花田中将「フゥーこれで今日の分の仕事終わりっと」
コンコン
花田中将「どうぞー」
ガチャ
秋月「失礼します」
花田中将「ん?どうした秋月?」
秋月「新任の子が来たので着任のご挨拶に」
花田中将「そうか。で誰かな?」
秋月「さぁ提督にご挨拶を」
花田中将「っ!君は」
そのとき花田中将は数年前のことを思い出していた
第三十六話「再会」
あれは私がまだ陸軍航空隊に入る前の頃だった
当時の俺はまだ13歳だったが成績が
優秀だったため少佐としてある鎮守府で
提督をしていた
数年前
執務室
花田少佐「敵機動部隊ですか」
大淀「はい。最近深海悽艦らの行動が活発しておりつい先日サイパン島の部隊が壊滅。これを受け総司令部は反抗作戦を発令この部隊にも出撃命令が出てます」
花田少佐「了解。で作戦内容は?」
大淀「まず周辺にいる敵機動部隊を誘引。その間本隊がサイパン島に進軍砲撃並びに爆撃で飛行場姫を叩くと」
花田少佐「なるほどで私の部隊は何をってまさか」
大淀「花田少佐の部隊は敵機動部隊を北方に誘引しこれを撃破せよと」
花田少佐「囮ですか。」
大淀「はい」
花田少佐「拒否権は。あるわけないか」
花田少佐「敵機動部隊の編成は?」
大淀「空母ヌ級を中心とした部隊のようです」
花田少佐「エリートとか姫級とかは」
大淀「確認されていません」
花田少佐「そうですか。了解したと総司令部に」
大淀「分かりました。」
花田少佐「よし照月ただちに機動部隊を編成しろ」
照月「やるんですか?こんな無茶な作戦を」
花田少佐「いいか照月。我々は軍人だ上がやれと言ったらやらなくてはいけないんだ。」
照月「でも!」
花田少佐「俺だってやりたくないさでもやるしかないんだよ。」
照月「,,,」
花田少佐「照月。機動部隊の編成を」
照月「分かりました。」
数時間後
照月「作戦参加艦艇。全員揃いました」
花田少佐「分かった。」
作戦室
花田少佐「以上が本部から我々に命じた作戦だ。何か質問は?千歳」
千歳「つまり総司令部は私たちに囮になれと言っているのですか?」
花田少佐「あぁそうだ。」
ざわざわ
千歳「なぜ断らなかったのですか!こんなの成功するわけない!」
花田少佐「いいか。我々は軍人だ上がやれと言ったらやらなくてはいけないんだ。それに私には断る力も権力もない。皆すまない」
千歳「提督。」
花田少佐「これから作戦を伝える。まず囮部隊がポイントaまで敵機動部隊を誘引しポイントに誘引出来しだい攻撃。全員でこれを叩く」
千歳「囮部隊は誰が?」
花田少佐「私だ。」
千歳「今なんて」
花田少佐「私が囮になる。」
千歳「なぜ提督ご自身が」
花田少佐「今回の件は私にも責任がある。皆が戦っていると言うのにここでじっとするのは性に合わない。既に上の許可はとってある。」
千歳「しかし!」
花田少佐「いいか私は君らには幸せに暮らしてほしいんだこんな無茶な作戦で命を失うのはバカにもほどがある。これは命令だ作戦は明日マルゴマルマル作戦準備にあたれ。以上だ」
執務室
照月「提督。」
花田少佐「なんだ。君も止めるのか?」
照月「いえあなたが一度決めたら
必ずやる人ってことは知ってますよ。」
花田少佐「じゃあなぜ?」
照月「私もお供させてください。」
花田少佐「駄目だ。」
照月「何でですか!」
花田少佐「これは力がなかった私への
けじめだ。君を巻き込む訳にはいかない」
照月「そんなの私だって!あなたが苦しんで
いるのに何もできなかっただからけじめを
つけたいの!」
花田少佐「照月。」
照月「だからお願い!私もけじめをつけさして!」
花田少佐「なぜそこまで。」
照月「だって私は,,,あなたの秘書艦ですから」
花田少佐「そうか。なら照月君に命令を伝える。
生きて皆を率いてこの戦いを終わらせろ!
