査察局執務室
花田少将「ほぅ奴等が動いたか。」
望月隊長「はい。」
瑞鶴「奴等って?」
花田少将「あぁ反政府グループの奴等だよ。ここ数ヵ月の間監視していたんだがそうか動いたかでどこに向かっているんだ?」
望月隊長「六本脚鎮守府です。」
花田少将「で奴等の目的は?」
望月隊長「詳しい目的は分かりませんが何かを爆発させると」
花田少将「何だと。」(プツン)
瑞鶴「あっこれはヤバイ。」
花田少将「大淀!軍港に刀龍の出港準備をするように伝えろ!」
大淀「はい!」
花田少将「玄田ー!」
バン
玄田隊長「はっはい!」
花田少将「一個大隊を連れて緊急出動だ!場所は六本脚鎮守府!いいな!」
玄田隊長「はい!」
花田少将「奴等俺の可愛い可愛い娘達に手を出してみろ。ただじゃおかねえ」
瑞鶴「始まった。刀兄の親バカが」
花田少将「瑞鶴!ここは任せたぞ」
瑞鶴「気を付けてね」
花田少将「応よ!」
六本脚鎮守府周辺
花田少将「いいかこれより各部隊の配置を伝える第一は北側第二は南側第三は東側第四は西側。いいか不審な人物を見つけたら速やかに報告片っ端から職質しろ!いいな!」
憲兵ら「はっ!」
謎の提督「おうおう相変わらずの統率力だね」
花田少将「おぉヒィッツさんご無沙汰してます」
謎の提督「久しぶり。刀龍が見えたのでもしかしたらと思って 海軍大臣の件噂はこっちまで届いているよ」
花田少将「それはなりより」
謎の提督「で憲兵一個大隊を連れてくるとは何かあったのかい?」
花田少将「あぁ最近この辺で不審者が出現してな反政府の可能性があるから警備の強化でね」
謎の提督「それだけの事で君が出てくるとは思えないが。」
花田少将「家族の様子が知りたくてね。蒼龍がここにいるのは知ってるから」
謎の提督「そうか。あれから一度もあってないのか」
花田少将「えぇこればかりは時間が解決してくれるしかないのでね。」
謎の提督「そうだな。今から行くのか?」
花田少将「はい。」
謎の提督「そうか私はひぬらむにいる何かあったら連絡してくれ」
花田少将「ありがとうございます。では失礼します」
六本脚鎮守府執務室
へたれ提督「久しぶりだな。」
川内「元気にしてた?」
花田少将「あぁ最近は仕事が忙しいが元気にやってるよ」
へたれ提督「そうみたいだな飛龍から聞いた。」
花田少将「そうか。それで今日はな」
川内「分かってる。蒼龍達の事でしょ」
花田少将「あぁどうなんだ元気にしてるのか」
へたれ提督「蒼龍はまだトラウマは完全に克服出来ていないが少しずつ回復に向かっている。」
川内「海風は最初は無理してたけど今はそんな事もなく蒼龍や他の姉妹の側にいるわ」
花田少将「あぁその件ならあきつ丸から聞いている。迷惑かけて申し訳なかった。」ペコ
川内「いやいや海風の気持ちも分かるからね。大丈夫よ」
花田少将「そうか」
へたれ提督「他の姉妹や瑞鳳も元気にしているよ特に江風は最近うちの清霜とよく遊んでいるよ」
花田少将「そう。元気そうでよかった」
へたれ提督「会っていくかい?」
花田少将「いや今会うとついつい連れて帰りたいくなるからいいよ」
川内「もういっそのこと連れて帰ったら?」
花田少将「いやまだ仕事が片付いてないからね一段落したら迎えに行くよ」
へたれ提督「そうか花田君まだ時間あるかい?」
花田少将「あぁ大丈夫だが?」
へたれ提督「ならもう少しゆっくりしていったら?」
花田少将「分かった。」
へたれ提督「俺らは食堂にいる何かあったら来てくれ。じゃ!」
川内「また後でね~」
花田少将「あぁ」
飛龍「来てたのね刀治郎?」
花田少将「あぁ飛龍かそれで」
飛龍「みんななら食堂にいるわ」
花田少将「そうか」
食堂
食堂につくとそこには皆に向けてへたれ提督が昔話をしていた。
回送シーン)
二人の男女が、駅の改札口付近でどうしていいか
分からず立ち往生していた‥‥
【女】
「‥‥あの‥‥これどうすれば良いんですか?」
【駅員】
「このカードをそこの『読み込みパネル』に
合わせれば大丈夫ですよ」
【女】
「あっ‥‥有り難うございます!」(ペコリ)
【駅員】
「‥いえ、どういたしまして」
【男】
「‥‥俺も‥‥乗って良いのか?」
【駅員】
「‥申し訳ありません、このカードは『市民権』
保有者にのみ有効なので、そちら様は切符を
購入して頂かないと‥‥」
【女】
「‥‥‥‥‥‥‥」
【男】
「‥良いんだ、気にするな‥‥切符という物を
買えば乗れるんだな?」
【駅員】
「‥‥ええまあ‥‥」
【男】
「どこで買える?」
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ガタンガタン ガタンガタン ガタンガタン ‥‥‥
【男】
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
【女】
「‥‥‥‥‥‥‥‥」
男と女は、電車という乗り物に一度も乗った
事が無かった、少なくとも記憶の中では‥‥
ガタンガタン ガタンガタン ガタンガタン ‥‥‥
【女】
「‥‥ごめん‥‥いやな想いさせて‥‥」
【男】
「何故君が謝る?」(キョトン)
【女】
「‥‥だって!‥‥」
【男】
