銀髪ロリ巨乳の死神がセックスお誘いしてくる 作:緋枝路 オシエ
「んっ……………………貴様は何も悪くない、思い出したくない過去を覗いてすまない…………私の方が謝罪するべきだ。辛かったな、頼れる者が居らず自分以外の全てが敵…………そんな世界で34年も…………辛かったな…………」
「…………………………あぁ、あっ…………うっ………………ぁ゙…………」
唯一の肉親であった母親からも、愛情代わりに暴力を注がれて来た。
「愛情って何だろう?」…………不明なまま俺は死ぬんだろうなって思っていた。愛したい相手も、愛される相手も今後一切現れないから。
「その気持ちも私が受け止めよう。泣け、心から泣いていい、積年の想いを込めて、今…………」
彼女とは対になる体液で汚れた髪を撫で、虐待痕が形見となった腹部に手を回し――――俺は産まれて初めて抱きしめられた。
俺よりも体温が低かった彼女の手は、熱いんじゃなく『暖かい』
ハッ…………ハ、いい歳したおっさんになった俺…………小さな女の子に抱きしめられて…………泣いちまってるよ、身体だけ大人の赤ん坊だよっ…………
他人からすればキモい光景かもしれない、女の子可愛そうだからお前は死ねとか思われるかもしれない――――けど
「――――あああああああああああああああうああぁぁああああああああーーーう、わっ、わああああああああああああ~~~~~~」
「んっ、よしよし……………………いいんだぞ、今は何も気にせず思いっきり…………その涙も受け止めよう」
家族でも友達でも恋人でもない、人間と立場も格式も異なった彼女から――――確かな愛情を感じながら数時間泣き続けた。
「…………………………………………」
母親から抱きしめて貰う、子供からすれば実に簡単な愛情表現も、サンタクロースに手紙でお願いするくらい憧れていた5歳の頃。その手紙は母親に破られてしまったけど。
「お前、いやっ……………………――――イシュチェ、だったよな?」
俺なんかをずっと抱きしめてくれていた少女、三日間風呂に入ってない俺は汚くて臭い筈なのに、涙と鼻水が止まるまで肌を触れ合わせてくれていた。
「あのっ……………………さ、シャワーになっちゃうけど…………浴びてきなよ…………イシュチェの身体まで汚れちゃったし…………」
出逢ってから〝死神〟〝化け物〟としか呼ばれていなかった少女は、不意の固有名詞呼びに謝罪した時とは別、首に突然息を吹きかけられたように困惑した表情を作っていた。
「わっ、私への気遣いは無用だとっ…………貴様は私の組織構造を知っているだろう? 何もせずとも清められ――――」
「今夜はまた出前になるけどさ、一緒に晩飯…………食べて欲しい。話したいのとか聞きたいのとか…………色々あってさ。出前が来るまでの間浴びてきなよ、女の子だし少しでも早く汚れは落としたいでしょ。その間俺は散らかった部屋を片付けるよ」
「気遣いは無用だと――――」
「浴びて来て」
「だから――――」
「浴びて来て」
「………………………………分かった、私まで食事をいただいてもいいのか?」
ヤっている最中にピザが宅配されても、俺が全部独り占め。死神だからを免罪符に例え空腹の訴えがあったとしても、俺は食事代わりにチンポを食わせていた…………最低。
「私は食事を取らなくても死なないのだぞ?」
「でもっ…………お腹はきゅ~きゅ~してるし」
「っ……………………ぅ………………」
ごり押しだがシャワーを交代で浴び、食事を共にする約束が出来た。
自分の身体に裏切られたみたいだ、そう呟く彼女はお腹を抑えながらちょっぴり頬をさくらんぼに染める。
「もしもし、注文なんですけど4番と7番、あと19番と21番をお願いします」
同一人物とは思えない。スマートフォンに意思があればピザ注文時との豹変を指摘していただろう。
サイフの資金には余裕がある、今夜は出前に頼るけど明日からは俺が作ろう。
「さっ、可能な限り綺麗にしないとっ…………」
事後散乱、雄が雌を組み伏せ粗暴に交わらせた部屋を一巡、 この無秩序っぷりは今夜だけじゃ綺麗にしきれないっ…………
「イシュチェ……………………」
シャワーのダイヤルを回す音、自分が浴室に居ないのに届いてくるのも初めてだ。