接参加を許されたが、それはこの

トランスフォーム能力の賜物だったかもしれない)

 

しかし、多くの鎮守府所属部隊が登場したのに

何故か六本脚鎮守府の所属艦娘は一人も出ていない

せいぜいアンドロメダが総旗艦として登場したくら

いである、三人目の川内がいないのはそのためだ

これは海特警の一員でありながら、民間の立場でも

ある六本脚鎮守府の置かれた状況と、主催者である

ジョニー隊長の苦しい胸のうちを物語っていた‥‥

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

【川内】

「ごめんなさい、今日はここで釣りは出来ないのよ」

 

【ボートの釣り人】

「何で軍事パレードなんかやってんの!?魚が逃げ

ちゃうよー!!」

 

【シュバリエル】

「すみません!すみません!どうかご理解下さい!」

 

【川内】

「シュバリエルさん、ここはアタシが代わるから‥」

 

【へたれ提督】

「ユークス、入り込もうとしてる船は他にあるか?」

 

【UXー01】

『漁船が接近してるわ、通達が徹底してないのか

しら?』

 

【へたれ提督】

「天龍!そっちを頼む!」

 

【天龍】(六本脚)

「了解した、おおい!ここから先は立入禁止だ!」

 

ーーーーーー

 

【金持ちのボートオーナー】

「折角クルージングしながら海から観艦式見ようと

したのに何で駄目なんだよ!」

 

【木曾】

「そういう危ないマネをするな!!引き返せ!!」

 

【シェフィールド】

「ご協力感謝します!」ピシィ!

 

【二等憲兵吸血鬼】

「(あの金持ち、脂がのってて美味そうだ)」

ジュルリ!

 

ーーーーーー

 

【村雨】

「ハイハ~イ♪お船の通り道はこちらよ~♪」

 

【能代】

「ご協力感謝します!」ビシィ!

 

【サラトガ】

「上空にアンノウンの機影無し、引き続き警戒します」

 

ーーーーーー

 

【あきつ丸】

「水上バスの運航は、このルートは止まっているで

あります、こちらをお勧めするであります」

 

【ペールギュント】

「ご協力感謝するのです♪」

 

ーーーーーー

 

【比叡】

「気合い、入れて、行きます!」

 

【レイオス】

「気合いはいいから、誘導お願いね」

 

【タグボートの船頭】

「ねえちゃん達!どっちに行けば良いんだ!?」

 

【レイオス】

「今すぐ誘導しますね」

 

【比叡】

「ご協力感謝しまーーす♪」

 

ーーーーーー

 

【別のボートの釣り人】

「おいコレ、『ソノブイ』って奴だろ?高く売れる

かな?」

 

【リリー・マルレーン】

「アンタら!!怪我したく無かったらそいつを海に

戻しな!!」

 

【球磨】

「ご協力感謝するクマー♪」

 

ーーーーーー

 

【ワカメ養殖人】

「イカダを見に行かんとならんのじゃー!」

 

【カルド】

「俺が見て来てやるよ!とにかく危ないから!」

 

【赤城】

「ご協力感謝しますね♪」

 

ーーーーーー

 

【カリスト】

「君達には失望したよ」

 

【水上バイクの若者A】

「ウルセー!俺達は八景島まで行くんだ!!」

 

【水上バイクの若者B】

「折角、大学の授業が休みなんだぞ!!」

 

【ガンビア・ベイ】

「どどどどうかご理解下さいベイ~」(泣)

 

【水上バイクの若者A】

「俺達納税者が何で軍隊の都合なんか考えなきゃ

いけねーんだ?」

 

【夕立】

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【ガンビア・ベイ】

「アドミラル~!こんな人達のネゴシエーション

なんて無理無理無理~」(泣)

 

【カリスト】

「良いよ、ガンビアは下がって‥‥ん?」

 

 

【水上バイクの若者B】

「責任者呼べよー!」

 

【夕立】

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【水上バイクの若者A】

「オメーら艦娘の指図なんざ受けねーよ!!

たかが道具の癖に!!」

 

【夕立】

「‥‥‥もう一度言ってみるっぽい‥‥」

 

【水上バイクの若者B】

「何だぁそのツラは!?ケッ!深海棲艦なんぞ

あてにならねーな!お前ら解体でもされたら?」

 

【夕立】

「!!!!!!!!」ガシィ!!!!

 

【水上バイクの若者B】

「グエエエーーー!!!?」ピクピク

 

【水上バイクの若者A】

「!‥‥ヒイイイイーーー!!」

 

 

【夕立】

「納税者なんてお前達以外にも大勢いるっぽい!

勿論夕立も納税者っぽい‥‥」

 

【水上バイクの若者B】

「‥‥ご‥‥が‥‥‥‥」ピクピク

 

【水上バイクの若者A】

「やっ!‥止めてくれぇー!死んじまうー!!」

 

【ガンビア・ベイ】

「ハワワワワ‥‥‥」

 

【カリスト】

「‥‥‥‥‥」

 

【夕立】

「‥‥今日の夕立は虫の居所が悪いっぽい‥‥

命が欲しかったら今すぐ消えるっぽい!」

 

ドン!!

 

【水上バイクの若者B】

「‥‥ごはぁーー!!‥‥ゲホ!!ゲホ!!」

 

【水上バイクの若者A】

「ひっ‥‥ヒエエ‥‥」(失禁)

 

【夕立】

「ご協力、感謝するっぽい~~♪」ニコォ♪

 

【水上バイクの若者AB】

「ギエエエエエエエーーーー!!!」ピウ~~!

 

 

【夕立】

「もう大丈夫っぽい♪お仕事続けるっぽい♪」

 

【ガンビア・ベイ】

「‥‥YES‥‥」

 

【カリスト】

「なかなかやるじゃないか♪」ニコォ♪

 

ーーーーーー

 

【水上バイクの若者AB】

「ギエエエエエエエーーーー!!!」ピウ~~!

 

【二等憲兵吸血鬼】

「‥あいつらの顔覚えたぜ‥‥ギルディ(有罪)!」

 

 

余談だがこれから数日後、この水上バイクの若者達

は忽然とこの世界から姿を消す、そして見つかるこ

とは二度と無かった‥‥

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

六本脚鎮守府の面々は、清霜や深雪達

一部の駆逐艦とラビ明石などのドック艦

それに天龍児童園の子供達を除いて、現在観艦式の

会場周辺で警備警戒活動を実施していた

国防軍から急遽依頼された仕事である

 

国防軍から観艦式に招待された筈の六本脚鎮守府が

なぜパレードに参加せず、仕事をしているのか?

 

本来なら彼らも参加する筈だった、ところが直前に

なって「民間軍事会社が軍の観艦式に参加するなど

許されん!」‥‥と言う連中が現れて横槍を入れて

きたのである

 

無論花田少将が反論しジョニー隊長は勿論ガン無視するつもりだったが

そう言う連中が以外と多い事が後で分かった

横槍連中の殆どは国防軍と海特警、海軍省それに艦娘その

ものと彼女達を大切に扱う提督達を快く思わない

勢力の軍人達であった、つまりは嫌がらせである

 

元々がこういった連中に国防軍・天憲隊・海軍省の意志を

示す為の観艦式であったから、ボイコットでも

されたら目的の半分がオシャカになる

だか思案する前に、あっさり結論は出た

へたれ提督が自ら引くことで事態をおさめたので

ある

 

 

【へたれ提督】

「俺達が解散するか、軍に入って軍の従僕になれば

連中も満足なんだろうが、俺達は解散なんかしな

いし、軍に戻るつもりもねぇ!!しかしそんな

俺達の我が儘でこれ以上ジョニー隊長に迷惑を

かける訳にもいかん、ま、こういう事は慣れてる

からな♪」

 

 

ジョニー隊長としては残念たる思いだったに違い

なかった、六本脚鎮守府は会場周辺の警備を担当

する事で観艦式に参加する形となったのである

この一連の流れにより、夕立はすこぶる不機嫌に

なりパレードへの参加も辞退した、後追いの形に

なるが夕立には六本脚鎮守府に協力して警備警戒

活動命令が出された

同じ理由でリリー・マルレーンもパレード参加を

辞退、海賊が警備に回った訳である

シュバリエル、木曾も後から応援に加わった

二等憲兵吸血鬼がここにいるのは、観艦式会場に

いると提督や将校を捕食しかねないからである

 

 

【川内】

「清霜は今頃パレードするメダ子を見てるかな?」

 

【へたれ提督】

「そうだな‥‥どんな気持ち何だろうな?」

 

【防空棲姫】

「清霜チャン‥‥元気ニナレバ‥‥イイケド」

 

【衣笠】

「いずれにせよ私達は私達の出来る事をするまで

ね」

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

一方観艦式の見物スタンドでは、清霜達見物組が

アンドロメダの晴れ姿を見ようとしていた

 

 

【ラビアンローズ】

「私達は私達の出来る事をするまでですね!!

ビールにかちわりはいかがっすか~~」

 

【秋雲】

「薄本の即売はいかがっすか~~」

 

【マンジューシャカ】

「商魂たくましいのは結構だけどさ~、いい加減に

しないと憲兵がくるよ」

 

【トミー・ザワ】

「『吹雪』印の褌(ふんどし)はいらんか~~」

 

【吹雪】(謎の鎮守府)

「だっ!駄目です~~!!」

 

 

 

【多摩】

「アホはほっといて観艦式を見物するニャ♪」

 

【天龍児童園の子供達】

「スゲー!」「どんな艦娘が出るんだろ?」「ワクワク」

 

【深雪】

「アタシもワクワクするぜぃ♪」

 

【白雪】

「いい天気になって良かったね、清霜ちゃん?」

 

【清霜】

「‥‥‥うん、そうだね‥‥」

 

【白雪】

「‥‥清霜ちゃん‥‥」

 

【ガトランティス】

「良いかその方ら!余が直々に引率しておるのだ!

行儀良く見ておるのだぞ!」ドドン!

 

【ナナ】

「ガトラちゃん♪飴あげる~♪ハイ♪」

 

【ガトランティス】

「おっ?おう済まぬのう♪‥‥て!いやいや!!」

 

【雄一少年】

「まるで天龍を見てるみたいだ‥‥」

 

 

 

この時、彼女達のいるスタンド前を、国防軍の

中核戦力と言える、宇宙艦娘達がパレード航行して

来た、その中心にいるのは勿論アンドロメダである

 

清霜は思わず立ち上がる‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥メダ子ちゃん!‥‥」

 

 

清霜の目に映ったアンドロメダは‥‥

余りにも神々しく、余りにも高潔な存在に見えた

 

多くの宇宙艦娘と主力艦娘を従えて航行する

総旗艦アンドロメダ、あの隣に自分が並んで航行

する姿など、今の清霜にはとても想像出来なかっ

たのである

 

当のアンドロメダにはそんな感覚などまるで無い

らしく、事実スタンドにいる清霜を認めると、

満面の笑みで大きく手を振ってみせた

清霜も満面の笑みで手を振り返した

 

 

【アンドロメダ】

「きよし~♪どうよこれ!へへーん♪」

 

【清霜】

「メダ子ちゃーん!格好良いよー!♪」

 

【アンドロメダ】

「面倒臭いけどパレードがあるから、また後でね

~~♪」

 

【清霜】

「面倒臭いなんて言っちゃ駄目だよー♪」

 

 

パレードは進む、二人は手を振り合いながら一旦

別れた‥‥

 

 

 

【清霜】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

【深雪】

「‥‥あれ、パレード専用のコスチュームだろ?

スゲーな国防軍って!しっかしあのメダ子がああ

も変わるかね!孫にも衣装ってこういう事かね」

 

【白雪】

「メダ子ちゃんは元々宇宙戦艦なんだから‥‥

そういう言い方は失礼だよ!」

 

【雄一少年】

「でもさぁ、普段のメダ子を知ってる僕らから

見たらあれってコスプレにしか見えないんだけど

なぁー」

 

【ナナ】

「‥‥それはそれであんまりだと思う‥‥」

 

【ガトランティス】

「余が参加しておればもっと威厳のある観艦式に

なっておったのに、のぉ小娘よ?‥‥うん!?」

 

 

 

(ボロボロ)

 

 

(ボロボロ)

 

【清霜】

「‥‥清霜じゃ‥‥やっぱり駄目なのかな‥‥」

 

【ガトランティス】

「小娘!‥‥そなた‥‥何故泣いておる?」

 

【深雪】

「へ?‥‥きよし!どうしたんだよ!?」

 

【白雪】

「清霜ちゃん‥‥」

 

【清霜】

「‥‥ねえ、ガトランティスさん‥‥」

 

【ガトランティス】

「なな!何だどうした?」(オロオロ)

 

 

普段笑っている清霜しか見てないガトランティス

は、今の清霜を見て混乱し狼狽した

 

 

【清霜】

「ガトランティスさんも凄いけど‥メダ子ちゃん

も凄い人なんだよね‥‥清霜が独り占めなんて

‥‥しちゃ駄目なんだよね!!」ダァーッ!

 

 

清霜はその場を走り出した‥‥

 

 

【ガトランティス】

「小娘!!どこへ行く!?」

 

【多摩】

「何事ニャー!?」

 

【ナナ】

「きよしチャーーン!?」

 

【ガトランティス】

「その方等!ここを動くな!後で迎えにくる!!」

 

一体清霜はなにを思ったのか

 

 

 

 

 

 

場所が変わって艦娘達による航行パレードが終了した合同観艦式

の会場、八景島に設置された装備品展示ブース

 

国防軍や連邦軍の各種装備の展示以外にも、各企業、特に

軍産複合体による開発装備品の展示ブースでは

政府や軍関係者が集まり、合同観艦式の別の側面

を見せ始める‥‥武器取引や建設受注の商談であ

る

 

参加企業には、おそらく人類史上最大規模の民間

企業である

 

・アナハイム・エレクトロニクス

 

をはじめ

 

・サナリィ

・ノクトン

・ロックウェイ

・ウェリントン

 

等の装備系企業から

 

・ガーベイエンタープライズ

・ブラッドリー宇宙建設工業

・ボルガ&ドルニエ

 

等の建設業を中心と

した企業も顔を揃えていた

 

これらは連邦及びブロック自治政府と主に取引

があった会社だが、後に「ジオン」が「共和国」に

再編され、「30年戦争」の後半では地球側に立っ

て、彗星帝国やザンスガール帝国と戦った功績

が認められた事で、旧ジオン系の企業も地球で

商取引が公に出来る様になった

参加企業には

 

・ジオニック

・MIP

・ホシオカ

・カノム精機

 

などが見受けられる

 

この参加企業の中に、一風変わった(というより

は時代の流れか)企業が参加していた

 

・Lメタル・ヒュッケバイン

・豊和工廠

・ムン・タイ工業

・カーティケアンエレクトロニクス

 

と言った聞き慣れない企業名………

この観艦式が艦娘による物である事をある

意味象徴する光景と言えるだろう

 

そう、これらの企業は「艦娘の艤装・装備」を

取り扱う(民間)企業である

既にこの分野に進出しているアナハイム・エレク

トロニクス、ホシオカの牙城を崩すべく

企業コンペも兼ねたこの観艦式(商談)に乗り込ん

で来たのだ

 

生物科学技術や医療(建前もあるが)の分野での

展示もある

 

・ムラサメ科学

・ノグチケミカル

・国際医療科学研究所

 

最初の2社は、主に人間そのものを強化する技術

を売りにしていた、人工ニュータイプ強化人間や

擲弾兵、戦闘用レアリエン等がこれに当たる

 

そして忘れてはならない民間船舶会社

 

・アミバ海運

・赤シャチウォーターライン

 

 

どす黒く、きな臭い商取引や駆け引きが繰り広げ

られているのとは無関係に、海特警の技術屋娘達

は純粋に技術屋の目から展示ブースを「物色」して

いた‥‥

 

 

【夕張】

「凄い凄い!ここはある意味パラダイスだわ!!」

 

【明石】

「技術屋としてはこんな機会を黙って見逃す手は

無いですからねー♪」

 

【ラビアンローズ】

「ですよねー♪」

 

【ヨーツンヘイム】

「ラビ明石、アンタは金儲けしか興味が無いと

思ってたわ‥‥それとも何かの臭いを察知した

のかしら?」

 

【ラビアンローズ】

「失礼な!!私はドック艦『ラビアンローズ』

ですよ!これでも六本脚の整備・開発の責任者

なんです!技術屋の端くれでもあるんですから

当然興味はありますよ!」

 

【マンジューシャカ】

「まあそういう事にしといてやってくれよ♪」

 

【秋雲】

「さっきまでビールとかちわり売ってた癖に

よく言うよ~♪」

 

【ラビアンローズ】

「そっちだって薄本の即売やってたでしょ?」

 

【夕張】

「あら?あそこに居るのは‥‥」

 

 

ホシオカ工業の隣に隣接しているのは、艦娘

装備系企業として展示ブースを開設している

Lメタル・ヒュッケバイン社である

 

 

【明石】

「Lメタルって確か‥‥」

 