「‥誘ってくれて‥‥ありがとう‥‥」
男ははにかむ様な笑みを女→少女に向ける
しばしの沈黙‥‥‥
ガタンガタン ガタンガタン ガタンガタン ‥‥‥
男と少女は並んで椅子に座りながら電車に
揺られている、肩と肩が触れ合うくらいの
距離で並ぶ二人‥‥ただそれだけの時間‥
‥‥‥
【少女】
「‥‥退屈じゃない?」
【男】
「君といられるならとっても楽しいよ♪
こんな時間今まで無かった‥‥君はどう?」
【少女】
「アタシも楽しいよ♪‥‥良かった♪」
【男】
「俺みたいな無愛想な奴と一緒にいて‥‥
そう言って貰えるなら俺も嬉しいよ!」
国際医療科学研究所にやって来た頃に
比べて、男の表情は段々と豊かになって
来ていた、失われた味覚を取り戻し、少し
でも人間らしい生活を実感出来ているのは
同研究所に『セラピー艦娘』として在籍して
いるこの少女の存在あればこそだった
少女もこの男に、失いかけた生きる希望を
見出だしていた、二人はもう離れる事は
出来ない‥‥‥
【少女】
「それにしても‥‥まいったなぁ、アタシ達
‥‥電車に乗る方法も知らなかったなんて」
【男→元擲弾兵】
「記憶が残ってる間はずっと戦場にいたから
なぁ‥‥俺達には娑婆(しゃば)での知識
なんて空っぽだ‥‥‥」
【少女→川内】
「‥‥あなたが居てくれて良かった♪」
【元擲弾兵→後のへたれ提督】
「‥‥俺もだ♪」
ガタンガタン ガタンガタン ガタンガタン ‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
それは、二人がまだ海軍に復帰する前の話
だった‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
ーーーーーーーーーーーー
現在‥‥六本脚鎮守府の食堂‥‥
清霜「ママ、それ、本当なの?」
川内「ええ♪本当よ、アタシも提督もあの頃は
戦場以外の事なんて何も知らなかったの、
電車もバスにも乗る方法も、買い物の仕方
さえも全く知らなかったのよ♪」
(ニコッ♪)
アンドロメダ「へえ~、以外だねぇ~、二人共誰よりも
世間慣れしてる様に見えてたけどね~」
へたれ提督「吉坂博士は俺達みたいな、
戦場での知識しか持っていない連中が
いきなり娑婆に放り出されたらどうな
るか分かっていたんだ、だから俺達が
社会に出られる様に交通機関で移動し
たり、買い物をする訓練をさせていた
んだ、それから後は色々あってな、今
じゃ逆にすっかり娑婆の空気に染まっ
てしまった訳よ」
球磨「球磨達も野良艦娘になって世間を放浪する
までは、鎮守府の外でどうやって生きてく
かなんて考えた事も無かったクマー」
多摩「多摩とねーちゃんは師匠(ムカキン)に
出会えて幸運だったニャー」
江風「でもさ!でもさ!川内さんは器用だから
どんな所でもやって行けただろ!?」
川内「‥‥江風、アタシはそんな器用じゃないわ
神通みたいな完璧でもなければ、那珂ちゃん
みたいにしっかりした目標がある訳でもない
‥‥鎮守府の外に放り出されたアタシは‥‥
余りにも無力だった‥‥‥」
江風「川内さん‥‥」
清霜「ママ‥‥‥」
天龍「‥‥何も特別な話じゃねーさ、俺も器用な
生き方なんて全く出来なかったからな‥‥
球磨や多摩みたいに上手く立ち回れる艦娘
なんて例外中の例外なんだよ
殆どの艦娘にとって鎮守府の外は何もない
暗黒の世界なんだ、今はそれが現実さ
俺もここに来なければ今頃は生きていなかっ
ただろうさ」
ナナ「天龍ちゃん‥‥」
カリスト「鎮守府は僕達艦娘にとって大切な家だけど
唯一の居場所でもある、それは一歩間違えば
艦娘達を縛り付けるだけのただの収容所に
なってしまう‥‥ブラック鎮守府みたいに」
能代「かと言って、周りからの救いやサポートが
無ければ、艦娘は例えブラック鎮守府でも
むやみに鎮守府から出る事は出来ません
今艦娘達の多くは、提督や鎮守府から見放さ
れたら‥‥生きていく事は出来ませんから
ブラック鎮守府や不幸な艦娘達が後を絶たな
いのもそこに一因があるんだと思います」
シェフィールド「辛い現実ですね、海特警や天憲隊の皆さんそれに花田少将や志ある提督の皆さんのお陰
で状況は少しずつ良くなっていますけど」
深雪「先はまだまだ長いみたいだよね、一体私等
どれだけ頑張れば本当に人間として認めて
貰えるんだろうね~」
川内「‥‥アタシ達艦娘は‥‥まだマシな方よ!」
深雪「ふええ!?」
衣笠「‥‥‥そうね‥‥」
数年前、地球連邦政府議会において
『艦娘人権憲章』が可決され、艦娘は法律上
参政権以外の全ての人権が認められ、全ての
艦娘に市民権が与えられる事になった
(それ以前も一定の功績を認められた艦娘に
は市民権が与えられていたが)
しかし、現実は法律には追い付いていない
軍をリタイアして民間に出ても、海の仕事、
警備、保育士、看護士などのごく一部の職種を
除けば、社会が艦娘を受け入れる窓口は余り
にも少ない
深海棲艦と戦い、人類の盾となる事だけを
求められて来た艦娘が、何の準備も支援も無く
いきなり世間に放り出されても、自力で生きて
いく事はほぼ不可能だ、彼女達には艦娘として
戦う以外の知識は持ち合わせていないのだ