これは絶対命令だ」
照月「嫌です!私も一緒に」
花田少佐「お願いだから頼む!」
照月「ひとつ条件があります」
花田少佐「なんだい?」
照月「必ず生きて皆の所に帰って来てください。」
花田少佐「分かった。約束する」
照月「絶対ですよ」ダキ
花田少佐「あぁ、絶対だ」ギュー
翌日
花田少佐「よし。皆準備はいいか。」
「はい!」
花田少佐「よろしいまず私が先攻する
以降の指揮は照月に一任します。」
照月「はい!」
千歳「花田少佐に敬礼!」
ビシッ
花田少佐「ありがとう。行ってきます」
サイパン島 近海
花田少佐「さてそろそろおいでになるころだな」
ヒュー
花田少佐「やれやれこの私に奇襲とは」
キィーン
花田少佐「百年早い!」
ドカーン
空母悽鬼「ナッ!砲弾ヲ跳ネ返シタダト!」
花田少佐「ほぅやはりヌ級だけではなかったか。
まぁいいこっちに来やがれ!」
空母悽鬼「追エ!逃ガスナ!」
花田少佐「さぁ皆でかかってきな!」
千歳「花田少佐敵機動部隊を誘引中。」
照月「よし。全員配置についてください」
千歳「ハッ!まずいわね」
照月「どうしましたか千歳さん?」
千歳「花田少佐の後ろに敵部隊を確認したわ!
しかもエリート揃いよ!」
照月「提督に伝えなくちゃ!」
千歳「無理よ今無線封鎖中だから解除すると
私たちの通信が傍受されて作戦が成り立たな
くなるわ!」
照月「千歳さん後はお願いします!」
千歳「照月ちゃん!あぁもう!艦隊反転
照月ちゃんと提督を助けるわよ」
花田少佐「くっ!あともう少し」
空母悽鬼「モウオワリダ後ロカラハ別ノ
部隊が狙ッテイルカラナ」
花田少佐「くっ!囲まれたか。ごめん
照月約束守れそうにないわ。」
空母悽鬼「シネ!」
照月「提督!」
ドカーン
花田少佐「照月!」
照月「提,,,督 」
花田少佐「おい!しっかりしろ!」
照月「無事で,,,良かった」
花田少佐「なんで、こんな無茶なことを」
照月「だって。あなたのことを,,,
守りたかったから」
花田少佐「照月」
照月「提督。私がなぜ一緒にけじめを,,,
つけたいって言ったと思う?」
花田少佐「秘書艦だからじゃないのか?」
照月「それもあるけど本当は私が大好きな,,,
あなたの側に,,,ずっといたかったから」
花田少佐「照月!お前を失ったら俺は!」
秋月「提督!照月!」
千歳「照月ちゃん!くっ!艦隊敵部隊
に向けて攻撃開始提督らをカバーします!」
照月「提督。もし,,,生まれ変わったら
また会えますかね」
花田少佐「あぁ!必ずまた会えるさ。
俺が保証する!」
照月「よかっ,,,た」ガクン
花田少佐「照月!照月!」
秋月「提督。」
花田少佐「秋月。照月を頼む」
秋月「提督は?」
花田少佐「やつらを倒す。」
空母悽鬼「クッ!コイツラツヨスギル!
ココハ退クシカ」
花田少佐「マテ」
ズバ
ドカーン
空母悽鬼「ウソダロアノ戦艦悽鬼ガ
タッタ一撃デヤラレタダト!」
花田少佐「貴様らこの俺から退ける
と思うなよ!」
空母悽鬼「クッ!カコメ一斉掃射
デヤツヲ殺セ!」
花田少佐「爆龍一閃六連!」
ドカドカドカドカドカドカーン
空母悽鬼「ナッ!」
花田少佐「ハハハツギハドイツガ
ヤラレタイノカナ」
空母悽鬼「ナンダ、ナンナンダコ
ノバケモノハ!」
花田少佐「化け物が俺のこと
化け物と言うとは!」
空母悽鬼「コイナッタラ
ニゲルンシカ!」
花田少佐「ニガスカ!」
空母悽鬼「コレデドウダ!」
機銃掃射
花田少佐「フルカウンター」
ドカーン
空母悽鬼「ヒィィィィ」
花田少佐「シネ!」
ドス!
空母悽鬼「ウゥーワァー!」
ドカーン
千歳「提督。」
花田少佐「千歳。照月は!」
千歳「残念ながら」
秋月「照月!照月!目を覚まして!照月!」
花田少佐「照月!おい照月!」ユラユラ
千歳「もう照月ちゃんは」
花田少佐「黙れ!それ以上は例え君であっても斬る!」
千歳「もう照月ちゃんは轟沈したんです!