【ラビアンローズ】

「そうですよ、うちの軽巡の主力兵装‥‥

65口径155ミリライフル砲を作った会社です」

 

【明石】

「それで聞き覚えがあったんですね」

 

【マンジューシャカ】

「あそこで話し込んでるのは、ありゃ花田少将

じゃないかい?」

 

 

Lメタル・ヒュッケバイン社の展示ブースの

前で、娘の山風を連れて、重役らしき人物と

話し込んでいる花田少将がみられた

様子から見て元からの知り合いの様だが‥‥

 

 

【ドルフ】

「‥‥それでハナダ、体の方はもう大丈夫なの

かい?」

 

【花田少将】

「ありがとう、ドルフ、怪我の方は何の心配も

無い、完全復活だよ、後は身体の方をどう

ならしていくかだな」

 

【ドルフ】

「君が『艦息』になるとはな、世界はまだまだ

厳しいな‥‥」

 

【夕張】

「少将、こんにちは♪」

 

【花田少将】

「お?君らは海特警の技術屋さん達じゃないか

?山風、ご挨拶を」

 

【山風】

「‥こんにちは‥‥山風です‥」

 

【夕張】

「あらま可愛い♪こんにちは山風ちゃん♪」

 

【秋雲】

「秋雲様がイラスト書いてあけよっか~♪」

 

 

山風、花田少将の後ろに隠れる‥‥

 

 

【花田少将】

「スマンね、人見知りが激しい娘で‥‥」

 

【ドルフ】

「直ぐに慣れるさハナダ、それよりそちらの

美しいお嬢さん達は知り合いかい?」

 

【夕張】

「美しい‥‥‥やだそんな!///」ヘラヘラ

 

【ヨーツンヘイム】

「顔がにやけてるぞ、夕張」

 

【花田少将】

「知り合いの艦娘諸君さ、君達にも紹介しておく

よ、彼はここ『Lメタル社』のCEOだ」

 

【夕張】

「‥‥マジで!?」

 

【ドルフ】

「始めまして、『ドルフ・ヴァレンシュタイン』

と申します、以後御見知りおきを」スッ

 

【明石・ラビアンローズ】

「(紳士だわ、家らの提督とは明らかに違う)」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

【謎之提督】

「この淫乱なエロ雌め!どっちの穴も可愛がって

やる!」

 

【へたれ提督】

「えー!?『オスカー』と『マーカー』って

双子じゃないのー!?」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

【花田少将】

「‥‥君達は何を考えてるんだ?」

 

【明石・ラビアンローズ】

「「いえ!別に何も!」」

 

【ドルフ】

「中々楽しいレディー達だね♪、海特警と言う

事は‥‥」

 

【花田少将】

「そう夕張、明石、秋雲、ヨーツンヘイムは

謎の鎮守府所属

ラビアンローズ、マンジューシャカは

六本脚鎮守府の所属だよ」

 

【ドルフ】

「ロッポンアシ‥‥という事は『マサ』の家族

かい?」

 

【ラビアンローズ・マンジューシャカ】

「‥‥マサぁ!?」

 

 

【デストリア】

「皆さんここにいたデスか、提督が皆さんを

お呼びで‥‥て、どうしたのデス?」

 

本多補佐官「少将!!」

 

花田少将「どうした」

 

本多補佐官「国防軍のジョニーnrsenc一等憲兵から緊急連絡です」

 

花田少将「ジョニー隊長からだとして内容は?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

このまま平和に終わると誰もが思っていた がしかしついに事件が起きる 

 

 

【謎之提督】

「‥‥遅いなぁ、あいつら、デストリアも

戻ってこんし、何か楽しい事でもあるんか‥

ミイラ取りがミイラになるみたいな‥‥」

 

【ガトランディス】

「提督よぉぉぉーー!!!」

 

【謎之提督】

「何だガトランディス!?血相を変えて!?」

 

 

元の肌の色から分かりにくいが、血の気の引いた

ガトランディスが謎之提督に駆け寄ってくる

 

 

【ガトランディス】

「‥‥余のせいだ‥‥何かあったら‥‥発破など

かけた余の責任だ‥‥」

 

【謎之提督】

「落ち着け!‥‥何があった!」

 

【ガトランディス】

「きよしが‥‥きよしが何処にも居ないのだ‥」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「アンドロメダ、俺はお前の本心を聞きたい」

 

 

合同観艦式の目玉、航行パレードが終了した後

アンドロメダは唐突にジョニー隊長から執務室

に呼び出しを受けていた

部屋には彼の妻である、加賀と時雨も同席して

いた

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥マジで?」

 

【加賀】

「マジよ!」

 

【アンドロメダ】

「‥‥期限‥‥かぁ‥‥もうそんなに時間が経つ

んだね‥‥」

 

【加賀】

「予想はしてたけど‥‥今のいままでそれに気づ

かなかった貴女の方が不思議だわ!」

 

【時雨】

「(‥‥清霜も救われないなぁ‥‥)」

 

 

アンドロメダの、六本脚鎮守府への派遣期間が

もうすぐ期限を迎えようとしていた、それについ

てアンドロメダがどう考えているのか、それを

先ずジョニー隊長は聞こうとしていたのだが‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥隊長はメダ子に何を聞きたいの?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「お前のこれからの事だ」

 

【アンドロメダ】

「メダ子のこれからの事?」

 

 

この時、執務室の電話が鳴り、加賀が対応した

それに対してジョニー隊長は完全に任せている

普通は本人が電話に出るものだが、ジョニー隊長

は加賀には絶対の信頼を寄せているから問題には

ならない

隊長は話を続けようとする‥‥

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「つまりだな、期限が来ればお前は国防軍に戻る

事になるんだ、その時お前はどうするのかと

聞いてるんだ!」

 

【アンドロメダ】

「‥‥どうするって言われても‥‥」

 

 

突然の質問にイマイチピンと来ていないアンド

ロメダに、業を煮やしたのは時雨だった

 

 

【時雨】

「‥‥全く何処まで鈍いんだよ君は!!」ドン!!

 

【アンドロメダ】

「はいいいーー!?」

 

【時雨】

「つまりこういう事だよ!!君はこのまま清霜と

別れても良いのかって聞いてるんだよ!!」

 

 

清霜のあの悲しそうな顔を覚えている時雨に

とっては、今のアンドロメダの鈍さが歯痒くて

仕方がなかった‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「きよしと‥‥別れる‥‥」

 

 

この瞬間、アンドロメダの脳裏にここ数日間の

清霜の一言一言が頭をよぎる‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

 

 

【清霜】

「パパが言ってた、艦娘との出会いは運命と縁

だって、清霜はメダ子ちゃんに出会えたこの縁

をずっと大切にしていたい‥‥」

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥清霜もメダ子ちゃんを守るよ!」

 

 

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥清霜も、メダ子ちゃんに負けない様に

頑張らなくちゃ♪」ニコォ

 

 

ーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーー

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥きよし‥‥きよし!!」

 

【時雨】

「やっと気付いたみたいだね、清霜はとっくに

分かっていた筈だよ」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「おそらく、清霜は清霜なりの覚悟を決めてる

筈だ、お前はどうする?」

 

【アンドロメダ】

「それは!‥‥」

 

 

割り込んだ加賀の報告で、話は中断される‥‥

 

 

【加賀】

「宇宙軍から緊急連絡!!近海に深海棲艦と

思われる大艦隊が出現!!」

 

【アンドロメダ】

「!!!?」

 

【時雨】

「近海だって!?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「どこだ?」

 

【加賀】

「ここよ!」

 

 

加賀は備付けの地図の一点を指差す‥‥

 

 

【時雨】

「ここ(横須賀)から目と鼻の先じゃないか!

?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「宇宙軍はなぜ今まで気付かなかった?」

 

【加賀】

「極東地域をカバーしている偵察衛星が軒並み

機能を喪失したわ!破壊された可能性が高い

そうよ!!」

 

【時雨】

「衛星を破壊って‥‥深海棲艦にそんな事‥‥」

 

【加賀】

「しかも念の入った事に、こちらに衛星の破壊を

悟らせない為の欺瞞電波まで送信されてた!

こちらのオペレーターが違和感に気付かなかっ

たらもっと大変な事になっていたでしょう!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「時雨の言う通り、深海棲艦だけでこんな芸当

が出来る訳が無い、連中も頭を使ってきた訳だ

しかし今は詮索は後回しだ!直ちに警報と迎撃

の準備を‥‥」

 

【加賀】

「待って!もう一つ問題が!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「何だい加賀さん?」

 

【加賀】

「清霜が‥‥六本脚の清霜が何処にも居ない

そうよ‥‥」

 

【アンドロメダ】

「きよしが!!?」ガタッ!!

 

【加賀】

「謎の鎮守府のガトランティスからの話によれば

誰にも言わずに一人で海に出た可能性が高い

との事よ!」

 

【アンドロメダ】

「‥‥そんな‥‥」

 

【時雨】

「今海に出たら‥‥しかも一人でなんて!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「清霜と無線連絡は難しいか?」

 

【加賀】

「御想像の通り、協力なジャミングがかけられて

いるわ!ECM(電子戦)システムを使ってこちらか

らカウンターを仕掛けている所よ!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「今はまだ有線電話しか使えんか‥‥加賀さん!

謎提とクロードに何とか連絡をとってくれ!!

出来れば他の鎮守府の仲間にも!!」

 

 

ジョニー隊長は東京湾の拡大地図、その中の横浜

沖を指差す‥‥

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「へたれ君と川内は今、この付近で海上交通の

整理をしている筈だ!無線が使えなければ深海棲

艦の襲来の事も清霜の事も分かってない可能性が

ある、謎提達から彼等に知らせてもらおう!!」

 

【加賀】

「了解!可能な限りの『仲間』にも声をかけるわ

!!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「時雨はうちの連中を全員集めてくれ!今すぐ

集められる奴らだけでも構わん!!」

 

【時雨】

「うん!!任せてよ!!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「俺は警報を発令した上で、各方面に連絡を

取る!どうやら今日は忙しくなりそうだ!!」

 

 

間近に迫るであろう深海棲艦の襲撃に対応する為

国防軍・天憲隊は今臨戦体制に入った

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥‥‥‥‥クッ!!」ダッ!!

 

 

アンドロメダは突然走り出すとそのまま執務室

から飛び出していった‥‥

 

 

【時雨】

「あっ!アンドロメダ!何処に行くの!?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「あいつ!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

近海に深海棲艦と思われる大艦隊出現

の報は花田少将にも届いていた

 

 

花田少将「しかし監視衛星が使えない

ときに奇襲とは」

 

本多補佐官「まさか今回の衛星の破壊は

深海棲艦がしたのですか」

 

花田少将「いや深海棲艦はそんなことは

できないはずだ単なる偶然かそれとも」

 

本多補佐官「深海棲艦が他の奴らと手

を組んだか」

 

花田少将「考えたくもないがその可能

性が高い」

 

とここで査察局の他のメンバーが合流する

 

飛龍「少将!!深海棲艦の大

艦隊が出たんだって」

 

花田少将「飛龍か、」

 

蒼龍「どうするの少将」

 

花田少将「本多は第2艦隊に戦闘用意

を伝えるのと海軍省と会場にいる

全憲兵を使って住民や会場にいる

人達の避難誘導を」

 

本多補佐官「承知しました。」

 

花田少将「飛龍たちは全員出撃 

本土防衛と住民や会場にいる人達を守れ」

 

飛龍「少将は」

 

花田少将「私は閣下の所に行ってくる」

 

飛龍「分かった!!」

 

蒼龍「任せといて」

 

花田少将「よし作戦開始」

 

 

連邦軍 第2艦隊旗艦 伊勢 艦橋

 

通信員「司令 花田提督より出撃命令です」

 

山北司令「了解した 通信 

横須賀の第3艦隊に連絡しここの防衛を頼むと伝えろ」

 

通信員「了解しました」

 

レーダー員「司令 どうやら敵は東から

くるようです既に国防軍の宇宙戦艦が向かってます」

 

山北司令「よし我々も向かうぞ 艦隊全速前進東に向かうぞ」

ーーーーーーーーーー 

【清霜】

「‥‥ダメだ!!もっと!もっと早く!!」

 

 

清霜は相模湾にいた

 

海上に射撃演習の標的を三本浮かべ、一人で

行進間射撃の訓練を繰り返していた

高速で走りながら艤装の120ミリマシンガン

を構え、照準し、射撃(GUBA!GUBA!)

 

訓練はこれを以下に素早くかつ性格に出来る

かに費やされていた

パワーでは主力艦相手に勝負にはならない

ならば、速さと正確さを突き詰めるしかない

 

「アンドロメダを取り戻す」決意を固めてから

清霜には一分一秒が惜しくて仕方がなかった

児童園の子供達やガトランティス達と別れてから

清霜は直ぐに海にでたのである

 

 

【清霜】

「‥‥強くならなきゃ‥‥強くならなきゃ!!」

 

 

眼を血走らせ訓練を続ける清霜、その時陸地の方

から警報器のサイレンがけたたましく鳴り響いた

 

 

【清霜】

「何!?」

 

 

【アナウンス】

《‥‥‥繰り返します、深海棲艦の襲来が予想

されます、住民の皆さんは直ちに避難を‥‥》

 

 

【清霜】

「深海棲艦が!?‥‥そういえば通信も上手く

繋がらない‥‥東京湾は今頃混乱してるだろう

な‥‥今すぐ出られるのは東京湾の外にいる

清霜だけ‥‥それなら!!」

 

 

遠く空中に浮かんでいた宇宙戦艦が東に向かっ

て加速していく、つまり敵は東から来るのだ!

清霜は演習弾を実弾に再装填すると東へ向かっ

た

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

花田少将「閣下!」

 

元帥閣下「おう花田か」 

 

花田少将「ご無事でなりより」 

 

元帥閣下「それより状況は?」

 

花田少将「現在我々連邦艦隊と

国防軍の艦隊が敵と交戦中ですが

どうやら敵は新型のバトルドーム

らしいですが戦闘は有利です。

また現在海軍省のすべての憲兵

を動員し避難誘導をしています。」

 

元帥閣下「そうか」

 

花田少将「それより他の軍人ら

はどうしたんですか?」

 

元帥閣下「逃げた」

 

花田少将「はぁ!?」

 

清霜の予想通り、東京湾とその周辺は大混乱に

陥った

 

深海棲艦隊の規模が相当な物だという事が分かる

と共にその混乱に拍車がかかった

特に連邦、政府関係者や軍の幹部達、中堅将校達

の狼狽ぶりは凄まじかった

 

彼等の視点では、「深海棲艦が近くに出現した」と

いうことは「自分達が狙われている」という事だっ

た、事実深海棲艦にとって「提督」や「司令官」など

の指揮系統上位者は最優先攻撃目標であったから

彼等の狼狽もわからなくもないが‥‥

 

とにかく深海棲艦の目標が、横須賀に大挙して

集まっている自分達であることは明白だ

これ程の大艦隊が本土まで殴り込んで来るのは

中々珍しいからだ

彼等は『市民の安全』よりも『自身の安全』を

最優先した、その結果全員が我先に逃げ出そうと

したお陰で陸も海も空も大混乱となってしまった

 

花田少将「つまりこの大混乱の一因は軍人らの逃走のせい」

 

元帥閣下「ということになるの」

 

花田少将「分かりました。閣下は憲兵たちの指揮をお願いします。」

 

元帥閣下「分かった!花田は」

 

花田少将「私は逃げたバカどもと話してきます」

 

横浜港の直ぐ沖合‥‥

何とか海上だけでも混乱を和らげつつ出撃準備を

進めようとした『へたれ提督達』はこの大混乱に

もろに巻き込まれた

 

 

【へたれ提督】

「そこのクルーザー!!勝手に動くなー!!」

 

【シュバリエル】

「お願いします!!止まってくださーい!!」

 

(波ザバーー!!)

 

【川内】

「シュバリエルさん!大丈夫!?」

 

【シュバリエル】

「これくらい‥‥不幸でも何でもないわ‥‥」

(びしょ濡れ)

 

【へたれ提督】

「ユークス!無線は回復しないか?」

 

【UXー01】

『駄目よ!かなり強力なジャミング

(電子妨害)みたい!』

 

【へたれ提督】

「ここは国防軍の庭だぞ!それをここまでの

ジャミングをかけられる連中とは‥‥」

 

 

(‥‥ドン!!)