そして現実はもっとえげつない‥‥
現在の艦娘戦力事情は、純粋に軍事的観点から
見れば不足はしていても余剰は全くない
にもかかわらず軍から放出されるという事は
ブラック鎮守府問題を含む何らかのトラブルに
より、本人の意思とは無関係に放出されたと
いう事を意味していた
艦娘を道具としか見ないブロック海軍や一部の
ブラック提督からまともな支援が受けられる
筈もなく、肝心の社会も艦娘を人間として
受け入れる土壌が出来上がっていない‥‥
艦娘が法律上でも人間と認められた事に反発
して、艦娘を目の敵にする輩も出て来る始末だ
かつての『奴隷解放制度』と同じだ‥‥
艦娘が自力で生きていくには世間の現実は余り
に厳しすぎた、それでも法律だけでも人間と
して認められた艦娘はまだ良い方かもしれない
『擲弾兵』『強化兵』『レアリエン』といった
人造(改造)兵士には、未だに人間としての
認定がない、彼等は法律上、未だに『死体』の
ままだ
死体が相手なら、何をしても許されるのである
過酷な重労働も、違法な人身売買も‥‥
休養も給与も無く人間や艦娘なら違法な取り扱
いも法律上は禁止されていないのである
一般的にこれら『改造兵士』には社会で普通に
生活する権利は認められていない、『改造兵士』
は軍の資産(道具)だから軍の外には出られな
いのである
実際には社会に放り出されたこれらの元兵士は
少なからず存在する、彼等(彼女等も)が社会
に放り出されるのは、多くが戦場で置き去りに
されてそのまま忘れ去られたか、へたれ提督の
ケースの様な異常事態の場合に限られる、極端
な場合は脱走というケースもあった、当然
軍や政府からの支援など受けられる筈がない
元改造兵士の中には、生きる為に犯罪に手を
染めてしまう者も少なくない‥‥
軍隊はそういった問題に関して新たな制度を
整備するのではなく、『改造兵士』を処理機で
粉砕してしまう道を選んだ
『改造兵士』はあくまで資産だから、不必要な
資産は処理されてしまう‥‥
人類と交友関係を築いた深海棲艦にも市民権が
保証されている現在にあっても、この状況は
変わらないままであった
へたれ提督がまがりなりにも一般社会で活動
出来るのも、川内が身元引き受けの保証人に
なっているからだ(『艦娘人権憲章』が制定
されたと同時に、『献体身元保証綱領』も制定
され、改造兵士も『身元引き受け人』がいれば
一般社会での『生存』が許される様になった)
石川島 春馬と村雨、トミー・ザワと衣笠も
同様である
清霜「そんなのあんまりだよ!!パパもトミーも!
春馬さんだって一生懸命戦ってきたんでしょ
!?それなのに‥‥」
へたれ提督「清霜は優しい娘だな♪」(ポンッ)
へたれ提督は清霜の頭を撫でると‥‥
へたれ提督「世の中の全てを今すぐ変えるのは難しい‥‥しかしな、俺は決して悲観も絶望もしていない
艦娘の置かれた現状が変わっていけば、自ずと
『擲弾兵』や『レアリエン』、『強化兵』の
立場も変わっていくだろう‥‥俺はそう信じて
いる」
清霜「パパ‥‥パパは強いんだね‥‥」
へたれ提督「そんな事はないさ、俺は非力だ、それでも俺は出来る限りの事をこれからもしていくつも
りだよ、それに俺は一人じゃないからな、ママ
や清霜、メダ子に、ユークスやサラ子、ペール
や天龍、ここに居る家族皆がいる」
今、この食堂には六本脚鎮守府と天龍児童園の
全員が集まっている
普段、守衛室で警備に就いているパス子も
ここに集合していた
泊まり掛けで来ていたドルフもいる
川内「清霜、メダ子、この六本脚鎮守府を私達は別名
で何て呼んでいるか知っているでしょ?」
アンドロメダ「え~~っと確か‥‥」
清霜「‥‥『生きる為の鎮守府』‥‥」
川内「清霜、提督の‥パパの理想はママの理想でも
あるの、清霜には前にも話した事があると思う
けど、パパはこの鎮守府をね、何処にも行き
場を失った艦娘や兵士達が最後に駆け込める
場所に、命をつなぎ止める為の鎮守府に、
生きる事に希望を持てる様にする為の鎮守府
にしようとしているのよ」
清霜「‥‥うん、覚えてるよ」
海風「この鎮守府にはそんな想いが‥‥」
あきづき「私達に社会常識を習得させる為に、一般社会
での活動(交通移動や買い物・観光)を重視
されていたのも、司令のそんな想いがあった
からなんですね?‥‥」
へたれ提督「そんな大層なものじゃないさ、
俺はただ‥‥お前達に生きて欲しい、
少しでも幸福になって欲しいだけさ‥‥」
川内「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
へたれ提督「俺にその手助けが出来るなら、それをやらない理由なんて無いだろ?」
川内「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」(ジワッ‥)
江風「‥‥うん?」
へたれ提督が普段は話さない、この鎮守府に
かけた想いを聞いた一同は‥‥
アンドロメダ「お~~~う♪」
フェニックス「アドミラルの奴、熱でもあるんじゃないのか?」
神威「良いお言葉だと思いますけと?」
ペールギュント「何キザな台詞こいてるのです!キモいのです!
