銀髪ロリ巨乳の死神がセックスお誘いしてくる 作:緋枝路 オシエ
立ち止まる時間など与えられてない。
砂時計は――――サラサラサラサラッ、 六日目、残り期間は…………たった今7日へ変わった。
俺が死ぬのは確定している、砂時計は戻らない止まらない、底無しの永久へ導かれてしまう。
(だけど消化試合なんかじゃない! なるべく消滅の件は忘れてイシュチェと残りの一週間を過ごすんだ!)
電車に乗って数駅。
ファッショントレンド&デートスポットの最先端と注目を浴び、取材効果も相まって海外人口も増加中の洗練都市へやって来た。
「その街で服を買えばいいのか?」
「イシュチェの着物はめちゃくちゃエ…………好きだけど、折角の初デートだからさ! 専用品買っちゃおうよっ!」
朝食を食べ終わり髪を梳かしている俺の横には、一定時間で破けた服も――――処女膜も完全復元するので身支度をする必要の無い彼女がチマッ、本当に身長差が親と子供だな…………34のおっさんと1………………0、いや9歳くらいの幼女(おっぱいデカ盛り)
「エロッ……………………プレゼントしてくれるのはありがたいのだが…………私はこの着物以外着用した事が無い、どんな服が似合うのかなんて…………化石ファッションのセンスに笑うかもしれないぞ? それでも――――」
「イシュチェはどんな服着ても可愛いったらっ! それだけは間違いないから安心して! 俺が太鼓判押す!」
あまりに似合いすぎてたらティーンエイジャーの街だからなぁ…………うざいくらいナンパされちゃう危険性あるかも。
おっ! 俺が守らんと…………しつこかったら拳が血に飢えちまうかもしれねぇ! 喧嘩した事ねぇけど。
「そ、そうか……………………♡ 裕矢、私の為に武力行使を視野に入れた覚悟は大変嬉しいのだが…………その辺りは心配無用だ、私に任せておけ」
…………彼女はプシュケテロス、神ではないけど人間を超越した存在。
女の子に守られるのは男として…………かもしれんけど、思い出した!
『誓おう、私は貴様が死ぬまでの間、あらゆる災厄から守ると』
――――心配した時間が勿体なく思ってしまう! イシュチェの言葉だ、信じたい!
「電車に乗るのだろう? 私の運賃は支払わないでいいぞ、プシュケテロスは〝この世の者〟として認識されない、裕矢にしか私は視えぬ、触れぬ喋れぬ」
ミザル、フレザル、イワザル?
だから銭湯に侵入出来たりするんだ…………細胞効果あるから瞬く間に綺麗になるけど、女の子だからね…………入りたくなる時はある。
「デート時のみ認識の境界を少し弱める、デートなのに他者からは一人だけに見えてしまうのはあまりに寂しいだろう? 私だってそんな物望まない」
「他の人達からも直視出来るようになるんだ。それってイシュチェに悪影響は無いの?」
「…………期間中、ならば。プシュケテロスとしての務めを果たしているからな、抽象的存在になるくらいで不具合が起きるのはゴメンだ」
逆に言えば対象が死んで、次なる対象に惹かれるまでは誰とも喋れず誰からも見えないって事だよな…………っ!
世界の意思、理さん、イシュチェは罪を犯したのかもしれないけど――――あんまりに性格悪いよアンタ。
「んっ、ブラシを貸してくれ、私もする…………」
「おおっ…………!」
「なぁ、なんだ?」
「いやっ…………! 嬉しいなって!」
「気合いを入れる行事……………………千里からの巡り合いを果たした者同士、絆深めるコミュニケーション…………そうなのだろう? 初デートは?」
だから私も気合いを入れる。
発声こそしなかったが鏡の中のイシュチェは、シュンシュンと湯気が現れる羞恥心にも口元だけは隠さずに、ブラシを俺に返してくれた。
*
隣接しているレディース&メンズ専用ショップ手前で別れ、一時間後に待ち合わせする事となった。
(店員に助けて貰ったが…………イシュチェに少しでも相応しい容姿になれたかなぁ…………)
マトモ、親切な人と数ヶ月ぶりに会話した気がする…………初老の店員だったけど「初デートなんです! ファッションセンスありません、似合いそうな服をチョイスしてください」と、素直に――――今更周りの視線には動じない――――伝えれば何百人と相談に乗ってきたのだろう、客観視線に偏り過ぎず女性目線からも冷静に判断した候補を持ち込んでくれた。
…………あんな年の取り方をしたかったな。
(中折れ帽なんて初めてだ、オシャレしてるって自覚が凄い…………)
それでも通行人は俺の事など目もくれない、俺程度がおめかししても何の印象も抱かれない。
それでいい、イシュチェからの評価さえ良ければ…………
「――――裕矢? 時刻ギリギリになってしまい待たせてしまったな」
ッ゙!?
ううう、後ろに回り込まれたよ! 驚かすなよイシュ――――
「角用の穴を大急ぎで開けて貰っていた、店員は怪訝な表情をしていたがそうだろうな、買ったばかりの製品を…………裕矢っ、私の衣装…………似合わないか?」
えっ、はっ、はいて…………ないのっ…………?
雪女イメージを根底から覆す、赤をベースにオレンジの『OPPAI DEKAINOSUKI?』…………ごめん、おっぱいの大きさが大きさだから、ロゴが歪んでて推測でしかないが、ロング丈の…………
「Vネックという種類だな。…………ちゃんと穿いているぞ? 残念だったな…………ほ、ほらっ」
そこで恥ずかしがるから破壊力倍増、白い超ショートなデニム生地…………ホットパンツってやつだ!?
えっ、エロ…………! そんなの着ていいのかよっ! やべっ…………勃起…………落ち着け、まだ早いだろ俺…………
「黒ニーソでイシュチェの雪肌が映える! ストリート系? でいいのか、印象変わりまくったけど銀髪に第三の目、鎖骨角にかまくら型おっぱい…………おめかしモードのイシュチェ! 可愛すぎ…………っ! そのキャスケットも似合うよっ!」
「んっ……………………♪ ありがとう♪ 裕矢も…………上手く言えないのだが…………あぁ、格好いいぞ…………」
もっと具体的な感想、何パターンかシミュレートしたのに実物を見れば空の果て。
息するの忘れてた、靴もスニーカーになってるし劇的ビフォーアフター、ただしどちらも最強に可愛い!
(下着…………初めてブラ、ブラジャーをつけたぞ…………サイズ測って貰ったんだ…………)
(なんッ゙!? なぁにカップだったのッ゙!? えっ、Hとか…………ッ゙!?)
うおおおおおお店員グッジョブだぜ! 何百年もノーブラなのが信じられないよなぁ、立位してればワイヤーで吊されてるみたいに、角度を一律に保ってる重力職務放棄おっぱいだしっ! 人間が同じ体形だったら歩けないんじゃないかな、重たすぎて!
(反応し過ぎじゃないのか…………? 私も少し驚いてしまった――――Kカップ…………だった…………)
けっ――――けぇかっぷ、とは。