 

 

おそらく何処かの政府機関か軍の輸送機だろう

空中衝突をおこしているのが遠くから見えた

高度も低く、軽い衝突だから大事にはならない

だろう、しかし行政機関の航空機が緊急事態に

狼狽して衝突事故を起こすとは‥‥‥‥とんだ

恥さらしだ

 

 

【へたれ提督】

「‥‥無茶しやがって!」

 

【カルド】

「無線にジャミングがかけられてるなら、航空

無線も使えないんだろう?これじゃ衝突事故

を起こしてくれって言ってる様なもんだ‥‥

今東京湾はおもちゃ箱をひっくり返した様な

状況だ‥‥俺達だけじゃとうにもならんな‥」

 

【赤城】

「‥‥そうね、これでは下手に艦載機を飛ばす

事も出来ないわ!」

 

【サラトガ】

「提督!外洋に逃れようとする船舶が東京湾の

狭い入口に殺到しています!」

 

【へたれ提督】

「肝心の政府行政による誘導が機能してないん

じゃ無理もないか、東京湾に留まったら深海

棲艦に攻撃されても逃げる事も出来んからな」

 

【天龍】

「しかしこのままじゃ早晩船が渋滞で動かなく

なるのは目に見えてるぜ!?」

 

【へたれ提督】

「そうだな‥‥全員装備を再点検!補給が完了

したら俺達も南下するぞ!船の通行を少しでも

良くするんだ!」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「俺は何時でも行けるぜ♪邪魔な奴は船ごと

アズライールに食わせてやろうか?」

 

【へたれ提督】

「あの鳥さんそんな事が出来るの!?まあ気持ち

だけは受け取っておくよ」

 

【リリー・マルレーン】

「食っちまうなら無能な将校だけにしとくれよ

船は貰ってやるからさ♪」

 

【ペールギュント】

「海賊魂復活なのです♪」

 

【レイオス】

「貴女、リリーと一緒だと本当に楽しそうね?」

 

【川内】

「姉さん?それはそれでNGよ?」

 

【夕立】

「(ぷくぅ~~)」

 

【へたれ提督】

「何だ夕立?まだ怒ってるのか?」

 

【夕立】

「‥‥『たわけ』さんは人が良すぎるっぽい!

もっと怒ってもいいっぽい!!」

 

 

六本脚鎮守府はそもそも招待された筈、それが

交通整理のお仕事‥‥どうにもならない事も

世の中にはあるとはいえ、純粋な夕立には

どうしても納得がいかない‥‥

 

 

【へたれ提督】

「‥‥夕立は優しい娘だな、ジョニー隊長が

気に入るのもよく分かるよ」ナデナデ

 

【夕立】

「う~~」

 

【へたれ提督】

「お前のその気持ちだけで俺達には十分だよ♪

さて行くか?」

 

【防空棲姫】

「子供達‥‥大丈夫カシラ‥‥」

 

【へたれ提督】

「駆逐達やラビ明石達が着いてる、ガト子もな

心配はいらないよ、それより防空、かつての

仲間と砲火を交える事になるかも知れんぞ?

覚悟は良いか?」

 

【防空棲姫】

「覚悟ハ‥‥出来テマス!‥皆サンガ‥‥私ノ

家族デス!!」

 

【へたれ提督】

「よし!!もう何も言うまい!!皆行くぞ!

あきつ丸!なるべく情報を集めておいてくれ!

今は何でも情報が欲しい!」

 

【あきつ丸】

「最善を尽くすであります!」

 

【へたれ提督】

「ユークス!無線が回復したら直ぐに知らせて

くれ!国防軍と連邦軍の事だ、こんなジャミングを

何時までも許しておく訳が無いからな!」

 

【UXー01】

「了解!任せて!」

 

【川内】

「清霜‥‥大丈夫かな?」

 

【へたれ提督】

「あの娘は俺達の子だ、信じよう?」

 

【川内】

「‥‥うん、そうだね」

 

 

清霜が単独で東に向かった事をへたれ提督達

はまだ知らない‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

【アンドロメダ】

「きよしぃぃーーー!!!」(バタン!!)

 

 

清霜達、六本脚の駆逐達が宿泊している部屋に

アンドロメダが飛び込んできた

全員が外出しているので誰も居ないのは分かっ

ていたが、アンドロメダは叫ばずには居られな

かった

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥‥‥‥?」

 

 

鏡卓の上にメモが置かれている、清霜がアンド

ロメダに宛てたメモである事は直ぐに分かった

 

 

 

《メダ子ちゃん、清霜は強くなります

 もっと強くなって、メダ子ちゃんの横に

 立てる、メダ子ちゃんの背中を守れる

 清霜になってみせます

   ‥‥大好きな‥‥お姉ちゃん‥‥》

 

 

 

【アンドロメダ】

「きよし‥‥あんた‥‥ずっと前から分かって

たんだね‥‥ずっと一人で苦しんで‥‥‥」

 

 

(ボロボロ‥‥)

メモの上に水滴が落ちる‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥バカ!‥‥きよしのバカァーー!!

どうして‥‥どうしてもっと早く言ってくれ

なかったのよ!!‥‥何も知らずにのほほん

としてたメダ子が‥‥馬鹿みたいじゃない

!!」

 

 

アンドロメダはメモを握りしめる‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「ごめん‥‥ごめんね、きよし‥‥お姉ちゃん

鈍感なポンコツだから‥‥きよしの辛さに

気付いてあげられなかったよ‥‥ごめんね」

 

 

 

この時、短距離用の携帯無線から連絡が入る

 

 

【時雨】

『‥ザザ‥‥ザ‥ドロ‥ダ!アンドロメダ!

聴こえるかい!?時雨だよ!!』

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥‥‥!?」

 

【時雨】

『たった今無線が復活したんだ!僕の独断だ

けど、君に知らせたい事があってね!!』

 

【アンドロメダ】

「‥‥グス‥‥時雨?」

 

【時雨】

『清霜が房総を超えて東に向かったよ!!

海岸警備の監視所から目撃連絡があっんだ!

因みに深海棲艦は東から来るよ!!』

 

【アンドロメダ】

「!!!!!!!?」

 

【時雨】

『あの娘‥‥それが分かっていて自分で

向かったんだね‥‥』

 

【アンドロメダ】

「何で!?‥‥何でそんな事を‥‥」

 

【時雨】

『今の君なら清霜の気持ちが分かる筈だよ』

 

【アンドロメダ】

「‥‥きよし‥‥待ってなさいよ!!」

 

 

5分後、アンドロメダは清霜を追って単独出撃

した、幌のかかった何か大きな物を牽引ビーム

で引っ張りながら‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

(ガッシャーーン!!)

【秋雲】

「‥‥はぁ!?‥‥何それ‥‥」(ガクブル‥‥)

 

 

物販用の薄本の入ったケースを落とした秋雲は

顔を真っ青にして震え出した‥‥

 

 

【謎之提督】

「言葉通りの意味だ、きよしは一人で深海棲艦の

いるポイントに向かった!」

 

【秋雲】

「‥‥そんな!!どうしてよ!!?」

 

【那智】

「秋雲!今それをここで詮索しても仕方ない!

提督!!私達は何時でも行けるぞ!!」

 

【妙高】

「パレードに参加した組は補給さえ完了すれば

即出られます!!」

 

【デウスーラ】

「きよしは良い娘だ、何としても助けよう!!

誰か一人を守る為‥こんな戦いも悪くないもの

だ!!」

 

【デスラー艦】

「無事に連れ戻す事を優先に考えるべきですわ

!」

 

【神風】

「行きましょう!!」

 

【謎之提督】

「よし!!足柄、羽黒、那珂、デストリア、それと

本人の希望でガトランティスを先行させた!

リリーとシュバリエルとも合流させる!

本来は戦力の小出しをせずに全力出撃する所

だが、事態は緊急を要する!準備の整った者

から戦隊を組んで出撃するぞ!!」

 

 

その時、連絡を受けた提督達が駆け付けて

来た‥‥

 

 

【クロード提督】

「ジョニ憲から話は聞いたぞ謎提!!深海の

大艦隊にきよしが単独で向かったそうだな!」

 

【金剛】

「‥‥全く何て無茶をするデース!!」

 

【瑞鶴】

「でも奴らは奴らで攻めて来る訳でしょ?連中

に勝手な真似はさせないわ!!やってやろう

じゃない!!」

 

【ツーロン】

「提督!急ごう!!月に向かう訳じゃないから

燃料は充分持つぞ!!」

 

【クロード提督】

「こちらはカルド、レイオス、比叡、赤城を

先行させてる!!そういえば、へたれ君には

連絡は行ってるのか?」

 

【謎之提督】

「デストリアに連絡に行かせた、そろそろ

通信も回復する頃だろうがな‥」

 

【R.Nishida提督】

「小生達も手伝うぞ!!どのみち深海の大艦隊

ならほおっては置けないからな!!」

 

【長波】

「‥‥きよし‥‥きよしぃー!!!」グワァ!

 

【風雲】

「落ち着いて!私達で助ければ良いのよ!!」

 

【夕雲】

「あの娘に変なマネしたら‥‥お仕置きでは

済みませんね!!」

 

【矢作】

「という訳で、何時でも行けます!!」

 

【ぼのたん提督】

「俺達も行くぜ!!駆逐艦の危機に黙ってたら

俺のアイデンティティが崩壊しちまうからな

!!」

 

【曙】

「全く世話が焼けるわね!まあ良いわ!!

助けてあげる!!」

 

【浦風】

「うちがおるけん!勝手な真似はさせんよ!!」

 

【ジャービス】

「ジャービス!頑張る!!」

 

 

この混乱時、集まる事が出来たのは「海特警」と

「ぼのたん呉鎮守府」「ニシダ・メガフロート鎮守

府」のパレード参加組、そして‥‥

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

『みんな聴こえるが?たった今通信の全面回復

に成功した!!こちらも艦隊を出す!既に

こちらの宇宙戦艦も先行させてるが、どうも

邪魔が入っているらしい、俺から言うのも何だ

が、みんな清霜を頼む!!』

 

【謎之提督】

「分かっているよ、あの娘は海特警の一員、

何としても守るよ!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

『それともう一つ、アンドロメダが一人で先行

して出撃しちまった、あいつの事も頼む!!』

 

【謎之提督】

「メダ子ならそうするやろうな、分かった!!

総員10分後で準備を完了するぞ!!」

 

花田少将『うちの連邦艦隊も向かわせた!本土防衛は我々に任せてくれ』 

 

やがてやって来る深海棲艦に対抗すると言う

より、清霜とアンドロメダを守る為に全員が

動き出した!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

【へたれ提督】

「‥‥なん‥‥だと!?」

 

【川内】

「‥‥そんな‥‥清霜!!!‥‥」(フラフラ)

 

【足柄】

「ちょっと!しっかりしなさいよ!!」

 

【那珂】

「川内ちゃん!しっかり!」

 

【防空棲姫】

「キヨシチャン‥‥」

 

【シュバリエル】

「デストリア!?それは本当なの!?」

 

【デストリア】

「加賀さんから提督に直接伝えられたデス!!

きよしちゃんは一人で房総から東に向かった

って‥‥私達も出撃準備を緊急に整えてます

デス!!」

 

 

その連絡が六本脚一同に届けられたのは

案の定、東京湾の狭い出入口が混乱で渋滞を

起こしている真っ最中であった‥‥

謎之提督の指示を受けたデストリアが直接

伝えに来たのである

 

 

【天龍】

「‥‥何考えてんだ!あのバカ!!」

 

【木曾】

「こんな所でボヤボヤしてられないな!俺達も

直ぐに後を追いかけよう!!」

 

【シェフイールド】

「でも!!この渋滞を突っ切らないと‥‥」

 

【ガンビア・ベイ】

「押し退けてやれば良いですベイ!!」

 

【ペールギュント】

「邪魔する奴は星の屑に変えてやるのです!!」

 

【衣笠】

「貴女達過激ね‥‥提督!単縦陣でも良いから

何とかすり抜けて行きましょう!!」

 

【へたれ提督】

「‥‥そうだな‥ここに居てもしょうがない‥

何とか突っ切るぞ!!」

 

【村雨】

「‥‥無線が聴こえるわ!!?」

 

【UXー01】

『司令官!!無線が回復したわよ!!

きよしちゃんと連絡が取れるわ!!』

 

【へたれ提督】

「そうか‥‥分かった!!清霜!!聴こえてる

なら応答しろ!!」

 

【川内】

「はっ!!‥清霜!!返事をしてぇぇー!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【川内】

『‥清霜!!返事をしてぇぇー!!!』

 

【清霜】

「‥‥パパ‥‥ママ‥‥」

 

 

清霜は相変わらず東へ向かっていた、陸地は

微かに見える程度である‥‥敵は近い

夕方が近くなり、周りは少しづつ暗くなって

いく‥‥この分だと接敵時には夜戦になる

だろう

 

 

【へたれ提督】

『パパ達が今から直ぐにそこに向かう、お前は

そこで待つか、戻って来るんだ!!』

 

【川内】

『お願い清霜!!提督の‥‥パパの言うことを

聞いて!!』

 

 

【清霜】

「‥ごめんね‥そういう訳にはいかないみたい

なんだ‥‥」

 

【川内】

『‥‥そんな!!』

 

【天龍】

『何でだよ!!?』

 

【へたれ提督】

『‥‥メダ子の事か?』

 

【清霜】

「それもあるよ‥‥でもそれだけじゃないの

‥凄い微弱だけど、救難信号を受信したんだ

つまりそれって誰かが助けを求めてるって

事だよね?」

 

【へたれ提督】

『うがった見方をすれば敵の罠という事も

考えられるだろう!?第一お前だけが突出

してどうにかなる事じゃないだろ!?相手は

規模も分からない大艦隊だぞ!!各戸撃破

されるのがオチだ!!パパ達を待て!!』

 

【清霜】

「ごめんねパパ、清霜は逃げる訳にはいかない

んだよ‥確かにパパの言う通りだと思う、でも

ここで逃げたら‥‥清霜は卑怯者になって

パパにもママにも‥‥メダ子ちゃんにも顔向け

出来ないよ!そんなの嫌だよ!!」

 

【ガトランティス】

『きよしー!!余だ!!ガト子だ!!誰も

そなたの事を卑怯者などとは思っておらん!!

戻って来るのだ!!無茶はするなと言った筈

だぞ!!』

 

【デストリア】

『ガトラさん!?いつの間に!?』

 

【清霜】

「‥‥ガト子ちゃん‥‥清霜の背中を押して

くれてありがとう‥‥清霜は大丈夫だから♪」

 

【ガトランティス】

『そういう事を言ってるのではなーい!!!』

 

【天龍】

『馬鹿野郎!!そういうのを世間では「フラグ」

って言うんだ!!良いから戻ってこーい!!』

 

【清霜】

「ウフフ♪…天龍ちゃんはやっぱり優しいね♪」

 

【天龍】

『なっ!?///』

 

【防空棲姫】

『キヨシチャーン!!オ願イヤメテー!!』

 

【清霜】

「防空ちゃん‥‥ありがとう心配してくれて♪」

 

 

この時、先行していた国防軍の宇宙戦艦が交戦

状態に入り、遅れて連邦軍の第二艦隊も戦闘状態に入った。相手は深海棲艦ではない何かの

空中機動兵器だ、バトルドームに形状が似てい

なくもないが、使用されている兵器は怪光線では

なくショックカノンの様なビーム兵器だ

 

つまり新手の敵が国防軍の宇宙戦艦隊と連邦軍の一個艦隊の前に

立ち塞がっている、それでも流石は国防軍の

ドレッドノート級と連邦軍のマゼラン級、砲撃戦で敵を圧倒していたが

向こうの数が多過ぎた、深海棲艦への迎撃を完全

に阻まれている

 

 

【清霜】

「‥始まったみたい!行くね!」

 

【へたれ提督】

『駄目だ清霜!!戻れ!!』

 

【川内】

『お願い清霜!!戻ってぇー!!』

 

(プツン)

 

【清霜】

「いけない事は分かってる‥それでも清霜は‥‥

パパ‥ママ‥ごめんね‥‥」

 

 

清霜は通信を切ると、そのまま東進を続けた

川内の悲痛な叫びが耳に残る‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

【川内】

「いやああああーーー!!!」(フラフラ)

 

【那珂】

「川内ちゃん!?」(ガシッ!)

 

【足柄】

「しっかりしなさいよ!」(ガシッ!)