やはり司令官さんはペールが鍛え直すのです!」
へたれ提督「ひでえ!!折角上手い事言えたと思ったのに!」
カリスト「君達は仲が良いね♪やっぱりそっちの方が提督らしいよ♪」
マンジューシャカ「まあ良いって事よ♪提督、私等に任せときな!」
アンドロメダ「‥‥ねえ提督?」
へたれ提督「‥‥おっ、おう」
少し嬉しそうなメダ子の様子‥‥
アンドロメダ「メダ子はさ、ここに来て本当に良かったって思ってる、提督にも川内にもきよしにも会えて
‥‥だからさ!いっぱい当てにしてね~♪✨」
清霜「清霜も頑張るからね♪✨」
へたれ提督「‥‥そうか、頼りにしてるぞ~~♪二人共
~~♪」(ナデナデナデ~~)
清霜・アンドロメダ「「きゃーーー♪♪✨✨」」
藤波「司令、藤波も頑張るよ♪藤波もこれでも
きよしのお姉ちゃんだからね♪」
清霜「藤波姉さん!」
アンドロメダ「良いねえ~♪もう一人姉妹の誕生だね♪」
へたれ提督「そうか♪ありがとうな藤波♪」(ナデナデ~)
藤波「キヒヒ~~♪♪✨」
ドルフ・ヴァレンシュタイン「マサの理想としている鎮守府に、近付いているみたいだね」
瑞鳳「少将がこの鎮守府に肩入れする気持ちが分かる
気もするわ‥‥」
山風「うん‥‥‥良いと思う‥‥」
川内「‥‥‥‥‥‥‥‥」
瑞鳳「‥‥うん?あなた、どうしたの?」
川内「‥‥提督‥‥提督カッコイイ❤‥‥‥
‥‥アタシ‥‥‥濡れちゃった❤‥‥」
(ウズウズ~~)
瑞鳳「‥‥子供達も見てるのに止めて頂戴!」
ペールギュント「‥‥夫婦揃ってアホなのです!やはり
ペールが鍛え直すのです!」
衣笠「‥‥そこは容赦して差し上げて」
ガンビア・ベイ「‥‥鉄板の展開ですベイ‥‥」
防空棲姫「きよしチャンふじなみチャン、カワイイ❤
‥‥ワタシ‥‥‥濡レチャッタ❤‥‥」
(ウズウズ~~)
ガンビア・ベイ「‥‥‥‥えっ!?」
アマルテア「はわわ‥‥ちょっと危ないかも‥‥」
雄一少年「大丈夫、いつもの事さ」
アマルテア「‥‥そうなの?」
江風「‥なあ提督!あんたに質したい事がある!」
へたれ提督「なんだ江風?唐突に?」
清霜「江風ちゃん?」
江風はへたれ提督に食ってかかる
因みに江風は父親の花田少将の事は『父さん』
と呼んでいる
江風「あんたはこの鎮守府の風紀の乱れをどう
考えてるんだ?」
海風「江風!?言い過ぎよ!」
へたれ提督「風紀の乱れとな?」
川内「風紀の乱れ‥‥‥え?」(ポカーン)
天龍「お前等が1番の原因なのを知れ!!
このパンイチ女!!」
川内「あれはわざとじゃないよ!!それに別に良い
でしょ!?履いてたんだから!!」
能代「いえ、そういう問題では‥‥」
江風的には、この鎮守府には風紀的乱れがある
‥‥らしい、そしてその中心にいる人物と
いえば‥‥‥
江風「特に川内さんが『こんな風になってしまった』
事についてあんたはどう考えてるんだ!?」
川内「人を異常者みたいに言わないで!!」
ペールギュント「異常かどうかはともかく充分アホなのです!」
川内「ひどい!!泣いちゃうから!!」
清霜「良いじゃん!別に!!清霜はエッチなママが
大好きだもん!!」
川内「‥‥いっ、いや清霜‥‥あのね‥」
江風「良くはねーだろ!!」
瑞鳳「喧嘩は止めなさーーい!!」
アンドロメダ「いや~、いつもの平常運転だねー」
多摩「とりあえずは、きよしの将来が心配だニャ」
あきづき「止めなくて良いんですか!?」
フェニックス「気にしない、いつもの事よ」
このままでは収拾がつかなくなってしまう
(既になりかけてる)
へたれ提督は江風に諭す様に話す‥‥
へたれ提督「江風、お前が川内の事を尊敬してくれているのは俺も嬉しい、俺から礼を言うのもなんだが
‥‥ありがとう」
江風「///えっ!?‥‥いや‥別にそんな‥///」
へたれ提督「その上で言うが江風、お前が心配している
かもしれない事については何の問題もない!
川内は優秀だ!何処に行っても決して誰にも
引けは取らない!俺は川内を信頼している!
江風が尊敬する人だから当然だ‥‥だろ?」
江風「うん‥‥それはそうだけど‥‥」
川内「‥‥提督❤‥‥」(じわあ~‥‥)
フェニックス「‥‥あの臭い台詞で感動出来る(濡れる)のはアンタくらいだろうね」
へたれ提督「公私や風紀の使い分けにしても、
川内には何の問題ないと俺は思っている」
天龍「どこがだよ!!」
衣笠「まあまあ」
へたれ提督「‥それでもな江風、それでも、
もしもお前の中で何かの違和感があるとしたら‥‥‥
原因はおそらく、不甲斐ないこの俺にある」
江風「‥‥えっ?」
ここでもう一度格好良いセリフを決めて
やろう!