大好きなあなたの側で!」
花田少佐「,,,すまない千歳」
千歳「いえ」
花田少佐「すまない先に帰投しといてくれ」
千歳「分かりました。」
花田少佐「ウワァーーーーー」
その後俺は提督を辞めた。皆から辞めること
はないと言われたがこれは俺なりの責任の
取り方だった。
舞鶴海上基地 執務室
「……提督?」
俺を呼んでいるのであろう、少女の声に意識が向いた
花田中将「君の提督になる花田刀治郎なら私だが?」
そう応えると、声の主はハッと息を飲んだらしく。
一歩ずつ、近付いてきた。
「はなだ…とうじろう……?花田…提督……?」
花田中将「…………君は」
……元々、俺は人の顔や名前を覚えることは得意ではない。
よほど印象深い相手か、交流を深めた相手でない限り、顔と名前を一致させることが出来ないのだ。
それこそ、『家族』でない限り………
花田中将「………君、艦種は?」
「駆逐艦……秋月型駆逐艦の2番艦です」
花田中将「花田というのは?」
「子供なのに真面目で家族の為なら無茶もすることもあって責任感が強い、……優しい提督です」
花田中将「っ……そんな、俺について詳し過ぎる君の名前を聞こうか……?」
半ベソになりながらも、質問を続け。
俺は声の主と向き合った。
「―――照月です。また、よろしくお願いします。……提督。」
「………ん…よぉまた会えたな………お帰り!」
照月「ただいま」
自身の名……そして「ただいま」の一言……それだけで充分だった。
あの日、この手で守れなかった……死なせてしまった『愛する家族』が、帰ってきたのだ……と。
俺と照月は、互いの想いを確かめ合うように、強く抱きしめ合った。
花田中将「照月だ……照月だ……。俺の大切な
家族。そして愛する人だ」
照月「もう大きくなったのにあの頃と全然
変わらないんだから少佐は。」
花田中将「もう少佐じゃない今では中将だ」
照月「そう。偉くなったんですね」
花田中将「照月のお陰だ。君がいなければ今の
俺はなかった。」
照月「そんな。私こそあなたがいなければあんな幸せな日々を送ることはできなかった。」
花田中将「俺ずっと謝りたかった。あのとき君を守ることが出来なくてすまなかった。」
照月「いいんです。こうしてまた会えたんですから」
花田中将「照月。照月!」
照月「提督。提督!」
飛龍「あのうお取り込み中申し訳ないんだけど」
花田中将「うわぁ飛龍!ノックくらいしろ!」
飛龍「したけど何もなかったから」
花田中将「だからといってだなぁ」
照月「あのぅ提督?」
花田中将「ん?どうした照月?」
照月「こちらの方は?」
花田中将「あぁ紹介してなかったな彼女は」
飛龍「どうも彼の秘書艦兼妻の飛龍です!」
照月「つ、ま?」
花田中将「あぁとある事情で知り合ってな」
飛龍「奥さんなら他に二人いるわよ!
ついでに娘が三人」
照月「奥さんと娘が三人って」
花田中将「おい!飛龍含みのある言い方を言うな!」
照月「提督~?」
花田中将「は、はい!」
照月「昔約束しましたよね。照月と結婚するまで他の娘とは結婚しないって」ハイライトオフ
花田中将「うわぁ照月。目が怖いよ」
照月「なのに奥さんと娘が三人ってどういうことなのかな?」
花田中将「待て照月。これには深い事情があってだな」
照月「へぇーじゃあとりあえず。」刀
花田中将「へっなにその刀!」
照月「いっぺん死んでみます?」
花田中将「冗談だよね」
照月「フフフ」
花田中将「冗談だと言ってよ!」
照月「これが冗談に聞こえますか?」
花田中将「ええいこうなったら。」
バリーン
花田中将「逃げるんだよー」
照月「ニガサナイ」
花田中将「えぇ!なんでこうなったんだってあっ!」
そうこの時俺は思い出した。そういえば照月って
悲しませたらやばいと秋月から言われていた。
なぜなら
飛龍「ねぇあの子まさか」
秋月「はい照月は重度のヤンデレです」
花田中将「そうだった!なんで思い出さないんだ俺!」
照月「提督~逃がしませんよ」
花田中将「い~やぁー」
その後飛龍の提案で照月とも結婚する
ことでこの場はおさめたのだった
続く