 

【防空棲姫】

「ア‥‥アアア‥‥」

 

 

力の抜けた川内は、今度は一人で立って居られな

くなり、足柄と那珂に両側から支えられる‥‥

 

防空棲姫も白い顔を文字通り青ざめさせる

防空棲姫にとっても清霜は特別な存在だった

行き場を無くした彼女に手を指しのべ、六本脚に

スカウトしたのは、他ならぬ清霜なのだ‥‥

 

 

【へたれ提督】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

【フェニックス】

「‥‥きよしの奴、思ったよりずっと成長してた

な‥‥」

 

【カリスト】

「‥‥それも時と場合によるよ」

 

【カルド】

「‥‥大将、命令してくれ!何でもする!!」

 

【能代】

「提督‥‥行きましょう!!私達が行かなければ

誰が行くんですか!!」

 

【球磨】

「連れ帰ってとことん説教だクマー!!」

 

【へたれ提督】

「‥‥みんな行くぞ!」

 

 

【ガトランティス】

「頼む!!余も‥余も連れていってくれ!!!」

 

【デストリア】

「ガトラさん‥‥」

 

【へたれ提督】

「ガト子‥‥」

 

【ガトランティス】

「今回の事は‥‥余の責任だ‥‥きよしを励まそ

うと‥‥浅知恵など出したばかりに!!」

 

【川内】

「‥‥‥‥」

 

【ガトランティス】

「‥‥済まぬ!!きよしに何かあったら余は‥‥

余はそなた達に何と詫びればよいか‥‥」

 

【川内】

「‥‥清霜は‥‥元々ああいう娘なのよ‥‥」

 

【那珂】

「川内ちゃん‥‥」

 

【川内】

「‥‥ありがとう、那珂ちゃん、足柄さん‥‥

もう一人で立てるよ‥‥」

 

【足柄】

「‥‥そう‥‥」

 

【川内】

「‥‥提督‥‥行こう?」

 

【へたれ提督】

「‥‥ああ!」

 

【川内】

「みんなもお願い!‥‥力を貸して!!」

 

【デストリア】

「言われるまでもないデス!!」

 

【ガトランティス】

「余の力!いかようにも使ってくれ!!!」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「そうと決まったら『時は金なり』だな、今は

時間が惜しい、渋滞する船を蹴散らそうぜ!」

 

ーーーー

 

【アンドロメダ】

『そんな事したら余計混乱するでしょ!!』

 

 

何処からか突然無線連絡が入る‥‥

 

 

【へたれ提督】

「メダ子か!?」

 

【アンドロメダ】

『そうメダ子だよ!今きよしを追いかけて

東に向かってる!!』

 

【川内】

「まさか‥‥あんたも一人で!?」

 

【天龍】

「どいつもコイツも無茶しやがって!!」

 

【アンドロメダ】

『きよしは!!‥‥メダ子の大切な妹なんだよ』

 

【へたれ提督】

「メダ子‥‥‥そうか‥‥」

 

【あきつ丸】

「『姉妹誕生』‥‥でありますな」

 

【アンドロメダ】

『‥これがメダ子の「覚悟」だよ!必ず妹を連れて

帰る!!提督達も後から来て!!』

 

【ガトランティス】

「そなたの‥‥覚悟か‥‥」

 

【へたれ提督】

「止めても無駄だな‥‥必ず行く!!無茶はする

なよ!!」

 

【アンドロメダ】

『敵に言って欲しいなぁ、それとさ提督、何の

為にユークスがいるわけ!?』

 

【UXー01】

『‥‥‥あっ!!』

 

【へたれ提督・川内】

「「亜空間航行!!!」」

 

【石川島 春馬】

『ボス!少し潜航すれば「ゲシュ=ヴァール機関」

が使えるぜ!!』

 

【トミー・ザワ】

『ありがとうアンドロメダ!君は人類の宝だ!』

 

【アンドロメダ】

『ちょっと何言ってるか分からないしぃー!!』

 

【足柄】

「話は決まりね!!今度こそ行きましょう!!」

 

【川内】

「うん!!‥‥提督!!」

 

【へたれ提督】

「みんな!!行くぞーー!!」

 

 

「「「おおーーー!!!!」」」

 

 

次元潜航艦「UXー01」に乗り込んだ一同は、亜空間

に入る事で混乱の東京湾から抜け出した‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー 

軍人たちを説得中だった花田少将のもとに一本の無線が入った

 

江風『親父!』 

 

花田少将「どうした江風」

 

江風『清霜が一人で深海凄艦に向かっただろ』

 

花田少将「ああ」

 

江風『あたしもいく!』

 

花田少将「駄目だ江風!」

 

江風『なんでだよ』

 

花田少将「江風お前の今の任務はなんだ」

 

江風『本土防衛と住民と会場にいる人の護衛』

 

花田少将「そうだ。江風お前の気持ちは分かる」

 

江風『なら!』

 

花田少将「だがなもしお前が抜けたせいで住民や会場にいる人が犠牲になったらどうする?」

 

江風『でも!』

 

花田少将「江風!分かってくれこれはお前のために言っているんだ!」

 

江風『もういい!親父、あたしはなどんな犠牲も顧みずただ自分の信念を貫き通す。そんな事親父が好きだった。だけど今の親父は犠牲を恐れている。そんな親父は大嫌いだ!』

 

花田少将「江風!」

 

江風『親父がなんと言おうとあたしは行くよ清霜を助ける、それが友達としてのあたしの信念だ』ブッツン

 

花田少将「江風!江風ー」

 

ーーーーーーーーーーー

  

【アンドロメダ】

「きよし‥‥きよしーーー!!!」

 

 

暗くなりかけた海上をアンドロメダは一人東に

向かって驀進する‥‥

牽引ビームで引っ張る大きな荷物は「電源」となる

『波動コア』が抜き取られ、ただの鉄骸となって

いた、アンドロメダは何故これを持ち出したのか

‥‥その答はもうすぐ明らかになる

 

 

【アンドロメダ】

「きよしーー!!お姉ちゃんを待ってなきゃ

許さないからねーー!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

【南方棲戦姫】

「‥邪魔ナ‥ヤツラダ!蹴散ラシテ進メー!!」

 

 

海原を埋め尽くす深海棲艦の群れを引き連れて

旗艦『南方棲戦姫』が号令をかける

 

コードネーム『ダイソン』と呼ばれる猛獣を

引き連れた『戦艦棲姫』に、見た目が危ない

『装甲空母鬼』、見目麗しい『空母棲姫』、

何を考えてるか分からない『護衛棲姫』など

姫級、鬼級のオンパレード‥‥

 

勿論主力の『リ級』や『タ級』、『ヲ級』と

いった人型も数多く、準人型や駆逐棲艦の類

にいたってはもはや正確な数など分からない

‥‥

 

そして上空には、深海の艦載機の他に、例の

バトルドームが大量に浮かんでいた

見慣れない機動兵器もある、バトルドームに

形状がそっくりだがやや小型のそれは、明ら

かにジュラル星人のそれとは違った兵器シス

テムであった、先程ドレッドノート級とマゼラン級と撃ち合っていたそれである

 

深海棲艦の間にもジュラル星人が操作する

『水上バイク』の様な機動兵器がちらほら

見える

これ程の大兵力が目指す標的は何処か?

人間(地球人)の指揮階級が今多く集まって

いる『横須賀』である‥‥

 

 

 

【南方棲戦姫】

「フン!‥ヤツラ高見ノ見物デモスル気カ?

‥マアイイ‥‥我々ダケデヤッテヤル!!」

 

 

そして『南方棲戦姫』が見上げる後方には

『ナスカ級』を二倍にした様な大型宇宙艦が

浮かんでいた、『ジュラル特選隊』の母艦

である

 

 

どんな組織にも、派閥や対立は生まれる

それが巨大な権力機構ならば尚更だ

連邦しかり、海軍しかり、ガミラスしかり、

深海棲艦しかり、である‥‥

そしてジュラル星人もその例外ではなかった

 

基本的に地球制服を目的とした進攻軍は

大きく二つに別れている、というより派閥に

よる対立で結果的に別れているのだが‥‥

 

一つは『ジュラル魔王』をリーダーにして

ジュラルの力で地球人を屈服させ、その上で

可能な限り地球を無傷で手に入れる『移住派』

目的が地球を手に入れる事と、地球への移住

である為に、その作戦は回りくどい事が多い

のが特徴である

 

そしてもう一つは『ジュラル特選隊』と呼ば

れる、ジュラル星人の中でも選民思想の考え

を持つ集団で構成される一団‥‥『殲滅派』

気位と自尊心が強烈で、他の星の住人は

元より、自分達以外のジュラル星人ですら

差別対象となる、そして目的の為には手段は

選ばず敵対勢力を一掃する‥‥

当然回りくどい作戦など取ることはなく、

『ジュラル魔王』とその一派を公然と『軟弱』

と罵るのであった

 

 

ーーーーーーーー

 

 

【ジュラル星人 ゴールDOーX】

「あの連中、使い物になると思うか?」

 

 

『ジュラル特選隊母艦』の中で、選民思想に

どっぷり浸かった若いリーダー、ゴールDOーX

が副官クラスと思われる相手に話しかける

彼はジュラル魔王をとことん軽蔑しており、

今回の作戦でもジュラル魔王には一切知らせ

ていない‥‥

 

 

【ジュラル星人 ハイザKIーX6号】

「しらねーよ、アンタが雇った連中だろ?

まぁ『弾よけ』には使えるんじゃねーの?」

 

 

相手がリーダーなのにこのジュラル星人には

敬意を払う欠片もない‥‥

 

 

【ゴールDOーX】

「『弾よけ』か、適切な表現だな、連中には

我々『ジュラル特選隊』の弾よけになる栄誉

を授けてやった、せいぜい働いてもらわんと

な」

 

 

当のゴールDOーXも、タメ口を聞かれても特に

何とも思わない様子だ、この二人には力関係

はあっても信頼関係があるかは微妙だ‥‥

 

 

【ハイザKIーX6号】

「いずれは分かることさ、それより俺が分から

んのは何故ここに『地球人』がいるのかって

事だ」

 

 

リーダークラスしか座れない椅子に座って

踏ん反り返っている一人の『地球人』の男を

ハイザKIーX6号は睨みつける‥‥

 

コイツは気に入らん!この男が『地球人』

だからでも『図々しい』からでもない!

コイツには自分と同じ臭いがする、コイツは

俺と同じ類いの男だ、だから信用できない!

 

 

【ハイザKIーX6号】

「誰だオメェ?地球人の癖に俺達に地球人を

襲わせようとしてんだ、オメェも相当の

はぐれモンだろうな‥ヘッヘッへ‥‥」

 

【三木乃 ジャギ】

「口を慎めよ!このタコ野郎!俺が居なけりゃ

てめーらこの船も手に入れられなかっただろ

が!」

 

 

アメフトのマスクとヘルメットの様な仮面で

顔を隠しているこの男の名は『三木乃 ジャギ』

かつて『アジア・オセアニアブロック海軍』

に所属し、へたれ提督と川内の二人には因縁

浅からぬ男であった

一応は今でも『地球の軍隊』に席を置いている

らしいが、神戸と横須賀の情報を深海とジュラ

ルに流したのは何を隠そうこの男であった

 

 

【ハイザKIーX6号】

「面白い事言ってくれるねぇ♪ええ?‥‥‥

ブチ殺されてーか!?」

 

【三木乃 ジャギ】

「俺に手を出すのは止めた方が良いぜタコ野郎♪

俺には強力なスポンサーがついてる、その瞬間

テメーは奴らの敵になる訳だ!ヒッヒッヒ♪」

 

【ハイザKIーX6号】

「他力本願って奴かい?情けない野郎だ」

 

【三木乃 ジャギ】

「他人を思い通りに動かす力、と言って貰いたい

ねえ♪」

 

【ゴールDOーX】

「仲直りの儀式は済んだか?作戦を始めるぞ!」

 

 

二人のやり取りを面白がって見ていたゴールDOーX

も、作戦開始を優先させる事にした

 

 

【ゴールDOーX】

「目標、横須賀!地球人の指揮系統を根絶やし

にしてくれるわ!!」

 

 

ゴールDOーXは、全軍に前進速度を上げる様に指令

を下した、無論、協力関係にある筈の深海棲艦に

対しても‥‥

 

 

ーーーーーーーー

 

 

【戦艦棲姫R】

「発光信号‥‥前進ノ催促ダ」

 

【南方棲戦姫】

「オノレ!!指揮官気取リカ!?我々ハ我々ノ

ヤリ方デヤル!!」

 

【戦艦棲姫R】

「提督ノ命令ニ逆ラウ事ニナルゾ?」

 

 

 

 

【戦艦棲姫R】

「(愚かな‥‥あの提督もこの連中も‥‥)」

 

 

【空母棲姫】

「ピケット艦カラ報告ダ、鼠ガ一匹ウロチョロ

シテイルラシイ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

混乱は接触と同時に始まった

 

速度と正確な射撃で相手を翻弄し、徹底的に

遅滞戦術を取れば何とかなると思っていた

清霜だったが、如何せん数が違いすぎた‥‥

相手は水雷戦隊だけでもいくらでも編成出来る

が、こちらは駆逐艦一隻(一人)のみ

遅滞戦術はおろか被弾しないだけで精一杯だ

 

清霜に出来る事は、相手の行き足を少しでも

鈍らせて味方の体制が整うまでの時間稼ぎを

することくらいだろう、が、見たところ

『嫌がらせ』程度の効果しか出せていない

それでも『阿武隈』達の退避の時間は稼げた

から良しとすべきだろう‥‥

 

 

【清霜】

「くぅ!‥‥止まったらやられる!!」

 

 

直線航行はせず、ジグザグに走り回りながら

牽制射撃!これでは命中弾など期待できない

常にアクロバットな動きで戦う川内なら命中も

もさせられようが、生憎、清霜にそんな芸当は

出来ない‥‥

 

それでも連射がきく120ミリマシンガンの効果

はあった様だ‥‥

 

 

【清霜】

「少しは当たれぇーー!!」

GUBABABABABABABABAーーー!!!

 

【ロ級】

「キィア~ア~ア~!‥‥‥‥」

バキバキバキ!! ドドォォーーン!!

 

 

流石に、かつてモビルスーツの主力兵装だった

のは伊達ではない、突出してきたロ級2隻を

連射により返り討ちにした

 

しかし、明るい材料もそこまでだった‥‥

頭上に大型の非行物体が迫ってきた

 

 

【清霜】

「バトルドーム!?」

 

【ジュラル特選隊員A】

「チビスケの地球人め!!いい加減にしろ!!」

 

 

バトルドームから怪光線と共に小型爆弾が投下

される、大量に投下された小型爆弾は、清霜を

包み込む様に炸裂した

 

ズドドドドドドーーー!!!

【清霜】

「あああああーーーー!!!」

 

 

清霜の小さな体は、爆風に吹き飛ばされ海面上

でもんどり打った‥‥そして行き足は止まった

 

 

シュウウウ~~~

【清霜】

「‥‥う‥‥ううう‥‥」

 

 

マシンガンの銃口が海面に触れて音を立てている

給弾ベルトは外れ、弾倉はどこかに吹き飛んで

しまった、予備のドラムマガジンがあるだけ

魚雷は既に撃ち尽くしていた‥‥‥

 

動きを止めた清霜に重巡『リ級』が一隻近付いて

くる‥‥‥

 

 

【リ級エリート】

「‥‥コレデ終ワリダ!」

 

【清霜】

「‥‥まだ‥‥‥だよ!」

 

 

予備のドラムマガジンをマシンガンにリロード

する清霜‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥初弾‥‥(ガチャ!)‥装填!‥‥」

 

 

残りの力を振り絞ってマシンガンを構える

 

 

【清霜】

「まだ‥‥‥まだまだぁぁぁーーー!!!」

GUBABABABABABABABAーーー!!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【三木乃 ジャギ】

「コイツはまた、最高のエサが転がり込んで

来たもんだぜぇ~~♪」

 

【ハイザKIーX6号】

「エサ?何のエサだ?」

 

【三木乃 ジャギ】

「大きな獲物を吊り上げる為のエサに決まって

んだろうが!あのガキは少し生かしておいてく

れや♪」

 

【ゴールDOーX】

「何を吊り上げるつもりだ?」

 

【三木乃 ジャギ】

「俺をこんなツラにしやがった連中さ!!」

 

 

金属マスクの隙間からでも、顔と目が引きつって

いるのが分かる、この男のどす黒い復讐心は相当

のものだ

大型モニターの向こうで、清霜が『リ級』の砲弾

を喰らって戦闘不能になるのを、ニヤニヤ見なが

ら男はつぶやく‥‥

 

 

【三木乃 ジャギ】

「早く来い!死体野郎!!役立たずの糞艦娘!!