へたれ提督は満を持して言葉を発した‥‥
へたれ提督「そしてそれには、結構深い訳が
あるのだ!」(クワッ!)
トミー・ザワ「そして俺には、結構深い脇毛が
あるのだ!」(ヌバァ!)
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
江風「ブフウウウーーー!!!」
衣笠「///はわわわわ‥‥‥///」
へたれ提督「‥‥‥‥‥‥」
その理由は何だったのだろうか‥‥‥
それを発表するタイミングは完全に逸してし
まった‥‥
ここで少しでも提督の威厳を見せよう思って
自分なりに格好良いセリフを一発決めようと
していた、へたれ提督の計画は、空気を読め
ないトミーの乱入で水泡に帰した‥‥
へたれ提督「あきづきーー!!あの野郎のドタマを
速射砲でブチ貫けぇぇーーー!!!」
あきづき「えええー!?そんな無茶な!!」
トミー・ザワ「ちょっと何言ってるのか分からない♪」
衣笠「いやあああ!!提督許してぇー!!」
多摩「フギャアアアーーー!!」
(突然の大声でひびった)
この六本脚鎮守府が、真面目なシリアスな
会話で終わる訳がない‥‥
例によってドタバタ新喜劇の始まりである
能代「提督!!落ち着いてください!!」
白雪「司令官!!冷静になりましょう!!」
深雪「良いぞ♪良いぞ♪もっとやれ~~♪」
白雪「深雪ちゃんも煽らないで!!」
天龍児童園の子供達「「「良いぞ♪良いぞ♪もっとやれ~~♪」」」
白雪「あなた達も煽るの止めて!!」
ドルフ・ヴァレンシュタイン「ははは‥‥何とも愉快だね‥ここじゃいつも
こうなのかい?」
瑞鳳「‥‥私に聞かないで」(頭を押さえる)
球磨「これが平常運転クマー、何か問題でもある
クマか?」
瑞鳳「‥‥完全に感覚がおかしくなってる‥‥」
アマルテア「カリスト姉さん、どうしましょう‥‥」
カリスト「大丈夫だよアマルテア、嵐が過ぎるのを
待てば良いんだよ♪」
SPASー12「‥あの~、秘書艦?指揮官を止めに入った
方が‥‥」
川内「提督‥‥格好良い❤‥‥入れてぇ❤❤‥」
(‥ハアッ❤‥‥ハアッ❤‥)
神威「‥‥駄目だこりゃ‥‥」
清霜「✨うん♪今日もパパとママはバッチリ♪
バッチリよ♪✨」
藤波「✨うん♪良いよね~~♪✨」
アンドロメダ「メダ子としては、この娘達の将来が心配
だなぁ~~、川内はもう手遅れだけど」
防空棲姫「✨二人トモカワイイ~~♪♪✨」
アンドロメダ「将来が心配なのがここにもいた‥‥」
江風「一体何なんだーーー!!!」
海風「江風!鎮守府にはそれぞれ、色々と
あるのよ!」
このドタバタ新喜劇を収拾する者はいないのか!?
とっ‥その時‥‥
UXー01「みんな何してるの?クッキーが焼けたから
みんなで食べましょ♪」
絶妙のタイミングでクッキーを持って現れた
ユークス、流石は六本脚の小さなお艦である
アンドロメダ・清霜・江風「「「✨おお~~♪おいしそ~~♪✨」」」
藤波・深雪・SPASー12「「「✨おいしそ~~♪✨」」」
天龍児童園の子供達「「「✨おいしそ~~♪✨」」」
艦娘達も子供達もお菓子には弱いのだ‥‥
おかげでその場の新喜劇は収まった
ーーーーーーーーーーーー
あきつ丸「やれやれ、外で何が起こっているのか分から
ないのに、皆さん元気なものでありますな」
サラトガ「それだけ吸血鬼さんに信頼を置いてるって
事でしょう」
花田少将「ったく相変わらずだなここは」
あきつ丸「少将殿!いや中将殿いらしてたんですか?」
花田少将「いやまだ少将でいい。それよりあきつ丸」
あきつ丸「はい」
花田少将「今話してたことについて詳しく教えろ」
少し離れた所から見ている4人‥‥‥
そもそも、子供達を含む六本脚のほぼ全員が
食堂に集まっているのもあの二等憲兵吸血鬼
からの突然の申し出が発端であった
二等憲兵吸血鬼からの申し出は、今夜一晩
六本脚鎮守府の警備に関する事を自分に一任
する事、今夜は建物の外には一切出ない事、
今夜一晩外で発生する全ての件については
一切関与しない事、であった‥‥
普通に考えれば到底考えられない話だ
自分達の鎮守府の警備を一晩だけとはいえ
外部のたった二人の人物に全面的に委ねる
訳なのだから‥‥‥
しかし、六本脚鎮守府は二等憲兵吸血鬼に
対する信頼感が大きいのか、全てを彼に
委ねたのである
花田少将「なるほどあの人も情報を掴んでたのかありがとうあきつ丸」
あきつ丸「どうなさるおつもりでありますか?」
