※この作品はR-18です。

花田提督と艦娘達の日常   作:花田司令

81 / 137
外伝 軍事情報保護法

今日も舞鶴海上基地いつもの通りの日常が続いていた この情報紙の記事を読むまでは‥‥‥

 

 

花田中将「……何だこのクソ記事は!!!、」

 

 

バキバキィーーー!!!

 

花田中将が情報紙を執務机に叩きつける!

 

全金属製である筈の執務机は、この一撃で砕け散った!花田中将の怒りの度合いが知れようというものだ

 

執務室は防音仕様だから机を破壊した音は外部には漏れない、しかし花田中将の感情の乱れを感覚で察知したのか、一人の女性が執務室に駆け込んできた

 

(バタン!)

 

飛龍「刀治郎!!‥‥何があったの?」

 

花田中将「‥‥飛龍か‥‥‥済まない、感情的になりすぎた‥‥」

 

飛龍「どうしたの?」 

 

飛龍は花田中将に優しく話しかける‥‥‥

 

花田中将「‥‥その情報紙に書かれてある、ふざけた記事だ‥‥」

 

飛龍「記事?‥‥あなたが腹を立てるなんてどんな記事が‥‥」

 

床にグシャグシャになって散らばった情報紙の一枚を拾い上げる飛龍

 

その情報紙はまだ発行されたばかりで、先程広報課の人によって届けられた物だ、従って飛龍もその内容はまだ知らない

 

飛龍「!!これは!?」

 

発行元は『京浜国際ジャーナル』という出版社

 

これを書いた記者名は『磯月 希鵺』(いそづき きぬえ)となっている

 

だが問題は記事の中身だ、そこにはこう書かれていた

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

『先の東京湾で開催された『国防軍の合同観艦式』を狙ったと思われる深海棲艦の大部隊による襲撃未遂事件で、ある重大な疑惑が(軍関係者や政府関係者の間で)浮上しているという

『何者か、深海棲艦の東京湾接近を手引きした裏切者がいる』という疑惑だ

これは根拠のない疑惑では無い、深海棲艦は大規模艦隊であったにも関わらず房総半島の直ぐ沖合まで接近していたのである、公式には偵察衛星の破壊とミノフスキー粒子の何者かによる散布が原因とされているが、それでも艦隊の規模を考えればここまで発見が遅れた疑問は払拭出来ないのも事実である

最初は国防軍・天憲隊(当時)による自作自演が噂されたが、深海棲艦隊は正真正銘の本物であった事が既に確認されており、また強大な勢力を持つ当時の天憲隊にわざわざ観艦式を混乱させるその様な自作自演を行う理由もメリットも見当たらない事からこの噂は下火になった

しかし、ここに来て『純粋に人類を裏切ろうとした』者の存在が可能性として浮上した、事前に深海棲艦隊に密かに接近し、東京湾に偽の通信を行いつつ道案内をしようとした、一体の『艦娘』が存在していた‥‥‥というのである

軍関係者の一部からは『これで奴ら深海があんな近くまで接近出来た理由の説明がつく!裏切者は身近にいたのだ!』という意見が出ているが、果たして真相は?

現在当方では、その疑惑を持たれている艦娘の艦名しか分かっていない

その艦娘名は『駆逐艦娘 清霜』所属部隊及び所属鎮守府は不明である、我々はこの疑惑について今後も追求を‥‥‥』

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

グシャァ!!

 

飛龍「‥‥何なの!!‥‥この不愉快極まりない無責任な記事は!!」

 

(ギリギリギリ‥‥‥)

 

飛龍の表情が怒りで歪む、顔色は怒気を纏って赤くなる、どんなに腹を立ててもここまで怒りが込み上げることは滅多になかった‥‥

 

飛龍「清霜は!‥あの娘は!‥‥私達が反撃準備を整えるまでたった一人で時間を稼ぐ為の戦いをしていたのよ!!あの娘のお陰で救われた味方もいる!!(阿武隈達、松島鎮守府の戦隊)、あの日東京湾にいた人達の多くが清霜のお陰で命を救われたと言っても過言では無いわ!!‥それなのに‥‥それなのにぃ!!!」

 

ドカァッ!!!!

 

執務室の壁に拳を叩きつける飛龍、これまた全金属製の壁に大きなクレーターと亀裂が走った!

 

花田中将「‥‥飛龍の言う通りだ、この記事はただ軍内部や政府機関内部の噂話をそのまま書いただけの、週刊誌やゴシップ誌にも劣る無責任な記事だ!記事と呼ぶのもおこがましい!!

噂話をそのまま載せただけで、自分達では何の取材も検証もされていない!もしされていれば『清霜』の名前をこうも何の恥も無く堂々と載せられる訳がない!!」

 

飛龍「‥‥‥‥‥‥‥‥」

 

飛龍は無言で、壁際の壁際に飾られている写真を見た

 

執務室の壁棚には、査察局時代のメンバーとの写真の他に、親交のある鎮守府の面々との記念写真も飾られている、その一つに花田中将と飛龍と並んで写真に収まる『アンドロメダ』と『清霜』の笑顔‥‥‥

 

飛龍「どうするの」

 

花田中将「これは列記とした軍事情報保護法違反だ」

 

軍事情報保護法 作戦や艦娘に関する軍事情報を守るために成立された法律である 

 

飛龍「今回は民間の不正な機密情報の所持ね」

 

花田中将「あぁこの場合情報の証拠隠滅を防ぐため我々公安は強制査察権が可能だ」

 

飛龍「なら」

 

花田中将「あぁ査察課と連邦裁判所に連絡だ」

 

飛龍「了解」

 

中浜国際ジャーナル

 

花田中将「あれジョニーさんと加賀さんじゃないですか?」

 

ジョニー司令「おぉ花田君か!」

 

加賀「独立したうえに中将に昇格したそうね」

 

花田中将「えぇおかげさまで」

 

ジョニー司令「でどうしたんだ部下をわんさか連れてきて」

 

花田中将「軍事情報保護法違反の件で強制査察を」

 

ジョニー司令「もしかして清霜のことでかい?」

 

花田中将「えぇもしかしてそちらも」

 

加賀「えぇさっきすこし話したわ」

 

花田中将「どうでしたか」

 

加賀「駄目ね話が全然つかない」

 

花田中将「では後はこちらでやっても?」

 

ジョニー司令「あぁただし」

 

花田中将「えぇ情報は共有しますしこちらの捜査が終わりしだいそちらに身柄を渡しますよ」

 

ジョニー司令「すまないね」

 

花田中将「いえではこれで 行くぞ」

 

査察員「はっ」

 

こうして中京国際ジャーナルでの強制査察が行われた

この査察により情報の不正な所持が明らかになりこの記事を書いた

磯月 希鵺(いそづき きぬえ)を軍事情報保護法違反で逮捕した

 

舞鶴海上基地 執務室

 

飛龍「しかし奴が関わっていたとはね」

 

花田中将「あぁまさか脱走した元擲弾兵がリークした張本人だったとは」

 

飛龍「その擲弾兵って確か」

 

花田中将「あぁあのハイザKI-X06が関わっていたとはな」(おそらく三木之も関わっていると思うがしかしこいつらの狙いはなんだ何をしようとしているんだ)

 

続く 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。