テメーらのガキを目の前でいたぶってやるぜぇ

~~イ~~ヒヒヒ!!♪」

 

【ハイザKIーX6号】

「(コイツ、憎しみを肥やしに今日まで生きて

来ました~~って面してやがる‥‥‥コイツも

俺と同じか、道理で同じ臭いがする訳だ‥‥‥

やっぱり信用出来ねぇ!)」

 

 

自分と同じ人間は信用できない‥‥

こう考えるあたり、このジュラル特選隊員も相当

な者だ‥‥

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【清霜】

「‥‥あ‥‥‥う‥‥‥」

シュウウウ~~~~~‥‥

 

 

【リ級エリート】

「‥‥イツマデ待タセル気ダ!!」

 

【ネ級フラッグシップ】

「‥マダ撃ッテイイトハ言ワレテナイ、ソレニ

マダ5分シカ経ッテイナイ」

 

 

深海棲艦としては一刻も早く『横須賀』に進撃

したいところだが、妙な待機指示が出されていた

この大破した駆逐艦娘に一体何があるのか‥‥

 

 

【ネ級フラッグシップ】

「南方棲戦姫カラ指令、撃ッテイイソウダ」

 

【リ級エリート】

「イイノカ!?」

 

【ネ級フラッグシップ】

「早クシナイト人間共ガ『横須賀』カラ逃ゲテ

シマウソウダ」

 

【リ級エリート】

「‥‥ダソウダ!‥コレデ終ワリダ!!」

 

 

深海棲艦側は、ジュラル特選隊の意向を無視して

本来の目的に立ち返った

リ級の主砲が動けない清霜に指向される‥‥

 

 

ーーーーーーー

 

 

【清霜】

{‥‥ああ‥‥もう駄目か‥‥悔しいなぁ‥‥}

 

【清霜】

{メダ子ちゃん‥‥清霜は‥‥メダ子ちゃんの妹

に‥‥なりたかった‥‥元気でね‥‥}

 

【清霜】

{鎮守府のみんな‥‥ゴメンね‥‥大口叩いて

おきながら‥‥こんなザマで‥‥皆に会えて‥

‥良かった‥‥}

 

【清霜】

{天龍ちゃん、防空ちゃん‥‥心配してくれて

‥‥ありがとう‥‥}

 

【清霜】

{海特警のみんな‥‥謎提さん‥足柄さん‥‥

羽黒さんに‥‥秋雲姉さん‥‥ガト子ちゃん‥}

 

【清霜】

{クロード提督に金剛さんに‥‥ぼのさん‥‥}

 

【清霜】

{隊長に‥‥加賀さんに‥‥時雨さんに‥‥‥

‥‥武蔵さん‥‥}

 

【清霜】

{査察局のみんな・・・花田少将に・・・・海風ちゃんに・・・・山風ちゃんに・・・・江風ちゃん} 

 

 

【清霜】

{‥みんな‥‥ありがとう‥‥}

 

 

清霜の脳裏にあの男の顔がよぎる‥‥

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【へたれ提督】

「清霜、お前は本当に良い娘だなぁ♪俺達夫婦には

過ぎた娘だ!‥‥愛してるぞ!」ナデナデ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【清霜】

{‥‥パパ‥‥パパ‥‥ごめんなさい‥‥清霜は

パパの言う事を聞けなくて‥‥悪い娘でした‥‥

‥‥でも‥‥大好きだよ‥‥}

 

 

そして最後に‥‥あの顔がよぎる‥‥

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【川内】

「こんな戦い方じゃ!アンタは直ぐに『ナマス』に

されるわよ!!もう一度!!!」

 

【川内】

「清霜‥‥よく頑張ったねー♪」ナデナデ

 

【川内】

「清霜‥‥パパとママの所に来てくれて‥‥

‥‥ありがとう‥」

 

【川内】

「清霜‥‥こんな夜戦しか能のない、ちゃらんぽ

らんなママだけど‥‥あなたを愛してる!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【清霜】

{‥‥‥ママ‥‥‥ママ!‥‥‥}

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

【川内】

「‥‥だからお願い!‥‥あなたのママで‥‥

‥‥いさせて?‥‥」

 

 

【川内】

『お願い清霜!!戻ってぇぇぇーーー!!!』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【清霜】

「‥ママ‥‥ママ!‥‥ママ!!‥‥」

 

 

川内の悲痛な叫び声が清霜の耳にまだ残って

いた、母親である彼女が歎き悲しむ姿は容易に

想像できた、そしてそれは清霜には堪えられない

事であった‥‥‥

 

 

【清霜】

「‥ママ‥‥嫌だよ‥‥助けて‥‥」(ボロボロ)

 

 

 

【アンドロメダ】

『ママに会いたかったら!!そんな情けない

声なんか出すんじゃないよーー!!!』

 

 

清霜の儀装はボロボロだったが、無線機を兼ねた

ラビアンローズ特製のHUDはまだ生きていた

 

 

【清霜】

「‥‥えっ?‥‥」

 

【リ級エリート】

「!?‥‥何ダ今ノ声ハ!?」

 

 

 

QWOOOIIIIIーーーー‥‥

 

!!BUDUGWUUUUUUGYURURUーー‥‥

 

 

【リ級エリート】

「!!!!!?」

(GUBARAAAーーー!!)

【リ級エリート】

「!!ギャアアアアアーーーー‥‥‥」

 

 

青白い死神‥‥陽電子衝撃砲の直撃を受けた

リ級エリートは文字通り砕け散った‥‥

 

 

【ネ級フラッグシップ】

「馬鹿ナ!アノ距離カラ一撃デ当テルダト!?」

 

 

BUDUGWUUUUUUGYURURUーー‥‥

 

 

【ネ級フラッグシップ】

「ゴブッ!!‥‥‥」

(GUBARAAAーーー!!)

 

 

またしても直撃!ネ級フラッグシップも

リ級の後を追う‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥メダ子‥‥ちゃん‥‥」

 

 

清霜の視線の先の彼方に、こちらに向かって

一直線に驀進してくるアンドロメダの姿が

見えた‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「きよしぃぃぃぃーーーー!!!!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【ハイザKIーX6号】

「ギャハハハー!!、コイツはまた元気な

お嬢様が釣れたもんだなぁー!ええおい♪」

 

【三木乃 ジャギ】

「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

【ハイザKIーX6号】

「クク♪‥‥どうした~?こんなの話が違う

ってツラしてるぜぇ~~♪」

 

【三木乃 ジャギ】

「糞艦娘共がぁぁぁぁーーーー!!!!

何処までもオレの邪魔ばかりしやがってぇぇ

ぇぇーー!!」

 

【ゴールDOーX】

「‥‥くだらん奴らだ‥‥」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【アンドロメダ】

「あんたらぁぁぁーーー!!!あたしの妹を

‥‥よくもぉぉぉーーーー!!!」

BUDUGWUUUBUDUGWUUUUUUーーー!!

BUDUGWUUUBUDUGWUUUUUUーーー!!

 

 

【清霜】

「‥‥いも‥‥うと‥‥」

 

 

見たこともない鬼の様な形相で、全ての火力を

総動員してジャガーノートの様に破壊を撒き散

らして突貫するアンドロメダ‥‥

当然深海棲艦も反撃を加えるが多少の被弾など

お構いなしだ、そしてそのお返しは強烈だった

 

 

【アンドロメダ】

「邪魔だぁぁぁーー!!どけぇぇぇーーー!!」

!BUDUGWUUUUUUGYURURURUーー‥‥

 

 

アンドロメダの前に立ち塞がった深海巡洋艦戦隊

は、至近距離からの砲撃で消滅した‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥メダ‥‥こ‥‥ちゃん‥‥」(ボロボロ)

 

 

必死の形相で自分に向かってくるアンドロメダを

見て清霜は、自分の仕出かした事の重大性に改め

て気付いたのであった‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「きよしぃぃぃぃーーーー!!!」

 

 

身近な深海棲艦をあらかた撃破したアンドロメダ

は、満身創痍の清霜に駆け寄る‥‥

アンドロメダも数発の被弾で身体がすすけていた

‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「きよし!しっかり!大丈夫‥‥じゃないか‥‥」

 

【清霜】

「メダ子ちゃん、ゴメンね‥‥清霜は‥清霜は‥」

 

‥‥‥‥‥

 

【アンドロメダ】

「‥‥ばか‥‥ばかぁぁぁーーーー!!」

 

【清霜】

「‥‥‥‥‥」

 

【アンドロメダ】

「一人で勝手に悩んで!一人で勝手に苦しんで!!

一人で勝手にいこうとするなんて!!!!‥‥‥

どうして‥どうして言ってくれなかったのよ!!

あたし達‥‥‥あたし達‥‥‥」

 

【清霜】

「‥‥メダ子‥‥ちゃん‥‥」

 

 

【アンドロメダ】

「姉妹でしょ!!」(ガハァ!!)

 

【清霜】

「メダ子ちゃん‥‥‥お姉ちゃん!!」(ギュッ)

 

 

 

二人は抱きしめあって泣いた‥‥

しかし、こう長くもしていられない‥‥

 

 

 

【アンドロメダ】

「きよし‥‥帰ろう?アンタのパパとママが待っ

てるよ、鎮守府のみんなもね♪」

 

【清霜】

「パパと‥‥ママが?‥‥」

 

【アンドロメダ】

「二人もみんなもこっちに向かってるよ」

 

【清霜】

「パパもママも‥‥怒ってるだろうな‥‥」

 

【アンドロメダ】

「うーんそうだね、提督は安心して喜ぶだけだけ

ど、川内は確実に怒るだろうね~」

 

【清霜】

「‥‥だよね‥‥」

 

【アンドロメダ】

「でもさ、アンタの無事を一番喜ぶのもあの二人

だと思うよ♪、かく言うメダ子も、加賀さんに

確実に怒られるだろうなぁ~トホホ‥‥」

 

【清霜】

「‥‥ウフッ♪‥‥」(クスッ)

 

【アンドロメダ】

「クスッ♪‥きよしは‥やっぱり笑ってるのが

一番だね~♪」

 

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

【南方棲戦姫】

「!オノレェェェーーー!!フザケオッテ!!」

 

 

アンドロメダの乱入に怒り狂ったのは三木乃だけ

ではなかった‥‥

 

 

【南方棲戦姫】

「武装ナゾ使ワヌ!!我ガ自ラノ手デ引キ裂イテ

クレヨウ!!」

 

 

今度は南方棲戦姫が二人に向かって突進し始めた

一直線に‥‥

 

 

ーーーーーーーー

 

 

【清霜】

「‥‥メダ子ちゃん!‥‥あれ!!」

 

【アンドロメダ】

「ほ~、敵の親玉(旗艦)のお出ましみたいねぇ

後ろに子分引き連れて、これはお誂え向きって

ヤツしゃーーん♪」

 

【清霜】

「メダ子ちゃん!!‥‥清霜を置いて逃げて!!

‥‥清霜が一緒じゃ足手まといに‥‥」

 

【アンドロメダ】

「きよし!!!‥‥お姉ちゃんに約束して!!」

 

【清霜】

「‥‥え?」

 

【アンドロメダ】

「もう二度と‥‥自分を犠牲にする様なマネは

絶対にしないって!!!」

 

【清霜】

「‥‥お姉ちゃん‥‥」

 

【アンドロメダ】

「お姉ちゃん‥‥かぁ、悪くない響きだねぇ♪

あとさ、メダ子が何の考えも無くここまで来た

と思ってる~?これでも宇宙戦艦だしぃ~!」

(バン!)

 

 

そう言ってアンドロメダは、牽引ビームで

牽引してきた大きな荷物を手で叩く

清霜は初めてその荷物の存在に気付いた

 

 

【アンドロメダ】

「これってさ、エネルギー原の『波動コア』を

抜き取られてただの鉄の塊なんだけどね‥‥

メダ子の『特殊波動コア』と接続すると‥‥」

 

 

そう言ってアンドロメダは、自分の身体から

伸びる特殊電源ケーブルを『荷物』のコンソー

ル横のコネクタに差し込んだ

 

 

【アンドロメダ】

「うりゃあ!!動けぇ!!」(バァァーーン!!)

 

 

アンドロメダがコンソールをぶっ叩くと電源が

入り、システムが作動し始めた

 

 

【清霜】

「昔の‥‥テレビ‥‥みたい‥‥」

 

【アンドロメダ】

「似たようなもんかな?一度も使ってないしね」

 

 

その『荷物』は細長い機械で、人間のサイズと

比べると4トントラック程の大きさがあった

先端と思われる部分には二つの六角形の開口部

があり、その上部には細長い角が前に伸びていた

 

エネルギー充填80パーセント、アンドロメダか

ら電源が供給された『荷物』は妙な金属音と

唸りを上げはじめ、六角形の開口部は

シャッターが開かれた‥‥

 

その先端の形状を見て、清霜はこれが何かを

理解した‥‥‥

 

 

【清霜】

「‥メダ子ちゃん!!‥‥これって‥‥」

 

【アンドロメダ】

「そう!撃てるんだよ!一発だけ、だけどね!」

 

 

エネルギー充填120パーセント!

六角形の開口部が白く輝き始めた!

 

 

【アンドロメダ】

「ターゲットスコープオープン!!目標!!

敵先頭の旗艦と思われる大型深海棲艦!!」

 

 

アンドロメダは、発射用のトリガーに指を

かけた!

 

 

【清霜】

「メダ子ちゃん!!‥‥清霜も‥‥一緒に

撃ちたい!!」

 

【アンドロメダ】

「良いよ、おいで」

 

 

アンドロメダは清霜を抱き抱えると

ターゲットスコープの前に一緒に座った

そして二人でトリガーに指をかける‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「拡散波動砲!発射準備完了!!」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

前方に白く明るい光が見えた

 

 

【南方棲戦姫】

「何ノ小細工ダ!無意味ナ事ヲ!!」

 

 

無知は時に破滅につながる、南方棲戦姫は

自ら破滅に飛び込もうとしていた

 

 

ーーーーーーーー

 

 

 

【アンドロメダ】

「カウント!10秒前!!対閃光防御用意!!

きよし!!トリガーを引いたと同時に

目を伏せて!!」

 

【清霜】

「‥‥了解!!」

 

 

10. 09. 08. 07. 06.‥‥‥

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【三木乃 ジャギ】

「‥‥コイツはヤバいな、逃げた方が良いぜ」

 

【ハイザKIーX6号】

「‥‥よく分からねぇが、同感だね」

 

【ゴールDOーX】

「‥‥本艦は緊急退避する!!」

 

【ジュラル特選隊員B】

「本艦だけが退避ですか!?」

 

【ゴールDOーX】

「選ばれた者達ならついて来られる筈だ!

ついて来られん奴には特選隊の資格は無い!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

QWQWQWQWQWQWQWQW‥‥‥‥

【アンドロメダ】

「きよい!!‥‥いくよ!!」

 

【清霜】

「はい!!」

 

05. 04. 03. 02. 01. 00!!

 

 

【アンドロメダ・清霜】

「「拡散波動砲!発射ー!!!」」

(トリガーオン!)

 

!!PIーSHIー!!!!

!!GYUBABABAGYURRRRURURURU

GURURURURUGOBWAAAAAAARARARA

GURURURURUGOBWAAAAAAARARARA!!

【アンドロメダ・清霜】

「「うわあああああーーーーーー!!!」」

 

 

【南方棲戦姫】

「ウッ!?ナンダアレハ!!!?」

 

GURURURURUGOBWAAAAAAARA!!!

【南方棲戦姫】

「!!グギャアアアアアーーーー‥‥‥」

 

 

数百メートル程の距離から拡散波動砲の直撃を

受けた『南方棲戦姫』は一瞬にして蒸発した

 

拡散波動砲の射線上にいた深海棲艦達は同じ

運命をたどった、姫級だろうと鬼級だろうと

潜航型だろうと関係ない

 

最も敵が多く密集している付近で波動砲は

『拡散』した‥‥

拡散された波動砲は、周辺の敵という敵を

次々に破壊して行った、命中を免れた幸運な

バトルドームも居たが、そんなものはほんの

一部だ、多くは細めの波動砲を喰らって撃墜

された‥‥

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「‥‥アンドロメダの奴、やったな‥‥」

 

 

拡散波動砲が放つ光のショーを遠くから眺める

結果となったジョニー隊長達‥‥しかし‥‥

 

 

【時雨】

「‥‥そうかな?僕は何も見てないけど?」

 

 

時雨は既に、後々の事を考えているらしい

発言は慎重だ‥‥

 

 

【加賀】

「急ぎましょう!ジョニー!私も何も見ていな

いけれど、アンドロメダはエネルギー切れをお

こしている頃だわ!」

 

 

二人の発言が慎重になるのは訳がある

 

一つは、大量破壊兵器の使用を禁止した、新し

い『南極条約』で、波動砲を大気圏内で使用す

る事は原則禁止されている事だ

 

つまりアンドロメダの波動砲使用は条約違反な

訳だが、幸か不幸か偵察衛星が破壊されている

為、この大海原に目撃者が誰も居なければ

波動砲が使用された事実は無い‥‥といえる

もし誰かに指摘されても知らぬ存ぜぬで通す

事も出来るだろう、だから時雨も加賀もとぼけ

たのである

 

もう一つは、アンドロメダのエネルギー切れの

問題だ、拡散波動砲本体は、独立したユニット

であり、独立した波動コアをセットするか

艦娘本人からエネルギーを供給するしかない

そしてそのエネルギー消費量はショックカノン

の比ではない

もしアンドロメダが自身の特殊波動コアから

エネルギーを供給していたら、今頃エネルギー

切れで身動きが取れなくなっている可能性が

あるのだ

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「速度を上げるぞ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【清霜】

「メダ子ちゃん!!‥‥大丈夫?‥‥」

 

【アンドロメダ】

「‥‥へへ‥へ‥‥エネルギーが切れちゃった

‥‥しばらくは‥‥‥逆さに振っても‥‥‥

鼻血も出ないや‥‥」

 

 

アンドロメダは水面にへたり込んで動く事も

出来ない、清霜は隣に寄り添うのであった‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「きよし‥‥一緒にいよう?」

 

【清霜】

「‥うん‥」

 

【アンドロメダ】

「ずっと‥‥ずーっと‥‥一緒にいよう♪」

 

【清霜】

「‥‥‥‥‥うん‥‥」(ボロボロ)

 

【アンドロメダ】

「もう!泣かないの!‥もうすぐ提督と隊長達が

来てくれるからさ‥‥ね♪」

 

 

 

だか‥‥敵の方が早かった、拡散波動砲で大分

撃破されたとはいえ、やはり数が多過ぎた

二人は敵の真っ只中にいる事に変わりは無かっ

たのだ‥‥

 

 

【ル級エリート】

「‥ヨクモ我々ノ仲間ヲ、半分モ吹キ飛バシテ

クレタナ!!」

 

【タ級エリート】

「ダケド‥モウ動ケナイミタイネ‥」

 

 

戦艦から巡洋艦の深海棲艦が、二人の前に

横一線に並び立つ、近距離から砲撃するらしい

 

 

【アンドロメダ】

「あちゃ~、これは痛いかなぁ~‥‥きよし

あんた‥‥動けたりする?」

 

【清霜】

「‥‥何で?」

 

【アンドロメダ】

「動けるなら‥‥あんただけでも皆の所に‥‥

ここはメダ子が防ぐから‥‥」

 

【清霜】

「‥‥嫌だよ!!‥‥」ヨロヨロ~

 

【アンドロメダ】

「‥‥きよし!」

 

【清霜】

「メダ子ちゃん‥‥一緒にいようって‥言った

じゃない!!‥‥それに!‥動けないんでしょ

!?‥‥行ける訳ないよ!!」(ジャギッ!!)