花田少将「恐らく奴等は今晩仕掛けるつもりだろう我々は刀龍にて待機する」
あきつ丸「了解したであります」
花田少将「じゃあな飛龍後は任せた!」
飛龍「うん」
その頃
六本脚鎮守府の敷地内に侵入した三人の男達
『隙間解放戦線』の活動家達は、侵入に成功は
したものの、あまりの警戒の低さにかえって
拍子抜けしていた
民間とはいえここは鎮守府なのだ、最低限の
警戒はあって然るべきなのに、隣接する連邦軍
の基地からさえも警備は出ていなかった
普通なら何かの罠だと考えるところだが、相手
が民間というだけで彼らは納得してしまった
相手の事も、艦娘自体も完全になめきっていた
のである、一人を除いては‥‥
活動家C「‥‥ブツブツブツ‥‥」
活動家B「‥ハハ‥‥思ってたよりも簡単に入れたな‥‥
最初罠かと思ったけど‥そんな様子も無いしな」
活動家A「そうか?俺は思った通りだけどな、こんなに
簡単に部外者の侵入をゆるすんだからな
艦娘だ鎮守府だと言ったところで所詮はこの
程度よ!これで人類を深海棲艦から守るなんざ
片腹痛いんだよ!!」
活動家C「‥‥ブツブツブツ‥‥」
自信満々の活動家A、ビビりながらも強がる
活動家B、ただ小声でつぶやく活動家C‥‥
活動家A「発火装置は仕掛けてあるな?」
【活動家B】
「‥ああ大丈夫だよ、燃料タンクから離れた場所
に仕掛けてある」
【活動家A】
「よし!万一の時はそいつを遠隔操作で発火させ
て奴らの注意を引き付けるんだ」
【活動家B】
「ま‥任せとけ!俺の自信作だ!確実な作動は
間違いなしだぜ!あれは音と火花は派手だから
な、奴らはそっちに気を取られて‥‥」
【活動家C】
「‥‥ブツブツブツ‥‥」
【活動家B】
「お前!さっきからうっとうしいんだよ!!」
【活動家C】
「うるせーよ!!お前等おかしいとは思わねぇの
かよ!!」
【活動家B】
「何がだよ!?」
【活動家C】
「‥ここに来るまで、一人の警備員にも出会わな
かったじゃたいか!!いくら何だっておかしい
だろ!?簡単に入れ過ぎだろ!?こんなの絶対
におかしいよ!!」
【活動家B】
「言っただろ!奴ら所詮この程度なんだよ!!」
【活動家C】
「あの背広男だって絶対にヤバい奴だよ!‥‥
俺達みたいな学生運動家崩れに何でここまで
金を出すんだよ!?従兄弟(活動家D)がどう
なったかも分からないし!奴らは従兄弟の事
なんかきっとどうでも良いんだ!!従兄弟だけ
しゃない‥‥きっと俺達の事だって‥‥‥‥
俺達!奴らに良いように利用されて切り捨て
られるんだ!!」
【活動家B】
「うるさい黙れよ!!!」
【活動家A】
「お前等静かにしろ!今更ビビるんじゃねーよ」
敵中に忍び込んだ事で不安とプレッシャーに
押し潰されそうな活動家BとCを、自信家の
活動家Aがたしなめる
【活動家A】
「奴らが俺達を切り捨てる?それがどうした?」
【活動家C】
「‥‥‥えっ?」
【活動家B】
「お前何言ってんだよ!?」
この三人は、あの背広男の正体がジュラル特戦隊
である事を知らない
それはそれとして、『隙間解放戦線』のリーダー
を勤めるこの活動家A、この男の自信はどこから
来るのか?あるいは単なるハッタリなのか?
【活動家A】
「この作戦が成功すれば俺達は反連邦の『闘士』
としての地位が確立する!!
同じ志を持つ同志達にも俺達の名前は広まるだ
ろう、そうなれば、資金の提供者なんぞ向こう
からいくらでもやって来る!!
ただの道具のくせに、連邦の走狗となって
いい気になっている艦娘どもを、俺達の手で
駆逐出来る事が証明できたなら、その時には
、あの胸糞悪い背広野郎にもデカい面はさせな
いって訳よ!!」
【活動家B】
「そっ‥‥そうか‥‥そうだな!!」
【活動家A】
「それにだ!奴らには俺達を切り捨てる事など
出来る筈がない!
奴ら恐らく武器商人か何かの類だろう、奴ら
は戦争が起きて欲しいのさ!
だから俺達に資金提供して世間を掻き回そう
としているのさ、その役目を果たすのに一番
役に立つのは俺達以外に考えられないからな」
活動家Aの発言は、どこか自分の演説に酔って
いる風に見えた
【活動家A】
「だがな!俺達はただ利用されるだけで終わる
つもりは毛頭ない!今は結果を出して名を上げ
力を蓄える!そして連邦に対抗出来る勢力に
なった暁には、こちらから奴らを切り捨てて
やる!!」
【活動家C】
「(‥どうしてこんな考え方が出来るんだ!?
