銀髪ロリ巨乳の死神がセックスお誘いしてくる 作:緋枝路 オシエ
ロリ巨乳少女と主人公が正式に登場です!
「未草(ひつぐさ)裕矢(ゆうや)くん、今までご苦労さんね、たった今から君はクビになったよ! もう帰っていいからね、あっ、1日になったばかりだから給料は発生しないよ、給料日は一律月の終わりって就業規則に記載されてるでしょ?」
熱気が厳しくなってきた8月1日。もうクーラーを入れないとマトモに家で過ごせない。
派遣先の工場、食堂で昼食を食っていた俺に突然の解雇宣告。
解雇は予告から始まって30日前に通知が来るのが原則なんじゃ…………面接時にメモを取ったし、その件について責任者――――俺の肩を叩きやがった『ラードハゲ』と心の中で蔑称している工場長が……
奴は面接時にネチネチと道路に落ちたガムを踏んづけた口調で低学歴・無資格の俺を罵りながら「ま、そこに書いてある就業規則は守るよ」と…………ほざいたじゃねぇか! 実際は残業に次ぐ残業! サビ残扱いだから給料も発生しない! このハゲの気に入った社員(若い女)だけは発生しているらしいがなっ!
工場で唯一の癒やしであった昼飯時をわざわざ狙って解雇宣言する性悪さには、殆どの社員も不満を抱いている。
「そんな事言ってもダメ、君は所詮派遣だ、契約期間はもう一ヶ月あるけど変わらないでしょ? 昨日面接に来たんだよねー、裕矢くんよりずっ~~と優秀な学歴を持っていいトコの大学も卒業しててねぇ、入院してたから遅れたけど正社員希望なんだよ。(分かるよね? 誰も彼も雇う訳にはいかないんだよぉ? 優先順位が高いのは高学歴正社員、低いのは裕矢君みたいなのだよ…………フッフッフ!)」
途中から俺だけに聞こえる音量で…………キメぇし臭い…………!
何人か食堂に居る社員はクスクスと、残りの社員は完全に無視を決め込んでいた。
普段ラードハゲを嫌っている奴らでも、誰かが叱られたりすりゃあ陰口叩き優越感に浸りやがる。それがこの工場の正体だ。
なぁにが「上司も部下もみんな平等です!」だよ! このハゲが気まぐれに解雇宣告し、職を失った元社員の顔を見てニタリ笑うって知ってるんだぞ……!
「お弁当は食べてからでいいよ、最後の食事だし今日の給料代わりだね! 取り上げる程私も鬼じゃあないよ」
「…………………………………………」
悔しいが俺は何も力を持たない男だ。
父親が母親に無責任膣内射精し、産まれたのが俺。別の女を作って逃げたから顔すら知らない。
『お前なんて望んでなかった! 産まれて来た事を後悔させてやるっ!!』
毎日虐待、いや…………拷問を受け、育てられたよりも〝生かされていた〟
母親もすぐに別の男を作ったが、フラれたり機嫌が悪いと俺をヒールで蹴飛ばした、頬を皿で叩かれた、3歳の頃に家から追い出され仕方なく、ゴミを漁って家に入れるまで凌いだ。
俺を生かしていたのは、絶対抵抗しないサンドバッグ代わりになるから…………アイツは髪を引っ掴み唾を吹きかけながら言い放った。
思い返しただけで…………胃袋に収めたばかりの昼飯が逆流しそうだ…………ッ。
その母親も6歳の頃に交通事故で死んだ。
俺は悲しまなかった、やったあ! と初めて嬉し泣きして喜んだ! 自由の身になれた! もう虐められない! 新しいお母さんに引き取られるんだって! ……………………そう上手く人生は進まない、僅かな知り合い共は俺を面倒くさがって、誰からも助けて貰えず児童養護施設にブチ込まれた。
そこでも虐めが絶えず、俺は只管に我慢する日々を送った。
義務だから小学校と中学校には通えたが、そこでも友達や共感してくれる仲間は出来なかった。
中学を卒業して虐めに耐えるのも限界となり、何も言わずに施設を脱出した。
中退や不登校どころか、例え施設に残っていても俺は高校に入学出来なかった。俺に回すだけの金が勿体ない…………スタッフの話し声が聞こえちまったからな。
キツイ日雇いと労働基準を違反するバイト、これらを収入源に漫画喫茶に寝泊まりし成人まで生きてこれた。当然俺の為の成人式など開かれない。身内も友達も誰も居ない、頼れる人物が世界の何処にも存在しない。
俺を雇ってくれる職場なんて限られてる。
高校すら卒業してないから信用されない、責任力も無いと判断される。どんなに職場や社員がクソでも我慢するしかなかった。
――――そうして現在34歳。
生きていればきっと…………そうやって奮い立たせて来たけど――――
「あっ、そうですか。俺なんかが食うのは勿体ないんで――――残りの弁当はてめぇにやるよラードハゲあぁぁぁっ!」
望まれない生を与えられた34年、初めて俺は怒りの臨界点を超過させた。
我慢しろ我慢しろ、今は耐えろ…………そうじゃないと俺は生きられなくなる…………言い聞かせて言い聞かせて…………何か――――その『何か』は分からないけど、希望を持っていたからここまで生き抜いてこれたのに――――
半分残っていたコンビニ弁当、ラードハゲの顔へ垂直に投げつけてやり、世話になったと最大級の礼として――――産まれて初めて暴力を振るった。
靴のカカトが削れる上段回し蹴り――――偶然繰り出したが、空手家よりも綺麗に入ったと思う…………!