 

 

ヨロヨロと立ち上がった清霜はアンドロメダの

前に立ち塞がった、そして‥‥

本当に最後の力を振り絞って、清霜は120ミリ

マシンガンを構える‥‥

 

 

【清霜】

「ハァ‥ハァ‥メダ子ちゃんは‥‥メダ子ちゃんは‥

‥‥清霜がぁぁぁーーー!!」

‥‥GUBABABABABA‥‥バシャァーン!

 

 

もはや身体の踏ん張りが効かない清霜は、発砲

と同時に反動で後ろに倒れ込んだ、砲弾は明後日

の方向に飛んでいく‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥へへへ‥‥やっぱり‥‥駄目かぁ‥‥」

 

【アンドロメダ】

「バカ!!‥‥無理するから‥‥」

 

 

【タ級エリート】

「モウ、フラフラネ♪」

 

【ル級エリート】

「マトモニ立ツ事モ出来ンカ?、引導ヲ渡シテ

ヤル!!砲撃用意!!」

 

 

【アンドロメダ】

「!きよし!!危ない!!」

 

【清霜】

「!!メダ子ちゃん!?」

 

【ル級エリート】

「撃テェェェーーー!!」

ズドドドドドドドドーーーーーーー!!!

 

 

アンドロメダは、清霜を庇う様に覆いかぶさる

そこに砲撃が集中した!

いかにアンドロメダが戦艦であってもこうも

寄ってたかって連続砲撃では、しかも動けない

とあっては‥‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥うぐうぅ!!‥‥」バカン!バカン!

 

【清霜】

「いやぁぁぁーーー!!メダ子ちゃん離れてぇ

ーーー!!」

 

【アンドロメダ】

「‥‥何で?‥‥」ガキン!ガキン! チュン!

 

【清霜】

「清霜を庇ったら!!メダ子ちゃんがぁぁ!!」

 

【アンドロメダ】 

「‥‥嫌だよ!!‥」バカン! ガキン!

 

【清霜】

「メダ子ちゃん!!!」

 

【アンドロメダ】

「‥メダ子が‥‥戦艦なのは‥‥きよしを‥‥

大切なものを‥‥守る為なんだよ‥‥たった

一人の‥‥大事な妹も‥‥守れないで‥‥‥

何が戦艦だっつーーのぉぉーーー!!!」

ドカン! ガキン! ガツン!

 

【清霜】

「あああああああああーーーーー!!!」

 

 

 

【ル級エリート】

「シブトイ奴ラメ!!」ズドドド!!

 

 

【タ級エリート】

「‥‥‥ウン?‥‥アレハ!?」

 

 

横一線に並ぶ深海棲艦の左端の空間に、何かの

光源が出現した‥‥

そしてそこから地獄の業火‥『火炎直撃砲』が

吹き上がり、深海棲艦を焼き尽くした!

 

!!BISHUGRURURURURUーーー‥‥

 

【ル級エリート】

「ナッ!!?ギャアアアアアーーーー‥‥」

 

【タ級エリート】

「コンナ!?‥‥終ワリガ‥‥‥」

 

 

火炎直撃砲の通った後には消し炭も残らない‥

他の深海棲艦に動揺が走る‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥あれって‥‥火炎直撃砲‥‥たよね!」

 

【清霜】

「‥そうだよ‥‥あれは‥‥ガト子ちゃん!!」

 

 

そう、清霜とアンドロメダの正確な位置を量っ

た上で、超射程の火炎直撃砲を放ったのは他で

もないガトランティスであった

だが、超射程はこれだけではない

 

赤白い超直線弾道のビームが二人の頭上を飛び

越えると彼方のヲ級とヌ級を串刺しにした

 

 

【アンドロメダ】

「‥‥今のはさ♪‥‥」

 

【清霜】

「‥‥防空ちゃん♪‥‥」

 

 

火炎直撃砲にも匹敵する超射程を誇る

防空棲姫の『連装サテライトキャノン』の

性格無比な射撃‥‥防空棲姫にはもはや何の

迷いも無い様だ‥‥

 

 

【ル級フラッグシップ】

「ナンダ!?何ガオキテイル!?」

 

【別のリ級エリート】

「アッ!!何カノ船ガクル!!」

 

 

まるで潜水艦の様な形の船が低空飛行でこちら

に向かって突進してくる、そのブリッジの上

から二つの光が点滅すると、近くにいた「ネ級」

2体の頭部が同時に吹き飛んだ!

 

 

【ル級フラッグシップ】

「今度ハナンダ!!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

【あきつ丸】

「初弾命中!!お見事であります、羽黒殿」

 

【羽黒】

「ありがとうございます♪」

 

 

時限潜航艦『UXー01』のブリッジに備付け

られた、二丁の『アンチマテリアルライフル』

を使って、羽黒とあきつ丸が遠距離射撃で

敵を一撃で仕留めたのだ!

 

陸軍出身で特殊作戦にも通じるあきつ丸の

遠距離射撃術は元より、羽黒の遠距離射撃術は

どこで習得されたものなのか?

 

 

【あきつ丸】

「‥‥謎多き人でありますな」

 

 

遂に救援が到着した、引き絞られた矢が

解き放たれた‥‥

 

 

【瑞鶴】

「艦載機発艦!!やっちゃって!!」

(バヒュウン!)

 

【赤城】

「Aー1、攻撃開始!!これ以上やらせない!!」

(バヒュウン!)

 

 

クロード提督特製の、夜間攻撃機仕様

『Aー1スカイレイダー』が、面制圧のための

ナパーム攻撃をぶちかます!

狙われたのは水上のジュラル星人だ

 

 

ーーーーーーーー

 

 

【ジュラル星人達】

「「グエエエエーーーー‥‥‥」」

 

 

燃え盛るジュラル星人と水上スクーターを

見てアンドロメダは首をすくめる

 

 

【アンドロメダ】

「あちゃー、あんなえげつない攻撃くったら

堪らないねー、ジュラルじゃなくて良かった

よー」

 

【清霜】

「本当に‥‥みんな‥来てくれたんだね‥‥」

 

【アンドロメダ】

「だから言ったじゃん♪」

 

 

深海棲艦とジュラル星人達は明らかに混乱

していた、指揮官不在で指揮系統が崩壊して

いた、なまじ大兵力だった為に混乱に拍車が

かかる

突然、「タ級」の一隻が爆発した、別の一隻は

『メガ粒子砲』の集中砲火を浴びる‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「あれは‥リンガご自慢の『同調射撃』だねぇ」

 

 

ーーーーーーーー

 

 

【金剛】

「撃破!!この調子でいくヨー!!」

 

【比叡】

「私達の仲間をこれ以上苦しめるのは許さない!!」

 

【霧島】

「私の計算では、敵がこの射撃から逃れる可能性は

ゼロですね」

 

【ツーロン】

「計算は良いから、次行きましょ♪」

 

 

マゼラン改級の『ツーロン』には、何処かの長門

型二番艦の様な色っぽさがある、それはさておき

‥‥

金剛の指揮で実施される『同調射撃』は標的を

二隻づつ確実に仕留めていく戦術に徹していた

 

金剛・比叡・霧島などの実弾組と、ツーロン・

ラーディッシュ・バーミンガムなどのメガ粒子砲

組に分かれて効率よく敵を屠っていった

 

 

【金剛】

「これでフィニッシュな訳ないじゃん!私は

食らいついたら放さないネー!!」

 

【不知火】

「今は救助対象から敵を遠ざけるのが先決かと‥」

 

【黒潮】

「ごもっとも過ぎて反論も出来んなぁ‥‥」

 

 

深海棲艦隊の側面を突き崩すべく、攻撃を開始した

部隊もいる

 

 

【デゥスーラ】

「ゲート・オブ・カミロン!!敵を殲滅しろ!!」

 

【デスラー艦】

「よろしくてよ♪」

 

【キング・オブ・ドラゴン】

「ジオン旗艦の実力!見せてやるわ!!」

 

【ムサイ】

「旗艦かどうかはともかく、先ずは敵を引き付ける

事が先決さ」

 

 

相変わらずイレギュラー艦の威力は凄い、ましてや

旗艦を経験した指揮艦であればなおのこと、自称も

いるが‥‥超小型ガミラス艦と艦載モビルスーツが

暴れ回る事で、既に指揮系統を失い混乱状態にある

深海棲艦の混乱に拍車がかかった、その間隙をぬっ

て水雷戦隊が突撃する

 

 

【矢作】

「突撃します!!切り崩すわよ!!」

 

【夕雲】

「やはりお仕置きでは足りませんね」

 

【長波】

「私らの妹に‥‥面白いマネしてくれたじゃないか

!!!」

 

【風雲】

「許さない!!」

 

 

阿賀野型や他の軽巡に率いられた水雷戦隊が、次々

に突撃していく、清霜とアンドロメダから敵の注意

を反らす為に‥‥

 

 

【装甲空母鬼】

『オノレェェー!!迎エ撃テ!!!』

 

 

何とか混乱を沈めようと装甲空母鬼は部隊に命令

を下す、海上は水雷戦隊同士が激突しあう激戦場と

なった

この混戦状態で友軍に適切な援護を行うとしたら

‥‥‥

 

 

【ぼのたん提督】

「影提!!ピンポイント爆撃!!」

 

 

深海棲艦の近距離直上にだけ亜空間ゲートが表れ

そこからMK82爆弾が投下された

頭のすぐ上から爆弾が現れるのだ、これでは回避

するなどほぼ不可能だろう‥‥

 

 

【叢雲】

「敵が怯んだわ!沈みなさい!!」

 

【曙】

「いい加減にしなさいよ!!」

 

【ジャービス】

「ロックオン!シュート!!」

 

 

勇猛な駆逐艦達が突撃と同時に魚雷を放った

敵水雷戦隊はまともに魚雷を撃つ間もなく撃破

されていく‥‥

 

 

【ぼのたん提督】

「戦闘で一度指揮系統が乱れると立て直すのは

難しいなぁ、教訓として活かさないと」

 

【叢雲】

「あんたがそれを活かせるなら悪くないわね♪」

 

 

その時、いきなりジュラル星人が躍りかかって

きた!

 

 

【ジュラル星人達】

「「おのれ地球人め!!」」バシャバシャ!

 

【叢雲】

「あの連中も水の上を歩けるのね」

 

【ぼのたん提督】

「良いぜ!久しぶりにバトルを楽しんで‥‥」

 

 

【浦風】

「おどりゃああああーーーーーー!!!」

 

【ぼのたん提督・叢雲】

「「うわっ!!ビックリしたぁ!!」」

 

DOGO!DOGO!DOGO!

 

【ジュラル星人達】

「「うぎゃあああ!!俺達その他扱い~~‥‥」」

ブクブクブク‥‥‥

 

 

【浦風】

「‥‥広島のケンカはぁ!‥‥取るか取られるか

じゃきぃ‥‥おどれら覚悟しいやあーーー!!」

 

【ぼのたん提督・叢雲】

「「やくざのカチコミじゃ無いってばぁーー!!」」

 

 

ーーーーーーーーーーーー

 

 

形勢は不利である、数こそこちらが多いが

勢いは完全に向こう側にある‥‥

装甲空母鬼は一度撤退する事を考えるが‥‥

 

 

【装甲空母鬼】

「体勢ヲ‥‥立テ直サネバ!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「何処に行く気だい?」

 

【装甲空母鬼】

「!!!?‥貴様ハ!?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「お前達が会いたがってる『提督』さ」

 

 

装甲空母鬼の目の色が変わる、そもそもこれだけ

の大艦隊を率いて来たのも、『提督』『司令官』

『将校』『要人』といった連中を大量に討ち取る

為なのだ、それが向こうからやって来るとは‥‥

 

 

【装甲空母鬼】

「我々ノ‥目的ガ分カッテイルノカ?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「知ってるさ、お陰で良い迷惑だ!」

 

【装甲空母鬼】

「ワザワザ命ヲ棄テニ来タカーー!!」(ガシッ!)

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「わざわざ命を‥‥貰いに来た!」

(PSHYAAAAAーーーBUUUUNN‥‥‥)

 

 

装甲空母鬼は主砲を向ける

ジョニー隊長は両手の『ライトセイバー』を起動

させた‥‥

(ドゴォォーー!!)

装甲空母鬼が発砲!しかし砲弾が飛んでいく場所に

既にジョニー隊長の姿は無い、派手に上がる水柱‥

 

 

【装甲空母鬼】

「!!何処ダ!?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「ここだよ」(ZUBAR!!)

 

【装甲空母鬼】

「グワァァァ!!」

 

 

ジョニー隊長はいつの間にか真横にいた

装甲空母鬼の飛行甲板がナイフでバターを切る様

に切断された、これでは艦載機は発艦出来ない‥‥

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「姫級、鬼級と一口で言っても固体によっては

ピンキリだ、やはり艤装を使う必要は無かったな

お前はアマチュアだ!」

 

【装甲空母鬼】

「オノレ‥‥‥」

 

 

装甲空母鬼の次の言葉が出てくる前に、ジョニー

隊長の剣技が冴え渡り、装甲空母鬼はみじん切り

になった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【漣】

「恐れおののけ!!『サタンビートル提督』が

相手だよ!ねーご主人様♪」

 

【神風】

「本当にこれ‥‥使うんですか!?」

 

【謎のサタンビートル提督】

「折角の改良型や!使って見んと効果が実証出来

んやろ!」

 

 

【ル級エリート】

「何!?『提督』ダト!?」

 

【タ級エリート】

「『サタンビー‥‥』何デモイイ!!ヤッテシマ

エ!!」

 

 

【謎のサタンビートル提督】

「相手になってやる!ただし真っ二つだぞ?」

 

パチン! パチン! 

 

【ル級エリート】ズバッ! 

【タ級エリート】ズバッ!

 

 

サタンビートル提督が指を鳴らすたびに、深海

棲艦は両断されていく‥‥

 

 

【神風】

「‥‥着ぐるみの意味は無かったんじゃ?」

 

【漣】

「気にするな!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥貴様‥‥人間デハ無イナ!?」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「俺は吸血鬼憲兵だ」

 

 

戦艦棲姫R

戦闘獣ダイソン搭載主砲

 

二等憲兵吸血鬼

対化物戦闘用13mm拳銃「ジャッカル」

 

 

両者同時に発砲!!空中で衝突!!爆炎!!

 

「ジャッカル」の爆裂徹鋼弾は戦艦の主砲にも

対抗できる、確かにこんなもの人間に扱える

訳が無い

 

ダイソン主砲、矢継ぎ早に発砲!!

二等憲兵吸血鬼、「ジャッカル」に続き

「454カスール」も使って二丁拳銃で発砲!!

また空中で連続爆炎!!

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「インド洋の時は、急な出撃で装備の一切を

持ってこられなかったが、今回はフル装備だ

楽しませて貰うぜ♪」(ニヤリッ)

 

 

二等憲兵吸血鬼が先に発砲!!ダイソンの

主砲に爆裂徹鋼弾が命中!!破壊!!

 

 

【ダイソン】

「ゴガアアアアアーーー!!!」

 

【戦艦棲姫R】

「待テ!!イクナ!!」

 

 

痛みと怒りでダイソンが暴走、戦艦棲姫Rの

制止を振り切り躍りかかってくる!!