‥完全に自分に陶酔してる‥‥狂ってる!)」
ただ日常が不満で、何かに当たり散らしたい
だけだった‥‥その不満の吐け口としてたま
たま『艦娘』という存在がそこにいた‥‥‥
何をされても物言えない『艦娘』を口撃する
事でいい気分になっていただけ、しかしやがて
それだけではもう満足出来なくなった‥‥
そんな時にある『サークル』に出会った
簡単な方法で『艦娘』に実害を与えられると
そそのかされ、深い考えもなく、調子に乗って
従兄弟まで誘って入ってしまったのが運の付き
‥‥‥
こんな『狂った連中』だとは夢にも思わなかっ
た‥‥
活動家Cは、『隙間解放戦線』に入った事を
今更ながら心底後悔した
しかし、引き返すにも、その分岐点はとっくに
過ぎてしまった‥‥‥
もう後戻りは出来ない‥‥‥
ーーーーーーーーー
前から目を付けていた、燃料供給タンクと思わ
れる銀色のタンクの前まで、男達は何とか辿り
着いた
こちらの情報が正しければ、これが艦娘用の
燃料の筈だ
【活動家A】
「着いたぞ!タンクの上に点検用のハッチが
ある筈だ!そこから砂糖を放り込むぞ!」
【活動家B】
「わっ‥分かった!!」
ここまで担いできた砂糖の入った袋を各自
タンクの上に運び上げようとする‥‥
【活動家C】
「‥‥‥こんな事で、艦娘にダメージなんか
与えられるのかよ‥‥」
【活動家A】
「聞こえたぞ!」
自信の塊の活動家Aは、疑心暗鬼の活動家Cに
高圧的な態度に出る
【活動家A】
「言った筈だ!これは俺達の名を上げる為だと!
これで艦娘共が沈むならそれでよし!そこまで
行かなくとも、この鎮守府の警備はザルだと
公言する事で、艦娘と鎮守府の無能を世間に
晒す事が出来る!それは海軍、やがては連邦の
無能として世間から認知される事になる筈だ!
これで艦娘の奴らがどうなろうと知った事か!」
【活動家C】
「他力本願もいいところじゃねーか!!」
【活動家B】
「おい!演説や喧嘩は後にしてくれよ!
早くこの砂糖を放り込んでずらかろうぜ!」
ここは敵中のど真ん中、目標を前にして喧嘩
なぞしている場合ではない‥‥‥
早く目的を遂行しなくては!‥‥‥
しかし、それは叶わなかった‥‥‥
【二等憲兵吸血鬼】
「そいつは飲料水の予備タンクだ、こんな所
までわざわざ砂糖水をこしらえに来たのか?」
【活動家一同】
「「「!!!!!!!!」」」
それは地獄の底から響き渡るような恐ろしい
声だった‥‥‥
思わず振り向いた男達の前に立っていたのは
‥‥‥‥
まるで血の色の様な赤色のジャケットと帽子
長髪に丸縁眼鏡をかけた長身の男‥‥
活動家達はこの男に見覚えがあった‥‥
いや!忘れられる筈が無かった‥‥
抗議団体を組織してこの鎮守府に押しかけた
時、自分達の目的を見事に潰した張本人‥‥
【活動家B】
「あっ!‥‥あの時の‥‥憲兵!?」
【活動家C】
「あいつ!‥‥従兄弟を逮捕した奴だ!!」
【二等憲兵吸血鬼】
「ほおー♪俺を覚えてたのかい?こっちは
お前等の臭いは覚えてたぜぇ~♪最っ高に
臭くて仕方なかったからな~~」
何故この憲兵がここに!?いや!今はそれ処
ではない!
【活動家A】
「‥‥おい!やれ!」
【活動家B】
「‥おっ‥おう!!」(カチッ!)
活動家Aに促され、活動家Bは発火装置の遠隔
スイッチを押した‥‥‥
(シーーーン‥‥‥)
‥‥‥何も起きなかった
【活動家B】
「‥‥あ?‥‥あれぇ!?」(カチカチカチ!)
【木曾】
「コイツをお探しか?」(両断された発火装置)
【活動家B】
「!!!!!!?」
憲兵の背後から一人の艦娘が現れた
眼帯とマントを纏った勇ましそうな艦娘‥‥
彼女の手には仕掛けた筈の発火装置が
真っ二つにされて握られていた
【木曾】
「つまらん玩具だ」(カッシャーーン!)
木曾は発火装置を無造作に地面に落とした
活動家Bの渾身の力作は、一度も作動する事
なく、その役目を終えた‥‥
【活動家B】
「‥‥ああっ!‥‥」
【活動家C】
「‥‥だから言ったんだ‥‥」
【二等憲兵吸血鬼】
「話はよーく聞かせて貰った、『不法侵入罪』
は当然として貴様らを『破壊工作予備罪』及び
『殺人未遂罪』の現行犯でしょっ引く」
【活動家A】
「俺達をしょっ引くだと?‥ハンッ!」
二等憲兵吸血鬼の逮捕宣言に、活動家Aは
怯む事なく反発する、怖いもの知らずなのか?
あるいは単に身の程知らずなのか?
【活動家A】
「俺達は砂糖の袋を担いでここで立っていただ
けだ!『破壊工作』だぁ?『殺人未遂』だぁ?
笑わせるな!」
【二等憲兵吸血鬼】
「お前等を笑わせるだと?俺達はそんな暇人じゃ
ないぞ、という訳でお前等をしょっ引く」
【活動家A】
「俺達は道に迷ってここに来てしまっただけだ!
不法侵入で俺達をパクりたいなら、先に弁護士
を呼べよ!」
【二等憲兵吸血鬼】
「知るか!てめぇで呼べ!という訳でお前等を
しょっ引く」
【活動家B】
「おっ‥俺達にだって権利はあるんだ!!