ハァ…………! ハハハハァッ! バーーカ! ラードの親分がラードの子分を吐き出してらぁ!
クソブラック企業め、もう用は無い…………この世界にもう――――用は無い。
作業着のまま裏口から脱走、サイフだけ持っていればいい、俺は決めたんだ。
(嫌だ、もう生きたくない…………! 生きていたって救いは無い! 生きている限り永遠に苦しい! 死ぬっ、俺は死んでやるっ!)
やってしまった…………ではなく『やってやった!』
※
走り去っている俺の時速は、チーターをも上回った加速で数駅先の自宅アパートをも通り越し、何処かの歩道橋の中心地点でようやく急停止させた。
「…………こっから落ちれば人間死ぬ。人間て弱いよな、それだけで積み重ねた物が失われるんだから」
社会人が働いている時間帯だ、交通量が多い歩道橋から落ちればペチャッて、色々な物が破裂しちまうだろう。
もう生きるのに疲れた。
34年も生きて楽しかった事が無い。
中学卒業してから生きる事だけ考えて、だけど死ぬ気で働いたからある程度の――――決して褒められる額ではないが蓄えは口座にある。
けどそれは老後を見通した分だから贅沢生活送っていた訳じゃないんだ。
…………溜め込む必要性も無いんだ、どれだけお金を所持してようが――――死んだら意味を成さない。
(ハッ、ハハ、死ぬ前に残金をゼロにしてやるぜっ、銀行で全部下ろしてやるっ、金が尽きるまでやりたかった事をするっ! 後戻り出来なくするっ、金が尽きたら――――自殺すりゃいいだけだからなっ!)
そうだっ、自殺前に俺を虐めて来た奴らに蔑んで来た奴ら、全員殺してやるか…………っ! 殺人犯になろうが捕まる事は無く自殺するんだから関係ない! 積もる恨みを最期にパーーッとな!
――――――――ッ!!?
積もる、雪…………?
八月に雪が降るなんてありえねぇ! 目の錯覚、蜃気楼かなんかだっ――――
「なんの…………花だっ…………?」
俺が立っている場所は歩道橋だ、草木の一つも生えやしないアスファルト舗装、白い欠片が横切ったと思えば足下――――雪の雫のような形状に、天使の羽と見紛う純白の花が数輪咲いていた。
「34…………」
この世に絶望し犯罪者と変わりない思考であった俺は、その花を踏んづける事など簡単だったろうが――――
数えた、あの花の名称は分からないけど、俺の周りから湧いて出た…………
34は俺の年齢と同じだった。数え終わった瞬間――――現れたんだ、真夏なのに北国すら凍てつかせる風と共に――――
「貴様、この角が視えるのか? 視えるだろう?」
歩道橋の手すりに腰を降ろす少女――――北風が止んだら座っていたんだ、僅かでもバランスを崩せば落下し轢かれてしまうのに、余裕で脚を組みながら。
「季節外れのスノードロップ、あれは貴様の人生、1輪が1年分、貴様は34輪だから34歳なのだな」
なんだっ…………この声…………脳へ直接響かせている…………?