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「‥‥ご苦労様」(シュルン‥‥)

 

【ダイソン】

「!?‥‥‥」「」(ブシュウウーーー‥‥‥)

 

 

二等憲兵吸血鬼のカッターワイヤー攻撃

月明かりに照らされたワイヤーがダイソンに

絡まると、ダイソンは引き裂かれた

 

 

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥やるな」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「へえ、人間みたいに喋れるのかい?」

 

【戦艦棲姫R】

「敵を知り、己を知ればなんとやら‥‥だ

お前達の言葉をよく理解するのは悪い事では

無い‥‥」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「その努力も無駄に終わった訳か?」

(ジャッカルを向ける)

 

【戦艦棲姫R】

「フフ♪‥艤装が無ければ私が戦えないとでも

思っているのか?」(ボキボキー間接を鳴らす)

 

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「二人とも、そこまでだ」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「何だよ!止めるのかよ!」

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥お前は?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「お初にお目にかかる、俺が国防軍・天憲隊の

リーダー、ジョニーだ」

 

 

強者の中の強者が二人もそろった、相手の実力

を直感で悟った戦艦棲姫Rは何かを悟った‥‥

 

 

【戦艦棲姫R】

「そうか‥‥殺るがいい‥‥」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「黙って殺られる気か?」

 

【戦艦棲姫R】

「一対一ならともかく、二対一では勝ち目は

あるまい」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「覚悟は出来ていると?」

 

【戦艦棲姫R】

「今回は我々から仕掛けた戦だ、これくらいの

覚悟は無ければ筋が通るまい」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「‥‥ならお前の命は、俺の好きにさせて貰う」

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥かまわん」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「‥‥行けよ!」

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥なに!?」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「見逃す気か?まっ、予想はしてたけどな」

 

【戦艦棲姫R】

「なぜた?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「お前を助ける訳じゃない、お前の命を俺の

好きにさせて貰うだけだ」

 

【戦艦棲姫】

「どういう事だ?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「お前と同じで筋を通すまでさ、艤装を失い

投降した奴をいたぶる趣味は俺には無い」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「‥‥やれやれ」

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥後悔するかもしれんぞ?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「全部受け止めるさ、その時は改めて決着を

着けるまでだ」

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥面白い男だ‥‥さらば!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「最後に聞きたい、今回の攻撃をどう思う?」

 

【戦艦棲姫R】

「‥‥馬鹿げたいくさだ‥‥」

 

 

 

人型のみとなった戦艦棲姫Rは、戦闘を止め

東の彼方に去っていった‥‥

 

 

【二等憲兵吸血鬼】

「勝てたのによ!」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「分かってるさ、だから見逃した、殲滅するのは

容易いが、種をまいておくのも悪くない」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「俺には馴染めないねぇ」

 

 

BABABABABABABABAHYUBAHYUBAHYU!!

(ドゴォォ!!)

 

背後で連続射撃音、深海の一個水雷戦隊が丸ごと

撃破された様だ、そこには巨大な二丁拳銃

「エボニー&アイボリー・シリアルNO:02」を

構えた木曾が立っていた

 

 

【木曾】

「お前ら、男の癖に話が長いんだよ!まだ戦闘は

終わってないだろうが!」

 

【二等憲兵吸血鬼】

「あれ?木曾ちゃん!話聴いてた?」

 

【木曾】

「内容まではしらん、それより敵を吊り上げるの

が先だろ?」

 

【ジョニーnrsenc一等憲兵】

「やれやれ、朝まで忙しいのは続くなこりゃ」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

【漣】

「‥‥国防軍は格好良いですね、ご主人様‥‥」

 

【謎のサタンビートル提督】

「‥止めてくれ!折角の(本小説)実戦デビュー

だったのに‥‥」

 

【神風】

「そんなもの被るからです!!」

 

【謎のサタンビートル提督】

「男には譲れん道があるんやー!!」

 

【漣】

「‥‥あれも男のロマン‥‥ですか?」

 

 

ーーーーーーーーーー

 

 

【クロード提督】

「MS大隊突撃!!ジュラルの飛行兵器を殲滅

するぞ!!」

 

山北司令『援護します!』

 

 

サブフライトシステム『ベースジャバー』に

乗った『ジム・コマンド』の大隊を率いて

クロード提督が突貫する、狙うのはジュラル

特選隊のバトルドームの残党だ

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

【金剛】

「キャーー!!❤❤テートクー!!格好良い

デース!!抱いてくだサーイ!♪❤❤❤」

 

【霧島】

「金剛姉様!前に出たら危ないですよ!」

 

 

ーーーーーーーー 

 

花田少将「さてと避難誘導もバカ軍人らのお陰で少しは落ち着いてきたのでそろそろ」(骨徹抜刀)

 

花田少将「花田刀治郎、推して参る!」(全集中!水の呼吸、拾の型、生々流転)

 

軍刀の骨徹を手に花田少将が突貫する

狙うは残党の深海凄艦だ

 

飛龍「キャーー刀治郎❤️❤️カッコいいー」

 

蒼龍「ちょっと飛龍!」

ーーーーーーーー 

【漣】

「‥‥格好良いですねクロード提督も花田少将も‥‥」

 

【謎のサタンビートル提督】

「サタンビートルは無敵じゃい!!」

 

【神風】

「はいはい」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【清霜】

「‥ねえ‥‥メダ子ちゃん‥‥また清霜と‥‥

同じ部屋で‥‥寝てくれる?‥‥」

 

【アンドロメダ】

「聞く人によっては変な誤解を招く言い方だけど

‥‥当然じゃん♪姉妹だもん♪」

 

【清霜】

「‥‥良かった‥‥」(グスン)

 

【アンドロメダ】

「アンタってこんなに甘えっ子だったっけ?‥‥

‥‥ねえ、きよし、綺麗な星空だと思わない?」

 

【清霜】

「‥‥うん‥‥そうだね♪‥‥」

 

 

体が動かない二人は、寄り添って水面に寝そべり

ながら、星空を眺めた、安全な状況で見れたら

何とも素敵な夜空だろう‥‥だが、今ここは

戦闘海域の真っ只中に他ならないのだ‥‥

 

 

【ル級フラッグシップ】

「‥‥ソウカ‥分カッタゾ!!」

 

【清霜】

「‥‥!?」

 

 

いつの間にか、『ル級』フラッグシップと、

『リ級フラッグシップ』二体の計三体が

二人の前に立っていた

『ロ級』らしい駆逐艦も二体いる、こちらも

フラッグシップの様だ

 

 

【アンドロメダ】

「(フラッグシップ!!コイツはさっきより

痛いかも!!)」(ガバッ!)

 

 

とっさにアンドロメダは、清霜を庇う体勢になる

 

 

【ル級フラッグシップ】

「ヤツラ、我々ト戦イニ来タノデハナイ!

オ前達ヲ助ケニ来タノダ!!」(ジャキッ!)

 

【アンドロメダ】

「それが分かってて来る訳?陰険だねぇ~」

 

【ル級フラッグシップ】

「ツマリオ前達ヲ殺レバ、半分勝ッタモ同然ダナ

(ニヤリッ)」

 

【アンドロメダ】

「あー!!しつこい年増はヤダヤダ!!」

 

【清霜】

「‥‥メダ子ちゃん!‥」

 

【アンドロメダ】

「大丈夫だよきよし!みんなを信じて!!」

 

 

フラッグシップ五体が主砲を向ける

 

 

【ル級フラッグシップ】

「終ワリダーー!!」

 

【へたれ提督】

「お前がなぁぁーー!!!」(ブゥゥーーン!!)

 

 

【清霜】

「‥‥あっ!!」

 

 

【リ級フラッグシップ】

「‥‥ナッ!?」

!!!DOSHWOOOーー‥‥‥

【リ級フラッグシップ】

「‥タワバァァァ‥‥」(バシャーーン!)

 

 

巨体で狂暴な外観の刃先を持つ槍『日本号』

(ひのもとごう)がリ級フラッグシップの

口を貫いた!

『リ級』は後頭部まで槍で貫かれた状態で水面

に崩れ落ちた‥‥

 

 

後ろから誰かが二人の型を叩く(ポンッ)

 

 

【へたれ提督】

「待たせたな、二人とも」

 

【アンドロメダ】

「提督‥‥待ってたよ♪」

 

【へたれ提督】

「ああ、‥‥清霜、もう大丈夫だ!」

 

【清霜】

「‥‥‥パパ‥‥」

 

 

清霜は、へたれ提督の眼が真っ赤なのに気付いた

アンドロメダの言う通り、へたれ提督は怒る事は

無かったが、その眼を見て清霜は改めて自分の

した事の大きさを思い知らされた

 

 

【清霜】

「‥‥ごめんなさいパパ‥‥清霜の‥した事は‥」

 

【へたれ提督】

「それは後だ、ママも皆も来てるぞ」

 

【清霜】

「‥‥ママも‥‥」

 

 

あの悲痛な叫びが脳裏に戻ってきた‥‥

 

 

【リ級フラッグシップ二体】

「オノレ!!ヨクモ!!!」

 

【へたれ提督】

「よう!うちの娘達が散々お世話になったな!!

俺の嫁さんが是非とも挨拶したいそうだ!!」

 

【リ級フラッグシップ二体】

「!?」

 

【へたれ提督】

「いけぇぇーー!!」

 

 

へたれ提督の肩を踏み台にして何かが空中に飛び

上がると、頭上から『リ級』達の顔面に目掛けて

『Lメタル、65口径155ミリライフル砲』を

叩き込んだ!頭上からの攻撃だから平射よりも

倍のトルクがかかっている、打撃力も大きくなり

フラッグシップでもこれは堪らない

 

 

【リ級フラッグシップ】

「‥‥‥グゥゥ‥‥‥」

 

 

リ級二体が顔面を押さえて怯んでいる間に、水面

に着水したそれは、先程のル級フラッグシップの

口に突き刺さった『日本号』を強引に引き抜くと

その狂暴な刃先で、今度はリ級達を切り裂いた!

 

 

ZUBAR!! BASHWU!!

【リ級フラッグシップ二体】

「グエッ!!‥‥‥」(バシャバシャーー!!)

 

 

【ロ級フラッグシップ二体】

「!!キィィィーー!!」

 

 

一瞬茫然自失になったロ級達は、直後に

『天龍刀 弐号』の餌食になっあ

 

 

 

リ級二体を仕留めて、『日本号』を持ったそれ

は、清霜とアンドロメダに近づいてきた‥‥

 

 

【清霜】

「‥‥‥ママ‥‥」

【川内】

「‥‥清霜‥‥あなたたち‥‥」

 

 

川内の眼も真っ赤であった、しかしへたれ提督

が穏やかな顔だったのに対して、川内は厳しい

顔をしていた、というより完全に怒っていた‥

‥‥

 

 

【天龍】

「お前ら‥‥自分達が何をしでかしたか分かって

るんだろうな!!」

 

【アンドロメダ】

「ハハハ‥‥川内も天龍も顔が恐いよ(゚Д゚ll)」

 

【川内】

「‥‥清霜‥‥」

 

【清霜】

「‥‥ママ‥‥」

 

 

素直に怒られよう、どんな責めも受けよう‥‥

そう覚悟した清霜だったが‥‥

 

川内は二人を‥‥‥抱きしめた‥‥

 

 

【川内】

「二人とも‥‥無事で‥‥よかった‥‥」

 

【へたれ提督】

「‥‥‥‥‥‥」

 

【天龍】

「‥‥‥‥‥‥」

 

【川内】

「メダ子‥‥清霜を助けてくれてありがとう

‥良く頑張ったね‥‥無事でよかった!」

 

【アンドロメダ】

「へ?‥‥‥エヘヘ♪‥‥‥それはさ‥‥

メダ子の役目だしぃ‥‥‥」

 

【川内】

「‥‥清霜‥‥‥清霜!!‥」(ギュウ!)

 

【清霜】

「‥‥ママ!‥‥」

 

【川内】

「‥‥ゴメンね清霜‥‥ママはバカだから‥

‥清霜がこんなに思い詰めていたのに‥‥‥

気付いてあげられなくて‥‥‥ゴメンね‥‥

ゴメンね清霜‥‥」(泣)

 

【清霜】

「ママ!‥‥ままぁぁぁ‥‥‥」(泣)

{お願いママ!泣かないで!謝らないで!}

{謝らなきゃいけないのは‥‥いけないのは

 ‥‥‥‥清霜のほう‥‥}

 

 

 

【アンドロメダ】

「‥あのさぁ提督、今更だけど‥‥ゴメンね」

 

【天龍】

「全く!!本当に今更だぜ!!」

 

【へたれ提督】

「‥良いんだ、お前達が無事に戻って来てくれ

さえすれば‥‥俺はな♪」

 

【アンドロメダ】

「俺はな‥‥て、意味深なんですけど?」

 

【サラトガ】

「皆さん貴女達の無茶に呆れてるって事ですよ」

 

 

よく見ると、UXー01と共に突貫してきたメンバー

が二人を囲んでいた、皆安堵の表情や涙ぐむ者

もいた‥‥

 

 

【カルド】

「うちの兄貴も大概だけど、おめーらも大概だ

よなぁ!」

 

【赤城】

「でも、ご無事で何よりでした!」

 

【フェニックス】

「全く!!今回は肝を冷やしたぜ」(眼が真っ赤)

 

【カリスト】

「君達には失望‥‥と言いたい所だけど‥無事で

良かったよ‥‥」

 

【ペールギュント】

「突っ込む時はぺールも誘うのです!!」

 

【リリー・マルレーン】

「発破かけてどうすんだい?‥‥まあ、あんたら

の無鉄砲、海賊じゃないのは勿体ないね~」

 

【能代】

「私達‥‥家族じゃない!!‥困った時は‥‥

もっと相談して‥‥うっうっ‥‥(泣)」

 

【村雨】

「はいは~い、泣かない泣かない」

 

【シェフィールド】

「本当に心配したんですからね!!!」

 

【球磨】

「帰ったらとことん説教だクマー!!」

 

【デストリア】

「良かったデス!良かったデス~~(ズビー)」

 

【UXー01】

「二人とも、仮入渠の準備は出来てるわよ♪

ついでにデストリアちゃんの鼻水も拭いて

あげるわね♪」

 

【デストリア】

「はっ!恥ずかしいデスゥ~~///」

 

【シュバリエル】

「もう大丈夫です、後のことは‥‥」

 

【衣笠】

「衣笠さんにお任せ~~♪」

 

【夕立】

「カタキは取るっぽい」

 

【那珂】

「帰ったら那珂ちゃんの歌でもっと元気にして

あげるからね~♪きゃはっ♪」

 

【足柄】

「ハイハイそれは分かったから!(パンパン)」

 

【那珂】

「え~~?」

 

【足柄】

「あんた達!いい加減にしてほしいわね!!

自分の身を守る保証もないのに、無茶も大概

にしなさいな!!」

 

【アンドロメダ】

「うわ!‥‥足柄さんも‥‥恐い(゚Д゚ll)」

 

【清霜】

「‥‥足柄さん‥‥」

 

【足柄】

「‥へたれさんと川内が、どんな想いだったか

‥‥あんた達に分かる!?」

 

【アンドロメダ】

「そ‥‥それはその~~」

 

【へたれ提督】

「‥‥うーーん‥‥(ポリポリ)」

 

【清霜】

「‥‥‥ごめん‥‥なさい‥‥(泣)」

 

【足柄】

「謝る相手が違うわよ!‥‥全く!‥何で私が

こんな事言わなくちゃいけないのよ(ブツブツ)」

 

【川内】

「‥‥足柄さん‥‥ありがとう‥‥」

 

【足柄】

「ちょっ!?そんな顔で見ないで頂戴!!///」

 

【羽黒】

「照れてますね♪姉さん♪」

 

 

号泣する者もいる‥‥

 

 

【ガンビア・ベイ】

「うわーーーん(号泣)」

 

【サラトガ】

「ガンビアさん!?」

 

【ガンビア・ベイ】

「良かったですベイ~~(号泣)」

 

【あきつ丸】

「彼女、今回は積極的にお二人を助けに行こうと

やる気だったであります」

 

【アンドロメダ】

「アハハ‥‥そうなんだ‥‥ありがとね」

 

【防空棲姫】

「キヨシチャアアアーーーン!!(号泣)」

 

【清霜】

「‥‥防空ちゃん‥‥」

 

【防空棲姫】

「キヨシチャン!キヨシチャアアン!!(スリスリ)」

 

【清霜】

「‥防空ちゃん‥‥ありがとう‥くすぐったい♪」

 

【川内】

「‥‥ウフフ♪‥‥(グスン)」

 

【レイオス】

「姫級を骨抜きにする艦隊型駆逐艦なんてどんたけ

よ」

 

【ガトランティス】

「きよしぃぃぃーーー!!!よくぞ無事でええええ

ーーー!!!(号泣)」

 

【清霜】

「‥‥ガト子ちゃん!‥‥」

 

【ガトランティス】

「そなたに何かあったら‥‥余は‥‥余はぁぁぁ」

 

 

清霜はガトランティスの手を握って‥‥

 

 

【清霜】

「‥ガト子ちゃん♪‥‥ありがとね♪‥(ギュ)」

 

【ガトランティス】

「きよし‥‥‥うっ‥‥うううう(ボロボロボロ)

うわあああああーーーーーん(大号泣)」

 

【清霜】

「‥‥ガト子ちゃん‥‥‥」

 

【レイオス】

「白色皇帝を骨抜きにする艦隊型駆逐艦って‥‥

どんだけよ!」

 

【秋雲】

「きよしー、あんたさ何時から猛獣使いになった

訳?」

 

【清霜】

「‥‥‥秋雲姉さん‥‥‥」

 

【秋雲】

「全く本当に‥‥‥あんたって娘はさ‥‥‥本当に

‥本当に‥‥じんばいじだんだがら~~(ウルウル)」

 

【アンドロメダ】

「きよしは本当に人気者だね~~♪」(ポンポン)

 

【清霜】

「‥‥秋雲姉さん!‥‥そんな‥‥」

 

(ポンッ)

誰かが清霜の頭を撫でる‥‥

 

 

【武蔵】

「皆お前達の無事を喜んでいるのだ」

 

【清霜】

「‥‥‥武蔵さん!‥‥」

 

【武蔵】

「清霜、皆がお前に精神的に寄り掛かっている

アンドロメダも含めてな、お前は皆を照らす

太陽の様なものだ、だからもう無茶はするな」

 

【清霜】

「‥‥はい‥‥」

 

 

【石川島 春馬】

『お話し中の所悪いが、そろそろきよしを

収容する算段を考える必要があると思うがね』

 

 

UXー01にいる春馬から通信が入る

 

 

【村雨】

「春馬、そっちに何かあったの?」

 

【石川島 春馬】

『ミノフスキー濃度が濃くなってる、相手が

航空機だと奇襲されるかもしれん!』

 

【トミー・ザワ】

『あそこにいる顔色の悪い連中は何だろうね?』

 

【石川島 春馬】

『バカ!!早く言え!!村雨!敵がそっちに

行ったぞ!!』

 

【村雨】

「だそうよ!みんな気をつけて‥‥」

 

【清霜】

「‥ママ‥‥武蔵さん‥‥あれ‥‥」

 

 

その顔色の悪い連中が襲いかかって来た

『ネ級』のフラッグシップと思われる三体が

迫って来る、重巡三隻だけで突撃とは無謀だが

それでも突っ込んでくる‥‥

こちらはアンドロメダと清霜以外、誰も焦らな

い‥‥

 

 

【武蔵】

「‥‥大丈夫だ」

 

 

『ネ級』三体の前に誰かが立ちはだかった!