憲兵なら法律守れよ!!」
【木曾】
「犯罪者がよく言うぜ」
艦娘用の燃料タンクに砂糖を放り込んで
機関に異常を起こさせる‥‥
この目論見が失敗に終わった『隙間解放戦線』
は、一転して何とか刑罰を逃れる為にその場
しのぎの逃げ口上を展開する
二等憲兵吸血鬼も木曾も、そんな都合のいい
逃げ口上に聞く耳は持たなかった
これでは両者の話が噛み合う訳もない
合わせるつもりもないが‥‥‥
【活動家A】
「お前みたいな派手な憲兵がいるか!!
憲兵だって言うなら証拠をみせろ!!
そいつの証明と弁護士が来なければ俺達は
そんな命令に従わんぞ!!」
活動家Aは無謀にもとんでもない相手に喧嘩を
売ろうとしていた‥‥
【活動家A】
「それにここは民間の施設だろう?だったら
俺達の身柄は警察が預かる事になる筈だ!
たとえあんたが本物の憲兵だろうと俺達を
逮捕する権限なんか無い!」
【活動家B】
「そっ!‥そうだ!憲兵なんぞ引っ込んでろ!」
【活動家C】
「おい!止せよ!‥‥コイツら何かヤバいぞ!」
もっともらしい理屈をこねて危機を脱しようと
する活動家Aと、ビビりながらもそれに便乗する
活動家B、そして活動家Cはこの憲兵の危険性を
本能的にさとった
【二等憲兵吸血鬼】
「言いたい事はそれだけか?」
【活動家一同】
「「「(ビクッ!?)」」」
先程と同じ、地獄の底から響き渡るような不気味な
声が響く‥‥‥
【二等憲兵吸血鬼】
「俺が憲兵である証拠を見たいか?いいとも♪
今見せてやる♪」
(ジャキッ!)DOGOWWWWOOO!!
ガパァァァーーーン!!!‥‥
【活動家A・C】
「「!!!!!?」」
【活動家B】
「ひいいいいーーー!!」(ヘタッ‥‥)
(ゴボゴボゴボ~~~‥‥)
人間が片手で扱うには巨大過ぎるファイヤー
アーム
銀色の巨大自動拳銃『454カスール』が火を噴き
活動家達の背後にある飲料水タンクに大穴が
空いた
それは拳銃弾で空いた穴とはとても思えない
大穴で、その穴から水が勢いよく噴き出した
弾丸はタンクを撃ち抜き、反対側からも水が
噴き出ていた
人間に命中していたらひとたまりもないに違い
ない
【活動家A】
「‥‥何の真似だ!?」
【二等憲兵吸血鬼】
「これが証拠だ、まだ理解出来ないなら直接
脳みそに叩き込んでやっても良いんだぜ」
【活動家B】
「むっ‥‥無法だぁ!!憲兵の癖に法を破るの
か!?市民を守るのがあんたらの役目だろ!?
俺達の権利は‥‥」
DOGOWWWWOOO!!!
バファウウウーーー!!!‥‥
【活動家B】
「ぎゃあああああーーー!!!?」
再び火を噴いた『454カスール』
活動家達の持ち込んだ砂糖の袋が木っ端みじん
に吹き飛んだ、活動家Bは頭を抱えて失禁した
【二等憲兵吸血鬼】
「やっぱ脳みそにぶち込んでやらなきゃ分からん
か?よく聞け!俺は忙しい、てめぇ等の相手を
してる暇はねぇんだよ、さっさと歩け!」
【木曾】
「両手を後ろに回せ!馬鹿な真似は考えるなよ!
‥‥‥こんな大穴空けて、後始末が大変だぞ?」
【二等憲兵吸血鬼】
「仕方ないじゃん♪こいつらの脳みそが腐ってる
のが悪いのよ♪」
【木曾】
「‥‥仕方ない、後で弁償するか」
今この憲兵に逆らえば確実に命は無い‥‥
今は大人しく言うことを聞くしか無い
活動家達は連行される事になった
【二等憲兵吸血鬼】
「ああ、そうだ、てめぇ等に言っとく事がある
法だ権利だ役目だの抜かしてたなぁ?
その疑問に今回は特別に答えてやる
まず、今は俺が法律だ!そしててめぇ等には
ミジンコ程の権利もねえ!おわかり?♪」
【活動家C】
「そんな無茶苦茶な!?‥‥」
【二等憲兵吸血鬼】
「それともう一つ!!」
【活動家B】
(ビクッ!?)
【二等憲兵吸血鬼】
「俺が憲兵をやってるのは『艦娘』を守る為だ!
他に理由はない、そして『ブラック提督』と
それに便乗する下痢ピー共、それとお前達が
大好きな『深海棲艦(強硬派)』を排除するのが
俺の任務だ!おわかり?♪」
ーーーーーーーーーーーーーーー
『赤土鎮守府』の所属艦娘、『マッド明石』こと
工作艦娘『明石』自作の超々高速艇が、浜名湖を
後にしたのはその直後の事だった
その光景を遠くから眺める一団‥‥
目差し帽の男「‥‥奴ら、しくじったな」
背広姿の男「所詮は口先だけのチンピラ、想定内だ
だが、あの正体不明の連中は無視できん!
後を追うぞ!」
ジュラル特戦隊も動き出す
超々高速艇の後を追いかけて行った
進路は一路、小笠原諸島の名も無き小島‥‥
玄田隊長「こちら玄田から花田少将へ目標が動きました。」
花田少将「こちら花田了解。今ヘリを向かわせた搭乗しこちらに合流しろ」
玄田隊長「了解。」