セメントで固められた無表情で無機質、名高い銅像だと言い張れば少なくとも俺は信じてしまう。
「俺の命だとっ…………」
疑義の念を押し出したセリフと裏腹に、寒々とした感覚が収まらない目を開きながら、少女の全身をさらに観察する。
雪女…………?
雪駄を履き、青リボンを結ばせたオーバーニーソ。
ニーソは短いボトムスと相性がいいけど…………創り出す『領域』を少しでも広くしたかったのか、少女のソレは恐らく直立しただけでギリギリ、歩行すれば確実に――――脚を組んでいる今もだが――――青と白の横縞パンツが楽に…………すらも越えて、へそまで見えてしまうだろう。
エロ本の女子高生でもあんなパンモロ丈には設定しない、あそこまで来たら見られても咎められない、合法だ、短すぎる少女の責任だ。
長い振り袖に足下に咲いた花柄、寒色系で統一されたグラデーションの着物も非常識だ。
確実にブラはつけていない。見ていて不安になる肩幅のか細さ、こちらも肩だしファッションをマウント取りするかの肩モロ。
乳首が隠れる寸前まで着崩している…………いやっ、サイズに合わずズリ落ちる着物を、乳首に引っかけて無理矢理止めている? 馬鹿げている衣装だ、レイヤーの囲いすら静まりかえらせる露出は、物理の法則に反している。脱げそうで脱げないはこの事だ。
(……………………デカい………………おっぱい)
瞬きをしない冷たい目付き、無表情のままだがよく観察すれば…………猛烈なまでのロリ成分で構築されて、腰を降ろしていても明らかに140から145、小学生並の身長であろう少女には第一印象で感じた吹雪に打たれる危機感が薄らぐ。
ここまでで着物の少女は、おおよそ『普通の少女』でないと判断するに充分な情報を齎してくれたが――――さらに3つ、特筆すべき物を発見したんだ。
1つ。
アウイナイトの瞳、その間――――額にも紅色の宝石…………? が埋まっている。意味の無い装飾品ではないというのは明白だろう。
「これは第三の眼、対象の過去が〝大体〟見通せる。貴様の過去もな」
……………………そんなに紅い物を熟視していたのか。ご丁寧にあちらさんから答えてくれた。
2つ。
鎖骨から耳裏へ向かって隆起する二対の角だ。
この少女が人間で無い、人外の類いなのは白い花や北風と共に出現したのだから説得力がある。きっと――――そんな物信じてなかったが、化け物に分類される種なのだろう。
角が頭ではなく鎖骨から伸びている化け物なんて、初めて知ったけどな。本当の化け物は鎖骨からなのがスタンダード外観なのか…………?
「私の身体を見ているのか? いいぞ、好きに見ろ」
3つ。
結晶を瞬かせながら銀髪ロングが宙に舞う。手すりからすっ――――サクッ。
着地すれば雪道を歩く「サクサク」音が鳴った。
恐れよりも化け物、雪女が本当に居た驚愕、やはり俺は氷の棺に閉じ込められたみたいに動けない。が、視線だけは少女の胸、身長と反比例したおっぱいは、巨乳を売りにしているAV女優よりもデカい、横からも縦からもデカい、歪なまでアンバランスなロリ巨乳。
ランドセル背負ってそうな体躯で、おっぱいだけは連結したかまくら型。着地の振動で「たわゆんっ」するも、おっぱいだけは衣装からモロしない…………
そのラインだけは重力が仕事を拒んでいる、おっぱいの張り出しはこの体躯に与えていい宝珠ではない、奇跡がいくつも折り重なった女体だ!
そして俺の視線を一挙に引き受けている…………少女は見破るも、罵る訳でもなく胸元も隠さず、ただ見上げるようにして俺を見つめる。
「その花が俺の命、どういう意味だ…………? それと雪女、お前は――――」
「私の名は『イシュチェ』、身なりはこうだが雪女ではない、死の花が咲く場所に現れる者だ」
死の花…………!?
距離が近くなるほど、個体として確立されたおっぱいを持ち上げるように少し背筋を反らさないと、俺と視線が合わないらしい。
俺は怪談の主役に選ばれちまったのか? 屈むなどの配慮は思い浮かばず、季節外れの雪女――――かと思っていた少女・イシュチェは抑揚の感じない声で、あるがままの『真実』とやらを告げたのだ。
「私の角は死が目前である者にしか視えない。貴様には私の角が視えるのだろう?――――」
貴様の命は残り13日だ
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