そして背中の矢筒から三本の弓を同時に引き出し

同時に構えた、そして同時に三本の矢を射かけた

 

(ZUGA!!ZUGA!!ZUGA!!)

 

放たれた矢は、艦載機を発艦させる為の物では

無く、先に特殊な成形炸薬弾の弾頭が付けられた

近接射撃用の矢であった

トーチカも一撃で破壊できるそれを喰らっては

『ネ級』も堪らない、爆発のあとには、破壊され

た艤装の燃えかすだけが残った‥‥

 

矢を放った本人は凛としてこちらを振り向く

 

 

【加賀】

「貴女達、無茶をしてくれるわね、頭に来ました

‥‥と言いたい所だけれど、アンドロメダ!」

 

【アンドロメダ】

「ななな!?なんですか加賀さん!?」

 

【加賀】

「貴女‥‥‥良くやったわ」

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥へ?」

 

【加賀】

「その無鉄砲ぶり‥‥やはりジョニーと私が育て

ただけの事はあるわね‥‥」

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥加賀さん‥‥」

 

【加賀】

「清霜、良く頑張ったわね」

 

【清霜】

「‥加賀さん‥‥ありがとうございます‥‥」

 

 

【加賀】

「さてと、へたれさん、それに皆さん、まだ戦闘

は終わっていません、ある程度敵を一掃しないと

清霜を収容することは出来ないでしょ?」

 

【へたれ提督】

「そうだな‥‥行くか、川内!」

 

【川内】

「‥‥うん‥‥そうだね提督!」

 

【へたれ提督】

「防空と秋雲、とれにメダ子、清霜を頼んだぞ!」

 

【防空棲姫】

「(ゴシゴシ)‥‥ハイ!!」

 

【秋雲】

「(ゴシゴシ)‥了解!!」

 

【川内】

「清霜、待っていて、すぐに片付けるから♪」

 

【清霜】

「‥‥うん‥‥ママ‥‥」

 

 

【足柄】

「さあて♪始めましょうか!!突撃ぃぃーー!!」

 

【サラトガ】

「アターック!!」

 

【ガンビア・ベイ】

「アターーック!!」

 

【フェニックス】

「私のこの手が真っ赤に燃えるぅーー!!貴様ら

倒せと轟き叫ぶぅぅーー!!」

 

【カリスト】

「見つけたよ!!」

 

【ペールギュント】

「ぺールの本気を見るのです!!」

 

【リリー・マルレーン】

「アハハハ!!沈んじまいなぁーー!!」

 

【那珂】

「那珂ちゃんは!可愛いだけじゃないんだから!」

 

【能代】

「テキパキと片付けちゃいましょ!」

 

【夕立】

「‥‥一匹も逃がさないっぽい!」

 

 

珍しく熱いガンビア・ベイがスカイレイダーを

打ち上げ、サラトガが搭載する『エアリーズ』を

発進させる、徹底した一撃離脱の暖降下攻撃を

加えていく‥‥‥

 

 

【加賀】

「赤城さん、しばらくです」

 

【赤城】

「加賀さん、行きましょうか!艦載機発艦!!」

 

【加賀】

「鎧袖一触よ!ここは譲れません!」

 

 

一時的に復活した一航戦の誇りが今炸裂しようと

していた

 

 

【足柄】

「うりゃあああ!!!!」(バキ!!グシャ!!)

 

【フェニックス】

「ヒート!エンド!!」(グバァァーー!!)

 

 

足柄とフェニックスは肉弾戦を展開!敵を殴り!

蹴り!艤装を剥ぎ取っては別の敵に投げつける!

正に阿修羅の如き戦いだ!

 

 

【足柄】

「最近提督と時間が取れなくてムシャクシャして

るのよ!!少しぐらいは抵抗しなさいな!!」

 

 

生半可な反撃では、今の足柄には戦闘のうちにも

入らないらしい‥‥‥

 

砲撃部隊は、速射性の高い砲で構成されていたの

で、次々と砲弾とメガ粒子砲を叩き込む

 

 

【村雨】

「あらあら、まだやるの?い・い・け・ど!!」

 

【ジェフィールド】

「この海域から出ていけ!!!」

 

 

数少ない駆逐艦は魚雷を盛大に使って敵を牽制し

‥‥‥

 

 

【武蔵】

「貴様ら!肉片も残さん!!!」

 

【ガトランティス】

「消し炭に変えてくれるわぁぁーーー!!!!」

 

【シュバリエル】

「主砲!!てーー!!!」

 

 

混乱した敵を戦艦の火力で根こそぎ吹き飛ばす!

 

 

【石川島 春馬】

「接近する敵は俺に任せて、二人は撃ちまくって

くれ」

 

【あきつ丸】

「了解であります!」

 

【羽黒】

「頑張ります!」

 

 

アンチマテリアルライフルの射撃を、あきつ丸と

羽黒に任せて、春馬は接近し過ぎた敵を二丁拳銃

『エボニー&アイボリー・シリアルNO:07』で

迎え撃つ‥‥一方‥‥

 

 

【夕立】

「夕立はムカついてるっぽい!一匹も逃がさない

っぽい!」

(VLS→バタバタバタ!)

【夕立】

「喰らうっぽい!!」

SHUBABABABABABAーー!!

 

どこぞの某可変戦闘機ばりの『VLSポット』から

大量のミサイルが発射された!

ミノフスキー粒子散布下において誘導兵器の効果

はかなりの制約を受ける筈だが、このミサイルに

外れ弾は無い、なぜならこれらのミサイルは全部

夕立本人が目視誘導しているからだ

恐るべきはジョニー隊長の嫁達である‥‥

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

【へたれ提督】

「『ロケットパーンチ!!』」(ドシュウウ!!)

 

【ヲ級】

「ヲ!!‥‥グエッ!!」(バキイイーー!!)

 

 

空母『ヲ級』がロケットパンチの直撃を喰らい

体と頭部が分離、ぶっ飛ばされた!

戦闘能力は失われた‥‥

 

 

謎の鎮守府製『三式パーソナル転送システム改』

を使って『マジンガーZ』に変身した経験があ

るへたれ提督、しかしその後、へたれ提督の

身体にある変化が発生した、三つほど‥‥

 

一つ目は、これは後に分かる事だが

へたれ提督(擲弾兵)の心臓部である

『超合金コア』の構成物質が

『超合金ニューZα』に変化していた事だ

これがどれ程の効果を発揮するのかはまだ

分かっていないが‥‥

 

二つ目は、何故か左腕だけが『ロケットパンチ』

になった事だ、その理由は定かではないが

少なくとも「右手では無かった」という事で何故か

川内がものすごくホッとしていた‥‥

 

そして問題の三つ目は‥‥‥

 

 

【ジュラル星人】

「見ろ!奴は飛び道具を失ったぞ!!」

 

【ジュラル星人】

「やるなら今だ!!」

 

 

【へたれ提督】

「‥‥そう思うかい?」(ジャキッ!!)

 

BAHYUー!!BAHYUー!!

 

【ジュラル星人】

「グエッ‥‥‥馬鹿な‥」(バシャバシャーー)

 

【へたれ提督】

「ケンカを売ってきたのはそっちだ、悪く思うな

よ」

 

 

ZUBAR!! BASHWU!!

BAZU!BAZU!BAZU!BAZU!

 

【ジュラル星人】

「グギャアアアーー‥‥」(バシャバシャバシャ)

 

 

『日本号』と155ミリライフル砲の連続攻撃で

ジュラル星人の水上スキー部隊がたった今

全滅した‥‥

 

へたれ提督の背中にいつの間にか川内が寄り添

っている、お互い背中を合わせる格好だ‥‥

 

 

【川内】

「提督の左腕‥‥『ロケットパンチ』の下に

『サイコガン』が仕込まれてるなんて‥‥

お釈迦様でも気がつかないね♪」

 

【へたれ提督】

「あの謎提さんの発明品にどんな効能があったか

しらんが‥‥まあ感謝しなきゃな」

 

【川内】

「うん♪右手じゃなくて本当に良かった♪❤」

 

【へたれ提督】

「‥‥多くは突っ込むまい‥‥」

 

【川内】

「突っ込むのは指でしょ♪❤」

 

【天龍】

「さっきから何やってるそこーー!!」

 

 

どんな状況でも、世の中がどう変わろうとも

決して変わらないのはドスケベ軽巡の心意気

であった‥‥‥

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

敵はまだ多いが、もはや相手の士気は崩壊

していて、完全に掃討戦の様相を呈していた

‥‥清霜を収容するなら今だ‥‥

 

 

【アンドロメダ】

「エネルギーが少し回復した‥メダ子、動く

だけなら行けるよ!」

 

【秋雲】

「だったらきよし、行こう‥ん?きよし?」

 

【清霜】

「‥‥ハア‥‥ハア‥‥」

 

【アンドロメダ】

「きよし!?どうしたの!?顔色が‥‥」

 

【清霜】

「ごめん‥‥お腹が‥‥やっぱり痛いや‥」

 

【秋雲】

「何があったの!?」

 

【清霜】 

「爆弾を‥‥落とされた時‥‥破片が‥‥」

 

【アンドロメダ】

「バカ!!何でもっと早く言わないのよ!!」

 

【清霜】

「こんな事になったのは!!‥‥清霜の責任

‥なんだよ‥‥みんなが頑張ってるのに‥‥

清霜だけが‥痛い顔なんて出来ないよ!!」

 

【アンドロメダ】

「あのねー!!そういうのは我慢する所じゃ

ないの!!」

 

【秋雲】

「どど‥‥どうしよう!」

 

【防空棲姫】

「落チ付イテ!傷口ヲミセテ‥‥」

 

【清霜】

「‥‥うっ!‥‥」

 

【防空棲姫】

「小サナ破片ガ背中ニ‥‥急所ハ外レテル」

 

【秋雲】

「抜いた方がいい?」

 

【防空棲姫】

「身体ヲ傷ツケルカモシレナイ‥今ハソノ

ママ‥‥動カナイ様ニ固定ヲ!」

 

【アンドロメダ】

「‥‥オーケー、きよし、少しだけ辛抱

してね‥‥」

 

 

防空棲姫は、無理に破片を抜くと帰って危険と

判断、破片がこれ以上動かない様に清霜を固定

した、アンドロメダと秋雲の二人で担ぎ上げ

UXー01まで搬送する事に‥‥

 

 

【石川島 春馬】

『頭上に敵機!!まだ残ってたのか!!』

 

【UXー01】

『レーダーが効かないのを突かれたわ!!』

 

 

ジュラル特選隊の新型『バトルドーム』が

アンドロメダ達の頭上に迫って来た

清霜を爆撃した機体だ‥‥

この位置からだとUXー01から攻撃は出来な

い、下のアンドロメダ達を巻き込んでしま

う可能性がある‥‥

 

 

【ジュラル特選隊員A】

「小娘どもめ!!今度こそ吹き飛ばしてやる!」

 

【防空棲姫】

「‥‥今度コソ?‥‥」

 

 

防空棲姫には何かが聴こえたらしい、そして

表情が変わる‥‥

 

 

【清霜】

「‥気をつけて‥‥あいつ‥‥爆撃してくる‥

‥包み込む‥‥様に落とすから‥‥逃げられ

ない‥‥」

 

【アンドロメダ】

「あいつが!!」

 

【防空棲姫】

「‥‥ソウ‥‥カ」

 

 

防空棲姫はゆっくり振り向く、その表情は

怒りに満ちていた、瞳は真っ赤に輝き

X型の集光盤も真っ赤に輝きだした‥‥

 

 

【ジュラル特選隊員A】

「何だあいつ、一人で迎え撃つつもりか?

無駄だ地球人め!!爆弾倉開け!!」

 

 

バトルドームのウェポンベイが開き、中か

ら大量の爆弾が姿を覗かせた

 

防空棲姫はサテライトキヤノンに仰角を

かけ、バトルドームに照準する

全身に赤い稲光が走る‥‥

 

 

【防空棲姫】

「きよしチャンヲ‥‥コンナ目ニ‥合ワセタノハ

‥‥‥!!」

 

【ジュラル特選隊員A】

「今だ!爆弾投‥‥」

 

【防空棲姫】

「貴様カアァァァァーーー!!!!」

 

!!BUGYAOWWWWBUBUBUーー‥‥

 

 

天に駆け登る紅蓮のサテライトキヤノン!

 

 

【ジュラル特選隊員A】

「バリヤ展開!そんな攻撃が通用すると‥‥」

 

 

バトルドームの底面にバリヤが展開されるが

紅蓮のサテライトキヤノンはそのバリヤを

『サランラップ』の様に貫いた、そして‥‥

 

【ジュラル特選隊員A】

「!!!馬鹿な!?」

☆BAGOM!!!‥‥‥

 

【ジュラル特選隊員A】

「何故だ!!‥ジュラルの科学力は‥地球より

も500年は進ん‥ギャアアアアアーーー‥‥」

 

!!ZUGAGAGAGAGAーーー‥‥

 

 

ジュラル特選隊が絶対の自信を持って投入した

新型『バトルドーム』は、怒りの防空棲姫の

前に吹き飛んだ‥‥

 

そしてこれが、今回の「銚子沖迎撃戦」の最後の

戦闘となったのである‥‥

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【花田少将】

「済まん!完全に出遅れてしまって‥‥」

 

【謎乃提督】

「謝る事はないさ、横須賀の混乱も大変だった

ろうしね、君が残ってくれて帰って助かった

よ」

 

【花田少将】

「全く情けない話だ!奴らは給料を返納すべ

きだ!!清霜の爪のアカでも飲ませてやりた

いよ!」

 

【謎乃提督】

「全く同感だ、君も大変だったな」

 

【花田少将】

「あの四人に比べればどうってことないさ」

 

【謎乃提督】

「そうやな‥‥」

 

 

二人がいるのは、横須賀の国防軍管轄病院

艦娘や軍の関係者で重傷を負った物達が

治療に入る病院である、清霜も今ここにいた

 

横須賀に帰投後すぐ、清霜は緊急処置を受けた

破片は慎重に取り出され、治療は無事終了

清霜は助かったのである

 

 

病院の待合室には、六本脚鎮守府のメンバー

天龍児童園の子供達、そして海特警の面々が

そこにいた

清霜が目を覚ますまでは待つつもりらしい

 

 

清霜の個室の病室‥‥

清霜は眠っていた‥‥

 

そして清霜の周りには‥‥

 

 

【へたれ提督】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

【川内】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

【アンドロメダ】

「‥‥‥‥‥‥‥」

 

 

清霜の一番身近な『家族』が、彼女を

見守っていた。その姿を花田少将は

忘れる事はなかった。そして同時に

もう二度と仲間を傷つけさせないと

強く心に思ったのである

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか 今回はヘタレ提督さんのご協力のもと作品を
書かせていただきました ヘタレ提督さん本当に
ありがとうございました 
ーーーーーーーーーーーーーーー

次回予告
とある調査を一人でするかどうか考える花田少将そんな中
査察局が襲撃されてしまう 一体何が起こっているのか
次回「花田提督と査察局との日常」第10話「新たな決断」
お楽しみに
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。